JP2674282B2 - 電子式電力量計 - Google Patents

電子式電力量計

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JP2674282B2 JP2152418A JP15241890A JP2674282B2 JP 2674282 B2 JP2674282 B2 JP 2674282B2 JP 2152418 A JP2152418 A JP 2152418A JP 15241890 A JP15241890 A JP 15241890A JP 2674282 B2 JP2674282 B2 JP 2674282B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電力をパルス数に変換し、該パルスをカウ
ントすることにより電力量を積算計測する電子式電力量
計に関する。
〔従来の技術〕
従来、電子式電力量計には、第2図に示すように、入
力電圧IVと入力電流ICの積に相当する出力電位を発生す
る乗算回路1と、この出力電位を積分してその積分値に
比例した周波数を備えた方形波を出力すべき電圧周波数
変換回路2と、この方形波のパルス数をカウントするた
めの計数回路3から構成されるものがある。
ここで、電圧周波数変換回路2には、演算増幅器4及
びコンデンサ5からなる積分回路と、この積分回路の出
力を入力とする単安定マルチバイブレータ6と、この単
安定マルチバイブレータ6の出力電位により制御される
MOSFET等からなるスイッチ7と、が設けられている。
この回路では、乗算回路1の正の出力電位VPが積分回
路に導入されるので、第3図(a)に示すようにその積
分値たる出力電位VAは時間とともに下降していく。この
出力電位VAが単安定マルチバイブレータ6のしきい値VC
に到達すると単安定マルチバイブレータ6の出力電位VB
が切り替えられ、これによりスイッチ7は導通してコン
デンサ5の蓄積電荷を放電する。このようにして、再び
積分回路の出力電圧が初期化された後、単安定マルチバ
イブレータ6の出力電位VBは、回路定数で定まる動作時
間Tの経過後に再び元の電位に戻る。出力電位VBが復帰
するとスイッチ7は遮断されるようになっており、再び
乗算回路1の出力電位の積分が開始され、出力電位VA
下降を開始する。
この繰り返しにより、第3図(a)に示す出力電位VA
の三角波に対応して、出力電圧VBは、第3図(b)に示
すように方向波を形成する。この方形パルスの周波数は
乗算回路1の出力電位VPに比例するので、このパルス数
を計数回路3により計測することにより、電力量を積算
することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の電力量計においては以下の
問題点がある。すなわち、上記電力量計の動作電力は、
一般に被計測部側の電源から回路内の電源回路を介して
減圧して供給されるが、電源導入時において、上記電圧
周波数変換回路2内の演算増幅器4や単安定マルチバイ
ブレータ6等が供給電位の影響を受けて内部の電位が変
動する場合があり、特に、演算増幅器4の出力電位VA
電源回路の供給電位まで引上げられる場合がある。この
状態から安定状態へと戻るには、回路定数によっても異
なるが、通常、数十〜数百ms程度の時間を要し、この状
態で計数回路3を作動させておくと、正規の入力電圧IV
及び入力電流ICに因らない過大な又は過少な電力量を出
力してしまい、その間本来の電力計測が妨げられるの
で、電力量の絶対値の精度低下が問題となっていた。
このため、電力量計にタイマー機能を設け、電源投入
時には、当初の一定時間(上記の安定状態に復帰するま
で時間を考慮して、充分な時間−0.5s程度−に設定して
いる。)において計数回路3における計測を停止させ、
電源投入時初期における電力計測を行わないようにして
いたが、この計測停止時間においては、正規の入力に基
づく電力計測値までもが計測から排除されるので、電力
量の精度の向上には結び付かないという欠点があった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、その課題は、積分回路の出力電圧を一定範囲に抑え
ることによって、電圧周波数変換回路2の起動時におけ
る安定化時間を短縮し、高精度の電力量計測が可能な電
子式電力計を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、入力電圧と入力電流の積
に相当する電圧を出力する乗算手段と、該電圧の所定時
間積分値に相当する周波数を備えたパルスを出力する電
圧周波数変換手段と、該パルスのパルス数を計測する計
数手段と、を有しており、前記電圧周波数変換手段は、
前記乗算手段の出力電圧を積分するために帰還容量を備
えた積分回路と、該積分回路の出力電圧に対する所定し
きい値により2値信号を出力する電圧比較手段と、該2
値信号に対応して前記積分回路の出力電圧を初期化する
スイッチング手段と、を備えている電子式電力量計にお
いて、本発明が講じた手段は、互いに逆極性で直列接続
された第1及び第2の定電圧ダイオードを前記帰還容量
に並列に接続したことを特徴とするものである。
〔作用〕
かかる手段によれば、通常の動作時には、積分回路の
帰還容量が充電されると、それに並列接続された第1及
び第2の定電圧ダイオードは一方が逆バイアスされた状
態となるので、それらのツェナー電圧を通常動作時に帰
還容量に印加される電圧の最大値よりも大きな値をもつ
ように回路を構成しておくことにより、定電圧ダイオー
ドの接続部分は回路動作に寄与せず、その積分回路は完
全な積分回路として従来通り機能する。
一方、被測定器が接続されて電力量計の電源回路が立
ち上がった際、この電源電位に伴って積分回路の出力電
圧が大きく上下すると、第1及び第2の定電圧ダイオー
ドの一方に大きな逆バイアスが印加された状態となり、
それがそのツェナー電圧を越える領域においては、第1
及び第2の定電圧ダイオードに電流が流れ、積分回路の
出力電位を入力電位に対してほぼそのツェナー電圧の電
位差まで戻すと共に、その電流が帰還電流となって積分
回路の出力電位を迅速に戻す作用をする。
この場合、当然ながら、従来と同様に出力電位の初期
化のためのスイッチング手段の閉成に伴う安定状態への
復帰作用も同時に行われる。
このように、積分回路の出力電位が正負に大きく揺動
した場合でも、従来よりも短時間に電圧周波数変換手段
を安定状態に復帰させることができる。したがって、電
力量計の電源投入時における非計測時間を短縮させるこ
とが可能であり、電力量の絶対値の精度を向上させるこ
とができる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を添付図面を参照して説明す
る。第1図に示すように、本実施例の電子式電力量計
は、乗算回路1と電圧周波数変換回路2と計数回路3と
から大略構成される。この電力量計では、電源9と負荷
10との接続部から電圧入力部11と電流入力部12により所
定電位に変換された入力電圧IV及び入力電流ICとを乗算
回路1に導入し、この乗算回路1により負荷9に供給さ
れる電力に相当する電位VPが出力される。この電位V
Pは、演算増幅器4とコンデンサ5との並列接続により
構成される積分回路に入力されており、電位VPの積分値
が出力電位VAとして出力される。この出力電位VAは単安
定マルチバイブレータ6に導入され、出力電位VAが単安
定マルチバイブレータ6のしきい値VCを越えるとその出
力電位VBがLレベルからHレベルへと切り替わるように
なっている。このようにして、出力電位VBがHレベルに
なると、これを制御電位とするスイッチ7が閉成し、定
電流源8を通してコンデンサ5を放電し、これによっ
て、積分回路の出力電位VAを初期化する。単安定マルチ
バイブレータ6の出力電位VBは、回路の所定定数により
定まる動作時間(100μs程度)後にもとのLレベルに
復帰し、これによりスイッチ7が開成するので、再び積
分回路により出力電位VAが上昇を開始する。
本実施例では、積分回路のコンデンサ5に対して並列
に定電圧ダイオードZD1及びZD2を接続した。これらの定
電圧ダイオードZD1及びZD2は、互いに逆方向に直列接続
されており、定電圧ダイオードZD1及びZD2のツェナー電
圧は、通常の動作時における積分回路の入出力電位差
(VP−VA)を考慮して、その電位差の最大値(VP−VC
よりも大きな値となるように設定する。この結果、通常
の動作時においては、演算増幅器4とコンデンサ5から
なる積分回路のみが動作することとなるが、入力電位VP
−出力電位VAがツェナー電圧を越えた場合には不完全積
分回路が構成され、定電圧ダイオードZD1及びZD2を通し
て帰還電流が流れることから、入力電位VP−出力電位VA
をツェナー電圧まで強制的に減少させると共に、入力電
位VPを上昇又は下降させて演算増幅器4の反転増幅作用
により、出力電位VAを迅速に安定化させる。第4図に
は、電源投入時に積分回路の出力電位VAが負電位に大き
く揺動した場合におけるその安定状態への復帰経過を示
す。定電圧ダイオードZD2により、出力電位VAはそのツ
ェナー電圧程度以下には低下せず、また、その負の帰還
電流が演算増幅器4に作用することによって、従来より
も極めて迅速に安定状態へと復帰する。勿論、出力電位
VAが正電位に大きく揺動した場合においても定電圧ダイ
オードZD1により同様に作用する。この結果、従来より
も電圧周波数変換回路2内を安定状態に復帰させる時間
が大幅に短縮される。
従来、電源投入から安定状態に到るまでの所要時間は
数十〜数百ms程度必要であったが、この実施例では数ms
程度と、大幅に安定化時間が短縮した。この結果、電源
投入時に非計測時間を設定する必要がなく、或いは設定
した場合でも極めて短時間で足りるため、その非計測時
間内の電力量の測定電力量値に対する寄与は殆んど無視
することができる。したがって、この実施例による電力
計では、従来よりも大幅な電力量計測値の精度向上が期
待できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、互いに逆極性で直列
接続された第1及び第2の定電圧ダイオードを積分回路
の帰還容量に並列に接続したことに特徴を有するので、
以下の効果を奏する。
積分回路の出力電圧が正又は負の絶対値の大きな値と
なった場合でも、定電圧ダイオードの並列接続部に帰還
電流が流れることにより、直接に積分回路の出力電位を
安定状態における電位へと近づけると共に、その帰還電
流が積分回路の入力電位を上昇させることから、極めて
迅速に出力電位を通常電位にまで復帰させることができ
る。したがって、電力量計の電源投入時における非計測
時間を短縮化することが可能であり、電力量の計測精度
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電子式電力量計の実施例の構成を
示す回路図である。 第2図は電子式電力量計の従来例の構成を示す回路図で
ある。 第3図(a)は第1図に示す実施例及び従来例の積分回
路の出力電位の波形図であり、第3図(b)は同実施例
及び従来例の単安定マルチバイブレータの出力電位の波
形図である。 第4図は電源投入時における同実施例と従来例の積分回
路の安定状態への復帰を示すために、積分回路の出力電
位の変化を示す波形図である。 〔符号の説明〕 1……乗算回路 2……電圧周波数変換回路 3……計数回路 4……演算増幅器 5……コンデンサ 6……単安定マルチバイブレータ 7……スイッチ 8……定電流源。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力電圧と入力電流の積に相当する電圧を
    出力する乗算手段と、該電圧の所定時間積分値に相当す
    る周波数を備えたパルスを出力する電圧周波数変換手段
    と、該パルスのパルス数を計測する計数手段と、を有し
    ており、前記電圧周波数変換手段は、前記乗算手段の出
    力電圧を積分するための帰還容量を備えた積分回路と、
    該積分回路の出力電圧に対する所定しきい値により2値
    信号を出力する電圧比較手段と、該2値信号に対応して
    前記積分回路の出力電圧を初期化するスイッチング手段
    と、を備えている電子式電力量計において、 互いに逆極性で直列接続された第1及び第2の定電圧ダ
    イオードを前記帰還容量に並列に接続したことを特徴と
    する電子式電力量計。
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