JP2671431B2 - 超電導可逆可変インダクタ - Google Patents
超電導可逆可変インダクタInfo
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インダクタンスを電磁気的に可逆変化し得
る超電導可逆可変インダクタに関する。本発明の超電導
可逆可変インダクタはたとえば、高速応答型の各種変調
器や可変周波数発振器などに適用することができる。
る超電導可逆可変インダクタに関する。本発明の超電導
可逆可変インダクタはたとえば、高速応答型の各種変調
器や可変周波数発振器などに適用することができる。
[従来の技術] 超電導体には、臨界磁界Hc以下で完全反磁性かつ超電
導性となり臨界磁界Hc以上で常電導性となる第1種超電
導体の他に、下部臨界磁界Hc1以下で完全反磁性かつ超
電導性となり、下部臨界磁界Hc1より大きく上部臨界磁
界Hc2以下で不完全反磁性(混合状態)かつ超電導性と
なり、上部臨界磁界Hc2以上で常電導性かつ常磁性とな
る第2種超電導体とが知られている。
導性となり臨界磁界Hc以上で常電導性となる第1種超電
導体の他に、下部臨界磁界Hc1以下で完全反磁性かつ超
電導性となり、下部臨界磁界Hc1より大きく上部臨界磁
界Hc2以下で不完全反磁性(混合状態)かつ超電導性と
なり、上部臨界磁界Hc2以上で常電導性かつ常磁性とな
る第2種超電導体とが知られている。
従来、第1種超電導体製の芯材にコイルを巻回し、こ
の芯材に熱パルスを印加してインダクタンスを変更する
超電導モジュレータが提案されている。
の芯材に熱パルスを印加してインダクタンスを変更する
超電導モジュレータが提案されている。
また従来、インダクタンスを線形(リニア)変化させ
る可変インダクタとしてフェライトなどの磁芯を移動さ
せるものや、その他に、単に非線形変化させる可変イン
ダクタとして磁芯の磁気飽和を利用するものもある。
る可変インダクタとしてフェライトなどの磁芯を移動さ
せるものや、その他に、単に非線形変化させる可変イン
ダクタとして磁芯の磁気飽和を利用するものもある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら上記した従来の超電導可変モジュレータ
は、繰り返し熱パルスによる超電導体の完全磁性と常磁
性との間の交互変化を利用しているので、熱の伝導に伴
う応答の遅さや、熱による制御性の悪さといった欠点が
あった。。
は、繰り返し熱パルスによる超電導体の完全磁性と常磁
性との間の交互変化を利用しているので、熱の伝導に伴
う応答の遅さや、熱による制御性の悪さといった欠点が
あった。。
また磁芯の運動を利用する可変インダクタは構造が複
雑でかつインダクタンスの高速変化が困難であり、磁芯
の磁気飽和を利用する可変インダクタはリニア用途への
応用が困難であった。
雑でかつインダクタンスの高速変化が困難であり、磁芯
の磁気飽和を利用する可変インダクタはリニア用途への
応用が困難であった。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、
インダクタンスの線形制御性及び高速応答性に優れた超
電導可逆可変インダクタを提供することを目的とするも
のである。
インダクタンスの線形制御性及び高速応答性に優れた超
電導可逆可変インダクタを提供することを目的とするも
のである。
[課題を解決するための手段] 第1発明の超電導可逆可変インダクタは、下部臨界磁
界以上で上部臨界磁界以下の範囲内における所定強度以
下の磁界変化に対して透磁率が可逆的に変化する可逆透
磁率変化領域をもつ第2種超電導体製の芯材と、前記芯
材に巻回された複数のコイルとを具備し、前記複数のコ
イルは、前記芯材に可逆的な透磁率変化を生じさせる搬
送波電流及び交流信号電流が個別に通電される変調コイ
ル及び1次コイルと、前記透磁率変化に伴う相互インダ
クタンス変化に応じて変調された被変調電圧が両端に生
じる2次コイルとを含むことを特徴としている。
界以上で上部臨界磁界以下の範囲内における所定強度以
下の磁界変化に対して透磁率が可逆的に変化する可逆透
磁率変化領域をもつ第2種超電導体製の芯材と、前記芯
材に巻回された複数のコイルとを具備し、前記複数のコ
イルは、前記芯材に可逆的な透磁率変化を生じさせる搬
送波電流及び交流信号電流が個別に通電される変調コイ
ル及び1次コイルと、前記透磁率変化に伴う相互インダ
クタンス変化に応じて変調された被変調電圧が両端に生
じる2次コイルとを含むことを特徴としている。
第2発明の超電導可逆可変インダクタは、下部臨界磁
界以上で上部臨界磁界以下の範囲内における所定強度以
下の磁界変化に対して透磁率が可逆的に変化する可逆透
磁率変化領域をもつ第2種超電導体製の芯材と、前記芯
材に巻回された複数のコイルとを具備し、前記複数のコ
イルは、前記芯材に交流磁界を生じさせる1次コイル
と、外部印加磁界の変化による前記芯材の透磁率変化に
伴う相互インダクタンス変化に応じて変調された被変調
電圧が両端に生じる外部磁界検出用の2次コイルとを含
むことを特徴としている。
界以上で上部臨界磁界以下の範囲内における所定強度以
下の磁界変化に対して透磁率が可逆的に変化する可逆透
磁率変化領域をもつ第2種超電導体製の芯材と、前記芯
材に巻回された複数のコイルとを具備し、前記複数のコ
イルは、前記芯材に交流磁界を生じさせる1次コイル
と、外部印加磁界の変化による前記芯材の透磁率変化に
伴う相互インダクタンス変化に応じて変調された被変調
電圧が両端に生じる外部磁界検出用の2次コイルとを含
むことを特徴としている。
前記磁界変化は、外部から印加される磁界の変化また
は、前記コイルの電流変化によって生じる。
は、前記コイルの電流変化によって生じる。
可逆的透磁率変化領域は、第2種超電導電体における
下部臨界磁界以上で、下部臨界磁界と上部臨界磁界との
間の所定値以下の磁界変化範囲を意味する。この可逆的
透磁率変化領域では、第2超電導電体の透磁率は、磁界
変化に対してほぼ直線的に変化し、かつ、印加された磁
界が減少して下部臨界磁界に達すると、理想的には零
(実際には洩れインダクタンスなどの影響により非常に
小さな初期の値)にほぼ収束する。
下部臨界磁界以上で、下部臨界磁界と上部臨界磁界との
間の所定値以下の磁界変化範囲を意味する。この可逆的
透磁率変化領域では、第2超電導電体の透磁率は、磁界
変化に対してほぼ直線的に変化し、かつ、印加された磁
界が減少して下部臨界磁界に達すると、理想的には零
(実際には洩れインダクタンスなどの影響により非常に
小さな初期の値)にほぼ収束する。
従って可逆的透磁率変化領域内で作動する本発明の超
電導可逆可変インダクタンスは、磁界変化に対して可逆
的かつほぼ直線的に変化するインダクタンスをもつこと
ができる。第2種超電導体としては、YBa2Cu3O7−yな
どのY系高温超電導体の他、Bi系、La系、Ta系、Tl系な
どの酸化物の超電導体でもよい。
電導可逆可変インダクタンスは、磁界変化に対して可逆
的かつほぼ直線的に変化するインダクタンスをもつこと
ができる。第2種超電導体としては、YBa2Cu3O7−yな
どのY系高温超電導体の他、Bi系、La系、Ta系、Tl系な
どの酸化物の超電導体でもよい。
芯材は、上部臨界磁界と下部臨界磁界との間において
外部磁界(即ち、外部印加磁界やコイル電流による磁
界)の増加に伴い巻回コイルのインダクタンスが単調に
増加し、かつその減少に伴い同インダクタンスが単調に
減少する特性を持ち、かつ前記可逆透磁率変化領域内に
おいて、外部磁界即ち全印加磁界の増減に対して、可逆
的なかつほぼ直線的なインダクタンス変化特性(透磁率
変化特性)を有している。芯材は、コイルの巻回が可能
な筒形、柱状、リング状などの形状に形成でき、又は、
テープ状としてコイルに巻回してもよい。コイルは超電
導線でも良い。
外部磁界(即ち、外部印加磁界やコイル電流による磁
界)の増加に伴い巻回コイルのインダクタンスが単調に
増加し、かつその減少に伴い同インダクタンスが単調に
減少する特性を持ち、かつ前記可逆透磁率変化領域内に
おいて、外部磁界即ち全印加磁界の増減に対して、可逆
的なかつほぼ直線的なインダクタンス変化特性(透磁率
変化特性)を有している。芯材は、コイルの巻回が可能
な筒形、柱状、リング状などの形状に形成でき、又は、
テープ状としてコイルに巻回してもよい。コイルは超電
導線でも良い。
[作用] 本発明の超電導可逆可変インダクタにおいて、下部臨
界磁界以上で上部臨界磁界以下の範囲内における可逆透
磁率変化領域内で、第2種超電導体製の芯材に外部臨界
が与えられ、芯材は与えられた磁界に対して可逆的かつ
比例的にその透磁率を変化させ、その結果として、コイ
ルのインダクタンスは、磁界にほぼ比例するように可逆
的に変化する。
界磁界以上で上部臨界磁界以下の範囲内における可逆透
磁率変化領域内で、第2種超電導体製の芯材に外部臨界
が与えられ、芯材は与えられた磁界に対して可逆的かつ
比例的にその透磁率を変化させ、その結果として、コイ
ルのインダクタンスは、磁界にほぼ比例するように可逆
的に変化する。
特に、第1発明の超電導可逆可変インダクタは、芯材
に可逆的な透磁率変化を生じさせる搬送波電流及び交流
信号電流が個別に通電される変調コイル及び1次コイル
とは別に2次コイルをもち、この2次コイルは上記透磁
率変化に伴う相互インダクタンス変化に応じて変調され
た被変調電圧を発生する。
に可逆的な透磁率変化を生じさせる搬送波電流及び交流
信号電流が個別に通電される変調コイル及び1次コイル
とは別に2次コイルをもち、この2次コイルは上記透磁
率変化に伴う相互インダクタンス変化に応じて変調され
た被変調電圧を発生する。
また、第2発明の超電導可逆可変インダクタは、芯材
に交流磁界を生じさせる1次コイルとは別に2次コイル
をもち、この2次コイルは外部印加磁界の変化による芯
材の透磁率変化に伴う相互インダクタンス変化に応じて
変調された被変調電圧を発生する。
に交流磁界を生じさせる1次コイルとは別に2次コイル
をもち、この2次コイルは外部印加磁界の変化による芯
材の透磁率変化に伴う相互インダクタンス変化に応じて
変調された被変調電圧を発生する。
[実施例] (実施例1) 本実施例の超電導可逆可変インダクタを使用するAM変
調器を第1図により説明する。このAM変調器は、YBa2Cu
3O7−y製の円板状の芯材1と、変調コイル2と、1次
コイル3と、2次コイル4からなり、変調コイル2の両
端は搬送波電流21に、1次コイル3の両端は交流信号電
流源31に接続されている。
調器を第1図により説明する。このAM変調器は、YBa2Cu
3O7−y製の円板状の芯材1と、変調コイル2と、1次
コイル3と、2次コイル4からなり、変調コイル2の両
端は搬送波電流21に、1次コイル3の両端は交流信号電
流源31に接続されている。
なお、1次コイル3と2次コイル4とは芯材1の外周
面にリング状に巻回され、変調コイル2は1次コイル3
及び2次コイル4と直交するように芯材1に巻回され、
変調コイル2と1次コイル3及び2次コイル4との間の
相互インダクタンスを小さく、1次コイル3と2次コイ
ル4との間の相互インダクタンスを大きくしている。
面にリング状に巻回され、変調コイル2は1次コイル3
及び2次コイル4と直交するように芯材1に巻回され、
変調コイル2と1次コイル3及び2次コイル4との間の
相互インダクタンスを小さく、1次コイル3と2次コイ
ル4との間の相互インダクタンスを大きくしている。
1次コイル3に交流信号電流Ia=Iamsinwtを流し、変
調コイル3に搬送波電流Ic=Icmsinwt(Ic》Ia)を流す
と、それらにより発生する磁界(主として搬送波電流Ic
により発生する磁界)により芯材1の統辞率が変化し、
1次コイル3と2次コイル4間の相互インダクタンスが
変化する。そして、この相互インダクタンスの変化によ
り、2次コイル4の両端にはAM変調電圧V2=K・(1+
aIamsinw0t)×Icmsinwtが発生する。なおK、aは比例
定数である。
調コイル3に搬送波電流Ic=Icmsinwt(Ic》Ia)を流す
と、それらにより発生する磁界(主として搬送波電流Ic
により発生する磁界)により芯材1の統辞率が変化し、
1次コイル3と2次コイル4間の相互インダクタンスが
変化する。そして、この相互インダクタンスの変化によ
り、2次コイル4の両端にはAM変調電圧V2=K・(1+
aIamsinw0t)×Icmsinwtが発生する。なおK、aは比例
定数である。
ただし、搬送波電流Ic及び交流信号電流Iaにより芯材
1に加えられる磁界の強度は、下部臨界磁界Hc1以上
で、かつ芯材1に前に定義した可逆的透磁率変化を生じ
る領域内に維持される。
1に加えられる磁界の強度は、下部臨界磁界Hc1以上
で、かつ芯材1に前に定義した可逆的透磁率変化を生じ
る領域内に維持される。
ここで、芯材1の磁気特性の実験結果を、芯材1にコ
イルを20ターン巻き、このコイルに1KΩの抵抗を介して
20mA、700KHzの正弦波電圧を印加して試べた。その結果
得られた磁気特性を第4図に示す。芯材1の直径は25m
m、厚さは5mm、Hefは芯材1に加えられる外部磁界、L0
(=2.3μH)は下部臨界磁界以下でも残る残留インダ
クタンスであり77Kで測定した。Lは得られたインダク
タンスであり、第4図の各特性線はLとL0との比を示し
ている。
イルを20ターン巻き、このコイルに1KΩの抵抗を介して
20mA、700KHzの正弦波電圧を印加して試べた。その結果
得られた磁気特性を第4図に示す。芯材1の直径は25m
m、厚さは5mm、Hefは芯材1に加えられる外部磁界、L0
(=2.3μH)は下部臨界磁界以下でも残る残留インダ
クタンスであり77Kで測定した。Lは得られたインダク
タンスであり、第4図の各特性線はLとL0との比を示し
ている。
なお、この実験例では外部磁界Hef=0でも芯材1に
インダクタンス変化を生じさせるために(即ち、芯材1
の全印加磁界を下部臨界磁界以上とするために)必要と
なる磁界を、前記コイルに通電される交流電流により得
ている。得られた特性線A、Bから、Hef<20(Oe)以
下では外部磁界の増減とともに可逆変化し、Hef=0に
おいてL/L0=1にリターンし得ることがわかった。
インダクタンス変化を生じさせるために(即ち、芯材1
の全印加磁界を下部臨界磁界以上とするために)必要と
なる磁界を、前記コイルに通電される交流電流により得
ている。得られた特性線A、Bから、Hef<20(Oe)以
下では外部磁界の増減とともに可逆変化し、Hef=0に
おいてL/L0=1にリターンし得ることがわかった。
なお、コイルの巻線抵抗は77Kで0.2Ωであり、室温RT
で2.3Ωであった。
で2.3Ωであった。
本実施例では芯材1は円板状としたが、他の形状の採
用も可能であり、たとえばトロイダルコア形状として各
コイル2、3、4をこのトロイダルコアに巻回しても良
い。ただし、円板状とする場合には、芯材1の反磁界が
Hefと同方向となるため小さなHefでインダクタンスを制
御することができる。
用も可能であり、たとえばトロイダルコア形状として各
コイル2、3、4をこのトロイダルコアに巻回しても良
い。ただし、円板状とする場合には、芯材1の反磁界が
Hefと同方向となるため小さなHefでインダクタンスを制
御することができる。
第2図は芯材1にHef=0においても残留する相互イ
ンダクタンスに伴って、2次コイル4に発生する電圧を
相殺するトランスを設けたものであり、変調度を改善す
ることができる。即ち、第2図において芯材1、1aは同
じ形状、材質であり、1次コイル3、3aも、2次コイル
4、4aも同じ形状、ターン数をもつ。但し、芯材1aは77
Kに冷却されており、2次コイル4aにも残留する相互イ
ンダクタンスに伴う2次出力電圧V2aが出力され、2次
コイル4の残留する相互インダクタンスに伴う2次出力
電圧を相殺する。
ンダクタンスに伴って、2次コイル4に発生する電圧を
相殺するトランスを設けたものであり、変調度を改善す
ることができる。即ち、第2図において芯材1、1aは同
じ形状、材質であり、1次コイル3、3aも、2次コイル
4、4aも同じ形状、ターン数をもつ。但し、芯材1aは77
Kに冷却されており、2次コイル4aにも残留する相互イ
ンダクタンスに伴う2次出力電圧V2aが出力され、2次
コイル4の残留する相互インダクタンスに伴う2次出力
電圧を相殺する。
(実施例2) 本発明の超伝導可変可逆インダクタを用いた磁気セン
サをそのブロック図である第3図により説明する。実施
例1と同一形状の芯材1には、1次コイル3及び2次コ
イル4が巻回されており、1次コイル3には被変調信号
源31から1MHzの小電流が通電されている。検出すべき外
部磁界Hexが第4図に示すように0〜20(Oe)の範囲内
で変化する場合に、各コイル3、4間の相互インダクタ
ンスが変化するので、2次コイル4に出力される信号電
圧をセンスアンプ41で増巾して処理すれば、外部磁界He
xの大きさはセンスアンプ41の出力電圧の変化により検
出することができる。
サをそのブロック図である第3図により説明する。実施
例1と同一形状の芯材1には、1次コイル3及び2次コ
イル4が巻回されており、1次コイル3には被変調信号
源31から1MHzの小電流が通電されている。検出すべき外
部磁界Hexが第4図に示すように0〜20(Oe)の範囲内
で変化する場合に、各コイル3、4間の相互インダクタ
ンスが変化するので、2次コイル4に出力される信号電
圧をセンスアンプ41で増巾して処理すれば、外部磁界He
xの大きさはセンスアンプ41の出力電圧の変化により検
出することができる。
なお、上記各実施例において、可逆透過率変化領域以
上の磁界を芯材1に印加した場合には、熱的方法などで
一度常電導状態とし、その後再び芯材1を超電導状態と
すれば、インダクタンスのヒシテリシス変化を除去する
ことができる。また、各コイルは芯材1に極力、密着し
て巻回して、洩れインダクタンスを低減することが好ま
しい。更に、芯材1は反磁界による内部有効磁界の減少
を減らすために、通常の磁性体と異って、磁界方向に薄
くした方が有利である。
上の磁界を芯材1に印加した場合には、熱的方法などで
一度常電導状態とし、その後再び芯材1を超電導状態と
すれば、インダクタンスのヒシテリシス変化を除去する
ことができる。また、各コイルは芯材1に極力、密着し
て巻回して、洩れインダクタンスを低減することが好ま
しい。更に、芯材1は反磁界による内部有効磁界の減少
を減らすために、通常の磁性体と異って、磁界方向に薄
くした方が有利である。
本発明の超電導可逆可変インダクタは、以上説明した
各実施例の他に、以下の様な構成をもつことができる。
各実施例の他に、以下の様な構成をもつことができる。
(a)芯材1に1次コイル3を巻き、1次コイル3に交
流信号電流源から交流電流を通電するインダクタ。
流信号電流源から交流電流を通電するインダクタ。
このインダクタの自己インダクタンスは電流値により
可変となるので、両端に変調された交流信号電圧を得る
ことができる。従って、通電電流によりインダクタンス
が変化する本インダクタは、印加電圧によりキャパシタ
ンスが変化する可変容量ダイオードと同様に、パラメト
リック増幅、周波数逓倍、アップコンバータ、周波数同
調等の用途に使用することができる。なお、変調された
信号成分を2次コイル4で抽出することもできる。
可変となるので、両端に変調された交流信号電圧を得る
ことができる。従って、通電電流によりインダクタンス
が変化する本インダクタは、印加電圧によりキャパシタ
ンスが変化する可変容量ダイオードと同様に、パラメト
リック増幅、周波数逓倍、アップコンバータ、周波数同
調等の用途に使用することができる。なお、変調された
信号成分を2次コイル4で抽出することもできる。
(b)実施例2において、2次コイル4を省略して1次
コイル3のインダクタンス変化により磁界を検出するこ
ともできる。
コイル3のインダクタンス変化により磁界を検出するこ
ともできる。
(c)実施例2において、本インダクタを発振回路に組
み込み、磁界変化によるインダクタンス変化に応じて発
振周波数を変化させ、周波数変化により、磁界変化を検
出することもできる。
み込み、磁界変化によるインダクタンス変化に応じて発
振周波数を変化させ、周波数変化により、磁界変化を検
出することもできる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の超電導可逆可変インダ
クタは、下部臨界磁界以上の可逆透磁率変化領域におい
て可逆的かつ直線的にインダクタンスを変更することが
でき、高速応答形の可変インダクタとして使用すること
ができる。
クタは、下部臨界磁界以上の可逆透磁率変化領域におい
て可逆的かつ直線的にインダクタンスを変更することが
でき、高速応答形の可変インダクタとして使用すること
ができる。
特に、第1発明の超電導可逆可変インダクタは、芯材
に可逆的な透磁率変化を生じさせる搬送波電流及び交流
信号電流が個別に通電される変調コイル及び1次コイル
とは別に2次コイルをもち、この2次コイルは上記透磁
率変化に伴う相互インダクタンス変化に応じて変調され
た被変調電圧を発生する。また、第2発明の超電導可逆
可変インダクタは、芯材に交流磁界を生じさせる1次コ
イルとは別に2次コイルをもち、この2次コイルは外部
印加磁界の変化による芯材の透磁率変化に伴う相互イン
ダクタンス変化に応じて変調された被変調電圧を発生す
る。
に可逆的な透磁率変化を生じさせる搬送波電流及び交流
信号電流が個別に通電される変調コイル及び1次コイル
とは別に2次コイルをもち、この2次コイルは上記透磁
率変化に伴う相互インダクタンス変化に応じて変調され
た被変調電圧を発生する。また、第2発明の超電導可逆
可変インダクタは、芯材に交流磁界を生じさせる1次コ
イルとは別に2次コイルをもち、この2次コイルは外部
印加磁界の変化による芯材の透磁率変化に伴う相互イン
ダクタンス変化に応じて変調された被変調電圧を発生す
る。
したがって、上記各発明の超電導可逆可変インダクタ
によれば、良好な品質の被変調電圧を複雑な回路構成を
用いることなく得ることができる。
によれば、良好な品質の被変調電圧を複雑な回路構成を
用いることなく得ることができる。
第1図及び第2図は本発明の超伝導可逆可変インダクタ
を使用する変調器のブロック図である。第3図は本発明
の超伝導可逆可変インダクタを使用する磁気センサのブ
ロック図である。第4図は芯材1の磁気特性を示す特性
図である。 1……芯材 2……変調コイル(コイル) 3……1次コイル(コイル) 4……2次コイル(コイル)
を使用する変調器のブロック図である。第3図は本発明
の超伝導可逆可変インダクタを使用する磁気センサのブ
ロック図である。第4図は芯材1の磁気特性を示す特性
図である。 1……芯材 2……変調コイル(コイル) 3……1次コイル(コイル) 4……2次コイル(コイル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−270208(JP,A) 特開 昭63−318724(JP,A) 特開 平2−68905(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】下部臨界磁界以上で上部臨界磁界以下の範
囲内における所定強度以下の磁界変化に対して透磁率が
可逆的に変化する可逆透磁率変化領域をもつ第2種超電
導体製の芯材と、前記芯材に巻回された複数のコイルと
を具備し、 前記複数のコイルは、 前記芯材に可逆的な透磁率変化を生じさせる搬送波電流
及び交流信号電流が個別に通電される変調コイル及び1
次コイルと、 前記透磁率変化に伴う相互インダクタンス変化に応じて
変調された被変調電圧が両端に生じる2次コイルとを含
むことを特徴とする超電導可逆可変インダクタ。 - 【請求項2】下部臨界磁界以上で上部臨界磁界以下の範
囲内における所定強度以下の磁界変化に対して透磁率が
可逆的に変化する可逆透磁率変化領域をもつ第2種超電
導体製の芯材と、前記芯材に巻回された複数のコイルと
を具備し、 前記複数のコイルは、 前記芯材に交流磁界を生じさせる1次コイルと、 外部印加磁界の変化による前記芯材の透磁率変化に伴う
相互インダクタンス変化に応じて変調された被変調電圧
が両端に生じる外部磁界検出用の2次コイルとを含むこ
とを特徴とする超電導可逆可変インダクタ。
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---|---|---|---|
JP63230541A JP2671431B2 (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | 超電導可逆可変インダクタ |
US07/403,090 US4987390A (en) | 1988-09-14 | 1989-09-05 | Superconducting reversible variable inductor |
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JP63230541A JP2671431B2 (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | 超電導可逆可変インダクタ |
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