JP4302063B2 - 磁界感知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁界感知装置に関するものである。
さらに詳しくは、本発明は超電導ピックアップ・ループ(閉回路)を用いる磁束のセンサに関する。
このように、上記センサは、超電導閉回路の超電導転移温度TCより低くセンサを冷却することが可能であれば、超電導ループ磁気センサのどのような用途においても使用することができる。
磁気センサは、例えば位置検知器、速度検知器、加速度加速度および角度検知器のような多くの技術用途にふつうに用いられている。磁気センサには種々の物理的原理に基づく広範なタイプのものがある。本発明に関連する従来技術としては2種類のセンサ、すなわち、磁気抵抗(MR)センサ並びに超電導に基づくセンサおよびSQUID(超電導漁師干渉装置)が挙げられる。磁気抵抗素子(MRE)に基づくセンサは小型であり、非常に簡単な読出電子装置を用いて容易に使用することができる。SQUIDに基づく磁気計の特長はその超高感度にある。
磁気抵抗素子(MRE)の動作は異方性磁気抵抗効果に基づいている。すなわち、磁気抵抗の抵抗は、抵抗材料におけるプローブ電流と磁化ベクトルとの間の相対的配向角度によって決まる。薄膜MREの平面に磁界Hが印加されると、磁化ベクトルが回転し、相対的抵抗変化ΔRmax/R(典型的には、約2%)が数(a few;例えば、二、三)ミリテスラ(mT)の範囲にわたって見られる。
最近、いわゆる「巨大磁気抵抗効果(giant magnetoresistive effect)」(GMR)に基づくMRE、例えば2つの隣接する磁気層からなるスピンバルブが実証されている。これらのGMR素子では、ΔRmax/R値は15%にもなることが文献に記載されている。
磁気センサの性能はその磁界に対する感度と、センサの内部ノイズとにより決定される。S=ΔR/(R*ΔH)として定義されるGMR素子の磁界に対する感度は、おおよそ(1エルステッド当たり0.8%の抵抗変化に相当する)10-4m/Aである。センサの固有ノイズレベルは、内部の熱力学的過程による見かけの抵抗変化、Rn、を感度の定義を用いて等価磁界ノイズ、Bn、に変換する。これにより、Bn=μ0 *n=μ0 *n/(SR)(ここに、μ0は真空透磁率である)が得られる。
抵抗器を測定する際には、熱力学起源の2つの基本的機序があるが見掛け抵抗変化、すなわち、熱電圧ノイズ(白色「ジョンソン雑音」)、および低周波数で優勢な、いわゆる1/fノイズに寄与するコンダクタンスの揺らぎが生じる。
白色ジョンソン雑音のスペクトル密度はUn=√(4kTR)であり、ここに、kはボルツマン定数であり、Tは抵抗器の絶対温度である。このUnに対応する磁界ノイズは、Bn=μ0 *(Un/U0)/Sであり、ここに、U0はMRE抵抗器のバイアス電圧である。R=600オーム、T=300K、およびU0=1ボルトであると仮定すると、Bn=4*10-11T/√Hzが得られる。これは、GMRに基づく磁気センサの白色雑音域における解像度を与える。
固有1/fノイズの原因であるコンダクタンスの揺らぎのスペクトル密度は、Hooge関係、ΔR/R=(γB/N/f)1/2、により表される。ここに、Nは抵抗器の体積に比例する数である。1/fノイズに関するいくつかの研究(例えば、非特許文献1、およびその中の引用文献)において、Nを抵抗器内の電流キャリア(伝導電子)の総数とみなすことにより、「Hooge定数」、γB、を定義することができるが、γBは欠陥と不純物が比較的に少ない殆どの抵抗材料について10-4ないし10-3に等しいという意味で普遍的である。GMR素子について、(自由電子密度が1/(2*10-10m)3)であると仮定して)6*10-3のHooge定数が室温で測定されている。これらの数字を用いると、Bn=μ0 *n=μ0 *(γB/N/f)1/2/S=5*10-10T/f1/2の1/f磁界ノイズが長さ120μm、幅6μm、厚さ50nmのGMR素子について得られる。
現在入手可能なもののうち圧倒的に感度の高い磁気センサは超電導およびSQUIDに基づくものである。これらのセンサは超電導に関連する2つの現象、すなわちジョセフソン効果およびマイスナー効果を利用している。
ジョセフソン効果は超電導状態にある電子システムに特徴的な漁師力学的干渉効果である。この状態超電導物質をその超電導転移温度TC未満の温度に冷却すると達成される。従来の超電導体のTCは10K未満である。この冷却の必要性によりこれらの磁気センサの技術的利用可能性は制限されている。この制限は最近発見された高TC超電導体を使用することができればより緩やかになる。これらの物質については、TCは50Kより高く、この温度は比較的単純な冷却技術により達成することが可能である。
弱い磁界を想定する際にジョセフソン効果を利用する技術的装置は超電導量子干渉装置(SQUID)と呼ばれる。SQUIDの見掛け抵抗は、面積ASQのSQUIDループを通過する磁束ΦSQ=B*SQに周期的に依存している。MREと比較して、この抵抗の磁束への依存性は非常に急勾配であるが、その理由は、抵抗変動の周期が非常に短く、「磁束量子」と呼ばれる種類の定数、Φ0=2*10-15Wbに等しいからである。一般的には、任意のSQUIDについて、ΔR/ΔΦSQ/R=ΔU/ΔΦSQ/Uは1/Φ0の数(a few;例えば、二、三)倍である。SQUIDに基づく磁気センサの感度が優れているのは、抵抗の磁束に対するこの急勾配の依存性のおかげである。
MREの感度と比較すべきSQUIDの感度はS=ΔR/R/ΔH=μ0 *ΔU/U/ΔB=μ0 *(ΔU/ΔΦSQ/U)*SQである。最適の内部ノイズ特性が得られるのは、10pH程度のむしろ低いインダクタンス、LSQ、を有するSQUIDループを用いた場合であり、そのためには表面積ASQが10*10μm2程度の小さい表面積であることが必要である。このような小さいSQUIDでさえも、感度は0.1m/Aであり、この感度はGMR素子の感度よりも1、000倍良好である。
「裸の」SQUIDのこの高感度でさえも、例えば生物磁気(biomagnetism)のようなほとんどの、要求の厳しい用途には不十分である。従って、マイスナー効果に基づく磁束変成器技術が適用される。この技術の思想は、裸のSQUIDの小さいASQを越えてセンサの表面積を効果的に増加させることにより、SQUIDを通る磁束を拡大することである。
磁束変成器は単なる、閉じた超電導ループである。マイスナー効果の顕れとして、近傍の磁界の任意の外力によりそのようなループに貫流する磁束を変更しようとするとループに持続的電流が生じる。ループ内を流れるこの持続的電流は時間と共に減衰せず、外的原因による磁束を正確に保証するレベルに留まる。磁束変成器の技術において、比較的に大きい磁束変成器ループを通る瞬間的外部磁束に比例するこの電流はなるべく効果的にSQUIDループに誘導的に結合される。
磁束変成器技術で得ることが可能な最大磁束移送係数はT=ΦSQ/Φft=(LSQ/2Lft1/2であり、ここにΦSQとLSQ、およびΦftとLftはそれぞれ、SQUIDループと磁束変成器ループの磁束とインダクタンスである。磁束変成器を用いて達成できる最高のSQUID感度は裸のSQUIDの感度にT*ft/ASQを乗じたものであり、ここにAftは磁束変成器の大きなピックアップ・コイルの面積である。
上述のように、SQUIDの内部磁束ノイズ特性を最適化するために、低いLSQ=pHが好ましい。一方、磁束Φft、従ってセンサの信号を最大化するために、ピックアップ・コイルの面積Aftはなるべく大きいものが選ばれる。例えば、サンプルは大きく極限の感度が必要である生物磁気の用途では、ピックアップ・ループの直径が2センチメートルであるため、Aft=4cm2である。一般的には、これによりLft=200nHとなり、磁束変成器とSQUIDとの間にかなり大きなインダクタンスの不整合があることを意味し、最大到達可能磁束移送係数が7*10-3という低い値に制限される。この例では、「裸の」SQUIDの感度に対してT*ft/ASQ=28000倍の増強が得られる。この結果、S=2800m/Aとなり、GMRの場合に達成できる感度の3*107倍の感度である。
現代のL=10低TCSQUIDは、固有磁束ノイズ密度がΦn=10-6*Φ0/√Hzである。これにより、4cm2ピックアップ・コイル面積を持つ超電導磁束変成器を用いるSQUIDに基づく磁気計の固有磁界解像度がBn=Φn/T/Aft=10-15T/√Hzに制限される。生物磁気用途用の実用素子では、理想的な誘導結合を仮定することにより得られたものである、この解像度は、まったく到達されていない。一般的な、技術的に実現可能な数値はむしろ2〜3*10-15T/√Hzである。この解像度は従来のGMRセンサで達成された解像度よりも2*105倍良好である。
理想的な誘導結合が前提とされ、かつ技術的に実現可能であることを前提として約4fT/f1/2であるとすると、10pHSQUIDに固有の1/fノイズにより決定される、SQUID+磁束変成器に基づく磁気センサの1/fノイズのスペクトル密度それ自体は2fT/f1/2程度である。
ニオブのような低温超電導体を利用する従来技術のSQUIDに基づくセンサは優れたノイズ性能を有するが、これらセンサをTC未満の動作温度に冷却するのに必要な低温技術は高価であり、用途によっては実現不可能であることさえあり得る。比較的重いデュワービンが液体ヘリウムに基づく低温技術の必須条件である。磁界内で装置を使用する度に地磁気の磁束−ゲートを液体ヘリウムの温度に冷却することは実際的でない。
従って、高TC超電導体および冷却剤としての液体窒素に基づく、より軽い技術が超高感度磁気センサの分野で有望な一歩前進であると考えられた。内部白色雑音性能が10fT√Hzの範囲内である高TCSQUIDに基づく生体磁気センサが報告されている(例えば、非特許文献2)。
高TCSQUIDの問題点は、低収率、化学的安定性の欠如、および高TCSQUIDの高価格に関連する。高TCSQUIDの効率的な大量生産は困難であるが、その理由は、量子干渉現象に必要な弱い結合を作成するのに用いられる技術にある。ニオブSQUIDにおける弱い結合は2つのニオブ層の間に薄膜絶縁体層を設けることにより両者の頂部間に簡単に実現される一方、同様の多層構造の高TC材料を作成することは困難であることが判っている。多層高TC技術が欠如しているため効率的な多数巻き(mult−turn)磁束変成器の作製が妨げられる。
高TCSQUIDの大量生産に関連するこれらの技術的制約のために、単一層の高TC膜からなるピックアップ・アンテナと「裸の」磁気センサ、ホール(Hall)センサとGMRの組み合わせに基づく「ハイブリッド」磁気センサが従来技術において提案されている(例えば、非特許文献3、特許文献1、特許文献2)。
低温技術製品は、同じ基板上に、高TC超電導ピックアップ・ループに隣接してリソグラフィー技法により作製されたホールセンサにこのループを誘導的に結合するという思想を紹介している。誘導的結合を増強するために、ピックアップ・ループに、ホールセンサに隣接して、狭い「結合導入線(incoupling line)」を設け、かつ超電導接点リード線を用いてさらに磁束を、ホール素子を通って案内する。この構成により、4*4mm2ピックアップ・ループについて100倍の磁界ゲイン(利得)が得られる。100Hzを越える20pT/√Hzより良好な、かつ500Hzを越える10pT√Hzよりも良好な感度が報告されている。
特許文献1では、低温技術製品が参照され、その思想がさらに発展されている。独立請求項は、二重ループのピックアップ・コイルと、結合導入線の両側で対称的に分割されたHall素子を用いる対称化重力傾斜計デバイスを記載している。ピックアップ・ループをHall電極の1つとして用いる思想が紹介されている。MREまたはGMRの使用は、分割された感知素子を設けた対称化デバイスに関する独立請求項を参照した従属請求項に記載されている。特許文献2は先行のものを参照し、均一な磁界に対してセンサを平衡化することを企図して、さらなるピックアップ・コイルの構成の改善を請求している。
これら従来技術のすべてにおいて、磁気センサ素子は結合導入線に隣接して配置されているか、または多重アンテナ・ループ間の間隙に配置されている。これはHallセンサの使用を可能にする自然な構成である。すなわち、増幅された磁界がHallセンサの平面に対して直交する。
ドイツ国特許第19944586号明細書 ドイツ国特許第10041797号明細書 エフ.エヌ.フージュ著、アイトリプルイー・トランザクション・オン・エレクトロン・デバイシズ、第41巻、第11号、1,994年(F.N.Hooge in IEEE Transactions on Electron Devices,vol.41,no.11,1994) ロビン・カントル、ルーク ピー。リー、マーク・ティープ、ウラジミール・ビネツキー、およびジョセフ・ロンゴ著、「77Kにおける低ノイズ単一層YBaCuO DCSQUID磁気計」、アイトリプルイー・トランザクション・オン・アプライド・スーパーコンダクティビティ、第5巻、第2号、1,994年6月、第2927−2930頁(F.N.Hooge in IEEE Transactions on Electron Devices,vol.41,no.11,1994)(Robin Cantor,Luke P.Lee,Mark Teepe,Vladimir Vinetskiy,and Joseph Longo,"Low Noise Single−Layer YBaCuO DC SQUID Magnetometers at 77K,IEEE Transactions on Applied Superconductivity,vol 5,no.2 June,1995, pages 2927−2930) カイザー他著、「低温発生学」第38巻、1998年(Cryogenics 38,(1998))
本発明は、上述の欠点を克服すること、特にホールセンサまたはSQUIDの使用を排除する一方、公知の磁気計と比べて遜色がないか、または性能のよい感知装置を生産することを可能にすることを目的とする。
本発明は、さらに、製造が容易であり、生体磁気検出を始めとする任意の磁気センサ用途に使用可能な、小型で信頼性に富む磁束センサを提供することを目的とする。
本発明は、さらに、種々の用途における磁界を感知する感知装置の感度を改善することを目的とする。
これらの目的は、厚さe1の単一層超電導薄膜からエッチングにより作出された経路幅dの閉じた超電導ピックアップ・ループを備え、前記経路幅よりも狭い幅wを持つくびれを設けられ、前記閉じた超電導ピックアップ・ループは磁束-磁界変成器(FFDT)を構成し、かつ、前記超電導薄膜の上または下に少なくとも1つの磁気抵抗素子を配置し、前記超電導薄膜からは前記幅wよりも小さい厚さe4の薄い絶縁層により隔離され、そして前記磁気抵抗素子の活性部分がくびれの位置にあるとともに、くびれの幅wに等しいかまたは小さい幅WGMRを有するように配置され、磁気抵抗素子の活性部分はその中のバイアス電流が本質的にくびれに沿って、狭い幅wに直交する向きに配向されている。
好ましくは、磁気抵抗素子は巨大磁気抵抗効果に基づき、GMR抵抗体を構成する。
磁気抵抗素子はトンネル磁気抵抗(TMR)素子または超巨大磁気抵抗(CMR)素子からなることも可能である。
超電導ピックアッ・プループは、超電導転移温度TCが50Kより高い高TC超電導体からなるものであることが有利である。
従って、ループがニオブのような低TC超電導体である材料からなる場合は、9K未満にセンサを冷却する必要があるが、一方、ループが高TC超電導体からなる場合は、50Kないし90K、例えば80Kのような値より低くするだけでよい。
磁気抵抗素子は、厚さ(e2)が数十(a few tens;例えば、二、三十)nmである。
本発明の具体的実施形態によれば、ピックアッ・プループのくびれはコイルに巻かれ、その自己インダクタンスは受信ループを構成するピックアッ・プループのバンズの自己インダクタンスと同程度の(理想的には等しい)大きさであり、上記コイルは磁界センサを構成する磁気抵抗棒を含むコアの周りにまかれている。
好ましくは、くびれは数十(a few tens;例えば、二、三十)マイクロメートルと数(a few ;例えば、二、三)マイクロメートルの間の、減少した幅を有する。
好適な実施形態によれば、超電導ピックアッ・プループの周縁経路は、平均直径Dを有する正方形または円周のような、本質的に凸のループを形成している。
有利な実施形態によれば、超電導ピックアッ・プループは、本質的に8字状の対称的二重ループであり、超電導ピックアッ・プループのくびれは8字状の中央共通枝に配置され、2つの基本磁束−磁界変性器(FFDT)を構成する。
ピックアッ・プループに誘導的に結合されている追加のコイルは、基本磁束−磁界変性器の一方に結合されているだけの平面型コイルであるのが有利である。
具体的な実施の形態によれば、本発明の装置は、さらに、ピックアッ・プループに誘導的に結合された追加のコイルに流入して外部磁束に対抗し、ピックアッ・プループ内にマイスナー電流が出現するのを阻止する負帰還電流を有する負帰還ループを含む。
別の具体的な実施形態によれば、本発明の装置は、さらに、磁気抵抗素子の頂部に配置された直交金属ブリッジを含む負帰還を提供する手段と、上記直交金属ブリッジを通して電流を提供して誘導されたマイスナー電流により引き起こされる磁束を消去するのに用いられる磁束密度を創出する手段とを備える。
超電導ピックアッ・プループの周縁経路の平均直径(D)は数(a few;例えば、二、三)ミリメートルと数(a few;例えば、二、三)センチメートルとの間である。
さらに詳しくは、超電導ピックアッ・プループの周縁経路の平均直径(D)は約1センチメートルと約3センチメートルとの間であり、装置は生物磁気の検出に適用される。
本発明は、このように、薄膜超電導体ループを磁気抵抗素子と組み合わせて従来技術のSQUIDに基づく磁気計に対して遜色のない性能を有するハイブリッドセンサにする最適の方法に関する。
このハイブリッドセンサは超電導薄膜からパターニングされ、かつ狭い結合導入線を設けたピックアッ・プループからなる。本発明の工夫はSQUIDまたはHallセンサの信号はこれらのセンサを貫通する全磁束に比例するが、GMR素子のような磁気抵抗素子の信号はセンサの平面の磁束密度比例することに基づいている。従って、SQUIDおよびHallセンサの場合と異なり、GMRセンサは非常に薄く、通常50nm厚であるので、全磁束を大きくすることは必要でない。かかるセンサを磁束密度が最高値である「ホット・スポット」に置くだけでよい。結合導入線と同じ幅を持つGMRセンサを結合導入線の頂部に直接置くと結合導入線の幅を選ぶことにより効率的に制御された高磁界ゲインが得られる。このようにして、薄膜高TC超電導体の単一層から非常に効率的な「磁束−磁界変成器」(FFDT)を得る。従来技術のHall素子に特徴的な超電導電極板のような磁束ガイド構造は必要でない。
効率的な誘導的結合構造のおかげで、所与の結合導入線幅で得られる磁界ゲインは超電導ループ+Hallセンサ・ハイブリッドの磁界ゲインの10倍を越える。これは、6*10-4(5%/Oe)の感度を持つ磁気抵抗素子が利用できれば、従来技術の低TCSQUIDに基づくセンサに遜色のないセンサ性能となる。
本発明では、単一層の薄膜からエッチングにより作出された超電導ループが、ピックアップ・ループを貫流する磁束をループの周縁上の単一点における高局所磁界BGMRに変成するFFDTとして使用される。次いで、小さいGMR素子をこの「ホット・スポット」に置く。
磁束変成器の全磁束の1%未満がSQUIDループを通して伝送される従来技術のSQUIDに基づく装置に使用される磁束変成器の場合とは異なり、FFDTはGMR素子の位置において磁界を局所的におおよそBGMR/B0=(π〜π/2)*(D/WGMR)倍増強する。ここに、Dは超電導ループの平均直径であり、WGMRは狭い結合導入線とこのくびれの頂部に位置するGMR素子の共通幅である。
生物磁気用途に使用することができる、D=2〜3cmの大きなFFDTループについては、磁界増強BGMR/B0は、例えばWGMR=4μmならば、10000程度になり得る。この結果「裸の」GMRと比べて感度がそれに応じて増強される。磁界ゲインに加えて熱電圧ノイズの減少−GMRを300Kから80Kに冷却した結果生じる−を考慮に入れると、白色雑音系におけるGMRの解像度はB=5*10-15T/√Hzに改善されるが、この改善は生物磁気用途に対してさえも十分である。
AC電流を変調し、R(H)の2次導関数が最大となるGMRに対する作用点を選択することにより、1/fノイズを減少させることが可能である。この場合、低周波数変動がAC周波数の2次高調波について測定される。この改善は、約4倍の感度の低下で1/fノイズを抑制することである。
より大きな磁界変動を取り扱わなければならず、かつ、極端なfTレベルの感度が不必要である磁束ゲート用途では、よりくびれの幅が広い、寸法の小さいFFDTを使用することができる。このようにして、センサの動作範囲を高磁界の方に移動することが可能である。ループがより小さく、くびれの幅がより広いFFDTはくびれの臨界電流をこえないより高い磁束に耐えるので、動的範囲は同じである。
1pT/√Hzの感度は直径が約10μmという小さな装置でも依然として達成することができる。この感度は従来疑懼角磁束ゲートの感度の10倍を越える。センサの取り扱う周波数範囲はDCから読取電子装置の速度により決定される上限の範囲にわたっている。
動的範囲は負帰還を用いることによりさらに変更することができる。この技術では、GMR素子の頂部上の直交(normal)金属ブリッジを流れる電流と関連する磁束密度を用いて誘導されたマイスナー電流に起因する磁束密度を消去している。この場合、装置の動的範囲と感度は帰還に用いられる電源の動的範囲と感度によって決定される。
本発明の上述の目的および特長並びに他の目的および特長は、添付図面を参照して、以下の例示として示された具体的な実施形態から明かになるであろう。
本発明に基づく磁気センサの物理的動作原理および基礎的デザインを図1に示す。超電導磁束ガイド1は例えば高TC超電導体薄膜からリソグラフィーによりエッチングされた正方形の閉ループからなる。このループは第1の枝、2つの側枝11、13および第1の枝12に平行な第4の枝14を持つ周縁経路を含む。
ループ1の平面に垂直な磁界成分の変化ΔBはループ1を循環する持続電流Iの変化ΔIを誘導する。ΔIの大きさは閉じた超電導ループを通る全磁束が一定である(マイスナー効果)という要件により決定される。従って、ΔI=ΔB*FFDT/IFFDT(AFFDTとIFFDTはループ1の表面積とインダクタンスである)である。
超電導体薄膜の正方形ループのインダクタンスは、IFFDT=(μ0/2π)**[Ln(4D/d)−2.35](図1参照)である。上記式を下記のように単純化するためにd=0.14*D、を選び、LFFDT=(μ0/2π)*Dとなる。
ループの平均直径と呼ばれるDはこの例では正方形超電導ピックアップ・ループ1の周縁経路の2つの平行枝11、13の間の距離である。Dは数(a few;例えば、二、三)ミリメートルと数(a few;例えば、二、三)センチメートルとの間にすることが可能である。
ピックアップ・ループ1の周縁経路の枝11、12、13、14の幅dはDと関連し、上述のように、例えばd=0.14*Dのように選ぶことができる。
ピックアップ・ループ1の周縁経路は厚さが、例えば数十(a few tens;例えば、二、三十)ナノメートルである。
ピックアップ・ループ1はピックアップ・ループ1を貫流する磁束を超電導ピックアップ・ループ1の周縁経路上の単一点において高局所磁界に変成する磁束−磁界変成器(FFDT)ループを構成する。
少なくとも1つの、GMR素子のよう磁気抵抗素子2が幅w<<d(図1ないし図3参照)を有する狭いくびれ15を構成する単一点の頂部に置かれ、磁気抵抗素子2は、幅wよりも小さい、そして好ましくは超電導膜1の厚さe1と磁気抵抗素子の厚さe2の少なくとも一方よりも小さい、厚さe4の薄膜層4により隔離される。
所定の経路幅dに比べて大いに低減された幅wをもつ狭いくびれ15がループ1の周縁経路の完全厚さe1に形成され、磁気抵抗素子2がこの低減された幅のくびれ15の頂部に配置される。
磁気抵抗素子2は磁気抵抗素子2の活性部分がくびれ15の位置にあり、くびれ15の幅wに等しいかそれよりも小さい幅WGMRを持つように配置される。磁気抵抗素子2の活性部分は活性部分のバイアス電流が本質的にくびれ15に沿って、狭い幅wに直角に配向される。
狭いくびれ15はFFDTループの周囲の技術的に都合のよい任意の位置に配置することができる。通常、ループは矩形状であり、狭いくびれは長辺の一方の中間に向けて配置される。
ヨーク状の形状の、GMR素子2の実施形態はMREに使用されて磁気パターンを安定化する標準的デザインである。抵抗Rを有するこの素子の活性領域はバイアス電極3同士の間の中間部分である。この領域は隅部から若干の距離をおくように選び、磁気ドメイン壁を確実に含まないようにしている。これは、移動する磁気壁により生じる余分の抵抗変動をなくすためである。
くびれ15の頂部のGMR素子の位置決めは、GMR素子が異なる基板状にあるならば、機械的に行うことができる。あるいは、リソグラフィー技術でGMR素子をくびれ15上に直接パッターン形成することもできる。後者の方法はFFDTループに対する最適の緊密結合を保証する。あるいはまた、磁気抵抗素子2を超電導薄膜1の下に配置することができる。
GMR素子2は典型的にはμγ=8000の高透磁率材料を含有する。少量のそのような材料でさえもFFDTの頂部に堆積するとループのインダクタンスがLGMRの量だけ増加し、誘導されるΔIが減少する。LGMRはGMR素子の体積に比例するので、GMR素子の体積は合理的に小さく保たなければならない。一方、コンダクタンス変動に関連する1/f電圧ノイズの振幅はGMR抵抗体の活性領域の体積の平方根の逆数に比例する。低周波における最適の信号対ノイズ比はLGMR=LFFDTであるほど大きいGMRを用いて、磁界の変化、ΔB、により誘導される電流変化がΔI=ΔB*FFDT/(2*FFDT)に低減して得られる。
アンペアの法則により閉じた経路の周りの磁界の循環は当該経路のループを流れる全電流のμ0倍に等しい。これが図3における全長約2*GMRの閉じた経路3に適用されると、GMR素子2の位置におけるループを通るΔBに対する応答としての磁界の変化は、正方形FFDTループ(AFFDT=D2)を前提とすれば、略

ΔBGMR=μ0 *ΔI/(2*GMR)=μ0 *FFDT/(4*FFDT *GMR*ΔB
=(π/2)*(D/WGMR*ΔB

である。
所与のサイズのFFDTループについて得られた磁界ゲイン係数(π/2)*(D/WGMR)は幅WGMRを選択することにより制御される。生体磁気検出に利用可能なD=2cmの大きいループに対してゲイン係数は10、000もの大きさになり得る。これは本発明の重要な利点である。
磁気抵抗素子2は厚さe2が数十(a few tens;例えば、二、三十)ナノメートルである。
動的範囲は負帰還を用いることによりさらに変更することが可能である。図4に示すように、GMR素子の頂部上の直交金属ブリッジ6を通って流れる電流と関連する磁束密度を用いて、誘導された、マイスナー電流により引き起こされる磁束を消去する。間に絶縁層5を堆積して電機的接触を防止する。この場合、装置の動的範囲と感度は帰還に用いられる電源の動的範囲と感度によって決まる。
ブリッジ6に同等であり、FFDTループに誘導的に結合されて追加のコイル内に流れ込む負帰還電流による負帰還を有し、外部磁束に対向し、従ってFFDTループにマイスナー電流が出現しないようにする装置を提供することも可能である。
磁界の傾きを測定するためのFFDT構造の一つの変形例は、2つの基本ループのそれぞれが正方形である、8字状の対称二重ループであり、くびれは、図5に示すように、それら2つの基本ループに共通の導体の部分に据えられる。この種のセンサは、短距離のソースからの信号が遠くのソースから生じる大きな背景磁界から改造されなければならない条件において、より良好な信号対ノイズ比を生じる。
図5の超電導磁束ガイド101は2つの基本対称ループからなる。この構造では、中心枝114のくびれ115を通って流れる電流は磁界の勾配∂B/∂yに比例する。
このように、図5の実施形態では、超電導ピックアップ・ループ101は本質的に、8字状の対称な二重ループと、ピックアップ・101の単一点における部分115が8字状ピックアップ・ループ101の中央共通枝114上に配置される。
図5では、「上方」ループは上枝112a、図1における距離Dまたは「平均直径」を定義することがある2つの平行側枝111a、113aと、上枝112aに平行な共通枝114とを含む。
「下方ループ」は下枝112b、2つの平行側枝117b、113bを含む。これら平行側枝は枝111a、113a、および下方枝112bに平行な共通枝114の延長部である。
枝111a、111b、112a、112b、113a、113b、114の経路幅は、ループ1に関して図1を参照して説明したように、Dの関数として定義される。
くびれ15に関して図1を参照して前に説明したように、くびれ115の幅wは経路幅dよりもずっと小さい。
くびれ115の頂部に配置された磁気抵抗素子2の特長は図1の磁気抵抗素子2の特長と同様であり、繰り返し説明しない。図2ないし図4を参照してなされた説明はしたがって図5の実施形態にも適用される。
しかしながら、図5に示すように、くびれ115はピックアップ・ループ1が対称的であるように示されている。くびれ115はしたがって共通枝114の経路幅dの中間高さに配置される。さらに、くびれ115に接触している共通枝114の部分114、117はV−字状であるのが好ましい。
このように本発明のセンサは、8字状ループ101の2つのループに共通するくびれ115の高さに配置された磁気抵抗素子2を用い、そのような変成器を非局在化させる必要無しに非常に弱い磁界を感知することが可能である。
必要な場合、2以上の磁気抵抗素子2をくびれ15(図1)または115(図5)に沿って配置することができそれらの長さはそれに応じて適合する必要がある。
図5に示すように、磁界の傾きを測定するためのFFDT構造を、FFDTピックアップ・ループに誘導的に結合された追加のコイルを用いて上記負帰還装置と組み合わせることができる。この場合、追加のコイルは勾配センサの2つの基本ループに対称に結合される必要はない。好適な実施の形態では、この追加コイルは平面型のものであり、FFDT平面に平行な平面内に配置されており、FFDT基本ループの一方にのみに結合されている。例えば、追加コイルは基本FFDTループの一方の1/4を覆う単巻きコイルである。帰還電流が誘導的に結合された追加コイルを通って流れ込む上述の負帰還ループは、外部磁束に対向し、従ってFFDTピックアップ・ループにマイスナー電流が出現するのを防止する。
図6は本発明の他の実施形態に関するものであり、くびれ215をリソグラフィーまたは機械的に伸長してワイヤ211にし、棒を構成する磁気抵抗素子212の周りに、巻き付けることができる方法を示す。コイル211は、超電導ピックアップ・ループ201と共働して高巻き数を可能にする(図示しない)主コイルよりも直径が小さいワイヤで作製することが可能である。リソグラフィー技術では、巻き数は限定される。巻き数も限定されるので、巻かれたくびれ211のインダクタンスは主ループ201の残部のインダクタンスを超過しすぎることはない。
図6は、平均直径Dと、くびれ215を形成するコイルのワイヤ211の直径よりも実質的に大きい経路幅dとを有する環または円を本質的に画成する周縁経路を含む、超電導ピックアップ・ループ201を示す。
幅の狭いくびれを設けた、正方形の超電導磁束ガイドループを持つ本発明のセンサの一例を示す概略図である。 図1のセンサの部分拡大図であり、頂部上にGMR素子を有するくびれの詳細を示す。 図2のIII−III線に沿う切欠き図であり、くびれの高さで超電導体の頂部のGMR素子が絶縁薄膜により分離されていることを示す。 負帰還を用いる変形実施形態に相当する、くびれの高さにおける図3の切欠き図と同様の切欠き図である。 2つの対称ループからなる超電導磁束ガイドを持つ本発明のセンサの他の例の概略図である。 超電導くびれが延びて磁気抵抗素子の周りに配線されている、本発明のセンサの他の例の概略図である。

Claims (17)

  1. 厚さ(e1)の単一層超電導薄膜からエッチングにより作出された経路幅(d)の閉じた超電導ピックアップ・ループ(1;101;201)を備え、前記経路幅よりも狭い幅(w)を持つくびれ(15;115;215)を設けられ、前記閉じた超電導ピックアップ・ループ(1;101;201)は磁束-磁界変成器(FFDT)を構成し、かつ、前記超電導薄膜の上または下に少なくとも1つの磁気抵抗素子(2)を配置し、前記超電導薄膜からは前記幅(w)よりも小さい厚さ(e4)の薄い絶縁層(4)により隔離され、そして前記磁気抵抗素子(2)の活性部分が前記くびれ(15;115;215)の位置にあるとともに、前記くびれ(15;115;215)の幅(w)に等しいかまたは小さい幅(WGMR)を有するように配置され、前記磁気抵抗素子(2)の活性部分はその中のバイアス電流が本質的に前記くびれ(15;115;215)に沿って、前記狭い幅(w)に直交する向きに配向されている磁界感知装置。
  2. 前記磁気抵抗素子(2)は巨大磁気抵抗効果に基づき、かつGMR抵抗体を構成する請求項1に記載の装置。
  3. 前記磁気抵抗素子(2)はトンネル磁気抵抗(TMR)素子または超巨大磁気抵抗(CMR)素子からなる請求項1に記載の装置。
  4. 前記磁気抵抗素子(2)はヨーク型形状にデザインされている請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記ピックアップ・ループ(201)のくびれ(215)は、伸長されてコイル(211)状に巻かれたワイヤを形成し、
    前記コイルの自己インダクタンスは受信ループを構成するピックアップ・ループ(201)の残部の自己インダクタンスと同程度の大きさであり、
    上記コイル(211)は磁界センサを構成する磁気抵抗棒(212)の周りにまかれており、
    前記ピックアップ・ループは、平均直径(D)と、前記くびれ(215)を形成するコイル(211)のワイヤの直径よりも実質的に大きい経路幅(d)と、を有する環を本質的に画成する周縁経路を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 超電導ピックアップ・ループ(1;101;201)は、超電導転移温度TCが50Kより高い高TC超電導体からなる請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記超電導ピックアップ・ループ(1;101;201)は、低TC超電導体からなる請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記磁束−磁界変成器の(FFDT)のゲインを決定する、前記ピックアップ・ループの平均直径と前記くびれ(15;115;215)の幅(w)の比D/wを最適に選択して、最大ゲインが前記くびれ(15;115;215)の臨界電流が当該センサの企図された動作環境において超過しないようにする請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記磁気抵抗素子(2)は、厚さ(e2)が数十(a few tens;例えば、二、三十)ナノメートルである請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記くびれ(15;115;215)は、数十(a few tens;例えば、二、三十)マイクロメートルと数(a few ;例えば、二、三)マイクロメートルの間の、減少した幅を有する請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 外部磁束に対抗して前記ピックアップ・ループ(1)内にマイスナー電流が出現するのを阻止する、付加コイルを有する負帰還ループをさらに備え、
    前記付加コイルは、前記ピックアップ・ループ(1)に誘導的に結合されており、
    前記負帰還ループは、前記ピックアップ・ループ(1)の帰還電流を前記付加コイルに流すことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 絶縁層(5)を介して前記磁気抵抗素子(2)の頂部に配置された直交金属ブリッジ(6)を含む負帰還を提供する手段と、
    上記直交金属ブリッジを通して電流を提供して誘導されたマイスナー電流により引き起こされる磁束を消去するのに用いられる磁束密度を創出する手段と
    を備える請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記超電導ピックアップ・ループ(1;101;201)は、本質的に、平均直径(D)を有する正方形または円のような凸状ループである周縁経路を画成する請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前記超電導ピックアップ・ループ(101)は、本質的に、8字状の対称な二重ループであり、前記超電導ピックアップ・ループ(101)の前記くびれ(115)は2つの基本磁束−磁界変成器(FFDT)を画成する前記8字状ループ(101)の中央共通枝(114)上に配置される請求項13に記載の装置。
  15. 前記超電導ピックアップ・ループ(1;101)の周縁経路の平均直径(D)は数(a few ;例えば、二、三)ミリメートルと数(a few ;例えば、二、三)センチメートルとの間である請求項13または14に記載の装置。
  16. 前記超電導ピックアップ・ループ(1;101)の周縁経路の平均直径(D)は約1センチメートルと3センチメートルの間であり、前記装置は生体磁気の検出に適用される請求項15に記載の装置。
  17. 前記ピックアップ・ループに誘導的に結合された前記追加のコイルは、前記基本磁束−磁界変成器の一方のみに結合された平面型コイルである請求項11または14に記載の装置。
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