JP2671106B2 - 藻類の養殖装置 - Google Patents

藻類の養殖装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、川苔などの藻類の養殖
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】川苔は、福島県以南の太平洋沿岸に注ぐ
河川の上流の、きれいな水の流れるところの岩上に生育
し、食用とする美しい緑色をした葉状のカワノリ科の緑
藻であり、体径10〜15cm平均である。すいて乾燥
製品とするが、製品名はしばしば産地名をとって、大谷
川苔、多摩川苔,桐生川苔,芝川苔,富士川苔,菊池川
苔などと呼ばれている。
【0003】このうち、本発明で主として養殖を行う芝
川苔は、富士山の西麓、静岡県富士宮市井の頭を水源地
とする流末富士川に至る約24kmの流長を有する芝川
およびその分流の河床岩石上に繁茂する川苔である。芝
川苔は特に深緑色を呈するものであり、古くは献上品と
してその名を知られていたが、関東大震災後、本川水源
地の水脈に異変が起こって以来水量が激減し、芝川苔の
産量も激減し、今日まで減少の一途を辿っている。ま
た、近年護岸や河床の改修工事が進み、河川の形態が著
しく破壊され、芝川苔の着生基盤である河床中の岩石が
激減したことや、農薬や生活排水などによる水質汚染等
が複合的に作用して一層産量が減ってしまっている。芝
川苔以外の大谷川苔、多摩川苔,桐生川苔等も同様の状
態にあり激減して絶滅の危機さえある。
【0004】このように川苔は汽水域を除けば、平均流
速1m/s〜2m/sの早瀬の岩石上に繁茂する緑藻で
あるが、希に水流が0.5m/s未満の岩石上に生育し
ているものを見かけることもある。しかし、それも少な
くとも日量2万トン、年平均にすれば日量10万トン以
上の清澄な湧水を湧出する河川の分流域であって、しか
も水質及び着生基盤となる岩石条件の整った場所に限ら
れている。
【0005】従って、水流の流速や水質、着生基盤の条
件を整えるのが困難であるので、従来は養殖は以下のよ
うなものに限られていた。川苔の原種の養殖に関して
は、膨大な流水量を確保することや流水を制御すること
が困難であったため、汽水域における網ひび養殖のみに
限られていた。また、原種以外の品種を選んだり品種改
良などして、湧水池で試験的に養殖されているのみであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、川苔の養殖は
条件が厳しく困難であるので、試験的であったり汽水域
を利用して行っているのみである。汽水域を利用するも
のは自然環境に支配されるので、水温が下がる冬等には
養殖できず、また台風や水害などに川苔が流される等す
る被害も起きやすく、大量生産に適さない。このため、
現状では速い流れを必要とする葉状体川苔は少量しか得
られないので、産業上利用されておらず、献上品用とし
てのみ生産されているにすぎない。また、河川には採取
権や漁業権の問題があり、試験養殖ですら自由にできな
い。
【0007】本発明は川苔などの藻類を大量生産するた
めに、採取権や漁業権の問題もなく、自然環境に支配さ
れない、河川より源水を引き入れた用水池に近い条件で
養殖を行えるようにする装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究の結果、以下の知見を得ること
により本発明を完成するに至った。
【0009】川苔などの藻類が繁殖するには着生しやす
い所定寸法の毛細管が必要である。川苔の体長は根長に
比例する。成長は水流により促進される。水流の水質は
換水率に支配される。また、流速は水質に優先すること
を知見した。
【0010】さらに、芝川苔は現在古いコンクリート構
造物にも繁茂しているが、このコンクリート構造物に
は、以下の共通点があることを知見した。コンクリート
としては、今日多用されているポリマーや樹脂を配合ま
たは含浸したコンクリートではなく、普通ポルトランド
セメントを使用していること、及びこのポルトランドセ
メント製のコンクリート構造物が主に流水中に含まれる
炭酸ガスにより化学変化(劣化)するに伴い次第に毛細
管が形成されていき、この毛細管が年数を経て適度な大
きさ(直径4〜5μ以上)になると川苔の遊走子(胞
子)が着生し生育するのによい。しかし、これもコンク
リートの劣化が表面より5mm以上になると、粗骨材が
露出し始め毛細管も剥がれ落ちてしまい、着生条件に適
合しなくなる。
【0011】すなわち、本発明は、給水パイプと排水溝
を有する水槽の中間部に噴水口を有する隔壁を設けると
ともに、隔壁上の該噴水口より離れた位置に還流口を設
け、該噴水口に揚水装置を連設し、網ひびを該水槽中に
配置して成る。
【0012】あるいは、水槽の中間部に噴水口を有する
隔壁を設けるとともに、隔壁上の該噴水口より離れた位
置に還流口を設け、さらに、該隔壁の表面に毛細管を多
数形成し、上記噴水口に揚水装置を連設して成る。そし
て、必要に応じて上記網ひびの繊維間に成長促進剤を充
填したり、隔壁の表面に成長促進剤を充填した養殖用布
を張着したりして成る。
【0013】
【作用】水槽の開口部まで水を給水した後、揚水装置を
作動させると水が噴水口より水面に向かって噴湧し、網
ひびを洗いつつ隔壁上を流れたのち、還流口より隔壁の
下に流れ込み、再び噴水口より水面に向かって噴湧する
という流れを生じる。この流れにより網ひび又は隔壁に
着生した川苔の胞子の生育が促される。水は所定期間以
上経過すると汚濁の危険があるので、給水パイプより給
水後も給水し続け、排水溝より排水して水が常に入れ替
わるようにする。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施例の概略図であ
り、1は縦10m、横20m、高さ0.5mの直方体の
水槽であり、底部2と開口部3の間の中間部に隔壁4を
設ける。隔壁4には、角部に噴水口5を設けると共に、
この噴水口5と対角線上の反対となる位置に還流口6を
設ける。そして、噴水口5の下部にはスクリュ8を有し
ており、このスクリュ8をモータ9で回転して揚水装置
を構成し、水を汲み上げ、噴水口5より噴水する。この
スクリュ8は直径0.8m、回転面積0.5平方メート
ルである。揚水はスクリュ8のほか揚水ポンプを使用し
てもよいが、ランニングコストの点からスクリュが最適
である。
【0016】10は網ひびであり、従来から海苔の養殖
に使用されているものと同じ合成繊維製の網を使用し、
この網の繊維間に芝川苔の天然着生基盤である火成岩
(通称滑り岩とよばれる玄武岩(塩基性岩))を微粉砕
および化学分解したものを成長促進剤として充填し接着
剤(合成樹脂)で被覆定着したものである。この成長促
進剤としては、前記玄武岩成分のほか、Ca(NO3
2 ・4H2 O,K2 HPO4 ,MgSO4 ・7H2 O,
Na2 CO3 ,Na2 SiO3 ・9H2 O,FeCl3
・6H2 Oを主成分とする高苦鉄栄養塩を人工的に配合
し充填しても良い。このように加工された網ひび10を
水槽内に入れると、高苦鉄栄養塩がイオン化し、芝川苔
により吸収され易い形になり、これが光合成に必要なク
ロロフィルなどの色素を高密度に吸着すると考えられ
る。例えばマグネシウム(クロロフィル中に存在するも
のでもある)は重量百分率にして、花崗岩では0.7%
前後の含有率であるのに対し、玄武岩では8%以上も古
いポルトランドセメント構造物では5%に達する。芝川
を形成する古富士火山層の火成岩は、特に高苦鉄質の玄
武岩(塩基性岩)であるので、この岩石の含有化学成分
が、芝川苔の葉緑体に効率的に吸収されて、クロロフィ
ルなどの色素を高密度に吸着して光合成を助け、他の地
域の川苔には見られない深緑色を発現させる一因になっ
ていると考えられる。11は給水パイプであり、図示し
ないポンプ等により水を水槽内に給水するためのもので
あり、余分な水は、開口部3近傍に設けられた排水溝1
2より排水される。
【0017】次に、上記装置を使用しての川苔の養殖方
法を説明する。水槽1に給水パイプ11より満水となる
まで給水する。この給水する水は、川から取り、泥や砂
など除去した程度の荒濾過したものであり、取水温を約
13.5℃とする。そして、その後30t/hで給水し
続けると、余分な水は、排水溝12より排水され、約3
時間で水槽1内の水がすべて入れ換ることになる。そし
て、スクリュ8を回転し、定格回転1450rpmの
時、噴水口5より隔壁4上に毎秒2tの水が噴出する。
水面から隔壁4までの水深が20cmであり、流巾10
mであるので、平均流速が1m/sとなる。
【0018】そして、この水槽1中の流巾方向に、縦1
9m、巾1.6mの種付けした網ひび10を6連設けて
養殖する。種付けは、種場で予め種付けしたり、培養し
た遊走子(胞子)を水中に点滴して種付けしたりする。
そして、川苔の採取は20cmまで成長したところで、
海苔用刈取ロータで根本より3〜4cmの長さを残して
刈り取る。川苔は成長が遅いので、20cm近くまで成
長するのに2〜3週間かかるので、2〜3週の周期で収
穫する。このようにして収穫すると、3か月で1連当た
り乾製のりで6kgの収穫が得られるので、6連で36
kgの収穫になる。従って、海苔の2倍強の重さで1枚
作ると、3,600枚とれることになる。
【0019】図2は本発明の第2実施例の概略図であ
る。第2実施例では、隔壁4の一端に噴水口5を設け、
この噴水口5に揚水装置としてクロススクリュ13を連
設し、他端に還流口6を設ける他は上記第1実施例と同
じであり、水槽1の底部2と開口部3の間の中間部に隔
壁4を設けたものである。
【0020】クロススクリュ13を使用すると、必要な
流速にするために実施例1と比べてモータに大きな負荷
がかかるものの流速が均一になるので、網ひび10に着
生した川苔の発育率が一定となり、収穫量が向上すると
いう利点がある。
【0021】図3は本発明の第3実施例の概略図であ
り、第3実施例では、網ひび10を使用しなくても養殖
が可能であることを特徴とする。第1実施例と同様に、
1は水槽であり、底部2と開口部3の中間部にポルトラ
ンドセメント製の隔壁4を設けてあり、隔壁4には、角
部に噴水口5を設けると共に、この噴水口5と対角線上
の反対となる位置に還流口6を設ける。そして、噴水口
5の下部にはスクリュ8を有しており、このスクリュ8
をモータ9で回転して揚水装置を構成する。
【0022】そして、上記ポルトランドセメント製の隔
壁4に毛細管14を以下のようにして多数形成する。水
槽1に給水したのち、排水を停止し、スクリュ8で水槽
1内の水を循環させつつ、炭酸ガス(C02 )を吹き込
むと、セメントの主成分である水酸化カルシウム(Ca
(OH)2 )が化学変化(劣化)し、炭酸カルシウム
(CaCO3 )となる。この反応に従い、ポルトランド
セメント製の隔壁4に多数の毛細管14が形成される。
このようにすると河川では数年もかかるコンクリートの
中性化(劣化)を短期間にでき、しかも理想の深さに加
工することができる。
【0023】なお、炭酸ガスにより毛細管14が形成さ
れるのは以下のような化学反応が起こるためと考えられ
る。
【0024】空気中では、
【化1】 の反応が起こるためであると考える。水中では、
【化1】の他に
【化2】 の反応が起こりCaCO3 が重炭酸カルシウム(Ca
(HCO3 2 )となり、水に溶解する。この重炭酸カ
ルシウムが
【化3】 のごとくコンクリート内部の水酸化カルシウム(Ca
(OH)2 )に作用し、当該部分を炭酸カルシウム(C
aCO3 )にするのみならず、自身も炭酸カルシウムと
なって、当該部分に沈殿し水密性を保持するのに都合よ
く働く。これに対し、実際の河川では上記のようなこと
は起こりにくく、新たな炭酸ガスが次々と中性部分(C
aCO3 )をCa(HCO3 2 化して溶解し、コンク
リートは劣化の一途を辿り、これに伴い中性部分にも毛
細管が形成拡大されて行くものと考えられる。
【0025】この際に隔壁4の劣化の深さを適切な状態
(約3mm)にするため、以下の方法で深さを測定す
る。フェノールフタレインの1%アルコール溶液を被検
体の表面に直接塗ると、劣化した部分は中性化している
ので無色であり、劣化していない部分ではアルカリ性を
呈するので赤紫色になる。したがって、赤紫色となる部
分までの深さを計ればよい。
【0026】なお、隔壁4の劣化が進み使用できなくな
った場合は隔壁4のみ取り替えれば良い。隔壁は、毛細
管14が形成されても粗骨材が露出しないようコンクリ
ート表面より1cm以上下がるように施工すると良い。
【0027】次に、上記装置を使用しての川苔の養殖方
法を説明する。水槽1に給水パイプ11より満水となる
まで給水する。この給水する水は、川から取り、泥や砂
など除去した程度の荒濾過したものであり、取水温を約
13.5℃とする。そして、スクリュ8を回転しながら
その後30t/hで給水し続ける。そして、培養した遊
走子(胞子)を水中に点滴してすると、隔壁4に形成し
た毛細管14に着生して生育する。川苔の採取は20c
mまで成長したところで、摘み採れば良い。
【0028】図4は、本発明の第4実施例の概略図であ
り、第4実施例では、前記網ひび10を併用すると共
に、養殖用布7を隔壁4に張着することを特徴にする。
第3実施例と同様に、1は水槽であり、底部2と開口部
3の中間部にポルトランドセメント製の隔壁4を設けて
あり、隔壁4には、角部に噴水口5を設けると共に、こ
の噴水口5と対角線上の反対となる位置に還流口6を設
ける。そして、噴水口5の下部にはスクリュ8を有して
おり、このスクリュ8をモータ9で回転して揚水装置を
構成する。
【0029】そして、隔壁4の表面に予め網ひび10に
充填したものと同じ成長促進剤を充填した養殖用布7を
接着剤で張着する。この養殖用布7は合成繊維製であ
り、比較的荒く織成しており、繊維間には高密度で毛細
管14が縦横に形成されている。
【0030】そして、第1実施例と同様に、水槽1中の
流巾方向に縦19m、巾1.6mの種付けした網ひび1
0を6連設けて養殖する。種付けは、種場で予め種付け
したり、培養した遊走子(胞子)を水中に点滴して種付
けしたりする。
【0031】このようにすると、網ひび10による養殖
に加え、隔壁4でも高密度の養殖が行われるので、川苔
の収穫量が増大することになる。特に、隔壁4に成長促
進剤を充填することになるので、隔壁4だけでも前記第
3実施例よりも収穫量が増大することになる。また、養
殖用布7に毛細管14が形成されることになるので、隔
壁4の表面を炭酸ガスで処理する必要なく、隔壁4に毛
細管を形成する際の深さを調整するための操作が不要に
なりより簡便に装置を作製できる。
【0032】図5は、本発明の第5実施例の概略図であ
り、第5実施例では、噴水口5を隔壁4の中央に設ける
と共に、還流口6を隔壁4の周端に設けることを特徴と
する。第1実施例と同様に、1は水槽であり、底部2と
開口部3の中間部に隔壁4を設けてあり、隔壁4には、
中央に噴水口5を設けると共に、隔壁の周端ぶすべてに
還流口6を設ける。そして、噴水口5の下部にはスクリ
ュ8を有しており、このスクリュ8をモータ9で回転し
て揚水装置を構成する。そして、網ひび10が僅かに水
に漬かるよう、水槽1内に入れる。11は給水パイプで
あり、図示しないポンプ等により水を水槽内に給水する
ためのものであり、余分な水は、開口部3近傍に設けら
れた排水溝12より排水される。このように構成すると
共に、噴水口5より水流が放射状に分散するようにする
と、正方形敷地を効率よく利用でき網ひび10を装置全
体に載置でき、収穫量が増大する。
【0033】なお、上記各実施例では、養殖装置を1基
のみ設けるものとしているが、複数基設けても良い。例
えば、3基並設し、1基目の排水溝12と2基目の給水
パイプ11を連結し、2基目の排水溝12と3基目の給
水パイプ11を連結すると、源水取水温13.5℃の夏
季における各水槽内の水温は1基目が15℃、2基目が
16.5℃、3基目が18℃となり、川苔の生育に適合
する水温の範囲となり、河川より取り込んだ源水の有効
に利用できる。
【0034】また、本発明では図示省略しているが、源
水の取水口と給水パイプの間に水温が一定になるように
冷却や加熱できる装置を設けることにより源水の水温に
影響されず、1年中川苔の養殖ができることになる。
【0035】上記記載では、川苔の養殖に限定している
が、川苔に限らず川苔と同様の藻類にも応用できること
はもちろんである。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は、給水パイプと排
水溝を有する水槽の中間部に噴水口を有する隔壁を設け
るとともに、隔壁上の該噴水口より離れた位置に還流口
を設け、該噴水口に揚水装置を連設したので、川苔など
の藻類が最も生育する流速の早瀬を形成でき、この水流
が苔体を5Hz前後の振動数で絶えず洗うので有害プラン
クトンや汚染物質を含む泥塵が付着せず成長が促進す
る。また止水池の状態になり、河川の採取権や漁業権と
いったものや自然環境に左右されずに養殖および採取が
行える。さらに、網ひび養殖に加え隔壁に毛細管を形成
したり、成長促進剤を充填した養殖用布を張着するなど
して養殖するようにしているので、収穫量が増大すると
ともに養殖地の地形および水質に合わせて自在に設計敷
設することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の概略斜視図である。
【図2】第2実施例の概略斜視図である。
【図3】第3実施例の概略斜視図である。
【図4】第4実施例の概略斜視図である。
【図5】第5実施例の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 水槽 4 隔壁 5 噴水口 6 還流口 7 養殖用布 8 スクリュ 10 網ひび 13 クロススクリュ 14 毛細管

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水パイプと排水溝を有する水槽の中間
    部に噴水口を有する隔壁を設けるとともに、隔壁上の該
    噴水口より離れた位置に還流口を設け、 該噴水口に揚水装置を連設し、 網ひびを該水槽中に配置してなる藻類の養殖装置。
  2. 【請求項2】 給水パイプと排水溝を有する水槽の中間
    部に噴水口を有する隔壁を設けるとともに、隔壁上の該
    噴水口より離れた位置に還流口を設け、さらに、該隔壁
    の表面に毛細管を多数形成し、 上記噴水口に揚水装置を連設してなる藻類の養殖装置。
  3. 【請求項3】 給水パイプと排水溝を有する水槽の中間
    部に噴水口を有する隔壁を設けるとともに、隔壁上の該
    噴水口より離れた位置に還流口を設け、さらに、該隔壁
    の表面に毛細管を多数形成し、 上記噴水口に揚水装置を連設し、 繊維間に成長促進剤を充填した網ひびを該水槽中に配置
    してなる藻類の養殖装置。
  4. 【請求項4】 隔壁の表面に成長促進剤を充填した養殖
    用布を張着してなる請求項2または3に記載の藻類の養
    殖装置。
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