JP2670398B2 - 符号化信号複製装置 - Google Patents

符号化信号複製装置

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JP2670398B2 JP28040391A JP28040391A JP2670398B2 JP 2670398 B2 JP2670398 B2 JP 2670398B2 JP 28040391 A JP28040391 A JP 28040391A JP 28040391 A JP28040391 A JP 28040391A JP 2670398 B2 JP2670398 B2 JP 2670398B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体に記録された
符号化信号をフレーム単位で他の記録媒体へ複製する符
号化信号複製装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に、ある記録媒体に記録されたフレ
ーム構造を有する符号化信号を、他の記録媒体へ複製す
る従来の符号化信号複製装置について説明する。まず、
符号化信号について図7〜図10を用いて説明する。符
号化信号は例えばイー・ビー・ユー・レビュー・テクニ
カル(EBU REVIEW TECHNICAL) 誌の第230号の71頁
〜94頁、1988年8月に発表された「高品質オーデ
ィオ信号の低ビットレート符号化 MASCAMシステ
ムの紹介」の論文に提案されている。ここで符号化信号
とは、複数の部分周波数帯域に分割された信号が所定の
時間間隔で区切られたフレーム内で符号化された信号で
あり、いわゆる帯域分割符号化信号となっている。
【0003】図7は再生信号から符号化信号を作成する
符号化手段のブロック図を示すものである。図8はこの
符号化手段により生成される符号化信号Sの1フレーム
分の構成を示すものである。後述するように、符号化信
号Sはフレーム単位で繰り返される信号であり、そのフ
レームの先頭から順にフレーム同期情報1,アロケーシ
ョン情報2,レベル情報3,サンプルデータ4が夫々配
列されている。符号化手段10の動作を図7を用いて説
明すると、まず磁気記録再生装置等からの再生信号11
を帯域分割フィルタ12に入力すると、再生信号11は
複数の部分周波数帯域に分割され、各部分帯域毎の帯域
分割信号13に変換される。レベル情報検出手段14は
帯域分割信号13の中から信号の絶対値の最大レベルを
検出し、各部分帯域毎のレベル情報信号15を出力す
る。正規化手段16は部分帯域信号13をレベル情報信
号15を用いて一定の振幅範囲に収まるよう正規化し、
正規化信号17を出力する。
【0004】アロケーション情報割当手段18は、各部
分帯域に割り当てられる信号の振幅の量子化に必要なビ
ット数を表すもので、これをアロケーション情報信号1
9として出力する。量子化手段20は、アロケーション
情報信号19で指示されるビット数に従って正規化信号
17の大きさを量子化し、各部分帯域順に量子化された
サンプルデータ信号21を出力する。マルチプレクサ2
2は、アロケーション情報信号19とレベル情報信号1
5とサンプルデータ信号21に、フレームの同期を示す
フレーム同期情報1を加えて、図8に示すような符号化
信号Sを生成する。そしてこの符号化信号Sはフレーム
毎にマルチプレクサ22から記録符号化信号23として
出力される。
【0005】このように生成された図8の符号化信号S
において、先頭のフレーム同期情報1はフレームの同期
を表す信号である。アロケーション情報2は各部分帯域
のサンプルデータの割当ビット数を表す信号である。レ
ベル情報3は各部分帯域毎のフレームの中の信号の絶対
値の最大信号レベルを表す信号である。更にサンプルデ
ータ4は、フレーム内の各部分帯域の信号をレベル情報
3を用いて正規化し、アロケーション情報2のビット数
に従って量子化したデータである。ここで仮にアロケー
ション情報2が全て0であれば、全ての部分帯域にビッ
ト数が割り当てられないのでサンプルデータ4は復号化
に用いられず、再生信号は無音状態となる。
【0006】図9は磁気記録再生装置等の記録媒体から
再生される信号を復号する復号化手段30のブロック図
である。この復号化手段30の動作について説明する。
まずデマルチプレクサ31は、図8に示す構成の再生符
号化信号32からフレーム同期情報1を用いてフレーム
を抽出し、アロケーション情報信号19とレベル情報信
号15とサンプルデータ信号21を分離する。逆量子化
手段33は、アロケーション情報信号19で表されるビ
ット数に従って、サンプルデータ信号21を各部分帯域
毎に逆量子化した逆量子化信号34を出力する。逆正規
化手段35は、各部分帯域毎にレベル情報信号15に従
って逆量子化信号34を逆正規化し、各部分帯域毎の帯
域分割信号13を出力する。帯域合成フィルタ36は帯
域分割信号13を合成し、図7に示す入力信号と同様の
再生信号11を出力する。
【0007】図10は従来の符号化信号複製装置の全体
構成を示すブロック図である。本図において符号化信号
複製装置は、再生手段40と図9で示す復号化手段3
0、及び図7で示す符号化手段10と記録手段50とが
直列に接続された構成となっている。このように構成さ
れた符号化信号複製装置の動作について説明する。ま
ず、再生手段40は図示しない第1の記録媒体から図8
に示す構成の再生符号化信号32を出力する。復号化手
段30は再生符号化信号32を入力して、フレーム内の
アロケーション情報2に従ってサンプルデータ4の逆量
子化を行い、レベル情報3を用いて再生信号11を出力
する。
【0008】符号化手段10は再生信号11を入力し
て、フレーム内の各部分帯域の最大信号レベルを表すレ
ベル情報3を求め、これを用いて各部分帯域信号を正規
化し、アロケーション情報2に従って各部分帯域を量子
化しサンプルデータ4を求める。そして図8の構成を有
する記録符号化信号23を出力する。記録手段50は記
録符号化信号23を図示しない第2の記録媒体上に記録
して符号化信号の複製動作を終える。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、再生手段40により第1の記録媒体から再
生符号化信号32を出力するときに再生符号化信号32
のアロケーション情報2に訂正不能誤りが生じた場合、
誤りのあるアロケーション情報2を持つ記録符号化信号
23が第2の記録媒体上に記録複製される。即ちアロケ
ーション情報2に誤りがあるとサンプルデータ4の切り
出しを正しく行うことができなくなる。従って第2の記
録媒体上に記録された複製符号化信号を再生すると、フ
レーム内のサンプルデータ4がこの誤りのあるアロケー
ション情報2によって切り出され、逆量子化される。そ
のためこの部分が異音として現われ、再生信号の音質が
劣化するという問題があった。更に、一度再生した再生
符号化信号32を復号化手段30により復号化し、これ
によって得られた再生信号11を符号化手段10により
符号化することで記録符号化信号23を得ている。この
ため複製を繰り返す度にフレーム切り出し区間の変動に
よる誤差が生じ、記録符号化信号23の音質が劣化する
という問題があった。
【0010】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、記録符号化信号23の複製によ
る音質の劣化を低減できる符号化信号複製装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、記録媒体から再生符号化信号を出力し、再生時の訂
正不能誤りを示すエラーフラグを出力する符号化信号再
生手段と、再生符号化信号を一定時間遅延させた遅延符
号化信号を出力する第1の遅延手段と、再生符号化信号
の中のフレーム同期情報を検出し、フレーム同期検出信
号を出力するフレーム同期情報検出手段と、フレーム同
期検出信号から再生符号化信号の中のデータ配列を示す
アロケーション情報の位置を予測し、アロケーション情
報位置予測信号を出力するアロケーション情報位置予測
手段と、エラーフラグとアロケーション情報位置予測信
号とからアロケーション情報にエラーがあったことを示
すアロケーションエラー信号を出力するアロケーション
エラー判別手段と、フレーム同期検出信号を第1の遅延
手段と同じ時間遅延させた遅延フレーム同期検出信号を
出力する第2の遅延手段と、遅延符号化信号と遅延フレ
ーム同期検出信号とアロケーションエラー信号とからア
ロケーションエラーの無い場合に1フレーム分の符号化
信号を記憶保持した記憶符号化信号を出力する符号化信
号記憶手段と、アロケーションエラー信号から再生符号
化信号にアロケーションエラーがあると判定されると
き、記憶符号化信号を該当フレームに書き換えることに
より、アロケーションエラーの無い1フレーム分の符号
化信号が繰り返されるような記録符号化信号を出力する
符号化信号修正手段と、記録符号化信号を記録媒体上に
記録する記録手段と、を具備することを特徴とするもの
である。
【0012】又本願の請求項2の発明は、記録媒体から
再生符号化信号を出力し、再生時の訂正不能誤りを示す
エラーフラグを出力する符号化信号再生手段と、再生符
号化信号を一定時間遅延させた遅延符号化信号を出力す
る第1の遅延手段と、再生符号化信号の中のフレーム同
期情報を検出し、フレーム同期検出信号を出力するフレ
ーム同期情報検出手段と、フレーム同期検出信号から再
生符号化信号の中のデータ配列を示すアロケーション情
報の位置を予測し、アロケーション情報位置予測信号を
出力するアロケーション情報位置予測手段と、エラーフ
ラグとアロケーション情報位置予測信号とからアロケー
ション情報にエラーがあったことを示すアロケーション
エラー信号を出力するアロケーションエラー判別手段
と、フレーム同期検出信号を第1の遅延手段と同じ時間
遅延させた遅延フレーム同期検出信号を出力する第2の
遅延手段と、遅延符号化信号と遅延フレーム同期検出信
号とアロケーションエラー信号とからアロケーションエ
ラーの無い場合に1フレーム分の符号化信号を記憶保持
し、記憶符号化信号を出力する符号化信号記憶手段と、
アロケーション情報位置予測信号を第1の遅延手段と同
じ時間遅延させた遅延アロケーション情報位置予測信号
を出力する第3の遅延手段と、アロケーションエラー信
号からアロケーションエラーが複数のフレームに渡り連
続した場合に、該当フレームが最初のアロケーションエ
ラーのあったフレームから何フレーム目かをカウント
し、連続アロケーションエラー回数信号を出力するアロ
ケーションエラーカウント手段と、遅延アロケーション
情報位置予測信号とアロケーションエラー信号とから再
生符号化信号にアロケーションエラーがあると判定され
るとき、連続アロケーションエラー回数がある一定値を
越えなければ該当フレームにアロケーションエラーの無
い1フレーム分の符号化信号が繰り返されるような記録
符号化信号を出力し、アロケーションエラー回数がある
一定値を越えれば該当フレームにアロケーション情報の
データが無いことを示す符号化信号を含む記録符号化信
号を出力する符号化信号修正手段と、記録符号化信号を
記録媒体上に記録する記録手段と、を具備することを特
徴とするものである。
【0013】更に本願の請求項3の発明は、記録媒体か
ら再生符号化信号を出力し、再生時の訂正不能誤りを示
すエラーフラグを出力する符号化信号再生手段と、再生
符号化信号を一定間遅延させた遅延符号化信号を出力す
る第1の遅延手段と、再生符号化信号の中のフレーム同
期情報を検出し、フレーム同期検出信号を出力するフレ
ーム同期情報検出手段と、フレーム同期検出信号から再
生符号化信号の中のデータ配列を示すアロケーション情
報の位置を予測し、アロケーション情報位置予測信号を
出力するアロケーション情報位置予測手段と、エラーフ
ラグとアロケーション情報位置予測信号とからアロケー
ション情報にエラーがあったことを示すアロケーション
エラー信号を出力するアロケーションエラー判別手段
と、フレーム同期検出信号を第1の遅延手段と同じ時間
遅延させた遅延フレーム同期検出信号を出力する第2の
遅延手段と、アロケーション情報位置予測信号を第1の
遅延手段と同じ時間遅延させた遅延アロケーション情報
位置予測信号を出力する第3の遅延手段と、遅延符号化
信号と遅延フレーム同期検出信号と遅延アロケーション
情報位置予測信号とアロケーションエラー信号とから再
生符号信号にアロケーションエラーが無いと判定される
とき1フレーム分の符号化信号を記憶保持し、アロケー
ションエラーがあると判定されるとき記憶保持している
1フレーム分の符号化信号のレベル情報を書換え、アロ
ケーションエラーの連続した回数に従ってレベルを減衰
し、レベル減衰記憶符号化信号を出力する符号化信号レ
ベル減衰記憶手段と、再生符号化信号にアロケーション
エラーが含まれる該当フレームにレベル減衰記憶符号化
信号を書き換え、アロケーションエラーの無い1フレー
ム分の符号化信号がアロケーションエラーの連続した回
数に従って順次レベルが減衰されて繰り返されるような
記録符号化信号を出力する符号化信号修正手段と、記録
符号化信号を記録媒体上に記録する記録手段と、を具備
することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
によれば、第1の遅延手段により再生符号化信号を一定
時間遅延させた遅延符号化信号を出力し、フレーム同期
情報検出手段により再生符号化信号の中のフレーム同期
情報を検出し、フレーム同期検出信号を出力し、アロケ
ーション情報位置予測手段によりフレーム同期検出信号
から再生符号化信号の中のデータ配列を示すアロケーシ
ョン情報の位置を予測し、アロケーション情報位置予測
信号を出力している。又、アロケーションエラー判別手
段によりエラーフラグとアロケーション情報位置予測信
号とからアロケーション情報にエラーがあったことを示
すアロケーションエラー信号を出力し、第2の遅延手段
によりフレーム同期検出信号を第1の遅延手段と同じ時
間遅延させた遅延フレーム同期検出信号を出力する。
【0015】次に、符号化信号記憶手段により遅延符号
化信号と遅延フレーム同期検出信号とアロケーションエ
ラー信号とから、アロケーションエラーの無い場合に1
フレーム分の符号化信号を記憶保持して記憶符号化信号
を出力する。符号化信号修正手段により、遅延符号化信
号と遅延フレーム同期検出信号とアロケーションエラー
検出信号と記憶符号化信号とからアロケーションエラー
があった場合に、該当フレームを記憶符号化信号に書き
換える。そしてアロケーションエラーの無い1フレーム
分の符号化信号が繰り返されるような記録符号化信号を
出力し、記録手段により記録符号化信号を記録媒体上に
記録する。
【0016】又本願の請求項2の発明によれば、第1の
遅延手段により再生符号化信号を一定時間遅延させた遅
延符号化信号を出力し、フレーム同期情報検出手段によ
り再生符号化信号の中のフレーム同期情報を検出し、フ
レーム同期検出信号を出力するようにしている。又、ア
ロケーション情報位置予測手段によりフレーム同期検出
信号から再生符号化信号の中のデータ配列を示すアロケ
ーション情報の位置を予測し、アロケーション情報位置
予測信号を出力し、アロケーションエラー判別手段によ
りエラーフラグとアロケーション情報位置予測信号とか
らアロケーション情報にエラーがあったことを示すアロ
ケーションエラー信号を出力する。そして第2の遅延手
段によりフレーム同期検出信号を第1の遅延手段と同じ
時間遅延させた遅延フレーム同期検出信号を出力するよ
うにしている。
【0017】次に、符号化信号記憶手段により、遅延符
号化信号と遅延フレーム同期検出信号とアロケーション
エラー信号とからアロケーションエラーの無い場合、1
フレーム分の符号化信号を記憶保持し、記憶符号化信号
を出力する。第3の遅延手段によりアロケーション情報
位置予測信号を第1の遅延手段と同じ時間遅延させた遅
延アロケーション情報位置予測信号を出力し、アロケー
ションエラーカウント手段によりアロケーションエラー
信号からアロケーションエラーが複数のフレームに渡り
連続した場合、該当フレームが最初のアロケーションエ
ラーのあったフレームから何フレーム目かをカウントす
る。そして連続アロケーションエラー回数を出力して符
号化信号修正手段により、遅延符号化信号と遅延フレー
ム同期検出信号と遅延アロケーション情報位置予測信号
とアロケーションエラー信号と記憶符号化信号、及び連
続アロケーションエラー回数とからアロケーションエラ
ーがあった判定したとき、連続アロケーションエラー回
数がある一定値を越えなければ該当フレームを記憶符号
化信号に書き換える。アロケーションエラー回数がある
一定値を越えれば該当フレームのアロケーション情報を
データが無いことを示すように書き換え、複製された符
号化信号を再生出力した場合に該当フレームが無信号と
なるような記録符号化信号を出力し、記録手段により記
録符号化信号を記録媒体上に記録するようにしている。
【0018】更に本願の請求項3の発明によれば、第1
の遅延手段により再生符号化信号を一定時間遅延させた
遅延符号化信号を出力し、フレーム同期情報検出手段に
より再生符号化信号の中のフレーム同期情報を検出し、
フレーム同期検出信号を出力している。又アロケーショ
ン情報位置予測手段によりフレーム同期検出信号から再
生符号化信号の中のデータ配列を示すアロケーション情
報の位置を予測し、アロケーション情報位置予測信号を
出力し、アロケーションエラー判別手段によりエラーフ
ラグとアロケーション情報位置予測信号とからアロケー
ション情報にエラーがあったことを示すアロケーション
エラー信号を出力するようにしている。更に第2の遅延
手段によりフレーム同期検出信号を第1の遅延手段と同
じ時間遅延させた遅延フレーム同期検出信号を出力し、
第3の遅延手段によりアロケーション情報位置予測信号
を第1の遅延手段と同じ時間遅延させた遅延アロケーシ
ョン情報位置予測信号を出力する。
【0019】そして符号化信号レベル減衰記憶手段によ
り、遅延符号化信号と遅延フレーム同期検出信号と遅延
アロケーション情報位置予測信号とアロケーションエラ
ー信号とからアロケーションエラーの無い場合、1フレ
ーム分の符号化信号を記憶保持し、アロケーションエラ
ーのあった場合に記憶保持している1フレーム分の符号
化信号のレベル情報を書換え、アロケーションエラーの
連続した回数に従ってレベルを減衰し、レベル減衰記憶
符号化信号を出力する。又、符号化信号修正手段により
遅延符号化信号と遅延フレーム同期検出信号とレベル減
衰記憶符号化信号とからアロケーションエラーがあった
場合、該当フレームをレベル減衰記憶符号化信号に書き
換える。そしてアロケーションエラーの無い1フレーム
分の符号化信号が、アロケーションエラーの連続した回
数に従ってレベルが減衰されて繰り返されるような記録
符号化信号を出力し、記録手段により記録符号化信号を
記録媒体上に記録する。
【0020】
【実施例】以下本発明の第1実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の第1実施例におけ
る符号化信号複製装置の構成を示すブロック図である。
本図において再生手段61は磁気記録再生装置等の第1
の記録媒体から再生符号化信号62を出力するものであ
り、もし再生時の符号化信号に誤り訂正不可能な信号が
含まれる際には、訂正不能誤りを示すエラーフラグ63
を出力する。第1の遅延手段64は再生符号化信号62
を入力し、この信号を所定時間遅延した遅延符号化信号
65を出力するものである。フレーム同期情報検出手段
66は再生符号化信号62を入力し、この信号からフレ
ーム同期検出信号67を抽出する。アロケーション情報
位置予測手段68はフレーム同期検出信号67を入力
し、フレーム内のアロケーション位置を特定するアロケ
ーション情報位置予測信号69を出力するものである。
アロケーションエラー判別手段70はエラーフラグ63
とアロケーション情報位置予測信号69を入力し、アロ
ケーションエラーがあれば該当フレーム期間中Hレベル
となるアロケーションエラー信号71を出力する。
【0021】第2の遅延手段72はフレーム同期検出信
号67を入力し、この信号を所定時間遅延した遅延フレ
ーム同期検出信号73を出力するものである。符号化信
号記憶手段74は遅延符号化信号65と遅延フレーム同
期検出信号73とアロケーションエラー信号71を入力
し、これらの信号により後述する処理を施し、1フレー
ム遅延した訂正符号化信号を作成するものであり、その
出力は記憶符号化信号75として符号化信号修正手段7
6に出力される。符号化信号修正手段76は遅延符号化
信号65と遅延フレーム同期検出信号73とアロケーシ
ョンエラー信号71と記憶符号化信号75を入力して、
訂正された符号化信号を連続するフレームに再組み立て
を行うものであり、その結果は記録符号化信号77とし
て出力される。記録手段78は記録符号化信号77を入
力し、他の磁気記録再生装置等の第2の記録媒体上にそ
の信号を記録するものである。
【0022】以上のように構成された第1実施例の符号
化信号複製装置の動作についてタイムチャートを用いて
説明する。図2は本実施例における符号化信号複製装置
の信号タイミング図である。まず再生手段61により第
1の記録媒体から再生符号化信号62を再生し、この信
号に訂正不能誤りがあるとエラーフラグ63を出力す
る。又第1の遅延手段64は、図2に示すように再生符
号化信号62をある一定時間τだけ遅延させた遅延符号
化信号65を出力する。ここで一定時間τは、フレーム
内のアロケーション情報についてエラーの判別を行うた
め、少なくとも符号化信号のフレームの先頭からアロケ
ーション情報の終わりまでを転送するのに必要な時間よ
りも長くなければならない。フレーム同期情報検出手段
66は再生符号化信号62が与えられると、この信号か
らフレーム同期情報1を抽出するフレーム同期検出信号
67を出力する。ここで第nFは第nフレームを示して
いる。
【0023】又、アロケーション情報位置予測手段68
はフレーム同期検出信号67が与えられると、アロケー
ション情報の位置を予測するアロケーション情報位置予
測信号69を出力する。アロケーションエラー判別手段
70は、エラーフラグ63とアロケーション情報位置予
測信号69が与えられると、次の信号処理を行う。即
ち、アロケーション情報位置予測信号69によりアロケ
ーション情報であると判定された図2のAで示す期間
に、エラーフラグ63が矢印Bで示すようにHレベルに
なると、再生符号化信号62のアロケーション情報にエ
ラーがあったと判断され、矢印Cで示すようにアロケー
ションエラー信号71がHレベルになる。そして次のア
ロケーション情報位置予測信号69の立ち上がりでLレ
ベルにリセットされる。
【0024】さて第2の遅延手段72はフレーム同期検
出信号67が与えられると、第1の遅延手段64と同じ
時間τだけフレーム同期検出信号67を遅延させた遅延
フレーム同期検出信号73を出力する。符号化信号記憶
手段74は、遅延符号化信号65と遅延フレーム同期検
出信号73とアロケーションエラー信号71が与えられ
ると次の信号処理を行う。即ち図2の矢印Dで示すよう
に、遅延フレーム同期検出信号73の立ち上がりでアロ
ケーションエラー信号71がLレベルの場合に、遅延フ
レーム同期検出信号73の立ち上がりから、矢印Eに示
す次の遅延フレーム同期検出信号73までの期間を、エ
ラーの発生しなかったフレームと判定する。このフレー
ム期間に対しては、符号化信号記憶手段74はこの1フ
レーム分の符号化信号を記憶して1フレーム期間以降に
記憶符号化信号75として出力する。又、矢印Eで示す
ように遅延フレーム同期検出信号73の立ち上がりでア
ロケーションエラー信号71がHレベルの場合には、矢
印Fで示す次の遅延フレーム同期検出信号73までの1
フレーム分の期間をエラーの発生したフレームと判定す
る。このフレーム期間に対しては、符号化信号記憶手段
74はこの1フレーム分の符号化信号を記憶せず、それ
まで記憶していた前の1フレーム分の内容を保持し、こ
のフレーム期間中に記憶符号化信号75を出力する。
【0025】符号化信号修正手段76は、遅延符号化信
号65と遅延フレーム同期検出信号73と記憶符号化信
号75とアロケーションエラー信号71が与えられる
と、次の信号処理を行う。即ち符号化信号記憶手段74
と同様、遅延フレーム同期検出信号73の立ち上がりで
アロケーションエラー信号71がHレベルの場合、次の
遅延フレーム同期検出信号73の立ち上がりまでの1フ
レーム分の期間に、アロケーション情報にエラーがあっ
たもの判定する。そしてこのフレーム期間の遅延符号化
信号65に記憶符号化信号75の内容を書き換える。
又、遅延フレーム同期検出信号73の立ち上がりでアロ
ケーションエラー信号71がLレベルであれば、アロケ
ーション情報にエラーがないと判定し、遅延符号化信号
65がそのまま記録符号化信号77として出力される。
そして記録手段78は記録符号化信号77を第2の記録
媒体に記録する。
【0026】以上のように本発明の第1実施例によれ
ば、アロケーション情報にエラーがあった場合に該当フ
レームを記憶符号化信号75の内容に書換えている。即
ち、該当フレームは符号化信号の再生時に、アロケーシ
ョンエラーがなかった直前の1フレーム分の符号化信号
を繰り返すようにしている。このため第1の記録媒体の
信号を第2の記録媒体に複製する際、訂正不能誤りを有
する音声信号を入力しても再生信号に異音として現れ
ず、複製符号化信号の再生音質の劣化を低減することが
できる。
【0027】次に本発明の第2実施例について、図面を
参照しながら説明する。図3は本発明の第2実施例にお
ける符号化信号複製装置の構成を示すブロック図であ
る。尚、第1実施例を示す図1と同一部分は同一の符号
を付けて説明を省略する。図3において、再生手段6
1,第1の遅延手段64,フレーム同期情報検出手段6
6,アロケーション情報位置予測手段68,アロケーシ
ョンエラー判別手段70,第2の遅延手段72,符号化
情報記憶手段74,記録手段78の接続構成は第1実施
例と同様である。第1実施例と異なる点は、第3の遅延
手段81とアロケーションエラーカウント手段82が追
加されたことである。
【0028】第3の遅延手段81は、アロケーション情
報位置予測信号69を入力してこの信号を所定時間τだ
け遅延させ、遅延アロケーション情報位置予測信号83
として出力するもので、この信号は符号化信号修正手段
85に与えられる。アロケーションエラーカウント手段
82は入力されるアロケーションエラー信号71の回数
を計数するもので、その出力は連続アロケーションエラ
ー回数信号84として符号化信号修正手段85に与えら
れる。符号化信号修正手段85は、遅延符号化信号6
5,遅延フレーム同期検出信号73,記憶符号化信号7
5,遅延アロケーション情報位置予測信号83,アロケ
ーションエラー信号71,連続アロケーションエラー回
数信号84を夫々入力として後述の処理を行い、記録符
号化信号77を記録手段78に出力するものである。
【0029】以上のように構成された本発明の第2実施
例の符号化信号複製装置の動作についてタイムチャート
を用いて説明する。図4は本実施例における符号化信号
複製装置の信号タイミング図である。まず再生手段61
は第1の記録媒体から再生符号化信号62と、再生時に
訂正不能誤りがあった場合エラーフラグ63を出力す
る。第1の遅延手段64は再生符号化信号62を時間τ
だけ遅延させ、遅延符号化信号65を出力する。ここで
一定の時間τとは、フレーム内のアロケーション情報に
ついてエラーの判別を行う時間より多い目の時間であ
る。即ち図4に示すように時間τは、少なくとも符号化
信号のフレームの先頭からアロケーション情報の終わり
までを転送するに必要な時間よりも長く設定されてい
る。
【0030】フレーム同期情報検出手段66は再生符号
化信号62が入力されると、フレーム同期情報を検出す
るためにフレーム同期検出信号67を出力する。アロケ
ーション情報位置予測手段68はフレーム同期検出信号
67が入力されると、アロケーション情報位置予測信号
69を出力して再生符号化信号62の中でアロケーショ
ン情報の位置を予測する。アロケーションエラー判別手
段70はエラーフラグ63とアロケーション情報位置予
測信号65が与えられると、次の信号処理を行う。即ち
図4の矢印Gで示すように、アロケーション情報位置予
測信号69によりアロケーション情報であると予測され
た期間に、矢印Hで示すようにエラーフラグ63がHレ
ベルになる場合、再生符号化信号62のアロケーション
情報にエラーがあったと判定する。このとき矢印Iで示
すようにアロケーションエラー信号71がHレベルとな
り、矢印Jに示す次のアロケーション情報位置予測信号
69の立ち上がりでLレベルにリセットされる。
【0031】次に第2の遅延手段72はフレーム同期検
出信号67が与えられると、この信号を第1の遅延手段
64と同じ時間τだけ遅延させ、遅延フレーム同期検出
信号73を出力する。符号化信号記憶手段74は遅延符
号化信号65と遅延フレーム同期検出信号73とアロケ
ーションエラー信号71が与えられると、次の信号処理
を行う。即ち図4の矢印Kに示すように、遅延フレーム
同期検出信号73の立ち上がりでアロケーションエラー
信号71がLレベルの場合、この遅延フレーム同期検出
信号73の立ち上がりから、矢印Lで示す次の遅延フレ
ーム同期検出信号73までの期間をアロケーション情報
にエラーがなかったものと判定する。このとき符号化信
号記憶手段74はこの1フレーム分の符号化信号を記憶
し、記憶符号化信号75を出力する。又矢印Lで示すよ
うに、遅延フレーム同期検出信号73の立ち上がりでア
ロケーションエラー信号71がHレベルの場合、次のフ
レーム同期検出信号78までの1フレーム分の期間はア
ロケーション情報にエラーがあったと判定する。そして
このフレームの符号化信号を記憶せず、それまで記憶し
ていた1フレーム前の符号化信号を保持し、この信号に
記憶符号化信号75として出力する。
【0032】さて第3の遅延手段81はアロケーション
情報位置予測信号69が与えられると、この信号を第1
の遅延手段64と同じ時間τだけ遅延させ、遅延アロケ
ーション情報位置予測信号83を出力する。アロケーシ
ョンエラーカウント手段82はアロケーションエラー信
号71が与えられると、この信号を計数してアロケーシ
ョンエラーが複数のフレームに渡って連続した場合に、
該当フレームが最初のアロケーションエラーを含むフレ
ームから何フレーム目かを調べる。そしてこの結果を連
続アロケーションエラー回数信号84として出力する。
符号化信号修正手段85は、遅延符号化信号65,遅延
フレーム同期検出信号73,遅延アロケーション情報位
置予測信号83,記憶符号化信号75,アロケーション
エラー信号71,連続アロケーションエラー回数信号8
4が夫々与えられると、次の信号処理を行う。即ち、連
続アロケーションエラー回数信号信号84がある一定値
を越えたときには、遅延フレーム同期検出信号73の立
ち上がりでアロケーションエラー信号71がHレベルの
場合には、次の遅延フレーム同期検出信号73の立ち上
がりまでの1フレーム期間にアロケーション情報のエラ
ーがあったと判定する。そしてこの期間の遅延符号化信
号65の内容を記憶符号化信号75に書き換える。又、
遅延フレーム同期検出信号73の立ち上がりでアロケー
ションエラー信号71がLレベルであれば、アロケーシ
ョン情報にエラーがないと判定し、遅延符号化信号65
が記録符号化信号77として出力される。
【0033】次に、連続アロケーションエラー回数信号
84がある一定値を越えたとき、アロケーションエラー
信号71がHレベルの場合に、遅延アロケーション情報
位置予測信号83によりアロケーション情報と予測され
る所を再生時の信号が無音となるようにする。即ち、記
録符号化信号77を全て0に書き換えて出力する。そし
て記録手段78により記録符号化信号77を第2の記録
媒体に記録する。
【0034】以上のように本発明の第2実施例によれ
ば、アロケーション情報にエラーがあった場合に、連続
アロケーションエラー回数がある一定値を越えなければ
該当フレームを記憶符号化信号75に書換える。そして
符号化信号の再生時には該当フレームを直前の1フレー
ム分の符号化信号で繰り返す。連続アロケーションエラ
ー回数がある一定値を越える場合、アロケーション情報
を全て0に書き換え、符号化信号の再生時には該当フレ
ームが無音となるようにする。このため第1の記録媒体
の信号を第2の記録媒体に複製する際、続けて発生する
訂正不能誤りを有する音声信号を入力しても再生信号に
異音として現れず、再生信号は無音となる。このため複
製符号化信号の再生時の音質の劣化を低減することがで
きる。
【0035】以下本発明の第3実施例について、図面を
参照しながら説明する。図5は本発明の第3実施例にお
ける符号化信号複製装置の構成を示すブロック図であ
る。尚、第2実施例を示す図3と同一部分は同一の符号
を付けて説明を省略する。図5において、再生手段6
1,第1の遅延手段64,フレーム同期情報検出手段6
6,アロケーション情報位置予測手段68,アロケーシ
ョンエラー判別手段70,第2の遅延手段72,第3の
遅延手段81,記録手段78の接続構成は第2実施例と
同様である。第2実施例と異なる点は、符号化情報記憶
手段74の代わりに符号化信号レベル減衰記憶手段91
を設け、アロケーションエラーカウント手段82を無く
したことである。
【0036】図5において、符号化信号レベル減衰記憶
手段91は、遅延符号化信号65,遅延フレーム同期検
出信号73,遅延アロケーション情報位置予測信号8
3,アロケーションエラー信号71を夫々入力して、ア
ロケーションエラーの無い1フレーム分の符号化信号を
記憶保持するもので、記憶したこの符号化信号のレベル
を減衰させてレベル減衰記憶符号化信号92を出力す
る。符号化信号修正手段93は、遅延符号化信号65,
遅延フレーム同期検出信号73,アロケーションエラー
信号71,レベル減衰記憶符号化信号92を夫々を入力
して、記録符号化信号77を出力するものである。記録
手段78は記録符号化信号77を第2の記録媒体へ記録
する。
【0037】以上のように構成された本発明の第3実施
例の符号化信号複製装置の動作についてタイムチャート
を用いて説明する。図6は本実施例における符号化信号
複製装置の信号タイミング図である。尚、前述した第2
実例例と同様の動作については、各信号に同一の符号を
付けその動作説明は省略する。符号化信号レベル減衰記
憶手段91は、遅延符号化信号65,遅延フレーム同期
検出信号73,遅延アロケーション情報位置予測信号8
3,アロケーションエラー信号71が夫々与えられる
と、次の信号処理を行う。即ち、遅延フレーム同期検出
信号73の立ち上がりでアロケーションエラー信号71
がLレベルの場合、遅延フレーム同期検出信号73の立
ち上がりから次の遅延フレーム同期検出信号73までの
期間をアロケーション情報にエラーがなかったものと判
定する。そしてこの期間の1フレーム分の符号化信号を
記憶する。又、遅延フレーム同期信号73の立ち上がり
でアロケーションエラー信号71がHレベルの場合、次
の遅延フレーム同期検出信号73までの1フレーム分の
期間はアロケーション情報にエラーがあったと判定す
る。そしてそれまで記憶していた1フレーム分の符号化
信号の内容を保持し、この符号化信号の中のアロケーシ
ョン情報を検出する。次に、このアロケーション情報か
ら記憶保持している符号化信号のレベル情報を検出し、
このレベル情報を現在のフレームに書き換える。そして
このレベル情報の値を所定量減衰させ、その結果をレベ
ル減衰記憶符号化信号92として出力する。
【0038】図6において、再生符号化信号62に示さ
れるレベル情報3のレベルA,B,C,D,Eは、夫々
第1,第2,第3,第4,第5フレーム中のレベル情報
である。レベル減衰記憶符号化信号92の中のレベル情
報がA1,A2,A3,D1は、夫々(A−3dB),
(A−6dB),(A−9dB),(D−3dB)、即
ちフレームについてレベル情報Aの値から夫々3dB,
6dB,9dB減衰され、レベル情報Dの値から3dB
減衰されたレベル情報に変換していることを示してい
る。こうすればアロケーションエラーの連続する回数に
従ってレベル情報を減衰させることとなる。
【0039】符号化信号修正手段93は、遅延符号化信
号65,遅延フレーム同期検出信号73,アロケーショ
ンエラー信号71,レベル減衰記憶符号化信号92が夫
々与えられると次の信号処理を行う。即ち、遅延フレー
ム同期検出信号73の立ち上がりでアロケーションエラ
ー信号71がHレベルであれば、次の遅延フレーム同期
検出信号73の立ち上がりまでの1フレーム期間の符号
化信号にアロケーションエラーがあったと判定する。そ
してこの期間の符号化信号をレベル減衰記憶符号化信号
92で書き換える。又、遅延フレーム同期検出信号73
の立ち上がりでアロケーションエラー信号71がLレベ
ルであれば、アロケーション情報にエラーがないと判定
する。このとき直接遅延符号化信号65が記録符号化信
号77として出力される。そして記録手段78は記録符
号化信号77を第2の記録媒体に記録する。
【0040】以上のように本発明の第3実施例によれ
ば、アロケーション情報にエラーの無い1フレーム分の
符号化信号を記憶し、記憶保持している符号化信号のレ
ベル情報を減衰したレベル減衰記憶符号化信号92を出
力するようにしている。このためアロケーション情報に
エラーがあった場合に、該当フレームをレベル減衰記憶
符号化信号92に書換えることで、符号化信号の再生時
にはアロケーションエラーがなかった直前の符号化信号
が、フレーム毎にレベルが減衰しながら繰り返されるよ
う出力する。このため第1の記録媒体の信号を第2の記
録媒体に複製する際、続けて発生する訂正不能誤りを有
する音声信号を入力しても再生信号に異音として現れ
ず、複製符号化信号の再生時の音質の劣化を低減するこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1の発明によれば、複製符号化信号の再生時に、アロケ
ーションエラーを含むフレームにアロケーションエラー
の無い直前のフレーム分の符号化信号の繰り返すように
している。このため従来例のように復号化手段と符号化
手段を用いないで簡単な構成の符号化信号複製装置を実
現できる。又、第1の記録媒体から第2の記録媒体に符
号化信号を複製記録することで復号化、符号化における
量子化、逆量子化時の量子化誤差による音質の劣化が防
止できる効果が生まれる。更にアロケーションエラー発
生時に該当フレームの記録符号化信号を繰り返すこと
で、該当フレームを再生出力した場合に異音を発しない
ようにすることができ、符号化信号複製時の音質の劣化
を低減する効果が得られる。
【0042】又、本願の請求項2の発明によれば、複製
符号化信号の再生時に連続アロケーションエラー回数が
ある一定値以下であれば、該当フレームにアロケーショ
ンエラーの無い直前のフレームの符号化信号を繰り返す
ようにしている。又、連続アロケーションエラー回数が
ある一定値を越えれば、該当フレームにアロケーション
情報のデータが無いことを示す信号を書き換え、複製符
号化信号の再生時に該当フレームが無音となるようにし
ている。このため従来例のような復号化手段と符号化手
段を用いない簡単な構成の符号化信号複製装置が実現で
きる。又、第1の記録媒体から第2の記録媒体に符号化
信号を複製記録することで復号化、符号化における量子
化、逆量子化時の量子化誤差による音質の劣化が防止で
きる。更に、アロケーションエラー発生時に、アロケー
ションエラーが一定回数以上連続して起こらなければ、
該当フレームの記憶符号化信号を繰り返し、アロケーシ
ョンエラーが一定回数以上連続して起こる場合には、ア
ロケーション情報の代わりにデータが無いことを示す信
号で置き換えるようにしている。従って該当フレームの
再生時に再生信号を無音とし異音を発しないようにする
ことができ、符号化信号複製時の音質劣化を低減する効
果が得られる。
【0043】更に、本願の請求項3の発明によれば、ア
ロケーションエラー発生時に該当フレームをレベル減衰
記憶符号化信号に書き換えることによって、複製符号化
信号の再生時に該当フレームがレベル情報の減衰した符
号化信号によって繰り返されるようにしている。このよ
うな符号化信号修正手段を設けることにより、簡単な構
成の符号化信号複製装置が実現でき、復号化手段と符号
化手段の一部のみを用いることで第1の記録媒体から第
2の記録媒体に符号化信号を複製記録することができ
る。又、復号化、符号化における量子化、逆量子化時の
量子化誤差による音質の劣化が防止できる効果が得られ
る。更に、アロケーションエラー発生時にレベル減衰符
号化信号で書き換えることでより、アロケーションエラ
ーの連続した回数に従ってレベル情報の減衰した符号化
信号の繰り返すようにしている。このため自然な音質が
得られ、符号化信号複製時の音質の劣化を低減する効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の符号化信号複製装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例における符号化信号複製装置の信号
タイミング図である。
【図3】本発明の第2実施例の符号化信号複製装置の構
成を示すブロック図である。
【図4】第2実施例における符号化信号複製装置の信号
タイミング図である。
【図5】本発明の第3実施例の符号化信号複製装置の構
成を示すブロック図である。
【図6】第3実施例における符号化信号複製装置の信号
タイミング図である。
【図7】従来の符号化手段の一例を示すブロック図であ
る。
【図8】符号化信号の構成を示す説明図である。
【図9】従来の復号化手段の一例を示すブロック図であ
る。
【図10】従来の符号化信号複製装置の一例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
S 符号化信号 1 フレーム同期情報 2 アロケーケション情報 3 レベル情報 4 サンプルデータ 61 再生手段 62 再生符号化信号 63 エラーフラグ 64 第1の遅延手段 65 遅延符号化信号 66 フレーム同期情報検出手段 67 フレーム周期検出信号 68 アロケーション情報位置予測手段 69 アロケーション情報位置予測信号 70 アロケーションエラー判別手段 71 アロケーションエラー信号 72 第2の遅延手段 73 遅延フレーム同期検出信号 74 符号化信号記憶手段 75 記憶符号化信号 76,85,93 符号化信号修正手段 77 記録符号化信号 78 記録手段 81 第3の遅延手段 82 アロケーションエラーカウント手段 83 遅延アロケーション情報位置予測信号 91 符号化信号レベル減衰記憶手段 92 レベル減衰記憶符号化信号

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体から再生符号化信号を出力し、
    再生時の訂正不能誤りを示すエラーフラグを出力する符
    号化信号再生手段と、 前記再生符号化信号を一定時間遅延させた遅延符号化信
    号を出力する第1の遅延手段と、 前記再生符号化信号の中のフレーム同期情報を検出し、
    フレーム同期検出信号を出力するフレーム同期情報検出
    手段と、 前記フレーム同期検出信号から前記再生符号化信号の中
    のデータ配列を示すアロケーション情報の位置を予測
    し、アロケーション情報位置予測信号を出力するアロケ
    ーション情報位置予測手段と、 前記エラーフラグと前記アロケーション情報位置予測信
    号とからアロケーション情報にエラーがあったことを示
    すアロケーションエラー信号を出力するアロケーション
    エラー判別手段と、 前記フレーム同期検出信号を前記第1の遅延手段と同じ
    時間遅延させた遅延フレーム同期検出信号を出力する第
    2の遅延手段と、 前記遅延符号化信号と前記遅延フレーム同期検出信号と
    前記アロケーションエラー信号とからアロケーションエ
    ラーの無い場合に1フレーム分の符号化信号を記憶保持
    した記憶符号化信号を出力する符号化信号記憶手段と、 前記アロケーションエラー信号から前記再生符号化信号
    にアロケーションエラーがあると判定されるとき、前記
    記憶符号化信号を該当フレームに書き換えることによ
    り、アロケーションエラーの無い1フレーム分の符号化
    信号が繰り返されるような記録符号化信号を出力する符
    号化信号修正手段と、 前記記録符号化信号を記録媒体上に記録する記録手段
    と、を具備することを特徴とする符号化信号複製装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体から再生符号化信号を出力し、
    再生時の訂正不能誤りを示すエラーフラグを出力する符
    号化信号再生手段と、 前記再生符号化信号を一定時間遅延させた遅延符号化信
    号を出力する第1の遅延手段と、 前記再生符号化信号の中のフレーム同期情報を検出し、
    フレーム同期検出信号を出力するフレーム同期情報検出
    手段と、 前記フレーム同期検出信号から前記再生符号化信号の中
    のデータ配列を示すアロケーション情報の位置を予測
    し、アロケーション情報位置予測信号を出力するアロケ
    ーション情報位置予測手段と、 前記エラーフラグと前記アロケーション情報位置予測信
    号とからアロケーション情報にエラーがあったことを示
    すアロケーションエラー信号を出力するアロケーション
    エラー判別手段と、 前記フレーム同期検出信号を前記第1の遅延手段と同じ
    時間遅延させた遅延フレーム同期検出信号を出力する第
    2の遅延手段と、 前記遅延符号化信号と前記遅延フレーム同期検出信号と
    前記アロケーションエラー信号とからアロケーションエ
    ラーの無い場合に1フレーム分の符号化信号を記憶保持
    し、記憶符号化信号を出力する符号化信号記憶手段と、 前記アロケーション情報位置予測信号を前記第1の遅延
    手段と同じ時間遅延させた遅延アロケーション情報位置
    予測信号を出力する第3の遅延手段と、 前記アロケーションエラー信号からアロケーションエラ
    ーが複数のフレームに渡り連続した場合に、該当フレー
    ムが最初のアロケーションエラーのあったフレームから
    何フレーム目かをカウントし、連続アロケーションエラ
    ー回数信号を出力するアロケーションエラーカウント手
    段と、前記再生符号化信号 にアロケーションエラーがあると判
    断されるとき、前記連続アロケーションエラー回数があ
    る一定値を越えなければ該当フレームにアロケーション
    エラーの無い1フレーム分の符号化信号が繰り返される
    ような記録符号化信号を出力し、前記アロケーションエ
    ラー回数がある一定値を越えれば前記遅延アロケーショ
    ン情報位置予測信号と前記アロケーションエラー信号と
    から該当フレームにアロケーション情報のデータが無い
    ことを示す符号化信号を含む記録符号化信号を出力する
    符号化信号修正手段と、 前記記憶符号化信号を記録媒体上に記録する記録手段
    と、を具備することを特徴とする符号化信号複製装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体から再生符号化信号を出力し、
    再生時の訂正不能誤りを示すエラーフラグを出力する符
    号化信号再生手段と、前記再生符号化信号を一定間遅延
    させた遅延符号化信号を出力する第1の遅延手段と、 前記再生符号化信号の中のフレーム同期情報を検出し、
    フレーム同期検出信号を出力するフレーム同期情報検出
    手段と、 前記フレーム同期検出信号から前記再生符号化信号の中
    のデータ配列を示すアロケーション情報の位置を予測
    し、アロケーション情報位置予測信号を出力するアロケ
    ーション情報位置予測手段と、 前記エラーフラグと前記アロケーション情報位置予測信
    号とからアロケーション情報にエラーがあったことを示
    すアロケーションエラー信号を出力するアロケーション
    エラー判別手段と、 前記フレーム同期検出信号を前記第1の遅延手段と同じ
    時間遅延させた遅延フレーム同期検出信号を出力する第
    2の遅延手段と、 前記アロケーション情報位置予測信号を前記第1の遅延
    手段と同じ時間遅延させた遅延アロケーション情報位置
    予測信号を出力する第3の遅延手段と、 前記遅延符号化信号と前記遅延フレーム同期検出信号と
    前記遅延アロケーション情報位置予測信号と前記アロケ
    ーションエラー信号とから前記再生符号信号にアロケー
    ションエラーが無いと判定されるとき1フレーム分の符
    号化信号を記憶保持し、アロケーションエラーがあると
    判定されるとき記憶保持している1フレーム分の符号化
    信号のレベル情報を書換え、アロケーションエラーの連
    続した回数に従ってレベルを減衰し、レベル減衰記憶符
    号化信号を出力する符号化信号レベル減衰記憶手段と、 前記再生符号化信号にアロケーションエラーが含まれる
    該当フレームに前記レベル減衰記憶符号化信号を書き換
    え、アロケーションエラーの無い1フレーム分の符号化
    信号がアロケーションエラーの連続した回数に従って順
    次レベルが減衰されて繰り返されるような記録符号化信
    号を出力する符号化信号修正手段と、 前記記録符号化信号を記録媒体上に記録する記録手段
    と、を具備することを特徴とする符号化信号複製装置。
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