JP2670296B2 - 制御弁 - Google Patents

制御弁

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JP2670296B2
JP2670296B2 JP63127125A JP12712588A JP2670296B2 JP 2670296 B2 JP2670296 B2 JP 2670296B2 JP 63127125 A JP63127125 A JP 63127125A JP 12712588 A JP12712588 A JP 12712588A JP 2670296 B2 JP2670296 B2 JP 2670296B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (作業上の利用分野) この発明は、例えば切断機における切断工具の切込み
制御に使用するのに好ましい制御弁に関する。
(従来の技術) 従来、制御弁には種々のものが知られている。その制
御弁は切断機としての例えば横型帯鋸盤における帯鋸刃
の切込み制御を行なう油圧回路中に使用されている。
その油圧回路中において帯鋸刃の切込み制御を行なう
ために、通常減圧弁と比例制御弁を用いて行なってい
る。しかも、帯鋸刃の切込み制御を実際に行なうには、
作業者が切断するワークに合せて減圧弁と比例制御弁の
2つのバルブを設定する必要があり、その設定には相当
の経験が要求される。
(発明が解決しようとする課題) ところで、前述した従来の減圧弁と比例制御弁を設定
した際、その設定が過大になると、帯鋸刃の早期破損や
切り曲がりの発生による製品不良の概念があるため、ど
うしても作業者は設定を小さくする傾向にあり、機械の
性能を充分発揮させていないのが実情である。
また、切込み速度の制御を行なう比例制御弁のコント
ロール流量は、流入する圧力の平行根に比例するため、
背分力が増加しても平行根でしか効いてこず帯鋸刃に過
大な荷重がかかり切れ曲りの原因となったり早く切れな
いことになる。
帯鋸刃が新品の間は背分力が少ないので、切削長の変
化に応じあまり変化しないためフィードバックが効か
ず、切削長が長い所では帯鋸刃に無理がかかることにな
る。
帯鋸刃が古くなり歯先が摩耗すると、切削長の変化に
応じ背分力が大きく変化する。このため、切削長が長い
時には適正な切込みが行なえず擦れてしまい帯鋸刃の摩
耗を早めてしまう。
この様に、減圧弁と比例制御を状況に合せてコントロ
ールすることは非常に困難であるという問題があった。
この発明の目的は、上記問題点を改善するため、例え
ば切断機の切込み制御を行なうのに適した制御弁を提供
することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、前述のごとき従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、制御弁におけるボディ内にオリフィスを備え
たスリーブを設け、このスリーブ内に前記オリフィスの
開度を調整可能のスプールを軸方向へ摺動可能に嵌合し
てなる制御弁において、前記オリフィスの形状を、前記
スプールの移動に対応して流量が徐々に増加する第1の
流量曲線を示し、前記スプールが所定位置以上に移動し
たときには流量が急激に増加する第2の流量曲線を示す
形状となり、前記オリフィスに対する前記スプールの移
動位置を検出するための検出装置を設けると共に、制御
装置の制御の基に前記スプールを自動的に移動するため
の駆動モータを設けてなるものである。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
まず、この発明の実施例に係る制御弁について説明す
る。第1図を参照するに、制御弁CVにおけるボディ1内
には前後方向(第1図において左右方向)に貫通した段
付穴3が形成されている。その段付穴3の中心部には雄
ねじ5Aを備えたシャフト5が前後方向(第1図において
左右方向)に延伸して設けられている。そのシャフト5
における後側(第1図において左側)はベアリング7を
介して回転自在に前記ボディ1に支承されている。
前記雄ねじ5Aに螺合した雌ねじ9Aを備えたスプール9
が前記シャフト5に螺合し、しかもスプール9の前側
(第1図において右側)は軸受け11を介して前記シャフ
ト5に支承され、スプール9はシャフト5に対して前後
方向に移動し得るようになっている。
前記スプール9の外周にはオリフィス13を備えたスリ
ーブ15が嵌合されており、スプール9とスリーブ15との
間には複数のパッキン17が設けられて気密性を保ってい
る。しかもスリーブ15の外周面は前記ボディ1の小径段
付穴3Aに嵌着されている。
前後段付穴3内にあるスプール9の図1のおいての左
側にはリング部材19が取付けられており、そのリング部
材19と段付穴3のボディ1における側壁との間にはスプ
リング21が弾装されている。そのスプリング21はスプー
ル9を第1図において左側へ押し付けシャフト5の雄ね
じ5Aのガタを無くす役目を果たしている。
前記スプール9の右側には回り止めキー23が取付けら
れており、回り止めキー23はスプール9がシャフト5と
共に回転しない役目を果たしている。
前記ボディ1の前方(第1図において右方)には、カ
バー25が複数のボルト27で固定されている。また、前記
シャフト5の右側にはカップリング29を介してエンコー
ダ31が取付けられている。
前記ボディ1,スプール9およびスリーブ15のそれぞれ
には、第1図において上下方向へ油穴1H1,1H2,9Hおよび
15H1,15H2が形成されており、油穴1H1と15H1および1H2
と15H2とは連通されている。前記油穴15H2と内壁にはオ
リフィス13が設けられており、スプール9が第1図にお
いて右方に進むにつれてオリフィス13が開いて前記油穴
15H2と9Hとの連通程度が調整されて制御されるようにな
っている。
前記ボディ1の左側は支持プレート33にボルトなどで
取付けられており、支持プレート33の第1図において下
側に形成された穴33H1より前記シャフト5の左側が後方
(側第1図において左方)に突出され、そのシャフト5
の左側にギヤ35がセットスクリュ37で固定されている。
前記ギヤ35にはギヤ39が噛合されており、そのギヤ39
はステッピングモータやDCモータなどの駆動モータ41の
出力軸43にセットスクリュ45で固定されている。
駆動モータ41の後部は支持プレート33の第1図におい
て上側に形成された穴33H2に嵌着されると共に、駆動モ
ータ41は支持プレート33にボルトなどで固定されてい
る。
上記構成により駆動モータ41を駆動させると、出力軸
43を介してギヤ39が回転される。ギヤ39が回転される
と、ギヤ35を介してシャフト5が回転される。シャフト
5の雄ねじ5Aとスプール9の雌ねじ9Aとが螺合されてい
るから、シャフト5が回転されることにより、スプール
9が第1図において右方へ、あるいは左方へ移動する。
例えばスプール9が前進(第1図において右方向へ移
動)すると、スプール9に形成された油穴9Hがオリフィ
ス13を介して油穴15H2に連通する。而して、油穴1H2,15
H2,オリフィス13,油穴9H,15H1および1H1とが連通して油
圧が油穴1H2から流れて油穴1H1へ排出されることとな
る。
シャフト5の回転はシャフト5の前方に取付けられた
エンコーダ31で検出される。而して、オリフィス13に対
するスプール9における前後動の移動量(移動位置)、
すなわちオリフィス13を介して油穴15H2から油穴9Hへ流
れる油圧の流量が検出されることになる。
第2図および第3図を参照するに、ボディ1にはギヤ
35にブレーキをかけるブレーキ装置47が設けられてい
る。ブレーキ装置47はボディ1に形成された穴49に中空
形状のブシュ部材51を介して装着されたブレーキピスト
ン53などからなっている。また前記穴49の下側には押圧
部材55が装着されており、その押圧部材55内にはブレー
キスプリング57が介設されている。
上記構成により、ブレーキピストン53はブレーキスプ
リング57で押されており、電源が切れて駆動モータ41の
保持力がなくなった場合、ギヤ35を押し付けてギヤ35に
ブレーキがかかる。また、電源が入り、圧力かかってブ
レーキピストン53を戻しブレーキを解除させるようにな
っている。
前記オリフィス13の構造は、第4図に示されたような
流量曲線を得るような形状となっている。すなわち、第
1図において、スプール9が前進した移動量をエンコー
ダ31で検出し、そのパルス数が増加するにつれて流量が
曲線Xで徐々に増加し、パルス数が例えば4.5×100パル
スを越えると曲線Yのごとく急激に増加するような形状
にオリフィス13がなっている。
したがって、制御弁CVは駆動モータ41の例えばステッ
ピングモータのパルス数を制御することによって自動的
に、しかも容易かつ簡単に流量を制御することができ、
切断機における切断工具の切込量を制御するのに好適な
制御弁を提供するものである。
第5図には第1図に代る制御弁の他の実施例が示され
ている。第5図は第1図とほぼ同じであり同じ機能を奏
する構成部分には同一符号が付されている。第5図にお
いて、第1図と異なる点は、シャフト5にカップリング
29を介してエンコーダ31を取付けているが、そのカップ
リング29とエンコーダ31を取り除いたものである。その
カップリング29とエンコーダ31の代りに、第6図および
第7図に示すごとく、支持プレート33には角柱形状のス
トッパ59が複数のボルト61で取付けられている。さらに
前記ギヤ39にはピン63が取付けられ、前記駆動モータ41
にステッピングモータを用いたものである。
上記構成により、ステッピングモータは入力の発振パ
ルス数に応じ回転するモータであり、ステップ角を0.72
度とすると、360度で500パルスなる。したがって、最大
でも1回転以下のため500パルスを出力させ、ストッパ5
9にピン63を突き当て、ステッピングモータを脱調さ
せ、原位置を確認するものである。ストッパ59にピン63
が当ってギヤ39の回転が止まり、ステッピングモータが
脱調した時の電流の立ち上がりを検知しパルスをカット
するものである。原位置を確認した後は前進させて、第
1図で説明した同様の作動を行ない、しかも同様の効果
を得ることができる。
次に、前記制御弁CVを利用した切断機としての切断工
具における切込み制御装置について説明する。本実施例
では切断機として横型帯鋸盤を例にとり、切断工具を帯
鋸刃として説明する。
第8図を参照するに、横型帯鋸盤59における図示省略
の基台上には、例えば棒材などの被削材Wを載置するワ
ークテーブル61が設けられている。このワークテーブル
61には被削材Wを挾持固定バイス装置63が装着されてい
る。
また、基台上には、図示省略のほぼC型をした鋸刃ハ
ウジングがヒンジピン65を介して上下方向に回動自在に
支承されている。
より詳細には、鋸刃ハウジングの適宜位置にピストン
ロッド67の先端部を凍結すると共に、前記ワークテーブ
ルにはスイングシリンダ69が設けられている。また、ヒ
ンジピン65には一体的に歯車71が設けられていると共
に、適宜位置にはこの歯車71に噛合すべく歯車73を備え
たロータリエンコーダ75が設けられている。
したがって、ロータリエンコーダ75により鋸刃ハウジ
ングの回動に応じたパルス数が検出され、インタフェー
ス77を介して制御装置79のうちの中央処理装置81(以下
CPUという。)に入力されると鋸刃ハウジングの上下位
置また、回転角が正確に検出される。さらに回転角を基
にして帯鋸刃Tの切込み位置や切込み速度が検出され
る。
鋸刃ハウジングの内部には、駆動ホイール83が駆動軸
85を介して、従動ホイール87が回転軸89を介してそれぞ
れ回転自在に設けられている。なお、駆動軸85は例えば
チェン、ベルト等の連結部材91を介して例えばモータの
ごとき回転装置93の回転軸95に連動連結されている。
駆動ホイール83と従動ホイール87には、エンドレス状
の帯鋸刃Tが巻回されている。鋸刃ハウジングには、切
削領域において帯鋸刃Tを被削材Wに対して垂直に案内
支持するためのガイド97が設けられている。
したがって、横型帯鋸盤59においては、回転装置93を
適宜に回転駆動させることにより、連結部材91および駆
動ホイール83,従動ホイール87を介して帯鋸刃Tを走行
駆動せしめて被切削材Wを切削加工することができる。
また、前記スイングシリンダ69内に圧油を供給して、
ピストンロッド67を突出作動せしめることによって鋸刃
ハウジングを上昇回動することができる。そして、油路
を切換え、鋸刃ハウジングの重量によりスイングシリン
ダ69内の圧油を検出することによって鋸刃ハウジングを
下降回動することができる。
ところで、被削材Wに切削加工を行なう場合には、切
削抵抗が発生する。この切削抵抗は、主分力、背分力か
らなり、被削材Wの被削性に関係があることに鑑みて、
同一の切削条件のもとで切削抵抗の背分力、主分力を検
出することにより、被削材Wの被削性を検出することが
できる。
第8図を参照するに、背分力を検出するために前記ガ
イド97には、荷重検出装置99が設けてある。
より詳細には、前記ガイド97下側には帯鋸刃Tの背部
を押えるローラ押え101が設けられている。このローラ
押え101には、転動自在なローラ103が設けられていると
共に、スプリング105を弾装した昇降バー107が設けられ
ている。この昇降バー107には、切削抵抗の背分力に応
じた信号を検出することのできる荷重センサ109が設け
られている。
したがって、前記ローラ103を帯鋸刃Tに当接させる
と、スプリング105とローラ押え101か当接する。そし
て、荷重の小さな切削条件のもとで被削材Wの切削加工
を行なうと、背分力によりローラ押え101がスプリング1
05の付勢力に抗して上昇し、荷重センサ109により背分
力に応じた信号が検出され、この信号がインターフェイ
ス111を介してCPU81に入力され、適宜に演算処理される
と切削抵抗の背分力が検出表示される。
次に、切削抵抗の分力の一つである主分力を検出する
ために、前記回転装置93の回転軸95には回転センサ113
が設けられ、その回転センサ113で回転数を検出するこ
とにより鋸速を検出することができる。回転センサ113
を設けたのは、主分力により回転装置93の回転数が変化
するからである。
したがって、負荷の小さな切削条件のもとで被削材W
の切削加工を行なうと、切削抵抗の主分力により帯鋸刃
T、すなわち、回転装置93の回転数が変化し、回転セン
サ113により主分力に応じた信号が検出され、この信号
がインターフェイス115を介してCPU81に入力され、適宜
に演算処理されると切削抵抗の主分力が検出表示され
る。
あるいは、切削抵抗の主分力を測定するために、回転
装置93に電流計117を設けることも可能である。主分力
の変化により回転装置93に流れる電流が変化するからで
ある。
したがって、被削材Wの切削加工を行なうと、切削抵
抗の主分力により回転装置93の流れる電流が変化し、電
流計117により、主分力に応じた信号が検出され、この
信号がインターフェイス119を介してCPU81に入力され、
適宜に演算処理されると切削抵抗の主分力が検出表示さ
れる。
前記CPU81には時計121が接続されており、その時計12
1により横型帯鋸盤59で被削材Wに切削加工を行なった
ときの切削時間を測定することができるようになってい
る。
前記ガイド97の一方には、マグネットセンサなどの切
曲り検出装置123が設けられており、その切曲り検出装
置123により、帯鋸刃Tの切曲り量が検出される。その
検出された切曲り量はインターフェイス125を介してCPU
81に入力される。
前記スイングシリンダ69のシリンダ室には配管127の
一端が接続されており、その配管127の他端はチェック
弁129を介して4ポート3位置の電磁方向切換弁131のB
ポートに接続されている。電磁方向切換弁131にはソレ
ノイドバルブSOL1、SOL2が備えられている。電磁方向切
換弁131のPポートには配管133を介して油圧駆動源に接
続されている。
電磁方向切換弁131のTポートには配管135を介してタ
ンク137に連通されている。また配管127の途中から分岐
して配管139の一端が接続され、配管139の他端は前記タ
ンク137に連通されている。配管139の途中には順にフィ
ルタ141,パイロットチェック弁143およびこの実施例に
係る制御弁CVが設けられている。その制御弁CVを制御す
るための駆動モータ41が連結されている。前記電磁方向
切換弁131のAポートには配管145の一端が接続されてお
り、配管145の他端は前記パイロットチェック弁143に接
続されている。前記制御弁CVの駆動モータ41はインター
フェイス147を介して前記CPU81に接続されている。
上記構成により、電磁方向切換弁131のソレノイドバ
ルブSOL2を作動させると、油圧駆動源から油圧が配管13
3,チェック弁129および配管127を経てスイングシリンダ
69のシリンダ室に送られる。而してピストンロッド67が
上昇し鋸刃ハウジングを介して帯鋸刃Tが上昇する。
電磁方向切換弁131のソレノイドバルブSOL1へ切換え
て作動させると、スイングシリンダ69のシリンダ室から
油圧が配管127,139,フィルタ141,パイロットチェック弁
143および制御弁CVを経てタンク137に戻される。この
際、制御弁CVの流量を制御することによって、スイング
シリンダ69のピストンロッド67の降下量を制御する。す
なわち、鋸刃ハウジングを介して帯鋸刃Tの切込み量が
制御される。
制御弁CVの流量はすでに第4図で示したごとき流量曲
線によりオリフィス13を通る流量が制御される。すなわ
ち、スプール9が最初前進すると徐々に増加し、ある位
置以上になると、流量が急激に増加するようになってい
る。したがって、制御弁CVの流量制御を横型帯鋸盤59の
切込み速度や鋸速によって制御弁CVの駆動モータ41を制
御することによって切込み量を制御することができる。
例えばCPU81には、被削材Wの材質、形状および大き
さの情報をもとにした最適な切込み速度や鋸速を記憶し
ておく切込み速度・メモリ149,鋸速・メモリ151が接続
されている。而して、被削材を設定すると、CPU81では
切込み速度・メモリ149,鋸速・メモリ151に記憶されて
いる最適な切込み速度、鋸速と、実際に切断加工してい
る間ロータリエンコーダ75,回転センサ113で検出された
回転角、回転数を基にして演算処理された実際の切込み
速度、鋸速とを比較し、実際の切込み速度、鋸速が最適
の切込み速度、鋸速となるように制御弁CVの駆動モータ
41に指令信号を送って制御弁CVを制御することにより、
帯鋸刃Tの切込み量を自動的に、しかも容易かつ簡単に
コントロールすることができる。
帯鋸盤は切断工具である帯鋸刃の胴部が弱いため、胴
部で耐えられる荷重には限界がある。また、切込み開始
から切込み終了までに切削した切粉を全てガレットに収
めなければならないが、これにもおのずと限界がある。
したがって、帯鋸盤では切込み量と切削長との積を常
に一定に保つよりコントロールすることが望ましい。
そこで、本実施例では切削長を計算式により求め被削
材Wを丸材とし、かつ第8図に示した横型帯鋸盤59のス
イング方式を用いて、切込み量と切削長との積をコント
ロールする例について説明する。
第9図を参照するに、帯鋸刃Tの旋回中心を原点0
(0,0)、被削材Wの半径をr,バイス面と原点0との距
離をa、基準バイス面の距離をbとする。
被削材Wの方程式は、 (x+b+r)+(y−a−r)=r2 …(1) 帯鋸刃Tの方程式は、 y=−tanθ・x …(2) (但し、θ:帯鋸刃Tの回転角) 上記(1),(2)式から帯鋸刃Tと被削材Wとの交
点のx座標をx1,x2とすると、 帯鋸刃Tの切削長lは、l=(x1−x2)/cosθとな
る。
帯鋸刃TがΔt時間でdθだけ降下したとすると、切
込み量はHは、 となる。
したがって、Δt時間での切込み量Hと、切削長lの
積(面積=仕事量)をdAとすると、 となる。
単位時間当りの切込み量Hと切削長lとの積dAは、 となる。
切込み量Hと切削長lとの積を一定に保つようコント
ロールするには、dA/dt=C(一定)とする。
すなわち、 となる。
したがって、dθ/dtの角速度が となるように、CPU81から信号を出力し、制御弁CVを制
御すればよいことになる。なお、切削長lが点となる切
削開始と終了時には切込み速度が無限大になるので、リ
ミッタをかける必要がある。
角度θの検知は上述したロータリエンコーダ75で行な
われる。
また、帯鋸刃Tは旋回中心に限らず、例えばスイング
シリンダ69の所などで、ラックとピニオン、チェンとス
プロケットによるエンコーダ検知、リニアスケールなど
の手段で検知しても構わない。
前記制御弁CVは温度補償付であることは無論である
が、温度に全く影響を受けないものは不可能のため一定
の油温にしておく。しかも、制御弁CVは製造上のバラツ
キがあるため、第4図に示した制御弁CVの流量特性を機
械に学習させる必要がある。その手段としては第1図で
説明したエンコーダ31のZ相出力(1回転に一度出る)
まで後退させ原位置を確認し停止させる。
なお、インクリメンタルでなく、アブソリュートのエ
ンコーダであれば上述した動作は不要である。しかし、
アブソリュート形は高価であるため、インクルメンタル
形で説明すると、原点を確認したら前進させ、指定パル
ス毎例えば50パルス毎の流量と、帯鋸刃Tの降下量dθ
/dt単位時間当りのパルス数を学習させるのである。指
定パルス間での帯鋸刃Tの降下量は、この間を直線と見
倣して演算処理されるものである。
而して、実際の動作ではCPU81により、学習した内容
から、必要降下量に応じるエンコーダ31のパルス指令ま
で駆動モータ41を逐次コントロールするのである。
第5図に示した制御弁CVの場合にも、原位置を確認し
た後は前進させ、指定パルス毎の流量と帯鋸刃Tの降下
量すなわち、dθ/dt単位時間当りのパルスを学習させ
る。指定パルス間の降下量はこの間を直線と見倣して演
算処理されるものである。
再度、第8図を参照するに、CPU81には、被削材Wの
材質、形状および大きさによって設定された目標切断時
間を記憶させている目標切断時間・メモリ153が接続さ
れている。而して、CPU81では目標切断時間・メモリ153
に記憶されている目標切断時間と、時計121によって計
測された実際の切断時間とが比較処理される。
今、被削材Wの断面積をAとし、平均単位時間当りの
切削長×切込み量(平均切削率)をCとすると、目標切
断時間tcは、tc=A/Cとなる。
実際の切断時間をt1とすると、次の切断においては、
t1/tcを補正し、 でコントロールさせる。
2カット目の切断時間をt2とすると、次の目標単位時
間当りの切削長×切込み量は、dA/dt=C・(t1/tc)・
(t2/tc)となる。nカット目の切断時間をtnとする。
nカット目の目標単位時間当りの切削長×切込み量は、 となる。
すなわち、次々と前回の切断時間と目標切断時間tcと
を比較し、フィードバックをかけていく方法をとること
により、制御弁CVの温度によるバラツキなどを解消する
ことができる。
また、これにより、入力された切断個数と目標の切断
時間からエアカットなどを加え、切断を完了する時間を
予測することができる。
この切断完了する時間の予測方法について、被削材W
を丸材として説明する。
被削材Wの径をr,切断長l,切断個数をnとして、これ
らをCPU81に入力すると、まず断面積Aが計算される。
また、入力された材質から平均単位時間当りの切削長×
切込み量が、CPU81内で処理される。
送り速度をU,帯鋸刃Tの上昇速度をUU,帯鋸刃Tの上
昇側オーバトラベルをl0,急降速度をVD、動作タイミン
グ時間合計をttおよび切断完了予測時間をTとすると、
先端切り有の場合、上昇端から自動起動する。
したがって、 となる。
以上のような計算により、切断完了予想時間Tを表示
することができる。
次に、切込み開始時と切断完了間隙の切込み速度につ
いて説明する。
上述した切込み量と切削長の積を一定にコントロール
させると、切削長が短くなる所では切込み量が帯鋸刃T
の強度を越えてしまうことが生じるため、なんらかの規
制をする必要がある。
鋸速をVm/min,鋸刃ピッチをlpmm、切込み量を5xmm/se
c,切削長をLxmm、切削通過歯数をn個/sec、切削レート
をRcm2/min,−歯当りの切込み量をS′xmmとすると、 切込み量 Sx=10R/6Lx となる。
すなわち、一歯当りの切込み量S′xは、被削材Wの
切り易さ(マシナビリティ)と関係があり、切り易さが
高いものすなわち切り易いものは一歯当りの切込み量も
大きくでき、逆に切り易さの低いものは一歯当りの切込
み量を小さくする必要がある。したがって、一歯当りの
切込み量は各々の材質別に決定しておくのである。
被削材を丸材とした場合には、第10図に示されている
ように、 切込み量Saを越えないように切削長 になるまでは、切込み量S′x=Saとし、切削長Lxが の場合、切込み量と切削長の積である切削レールを一定
にコントロールするものである。
なお、この発明は前述した実施例に限定されることな
く、適宜の変更を行なうことにより、その他の態様で実
施し得るものである。
[発明の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要
するに本発明に係る制御弁は、オリフィス13を備えたス
リーブ15内に、オリフィス13の開度を調整可能のスプー
ル9を摺動可能に嵌合した構成であって、前記オリフィ
ス13の形状は、前記スプール9の移動に対応して流量が
徐々に増加する第1の流量曲線Xを示し、前記スプール
9が所定位置以上に移動したときには流量が急激に増加
する第2の流量曲線Yを示す形状である。そして、前記
オリフィス13に対する前記スプール9の移動位置を検出
するための位置検出装置が設けてあると共に、制御装置
の制御の下に前記スプール9を自動的に移動するための
駆動モータが41が設けてある。
したがって、第1の流量曲線Xを示す範囲内において
スプール9の位置を制御するときには圧油の流量制御を
徐々に変化せしめることができ、第2の流量曲線Yを示
す範囲内にスプール9を位置せしめたときには大量の圧
油を流すことができるものである。
上述のごとく第1の流量曲線X,第2の流量曲線Yの範
囲においてスプール9の位置を制御して流量制御を行う
とき、検出装置によってスプール9の位置を正確に制御
することができ、かつ制御装置によって駆動モータ41を
制御することによりスプール9の位置を正確に位置制御
できるものである。
したがって、制御弁による流量制御を正確に行うこと
ができるものであり、例えば切断機の切込み制御回路に
採用することにより、切断工具が被削材に近接するまで
の急速接近の制御および切断工具が被削材に近接した後
における切込み制御を容易かつ正確に行い得ることとな
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である制御弁の正面断面
図、第2図は第1図におけるII矢視図、第3図は第2図
におけるIII−III線に沿った断面図である。 第4図はこの発明の主要部であるオリフィスの開口程度
を示す流量曲線図である。 第5図は第1図に代る他の実施例の制御弁の正面図、第
6図は第5図におけるVI矢視図、第7図は第6図におけ
るVII−VII線に沿った断面図である。 第8図はこの発明に係る制御弁を利用した横型帯鋸盤に
おける構成ブロック、第9図は、帯鋸刃の角速度を制御
するための説明図、第10図は切込み量と切削長との積を
制御する際の切込み開始時と切込み完了間際の切込み速
度の制御を説明する説明図である。 CV……制御弁、9……スプール、13……オリフィス、15
……スリーブ、 31……エンコーダ、41……駆動モータ、59……横型帯鋸
盤、 67……ピストンロッド、69……スイングシリンダ、75…
…ロータリエンコーダ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御弁におけるボディ(1)内にオリフィ
    ス(13)を備えたスリーブ(15)を設け、このスリーブ
    (15)内に前記オリフィス(13)の開度を調整可能のス
    プール(9)を軸方向へ摺動可能に嵌合してなる制御弁
    において、前記オリフィス(13)の形状を、前記スプー
    ル(9)の移動に対応して流量が徐々に増加する第1の
    流量曲線(X)を示し、前記スプール(9)が所定位置
    以上に移動したときには流量が急激に増加する第2の流
    量曲線(Y)を示す形状となし、前記オリフィス(13)
    に対する前記スプール(9)の移動位置を検出するため
    の検出装置を設けると共に、制御装置の制御の下に前記
    スプール(9)を自動的に移動するための駆動モータ
    (41)を設けてなることを特徴とする制御弁。
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