JP2669805B2 - ピアス孔開け装置 - Google Patents
ピアス孔開け装置Info
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- JP2669805B2 JP2669805B2 JP7222376A JP22237695A JP2669805B2 JP 2669805 B2 JP2669805 B2 JP 2669805B2 JP 7222376 A JP7222376 A JP 7222376A JP 22237695 A JP22237695 A JP 22237695A JP 2669805 B2 JP2669805 B2 JP 2669805B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばピアス等を
着用するために、耳朶等の装着部位に小孔を形成する場
合に使用して好適なピアス孔開け装置に関するものであ
る。
着用するために、耳朶等の装着部位に小孔を形成する場
合に使用して好適なピアス孔開け装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、耳朶等の装着部位に小孔を形成
し、この小孔に針部を挿入して着用するピアスイヤリン
グ(通称ピアス)が、特に若い女性を中心に流行してい
る。
し、この小孔に針部を挿入して着用するピアスイヤリン
グ(通称ピアス)が、特に若い女性を中心に流行してい
る。
【0003】ところで、耳朶に小孔を形成するには、ま
ず、非常に簡単な外科的手段によって孔を開け、次にピ
アスに準じた形状の保護具を孔に挿入し、内側の傷口が
治癒して完全な孔となるまで数週間放置するといった方
法がとられている。施術後しばらくの間は、短期間でも
ピアスを外した状態で放置すればすぐに孔が塞がってし
まうからである。
ず、非常に簡単な外科的手段によって孔を開け、次にピ
アスに準じた形状の保護具を孔に挿入し、内側の傷口が
治癒して完全な孔となるまで数週間放置するといった方
法がとられている。施術後しばらくの間は、短期間でも
ピアスを外した状態で放置すればすぐに孔が塞がってし
まうからである。
【0004】従来の施術においては、図18に示すよう
に、釘状の器具1を穿通して孔を開けた後、その孔にピ
アス孔保護具2を挿入して止め具2cで保持していた。
しかしながら、この方法によれば、耳朶に器具1とピア
ス孔保護具2を二度にわたって通す必要があり、施術を
受ける者はその度に痛みを感じることになる。しかも、
器具1によって開けられた孔は生体反応により収縮して
細くなるので、この孔に先端が丸みを帯びたピアス孔保
護具2を挿入する際には激痛を伴ってかなりの出血がお
きる場合が多々見られた。
に、釘状の器具1を穿通して孔を開けた後、その孔にピ
アス孔保護具2を挿入して止め具2cで保持していた。
しかしながら、この方法によれば、耳朶に器具1とピア
ス孔保護具2を二度にわたって通す必要があり、施術を
受ける者はその度に痛みを感じることになる。しかも、
器具1によって開けられた孔は生体反応により収縮して
細くなるので、この孔に先端が丸みを帯びたピアス孔保
護具2を挿入する際には激痛を伴ってかなりの出血がお
きる場合が多々見られた。
【0005】そこで、上記の問題を考慮して図19の
(A)、(B)に示すような孔開け具3(実開平1−7
4815号で提供されたものを含む)が考案された。こ
の孔開け具3は、金属製の細管4の一端4aが鋭く鋭利
に形成され、他端4bからピアス孔保護具2の棒状部2
aが挿入されたものであり、以下のようにして使用され
る。まず耳朶の一方の面側から細管4を穿通し、ピアス
孔保護具2のフランジ部2bが耳朶に接触するまで押し
込む。次に、耳朶の他方の面側から細管4のみを抜き取
り、ピアス孔保護具2を耳朶に残す。この方法によれ
ば、耳朶に孔開け具3を穿通することでピアス孔補助具
2も共に通すので、一旦開けた孔に再度ピアス孔補助具
2を挿入する作業を無くすことができる。
(A)、(B)に示すような孔開け具3(実開平1−7
4815号で提供されたものを含む)が考案された。こ
の孔開け具3は、金属製の細管4の一端4aが鋭く鋭利
に形成され、他端4bからピアス孔保護具2の棒状部2
aが挿入されたものであり、以下のようにして使用され
る。まず耳朶の一方の面側から細管4を穿通し、ピアス
孔保護具2のフランジ部2bが耳朶に接触するまで押し
込む。次に、耳朶の他方の面側から細管4のみを抜き取
り、ピアス孔保護具2を耳朶に残す。この方法によれ
ば、耳朶に孔開け具3を穿通することでピアス孔補助具
2も共に通すので、一旦開けた孔に再度ピアス孔補助具
2を挿入する作業を無くすことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この孔
開け具3を使用するにしても最初の穿通作業には人手に
頼る部分が多く、細管の抜き取りを手間取るようなこと
になれば施術を受ける者は余計な痛みを感じることとな
り、施術を施す者おいても耳朶とはいえ人体に刃物に等
しいものをふるうので習熟した技術が必要とされてい
た。
開け具3を使用するにしても最初の穿通作業には人手に
頼る部分が多く、細管の抜き取りを手間取るようなこと
になれば施術を受ける者は余計な痛みを感じることとな
り、施術を施す者おいても耳朶とはいえ人体に刃物に等
しいものをふるうので習熟した技術が必要とされてい
た。
【0007】本発明は、上記の事象に鑑みてなされたも
のであり、孔開け具を用いて迅速、かつ簡単に耳朶にピ
アス孔を開けることができるピアス孔開け装置を提供す
ることを目的としている。
のであり、孔開け具を用いて迅速、かつ簡単に耳朶にピ
アス孔を開けることができるピアス孔開け装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、請求項1に記載されたピアス孔開け装
置は、棒状部の一端にフランジ部を有するピアス孔用保
護具と、該ピアス孔用保護具の棒状部が一端から内部に
挿入され、他端が斜めに切断された細管とからなる孔開
け具を使用して耳朶にピアス孔の開通および前記ピアス
孔用保護具の挿入を行なう装置であって、前記孔開け具
を耳朶に押し付けて貫通させる穿通機構と、該穿通機構
に同調して作動し、該穿通機構によって前記孔開け具が
貫通した耳朶から、前記ピアス孔保護具を残して前記細
管のみを除去する除去機構とを有する装置本体と、前記
孔開け具が内部に装填されて該装置本体に着脱自在に装
着されるカートリッジとを備えることを特徴としてい
る。
めの手段として、請求項1に記載されたピアス孔開け装
置は、棒状部の一端にフランジ部を有するピアス孔用保
護具と、該ピアス孔用保護具の棒状部が一端から内部に
挿入され、他端が斜めに切断された細管とからなる孔開
け具を使用して耳朶にピアス孔の開通および前記ピアス
孔用保護具の挿入を行なう装置であって、前記孔開け具
を耳朶に押し付けて貫通させる穿通機構と、該穿通機構
に同調して作動し、該穿通機構によって前記孔開け具が
貫通した耳朶から、前記ピアス孔保護具を残して前記細
管のみを除去する除去機構とを有する装置本体と、前記
孔開け具が内部に装填されて該装置本体に着脱自在に装
着されるカートリッジとを備えることを特徴としてい
る。
【0009】前記穿通機構は、前記カートリッジの内部
に装填された前記孔開け具の基端部側に、該孔開け具の
軸線上に配設され、孔開け具から離間した第1の位置と
前記カートリッジの内部に挿入されて孔開け具を押し出
す第2の位置との間を移動自在に支持された第1の棒状
体と、該第1の棒状体を前記第1の位置に向けて付勢す
る第1のバネを備えることを特徴としている。
に装填された前記孔開け具の基端部側に、該孔開け具の
軸線上に配設され、孔開け具から離間した第1の位置と
前記カートリッジの内部に挿入されて孔開け具を押し出
す第2の位置との間を移動自在に支持された第1の棒状
体と、該第1の棒状体を前記第1の位置に向けて付勢す
る第1のバネを備えることを特徴としている。
【0010】前記除去機構は、前記孔開け具の先端部側
に配設されると共に、孔開け具の軸線上において孔開け
具に接近、離間自在に支持されたアームと、該アームに
配設され、耳朶を貫通した孔開け具にアームが接近した
ときに孔開け具の先端部を把持する把持機構とを備える
ことを特徴としている。
に配設されると共に、孔開け具の軸線上において孔開け
具に接近、離間自在に支持されたアームと、該アームに
配設され、耳朶を貫通した孔開け具にアームが接近した
ときに孔開け具の先端部を把持する把持機構とを備える
ことを特徴としている。
【0011】請求項1に記載されたピアス孔開け装置に
おいては、穿通機構を作動させることによって孔開け具
をカートリッジから押し出して耳朶に穿って貫通させて
孔を開け、さらに穿通機構に同調して作動させる除去機
構によって、耳朶に貫通した孔開け具からピアス孔保護
具を孔に残して細管のみを除去する。
おいては、穿通機構を作動させることによって孔開け具
をカートリッジから押し出して耳朶に穿って貫通させて
孔を開け、さらに穿通機構に同調して作動させる除去機
構によって、耳朶に貫通した孔開け具からピアス孔保護
具を孔に残して細管のみを除去する。
【0012】穿通機構では、第1の棒状体が第1の位置
から第2の位置に移動することによって、カートリッジ
の内部に装填された孔開け具を押し出し、耳朶に押し付
けて穿通を行なう。そして、第1の棒状体は、開放され
ると第1のバネによって第1の位置に回帰する。
から第2の位置に移動することによって、カートリッジ
の内部に装填された孔開け具を押し出し、耳朶に押し付
けて穿通を行なう。そして、第1の棒状体は、開放され
ると第1のバネによって第1の位置に回帰する。
【0013】除去機構では、アームが孔開け具の先端部
に接近することによって、把持機構が孔開け具の先端部
を把持する。そして、アームが孔開け具から離間するこ
とによって、把持機構は耳朶ピアス孔保護具を残して細
管のみを除去する。
に接近することによって、把持機構が孔開け具の先端部
を把持する。そして、アームが孔開け具から離間するこ
とによって、把持機構は耳朶ピアス孔保護具を残して細
管のみを除去する。
【0014】請求項2に記載されたピアス孔開け装置
は、前記穿通機構を構成する前記第1の棒状体に平行に
付設されて該第1の棒状体と共に移動する第2の棒状体
に第1のラックが形成され、該第1のラックに前記装置
本体に回転自在に支持されたピニオンが噛合され、さら
に該ピニオンに前記アームに形成された第2のラックが
噛合された構成を備えることを特徴としている。
は、前記穿通機構を構成する前記第1の棒状体に平行に
付設されて該第1の棒状体と共に移動する第2の棒状体
に第1のラックが形成され、該第1のラックに前記装置
本体に回転自在に支持されたピニオンが噛合され、さら
に該ピニオンに前記アームに形成された第2のラックが
噛合された構成を備えることを特徴としている。
【0015】請求項2に記載されたピアス孔開け装置に
おいては、第1の棒状体が第1の位置から第2の位置へ
移動すると、その移動に伴ってアームが孔開け具に接近
して把持機構が孔開け具の先端部を把持する。そして、
第1の棒状体が第2の位置から第1の位置へ移動する
と、その移動に伴ってアームが孔開け具から離間して細
管のみを除去する。
おいては、第1の棒状体が第1の位置から第2の位置へ
移動すると、その移動に伴ってアームが孔開け具に接近
して把持機構が孔開け具の先端部を把持する。そして、
第1の棒状体が第2の位置から第1の位置へ移動する
と、その移動に伴ってアームが孔開け具から離間して細
管のみを除去する。
【0016】請求項3に記載されたピアス孔開け装置
は、前記アームが前記第1のバネによって前記孔開け具
から離間する方向に付勢されているとともに、第1のバ
ネの弾性力に抗してアームに対して接近、離間自在に支
持され、アームを孔開け具に接近させたときにアームに
係合して停止させるストッパと、前記第1の棒状体に平
行に付設されて該第1の棒状体と共に移動し、第1の棒
状体が前記第2の位置に移動したときに前記ストッパに
当接してアームとの係合を解除させる第3の棒状体とを
備えることを特徴としている。
は、前記アームが前記第1のバネによって前記孔開け具
から離間する方向に付勢されているとともに、第1のバ
ネの弾性力に抗してアームに対して接近、離間自在に支
持され、アームを孔開け具に接近させたときにアームに
係合して停止させるストッパと、前記第1の棒状体に平
行に付設されて該第1の棒状体と共に移動し、第1の棒
状体が前記第2の位置に移動したときに前記ストッパに
当接してアームとの係合を解除させる第3の棒状体とを
備えることを特徴としている。
【0017】請求項3に記載されたピアス孔開け装置に
おいては、第1のバネの弾性力に抗してアームを孔開け
具に接近させると、ストッパがアームに係合してアーム
が停止する。この状態で第1の棒状体を第2の位置に移
動させると、第3の棒状体がストッパに当接してアーム
との係合を解除させる。ストッパによる係合が解除され
たアームは第1のバネの弾性力によって孔開け具から離
間する方向に移動する。
おいては、第1のバネの弾性力に抗してアームを孔開け
具に接近させると、ストッパがアームに係合してアーム
が停止する。この状態で第1の棒状体を第2の位置に移
動させると、第3の棒状体がストッパに当接してアーム
との係合を解除させる。ストッパによる係合が解除され
たアームは第1のバネの弾性力によって孔開け具から離
間する方向に移動する。
【0018】請求項4に記載されたピアス孔開け装置
は、前記アームが、前記第2のラックが形成された基台
と、該基台に支持され、前記孔開け具が前記カートリッ
ジから押し出されたとき、該孔開け具の軸線から離間し
て位置すると共に該軸線と直交する方向の軸線を中心と
して回転自在に支持され、かつ前記第2の棒状体が当接
することによって前記孔開け具に接近する方向に回転す
る、前記把持機構が搭載されたテーブルと、該テーブル
と前記基台に渡って配設され、該テーブルを前記孔開け
具から遠ざける方向に付勢する第2のバネとを備えるこ
とを特徴としている。
は、前記アームが、前記第2のラックが形成された基台
と、該基台に支持され、前記孔開け具が前記カートリッ
ジから押し出されたとき、該孔開け具の軸線から離間し
て位置すると共に該軸線と直交する方向の軸線を中心と
して回転自在に支持され、かつ前記第2の棒状体が当接
することによって前記孔開け具に接近する方向に回転す
る、前記把持機構が搭載されたテーブルと、該テーブル
と前記基台に渡って配設され、該テーブルを前記孔開け
具から遠ざける方向に付勢する第2のバネとを備えるこ
とを特徴としている。
【0019】請求項4に記載されたピアス孔開け装置に
おいては、アームが孔開け具に接近すると、第2の棒状
体がテーブルに当接し、テーブルを第2のバネに抗して
回転させ、テーブルに配設された把持機構を孔開け具の
先端部に向ける。そして、アームが孔開け具から離間す
ると、第2の棒状体がテーブルから離れ、テーブルは第
2のバネに付勢されて回転する。
おいては、アームが孔開け具に接近すると、第2の棒状
体がテーブルに当接し、テーブルを第2のバネに抗して
回転させ、テーブルに配設された把持機構を孔開け具の
先端部に向ける。そして、アームが孔開け具から離間す
ると、第2の棒状体がテーブルから離れ、テーブルは第
2のバネに付勢されて回転する。
【0020】請求項5に記載されたピアス孔開け装置
は、前記把持機構が、前記テーブルの上面部に、前記孔
開け具の先端部に向けて取り付けられ、前記アームが前
記孔開け具に接近したとき、該孔開け具の先端部を把持
する一対のカムと、該一対のカムに配設され、該一対の
カムを圧接させる方向に付勢する第3のバネとを備える
ことを特徴としている。
は、前記把持機構が、前記テーブルの上面部に、前記孔
開け具の先端部に向けて取り付けられ、前記アームが前
記孔開け具に接近したとき、該孔開け具の先端部を把持
する一対のカムと、該一対のカムに配設され、該一対の
カムを圧接させる方向に付勢する第3のバネとを備える
ことを特徴としている。
【0021】請求項5に記載されたピアス孔開け装置に
おける把持機構は、アームが孔開け具に接近すると、カ
ムの間に孔開け具の先端部が挟入され、カムは第3のバ
ネに付勢されて細管を把持する。そして、アームが孔開
け具から離間すると、カムが細管を挟持して耳朶から除
去する。
おける把持機構は、アームが孔開け具に接近すると、カ
ムの間に孔開け具の先端部が挟入され、カムは第3のバ
ネに付勢されて細管を把持する。そして、アームが孔開
け具から離間すると、カムが細管を挟持して耳朶から除
去する。
【0022】請求項6に記載されたピアス孔開け装置
は、前記カートリッジが、前記孔開け具を装填する貫通
孔と、孔開け具が貫通孔に装填されるときに孔開け具の
先端部を挟持した状態で該貫通孔に押し込まれて孔開け
具を拘止し、孔開け具と共に貫通孔から押し出されるガ
イドとを備えている。
は、前記カートリッジが、前記孔開け具を装填する貫通
孔と、孔開け具が貫通孔に装填されるときに孔開け具の
先端部を挟持した状態で該貫通孔に押し込まれて孔開け
具を拘止し、孔開け具と共に貫通孔から押し出されるガ
イドとを備えている。
【0023】請求項6に記載されたピアス孔開け装置に
おけるカートリッジは、貫通孔に、孔開け具の先端部を
挟持したガイドが押し込まれて孔開け具を支持し、孔開
け具が貫通孔から押し出されるときに孔開け具と共に押
し出され、孔開け具からはずれるようになっている。
おけるカートリッジは、貫通孔に、孔開け具の先端部を
挟持したガイドが押し込まれて孔開け具を支持し、孔開
け具が貫通孔から押し出されるときに孔開け具と共に押
し出され、孔開け具からはずれるようになっている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るピアス孔開け
装置の第1の実施形態を図1ないし図8を参照して説明
する。ピアス孔開け装置10は、図1に示すように、孔
開け具3を押し出す穿通機構20および穿通後に細管4
を抜き取る除去機構40を備える放置本体11と、孔開
け具3が装填されたカートリッジ60とによって構成さ
れている。装置本体11には、二分割されるケーシング
12の上部中央にカートリッジ装着部13と、ピアス孔
を開ける耳朶を配置する耳朶配置部14が設けられてい
る。
装置の第1の実施形態を図1ないし図8を参照して説明
する。ピアス孔開け装置10は、図1に示すように、孔
開け具3を押し出す穿通機構20および穿通後に細管4
を抜き取る除去機構40を備える放置本体11と、孔開
け具3が装填されたカートリッジ60とによって構成さ
れている。装置本体11には、二分割されるケーシング
12の上部中央にカートリッジ装着部13と、ピアス孔
を開ける耳朶を配置する耳朶配置部14が設けられてい
る。
【0025】穿通機構20の構成について説明する。ケ
ーシング12内部に形成された空間15には、板体21
がケーシング12の長手方向に移動自在に配設されてい
る。板体21の一方の面22には、ロッド23の基端部
が垂直に固定されており、ロッド23はケーシング12
から外部に突出され、その先端に取っ手24が固定され
ている。
ーシング12内部に形成された空間15には、板体21
がケーシング12の長手方向に移動自在に配設されてい
る。板体21の一方の面22には、ロッド23の基端部
が垂直に固定されており、ロッド23はケーシング12
から外部に突出され、その先端に取っ手24が固定され
ている。
【0026】板体21の他方の面25には、上部にロッ
ド26(第1の棒状体)が、同じく下部にロッド27
(第2の棒状体)が共に面25に対して垂直に固定され
ている。ロッド26の先端28は、板体21の移動によ
ってカートリッジ装着部13から外部に突出するように
なっており、ロッド23をケーシング12に挿入するこ
とによってロッド26はカートリッジ60に挿入され、
カートリッジ60から孔開け具3を押し出すようになっ
ている。ロッド27の先端29は、空間15に連通して
形成された空間16に突出するようになっている。さら
にロッド27にはバネ30(第1のバネ)が通され、バ
ネ30の一端31は空間15に設けられた壁部17に配
置されており、板体21をカートリッジ装着部13から
離間させる方向に付勢している。
ド26(第1の棒状体)が、同じく下部にロッド27
(第2の棒状体)が共に面25に対して垂直に固定され
ている。ロッド26の先端28は、板体21の移動によ
ってカートリッジ装着部13から外部に突出するように
なっており、ロッド23をケーシング12に挿入するこ
とによってロッド26はカートリッジ60に挿入され、
カートリッジ60から孔開け具3を押し出すようになっ
ている。ロッド27の先端29は、空間15に連通して
形成された空間16に突出するようになっている。さら
にロッド27にはバネ30(第1のバネ)が通され、バ
ネ30の一端31は空間15に設けられた壁部17に配
置されており、板体21をカートリッジ装着部13から
離間させる方向に付勢している。
【0027】除去機構40の構成について説明する。ケ
ーシング12内部に形成された空間16には、アーム4
1がケーシング12の長手方向に移動自在に配設されて
いる。アーム41は、図2に示すように、基台41a
と、その前端に配設されたテーブル42から構成されて
いる。テーブル42は、その下部に形成された軸43を
基台41aに設けられた軸受け部44に配置した状態で
支持され、その上面には細管4を把持する把持機構50
が設けられている。ここで、テーブル42は軸43を中
心にして1/4回転自在であるが、通常は基台41aの
側面からテーブル42に渡って取り付けられたバネ(第
2のバネ)45によって、図示しない孔開け具から離間
する方向に付勢されている。
ーシング12内部に形成された空間16には、アーム4
1がケーシング12の長手方向に移動自在に配設されて
いる。アーム41は、図2に示すように、基台41a
と、その前端に配設されたテーブル42から構成されて
いる。テーブル42は、その下部に形成された軸43を
基台41aに設けられた軸受け部44に配置した状態で
支持され、その上面には細管4を把持する把持機構50
が設けられている。ここで、テーブル42は軸43を中
心にして1/4回転自在であるが、通常は基台41aの
側面からテーブル42に渡って取り付けられたバネ(第
2のバネ)45によって、図示しない孔開け具から離間
する方向に付勢されている。
【0028】把持機構50の構成について説明する。テ
ーブル42の上面には、軸43の配設方向に沿って小軸
51、52が立設されており、この小軸51、52に、
これらを支点としてカム53、54が取り付けられてい
る。これらカム53、54の図示しない孔開け具側の一
端には爪55、56が形成され、さらにカム53、54
の他端にはバネ57(第3のバネ)が配設され、てこの
原理によって爪55、56を圧接させる方向に付勢して
いる。
ーブル42の上面には、軸43の配設方向に沿って小軸
51、52が立設されており、この小軸51、52に、
これらを支点としてカム53、54が取り付けられてい
る。これらカム53、54の図示しない孔開け具側の一
端には爪55、56が形成され、さらにカム53、54
の他端にはバネ57(第3のバネ)が配設され、てこの
原理によって爪55、56を圧接させる方向に付勢して
いる。
【0029】ここで、空間16内には、ピニオン18が
ケーシング12にボルト19によって回転自在に支持さ
れており、このピニオン18に、ロッド27の下部に形
成されたラック27aと、アーム41を構成する基台4
1aの後部に形成されたラック41bが噛合されてい
る。
ケーシング12にボルト19によって回転自在に支持さ
れており、このピニオン18に、ロッド27の下部に形
成されたラック27aと、アーム41を構成する基台4
1aの後部に形成されたラック41bが噛合されてい
る。
【0030】カートリッジ60の構成について説明す
る。カートリッジ60には、図3に示すように、前面6
1から後面62に向けて貫通孔63が形成されている。
この貫通孔63は、前面61から後面62に向かうにつ
れて段階的にその径が小さくなり、中間部63aの径は
ピアス孔保護具2のフランジ部2bの径と等しい。孔開
け具3は、この貫通孔63に前面61から二分割式の針
ガイド64(ガイド)と共に装填されている。針ガイド
64は硬質な弾性材料からなり、双方を合わせた状態で
断面が楕円状の円筒形をなしてその長径が貫通孔63の
開口部63bの径よりもやや大きく、さらに後方の端面
64aがすり鉢状に形成されている。この針ガイド64
は、装填の際には孔開け具3の先端部(細管4)を挟ん
だ状態で貫通孔63に押し込まれる。
る。カートリッジ60には、図3に示すように、前面6
1から後面62に向けて貫通孔63が形成されている。
この貫通孔63は、前面61から後面62に向かうにつ
れて段階的にその径が小さくなり、中間部63aの径は
ピアス孔保護具2のフランジ部2bの径と等しい。孔開
け具3は、この貫通孔63に前面61から二分割式の針
ガイド64(ガイド)と共に装填されている。針ガイド
64は硬質な弾性材料からなり、双方を合わせた状態で
断面が楕円状の円筒形をなしてその長径が貫通孔63の
開口部63bの径よりもやや大きく、さらに後方の端面
64aがすり鉢状に形成されている。この針ガイド64
は、装填の際には孔開け具3の先端部(細管4)を挟ん
だ状態で貫通孔63に押し込まれる。
【0031】次に、上記のように構成されたピアス孔開
け装置10の使用法とその動作について説明する。ま
ず、図4に示すように、孔開け具3が装填されたカート
リッジ60をケーシング12に装着し、耳朶配置部14
にピアス孔を開ける耳朶Aを配置する。このとき、板体
21はバネ30に付勢され、ロッド26は孔開け具3か
ら最も離間した位置X(第1の位置)に在ってケーシン
グ12内部に収納されている。また、アーム41は孔開
け具3から離間した位置に在り、テーブル42はバネ4
5に付勢されてカム53、54を倒立させた状態となっ
ている。
け装置10の使用法とその動作について説明する。ま
ず、図4に示すように、孔開け具3が装填されたカート
リッジ60をケーシング12に装着し、耳朶配置部14
にピアス孔を開ける耳朶Aを配置する。このとき、板体
21はバネ30に付勢され、ロッド26は孔開け具3か
ら最も離間した位置X(第1の位置)に在ってケーシン
グ12内部に収納されている。また、アーム41は孔開
け具3から離間した位置に在り、テーブル42はバネ4
5に付勢されてカム53、54を倒立させた状態となっ
ている。
【0032】施術を施す者は、取っ手24を持ってロッ
ド23の挿入を開始する。板体21は、図5に示すよう
に、ロッド23の挿入に伴って空間15内部をバネ30
の弾性力に抗して徐々に移動し、耳朶Aに接近する。板
体21に固定されたロッド26は、ケーシング12から
突出してカートリッジ60に形成された貫通孔63にカ
ートリッジ60の後面62側から侵入し、孔開け具3を
構成するピアス孔保護具2のフランジ部2bに当接して
孔開け具3の押し出しを開始する。同様に板体21に固
定されたロッド27も徐々に移動し、ラック27aに噛
合されたピニオン18を回転させる。このピニオン18
の回転によって、同じくピニオン18に噛合されたラッ
ク41bが形成されたアーム41が空間16内部を移動
し、耳朶Aに接近する。このとき、ロッド27の先端2
7bがテーブル42の下部に当接し、バネ45の弾性力
に抗してテーブル42を回転させる。
ド23の挿入を開始する。板体21は、図5に示すよう
に、ロッド23の挿入に伴って空間15内部をバネ30
の弾性力に抗して徐々に移動し、耳朶Aに接近する。板
体21に固定されたロッド26は、ケーシング12から
突出してカートリッジ60に形成された貫通孔63にカ
ートリッジ60の後面62側から侵入し、孔開け具3を
構成するピアス孔保護具2のフランジ部2bに当接して
孔開け具3の押し出しを開始する。同様に板体21に固
定されたロッド27も徐々に移動し、ラック27aに噛
合されたピニオン18を回転させる。このピニオン18
の回転によって、同じくピニオン18に噛合されたラッ
ク41bが形成されたアーム41が空間16内部を移動
し、耳朶Aに接近する。このとき、ロッド27の先端2
7bがテーブル42の下部に当接し、バネ45の弾性力
に抗してテーブル42を回転させる。
【0033】引き続き挿入を続けると、図6に示すよう
に、孔開け具3は耳朶Aの一方の面から刺し込まれて穿
通を開始する。テーブル42は移動しながら回転し、テ
ーブル42に取り付けられたカム53、54の軸線がロ
ッド26、及び孔開け具3の軸線と横方向について一致
する状態となって耳朶Aの他方の面に接近する。
に、孔開け具3は耳朶Aの一方の面から刺し込まれて穿
通を開始する。テーブル42は移動しながら回転し、テ
ーブル42に取り付けられたカム53、54の軸線がロ
ッド26、及び孔開け具3の軸線と横方向について一致
する状態となって耳朶Aの他方の面に接近する。
【0034】さらに挿入を続けると、図7に示すよう
に、板体21は空間15においてカートリッジ装着部1
3に最も接近し、この状態でロッド26はカートリッジ
60に挿入されて位置Y(第2の位置)に到達して孔開
け具3の押し出しを完了する。孔開け具3は針ガイド6
4と共にカートリッジ60から完全に排出される。この
とき、アーム41は空間16において耳朶配置部14に
最も接近し、耳朶Aを貫通して他方の面から突出した孔
開け具3先端の細管4が、カム53、54に形成された
爪55、56によって把持された状態となる。針ガイド
64は、フランジ部2bによってカートリッジ60から
押し出される間際に自身の弾性とすり鉢状の形状によっ
て弾けて落ちる。
に、板体21は空間15においてカートリッジ装着部1
3に最も接近し、この状態でロッド26はカートリッジ
60に挿入されて位置Y(第2の位置)に到達して孔開
け具3の押し出しを完了する。孔開け具3は針ガイド6
4と共にカートリッジ60から完全に排出される。この
とき、アーム41は空間16において耳朶配置部14に
最も接近し、耳朶Aを貫通して他方の面から突出した孔
開け具3先端の細管4が、カム53、54に形成された
爪55、56によって把持された状態となる。針ガイド
64は、フランジ部2bによってカートリッジ60から
押し出される間際に自身の弾性とすり鉢状の形状によっ
て弾けて落ちる。
【0035】挿入を終えて取っ手24を開放すると、図
8に示すように、バネ30に付勢されて板体21が空間
15内を押し戻され、板体21の移動に伴ってロッド2
6は位置Xまで移動し、孔開け具3を残して耳朶Aから
離間する。同様にロッド27も移動し、ピニオン18を
逆に回転させる。このピニオン18の回転によってアー
ム41は耳朶配置部14から離間する。このとき、カム
53、54は細管4を把持したまま耳朶Aから離間し、
耳朶Aにはピアス孔保護具2のみが残されるので、棒状
部2aに止め具2bを嵌合して保持する。アーム41が
前方に移動することでテーブル42はロッド27から離
れ、再びバネ45に付勢されて回転し、カム53、54
を倒立させた状態に戻る。耳朶Aから抜き取られた細管
4は爪55、56に把持されたまま倒立し、ケーシング
12から突出する。
8に示すように、バネ30に付勢されて板体21が空間
15内を押し戻され、板体21の移動に伴ってロッド2
6は位置Xまで移動し、孔開け具3を残して耳朶Aから
離間する。同様にロッド27も移動し、ピニオン18を
逆に回転させる。このピニオン18の回転によってアー
ム41は耳朶配置部14から離間する。このとき、カム
53、54は細管4を把持したまま耳朶Aから離間し、
耳朶Aにはピアス孔保護具2のみが残されるので、棒状
部2aに止め具2bを嵌合して保持する。アーム41が
前方に移動することでテーブル42はロッド27から離
れ、再びバネ45に付勢されて回転し、カム53、54
を倒立させた状態に戻る。耳朶Aから抜き取られた細管
4は爪55、56に把持されたまま倒立し、ケーシング
12から突出する。
【0036】上記のピアス孔開け装置10によれば、以
下のような効果を得ることができる。 すなわち、孔開
け具3が装填されたカートリッジ60を装置本体11に
装着し、この孔開け具3を耳朶Aに押し付けて貫通させ
る穿通機構20を配備し、さらに、この穿通機構20に
同調して作動し、穿通機構20によって孔開け具3が貫
通した耳朶Aからピアス孔保護具2を残して細管4のみ
を除去する除去機構40を配備しているので、穿通機構
20を作動することによって除去機構40も同調して作
動し、耳朶Aへの孔開け具3の穿通および耳朶からの細
管4の除去を一環した流れをもって迅速に行なうことが
できる。
下のような効果を得ることができる。 すなわち、孔開
け具3が装填されたカートリッジ60を装置本体11に
装着し、この孔開け具3を耳朶Aに押し付けて貫通させ
る穿通機構20を配備し、さらに、この穿通機構20に
同調して作動し、穿通機構20によって孔開け具3が貫
通した耳朶Aからピアス孔保護具2を残して細管4のみ
を除去する除去機構40を配備しているので、穿通機構
20を作動することによって除去機構40も同調して作
動し、耳朶Aへの孔開け具3の穿通および耳朶からの細
管4の除去を一環した流れをもって迅速に行なうことが
できる。
【0037】特に、ロッド26が孔開け具3の基端部側
に軸線を一致させて配設され、その延在方向に移動自在
に支持されているので、ロッド26を孔開け具3に向け
て移動させることで孔開け具3をカートリッジ60から
押し出し、耳朶Aに押し付けて貫通させ、耳朶Aへの孔
開け具3の穿通を容易に行なうことができる。さらに、
ロッド26がバネ30によって孔開け具3から離間する
方向に付勢されているので、ロッド23を開放するとロ
ッド23が押し戻され、穿通機構20の操作が簡略化さ
れる。
に軸線を一致させて配設され、その延在方向に移動自在
に支持されているので、ロッド26を孔開け具3に向け
て移動させることで孔開け具3をカートリッジ60から
押し出し、耳朶Aに押し付けて貫通させ、耳朶Aへの孔
開け具3の穿通を容易に行なうことができる。さらに、
ロッド26がバネ30によって孔開け具3から離間する
方向に付勢されているので、ロッド23を開放するとロ
ッド23が押し戻され、穿通機構20の操作が簡略化さ
れる。
【0038】また、アーム41が孔開け具3に接近、離
間自在に支持されると共にアーム41には把持機構50
が配設されており、アーム41を孔開け具3に接近させ
ることで把持機構50によって孔開け具3を把持するこ
とができる。しかも、ロッド23を開放するとアーム4
1は孔開け具3から離間して細管4が除去され、除去機
構40の操作が簡略化される。
間自在に支持されると共にアーム41には把持機構50
が配設されており、アーム41を孔開け具3に接近させ
ることで把持機構50によって孔開け具3を把持するこ
とができる。しかも、ロッド23を開放するとアーム4
1は孔開け具3から離間して細管4が除去され、除去機
構40の操作が簡略化される。
【0039】また、ロッド26に付設されたロッド27
にラック27aが形成され、このラック27aに、装置
本体11に回転自在に支持されたピニオン18が噛合さ
れ、さらにこのピニオン18に基台41aに形成された
ラック41bが噛合された構成とされているので、穿通
機構20を作動してロッド23を移動すると、基台41
aがロッド26と相反する方向に移動して除去機構40
が作動する。よって、穿通機構20を操作することによ
って除去機構40をも同時に操作することができる。
にラック27aが形成され、このラック27aに、装置
本体11に回転自在に支持されたピニオン18が噛合さ
れ、さらにこのピニオン18に基台41aに形成された
ラック41bが噛合された構成とされているので、穿通
機構20を作動してロッド23を移動すると、基台41
aがロッド26と相反する方向に移動して除去機構40
が作動する。よって、穿通機構20を操作することによ
って除去機構40をも同時に操作することができる。
【0040】また、テーブル42はバネ45に付勢され
て回転するので、アーム41が孔開け具3から離間する
とテーブル42はロッド27から離れ、ひげ状バネ46
に付勢されて回転し、カム53、54を倒立させた状態
に戻る。このとき、耳朶Aから抜き取られた細管4もカ
ム53、54に把持されて倒立し、ケーシング12から
突出する。よって、除去された細管4を把持機構50か
ら容易に取り除くことができる。
て回転するので、アーム41が孔開け具3から離間する
とテーブル42はロッド27から離れ、ひげ状バネ46
に付勢されて回転し、カム53、54を倒立させた状態
に戻る。このとき、耳朶Aから抜き取られた細管4もカ
ム53、54に把持されて倒立し、ケーシング12から
突出する。よって、除去された細管4を把持機構50か
ら容易に取り除くことができる。
【0041】また、除去機構40が孔開け具3に接近す
ると、孔開け具3の先端部がバネ57によって圧接され
た爪55、56間に細管4が挟入されるように構成した
ので、アーム41が孔開け具3への接近することによっ
て細管4の把持を行なうことができる。
ると、孔開け具3の先端部がバネ57によって圧接され
た爪55、56間に細管4が挟入されるように構成した
ので、アーム41が孔開け具3への接近することによっ
て細管4の把持を行なうことができる。
【0042】また、カートリッジ60に設けられた貫通
孔63内で孔開け具3を支持する針ガイド64を、貫通
孔63より僅かに径が大きく、二分割式としたので、孔
開け具3の穿通の間はカートリッジ60の内部で孔開け
具3を支持し、穿通が完了する間際に孔開け具3と共に
カートリッジ60から押し出され、自身の弾性とすり鉢
状の形状によって弾けて落ちる。よって、カートリッジ
60内の孔開け具3の支持が確実になされ、排除も容易
である。
孔63内で孔開け具3を支持する針ガイド64を、貫通
孔63より僅かに径が大きく、二分割式としたので、孔
開け具3の穿通の間はカートリッジ60の内部で孔開け
具3を支持し、穿通が完了する間際に孔開け具3と共に
カートリッジ60から押し出され、自身の弾性とすり鉢
状の形状によって弾けて落ちる。よって、カートリッジ
60内の孔開け具3の支持が確実になされ、排除も容易
である。
【0043】したがって、ロッド23をケーシング12
に押し込み、開放するといった非常に簡単な操作によっ
てピアス孔の穿通、ピアス孔保護具2の挿入、細管4の
除去が一貫して迅速に行なえるので、実際の作業が大幅
に簡略化されて施術に要する時間も短縮されると共に、
施術を受ける者の苦痛を少なくすることができる。
に押し込み、開放するといった非常に簡単な操作によっ
てピアス孔の穿通、ピアス孔保護具2の挿入、細管4の
除去が一貫して迅速に行なえるので、実際の作業が大幅
に簡略化されて施術に要する時間も短縮されると共に、
施術を受ける者の苦痛を少なくすることができる。
【0044】なお、本実施形態においては、ロッド26
およびロッド27を装置本体11内部に配設された板体
21に固定し、この板体21に固定されて外部に突出し
たロッド23を装置本体11に挿入して操作を行なうよ
うに構成したが、ロッド26とロッド27が共動するよ
うな構成であれば良く、例えばロッド27はロッド26
に固定し、ロッド26を直接装置本体11から突出させ
て操作を行なうように構成しても構わない。
およびロッド27を装置本体11内部に配設された板体
21に固定し、この板体21に固定されて外部に突出し
たロッド23を装置本体11に挿入して操作を行なうよ
うに構成したが、ロッド26とロッド27が共動するよ
うな構成であれば良く、例えばロッド27はロッド26
に固定し、ロッド26を直接装置本体11から突出させ
て操作を行なうように構成しても構わない。
【0045】次に、本発明に係るピアス孔開け装置の第
2の実施形態を図9ないし図17を参照して説明する。
なお、第1の実施形態にて説明した構成要素には同一の
符号を付して説明を省略する。ピアス孔開け装置110
は、図9に示すように、孔開け具3を押し出す穿通機構
120および穿通後に細管4を抜き取る除去機構140
を備えた装置本体111と、孔開け具3が装填されたカ
ートリッジ60とによって構成されている。装置本体1
11には、二分割されるケーシング112の上部中央
に、カートリッジ装着部113とピアス孔を開ける耳朶
を配置する耳朶配置部114とが設けられている。
2の実施形態を図9ないし図17を参照して説明する。
なお、第1の実施形態にて説明した構成要素には同一の
符号を付して説明を省略する。ピアス孔開け装置110
は、図9に示すように、孔開け具3を押し出す穿通機構
120および穿通後に細管4を抜き取る除去機構140
を備えた装置本体111と、孔開け具3が装填されたカ
ートリッジ60とによって構成されている。装置本体1
11には、二分割されるケーシング112の上部中央
に、カートリッジ装着部113とピアス孔を開ける耳朶
を配置する耳朶配置部114とが設けられている。
【0046】穿通機構120の構成について説明する。
ケーシング112には、その内部から外部に貫通して摺
動するロッド122が配されている。ロッド122のケ
ーシング112の内部に位置する側には、カートリッジ
60に装填されて装置本体111に装着された孔開け具
3の基端部側に、孔開け具3の軸線上に配設されたロッ
ド121(第1の棒状体)と、ロッド123とがそれぞ
れロッド122に平行に付設されている。ロッド121
の先端121aは、ロッド122の移動によってカート
リッジ装着部113から外部に突出するようになってお
り、ロッド122をケーシング112に挿入することに
よってロッド121、123はケーシング112内部を
移動し、とくにロッド121はカートリッジ60に挿入
され、カートリッジ60から孔開け具3を押し出すよう
になっている。さらにロッド123にはバネ130(第
1のバネ)が通されており、ロッド121をカートリッ
ジ装着部113から離間させる方向に付勢している。
ケーシング112には、その内部から外部に貫通して摺
動するロッド122が配されている。ロッド122のケ
ーシング112の内部に位置する側には、カートリッジ
60に装填されて装置本体111に装着された孔開け具
3の基端部側に、孔開け具3の軸線上に配設されたロッ
ド121(第1の棒状体)と、ロッド123とがそれぞ
れロッド122に平行に付設されている。ロッド121
の先端121aは、ロッド122の移動によってカート
リッジ装着部113から外部に突出するようになってお
り、ロッド122をケーシング112に挿入することに
よってロッド121、123はケーシング112内部を
移動し、とくにロッド121はカートリッジ60に挿入
され、カートリッジ60から孔開け具3を押し出すよう
になっている。さらにロッド123にはバネ130(第
1のバネ)が通されており、ロッド121をカートリッ
ジ装着部113から離間させる方向に付勢している。
【0047】除去機構140の構成について説明する。
ケーシング112の内部には、耳朶配置部114を挟ん
でカートリッジ装着部113に相対し、カートリッジ6
0に装填された孔開け具3の軸線上において孔開け具3
に接近、離間自在に支持されたアーム141と、このア
ーム141に配設され、アーム141が孔開け具3に接
近したときに孔開け具3の先端部を把持する把持機構5
0とが設けられている。
ケーシング112の内部には、耳朶配置部114を挟ん
でカートリッジ装着部113に相対し、カートリッジ6
0に装填された孔開け具3の軸線上において孔開け具3
に接近、離間自在に支持されたアーム141と、このア
ーム141に配設され、アーム141が孔開け具3に接
近したときに孔開け具3の先端部を把持する把持機構5
0とが設けられている。
【0048】アーム141には、図10に示すように、
前記ロッド123に相対して垂直な壁部142と、この
壁部142に垂直な管状部143と、アーム141がカ
ートリッジ装着部113から離間したときにケーシング
112から突出する戻しロッド144とが設けられてい
る。管状部143内側の孔は壁部142に貫通してお
り、この管状部143に前記ロッド123が摺動嵌合さ
れ、ロッド123に通されたバネ130が壁部142に
押し当てられることによって、アーム141と、一体化
された各ロッド121、122、123とがお互いに離
間方向に付勢されている。戻しロッド144には、環状
のクッション材147が通されている。なお、把持機構
50は前記第1の実施形態と同様の構成を有している。
前記ロッド123に相対して垂直な壁部142と、この
壁部142に垂直な管状部143と、アーム141がカ
ートリッジ装着部113から離間したときにケーシング
112から突出する戻しロッド144とが設けられてい
る。管状部143内側の孔は壁部142に貫通してお
り、この管状部143に前記ロッド123が摺動嵌合さ
れ、ロッド123に通されたバネ130が壁部142に
押し当てられることによって、アーム141と、一体化
された各ロッド121、122、123とがお互いに離
間方向に付勢されている。戻しロッド144には、環状
のクッション材147が通されている。なお、把持機構
50は前記第1の実施形態と同様の構成を有している。
【0049】さらに、ケーシング112の内部には、図
11に示すように、アーム141に近接して配され、ア
ーム141が耳朶配置部114に接近したときに戻しロ
ッド144に形成された段部144aに係合してアーム
141を停止させるストッパ145と、ロッド123に
平行に付設されて一体化された各ロッドと共に移動し、
ロッド122が挿入されたときにストッパ145に当接
してアーム141を開放するストッパ解除ロッド146
(第3の棒状体)とが備えられている。
11に示すように、アーム141に近接して配され、ア
ーム141が耳朶配置部114に接近したときに戻しロ
ッド144に形成された段部144aに係合してアーム
141を停止させるストッパ145と、ロッド123に
平行に付設されて一体化された各ロッドと共に移動し、
ロッド122が挿入されたときにストッパ145に当接
してアーム141を開放するストッパ解除ロッド146
(第3の棒状体)とが備えられている。
【0050】ストッパ145には板状バネ部145aが
一体形成されており、ストッパ145はこの板状バネ部
145aに付勢されて戻しロッド144に押し当てられ
ている。
一体形成されており、ストッパ145はこの板状バネ部
145aに付勢されて戻しロッド144に押し当てられ
ている。
【0051】ストッパ解除ロッド146の先端には、ス
トッパ145に形成された突出部145bに当接し、ス
トッパ145を板状バネ部145aの弾性に抗して戻し
ロッド144から離間させる傾斜部146aが形成され
ている。
トッパ145に形成された突出部145bに当接し、ス
トッパ145を板状バネ部145aの弾性に抗して戻し
ロッド144から離間させる傾斜部146aが形成され
ている。
【0052】カートリッジ60は、図12に示すよう
に、前記第1の実施形態と同様の構成を有しているが、
二分割式のものでなく一体型の針ガイド164(ガイ
ド)が採用されている。
に、前記第1の実施形態と同様の構成を有しているが、
二分割式のものでなく一体型の針ガイド164(ガイ
ド)が採用されている。
【0053】次に、上記のように構成されたピアス孔開
け装置10の使用法とその動作について説明する。ま
ず、図13に示すように、孔開け具3が装填されたカー
トリッジ60をケーシング112に装着し、耳朶配置部
114にピアス孔を開ける耳朶Aを配置する。このと
き、ロッド121はバネ130に付勢されて孔開け具3
から最も離間した位置X(第1の位置)に在り、ケーシ
ング112の内部に収納されている。また、アーム14
1は、耳朶配置部114に接近した位置に在り、ストッ
パ145によって停止している。
け装置10の使用法とその動作について説明する。ま
ず、図13に示すように、孔開け具3が装填されたカー
トリッジ60をケーシング112に装着し、耳朶配置部
114にピアス孔を開ける耳朶Aを配置する。このと
き、ロッド121はバネ130に付勢されて孔開け具3
から最も離間した位置X(第1の位置)に在り、ケーシ
ング112の内部に収納されている。また、アーム14
1は、耳朶配置部114に接近した位置に在り、ストッ
パ145によって停止している。
【0054】施術を施す者は、取っ手24を持ってロッ
ド122を挿入する。ロッド121は、ロッド122の
挿入に伴ってバネ130の弾性力に抗して前方に徐々に
移動し、耳朶Aに接近する。そして、ケーシング112
から突出してカートリッジ60に形成された貫通孔63
にカートリッジ60の後面62側から侵入し、孔開け具
3を構成するピアス孔保護具2のフランジ部2bに当接
して孔開け具3を押し出し、耳朶Aに穿通する。
ド122を挿入する。ロッド121は、ロッド122の
挿入に伴ってバネ130の弾性力に抗して前方に徐々に
移動し、耳朶Aに接近する。そして、ケーシング112
から突出してカートリッジ60に形成された貫通孔63
にカートリッジ60の後面62側から侵入し、孔開け具
3を構成するピアス孔保護具2のフランジ部2bに当接
して孔開け具3を押し出し、耳朶Aに穿通する。
【0055】引き続き挿入を続けると、図14に示すよ
うに、ストッパ解除ロッド146がストッパ145に当
接する。この状態でロッド121はカートリッジ60に
挿入されて位置Y(第2の位置)に到達し、孔開け具3
の押し出しはほぼ完了する。孔開け具3は針ガイド16
4と共にカートリッジ60から完全に排出され、耳朶A
を貫通して他方の面から突出した孔開け具3の先端は爪
55、56の間に押し込まれ、細管4が把持機構50に
よって把持された状態となる。
うに、ストッパ解除ロッド146がストッパ145に当
接する。この状態でロッド121はカートリッジ60に
挿入されて位置Y(第2の位置)に到達し、孔開け具3
の押し出しはほぼ完了する。孔開け具3は針ガイド16
4と共にカートリッジ60から完全に排出され、耳朶A
を貫通して他方の面から突出した孔開け具3の先端は爪
55、56の間に押し込まれ、細管4が把持機構50に
よって把持された状態となる。
【0056】さらに挿入を続けると、図15に示すよう
に、傾斜部146aの形状に従って突出部145aが引
き下げられ、これによってストッパ145は板状バネ部
145bの弾性力に抗して下方に移動して段部144a
との係合が解除される。
に、傾斜部146aの形状に従って突出部145aが引
き下げられ、これによってストッパ145は板状バネ部
145bの弾性力に抗して下方に移動して段部144a
との係合が解除される。
【0057】ストッパ145の係合が解除されると、図
16に示すように、アーム141は、ロッド122の挿
入によって圧縮されたバネ130の弾性力によって耳朶
配置部114から離間する方向に移動し、それと同時に
把持機構50は細管4を把持したまま耳朶Aから離間
し、細管4の除去が完了する。
16に示すように、アーム141は、ロッド122の挿
入によって圧縮されたバネ130の弾性力によって耳朶
配置部114から離間する方向に移動し、それと同時に
把持機構50は細管4を把持したまま耳朶Aから離間
し、細管4の除去が完了する。
【0058】挿入を終えて取っ手24を開放すると、図
17に示すように、バネ130の弾性力によってロッド
122が押し下げられ、ロッド121は位置Yから位置
Xに移動し、孔開け具3を残して耳朶Aから離間する。
このとき、ストッパ解除ロッド146はケーシング11
2に設けられた膨出部112bをその先端に回り込ませ
た状態となり、不用意にロッド122が押されてもスト
ッパ解除ロッド146が膨出部112bに係合してロッ
ド122の挿入を制限する。なお、耳朶Aにはピアス孔
保護具2のみが残されるので、棒状部2aに止め具2b
を嵌合して保持する。
17に示すように、バネ130の弾性力によってロッド
122が押し下げられ、ロッド121は位置Yから位置
Xに移動し、孔開け具3を残して耳朶Aから離間する。
このとき、ストッパ解除ロッド146はケーシング11
2に設けられた膨出部112bをその先端に回り込ませ
た状態となり、不用意にロッド122が押されてもスト
ッパ解除ロッド146が膨出部112bに係合してロッ
ド122の挿入を制限する。なお、耳朶Aにはピアス孔
保護具2のみが残されるので、棒状部2aに止め具2b
を嵌合して保持する。
【0059】一連の作業が終了したら、戻しロッド14
4をケーシング112に押し込んでアーム141を耳朶
配置部114に接近した位置に戻す。ストッパ145は
再び段部144aに係合し、アーム141をその位置に
停止させる。このとき、把持機構50に把持された細管
4が耳朶配置部114に現れるので、この細管4を取り
除き、ケーシング112に設けられた細管収納部112
aに収納して安全を期する。さらにこのとき、アーム1
41がストッパ解除ロッド146と膨出部112bとの
係合を解いてロッド122の挿入が可能となる。
4をケーシング112に押し込んでアーム141を耳朶
配置部114に接近した位置に戻す。ストッパ145は
再び段部144aに係合し、アーム141をその位置に
停止させる。このとき、把持機構50に把持された細管
4が耳朶配置部114に現れるので、この細管4を取り
除き、ケーシング112に設けられた細管収納部112
aに収納して安全を期する。さらにこのとき、アーム1
41がストッパ解除ロッド146と膨出部112bとの
係合を解いてロッド122の挿入が可能となる。
【0060】上記のピアス孔開け装置110によれば、
施術を行う前にあらかじめ戻しロッド144をケーシン
グ112に押し込んでアーム141を耳朶配置部114
へ接近させ、ストッパ145を係合させてアーム141
を停止しておき、ロッド122を挿入する過程において
ストッパ解除ロッド146がストッパ145とアーム1
41との係合を解除し、バネ130の弾性力によってア
ーム141が孔開け具3から離間するように構成されて
いるので、除去機構140の操作を簡略化することがで
きる。
施術を行う前にあらかじめ戻しロッド144をケーシン
グ112に押し込んでアーム141を耳朶配置部114
へ接近させ、ストッパ145を係合させてアーム141
を停止しておき、ロッド122を挿入する過程において
ストッパ解除ロッド146がストッパ145とアーム1
41との係合を解除し、バネ130の弾性力によってア
ーム141が孔開け具3から離間するように構成されて
いるので、除去機構140の操作を簡略化することがで
きる。
【0061】また、前記第1の実施形態において説明し
たピアス孔開け装置10よりも部品数が減少し、かつ各
部品の形状が簡素化されるので、製品1個あたりの製造
工程の簡略化および製造コストの削減が可能となる。こ
れによって、当該ピアス孔開け装置110を使い捨て可
能な製品と位置付けることができる。
たピアス孔開け装置10よりも部品数が減少し、かつ各
部品の形状が簡素化されるので、製品1個あたりの製造
工程の簡略化および製造コストの削減が可能となる。こ
れによって、当該ピアス孔開け装置110を使い捨て可
能な製品と位置付けることができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載のピアス孔開け装置によ
れば、穿通機構によって耳朶への孔開け具の穿通を、除
去機構によって耳朶からの細管の除去を行うことができ
る。さらに、穿通機構と除去機構が同調して作動するの
で、耳朶への孔開け具の穿通および耳朶からの細管の除
去を一環した流れをもって迅速に行なうことができる。
れば、穿通機構によって耳朶への孔開け具の穿通を、除
去機構によって耳朶からの細管の除去を行うことができ
る。さらに、穿通機構と除去機構が同調して作動するの
で、耳朶への孔開け具の穿通および耳朶からの細管の除
去を一環した流れをもって迅速に行なうことができる。
【0063】またこのピアス孔開け装置によれば、第1
の棒状体が孔開け具の基端部側に軸線を一致させて配設
され、その延在方向に移動自在に支持されているので、
第1の棒状体を孔開け具に向けて移動させることで孔開
け具をカートリッジから押し出し、耳朶に押し付けて貫
通させる。よって、耳朶への孔開け具の穿通を容易に行
なうことができる。さらに、第1の棒状体が第1のバネ
によって孔開け具から離間する方向に付勢されているの
で、穿通機構の操作を簡略化することができる。
の棒状体が孔開け具の基端部側に軸線を一致させて配設
され、その延在方向に移動自在に支持されているので、
第1の棒状体を孔開け具に向けて移動させることで孔開
け具をカートリッジから押し出し、耳朶に押し付けて貫
通させる。よって、耳朶への孔開け具の穿通を容易に行
なうことができる。さらに、第1の棒状体が第1のバネ
によって孔開け具から離間する方向に付勢されているの
で、穿通機構の操作を簡略化することができる。
【0064】さらにこのピアス孔開け装置によれば、ア
ームが孔開け具に接近、離間自在に支持されると共にア
ームには把持機構が配設されており、アームを孔開け具
に接近させることで把持機構が孔開け具の先端部を把持
し、アームを孔開け具から離間させることで細管が除去
される。よって、細管の除去を容易におこなうことがで
きる。
ームが孔開け具に接近、離間自在に支持されると共にア
ームには把持機構が配設されており、アームを孔開け具
に接近させることで把持機構が孔開け具の先端部を把持
し、アームを孔開け具から離間させることで細管が除去
される。よって、細管の除去を容易におこなうことがで
きる。
【0065】請求項2に記載されたピアス孔開け装置に
よれば、第1の棒状体と共に第2の棒状体が移動するこ
とによって、アームが第2の棒状体と相反する方向に移
動するように構成とされているので、穿通機構を作動さ
せることによって除去機構を同調して作動させ、除去機
構の操作を省略することができる。
よれば、第1の棒状体と共に第2の棒状体が移動するこ
とによって、アームが第2の棒状体と相反する方向に移
動するように構成とされているので、穿通機構を作動さ
せることによって除去機構を同調して作動させ、除去機
構の操作を省略することができる。
【0066】請求項3に記載されたピアス孔開け装置に
よれば、あらかじめアームを孔開け具の先端に接近さ
せ、ストッパを係合さえてアームを停止しておき、第1
の棒状体を挿入する過程において第3の棒状体がストッ
パとアームとの係合を解除し、第1のバネの弾性力によ
ってアームが孔開け具から離間するように構成されてい
るので、穿通機構を作動させることによって除去機構を
同調して作動させ、除去機構の操作を簡略化することが
できる。
よれば、あらかじめアームを孔開け具の先端に接近さ
せ、ストッパを係合さえてアームを停止しておき、第1
の棒状体を挿入する過程において第3の棒状体がストッ
パとアームとの係合を解除し、第1のバネの弾性力によ
ってアームが孔開け具から離間するように構成されてい
るので、穿通機構を作動させることによって除去機構を
同調して作動させ、除去機構の操作を簡略化することが
できる。
【0067】請求項4に記載されたピアス孔開け装置に
よれば、アームが孔開け具から離間すると、テーブルは
第2のバネに付勢されて回転するので、把持機構に把持
された細管もテーブルと共に回転して孔開け具から遠ざ
かる。よって、除去された細管を把持機構から容易に取
り除くことができる。
よれば、アームが孔開け具から離間すると、テーブルは
第2のバネに付勢されて回転するので、把持機構に把持
された細管もテーブルと共に回転して孔開け具から遠ざ
かる。よって、除去された細管を把持機構から容易に取
り除くことができる。
【0068】請求項5に記載されたピアス孔開け装置に
よれば、一対のカムの間に第3のバネが配設され、カム
どうしが第3のバネに付勢されて圧接しているので、ア
ームが孔開け具に接近すると、孔開け具の先端部がカム
の間に挟入される。よって、把持機構は細管を容易に把
持することができる。
よれば、一対のカムの間に第3のバネが配設され、カム
どうしが第3のバネに付勢されて圧接しているので、ア
ームが孔開け具に接近すると、孔開け具の先端部がカム
の間に挟入される。よって、把持機構は細管を容易に把
持することができる。
【0069】請求項6に記載されたピアス孔開け装置に
よれば、ガイドは、孔開け具の穿通の際にはカートリッ
ジの内部で孔開け具を支持し、穿通が完了する間際に孔
開け具を共にカートリッジから押し出されて孔開け具か
らはずれるので、カートリッジ内部で孔開け具の支持が
確実になされ、その排除も容易になる。
よれば、ガイドは、孔開け具の穿通の際にはカートリッ
ジの内部で孔開け具を支持し、穿通が完了する間際に孔
開け具を共にカートリッジから押し出されて孔開け具か
らはずれるので、カートリッジ内部で孔開け具の支持が
確実になされ、その排除も容易になる。
【図1】本発明に係るピアス孔開け装置の第1の実施形
態を示す分解斜視図である。
態を示す分解斜視図である。
【図2】除去機構40の構成を示す分解斜視図である。
【図3】カートリッジ60の構成を示す斜視図である。
【図4】ピアス孔開け装置10の作動の第1段階を示す
説明図である。
説明図である。
【図5】ピアス孔開け装置10の作動の第2段階を示す
説明図である。
説明図である。
【図6】ピアス孔開け装置10の作動の第3段階を示す
説明図である。
説明図である。
【図7】ピアス孔開け装置10の作動の第4段階を示す
説明図である。
説明図である。
【図8】ピアス孔開け装置10の作動の第5段階を示す
説明図である。
説明図である。
【図9】本発明に係るピアス孔開け装置の第2の実施形
態を示す分解斜視図である。
態を示す分解斜視図である。
【図10】除去機構140の構成を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図11】除去機構140の構成を示す分解側面図であ
る。
る。
【図12】カートリッジ60の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図13】ピアス孔開け装置110の作動の第1段階を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図14】ピアス孔開け装置110の作動の第2段階を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図15】ピアス孔開け装置110の作動の第3段階を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図16】ピアス孔開け装置110の作動の第4段階を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図17】ピアス孔開け装置110の作動の第5段階を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図18】従来のピアス孔穿通用の器具を示す斜視図で
ある。
ある。
【図19】孔開け具3を示す斜視図である。
2 ピアス孔保護具 3 孔開け具 4 細管 10 ピアス孔開け装置 18 ピニオン 20 穿通機構 26 ロッド(第1の棒状体) 27 ロッド(第2の棒状体) 27a ラック(第1のラック) 30 バネ(第1のバネ) 40 除去機構 41 アーム 41a 基台 41b ラック(第2のラック) 42 テーブル 45 バネ(第2のバネ) 50 把持機構 53、54 カム 57 バネ(第3のバネ) 60 カートリッジ 63 貫通孔 64 針ガイド X 位置(第1の位置) Y 位置(第2の位置) 110 ピアス孔開け装置 120 穿通機構 121ロッド(第1の棒状体) 130 バネ(第1のバネ) 140 除去機構 141 アーム 145 ストッパ 146 ストッパ解除ロッド(第3の棒状体) 164 針ガイド(ガイド)
Claims (6)
- 【請求項1】 棒状部の一端にフランジ部を有するピア
ス孔用保護具と、該ピアス孔用保護具の棒状部が一端か
ら内部に挿入され、他端が鋭利に形成された細管とから
なる孔開け具を使用して耳朶にピアス孔の開通および前
記ピアス孔用保護具の挿入を行なう装置であって、 前記孔開け具を耳朶に押し付けて貫通させる穿通機構
と、該穿通機構に同調して作動し穿通機構によって孔開
け具が貫通した耳朶から前記ピアス孔保護具を残して前
記細管を除去する除去機構とを有する装置本体と、 孔開け具が内部に装填されて該装置本体に着脱自在に装
着されるカートリッジとを備えてなり、 前記穿通機構は、前記カートリッジの内部に装填された
前記孔開け具の基端部側に、該孔開け具の軸線上に配設
され、孔開け具から離間した第1の位置と前記カートリ
ッジの内部に挿入されて孔開け具を押し出す第2の位置
との間を移動自在に支持された第1の棒状体と、 該第1の棒状体を前記第1の位置に向けて付勢する第1
のバネを備え、 前記除去機構は、前記孔開け具の先端部側に配設される
と共に、孔開け具の軸線上において孔開け具に接近、離
間自在に支持されたアームと、 該アームに配設され、耳朶を貫通した孔開け具にアーム
が接近したときに孔開け具の先端部を把持する把持機構
とを備えることを特徴とするピアス孔開け装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のピアス孔開け装置にお
いて、 前記第1の棒状体に平行に付設されて該第1の棒状体と
共に移動する第2の棒状体に第1のラックが形成され、 該第1のラックに螺合されたピニオンが回転自在に支持
され、 該ピニオンに前記アームに形成された第2のラックが噛
合された構成とされていることを特徴とするピアス孔開
け装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載のピアス孔開け装置にお
いて、 前記アームが前記第1のバネによって前記孔開け具から
離間する方向に付勢されているとともに、 アームに対して接近、離間自在に支持され、第1のバネ
の弾性力に抗してアームを孔開け具に接近させたときに
アームに係合して停止させるストッパと、 前記第1の棒状体に平行に付設されて該第1の棒状体と
共に移動し、第1の棒状体が前記第2の位置に移動した
ときにストッパに当接してアームとの係合を解除させる
第3の棒状体とを備えることを特徴とするピアス孔開け
装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載のピアス孔開け装置にお
いて、 前記アームは、前記第2のラックが形成された基台と、 該基台に支持され、前記孔開け具が前記カートリッジか
ら押し出されたとき、孔開け具の軸線から離間して位置
すると共に該軸線と直交する方向の軸線を中心として回
転自在に支持され、かつ前記第2の棒状体が当接するこ
とによって孔開け具に接近する方向に回転する、前記把
持機構が搭載されたテーブルと、 該テーブルと基台に渡って配設され、該テーブルを孔開
け具から遠ざける方向に付勢する第2のバネとを備える
ことを特徴とするピアス孔開け装置。 - 【請求項5】 請求項3、4のいずれかに記載のピアス
孔開け装置において、 前記把持機構は、前記孔開け具の先端部に向けて前記ア
ームに取り付けられ、該アームが孔開け具に接近したと
きに該孔開け具の先端部を把持する一対のカムと、 該一対のカムに配設され、該一対のカムどうしを圧接さ
せる方向に付勢する第3のバネとを備えることを特徴と
するピアス孔開け装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載のピアス孔開け装置にお
いて、 前記カートリッジは、前記孔開け具を装填する貫通孔
と、 孔開け具が貫通孔に装填されるときに孔開け具の先端部
を挟持した状態で該貫通孔に押し込まれて孔開け具を拘
止し、孔開け具と共に貫通孔から押し出されるガイドと
を備えることを特徴とするピアス孔開け装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7222376A JP2669805B2 (ja) | 1994-10-13 | 1995-08-30 | ピアス孔開け装置 |
US08/630,278 US5709700A (en) | 1995-08-30 | 1996-04-11 | Hole making device |
DE69608863T DE69608863T2 (de) | 1995-08-30 | 1996-04-12 | Lochvorrichtung |
EP96302577A EP0761119B1 (en) | 1995-08-30 | 1996-04-12 | Hole making device |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-248187 | 1994-10-13 | ||
JP24818794 | 1994-10-13 | ||
JP7222376A JP2669805B2 (ja) | 1994-10-13 | 1995-08-30 | ピアス孔開け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164008A JPH08164008A (ja) | 1996-06-25 |
JP2669805B2 true JP2669805B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=26524849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7222376A Expired - Fee Related JP2669805B2 (ja) | 1994-10-13 | 1995-08-30 | ピアス孔開け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2669805B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014091620A1 (ja) * | 2012-12-14 | 2014-06-19 | 株式会社ヒーロー | ピアス孔穿孔器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5930401A (ja) * | 1982-08-10 | 1984-02-18 | Rozai Kogyo Kk | 連続鋳造設備における走行切断装置後の調質保熱設備 |
JPH0174815U (ja) * | 1987-11-09 | 1989-05-22 |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP7222376A patent/JP2669805B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08164008A (ja) | 1996-06-25 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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