JP2668106B2 - 内燃機関の吸気通路構造 - Google Patents

内燃機関の吸気通路構造

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JP2668106B2
JP2668106B2 JP5254589A JP25458993A JP2668106B2 JP 2668106 B2 JP2668106 B2 JP 2668106B2 JP 5254589 A JP5254589 A JP 5254589A JP 25458993 A JP25458993 A JP 25458993A JP 2668106 B2 JP2668106 B2 JP 2668106B2
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気通路より吸気開口
を通してシリンダ内に吸気を流入して、複数の層状に旋
回するタンブル流を生成し、層状燃焼を行なわせること
の出来る内燃機関の吸気通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、低燃費運転を目的として、燃
焼室内に混合気の濃い層を生成し、この濃い層に点火す
ることによって、全体として空燃比の薄い混合気を着火
可能にした層状燃焼可能な内燃機関が知られている。こ
の層状燃焼内燃機関の一つとして、例えば、図31、図
32に示すような縦向きの層状の縦渦、すなわちタンブ
ル流を発生させる層状燃焼内燃機関がすでに知られてい
る。図31、図32は、2吸気ポート式内燃機関の1つ
の気筒構造を示す。同図において、符号322はシリン
ダブロック、324はシリンダボア、326はピスト
ン、328はシリンダヘッド、330は燃焼室である。
そして、334は燃焼室の上壁部であり、2つの斜面3
34a,334bを有するペントルーフ型に形成されて
いる。吸気ポート340、342が燃焼室330の上壁
部334の斜面334aにそれぞれ開口され、両開口に
はそれぞれ吸気弁358が設置されている。なお、図中
の符号347は排気通路360に連通する排気ポート、
359は排気弁である。
【0003】各吸気ポート340、342から燃焼室3
30内に流入した吸気は、斜面334bに沿って各吸気
ポート340、342の延長軸線上のシリンダボア32
4の内壁面に向かって流れ、これにより、燃焼室330
内にそれぞれ矢印Fa,Fmで示すようなタンブル流を
生成する。また図31に示すように、一方の吸気ポート
342のみにインジェクタ312が設けられ、点火プラ
グ310は、このインジェクタ312を装備した吸気ポ
ート部分342の吸気弁358の近傍に配設されてい
る。このため、この点火プラグ310の近傍には、イン
ジェクタ312から噴射された燃料と吸入空気とによる
混合気のタンブル流Fmと空気のタンブル流Faとの層
状化したタンブル流が形成される。したがって、燃焼室
330内の空気と燃料との空燃比が大きい状態、つまり
燃焼室330全体としては燃料濃度が薄い希薄燃焼時で
あっても、点火プラグ310の回りには他の部分よりも
濃い混合気が存在しているため、安定した燃焼状態を得
ることが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃焼室内の
タンブル流が弱い場合には、空気と混合気の層状化が弱
くなり、点火プラグ近傍に集中するはずの濃い混合気
が、点火プラグから遠い空気と混ざり合い、点火プラグ
近傍の混合気は薄くなる。このため失火などを起こし、
希薄燃焼が成立しなくなったり、トルク低下を招き易く
なる。そこで、燃料と吸入空気とによる混合気のタンブ
ル流Fm及び空気のタンブル流Faとの各旋回エネルギ
をより高め層状化を強化すべく、各吸気ポート340、
342より流動してきた吸気流を吸気開口で絞り流速を
高めた上で燃焼室330内に流入させている。しかし、
従来の吸気通路はその流路断面積が大きく増減変化しや
すく、特に流路断面積が急増する部分が燃焼室330の
近傍に形成されていると、同部分における吸気通路の静
圧が高まり、同部分に達する吸気流の流速に制動が係
り、流動速度が低下し易くなる。このため、同流路断面
急増部分を通過した吸気が吸気開口より燃焼室330の
上壁部334に沿って流れ込む場合に、タンブル流Fm
及びタンブル流Faの各旋回エネルギが十分に高められ
ず、空気と混合気の層状化が弱くなり、問題と成ってい
る。
【0005】特に、燃焼室330の上壁部334に2つ
の吸気開口を形成され、両開口より吸気流入方向上流側
に向かって上方を占めるタンブル流側半部が下方を占め
る他半部よりも大きく拡幅して形成され、吸気通路の吸
気流中心をタンブル流側半部へ偏心せしめられた拡幅部
(図32に開示される部分)と、同拡幅部の上流側に連
設された連設部(図32に開示されない部分)とでを順
次連設した吸気通路が提案されている。このような吸気
通路であると、単一の偏平状の連設部側の流路断面積が
拡幅部の流路断面積より大きくなり易く、この連設部が
流路断面急増部分となり、ここを通過した吸気の流速が
低下し、タンブル流Fm及びタンブル流Faの各旋回エ
ネルギを十分に高められず問題と成っている。本発明の
目的は、燃焼室の近傍の吸気通路での吸気の流動速度を
低減さず、層状化したタンブル流を確実に形成させるよ
うに出来る内燃機関の吸気通路構造を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、一の発明は、一方が燃焼室に開口し他方が大気に
連通して上記燃焼室に流入される空気流が同燃焼室内で
タンブル流となるように構成された吸気通路構造であっ
て、同吸気通路が、燃焼室開口端近傍から吸気流入方向
上流側に向かって上方を占めるタンブル流側半部が下方
を占める他半部よりも大きく拡幅して形成され、上記吸
気通路の吸気流中心をタンブル流側半部へ偏心せしめら
れた拡幅部と、同拡幅部の上流側に連設された連設部と
を有し、上記連設部が上記拡幅部横方向の最大幅と同等
の横方向幅に形成されると共に、上記連設部の断面積が
上記拡幅部の上記連設部側端部の断面積とほぼ等しくな
るように、上記連設部の他半部がタンブル流側半部側に
偏倚して上記拡幅部と連設されることを特徴とする 請求項2記載の発明は一の発明において、上記吸気通路
が上記燃焼室の吸気開口からシリンダヘッド下面に沿っ
て吸気を流入する吸気ポートを備え、上記拡幅部は上記
燃焼室の2つの吸気開口から個々に延出して吸気ポート
上の分岐部で合流するように形成され、同吸気ポート分
岐部より吸気流入方向上流側に上記連設部が連設された
ことを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は一の発明あるいは請
求項2記載の発明において、上記拡幅部及び連設部の上
側内面から下側内面に向かって延設され上記吸気通路を
複数に区画し上記タンブル流を互いに平行な複数の流れ
に区画する少なくとも一つの隔壁が形成されたことを特
徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は一の発明あるいは請
求項2あるいは請求項3記載の発明において、上記吸気
通路が上記吸気ポートを形成されたシリンダヘッドに結
合される吸気マニホールド内に連続形成され、上記隔壁
は上記吸気マニホールド内の連設部にも形成されたこと
を特徴とする。
【0009】
【作用】第1の発明によれば、燃焼室開口端近傍から形
成されると共に上方を占めるタンブル流側半部が下方を
占める他半部よりも大きく拡幅して形成された拡幅部
と、その上流側に連設されて、拡幅部横方向の最大幅と
同等の横方向幅に形成された連設部とを備え、連設部と
拡幅部の連設部側端部の断面積とがほぼ等しくなるよう
に、連設部の他半部がタンブル流側半部側に偏倚して拡
幅部と連設されるので、燃焼室開口に向かう吸気流の流
動速度を減速させることを防止出来、各タンブル流の旋
回エネルギをより高め層状化を強化できる。
【0010】特に、拡幅部が燃焼室の2つの吸気開口か
ら個々に延出して吸気ポート上の分岐部で合流するよう
に形成され、同吸気ポート分岐部より吸気流入方向上流
側に連設部が連設される場合も、同様の作用が得られえ
る。
【0011】特に、拡幅部及び連設部の上側内面から下
側内面に向かって延設され吸気通路を複数に区画しタン
ブル流を互いに平行な複数の流れに区画する隔壁が形成
されると、各タンブル流の層状化をより強化できる。
【0012】特に、吸気通路が吸気ポートを形成された
シリンダヘッドに結合される吸気マニホールド内に連続
形成され、隔壁は吸気マニホールド内の連設部にも形成
されると、各タンブル流の層状化をより強化できる。
【0013】
【実施例】図1に示すように、本発明の第1実施例とし
ての内燃機関の吸気通路構造は直列4気筒の内燃機関
(以下単にエンジン100と記す)に装着され、ここで
はこのエンジン100と共に内燃機関の吸気通路構造を
説明する。このエンジン100の本体はヘッドカバー付
きのシリンダヘッド28とシリンダブロック22、図示
しないクランクケース及びクランクカバーをこの順に重
ねて一体化して構成され、それらの内部には4つの燃焼
室30が形成される。この燃焼室30の上部を覆うシリ
ンダヘッド28には吸気ポート46が形成されている。
この吸気ポート46の吸気流入方向上流側にはシリンダ
ヘッド28に一体結合される吸気マニホールド14の流
路部分が連結される。これら吸気ポート46及び吸気マ
ニホールド14の流路部分が吸気通路を構成する。な
お、図1中の符号101は吸気マニホールド14の開口
端が連通するサージタンクを示し、このサージタンク1
01にはスロットル弁102を介して図示しない吸気パ
イプが連結される。
【0014】吸気ポート46は詳細には、分岐部46c
により二分され、それぞれ燃焼室30の吸気開口に連通
する2つの吸気ポート部分46A,46Bを有するサイ
アミーズポートとなっている。ここで吸気ポート部分4
6A,46Bを流路方向に沿って後述の上側半部46A
−1,46B−1(図9参照)が下側半部46A−2,
46B−2より断面積の差が大きく成り始める部分、で
ある分岐部46Cの上流側部分を境にその下流側の拡幅
部I1とその上流側に連設された連設部I2とに区分し
て、以下説明する。なお、連設部I2はこの吸気ポート
46の一部とこれより上流側の吸気マニホールド14に
わたり設定される。各吸気ポート部分46A,46Bの
燃焼室30への吸気開口には、それぞれ吸気弁58が配
設される。また、燃焼室30には排気ポート47が排気
開口を介し連結される。排気ポート47は詳細には、途
中で二分され、それぞれ燃焼室30の排気開口に連通す
る2つの排気ポート部分47A,47Bを有するサイア
ミーズポートと成っている。排気ポート47の排気開口
には排気弁61が配置されている。
【0015】なお、各吸気ポート部分46A、46B
は、シリンダ軸線Lを含む仮想平面FCの一側で燃焼室
30に開口し、各排気ポート部分47A,47Bは仮想
平面FCの他側で燃焼室30内に開口している。また、
シリンダヘッド28の下面60により定められる燃焼室
30の天井は、ほぼ仮想平面FC上に頂上を有するよう
に2つの斜面60a,60bを備えたペントルーフ型に
形成されている。また、燃焼室30の天井のほぼ中心に
は着火手段としての点火プラグ11が設けられている。
吸気ポート部分46における分岐部46Cの上流には、
後述するインジェクタ12が取り付けられる。このイン
ジェクタ12により燃料が吸気ポート46の分岐部46
C付近より下流側に向けて噴射される。各吸気ポート部
分46A,46Bの軸心線1A,1Bは図3に示すよう
に互いに平行な直線に成っている。つまり、各吸気ポー
ト部分46A,46Bは互いに平行な直線状の吸気流を
生み出す方向付け部を有している。そして、各吸気ポー
ト部分46A,46Bからの吸気は、互いに平行な状態
で燃焼室30に流入するように成っている。吸気行程に
おいてこの各吸気ポート部分46A,46Bから燃焼室
内に流入した吸気は、燃焼室天井を形成するシリンダヘ
ッド28の斜面60bに沿って、仮想平面FCの他側に
流れ、さらに該吸気はシリンダボア24の内面に沿って
下降してピストン上面35へ流れ、そしてさらに該吸気
はシリンダボア24の内面に沿って上昇して、シリンダ
ヘッド28の下面60の斜面60aへ流れ、これによっ
て燃焼室30のほぼ全体に吸気縦渦流(吸気タンブル
流)を生成する。
【0016】さらに、各吸気ポート部分46A,46B
には、その流路方向のほぼ全域にわたり、その軸心線1
A,1Bにほぼ沿って隔壁21がそれぞれ形成される。
各隔壁21は各吸気ポート部分46A,46Bを中央通
路4とその外側の側方通路5とに区画している。そし
て、インジェクタ12は点火プラグ11に相当する位置
のタンブル流を生成する中央通路4に向けて、燃料を噴
霧するようになっている。以上の構成により、燃焼室3
0内には吸入行程において、燃料を含んだタンブル流F
mと燃料を含まないタンブル流Faとが層状に生成され
る。なお、このタンブル流FmとFaは互いにほぼ平行
で且つ同じ向きであることが重要であり、これにより圧
縮行程においても。燃焼室30内に層状のタンブル流F
m,Faが存在し得る。なお、本実施例において各構成
は特徴を有しており、以下、順に説明する。
【0017】先ず、ピストン26の頂面形状に付いて説
明する。ピストン26は図2、図3及び図5に示すよう
に、その頂面34に隆起部37を備えている。隆起部3
7の頂上は、頂面34における仮想平面FCの吸気ポー
ト46の吸気開口側に位置している。隆起部37の仮想
平面FC側の斜面vf1が、ピストン26の頂面34に
滑らかに連続するように構成されている。また、隆起部
37の斜面vf1は、仮想平面FCと平行な断面がピス
トン26の頂面34の基準面と平行な直線となるように
構成されている。つまり、この隆起部37の斜面vf1
は吸気行程において、タンブル流Fm,Faがピストン
26の頂面34からシリンダボア24の内面に向けて方
向を変える時に、互いに混ざり合うことなく、きれいな
層状化を保つように構成されている。また、隆起部37
の外側斜面vf2は、ピストン26が圧縮行程の上死点
近傍にあるときに、燃焼室30の天井と協働してスキッ
シュSFを発生して、タンブル流Fm,Faに細かな乱
れが生じるように構成されている。
【0018】さらに、図2、図4に示すように、隆起部
37の外側斜面vf2には、吸気弁58との干渉を防止
するバルブリセス39が設けられ、これによって、上死
点で吸気弁が排気弁とオーバーラップして開弁してもピ
ストン26と吸気弁の干渉が排除され、エンジンを高圧
縮比に保持出来る。なお、図3において、説明の便宜
上、隔壁21の図示を省略した。次に、上述した吸気ポ
ート部分46A,46B内に設けられた隔壁21につい
て説明する。各隔壁21は図7に示すように、その吸気
ポート部分46A,46Bの下流端21Bが、吸気弁5
8近傍まで延設されている。詳細には、各隔壁21の下
流側端部21Bは吸気弁58の傘部56や、吸気ポート
部分46A,46Bを横切るステム部57に接触しない
ように、これらと適当なクリアランスを確保して形成さ
れている。このため、吸気弁58の作動には何ら影響が
およぼされないように成っている。また、各隔壁21は
各吸気ポート部分46A,46Bの各流線45の中心線
45A及び吸気ポート部分46A,46Bの軸心線1
A,1Bに沿って形成されている。これによって、吸気
ポート46を流入する吸気流がより整流された状態で燃
焼室3030内に流入される。ここでは吸気ポート部分
46A,46Bが互いに略平行であるため、これら隔壁
21,21も互いに略平行に配設され、拡幅部I1と連
設部I2の両最大幅はほぼ同等に形成されている。
【0019】また、図3、図8に示すように、隔壁21
の上流端部分21A及び下流端部分21Bは、いずれも
吸気流の整流効果が向上するように凸状曲面に形成され
ている。このように上流側21A、及び下流側21Bを
形成するのは、吸気流を整流することで流体抵抗軽減効
果を狙うと共に、隔壁21の製造上の効果を考慮してい
るためである。つまり、各隔壁端部21A,21Bを凸
状曲面に形成すると、例えば、吸気ポート46を鋳造す
る場合などには、各隔壁端部21A,21Bに対応する
鋳型(中子)の抜けが良好に成り、鋳造を確実に容易に
行なえるのである。次にインジェクタ12の配置と、イ
ンジェクタ12と隔壁21との関係について図1、図
2、図4、図7、図8を用いて説明する。
【0020】図8に示すように、隔壁によって、各吸気
ポート部分46A,46B内は中央通路4と側方通路5
とに分離されている。インジェクタ12は図1、図2、
図4、図8に示すように、2つの吸気ポート46内の分
岐部46C上流側である連設部I2に配設されている。
また、このインジェクタ12は吸気行程に合わせて2つ
の吸気ポート部分46A,46Bの下流に向けて燃料を
噴射するように成っている。なお、図7、図8の符号6
はインジェクタ12の軸線であり、かつ、噴射範囲の中
心線を示すものである。つまり、図7、図8の噴射軸線
6に示されるように、吸気ポート上面部分側から噴射さ
れた燃料は中央通路4を通じて燃焼室30内に吸入され
るように成っており、側方通路5から空気のみが燃焼室
30内に吸入される。
【0021】これによって、吸気ポート部分46A,4
6B内において中央通路4と側方通路5とに分岐した流
れは、隔壁で整流されながら互いに分離した状態を保ち
つつ燃焼室30内に層状に流入するようになっている。
したがって、このような隔壁により、この吸気の流れは
図8に示すように、燃焼室30に流入すると、空気に燃
料が混合された混合気の層Fmと空気のみのFa,Fa
との3つの層(中央通路4とその両側の側方通路5との
計3つの流れ)に分離した状態、つまり、層状化した状
態のタンブル流が形成される。つぎにバルブステム57
の太さと、隔壁21との厚さに付いて、図3及び図8を
用いて説明する。図3及び図8に示すように、隔壁の中
心線とバルブステム57の中心線とが同一平面上に位置
し、隔壁の厚さはバルブステム57の径より薄く形成さ
れている。つまり、隔壁の中央通路4側の表面121A
は、バルブステム57の中央通路4側の表面より側方通
路5側に偏倚された形となっている。
【0022】これにより、図8のように隔壁の内側面1
21Aに沿った混合気流内の燃料噴霧は、バルブステム
57の内側表面に案内されながら、図8中に示す矢印P
に沿って燃焼室30中心の点火プラグ11に向けられ、
該燃料噴霧が点火プラグ11に集中するようになってい
る。次に、吸気ポート46の吸気流方向の断面形状につ
いて、図5及び図9を用いて説明する。図5は吸気ポー
ト46の吸気流方向に沿う断面図であり、これと直行す
る端面H−H及び断面SI−SIからS6−S6のそれ
ぞれの断面形状を示した図が図9である。なお、図9
(a)は吸気ポートの開口端位置(H−H断面位置)
で、ほぼ、吸気マニホールド14の開口と同様な扁平し
た断面形状を備えるように形成されている。なお、ここ
で、吸気マニホールド14はその断面積を吸気ポート側
に対して大きく偏倚させないように、上壁部に対して下
壁部側が上側に向けて偏倚して、即ち、扁平状に変形さ
れている。このような、下壁部側が上側に向けて偏倚し
た連設部I2を成す吸気マニホールド14に対して拡幅
部I1を成す吸気ポート46が連結される。
【0023】即ち、吸気ポート46は図9(a)〜
(g)に示すように、下流側に向かうにしたがって上側
半部46A−1,46B−1が下側半部46A−2,4
6B−2よりも徐々に相対的に拡幅されて形成され、特
に、図9(d)では完全に拡幅部I1に入り、上側半部
46A−1,46B−1が下側半部46A−2,46B
−2の断面積より大きく形成されている。特に、ここで
は、図9(a)の連設部I1の拡幅部側近傍部n(図1
5参照)である扁平断面がその断面積を大きく変化させ
ず図9(d)の拡幅部I2の連設部側端部mに徐々に変
化するように図9(b)〜(c)が形成されている。こ
こでは特に図9(a)〜(e)に示すように下側壁部7
が吸気マニホールド14との接続部より徐々にその突出
し量を低減させるように形成されている。これによっ
て、吸気マニホールド14の下流端の断面積を急変させ
ることなく、吸気ポート部分46A,46Bに滑らかに
連結出来る。
【0024】これにより、吸気ポート部分46A,46
Bからの吸気流がその流速を低減されず、燃焼室30内
でタンブル流を形成し易いように成っている。そして、
吸気ポート46は図9(e)のS4−S4断面で分岐部
46Cによって完全に分岐されたサイアミーズポートと
して吸気ポート部分46A,46Bを構成している。さ
らに、ポート形状も逆三角形の形状を呈している。ま
た、この吸気ポート部分46A,46Bは下流側へ向か
うほど、略逆三角形の断面形状を呈して、タンブル流の
強化を図っている。
【0025】つまり、吸気ポート46の各断面における
上側半部46A−1,46B−1を下側半部46A−
2,46B−2よりも拡幅することにより、吸気ポート
46に上側半部46A−1,46B−1の流速及び流量
が下側半部よりも大きなものとなっている。他方、吸気
弁58が開いた時には、図5に示すように、タンブル流
Fa,Fmを増長する流れの成分aと、タンブル流F
a,Fmを抑制する流れの成分bとが存在する。したが
って、吸気ポート46の上側半部の流速及び流量が下側
半部よりも大きくなることにより、タンブル流Fa,F
mをより強化することが出来る。しかも、流れの成分a
に対する流通抵抗が極めて小さく、このため、全体とし
ての流量も大幅に増大出来る。なお、図9(a)〜
(c)中の符号e1は吸気ポート部分46A,46Bの
上壁面に凹設されたインジェクタ12の噴霧の通路を示
す。
【0026】ところで、各吸気ポート部分46A,46
Bからの吸気を互いに平行な状態で燃焼室30に流入さ
せ、タンブル流Fa,Fmを層状に強く生成する必要
上、各吸気ポート部分46A,46Bの軸心線1A,1
Bは平行な直線に成っており、各吸気ポート部分46
A,46Bの拡幅部I1の上側半部46A−1,46B
−1に対し、連設部I2の横幅h2をほぼ同等に設定
し、連設部I2の連設部側端部mの横幅iはそのまま保
持することとなる。このため、図1のエンジンの吸気通
路の連結部I2側の図9(a)部分に対し、拡幅部I1
側の図9(b)〜(g)部分の断面積が近似するよう
に、ここでは吸気ポートの下側壁部7を上側半部に突出
し、吸気マニホールドとの間の段差(図5に2点鎖線で
示す従来位置との間での段差)を排した。そして、連設
部I2の拡幅部側近傍部n(図9(a)に示す部分)
を、図15に示すように、連設部I2の拡幅部側近傍部
nの断面積にほぼ近似するように設定する。これによっ
て、連設部I2の拡幅部側近傍部nの断面積A2がその
前後の流路断面積に対して比較的変化無く、この部分の
静圧の増加を防止出来、拡幅部I1に向かう吸気の流動
速度の低下を防止できた。
【0027】また、図9(a)〜(g)に示すように、
この吸気ポート46内には、隔壁21がほぼ全長にわた
り設けられる。隔壁21が吸気ポート部分46A,46
B内を左右方向に、2分するように下側壁部7から上側
壁面8までにわたっており、吸気ポート部分46A,4
6B内に流入した吸気流は、中央通路4と側方通路5と
に流れが分かれる。つまり、図9(a)に示すように、
2つ吸気ポート部分46A,46Bは、最上流側である
シリンダヘッド側面28A(図5)近傍では1つの吸気
通路として形成され、この直後に隔壁21により、中央
通路4と側方通路5とに分岐する。そして、図9(a)
〜(g)に示すように、徐々に中央通路4が2分され、
図9(e)に示すS4−S4断面より下流では、吸気路
が完全に2分される。
【0028】吸気ポート46に付いて、図5、図9、図
10を用いさらに説明する。
【0029】図5に示すように、吸気ポート46は吸気
流に方向づけして、燃焼室30内でタンブル流Fa,F
mを生成するため、略ストレートな形状を呈する。他
方、シリンダヘッドの構造上、吸気弁58により開閉さ
れる吸気開口の軸線と、吸気流の方向とを同じものとす
ることができない。このため、吸気ポート部分46A,
46Bの下流端部が大きな曲率を持った湾曲部を介して
吸気開口に連結されている。この湾曲部における実質流
路断面積は図9(f)、(g)に明らかなように、最も
小さくなり、特に、バルブステム57、図示しないステ
ムガイド及び隔壁21の存在もあいまって、実質流路断
面積の低下が甚だしい(図15参照)。このため、吸気
ポート部分46A,46Bは、同吸気ポート部分46
A,46Bにおけるこの湾曲部の内径の幅を最も大き
く、且つ各吸気弁58により開閉される吸気開口よりも
大きく設定された膨らみ13が設けられている。これに
よって湾曲部での実質流通断面積の低下を防止し、十分
な流速及び流量を確保することが可能と成っている。
【0030】しかも膨らみ13は図10に明らかなよう
に、各吸気ポート部分46A,46Bの主に、上側半部
46A−1,46B−1に設けられたので、それぞれも
上側半部46A−1,46B−1の流速及び流量が下側
半部46A−2,46B−2よりも、さらに大きくする
ことが出来、タンブル流Fa,Fmの生成がより効果的
に行なわれる。本発明の第1実施例としての内燃機関の
吸気通路構造は、上述のように構成されているので、吸
気行程において、各吸気ポート部分46A,46Bから
燃焼室内へ流入した吸気は、燃焼室30内において、混
合気のタンブル流Fmと空気のタンブル流Faとを層状
に生成する。次いで圧縮行程に入っても該層状のタンブ
ル流Fa,Fmは存在するが圧縮行程上死点近傍に近づ
くと、各タンブル流Fa,Fmは崩され初める。しかし
ながら燃焼室30内の点火プラグ11の近傍には依然と
して、濃い混合気が存在した状態であり、この状態で点
火プラグ11により点火が行なわれる。以後の爆発行程
及び排気行程は従来の層状燃焼内燃機関と同様である。
【0031】これにより、燃焼室30全体としては、理
論空燃比よりも燃料の少ない混合気であっても点火プラ
グ11近傍には着火に十分な濃度の混合気が存在するの
で、着火性を悪化させることなくエンジンを運転するこ
とができるのである。とくに、本実施例においては、ピ
ストン26の頂面34に隆起部37の斜面vf1を設け
ることにより、より強いタンブル流Fa,Fmを生成し
て、より完全な層状のタンブル流Fa,Fmを得ること
ができる。これにより、燃焼室30内全体の混合気の空
燃比をより薄くしても十分に安定した点火及び燃焼を得
ることができる。特に、吸気ポート部分46A,46B
に隔壁21を設けて、混合気の層状化を促進することに
よって、より希薄な混合気で機関を運転することがで
き、例えば、図11のグラフに示すような特性が得られ
る。
【0032】ここで、図の横軸は空燃比(A/F)であ
り、縦軸はNOX排出量及びPi(図示平均有効圧)変
動率である。また、線a及び線cは、吸気ポートに隔壁
21を設けた機関の特性を示し、線b及び線dは、隔壁
21を有さない通常のタンブル流の吸気ポートを備えた
機関の特性を示している。また、線a線bはNOX排出
に関し、線c線dはPi変動率に関している。この図1
1に示すように、隔壁21を設けた機関では通常のタン
ブル流を用いた機関よりも空燃比の値がリーン(薄い)
側でNOX排出量がピークとなる。またこのNOX排出量
のピーク値自体も低減することが可能である。つまり、
燃焼室30内のタンブル流の層状化が促進されたことに
より、従来の機関よりNOX排出量がピーク値となるA
/Fがリーン側に移動するためである。また、線cと線
dとはA/FとPi変動率との関係を示したものであ
る。ここで、Pi変動率とは機関の燃焼安定性を判断す
る目安となるもので、このPi変動率が高すぎると、機
関の燃焼が安定せず、トルク変動を伴った不快な運転状
態となる。なお、図中の基準線eは一般的に不快感のな
い状態で運転できる燃焼安定限界のPi変動率である。
【0033】この図に示すように、気筒内での安定した
燃焼状態が得られるPi変動率の限界値に対して、隔壁
21を設けた機関(線c参照)では、通常のタンブル流
を用いた機関(線d参照)よりもさらにリーン側のA/
Fで機関を運転することが可能であり、また、この時の
NOXの排出量も大幅に低減することができる。つま
り、よりリーンなA/Fでも安定した燃焼状態を得るこ
とが出来、燃焼安定限界のA/Fを向上させることを示
している。従って、本構造により極めて低燃費であっ
て、且つNOXをほとんど排出しない機関を実現するこ
とが出来る。更に隔壁21の厚さがバルブステム57の
径より小さく、隔壁21の中心線とバルブステム57の
中心線とが同一平面上に位置しているため、隔壁21の
中央通路側側壁は、バルブステム57の中央通路側壁面
より側方通路5側に偏倚され、中央通路4内の隔壁21
に沿う混合気流内の燃料噴霧は、バルブステム57の内
側表面に案内されながら、点火プラグ11の方向に向け
られて、混合気内の燃料噴霧が点火プラグ11近傍に集
中し、着火が良好に行なわれ、リーン限界をさらに伸ば
すことが出来る。
【0034】特に本実施例においては、図5、図10に
示すように、本構造では吸気ポート部分46A,46B
の略三角形の断面の上側半部46A−1,46B−1が
十分に大きく形成されているので、燃焼室30内の強い
タンブル流及びエンジン全開時の流量係数を確保するこ
とが出来る。更に、本実施例においては、吸気ポート部
分46A,46Bにおける最も実質流通断面積が小さく
なる各湾曲部に膨らみ13を設けと共に、バルブステム
57の下流側には、流通抵抗となる隔壁21を設けない
ように構成されているので、上述の燃焼室30内の強い
タンブル流及びエンジン全開時の流量形数をより効果的
に確保することが出来る。また、吸気ポート部分46
A,46Bにおけるバルブステム57の流側に各平を設
けない構成には以下に述べるとおり製法上大きな利点が
あう。すなわち、もしバルブステム57の下流側にも隔
壁21を設けた場合、その隔壁21におけるバルブステ
ム57に対応する部分を隔壁21の鋳造後にドリリング
する必要が生じるが、隔壁21が薄いためにドリリング
時にわれが生じる恐れがあり、また吸気ポート部分46
A,46B内のバルブステム57の下流側に、片持ちの
隔壁が存在することになるため、強度上も好ましくない
という不具合も生じる。しかし本実施例では上述のとお
りバルブステム57の下流側に隔壁21が存在しないの
で、このような不具合を一切避けることができる。しか
も、バルブステム57の下流側隔壁21を存在させなく
ても、層状化にはほとんど影響がないことも確認されて
おり、製造上大きな利点を提供することが出来る。
【0035】ここで、図12はポート断面積と平均タン
ブル係数(タンブル流の回転速度/エンジン回転数)及
び平均流量係数(全体としての流量)との関係を示すも
のである。ここで線aはポート断面積と平均タンブル比
との関係を示し、線bはポート断面積と平均流量係数と
の関係を示している。また図12中□印は、通常のタン
ブル流の吸気ポートを備えた機関の平均流量係数を示す
ものであり、■印は、吸気ポート部分46A,46Bの
断面の上側半部46A−1,46B−1を十分に大きく
した吸気ポートを備えた機関の平均流量係数を示すもの
である。また、○印は通常のタンブル流の吸気ポートを
備えた機関の平均タンブル比を示すものであり、●印は
吸気ポート部分46A,46Bでは、上側半部46A−
1,46B−1を十分に大きくして、ポート断面積を確
保しているので、図に示すように、平均タンブル比、平
均流量係数ともに向上させることができる。
【0036】これにより、タンブル比と流量係数との関
係は図12に示すようなものとなる。この図12におい
て△印は従来のタンブル流を用いた機関、☆印は隔壁2
1を設けてはいるものの、この隔壁21により吸気ポー
ト部分46A,46B内の断面積が低下している機関、
★印は本構造を備えた機関であって吸気ポート部分46
A,46Bの断面の上側半部46A−1,46B−1を
十分に大きくしたものである。つまり、この図13が示
すように、吸気ポート部分46A,46Bに隔壁21を
設けるだけでは、吸気流の層状化を促進しても流量係数
が低下してしまい、全開性能が低下してしまう不具合が
ある。ここで、★印が示すように、吸気ポート部分46
A,46Bの断面積の上側半部46A−1,46B−1
を十分に大きくすることにより、タンブル比及び流量係
数を向上させることが出来る。このようにして、隔壁2
1を設けることによる吸気ポート部分46A,46Bの
断面積の減少を補うことができ、燃焼室30内の強いタ
ンブル流及び機関の全開性能を確保出来る。
【0037】また、図14は機関の回転トルクを示し、
図中、線aは本内燃機関の吸気通路構造(図15の線a
のポート断面積変化特性の機関)の特性を示すグラフ、
線bは従来の吸気通路構造を備えた機関(図15の線b
のポート断面積変化特性の機関)の特性を示すグラフで
ある。ここで線bの従来の吸気通路構造を備えた機関で
はエンジン回転数が3000rpmの近傍でトルク低下
が目立っていたが、線aの本吸気通路構造を備えた機関
ではエンジン回転数が3000rpmの近傍でトルク低
下を生じること無く、しかもエンジン回転数のほぼ全域
で従来の吸気通路構造を備えた機関と同等以上のトルク
を確保出来た。これは、従来の吸気通路構造では、線b
に示すように、シリンダヘッド合わせ面位置(図5中の
H−H位置参照)の近傍の流路断面積が大きく(図15
のC/H面からの距離が0の位置参照)、同部分の静圧
が比較的大きくなり、この部分で吸気速度が減速され易
く、エンジンが十分な吸気慣性効果等を得られず、トル
ク低減が生じ易いものと見做され、特に、エンジン回転
数が3000rpmの近傍でその影響が大きく出てい
た。これに対して、本吸気通路構造を備えた機関ではシ
リンダヘッド合わせ面位置(H−H位置)の近傍のポー
ト断面積(図15中のA1)が拡大せず、静圧が高まる
部分も低減し、吸気開口に向かう吸気の流動速度が減速
されることが無く、十分な吸気慣性効果等を得られ、ト
ルク低減が生じないことによるものと見做せる。
【0038】このように、吸気ポート46に隔壁21を
設けて、且つ吸気ポート部分46A,46Bの略三角形
の断面の上側半部46A−1,46B−1を十分に大き
くすることにより、トルクを従来の吸気通路構造を用い
た内燃機関よりも向上させることができ、NOXをも低
下させることができる。また、燃費の向上を図ることも
できる。次に、吸気ポート部分46A,46B内におけ
る隔壁21の変形例を図17を用いて説明する。この変
形例は、隔壁21に代えて吸気ポート部分46A,46
B内のほぼ下側半部にのみに隔壁21Qを設けたもので
ある。しかし、上述したようにインジェクタが吸気ポー
ト46の分岐部のより上流側で、吸気ポート上面側から
下方に向けて配設されている。燃料が吸気ポート下面側
に集まりやすいため、隔壁21Qの用に吸気ポートの比
較的下面側にのみ設置した場合にも、中央通路4と側方
通路5によるタンブル流Fa,Fmの層状化が十分可能
である。
【0039】次にインジェクタの配置及び方向と隔壁2
1との関係の変形例に付いて図17乃至図19を用いて
説明する。
【0040】図17、図18のインジェクタ軸線方向6
に示すように、インジェクタは吸気ポート46の下部側
からこれら吸気ポート部分46A,46Bの下流側の斜
め上方に向けて燃料を噴射する。そして、斜め上方に噴
射された燃料は、吸気ポート46、吸気ポート部分46
A,46B内の中央通路4を通じて燃焼室30内に吸気
される。図19は図18の隔壁21に代えて、吸気ポー
ト上面側から垂下し、上半部のみによる隔壁21Cを設
けたものである。これら図18及び図19に示す変形例
によれば、燃料がインジェクタ噴射軸線6に沿って、上
面側内壁8に向けて噴射され、点火プラグ11近傍に形
成された混合気のタンブル流Fmでは、このタンブル流
Fmのタンブル流心内側の流れよりも点火プラグ11近
傍のタンブル流心外側の流れの方が濃い混合気となる。
したがって、より希薄燃焼を安定して成立させることが
できる。
【0041】次に、バルブステム57と隔壁の配置との
バリエーションについての変形例を図20乃至図22を
用いて説明する。上述したように、本願発明の第1実施
例では図8に示すように隔壁21を幅狭に形成してい
る。これは隔壁21の内側の面121Aを、バルブステ
ム57の内側表面より、側方側通路5に偏倚させている
のである。これによって、隔壁21の面121Aに沿っ
て流れる混合気中の燃料噴霧が図6中Pで示すような方
向で、点火プラグ11の近傍への集中させる効果を得る
ことが出来る。図20に示すバリエーションは、第1実
施例と同様な効果を得る目的で、バルブステム57の内
側表面よりも、隔壁121Aの内面が側方通路5に偏倚
させると共に、隔壁21の中心線自体もバルブステム5
7の軸線より側方通路5側に偏倚させたものである。
【0042】図21、図22に示すようなバリエーショ
ンのものも考えられる。隔壁121B,121Cの上流
側及び中間部をバルブステム57の軸心よりも外側に偏
倚する。そして、隔壁121B,121Cの下流部12
2、123における着火手段側隔壁(内壁面)122
a,123aが、中央通路側4の吸気流を点火プラグ1
1側に向けるように中央よりに向けて傾斜さている。こ
の場合には、吸気流がより滑らかに点火プラグ11側に
向けられ、エンジンの希薄燃焼化をより促進でき、層状
燃焼エンジンに極めて有効である。なお、図21に示す
例では、隔壁121Bの内壁面122aのみが122a
屈曲していて、隔壁121Bの外壁面は平面状に成って
いる。また、図22に示す例では、隔壁121Cの厚み
がその全長にわたってほぼ一定に設定されて、隔壁12
1Bの内壁面122aとともに外壁面も屈曲形成されて
いる。
【0043】このように、隔壁の少なくとも内側面をバ
ルブステム57の内側面よりもやや側方通路側に偏倚さ
せるか、あるいは隔壁の下流側端の内壁面自体を中央通
路側に傾斜させることで、隔壁の内壁面に沿って流れる
混合気中の燃料噴霧を点火プラグ側に集中させることを
実現できる。そして、この混合気の点火プラグ側への集
中具合は、例えば、内壁121Aの偏倚状態や内壁面1
22A,123A自体の傾斜状態の設定に応じて、層状
度合を調整することが出来る。次に、吸気ポート46内
に流入する吸気流の方向に関した隔壁の構造のバリエー
ションとして、図23を用いて説明する。実施例1では
隔壁21の内壁と外壁とがほぼ平行に設定されている。
これは、製造上のことから考えて形状を単純化したもの
である。吸気ポート部分46A,46B内を流入する吸
気流を整流し、バルブステム57の部分での吸気流の乱
れを防止することを考慮すると、図23に示すように、
隔壁21の厚みをバルブステム57の上流側に行くほど
薄く形成し、さらに上流側端部では21Aでは極力薄く
形成することが望ましい。更に、下流側のバルブステム
57に値か近づくにしたがって、徐々にバルブステム5
7の外径と略同等の厚さになるように形成することが好
ましい。このようにすることで吸気流の流は、隔壁21
及びバルブステム57によって乱れることなく、円滑に
燃焼室30に流入することができる。次に、吸気ポート
46及び同吸気ポートの上流側に接続される吸気マニホ
ールド14の変形例について図24〜図27を説明す
る。
【0044】上述のように本発明の第1実施例では、吸
気ポート部分46A,46Bの上側半部46A−1,4
6B−1が下側半部46A−2,46B−2より拡幅さ
れている。しかし、さらに、吸気ポート46の上流側に
接続される吸気マニホールドの形状をも改良することに
より、燃焼室30内でより強いタンブル流Fa,Fmを
生成することが出来る。図24において、符合14はシ
リンダヘッド28の側面28Aに固定され吸気ポート4
6の上流側端に接続され、サ−ジタンク101側の開口
部まで連設部I2(図1参照)が形成された吸気マニホ
ールド14である。そして、吸気ポート46及び吸気マ
ニホールド14の各部の断面形状は図25,図26に示
すように、構成される。ここでの吸気マニホールド46
も、ほぼ、吸気マニホールド14の開口と同様な扁平し
た断面形状を備え、その断面積を吸気ポート側に対して
大きく偏倚させないように、上壁部に対して下壁部側が
上側に向けて偏倚し、これに吸気ポート46が連結され
る。
【0045】即ち、吸気ポート46は図25(d)〜
(f)に示すように下側壁部7が吸気マニホールド14
との接続部位置と比較し、図25(c)より徐々にその
突出し量を低減させるように形成されている。これによ
って、吸気マニホールド14の下流端の断面積を急変さ
せることなく、吸気ポート部分46A,46Bに滑らか
に連結出来る。図25(a)〜(c)に示すように、こ
こでは吸気マニホールド14上流から下流に行くに従っ
て、断面形状を徐々に変化させ、吸気通路部分14A、
14Bと接続している最下流側(図25(c))では、
吸気ポート部分46A,46Bと吸気マニホールド14
との各断面形状がほぼ一致するように形成されている。
更に、吸気マニホールド14の断面形状(図25(b)
〜(c))、及び、吸気ポート46A,46Bの断面形
状(図25(d)〜(f)、図26(a)〜(c)参
照)が、下流に行くに従って、上側半部46A−1,4
6B−1を下側半部46A−2,46B−2よりも相対
的に拡幅された偏心形状になるように形成されている。
【0046】ここでも吸気マニホールド14内及び吸気
ポート部分46A,46Bの各拡幅部I1部分(図25
(b)〜(c))の下側壁部7を上側半部側に突出し形
成した。これによって、吸気マニホールド14内の2つ
の吸気通路部分14A、14Bで吸気流心45が上側半
部46A−1,46B−1へ偏倚され、しかも、拡幅部
I1の連設部側端部mを連設部I2の拡幅部側近傍部n
(図25(a)の位置)の断面積にほぼ等しく成るよう
にし、連設部I2の拡幅部側近傍部nと拡幅部の連設部
側端部mの断面積がその通路の上下流側近傍の断面積に
対して急変せず、この部分の静圧の増加を防止出来、吸
気の流動速度の低下を防止でき、各吸気ポート部分46
A,46Bでのタンブル流の形成を更に促進出来る。
【0047】更に、第1実施例では吸気ポート内だけに
隔壁21を設けたが、図27に示すように、吸気マニホ
ールド14に各吸気通路部分14A、14Bを左右方向
に二分するような隔壁15,15を設けても良い。この
隔壁15は、各吸気通路部分14A、14Bの上端から
下端にわたって設けられており、これにより各吸気通路
部分14A、14B内では、それぞれ、吸気流の中央通
路4’と、この側方通路5’とに二分されるようになっ
ている。この隔壁15は吸気マニホールド14の下流側
端、つまり吸気ポート部分46A,46Bとの接合面近
傍まで設けられている。このため、両隔壁15、21に
より吸気マニホールド14及び吸気ポート部分46A,
46Bは中央通路4’,4と側方通路5’,5とに分岐
した吸気流が混合気と空気とに完全に分離され、燃焼室
30内のタンブル流Fa,Fmの層状化をより強化する
ように成っている。
【0048】次に、吸気ポート内に隔壁を持たない複数
の吸気ポートを有するエンジンに本発明を適用した他の
実施例を図28〜図30を用いて説明する。図28のエ
ンジンは吸気ポート部分46A,46Bの形状を除くと
図2、図4に示される層状燃焼内燃機関と基本的に同じ
構造である。そして、吸気ポート部分46A,46Bの
断面形状は図28、図29に示されるように、上側半部
が下側半部より拡幅された逆三角形状をしている。ま
た、吸気ポート部分46A,46Bは全体として略スト
レートな形状を呈し、燃焼室30への吸気開口端近傍で
大きく湾曲している。該湾曲部には図30に示すよう
に、主にその上側半部に吸気ポート部分46A,46B
の吸気開口よりも大きな内径を有する膨らみ13が設け
られている。
【0049】これによって、吸気ポート46Aからは混
合気が、吸気ポート46Bからは空気が希薄燃焼に十分
なタンブル流を形成しながら、且つ十分な吸気流量も確
保しながら燃焼室30に流入し、従来から存在する希薄
燃焼機関より燃焼安定性及び燃焼室効率、出力の向上を
可能とする。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、連設部
と拡幅部の連設部側端部の断面積とがほぼ等しくなるよ
うに、連設部の他半部がタンブル流側半部側に偏倚して
拡幅部と連設されるので、同部の静圧を高めることが無
く、同連設部において燃焼室開口に向かう吸気流の流動
速度を減速させることを防止出来、各タンブル流の旋回
エネルギを高め層状化を強化でき、エンジンのトルクア
ップ、低燃費化を図れ、NOXの低減をも図れる。特
に、拡幅部が燃焼室の2つの吸気開口から個々に延出し
て吸気ポート上の分岐部で合流するように形成され、同
吸気ポート分岐部より吸気流入方向上流側に連設部が連
設される場合も、同様に吸気流の流動速度を減速させる
ことを防止出来、各タンブル流の旋回エネルギを高め層
状化を強化できる。特に、拡幅部及び連設部の上側内面
から下側内面に向かって延設され吸気通路を複数に区画
しタンブル流を互いに平行な複数の流れに区画する隔壁
が形成されると、各タンブル流の層状化をより強化で
き、各タンブル流の旋回エネルギをより高め、層状化を
強化でき、エンジンのトルクアップ、低燃費化を図れ、
NOXの低減をも図れる。特に、吸気通路が吸気ポート
を形成されたシリンダヘッドに結合される吸気マニホー
ルド内に連続形成され、隔壁は吸気マニホールド内の連
設部にも形成されると、各タンブル流の層状化をより強
化でき、各タンブル流の旋回エネルギをより高め、層状
化を強化でき、エンジンのトルクアップ、低燃費化を図
れ、NOXの低減をも図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての内燃機関の吸気通路
構造を備えたエンジンの概略構成図である。
【図2】本発明の1実施例としての内燃機関の吸気通路
構造を示した模式的斜視図である。
【図3】吸気ポートの要部を示す模式的上面図で、図2
におけるA矢視図である。
【図4】燃焼室の要部構成を示す模式的側面図で図2に
おけるA’矢視図である。
【図5】吸気ポート構造の構成を示す模式図であって、
図2におけるA’矢視図である。
【図6】ピストン上面形状を詳細に示す模式的斜視図で
ある。
【図7】吸気ポート構造の構成を示す模式的な部分断面
図であり、図3におけるC−C断面図である。
【図8】燃焼室内での構成を示す模式的な上面図であ
り、図2におけるA矢視図でである。
【図9】吸気ポート構造の構成を示す模式図であり、図
2におけるH矢視図(b)〜(g)はそれぞれ図5にお
けるS1−S1断面からS6−S6断面までの断面図で
ある。
【図10】吸気ポート構造の構成を示す模式図である。
【図11】図1のエンジンの吸気ポート構造の効果を示
すグラフである。
【図12】図1のエンジンの吸気ポート構造の効果を示
すグラフである。
【図13】図1のエンジンの吸気ポート構造の効果を示
すグラフである。
【図14】図1のエンジンの吸気ポート構造の効果を示
すグラフである。
【図15】図1のエンジンの吸気ポート構造のポート断
面積変化特性線図である。
【図16】本発明の吸気ポート構造の構成を示す模式図
であり、図2の変形例である。
【図17】本発明の他の実施例の吸気ポート構造を備え
たエンジンの模式的斜視図である。
【図18】図17に示す吸気ポートの模式的部分断面図
である。
【図19】図18に示す吸気ポート構造の変形例を示す
模式的部分断面図である。
【図20】本発明の他の実施例としての内燃機関の吸気
通路構造の隔壁構造の変形例を示す模式図である。
【図21】本発明の他の実施例としての内燃機関の吸気
通路構造の隔壁構造の変形例を示す模式図である。
【図22】本発明の他の実施例としての内燃機関の吸気
通路構造の隔壁構造の変形例を示す模式図である。
【図23】本発明の他の実施例としての内燃機関の吸気
通路構造の隔壁構造の変形例を示す模式図である。
【図24】本発明の他の実施例としての内燃機関の吸気
通路構造の模式図である。
【図25】本発明の内燃機関の吸気通路構造を示す模式
図であり、図24におけるR1−R1〜R3−R3断面
及びG−G断面図である。
【図26】本発明の内燃機関の吸気通路構造を示す模式
図であり、図24におけるR4−R4〜R6−R6断面
図である。
【図27】本発明の他の実施例としての内燃機関の吸気
通路構造の隔壁構造の変形例を示す模式図である。
【図28】本発明の他の実施例としての内燃機関の吸気
通路構造の隔壁を持たない変形例を示す模式図である。
【図29】本発明の他の実施例としての内燃機関の吸気
通路構造の隔壁を持たない変形例であり、図27のXX
XV−XXXV断面図である。
【図30】本発明の他の実施例としての内燃機関の吸気
通路構造の隔壁を持たない変形例を示す模式的上面図で
ある。
【図31】従来の内燃機関の吸気通路構造を示す模式的
斜視図である。
【図32】従来の内燃機関の吸気通路構造を示す模式的
断面図である。
【符号の説明】
11 点火プラグ 12 インジェクタ 14 吸気マニホールド 21 隔壁 30 燃焼室 46 吸気ポート 57 バルブステム 46A 吸気ポート部分 46B 吸気ポート部分 46A−12 上側半部 46B−1 上側半部 46A−2 下側半部 46B−2 下側半部 46C 分岐部 I1 拡幅部 I2 連設部 100 エンジン Fa タンブル流 Fm タンブル流 m 連設部側端部 FC 仮想平面

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方が燃焼室に開口し他方が大気に連通し
    て上記燃焼室に流入される空気流が同燃焼室内でタンブ
    ル流となるように構成された吸気通路構造であって、 同吸気通路が、燃焼室開口端近傍から吸気流入方向上流
    側に向かって上方を占めるタンブル流側半部が下方を占
    める他半部よりも大きく拡幅して形成され、上記吸気通
    路の吸気流中心をタンブル流側半部へ偏心せしめられた
    拡幅部と、同拡幅部の上流側に連設された連設部とを有
    し、 上記連設部が上記拡幅部横方向の最大幅と同等の横方向
    幅に形成されると共に、上記連設部の断面積が上記拡幅
    部の上記連設部側端部の断面積とほぼ等しくなるよう
    に、上記連設部の他半部がタンブル流側半部側に偏倚し
    て上記拡幅部と連設されることを特徴とする内燃機関の
    吸気通路構造。
  2. 【請求項2】上記吸気通路が上記燃焼室の吸気開口から
    シリンダヘッド下面に沿って吸気を流入する吸気ポート
    を備え、上記拡幅部は上記燃焼室の2つの吸気開口から
    個々に延出して吸気ポート上の分岐部で合流するように
    形成され、同吸気ポート分岐部より吸気流入方向上流側
    に上記連設部が連設されたことを特徴とする請求項1記
    載の内燃機関の吸気通路構造。
  3. 【請求項3】上記拡幅部及び連設部の上側内面から下側
    内面に向かって延設され上記吸気通路を複数に区画し上
    記タンブル流を互いに平行な複数の流れに区画する少な
    くとも一つの隔壁が形成されたことを特徴とする請求項
    1あるいは請求項2記載の内燃機関の吸気通路構造。
  4. 【請求項4】上記吸気通路が上記吸気ポートを形成され
    たシリンダヘッドに結合される吸気マニホールド内に連
    続形成され、上記隔壁は上記吸気マニホールド内の連設
    部にも形成されたことを特徴とする請求項3記載の内燃
    機関の吸気通路構造。
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