JP2667998B2 - 光デイスク装置のトラッキング信号検出方法 - Google Patents

光デイスク装置のトラッキング信号検出方法

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JP2667998B2 JP10564489A JP10564489A JP2667998B2 JP 2667998 B2 JP2667998 B2 JP 2667998B2 JP 10564489 A JP10564489 A JP 10564489A JP 10564489 A JP10564489 A JP 10564489A JP 2667998 B2 JP2667998 B2 JP 2667998B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複数の光ビームスポットを用いて、光ディ
スクの複数のトラックに並列に記録又は再生する場合に
おいて、光ディスクの回転面が光軸に対する直交面から
ずれたり、対物レンズの中心が光軸の中心からずれたり
した場合でも、そのために発生するオフセット信号に影
響されない正確なトラッキング誤差信号を得るようにし
た光ディスク装置のトラッキング信号検出方法に関する
ものである。
[従来の技術] 従来の1ビーム光ヘッドを用いた光磁気ディスクを含
む光ディスク記録・再生装置では、トラッキング誤差検
出方法として、第7図に示すようなプッシュプル方式が
使用されている。レーザーダイオードからのレーザービ
ームは、図示しない光ディスクで反射して、フォトダイ
オード1a、1b、差動増幅器2により構成されるトラッキ
ング誤差検出器3で検出される。光ディスクからの反射
光は、フォトダイオード1a、1b上に反射光スポットRと
して結像する。光ディスクの溝に記録する方式の装置で
は、反射光スポットRがフォトダイオード1a、1bに照射
される場合のそれぞれの光量は、トラッキングが正しく
とれているとき以外は等量ではない。即ち、光ビームス
ポットが光ディスクの溝に照射されると、溝の左右のエ
ッジ部分で回折が生じて、強い反射光が溝の左右に発生
する。溝のエッジ部分で生ずる反射光の強度が左右で異
なると、結果として溝からの反射光が反射光スポットR
としてフォトダイオード1a、1bに入射するときの光量が
異なることになる。このため、差動増幅器2の出力電圧
は正又は負の値をとり、制御回路は差動増幅器2の出力
に応じて光ビームスポットのトラッキング操作を行い、
差動増幅器2の出力電圧が零、即ち溝からの反射光がフ
ォトダイオード1a、1bを等量に照射するように制御す
る。
この方式は、光ディスクの回転面が光軸に対して直交
面からずれたり、対物レンズの中心が光軸中心からずれ
てくると、トラッキング誤差検出の零点がずれるために
正しい動作を行わないようになる。例えば、130mm追記
形光ディスクについてのISO(国際標準化機構)の標準
規格では、この零点のずれを検出するために第8図に示
すような方法を採用している。
第8図は1ビームによりランド部に記録する方式につ
いての説明図であり、斜線を施している部分は、光ディ
スク上の溝を表している。溝は案内溝4と5から成り、
この案内溝4、5を合わせた長さが1セクタ(1360バイ
ト)とされている。並列する52バイト長の案内溝4同志
の間には、予めフォーマットされているヘッダインフォ
メーション6が設けられ、更に案内溝4、5との間に1
バイト長の鏡面部、つまりオフセット検出フラッグマー
ク即ちミラーマーク7が設けられている。
第9図は第8図のランド記録のフォーマットに準じて
溝に記録する場合のオフセット信号発生の説明図であ
る。第9図(b)に示すように、光ビームスポットSが
正常の位置にある場合に、トラッキング誤差検出器3か
らの信号であるトラッキング誤差信号Tbのオフセットは
零である。しかし、対物レンズの軸が光軸からずれた
り、光ディスクが傾いて光ディスクへの入射光とディス
ク面とのなす角度が90度からずれると、トラッキング誤
差信号Tbの零点がずれるために、実際の光ビームスポッ
トSは第9図(a)又は(c)に示すように、正常の位
置から少しずれた位置をトレースすることになる。
第9図(a)は光ビームスポットSの位置が移動方向
Aに対して左側にずれている場合である。案内溝4とミ
ラーマーク7とでは、トラッキング誤差信号Tbにオフセ
ットが生じている。案内溝4では本来のトラッキング誤
差信号Tbと、対物レンズのずれ及び光ディスクの傾きな
どによるオフセット信号とが検出されるが、ミラーマー
ク7では溝がないためにオフセット信号のみが得られる
ことになる。
第9図(c)は光ビームスポットSの位置が移動方向
Aに対して右側にずれている場合である。案内溝4とミ
ラーマーク7とではトラッキング誤差信号Tbにオフセッ
トが生じており、ミラーマーク7では純粋なオフセット
信号のみが得られる。
このように、光ビームスポットSがミラーマーク7以
外の場所、例えば第9図(a)や(c)の位置にあると
きのトラッキング誤差信号Tbは、トラッキングのずれに
よる影響と光ディスクの傾きによる双方の影響を受けて
いる。従って、光ビームスポットSがミラーマーク7に
あるときのトラッキング誤差信号Tbのオフセット値に適
当な係数を乗じた後に、1セクタ期間これを保持して光
ビームスポットSがミラーマーク7以外の個所にあると
きのトラッキング誤差信号Tbから減算すれば、オフセッ
ト信号を含まないトラッキング誤差信号Tb0を得ること
ができる。
第7図及び第9図の説明は、1ビームにより溝に記録
する方式についてのものであるが、n個の光ビームを用
いて、n本のトラックに並列に記録するマルチビーム方
式についても、第10図に示すようにほぼ同様の方法を採
用することができる。
第10図は4個の光ビームスポットSa、Sb、Sc、Sdを用
いて、そのうちの1個の光ビームスポットSbが記録溝5
をトレースし、他の光ビームスポットSa、Sc、Sdはラン
ド部上のトラックをトレースする構成となっている。こ
の場合のトラッキング誤差検出器8は、2つの長片状の
フォトダイオード9a、9bと、これらの出力を差動的に増
幅する差動増幅器10から構成されている。光ビームスポ
ットSa、Sb、Sc、Sdからのそれぞれの反射光スポットR
a、Rb、Rc、Rdはフォトダイオード9a、9bで検出され、
差動増幅器10からトラッキング誤差信号Tbを得ることが
できる。光ディスク装置が全く正常に動作している場合
にはトラッキング誤差信号Tbは零であるが、トラッキン
グがずれると反射光スポットRbの2つのフォトダイオー
ド9a、9bへの照射光強度が異なるので、トラッキング誤
差信号Tbは正又は負の値となり、制御回路を作動させて
トラッキング制御の操作を行う。
[発明が解決しようとする課題] 対物レンズの軸が光軸からずれたり、光ディスクが傾
いて、光ディスクへの入射光とディスク面とのなす角度
が90度からずれると、フォトダイオード9a、9b上の反射
光スポットRa〜Rdは全てずれるために、検出されるオフ
セット信号は第7図の1ビームの場合に比べて4倍とな
る。
光ビームスポットSbによるトラッキング誤差信号をT
b、オフセット信号をδとすると、光ビームスポットSa
〜Sdからの反射光スポットRa〜Rd、が同一のパワー及び
発光分布を有していると仮定すれば、検出される誤差信
号Ttは概略次式で表される。
Tt=Tb+4δ このようにマルチビーム光ヘッドにおいては、1ビー
ム光ヘッドに比べてトラッキング精度がより要求される
にも拘らず、4倍のオフセット信号が発生して、本来の
トラッキング誤差信号Tbに重畳されて差動増幅器10から
出力される。従って、この点がマルチビーム用光ヘッド
のトラッキングの問題点となる。
本発明の目的は、マルチビームにより光ディスクのマ
ルチトラックに並列に記録又は再生する場合において、
光ディスクの回転面が光軸に対する直交面からずれた
り、対物レンズの中心が光軸の中心からずれたりする
と、トラッキング誤差検出の零点がずれるために正しい
トラッキングがとれなくなる欠点を改良して、トラッキ
ング誤差検出における零点のオフセット信号を容易に得
ることができる光ディスク装置のトラッキング信号検出
方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するための第1発明に係る光ディス
ク装置のトラッキング信号検出方法は、複数個の光ビー
ムスポットを用いて光ディスクの複数のトラックに並列
に記録又は再生する場合において、前記複数個の光ビー
ムスポットの前記光ディスク上での反射光をトラッキン
グ誤差検出器に加え、前記複数個の光ビームスポットの
内の1個を前記トラックに沿った方向にフォーマットの
セクタを区分するプリフォーマット部と同列に設けられ
た溝に照射し、残余の光ビームスポットを光ディスクの
半径方向の前記溝間に照射し、前記光ディスクのセクタ
ごとに、前記溝方向に測定した光ビームスポット同志の
間隔d1とほぼ等しい長さのミラーマークを前記溝方向に
前記溝と直列に挿入し、前記ミラーマークから前記プリ
フォーマット部までの間隔d2を光ビームスポットが前記
プリフォーマット部から影響を受けない間隔とし、前記
1個の光ビームスポットが前記ミラーマークを照射して
いる期間の前記トラッキング誤差検出器の出力を1セク
タ期間保持して、前記1個の光ビームスポットが前記ミ
ラーマーク以外の部分をトレースしているときの前記ト
ラッキング誤差検出器の出力から差し引くことにより、
オフセット信号を含まないトラッキング誤差信号のみを
抽出することを特徴とする。
また、第2発明に係る光ディスク装置のトラッキング
信号検出方法は、n個の光ビームスポットを用いて光デ
ィスクの複数のトラックに並列に記録又は再生する場合
において、前記n個の光ビームスポットの前記光ディス
ク上での反射光をトラッキング誤差検出器に加え、前記
n個の光ビームスポットの内の1個を前記トラックに沿
った方向に設けられた溝に照射し、残余の光ビームスポ
ットを光ディスクの半径方向の前記溝間に照射し、前記
光ディスクのセクタごとに、前記溝方向に前記溝に直列
に挿入したギャップ部を前記1個の光ビームスポットが
通過する際に、前記1個の光ビームのみを瞬間的に消灯
し、そのときの前記トラッキング誤差検出器の出力を1
セクタ期間保持すると共に、この保持された前記トラッ
キング誤差検出器の出力をn/(n−1)倍し、前記光ビ
ームを点灯した場合のトラッキング誤差検出器の出力か
ら減算することにより、オフセット信号を含まないトラ
ッキング誤差信号を抽出することを特徴とする。
[作用] 上述の第1発明による光ディスク装置のトラッキング
信号検出方法は、マルチビームスポットにより光ディス
クのマルチトラックに並列に記録又は再生する場合にお
いて、光ディスクのフォーマットのセクタごとに、光ビ
ームスポットの溝方向の間隔d1とほぼ等しい長さのミラ
ーマークを設け、このミラーマークからプリフォーマッ
ト部までの距離d2を、全ての光ビームがプリフォーマッ
ト部から影響を受けない間隔とすることにより、1個の
光ビームスポットがミラーマークを照射しているときの
光ディスクからの反射光を基にオフセット信号を含まな
いトラッキング誤差信号を得る。
また、第2発明による光ディスク装置のトラッキング
信号検出方法は、1個の光ビームスポットをその光ビー
ムスポットが光ディスクのディスクフォーマット上のギ
ャップ部分を通過する際に瞬間的に消灯し、その際の光
ディスクからの反射光を基にオフセット信号を含まない
トラッキング誤差信号を得る。
[実施例] 本発明を第1図〜第6図に図示の実施例に基づいて詳
細に説明する。なお、第7図以下の図面と同一の符号は
同一又は同等の部材を示している。
第1図は4ビーム光ディスク装置についての第1の実
施例の説明図である。案内溝を兼ねた記録溝11と同列
に、その前にミラーマーク12が設けられ、更にミラーマ
ーク12の前には順次に同様に案内溝を兼ねた記録溝13、
フォーマットのセクタを区分するプリフォーマット部14
が設けられている。この第1図では、4ビームのうちの
光ビームスポットSbのみが記録溝11、13を照射し、他の
光ビームスポットSa、Sc、Sdは平担で記録が可能なラン
ド部をトレースするようにし、記録溝11、13をトレース
する光ビームスポットSbが丁度ミラーマーク12を通過す
る場合を示している。光ディスク上の光ビームスポット
Sは釣鐘状の広がりを有しているので、記録溝13がない
場合には光ビームスポットScとSdは、光ビームスポット
Sbがミラーマーク12上にあるときプリフォーマット部14
からの影響を受けることになる。トラッキング誤差検出
を正確に行うためには、ランド部をトレースしている光
ビームスポットSc及びSdがプリフォーマット部14の影響
を受けないようにすることが望ましい。このため、この
第1の実施例ではプリフォーマット部14の後に記録溝13
を設ける。光ビームスポットSa〜Sd相互間の記録溝13方
向での間隔をd1とすると、記録溝13の長さd2をほぼd2=
2・d1の長さとし、ミラーマーク12の長さd3をほぼd1に
等しくしている。
光ビームスポットSa〜Sdが第1図の位置にあるとき、
光ビームスポットScとSdはプリフォーマット部14からの
影響を受けることがなく、より正確なトラッキング誤差
検出が可能になる。また、ミラーマーク12の長さd3をビ
ーム間隔d1とほぼ等しくしているので、2つの光ビーム
スポットが同時にミラーマーク12に入ることがなく、光
ビームスポットScとSdが溝から受ける影響が不均衡にな
ることを防止することができ、オフセット信号検出の精
度向上に役立っている。
第2図はミラーマーク12によるトラッキングオフセッ
ト補正のためのブロック回路図である。フォトダイオー
ド9a、9bの出力を差動増幅器10に接続し、差動増幅器10
の出力を2岐して、一方の出力をサンプルホールド回路
15を介して差動増幅器16に接続し、他の出力を直接に差
動増幅器16に接続する。また、サンプルホールド回路15
にタイミング制御回路17の出力を接続する。
第1図(a)〜(e)は第2図の回路のタイミングチ
ャート図である。(a)はフォトダイオード9a、9bから
の4個のオフセット信号δを合成した合成オフセット信
号4δを含む差動増幅器10の出力であるトラッキング誤
差信号Tb、(b)はタイミング制御回路17からのサンプ
ルパルスSPである。トラッキング誤差信号Tbをサンプル
ホールド回路15でサンプルパスルSPにより抽出し、
(c)に示すようにサンプルホールド回路15の出力SHを
1セクタ期間保持する。サンプルパルスSPはミラーマー
ク12の期間内で出力されるので、サンプルホールド回路
15からの出力SHは合成オフセット信号4δのみであり、
トラッキング誤差信号Tbは含まれていない。従って、合
成オフセット信号4δを含むトラッキング誤差信号Tbか
ら、サンプルホールド回路15の出力SHを差動増幅器16で
差し引くことにより、純粋のトラッキング誤差信号Tb0
を得ることができる。また、(e)で示すRSは溝からの
反射光の強度を検出した信号を示し、タイミング制御回
路17を通ってサンプルパルスSPを得る。
なお、第1図に示す実施例では、光ビームスポットSa
〜Sdは溝に対して左下りとなっているが、第3図に示す
ように光ビームスポット列を溝に対して右下りとするこ
とも可能である。この場合には、第3図からも理解し得
るように、記録溝13の長さd2を2・d1とする必要はな
く、d1程度の長さとすればよい。また、光ビームスポッ
トSの数や、どの光ビームスポットをトラッキング誤差
検出に使用するかによって、種々の実施態様が考えられ
るが、要するにミラーマーク12からプリフォーマット部
14までの間の記録溝13の長さを、全ての光ビームスポッ
トSa〜Sdがプリフォーマット部14からの影響を受けない
長さとすればよい。
第4図は第2の実施例の説明図であり、案内溝を兼ね
た記録溝18をトレースしている光ビームスポットSは光
ビームスポットSbのみであり、他の3つの光ビームスポ
ットSa、Sc、Sdにより平担で記録が可能なランド部をト
レースする。トラッキング誤差信号Tbは記録溝18をトレ
ースしている光ビームスポットSbから得られるが、他の
3つの光ビームスポットSa、Sc、Sdからはそれぞれ、ト
ラッキング誤差信号Tbを含まないオフセット信号δのみ
を得る。従って、記録溝18をトレースしている光ビーム
スポットSbをトラッキングに影響がない範囲で瞬間的に
消灯することにより、記録溝18以外で発生しているオフ
セット信号のみを検出することができる。
また、第4図はディスクフォーマットの1セクタの構
成を示し、識別信号であるID信号などを記録してあるプ
リフォーマット部19と記録溝18との間に光ディスクの回
転変動によるタイミング誤差を吸収するためにギャップ
20a、20bを設けている。このギャップ20bの領域をオフ
セット信号検出のために光ビームスポットSbを消灯する
場所として利用すれば、記録・再生する信号に対しては
全く影響を与えないこととなる。
この第2の実施例におけるトラッキング誤差検出器の
構成について、第5図により説明する。光ビームスポッ
トSa〜Sdをそれぞれ2分割フォトダイオード21により検
出し、フォトダイオード21の出力をそれぞれ差動増幅器
22を介して加算器23に接続する。光ビームスポットSa〜
Sdでは同一のオフセット信号δが発生していると仮定
し、光ビームスポットSbによるオフセット信号δを含ま
ないトラッキング誤差信号をTb0とすれば、加算器23か
ら出力される全体の誤差検出信号Ttは合成オフセット信
号を4δとすると(Tb0+4δ)となる。これに対し
て、光ビームスポットSbを消灯した場合の全体の誤差検
出信号Ttは3δである。従って、光ビームスポットSbの
みを消灯した場合の誤差検出信号Ttを1セクタ期間保持
してこれを4/3倍し、光ビームスポットSbを含む全光ビ
ームスポットを点灯した場合の検出信号Ttから減算すれ
ば、(Tb0+4δ)−3δ・4/3=Tb0となり、オフセッ
ト信号δを含まないトラッキング誤差信号Tb0を得るこ
とができる。光ビームスポットSbを消灯する位置は、デ
ータの記録・再生が行われない光ディスク上の位置が最
も望ましい。
第6図はこのための回路構成を示し、24a、24b、24
c、24dはレーザーダイオードであり、それぞれ対応する
レーザーダイオードドライバ25a、25b、25c、25dによっ
て駆動する。また、ドライバ25bの出力をスイッチ26を
介してレーザーダイオード24bに接続する。レーザーダ
イオード24a〜24dから出射するレーザービームは、光デ
ィスク、信号検出器を含む光学系ブロック27を介して反
射光ビームスポットとして2分割フォトダイオード28
a、28bに入射する。フォトダイオード28a、28bの出力を
差動増幅器29に接続し、差動増幅器29の出力を二岐し
て、一方の出力をサンプルホールド回路30、4/3倍増幅
器31を介して差動増幅器32に接続し、また他方の出力を
直接に差動増幅器32に接続する。更に、光学系ブロック
27で得られる反射光の強度出力をタイミング制御回路33
に接続し、タイミング制御回路33からの出力をスイッチ
26、サンプルホールド回路30に接続する。
このようにして、差動増幅器32から得られる出力から
は、前述のオフセット信号の混入していないトラッキン
グ誤差信号Tb0=(Tb0+4δ)−3δ・4/3を得ること
ができる。
第4図は第6図のブロック回路により、4つの光ビー
ムスポットSa〜Sdのうちの光ビームスポットSbをトラッ
キング制御に使用する場合についてのタイミングチャー
ト図である。レーザーダイオード24a〜24dからのレーザ
ービームは、光学系ブロック27を通り、2分割フォトダ
イオード28a、28bを照射して、差動増幅器29によってト
ラッキング誤差信号Tbを得るが、この誤差信号Tbには合
成オフセット信号4δも含まれている。信号検出器を含
む光学系ブロック27の出力として得られる記録溝18から
の反射光の強度を検出した(f)に示す信号RSを、タイ
ミング制御回路33に入力し、その出力からスイッチ26を
制御する(a)に示す信号SCと、(b)に示すサンプル
パルスSPを得る。光ディスク上の記録溝18をトレースし
ている光ビームスポットSbを、スイッチ26によりディス
クフォーマットのギャップ20bを通過する際の期間tの
間で消灯する。そして、その間の差動増幅器29の出力に
は、各光ビームスポットSa、Sc、Sdのオフセット信号δ
を合成した合成オフセット信号3δが含まれるが、この
期間t以外の期間では差動増幅器29の出力は、(c)に
示すようにオフセット信号が含まれないトラッキング誤
差信号Tb0と、全光ビームスポットSa〜Sdの合成オフセ
ット信号4δの和の(Tb0+4δ)である。タイミング
制御回路33から得られるサンプルパルスSPがサンプルホ
ールド回路30に加えられると、トラッキング誤差信号Tb
からサンプルホールドして、(d)に示す信号SHを得
る。この信号SHを4/3倍増幅器31で増幅し、差動増幅器3
2の出力Tb0には、前述の(Tb0+4δ)信号と(3δ・4
/3)信号の差信号である信号Tb0、つまりオフセット信
号を含まないトラッキング誤差信号Tb0が得られること
になる。
以上に説明した実施態様以外にも、第1の実施例と同
様に第2の実施例についても種々の実施態様が考えられ
ることは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係る光ディスク装置のト
ラッキング信号検出方法によれば、マルチビームを用い
て光ディスクのマルチトラックに並列に記録又は再生す
る場合において、光ディスクの回転面が光軸に対する直
交面からずれたり、対物レンズの中心が光軸の中心から
ずれた場合でもそのために生ずるオフセット信号を含ま
ない正しいトラッキング誤差信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面第1図〜第6図は本発明に係る光ディスク装置のト
ラッキング信号検出方法の実施例を示し、第1図は第1
の実施例のディスクフォーマットとタイミングチャート
図、第2図はブロック回路図、第3図はディスクフォー
マットの他の実施態様の説明図、第4図は第2の実施例
のディスクフォーマットとタイミングチャート図、第5
図は4ビーム方式におけるトラッキング誤差検出器の説
明図、第6図はブロック回路図であり、第7図は従来の
1ビームの場合のプッシュプル方式トラッキング誤差検
出器の説明図、第8図は130mm追記形光ディスクのミラ
ーマークについてのISO規格の説明図、第9図は光ビー
ムスポットのトラックずれとオフセット信号との関係の
説明図、第10図はマルチビームのトラッキング誤差検出
器の説明図である。 符号9a、9b、21、28a、28bはフォトダイオード、10、1
6、22、29、32は差動増幅器、11、13、18は記録溝、12
はミラーマーク、14、19はプリフォーマット部、15、30
はサンプルホールド回路、17、33はタイミング制御回
路、20a、20bはギャップ、23は加算器、24a〜24dはレー
ザーダイオード、25a〜25dはレーザーダイオードドライ
バ、26はスイッチ、27は光学系ブロック、31は4/3倍増
幅器である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の光ビームスポットを用いて光ディ
    スクの複数のトラックに並列に記録又は再生する場合に
    おいて、前記複数個の光ビームスポットの前記光ディス
    ク上での反射光をトラッキング誤差検出器に加え、前記
    複数個の光ビームスポットの内の1個を前記トラックに
    沿った方向にフォーマットのセクタを区分するプリフォ
    ーマット部と同列に設けられた溝に照射し、残余の光ビ
    ームスポットを光ディスクの半径方向の前記溝間に照射
    し、前記光ディスクのセクタごとに、前記溝方向に測定
    した光ビームスポット同志の間隔d1とほぼ等しい長さの
    ミラーマークを前記溝方向に前記溝と直列に挿入し、前
    記ミラーマークから前記プリフォーマット部までの間隔
    d2を光ビームスポットが前記プリフォーマット部から影
    響を受けない間隔とし、前記1個の光ビームスポットが
    前記ミラーマークを照射している期間の前記トラッキン
    グ誤差検出器の出力を1セクタ期間保持して、前記1個
    の光ビームスポットが前記ミラーマーク以外の部分をト
    レースしているときの前記トラッキング誤差検出器の出
    力から差し引くことにより、オフセット信号を含まない
    トラッキング誤差信号のみを抽出することを特徴とする
    光ディスク装置のトラッキング信号検出方法。
  2. 【請求項2】n個の光ビームスポットを用いて光ディス
    クの複数のトラックに並列に記録又は再生する場合にお
    いて、前記n個の光ビームスポットの前記光ディスク上
    での反射光をトラッキング誤差検出器に加え、前記n個
    の光ビームスポットの内の1個を前記トラックに沿った
    方向に設けられた溝に照射し、残余の光ビームスポット
    を光ディスクの半径方向の前記溝間に照射し、前記光デ
    ィスクのセクタごとに、前記溝方向に前記溝に直列に挿
    入したギャップ部を前記1個の光ビームスポットが通過
    する際に、前記1個の光ビームのみを瞬間的に消灯し、
    そのときの前記トラッキング誤差検出器の出力を1セク
    タ期間保持すると共に、この保持された前記トラッキン
    グ誤差検出器の出力をn/(n−1)倍し、前記光ビーム
    を点灯した場合のトラッキング誤差検出器の出力から減
    算することにより、オフセット信号を含まないトラッキ
    ング誤差信号を抽出することを特徴とする光ディスク装
    置のトラッキング信号検出方法。
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