JP2667815B2 - ブラシレス電動機 - Google Patents

ブラシレス電動機

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JP2667815B2
JP2667815B2 JP61197161A JP19716186A JP2667815B2 JP 2667815 B2 JP2667815 B2 JP 2667815B2 JP 61197161 A JP61197161 A JP 61197161A JP 19716186 A JP19716186 A JP 19716186A JP 2667815 B2 JP2667815 B2 JP 2667815B2
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文男 田島
邦夫 宮下
康之 杉浦
俊美 虻川
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ブラシレス電動機に係り、特に、電機子反
作用磁束を有効に利用して出力トルクを大とすることを
図つた永久磁石形ブラシレス電動機に関する。 〔従来の技術〕 一般にサーボモータの性能はトルク/イナーシヤ比で
評価しうる。トルクは電気的な巻線が同一である場合、
磁束量に比例する。したがつて、磁束量の増加が性能向
上に大きく影響を与える。しかし、一般に永久磁石形サ
ーボモータでは、価格的な面からフエライト磁石を使う
ことから、磁石の残留磁束密度が低く、モータの性能に
は限界があつた。 以下、従来の永久磁石形サーボモータの制御として特
開昭60−62894号の記載例について示す。第2図は対象
とする永久磁石形サーボモータの構造断面図を示す。固
定子1は、ハウジング3と、このハウジングの内径面に
固定の固定子鉄心4と、この固定子鉄心に巻装された多
相の励磁巻線5とから成る。回転子2は、シヤフト6
と、このシヤフト6と一体的な永久磁石回転子9とから
成り、さらにこの永久磁石回転子9は、ヨーク7と永久
磁石8とから成り、そしてシヤフト6が、ベアリン10,
エンドブラケツト11によつて固定子1に回転自在に保持
される。なお、PSは回転子2の回転位置を検出する位置
検出器、Eはエンコーダである。 第3図は従来構造の永久磁石回転子9の断面図であ
る。図は2極の例で示し、永久磁石8は図示のように半
径方向に着磁されるとともにヨーク7には接着剤等で固
定される。永久磁石材としては一般にフエライトが使わ
れ、その磁束密度は低い。 第4図は、この種サーボモータの制御回路の概要を、
第5図,第6図にはその動作原理を示す。第4図におい
て、直流電源12よりインバータ13を介して固定子の励磁
巻線5に電力を供給する。速度制御回路(ASR)では、
速度指令ωと、エンコーダEよりの実際の速度ω
から速度差ωを算出し、これにPI制御(P:比例項,I:
積分項)等によりトルク指令すなわち電流指令Isを出力
する。 一方、正弦波発生器では、永久磁石回転子9の位置を
検出する位置検出器PSと、エンコーダEよりのパルスす
なわち回転子の位置情報から、励磁巻線5の各巻線(こ
こでは3相)の誘起電圧と同相の正弦波出力を発生す
る。各相はそれぞれ個別に電流制御系(ACR)を持ち、
各相の電流指令は前記電流指定Isと正弦波出力との積と
なる。ここで、各相と正弦波出力信号は2π/3の位相差
を持つ。 以上の制御によつて第5図に示すように、各相合成の
電流は界磁束φに直角の位相となり、無整流子でかつ
直流機と同等の特性が得られる。 第6図に電機子反作用の影響を示す。永久磁石の磁束
分布が正弦波と仮定するとBm(θ)で表わされる。3相
電流の合成の電流分布i(θ)はBm(θ)と同相で、上
記の制御によつて常に正弦波となり、トルクTは次の
(1)式で表わされる。 回転子の位置に対して常に同じBm(θ),i(θ)を与
えるように上記の如く制御が行われるために(1)式は
常に一定である。 一方、電機子反作用による起磁力は位相が90度異な
り、AT(θ)として現われる。この電機子反作用起磁力
による磁束密度BAT(θ)はAT(θ)と同相であり、図
示のように現われる。電流i(θ)と電機子反作用磁束
BAT(θ)によるトルクTATは次の(2)式で表わされ
る。 (2)式において、BAT(θ)とi(θ)は90度の位
相差を持つていることからTATは零となる。 したがつて、従来構造の永久磁石形サーボモータを、
特開昭60−62894号で開示した制御法を適用して駆動し
ても、電機子反作用による磁束の利用がなく、かつ、永
久磁石の磁束も低いことから、サーボモータとしての性
能も低いという問題点を有していた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来技術では電機子反作用による磁束を十分利用
しておらず、したがつて、モータの性能を低からしめて
いる点に問題がある。 本発明の目的は、電機子反作用による磁束を発生トル
クに有効に働かしめるモータ構成と制御方法を与えてモ
ータ性能を高からしめると同時に、正回転時および逆回
転時で同じ特性が得られるブラシレス電動機を提供する
ことにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、多相の励磁巻線を固定子鉄心に巻回した固
定子と、前記固定子鉄心の円周面と空隙を介して対向す
る領域に、半径方向に着磁された永久磁石と、該永久磁
石より高い透磁率を持つ高透磁率磁性体とを環状に交互
に配置し、かつ前記永久磁石と高透磁率磁性体の磁極中
心がなす電気角を90゜とした回転子と、前記回転子の位
置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段によっ
て得られた位置検出信号に応じて、前記回転子の高透磁
率磁性体に電機子反作用の増磁作用が働くように、前記
固定子の多相励磁巻線を通電制御する制御回路とを備え
たことを特徴としたブラシレス電動機、により達成され
る。 〔作用〕 電機子反作用の増磁起磁力によつて、高透磁率磁性体
を通る磁束は増加する。一方、永久磁石側には電機子反
作用の減磁力が働くが、永久磁石材のフエライトの透磁
率は少ない。したがつて、電流が大になるほど、磁束量
が増えてサーボ性能の増加をもたらす。また、回転子に
おいて永久磁石と高透磁率磁性体とを、該部材の磁極中
心がなす電気角90゜の位置に交互に配置することによ
り、正回転も逆回転も同様に回転駆動することが出来
る。 以下、本発明の一実施例を図により説明する。 第7図は本発明における回転子の一構造例を示したも
ので、固定子側の鉄心内周面と小空隙を介して対向す
る、回転子鉄心の外周面には、永久磁石8と、該永久磁
石8より高い透磁率を持つ高透磁率磁性体20(補助突極
と称す)のそれぞれの磁極中心が電気角で90゜になるよ
うにして交互に配置されている。一般に永久磁石8と補
助突極20との分割比は、永久磁石8の方が補助突極20よ
り大となるように選択する。また補助突極20とヨーク7
は共に高透磁率磁性体であることから、同一材質、例え
ば、けい素鋼板等によつて一体に作ることができる。固
定子については従来例と同一の構造をとる。 以上の構成の電動機に対して、第4図に示した制御回
路で、制御を行う。 第8図に本実施例の動作説明図を示す。回転子位置検
出器PSを従来と同一の位置に置くことによつて、回転子
に対する電流i(θ)、電機子反作用起磁力AT(θ)
は、図示のように、永久磁石に減磁作用が、補助突極20
に増磁作用がかかるように制御する。これは、位置検出
器PSの出力信号と巻線誘起電圧との位相を適正に選択す
ることによつて可能である。 電動機の無負荷時、つまり電流非通電時の空隙の磁束
密度分布はBm(θ)で表わされる。一方、負荷時におけ
る電機子反作用による磁束密度は、図示のように、起磁
力がAT(θ)で正弦波状の分布で現われる。この場合、
補助突極20には増磁起磁力として、また永久磁石8には
減磁起磁力として作用するが、補助突極20の透磁率が大
きく、また永久磁石8の透磁率が小さいため、図示のB
AT(θ)のように、補助突極20の部分で磁束密度が増加
した分布となる。この補助突極20の部分の磁束の増加
は、前述のように永久磁石の透磁率が1であるのに対
し、補助突極20の透磁率が例えば1000〜10,000と大きい
ために生じ、全体の磁束量は大幅に増加する。 この場合のトルクTは次の(3)式で表わされる。 したがつて、以上の原理より永久磁石8の磁束B
m(θ)は従来例よりも少なくなるが、電機子反作用磁
束BAT(θ)の大幅な増加によつてトルクの増加を生ぜ
しめることができる。また、永久磁石8の使用量は従来
に対して少なくすることができる利点がある。 第1図は永久磁石8の磁束量φと、その誘起電圧EO
および電流iのベクトル図を示す。電流iと同相に電機
子反作用磁束φatが存在し、φatとφの合成と、電流
iのベクトル積によつてトルクは発生する。この場合、
各相電流は常に第4図で示した制御回路によつて回転子
位置に対して正弦波状に変化するため、永久磁石回転式
位置に対する電流ベクトルは常に一定となり、トルク変
動は生じない。以上の構成によつて、トルク変動は従来
と同様に少なく、出力トルクの大なる永久磁石形ブラシ
レス電動機を提供しうる。 第9図は、逆転もしくは制動時の動作原理を示す。第
10図には電流ベクトル図を示す。逆転時もしくは制動時
に、第1図,第8図と同一のベクトル軸上に電流を通電
すると、正転時と逆に永久磁石8に電機子反作用の増磁
力が、また補助突極20に減磁力がかかる。このため補助
突極20は永久磁石8と逆極性となり、トルクを弱めるこ
とになる。第10図に示すように、電流ベクトルの位置を
保持することによつて逆転時も正転時とほぼ同じ動作が
得られる。これは、第4図で示した正弦波発生器の出力
を、正転時と逆転時あるいは制動時等によつて変える
(位相の異なる位置に変える)ことによつて可能であ
る。 以上は、ロータリ型の電動機に対する適用の例につい
て述べたが、リニア型の電動機に対しても適用できる。
また、電動機構造として、固定子鉄心の空隙面に多数の
磁極歯を有するステツプモータ構造のブラシレス電動機
についても適用可能である。 〔発明の効果〕 本発明によれば、従来の永久磁石形ブラシレス電動機
に比べて、トルク変動は同等でトルク対イナーシヤ比を
大きくすることができ、また、永久磁石材の使用量を減
らすことができ、安価なブラシレス電動機を実現し得る
制御方法を提供できる。さらに、回転子において、永久
磁石の磁極と高透磁率磁性体とを電気的に直交する位置
に交互に配置したため、正回転および逆回転で特性が同
じであり正逆回転対応が可能なブラシレス電動機を提供
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の動作説明用の電流ベクトル図、第2図
は本発明が適用される電動機の断面図、第3図は従来例
の磁石回転子の断面図、第4図は制御回路図、第5図,
第6図は従来例の動作説明用図、第7図は本発明の回転
子の構造の一例を示す断面図、第8図は本発明の動作説
明用図、第9図,第10図は逆転,制動時の本発明の動作
説明用図である。 1……固定子、2……回転子、4……固定子鉄心、5…
…励磁巻線、7……ヨーク、8……永久磁石、9……永
久磁石回転子、13……インバータ、15……速度制御回
路、17……電流制御系、20……高透磁率磁性体(補助突
極)、PS……位置検出器、E……エンコーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 康之 日立市久慈町4026番地 株式会社日立製 作所日立研究所内 (72)発明者 虻川 俊美 日立市久慈町4026番地 株式会社日立製 作所日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−74347(JP,A) 実開 昭58−153575(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.多相の励磁巻線を固定子鉄心に巻回した固定子と、 前記固定子鉄心の円周面と空隙を介して対向する領域
    に、半径方向に着磁された永久磁石と、該永久磁石より
    高い透磁率を持つ高透磁率磁性体とを環状に交互に配置
    し、かつ前記永久磁石と高透磁率磁性体の磁極中心がな
    す電気角を90゜とした回転子と、 前記回転子の位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段によって得られた位置検出信号に応じ
    て、前記回転子の高透磁率磁性体に電機子反作用の増磁
    作用が働くように、前記固定子の多相励磁巻線を通電制
    御する制御回路とを備えたことを特徴としたブラシレス
    電動機。
JP61197161A 1986-08-25 1986-08-25 ブラシレス電動機 Expired - Lifetime JP2667815B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7714466B2 (en) 2006-07-24 2010-05-11 Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. Claw-teeth-type rotating electrical machine

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS58153575U (ja) * 1982-04-08 1983-10-14 三菱電機株式会社 磁石モ−タ−

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