JP2666921B2 - 標的装置 - Google Patents

標的装置

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JP2666921B2
JP2666921B2 JP3322795A JP3322795A JP2666921B2 JP 2666921 B2 JP2666921 B2 JP 2666921B2 JP 3322795 A JP3322795 A JP 3322795A JP 3322795 A JP3322795 A JP 3322795A JP 2666921 B2 JP2666921 B2 JP 2666921B2
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智 山田
司男 山本
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Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
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  • Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標的装置、特に標的が
移動制御され、その標的面が例えば90度の回転や起立
・転倒等の動作をする標的装置において、ビデオカメラ
で撮影された標的面の撮影画面から命中弾の弾痕を検出
する際、命中弾の弾痕を検出するに先立って標的面の位
置合わせ、すなわち撮影画面の画面ズレを補正するよう
にした標的装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラで標的面を撮影し、標的面
に命中した命中弾の弾痕をモニタ装置に表示するように
した従来の標的装置においては、撮影された標的面の画
像データを全て射撃手の近傍或いは指揮官装置のモニタ
装置側に伝送し、モニタ装置の表示画面にその命中弾を
表示するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ビデオカメラで撮影さ
れた標的面の画像データを全て射撃手の近傍或いは指揮
官装置のモニタ装置側に伝送する従来の標的装置の構成
では、データ伝送に時間がかかり、命中した弾痕やその
得点等をモニタ装置に直ちに表示できない欠点があつ
た。
【0004】この欠点を解決すべく、本願出願人は、標
的面に命中した新たな命中弾の弾痕位置の座標データを
撮影画面から検出し、その座標データだけをビデオカメ
ラ側から射撃手の近傍或いは指揮官装置のモニタ装置側
にデータ伝送する方式の標的装置を提案している。
【0005】しかしながら、標的、すなわち標的面が移
動変化することなく固定している場合には、ビデオカメ
ラも固定されている限りにおいてビデオカメラで撮影さ
れた標的面の2つの撮影画面には、その位置ズレ、すな
わち画面ズレは生じないが、高度の射撃訓練を行う標的
装置にあっては、その標的すなわち標的面を、例えば9
0度の回転や起立・転倒等の動作をさせ、標的面が正面
を向くその射撃時間を種々変えられるようになってい
る。
【0006】この様に標的面が移動変化するとき、或い
はビデオカメラが移動するとき、標的の移動前後、或い
はビデオカメラの移動前後でその位置ズレが生じ、ビデ
オカメラで撮影された撮影画面に画面ズレの生じること
が予想される。撮影画面の画像データから標的面に命中
した新たな命中弾の弾痕を検出する命中弾検出方式の標
的装置では、この画面ズレを補正した上で、命中弾の弾
痕を検出し、その座標データだけをモニタ装置側に伝送
することが望まれる。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あり、ビデオカメラで撮影された標的面の撮影画面から
新たな命中弾の弾痕を検出するに先立って、比較すべき
2つの撮影画面の画面ズレを検出すると共に、この比較
すべき標的面の画面ズレを補正するようにし、新たな命
中弾の自動検出の際、その誤検出が生じないようにした
標的装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、本発明の標的装置は標的が制御され、標的面が変
化する当該標的面を正面に向け、当該標的面をビデオカ
メラで撮影し、撮影画面の画像データから標的面に命中
した命中弾の弾痕を検出すると共に、その命中弾の座標
データをモニタ装置側に伝送し、モニタ装置側で標的面
の描画標的と対応の標的画面に当該命中弾を表示するよ
うにした標的装置において、制御される標的の標的面に
少なくとも3個以上の位置合わせ用の基準マークを設け
ると共に、ビデオカメラで撮影した当該基準マークを有
する標的面の撮影画面をメモリに記憶しておき、1つ前
の撮影画面の基準マークと次の撮影画面の基準マークと
を基に、その標的面の撮影画面のズレを検出する画面ズ
レ検出部と、当該画面ズレ検出部で検出された画面ズレ
を補正する画面補正処理部とを設け、当該基準マークを
基に撮影画面の位置合わせを行い、撮影画面の画面ズレ
を補正した後に標的面に命中した新たな命中弾の弾痕を
検出するようにしたことを特徴としている。
【0009】そして上記標的は、その標的面が90度回
転し、その標的面が起立及び転倒し、その標的が上下動
し、上記標的面が上昇後所定の時間正面を向き静止する
ように制御されるようになっている。
【0010】また、上記ビデオカメラは固定されている
他、当該ビデオカメラを上下動させる昇降機構を備え、
ビデオカメラを上昇させて上記標的面の正面に対向する
ようになっていてもよい。
【0011】
【作用】新たな命中弾の弾痕を検出する前に、比較すべ
き標的面の画面ズレを補正するようにしているので、新
たな命中弾の誤検出が生じることはない。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係る標的装置の一実施例構成
を示している。同図において、CCDイメージセンサ2
を内蔵したビデオカメラ1は、標的20の標的面3が正
面を向いているとき、或るタイミングで当該標的面3を
撮影するようになっている。このとき標的面3に描かれ
た位置合わせ用の、例えば十字形、三角形、円形等の形
状をした3個の基準マーク21もビデオカメラ1によっ
て撮影される。
【0013】標的20の標的面3は、回転、起立と転
倒、上下動のいずれかの移動制御がなされるようになっ
ており、これらのいずれの移動制御にあっても、図2
(A)図示の如く、標的面3は所定の高さで所定の時間
正面を向くように制御される。標的面3が正面を向き静
止しているとき、射撃手は射撃を行い、またビデオカメ
ラ1は標的面3に命中した命中弾を検出するため、上記
の或るタイミングで当該標的面3を撮影する。
【0014】図2は標的の各種制御例説明図を示してお
り、同図(A)の標的面3は正面を向いた静止の状態に
あり、同図(B)の標的面3は同図(A)の標的面3が
90度回転した状態で、いわゆる回転標的であり、同図
(C)の標的面3は同図(A)の標的面3が右側方に9
0度回転した状態で、いわゆる転倒標的であり、この場
合標的面3が前方又は後方に転倒するものも当該転倒標
的に含まれており、同図(D)の標的面3は同図(A)
の標的面3が降下した状態で、いわゆる昇降標的であ
り、同図(B),(C),(D)の各標的20は、上記
説明の如くその標的面3が所定の高さで所定の時間正面
を向いて静止するように制御される。
【0015】図2図示の各種の標的20は、その標的枠
3−1に十字形状の基準マーク21が4個描かれてお
り、ビデオカメラ1はこの基準マーク21を含んで標的
面3を撮影するように設定されている。当該基準マーク
21は図1図示の如く、標的枠3−1より内側の標的面
3に描かれていてもよく、また当該基準マーク21の数
は3個であってもよい。
【0016】図3はビデオカメラの一実施例設置説明図
を示しており、標的20の前方にビデオカメラ保護用の
保護溝22が設けられ、上記説明の如く、4個の基準マ
ーク21を含んで標的面3を撮影できるように、ビデオ
カメラ1がこの保護溝22に予め設定される。
【0017】図4はビデオカメラの他の実施例設置説明
図を示しており、標的20の前方に設けられた保護溝2
2にビデオカメラ1が配置されている。射撃開始前の標
的位置確認の指令信号と、後に説明する採点指令信号が
それぞれ発せられたとき、当該ビデオカメラ1の下端に
取付けられた昇降機構23が作動し、ビデオカメラ1は
同図図示の如く標的面3の中央位置まで上昇する。そし
てビデオカメラ1は正面向きの標的面3と対向して静止
するが、このときビデオカメラ1が4個の基準マーク2
1を含んで標的面3を撮影できるように、ビデオカメラ
1がこの保護溝22に設定される。以下の説明では、標
的面3は標的枠3−1を含むものとして説明する。
【0018】この様に設定されているビデオカメラ1で
撮影された標的面3のビデオ信号は画像処理部4に送ら
れ、所定時間毎に或いは後に説明する採点指令信号を受
けたとき、当該画像処理部4は、その画像データを取込
み、図1の標的20の場合は3個の基準マーク21を基
に、また図2の標的20の場合は4個の基準マーク21
を基に、1つ前に撮影された標的面3の撮影画面と次に
撮影された標的面3の撮影画面についての位置合わせを
行った上で新弾痕の有無の検出を行い、新弾痕がある場
合、その新たな命中弾の弾痕位置の座標データを抽出す
る。
【0019】すなわち2値化処理部5は、ビデオカメラ
1で撮影された標的面3の1画面分のビデオ信号をA/
D変換をして多値化データとし、この多値化データと所
定のしきい値と比較して2値化する。そして2値化され
た1画面分の標的面3の画像データをメモリ6に格納す
る。2値化処理部5は取込み信号を受ける毎に、つまり
上記所定時間毎に或いは採点指令信号を受けたとき、こ
の処理を行う。
【0020】画面ズレ検出部18は、今、2値化処理部
5で2値化された1画面分の標的面3の画像データF2
を取込むと共に、1つ前に撮影され2値化された1画面
分の標的面3の画像データF1 をメモリ6から読み出
し、当該1つ前に撮影された標的面3の撮影画面に含ま
れる基準マーク21の各座標位置と次に撮影された標的
面3の撮影画面に含まれる基準マーク21の各座標位置
とを基に、1つ前の標的面3の次の標的面3に対する画
面ズレを検出する。
【0021】次に基準マーク21が4個の場合の図2に
示された標的面3の画面ズレの検出方法を説明する。図
5は1つ前に撮影され2値化された標的面の撮影画面
図、図6は次に撮影され2値化された標的面の撮影画面
図をそれぞれ示している。
【0022】図5の1つ前に撮影され2値化された標的
面の撮影画面図において、その撮影画面の横方向をX
軸、縦方向をY軸としたときの基準マーク21の各中心
位置、すなわち十字形の交点の各座標を求め、更にこの
4個の基準マーク21で形成される四角形の重心位置の
座標G(X1,Y1)を求める。
【0023】同様にして、図6の次に撮影され2値化さ
れた標的面の撮影画面図において、その撮影画面の横方
向をX軸、縦方向をY軸としたときの4個の基準マーク
21で形成される四角形の重心位置の座標G(X2,Y
2)を求める。
【0024】図5,図6の各4個の基準マーク21で形
成される四角形の重心位置の座標G(X1,Y1),G
(X2,Y2)から、1つ前に撮影された標的面3の撮
影画面と次に撮影された標的面3の撮影画面とのX軸方
向のズレΔX=X1−X2及びY軸方向のズレΔY=Y
1−Y2を求めることにより、1つ前に撮影された標的
面3の撮影画面と次に撮影された標的面3の撮影画面と
の画面ズレを検出することができる。
【0025】上記例では、基準マーク21として十字形
を用い、当該基準マーク21の中心位置として十字形の
交点を利用しているが、基準マーク21として円形を用
いたときには、当該基準マーク21の中心位置としてそ
の中心点を利用し、また基準マーク21として三角形を
用いたときには、当該基準マーク21の中心位置として
その重心を利用する。この時の円形の中心点、三角形の
重心の位置は、後に説明する命中弾の弾痕の重心位置の
求め方等を用いて求める。
【0026】また基準マーク21が図1の標的面3の如
く3個の場合には、当該3個の基準マーク21が形成す
る三角形の重心位置の座標G(X,Y)を用いる。この
ときの1つ前に撮影された標的面3の撮影画面における
基準マーク21の三角形と、次に撮影された標的面3の
撮影画面における基準マーク21の三角形の各重心位置
の座標G(X1,Y1),G(X2,Y2)も上記の方
法等により求める。
【0027】画面ズレ検出部18は、標的面3に設けら
れた少なくとも3個以上の基準マーク21を利用して、
1つ前に撮影された標的面3の撮影画面と次に撮影され
た標的面3の撮影画面とのX軸方向のズレΔX及びY軸
方向のズレΔYが求められるものであれば、どのような
方法による画面ズレの検出であってもよい。
【0028】画面補正処理部19は、画面ズレ検出部1
8から1つ前に撮影され2値化された1画面分の標的面
3の画像データF1 と、上記1つ前に撮影された標的面
3の撮影画面と次に撮影された標的面3の撮影画面との
X軸方向,Y軸方向のズレΔX,ΔYを受け、1つ前に
撮影され2値化された1画面分の標的面3の画像データ
1 (X,Y)に対し上記の画面ズレの補正の量ΔX,
ΔYを用いて、F1 ´=F1 (X+ΔX ,Y+ΔY)
の補正処理を行う。
【0029】このX軸方向,Y軸方向へΔX,ΔY移動
させる補正処理により、1つ前に撮影された標的面3の
撮影画面の画像ズレを次に撮影された標的面3の撮影画
面に一致させることができる。
【0030】新弾痕検出部7は、画面補正処理部19で
補正処理された1つ前の1画面分の標的面3の画像デー
タF1 ´と次に撮影された1画面分の標的面3の画像デ
ータF2 とを比較し、標的面3の対応画像データの内の
その相違点、すなわち新たな命中弾の弾痕位置の座標デ
ータを抽出する。
【0031】画像処理部4で抽出された新たな命中弾の
弾痕位置の座標データは、画像処理部4側の伝送手段
8、モニタ装置10側の伝送手段9を介して有線又は無
線で命中弾合成部11に伝送される。
【0032】命中弾合成部11では、伝送手段8,9を
介して送られてくる上記座標データと標的画面メモリ1
2に予め格納され用意された標的対応の標的画面データ
とに基づいて、上記モニタ装置10の標的画面に新たな
命中弾痕を合成表示させる。
【0033】すなわち操作部14からの指定により、標
的面3の描画標的に対応した標的画面データが標的画面
メモリ12から読み出されるようになっており、命中弾
再生部13で上記伝送手段8,9を介して送られてくる
弾痕位置の座標データに基づいて、標的面3の描画標的
と同様の標的画面データ座標上に新たな命中弾が再生さ
れ、標的画面に新たな命中弾が合成される。従って、モ
ニタ装置10には、標的面3の描画標的と同様の対応標
的画面と共に新たな命中弾痕が表示される。
【0034】操作部14から指定して標的対応の標的画
面データを標的画面メモリ12から読み出す際、標的面
3に描かれた描画標的の指定領域毎に予め得点が付与さ
れた採点用データも同時に読み出され、当該採点用デー
タは自動採点処理部15内の採点用メモリ16に格納さ
れる。
【0035】自動採点処理部15は命中弾再生部13で
再生された新たな命中弾の弾痕位置の座標データを基に
当該採点用メモリ16を参照し、その命中弾位置の得点
を調べ自動採点処理を行う。この時、命中弾の弾痕が配
点の異なる境界線上に命中し、2つの領域にまたがって
いるときには、点数の高い方で採点される。この採点の
仕方は後に詳しく説明する。
【0036】モニタ装置10には、例えば図8図示の如
く、標的面3の描画標的と同様の対応の標的画面31及
び新たな命中弾の弾痕32、そして採点結果が採点欄3
3に表示されるようになっている。モニタ装置10に表
示された射撃訓練結果が、その射撃訓練者の氏名や射撃
訓練年月日等と共に、そのハードコピーとしてプリンタ
17でプリントアウトされる様になっている。
【0037】なお、上記画像処理部4での画像データの
取込みは、射撃訓練開始前の指令信号及び所定時間毎に
或いは採点指令信号を受けたとき行われるが、上記の射
撃訓練開始前の指令信号と採点指令信号とは操作部14
からその信号が発せられる様になっている。例えば、標
的20が図2図示の如く水平に90度回転したり、また
倒立したりする場合、射撃訓練終了後この採点指令信号
を用いて標的面3をビデオカメラ1の正面に向け、当該
射撃手による新たな命中弾の弾痕の検出及びその採点処
理が行われる。
【0038】なお、ビデオカメラ1が図4図示の如く保
護溝22に昇降可能に設置されているときは、射撃訓練
開始前に操作部14からの上記射撃訓練開始前の指令信
号でビデオカメラ1を同図図示の如く想像線の位置まで
上昇させる。ビデオカメラ1は正面を向いた標的20の
標的面3を撮影し、その後昇降機構23が作動してビデ
オカメラ1は降下するが、その撮影画面についての2値
化された1画面分の標的面3の画像データがメモリ6に
格納されるようになっている。
【0039】そして射撃訓練が終わり、上記操作部14
から採点指令信号が発せられると、昇降機構23が作動
し、ビデオカメラ1は同図図示の如く想像線の位置まで
再度上昇して静止し、標的面3を撮影する。
【0040】図7は画像処理部の他の実施例構成を示し
ている。同図において、4ないし7,18,19は図1
のものに対応し、24は重心位置演算部を表している。
【0041】重心位置演算部24は、新弾痕検出部7で
抽出された新たな命中弾の弾痕位置の座標データを基
に、その弾痕の重心位置の座標データを求めるようにな
っている。つまり新たな命中弾の弾痕の重心位置の座標
データを抽出する。
【0042】命中弾の弾痕の重心位置の座標は、例えば
次のようにして求められる。すなわち、X方向の重心位
置の座標は、命中弾の弾痕のX方向の座標アドレスを累
算し、その累算数を命中弾のX方向の座標アドレスの数
で割った値として求めることができ、同様にしてY方向
の重心位置の座標は、命中弾の弾痕のY方向の座標アド
レスを累算し、その累算数を命中弾のY方向の座標アド
レスの数で割った値として求めることができる。命中弾
の弾痕の重心位置の座標は、この方法のほか他の方法に
よって求めるようになっていてもよい。
【0043】そしてこの重心位置の座標データが、伝送
手段8,9を介してモニタ装置10側に伝送される。そ
の伝送データは命中弾1個に対して1つの重心位置の座
標データだけを伝送する方式であるので、データ伝送に
要する時間は格段に少なくて済む。
【0044】この重心位置の座標データを伝送する場
合、図1の命中弾再生部13は、画像処理部4内の重心
位置演算部24が抽出する新たな命中弾の弾痕の重心位
置の座標データに基づいて、当該新たな命中弾の弾痕の
重心位置に予め定められた大きさの弾痕画像を生成する
ようになっている。
【0045】すなわち図1の命中弾再生部13には図示
されていないが、伝送手段8,9を介して送られてくる
重心位置の座標データを基に予め定められた大きさの弾
痕を生成させる弾痕生成部を備えており、当該弾痕生成
部によって新たな命中弾の弾痕を生成した上で、図1で
説明した命中弾再生部13で標的面3の描画標的と同様
の標的画面データ座標上に当該新たな命中弾が再生さ
れ、標的画面に新たな命中弾が合成される。
【0046】従って、この場合にも、モニタ装置10に
標的面3の描画標的に対応した標的画面と共に新たな命
中弾痕が表示される。その他の動作については上記説明
の図1の場合と同じであるので、その説明は省略する。
【0047】次に画像処理部4の動作をフローチャート
を用いて、更に詳しく説明する。図9は図1の画像処理
部4の一実施例フローチャートを示している。画像デー
タを取込むための取込み信号が、所定時間毎に画像処理
部4内で発生する場合について説明する。画像処理部4
内で取込み信号が発生し、2値化処理部5がこの取込み
信号を受けると(ステップ1)、2値化処理部5は、ビ
デオカメラ1で撮影された標的面3の1画面分のビデオ
信号をA/D変換をして多値化データとし、この多値化
データと所定のしきい値とを比較して2値化する(ステ
ップ2)。そして2値化された1画面分の標的面3の画
像データをメモリ6に格納する(ステップ3)。
【0048】この取込み信号が始めての信号であったと
き(ステップ4)、すなわちビデオカメラ1で撮影され
た最初の標的面3の1画面分の画像データであったと
き、次の取込み信号が発生し、ビデオカメラ1で撮影さ
れた次の標的面3の1画面分の画像データがメモリ6に
格納されるまで、新弾痕検出部7、画面ズレ検出部18
は待機する。
【0049】この取込み信号が始めての信号でないとき
(ステップ4)、メモリ6に格納されている1つ前に撮
影された1画面分の標面的3の画像データF1 が読出さ
れ(ステップ5)、この読出された画像データF1 が新
弾痕検出部7と画面ズレ検出部18とにそれぞれ入力さ
れる。またこの取込み信号で画面ズレ検出部18は、メ
モリ6に格納されている次に撮影された1画面分の標的
面3の画像データF2を読み出し(ステップ6)、当該
1つ前の標的面3の基準マーク21の各座標位置と次に
撮影された標的面3の基準マーク21の各座標位置とを
基に、1つ前の標的面3の次の標的面3に対するズレを
検出する(ステップ7)。
【0050】画面補正処理部19は、画面ズレ検出部1
8から1つ前に撮影され2値化された1画面分の標的面
3の画像データF1 及び上記1つ前に撮影された標的面
3の撮影画面と次に撮影された標的面3の撮影画面との
X軸方向、Y軸方向の各ズレΔX,ΔYを受け、1つ前
に撮影され2値化された1画面分の標的面3の画像デー
タF1 (X,Y)に対して、上記画面ズレの補正F1 ´
=F1 (X+ΔX ,Y+ΔY)の処理を行う(ステッ
プ8)。
【0051】新弾痕検出部7は、画面補正処理部19で
補正処理された1つ前の1画面分の標的面3の画像デー
タF1 ´と次に撮影された1画面分の標的面3の画像デ
ータF2 とを比較する(ステップ9)。
【0052】両者の標的面3の対応画像データの内、そ
の相違点座標データが新弾痕検出部7によって求められ
る(ステップ10)。すなわち新たな命中弾の弾痕位置
の座標データが抽出される。画像処理部4は当該取込み
信号での新たな命中弾の弾痕検出を終了し、次の取込み
信号の発生まで待機することになる。
【0053】一方、上記の両者の対応画像データの比較
で、その相違点がないとき(ステップ9)、標的面3に
新たに命中した命中弾痕はないので、画像処理部4は当
該取込み信号での新たな命中弾の弾痕検出を終了し、次
の取込み信号の発生まで待機することになる。
【0054】この様にして画像処理部4は、所定時間毎
に発生する取込み信号に応じて標的面3の新たな命中弾
の弾痕位置の有無を検出することができ、新たな命中弾
の弾痕位置を検出したとき、その新たな命中弾の弾痕位
置の座標データを抽出することができる。
【0055】図7の画像処理部4では重心位置演算部2
4が設けられており、この場合の重心位置演算部24
は、新弾痕検出部7で抽出された新たな命中弾の弾痕位
置の座標データを基にして、図10のフローチャートで
示されている様に、その弾痕の重心位置の座標データを
求める処理を行う(ステップ11)。つまり新たな命中
弾の弾痕の重心位置の座標データを抽出する。
【0056】この様に画像データを取込むための取込み
信号が、所定時間毎に画像処理部4内で発生する場合、
画像処理部4で抽出された新たな命中弾の弾痕位置の座
標データ或いは新たな命中弾の弾痕の重心位置の座標デ
ータが、伝送手段8,9を介してモニタ装置10側に伝
送されるので、射撃手が射撃した弾丸が標的面3に命中
すると、モニタ装置10の標的画面31にその弾痕32
が直ちに表示される。またその命中した点数とそれまで
の総得点が採点欄33に直ちに表示される。
【0057】操作部14から採点指令信号を出すときに
は、前述の如く射撃手が射撃を開始する前に操作部14
から画像処理部4に射撃開始前の指令信号を発して、画
像処理部4内に取込み信号を発生させ、射撃開始前の標
的面3の弾痕状態、すなわち射撃開始前の現時点におけ
る弾痕の座標データがメモリ6に記憶しておかれる。そ
して射撃訓練が終了し、操作部14から採点指令信号が
発せられたとき、上記説明の如く標的面3がビデオカメ
ラ1の正面を向いて静止し、ビデオカメラ1はその標的
面3を撮影する。この標的面3の撮影画面は上記の画像
処理部4によって画像処理され、画像処理部4は射撃後
の標的面3の弾痕状態、すなわち新たな命中弾の弾痕の
座標データを抽出する。
【0058】従って、モニタ装置10の標的画面31に
その射撃手によって射撃された命中弾痕32が直ちに表
示され、またその命中した総得点が採点欄33に直ちに
表示される。
【0059】図11は自動採点処理部の一実施例フロー
チャートを示している。今、説明を判りやすくするた
め、図1図示の標的面3の描画標的のA領域の円を4
点、B領域(ドーナッツ状領域、以下同様)の円を3
点、C領域(ドーナッツ状領域、以下同様)の円を2
点、D領域(ドーナッツ状領域、以下同様)の円を1点
として配点されているものとする。
【0060】この時上記説明のとおり標的画面メモリ1
2から自動採点処理部15の採点用メモリ16に、A,
B,C,Dの各円の座標データとその得点がそれぞれ送
られ、採点用メモリ16にこれらのデータが格納され
る。
【0061】命中弾再生部13で再生された命中弾の座
標データを自動採点処理部15が受けると(ステップ2
1)、自動採点処理部15は採点用メモリ16から得点
が4点の円A領域の座標データを読み出し(ステップ2
2)、命中弾画像を構成する座標データのいずれか一つ
が当該円A領域の座標データに該当していないかどうか
を調べる。上記命中弾画像を構成する座標データのいず
れも当該円A領域の座標データに一致していないとき
(ステップ23)、自動採点処理部15は採点用メモリ
16から得点が3点の円B領域の座標データを読み出し
(ステップ24)、上記命中弾画像を構成する座標デー
タのいずれか一つが当該円B領域の座標データに該当し
ていないかどうかを調べる。上記命中弾画像を構成する
座標データのいずれも当該円B領域の座標データに一致
していないとき(ステップ25)、自動採点処理部15
は採点用メモリ16から得点が2点の円C領域の座標デ
ータを読み出し(ステップ26)、上記命中弾画像を構
成する座標データのいずれか一つが当該円C領域の座標
データに該当していないかどうかを調べる。上記命中弾
画像を構成する座標データのいずれも当該円C領域の座
標データに一致していないとき(ステップ27)、自動
採点処理部15は採点用メモリ16から得点が1点の円
D領域の座標データを読み出し(ステップ28)、上記
命中弾画像を構成する座標データのいずれか一つが当該
円D領域の座標データに該当していないかどうかを調べ
る(ステップ29)。上記命中弾画像を構成する座標デ
ータのいずれも当該円D領域の座標データに一致してい
ないとき、標的面3に命中した弾痕は得点なしとして処
理される。
【0062】一方、ステップ23,25,27,29で
該当の座標データありと判定されたとき、それぞれの対
応領域の得点が付与され(ステップ30)、点数の加算
処理が行われる(ステップ31)。これによりいま命中
した点数とそれまでの総得点が図8図示の採点欄33に
表示される。
【0063】この様に得点の高い方から命中弾の座標デ
ータを調べていくことにより、命中弾の弾痕が配点の異
なる境界線上に命中し、2つの領域にまたがっていると
きには、点数の高い方で採点される。
【0064】採点は得点の低い方から命中弾の座標デー
タを調べていくようになっていてもよく、この他どのよ
うな方法による命中弾の採点処理方法であってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、撮
影された撮影画面の画像データから、標的面に命中した
命中弾の弾痕検出の際、標的面に3個以上の基準マーク
を設け、標的面の撮影画面のズレを補正した上で標的面
に命中した命中弾の弾痕を検出するようにしているの
で、誤検出することなく新たな命中弾の弾痕を検出する
ことができる。
【0066】また、射撃場の関係でビデオカメラを昇降
させて標的面を撮影する場合も、誤検出することなく新
たな命中弾の弾痕を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る標的装置の一実施例構成である。
【図2】標的の各種制御例説明図である。
【図3】ビデオカメラの一実施例設置説明図である。
【図4】ビデオカメラの他の実施例設置説明図である。
【図5】1つ前に撮影され2値化された標的面の撮影画
面図である。
【図6】次に撮影され2値化されたた標的面の撮影画面
図である。
【図7】画像処理部の他の実施例構成である。
【図8】モニタ装置の一実施例標的画面である。
【図9】図1の画像処理部の一実施例フローチャートで
ある。
【図10】図7の画像処理部の一実施例フローチャート
である。
【図11】自動採点処理部の一実施例フローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ 2 CCDイメージサンサ 3 標的面 4 画像処理部 5 2値化処理部 6 メモリ 7 新弾痕検出部 8,9 伝送手段 10 モニタ装置 11 命中弾合成部 12 標的画面メモリ 13 命中弾再生部 14 操作部 15 自動採点処理部 16 採点用メモリ 18 画面ズレ検出部 19 画面補正処理部 20 標的 21 基準マーク 23 昇降機構 24 重心位置演算部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標的が制御され、標的面が変化する当該
    標的面を正面に向け、当該標的面をビデオカメラで撮影
    し、撮影画面の画像データから標的面に命中した命中弾
    の弾痕を検出すると共に、その命中弾の座標データをモ
    ニタ装置側に伝送し、モニタ装置側で標的面の描画標的
    と対応の標的画面に当該命中弾を表示するようにした標
    的装置において、 制御される標的の標的面に少なくとも3個以上の位置合
    わせ用の基準マークを設けると共に、 ビデオカメラで撮影した当該基準マークを有する標的面
    の撮影画面をメモリに記憶しておき、1つ前の撮影画面
    の基準マークと次の撮影画面の基準マークとを基に、そ
    の標的面の撮影画面のズレを検出する画面ズレ検出部
    と、 当該画面ズレ検出部で検出された画面ズレを補正する画
    面補正処理部とを設け、当該基準マークを基に撮影画面
    の位置合わせを行い、撮影画面の画面ズレを補正した後
    に標的面に命中した新たな命中弾の弾痕を検出するよう
    にしたことを特徴とする標的装置。
  2. 【請求項2】 上記標的は、その標的面が90度回転
    し、所定の時間正面を向くように制御されることを特徴
    とする請求項1記載の標的装置。
  3. 【請求項3】 上記標的は、その標的面が起立及び転倒
    し、所定の時間正面を向くように制御されることを特徴
    とする請求項1記載の標的装置。
  4. 【請求項4】 上記標的は、その標的が上下動し、上記
    標的面が上昇後所定の時間正面を向き静止するように制
    御されることを特徴とする請求項1記載の標的装置。
  5. 【請求項5】 上記ビデオカメラは、当該ビデオカメラ
    を上下動させる昇降機構を備え、上記標的面の正面に対
    向するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の標的装置。
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