JP2664593B2 - ターレット式巻取機の自動切替装置 - Google Patents
ターレット式巻取機の自動切替装置Info
- Publication number
- JP2664593B2 JP2664593B2 JP16650692A JP16650692A JP2664593B2 JP 2664593 B2 JP2664593 B2 JP 2664593B2 JP 16650692 A JP16650692 A JP 16650692A JP 16650692 A JP16650692 A JP 16650692A JP 2664593 B2 JP2664593 B2 JP 2664593B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- multifilament
- bobbin
- cam guide
- traverse cam
- guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Winding Filamentary Materials (AREA)
- Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ターレット盤に設けら
れた２つのボビンホルダーに支持されたボビンの内、満
巻状態になった一方のボビンから他方の空ボビンに対し
マルチフィラメントを掛け替えするターレット式巻取機
の自動切替装置に関するものである。
れた２つのボビンホルダーに支持されたボビンの内、満
巻状態になった一方のボビンから他方の空ボビンに対し
マルチフィラメントを掛け替えするターレット式巻取機
の自動切替装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種ターレット式巻取機におい
て、ターレット盤に設けられた２つのボビンホルダーに
支持されたボビンの内、満巻状態になった一方のボビン
から他方の空ボビンに対しマルチフィラメントを掛け替
えするとき、ターレット盤が旋回して満巻ボビンが取り
出し位置に移行し、空ボビンが巻き取り位置に移行し、
この空ボビンの一端近傍の溝部にマルチフィラメントの
端部を係合させてバンチ巻きした後、トラバースカムガ
イドでマルチフィラメントをつかみ、空ボビン上にマル
チフィラメントをトラバースしながら巻回するように構
成されている。
て、ターレット盤に設けられた２つのボビンホルダーに
支持されたボビンの内、満巻状態になった一方のボビン
から他方の空ボビンに対しマルチフィラメントを掛け替
えするとき、ターレット盤が旋回して満巻ボビンが取り
出し位置に移行し、空ボビンが巻き取り位置に移行し、
この空ボビンの一端近傍の溝部にマルチフィラメントの
端部を係合させてバンチ巻きした後、トラバースカムガ
イドでマルチフィラメントをつかみ、空ボビン上にマル
チフィラメントをトラバースしながら巻回するように構
成されている。
【０００３】このような構成において、バンチ巻きした
後、トラバースカムガイドがマルチフィラメントを把持
するタイミングは、ボビンの軸芯方向中央部上方から繰
り出されるマルチフィラメントのボビンに対する当接部
が張力によりボビンの軸芯方向中央部に移行復帰する過
程において、トラバースカムガイドがマルチフィラメン
トの移行復帰方向と同方向に移動するときに把持すると
きと、トラバースカムガイドがマルチフィラメントの移
行復帰方向と対向する方向に移動するときに把持すると
きとがある。このようにトラバースカムガイドでマルチ
フィラメントを把持するとき、バンチ巻き後において糸
外し板が完全復帰するまでに、即ちマルチフィラメント
がトラバース面に完全に戻っていない状態でトラバース
カムガイドでマルチフィラメントを把持することがあ
り、このような場合多数本のフィラメントの全てをトラ
バースカムガイドでつかみにくく、一部のフィラメント
がトラバースカムガイドから外れて、ボビンに対する巻
き状態が不均一となり、フィラメント乱れや毛羽が発生
するという問題があった。このようなフィラメント乱れ
や毛羽が発生した状態でボビン上にマルチフィラメント
が巻かれると、ユーザーにおいてボビンからマルチフィ
ラメントを巻き戻して使用するときの作業性が悪く、テ
ール移行がスムーズに行なえないという問題があった。
後、トラバースカムガイドがマルチフィラメントを把持
するタイミングは、ボビンの軸芯方向中央部上方から繰
り出されるマルチフィラメントのボビンに対する当接部
が張力によりボビンの軸芯方向中央部に移行復帰する過
程において、トラバースカムガイドがマルチフィラメン
トの移行復帰方向と同方向に移動するときに把持すると
きと、トラバースカムガイドがマルチフィラメントの移
行復帰方向と対向する方向に移動するときに把持すると
きとがある。このようにトラバースカムガイドでマルチ
フィラメントを把持するとき、バンチ巻き後において糸
外し板が完全復帰するまでに、即ちマルチフィラメント
がトラバース面に完全に戻っていない状態でトラバース
カムガイドでマルチフィラメントを把持することがあ
り、このような場合多数本のフィラメントの全てをトラ
バースカムガイドでつかみにくく、一部のフィラメント
がトラバースカムガイドから外れて、ボビンに対する巻
き状態が不均一となり、フィラメント乱れや毛羽が発生
するという問題があった。このようなフィラメント乱れ
や毛羽が発生した状態でボビン上にマルチフィラメント
が巻かれると、ユーザーにおいてボビンからマルチフィ
ラメントを巻き戻して使用するときの作業性が悪く、テ
ール移行がスムーズに行なえないという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、バンチ巻き後、フィラメントの全
てをトラバースカムガイドで確実につかむことができ、
フィラメント乱れや毛羽の発生を防止して、テール移行
をスムーズに行なえるようにすることを目的とするもの
である。
題を解決するもので、バンチ巻き後、フィラメントの全
てをトラバースカムガイドで確実につかむことができ、
フィラメント乱れや毛羽の発生を防止して、テール移行
をスムーズに行なえるようにすることを目的とするもの
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、水平軸芯の回りで回転し、この水平軸芯を
境に互いに対向する位置でマルチフィラメント巻取用の
ボビンを回転自在かつ着脱自在に支持する２つのボビン
ホルダーを備えたターレット盤と、何れか一方のボビン
ホルダーに支持されたボビン外周面に軸芯が同方向に向
いて当接する昇降自在なフリクションローラーと、マル
チフィラメントをフリクションローラーと前記何れか一
方のボビンホルダーに支持されたボビンとの間に導くト
ラバースカムガイドと、前記フリクションローラーに当
接する前記何れか一方のボビンホルダーに支持されたボ
ビンの一端近傍の溝部に対しマルチフィラメントの端部
を係合させマルチフィラメントを端部近傍でバンチ巻き
するためのバンチガイドと、前記トラバースカムガイド
に係合するマルチフィラメントをトラバースカムガイド
から外す方向に押しバンチガイド側に付勢する糸外し板
とを備え、満巻ボビンのマルチフィラメントを空ボビン
の溝部に係合させる切り替え時において、空ボビンに対
するマルチフィラメントの当接部が空ボビンの軸芯方向
中央に移行復帰する過程においてトラバースカムガイド
の位置を検出し得られた位置検出信号により作動しかつ
予め設定されたカウント数が経過したときにマルチフィ
ラメントがトラバース面に位置した後トラバースカムガ
イドでマルチフィラメントを把持するような糸外し板復
帰信号を出力する遅延カウンターを備えたことを要旨と
するものである。
に本発明は、水平軸芯の回りで回転し、この水平軸芯を
境に互いに対向する位置でマルチフィラメント巻取用の
ボビンを回転自在かつ着脱自在に支持する２つのボビン
ホルダーを備えたターレット盤と、何れか一方のボビン
ホルダーに支持されたボビン外周面に軸芯が同方向に向
いて当接する昇降自在なフリクションローラーと、マル
チフィラメントをフリクションローラーと前記何れか一
方のボビンホルダーに支持されたボビンとの間に導くト
ラバースカムガイドと、前記フリクションローラーに当
接する前記何れか一方のボビンホルダーに支持されたボ
ビンの一端近傍の溝部に対しマルチフィラメントの端部
を係合させマルチフィラメントを端部近傍でバンチ巻き
するためのバンチガイドと、前記トラバースカムガイド
に係合するマルチフィラメントをトラバースカムガイド
から外す方向に押しバンチガイド側に付勢する糸外し板
とを備え、満巻ボビンのマルチフィラメントを空ボビン
の溝部に係合させる切り替え時において、空ボビンに対
するマルチフィラメントの当接部が空ボビンの軸芯方向
中央に移行復帰する過程においてトラバースカムガイド
の位置を検出し得られた位置検出信号により作動しかつ
予め設定されたカウント数が経過したときにマルチフィ
ラメントがトラバース面に位置した後トラバースカムガ
イドでマルチフィラメントを把持するような糸外し板復
帰信号を出力する遅延カウンターを備えたことを要旨と
するものである。
【０００６】
【作用】上記構成により、バンチ巻き後、マルチフィラ
メントがトラバース面に完全に復帰した後トラバースカ
ムガイドでフィラメントの全てを把持することができ、
前記従来のようなフィラメント乱れや毛羽の発生を防止
して、テール移行をスムーズに行なうことができる。
メントがトラバース面に完全に復帰した後トラバースカ
ムガイドでフィラメントの全てを把持することができ、
前記従来のようなフィラメント乱れや毛羽の発生を防止
して、テール移行をスムーズに行なうことができる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。先ず、図１〜図３に示すターレット式巻
取機について説明すると、１は水平軸芯の回りで回転
し、この水平軸芯を境に互いに対向する位置でマルチフ
ィラメント巻取用のボビン２，３を回転自在かつ着脱自
在に支持する２つのボビンホルダー４，５を備えたター
レット盤、６は前記ボビンホルダー４，５の内一方に支
持された一方のボビン２（または３）の外周面に軸芯が
同方向に向いて当接する昇降自在なフリクションローラ
ーである。７は合成繊維などからなる太さ１０００デニ
ール以上のマルチフィラメント８をフリクションローラ
ー６と一方のボビンホルダー４（または５）に支持され
た一方のボビン２（または３）との間に導くためにボビ
ン２または３の軸芯方向に沿って高速で往復移動するト
ラバースカムガイド、９は前記フリクションローラー６
に当接する一方のボビン２（または３）の一端近傍の溝
部10に対しマルチフィラメント８の端部を係合させマル
チフィラメント８を端部近傍でバンチ巻きするためのバ
ンチガイド、11は前記トラバースカムガイド７に係合す
るマルチフィラメント８をトラバースカムガイド７から
外す方向に押しバンチガイド９側に付勢する糸外し板で
ある。上記のような構成のターレット式巻取機において
本発明実施例では、満巻ボビンのマルチフィラメント８
を空ボビンの溝部に係合させる切り替え時において、空
ボビンに対するマルチフィラメント８の当接部が空ボビ
ンの軸芯方向中央に移行復帰する過程においてトラバー
スカムガイド７の位置を検出し得られた位置検出信号に
より作動しかつ予め設定されたカウント数が経過したと
きにマルチフィラメント８がトラバース面（トラバース
カムガイド７が往復移動する面）に位置した後トラバー
スカムガイド７でマルチフィラメント８を把持するよう
な糸外し板復帰信号を出力する遅延カウンター12を設け
てある（図２参照）。そして、実施例では前記遅延カウ
ンター12から出力された糸外し板復帰信号により、フリ
クションローラー６に当接する空ボビンに対するマルチ
フィラメント８の当接部が空ボビンの軸芯方向中央に移
行復帰する過程において前記トラバースカムガイド７が
空ボビンの軸芯方向中央からこの空ボビンの他端側に向
かう摺動工程およびマルチフィラメント８の移行復帰方
向と対向する方向へのトラバースカムガイド７の摺動工
程の間で糸外し板11を復帰させるように構成されてい
る。この糸外し板11の完全復帰後トラバースカムガイド
７はマルチフィラメント８を把持し、その後はマルチフ
ィラメント８をトラバースカムガイド７でトラバースし
て空ボビンに巻き付けていくのである。
いて説明する。先ず、図１〜図３に示すターレット式巻
取機について説明すると、１は水平軸芯の回りで回転
し、この水平軸芯を境に互いに対向する位置でマルチフ
ィラメント巻取用のボビン２，３を回転自在かつ着脱自
在に支持する２つのボビンホルダー４，５を備えたター
レット盤、６は前記ボビンホルダー４，５の内一方に支
持された一方のボビン２（または３）の外周面に軸芯が
同方向に向いて当接する昇降自在なフリクションローラ
ーである。７は合成繊維などからなる太さ１０００デニ
ール以上のマルチフィラメント８をフリクションローラ
ー６と一方のボビンホルダー４（または５）に支持され
た一方のボビン２（または３）との間に導くためにボビ
ン２または３の軸芯方向に沿って高速で往復移動するト
ラバースカムガイド、９は前記フリクションローラー６
に当接する一方のボビン２（または３）の一端近傍の溝
部10に対しマルチフィラメント８の端部を係合させマル
チフィラメント８を端部近傍でバンチ巻きするためのバ
ンチガイド、11は前記トラバースカムガイド７に係合す
るマルチフィラメント８をトラバースカムガイド７から
外す方向に押しバンチガイド９側に付勢する糸外し板で
ある。上記のような構成のターレット式巻取機において
本発明実施例では、満巻ボビンのマルチフィラメント８
を空ボビンの溝部に係合させる切り替え時において、空
ボビンに対するマルチフィラメント８の当接部が空ボビ
ンの軸芯方向中央に移行復帰する過程においてトラバー
スカムガイド７の位置を検出し得られた位置検出信号に
より作動しかつ予め設定されたカウント数が経過したと
きにマルチフィラメント８がトラバース面（トラバース
カムガイド７が往復移動する面）に位置した後トラバー
スカムガイド７でマルチフィラメント８を把持するよう
な糸外し板復帰信号を出力する遅延カウンター12を設け
てある（図２参照）。そして、実施例では前記遅延カウ
ンター12から出力された糸外し板復帰信号により、フリ
クションローラー６に当接する空ボビンに対するマルチ
フィラメント８の当接部が空ボビンの軸芯方向中央に移
行復帰する過程において前記トラバースカムガイド７が
空ボビンの軸芯方向中央からこの空ボビンの他端側に向
かう摺動工程およびマルチフィラメント８の移行復帰方
向と対向する方向へのトラバースカムガイド７の摺動工
程の間で糸外し板11を復帰させるように構成されてい
る。この糸外し板11の完全復帰後トラバースカムガイド
７はマルチフィラメント８を把持し、その後はマルチフ
ィラメント８をトラバースカムガイド７でトラバースし
て空ボビンに巻き付けていくのである。
【０００８】ところで、図２において遅延カウンター12
は前記トラバースカムガイド７を摺動させるべく外周面
にトラバースカムガイド７を係合させる案内溝13が形成
されたカムローラー14の回転に同期して作動し、トラバ
ースカムガイド７の位置を検出するようになっている。
さらに詳しくはカムローラー14の回転によるトラバース
カムガイド７の移動量を例えば１往復の範囲で０〜１９
カウント迄２０等分するように前記カムローラー14の駆
動用モーター15の回転数から演算する。16は駆動用モー
ター15の回転軸に取り付けられた歯車で、この歯車16は
カムローラー14の一端に取り付けられた歯車17に噛み合
い、カムローラー14を駆動する。18は前記歯車16に取り
付けられた金属製の板体で、図３に示すカウント手段で
は前記板体18の一回転を金属探知器19で検出し、その検
出回数を前記遅延カウンター12で読み取り、予め設定さ
れたカウント数が経過したときに糸外し板復帰信号を出
力するようになっている。
は前記トラバースカムガイド７を摺動させるべく外周面
にトラバースカムガイド７を係合させる案内溝13が形成
されたカムローラー14の回転に同期して作動し、トラバ
ースカムガイド７の位置を検出するようになっている。
さらに詳しくはカムローラー14の回転によるトラバース
カムガイド７の移動量を例えば１往復の範囲で０〜１９
カウント迄２０等分するように前記カムローラー14の駆
動用モーター15の回転数から演算する。16は駆動用モー
ター15の回転軸に取り付けられた歯車で、この歯車16は
カムローラー14の一端に取り付けられた歯車17に噛み合
い、カムローラー14を駆動する。18は前記歯車16に取り
付けられた金属製の板体で、図３に示すカウント手段で
は前記板体18の一回転を金属探知器19で検出し、その検
出回数を前記遅延カウンター12で読み取り、予め設定さ
れたカウント数が経過したときに糸外し板復帰信号を出
力するようになっている。
【０００９】図４にカウント手段の他の実施例を示し、
この実施例では歯車16に対称形に２枚の金属製の板体18
が設けられ、図３に示す実施例の場合よりもトラバース
カムガイド７の１往復の範囲におけるカウント数を２倍
にして精度の良いカウントが行なえる。
この実施例では歯車16に対称形に２枚の金属製の板体18
が設けられ、図３に示す実施例の場合よりもトラバース
カムガイド７の１往復の範囲におけるカウント数を２倍
にして精度の良いカウントが行なえる。
【００１０】図５にトラバースカムガイド７と糸外し板
11とのタイミングを示しており、図５においてＡ1 〜Ａ
3 は前記遅延カウンター12から糸外し板復帰信号が出力
される時点を示し、仮にＡ1 の位置で糸外し板復帰信号
が出力されると高速で往復移動しているトラバースカム
ガイド７はａ1 の位置に来ており、糸外し板復帰信号が
出力された後、シーケンサーの処理時間と糸外し板11の
動作時間分の遅れを以ってトラバースカムガイド７がｂ
1 の位置にあるときに糸外し板11が動作する。また、同
様にＡ2 の位置で糸外し板復帰信号が出力されるとトラ
バースカムガイド７はａ2 の位置に来ており、糸外し板
復帰信号が出力された後、シーケンサーの処理時間と糸
外し板11の動作時間分の遅れを以ってトラバースカムガ
イド７がｂ2 の位置にあるときに糸外し板11が動作す
る。さらに、Ａ3 の位置で糸外し板復帰信号が出力され
るとトラバースカムガイド７はａ3 の位置に来ており、
糸外し板復帰信号が出力された後、シーケンサーの処理
時間と糸外し板11の動作時間分の遅れを以ってトラバー
スカムガイド７がｂ3 の位置にあるときに糸外し板11が
動作する。以上の動作タイミングを表１に示す。
11とのタイミングを示しており、図５においてＡ1 〜Ａ
3 は前記遅延カウンター12から糸外し板復帰信号が出力
される時点を示し、仮にＡ1 の位置で糸外し板復帰信号
が出力されると高速で往復移動しているトラバースカム
ガイド７はａ1 の位置に来ており、糸外し板復帰信号が
出力された後、シーケンサーの処理時間と糸外し板11の
動作時間分の遅れを以ってトラバースカムガイド７がｂ
1 の位置にあるときに糸外し板11が動作する。また、同
様にＡ2 の位置で糸外し板復帰信号が出力されるとトラ
バースカムガイド７はａ2 の位置に来ており、糸外し板
復帰信号が出力された後、シーケンサーの処理時間と糸
外し板11の動作時間分の遅れを以ってトラバースカムガ
イド７がｂ2 の位置にあるときに糸外し板11が動作す
る。さらに、Ａ3 の位置で糸外し板復帰信号が出力され
るとトラバースカムガイド７はａ3 の位置に来ており、
糸外し板復帰信号が出力された後、シーケンサーの処理
時間と糸外し板11の動作時間分の遅れを以ってトラバー
スカムガイド７がｂ3 の位置にあるときに糸外し板11が
動作する。以上の動作タイミングを表１に示す。
【００１１】
【表１】
【００１２】以上のような動作タイミングに基づき、前
記マルチフィラメント８の移行復帰方向と対向する方向
へのトラバースカムガイド７の摺動工程時、特にマルチ
フィラメント８がボビンの軸芯方向中央に移行復帰する
までにトラバースカムガイド７がボビンの軸芯方向中央
を超えてボビンの一端近傍に向かって摺動する過程にお
いて例えば図５ｃの位置でトラバースカムガイド７にマ
ルチフィラメント８が嵌り込み、従来のような一部のフ
ィラメントがトラバースカムガイド７から外れて、ボビ
ンに対する巻き状態が不均一となり、フィラメント乱れ
や毛羽が発生するという問題がない。
記マルチフィラメント８の移行復帰方向と対向する方向
へのトラバースカムガイド７の摺動工程時、特にマルチ
フィラメント８がボビンの軸芯方向中央に移行復帰する
までにトラバースカムガイド７がボビンの軸芯方向中央
を超えてボビンの一端近傍に向かって摺動する過程にお
いて例えば図５ｃの位置でトラバースカムガイド７にマ
ルチフィラメント８が嵌り込み、従来のような一部のフ
ィラメントがトラバースカムガイド７から外れて、ボビ
ンに対する巻き状態が不均一となり、フィラメント乱れ
や毛羽が発生するという問題がない。
【００１３】２０００デニール／３００フィラメントの
糸条を巻取り速度２５００ｍ／分、トラバースカムガイ
ド速度５２０ダブルストローク／分の条件で自動切り替
えで巻き取ったときの前記従来例と本発明実施例におけ
る毛羽およびフィラメント乱れの発生個数を表２に示
す。
糸条を巻取り速度２５００ｍ／分、トラバースカムガイ
ド速度５２０ダブルストローク／分の条件で自動切り替
えで巻き取ったときの前記従来例と本発明実施例におけ
る毛羽およびフィラメント乱れの発生個数を表２に示
す。
【００１４】
【表２】
【００１５】表２からも本発明実施例では毛羽およびフ
ィラメント乱れの発生は０で、不良率は０％であった
が、従来例では７．３％発生した。表２の中で従来例毛
羽の発生数はフィラメント乱れの発生数の中に含まれて
いる。
ィラメント乱れの発生は０で、不良率は０％であった
が、従来例では７．３％発生した。表２の中で従来例毛
羽の発生数はフィラメント乱れの発生数の中に含まれて
いる。
【００１６】なお、上記の実施例はトラバースカムガイ
ド７がマルチフィラメント８のボビン軸芯方向中央への
移行復帰方向と対向する方向に摺動するときにマルチフ
ィラメント８を把持するものであるが、トラバースカム
ガイド７がマルチフィラメント８の移行復帰方向と同方
向に摺動するときにマルチフィラメント８を把持するよ
うにしても良い。
ド７がマルチフィラメント８のボビン軸芯方向中央への
移行復帰方向と対向する方向に摺動するときにマルチフ
ィラメント８を把持するものであるが、トラバースカム
ガイド７がマルチフィラメント８の移行復帰方向と同方
向に摺動するときにマルチフィラメント８を把持するよ
うにしても良い。
【００１７】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バンチ巻
き後、マルチフィラメントがトラバース面に完全に復帰
した後トラバースカムガイドでフィラメントの全てを把
持することができ、前記従来のようなフィラメント乱れ
や毛羽の発生を防止して、テール移行をスムーズに行な
うことができる。
き後、マルチフィラメントがトラバース面に完全に復帰
した後トラバースカムガイドでフィラメントの全てを把
持することができ、前記従来のようなフィラメント乱れ
や毛羽の発生を防止して、テール移行をスムーズに行な
うことができる。
【図１】本発明の実施例におけるターレット式巻取機の
構成図である。
構成図である。
【図２】同カムローラーの駆動部の正面図である。
【図３】同カムローラー駆動部に連動するカウント手段
の一例を示す説明図である。
の一例を示す説明図である。
【図４】同カムローラー駆動部に連動するカウント手段
の他の例を示す説明図である。
の他の例を示す説明図である。
【図５】トラバースカムガイドと糸外し板との動作タイ
ミングを示す説明図である。
ミングを示す説明図である。
１ ターレット盤 ２ ボビン ３ ボビン ４ ボビンホルダー ５ ボビンホルダー ６ フリクションローラー ７ トラバースカムガイド ８ マルチフィラメント ９ バンチガイド 10 溝部 11 糸外し板 12 遅延カウンター 13 案内溝 14 カムローラー 15 駆動用モーター 16 歯車 17 歯車 18 板体 19 金属探知器
Claims (1)
- 【請求項１】 水平軸芯の回りで回転し、この水平軸芯
を境に互いに対向する位置でマルチフィラメント巻取用
のボビンを回転自在かつ着脱自在に支持する２つのボビ
ンホルダーを備えたターレット盤と、何れか一方のボビ
ンホルダーに支持されたボビン外周面に軸芯が同方向に
向いて当接する昇降自在なフリクションローラーと、マ
ルチフィラメントをフリクションローラーと前記何れか
一方のボビンホルダーに支持されたボビンとの間に導く
トラバースカムガイドと、前記フリクションローラーに
当接する前記何れか一方のボビンホルダーに支持された
ボビンの一端近傍の溝部に対しマルチフィラメントの端
部を係合させマルチフィラメントを端部近傍でバンチ巻
きするためのバンチガイドと、前記トラバースカムガイ
ドに係合するマルチフィラメントをトラバースカムガイ
ドから外す方向に押しバンチガイド側に付勢する糸外し
板とを備え、満巻ボビンのマルチフィラメントを空ボビ
ンの溝部に係合させる切り替え時において、空ボビンに
対するマルチフィラメントの当接部が空ボビンの軸芯方
向中央に移行復帰する過程においてトラバースカムガイ
ドの位置を検出し得られた位置検出信号により作動しか
つ予め設定されたカウント数が経過したときにマルチフ
ィラメントがトラバース面に位置した後トラバースカム
ガイドでマルチフィラメントを把持するような糸外し板
復帰信号を出力する遅延カウンターを備えたことを特徴
とするターレット式巻取機の自動切替装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16650692A JP2664593B2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | ターレット式巻取機の自動切替装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16650692A JP2664593B2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | ターレット式巻取機の自動切替装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH069155A JPH069155A (ja) | 1994-01-18 |
| JP2664593B2 true JP2664593B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=15832618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16650692A Expired - Lifetime JP2664593B2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | ターレット式巻取機の自動切替装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2664593B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP16650692A patent/JP2664593B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH069155A (ja) | 1994-01-18 |
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