JP2664318B2 - 加熱炉耐火物被覆用コーチング材 - Google Patents
加熱炉耐火物被覆用コーチング材Info
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
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- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- Materials Engineering (AREA)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱炉耐火物稼動表面
部の骨材、微粉粒の飛散、さらに耐火物表層部の剥離、
剥落を防止するための加熱炉耐火物被覆用コーチング材
に関する。
部の骨材、微粉粒の飛散、さらに耐火物表層部の剥離、
剥落を防止するための加熱炉耐火物被覆用コーチング材
に関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄鋼等の加熱炉用耐火物としては、その
耐スポーリング性に優れる特性から、プラスチック耐火
物が広く利用されている。プラスチック耐火物の炉壁
は、施工後乾燥焚時の材料中水分の脱水を円滑に進行さ
せる目的でトリミング処理が一般的に行われる。しか
し、トリミング仕上げで表面は凹凸状となり、表面組織
は脆弱となる。
耐スポーリング性に優れる特性から、プラスチック耐火
物が広く利用されている。プラスチック耐火物の炉壁
は、施工後乾燥焚時の材料中水分の脱水を円滑に進行さ
せる目的でトリミング処理が一般的に行われる。しか
し、トリミング仕上げで表面は凹凸状となり、表面組織
は脆弱となる。
【０００３】その結果操業時炉内ガス流の影響及び炉体
の振動などで、稼働面に露出した骨材、微粉粒が飛散し
たり表層剥離、剥落を生じることが多い。特に最終製品
を処理する鋼帯等の加熱炉では、これら炉壁からの飛散
粒、脱落片などがロールと鋼帯の間に入り込み疵の原因
となる問題が発生している。
の振動などで、稼働面に露出した骨材、微粉粒が飛散し
たり表層剥離、剥落を生じることが多い。特に最終製品
を処理する鋼帯等の加熱炉では、これら炉壁からの飛散
粒、脱落片などがロールと鋼帯の間に入り込み疵の原因
となる問題が発生している。
【０００４】この耐火物表面の骨材等の飛散を防止する
ために、乾燥焚後ブラシ等で炉壁表面をそうじし、飛散
しそうな粒子等の除去が行なわれているが、十分飛散を
防止するにはいたっていない。
ために、乾燥焚後ブラシ等で炉壁表面をそうじし、飛散
しそうな粒子等の除去が行なわれているが、十分飛散を
防止するにはいたっていない。
【０００５】また、施工後トリミング処理をせず、脱型
後の平滑面のままとする方法もあるが、この場合乾燥焚
時に材料中水分の蒸発が円滑に進行せず、逆に耐火物表
層部の組織劣化を引きおこし、表層粉化、表層剥離の原
因となる場合がある。
後の平滑面のままとする方法もあるが、この場合乾燥焚
時に材料中水分の蒸発が円滑に進行せず、逆に耐火物表
層部の組織劣化を引きおこし、表層粉化、表層剥離の原
因となる場合がある。
【０００６】さらに、前記のそうじ法、または、トリミ
ング未処理法ともに、その後の操業時の温度変動や炉内
ガス流の影響などによる耐火物表面の組織脆化の進行に
対しては有効性がなく、操業の繰返しにより新たな耐火
物表面の骨材等の飛散が生じる。
ング未処理法ともに、その後の操業時の温度変動や炉内
ガス流の影響などによる耐火物表面の組織脆化の進行に
対しては有効性がなく、操業の繰返しにより新たな耐火
物表面の骨材等の飛散が生じる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】前記の様に、加熱炉耐
火物稼働表面の骨材、微粉粒の飛散、表層剥離を防止す
る有効な手段がないのが現状である。
火物稼働表面の骨材、微粉粒の飛散、表層剥離を防止す
る有効な手段がないのが現状である。
【０００８】本発明の目的は、この様な現状を考え、加
熱炉耐火物稼働表面の骨材等の飛散、表層部の剥離を防
止するために有効な耐火物表面被覆コーチング材を提供
することにある。
熱炉耐火物稼働表面の骨材等の飛散、表層部の剥離を防
止するために有効な耐火物表面被覆コーチング材を提供
することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の様な目的のコーチ
ング材の具備特性としては、材料がダレない、延びが良
い等の施工性に優れ、施工後のコーチングの切れ、めく
れ上りが生じないなど母材との接着性が要求される。さ
らに操業時は炉内温度で適度な粘性を持つ融体を形成、
耐火物表面を被覆すると同時に、母材耐火物となじみが
良く、熱的、構造的スポーリングを誘起しないなど多数
の特性を具備する必要がある。
ング材の具備特性としては、材料がダレない、延びが良
い等の施工性に優れ、施工後のコーチングの切れ、めく
れ上りが生じないなど母材との接着性が要求される。さ
らに操業時は炉内温度で適度な粘性を持つ融体を形成、
耐火物表面を被覆すると同時に、母材耐火物となじみが
良く、熱的、構造的スポーリングを誘起しないなど多数
の特性を具備する必要がある。
【００１０】以上の特性を考え種々試験の結果、無機質
微粉末に融剤として縮合りん酸塩とけい酸ソーダを組み
合せた組成がコーチング材として有効であるとの知見を
得て本発明に到達した。
微粉末に融剤として縮合りん酸塩とけい酸ソーダを組み
合せた組成がコーチング材として有効であるとの知見を
得て本発明に到達した。
【００１１】すなわち、本発明は、無機質微粉末１０〜
７５重量％、縮合りん酸塩１０〜４０重量％、けい酸ナ
トリウム１５〜５０重量％からなる加熱炉耐火物被覆用
コーチング材である。
７５重量％、縮合りん酸塩１０〜４０重量％、けい酸ナ
トリウム１５〜５０重量％からなる加熱炉耐火物被覆用
コーチング材である。
【００１２】無機質微粉末としては、施工性、加熱時の
溶融軟化性から粒度は０．３ｍｍ以下、好ましくは０．
１５ｍｍ以下のものが良い。耐火粘土、カオリン、ベン
トナイト、パイロフィライトおよびこれらの焼成物など
の含水又は無水アルミノけい酸塩系原料、ホワイトカー
ボン、無水又は含水無定形けい酸、蒸発シリカなどのけ
い酸質原料などが例示され、これらのいずれか一種又は
二種以上を組み合せて用いる。その量が１０重量％未満
では、コーチング材として施工に適するスラリー粘性が
得られず施工性に劣り、さらに溶融温度が低すぎ良好な
被覆を形成できない。又、７５重量％を超えると溶融温
度が高すぎ被覆を形成できなくなり、好ましくない。
溶融軟化性から粒度は０．３ｍｍ以下、好ましくは０．
１５ｍｍ以下のものが良い。耐火粘土、カオリン、ベン
トナイト、パイロフィライトおよびこれらの焼成物など
の含水又は無水アルミノけい酸塩系原料、ホワイトカー
ボン、無水又は含水無定形けい酸、蒸発シリカなどのけ
い酸質原料などが例示され、これらのいずれか一種又は
二種以上を組み合せて用いる。その量が１０重量％未満
では、コーチング材として施工に適するスラリー粘性が
得られず施工性に劣り、さらに溶融温度が低すぎ良好な
被覆を形成できない。又、７５重量％を超えると溶融温
度が高すぎ被覆を形成できなくなり、好ましくない。
【００１３】縮合りん酸塩は、単に融剤としての作用以
外に、施工性、母材耐火物との接着性向上の効果があ
る。トリポリりん酸ナトリウム、ウルトラポリりん酸ナ
トリウム、ヘキサメタりん酸ナトリウム、ポリメタりん
酸ナトリウムなどが例示され、１０〜４０重量％の範囲
で配合する。１０重量％未満では、コーチング材の施工
性、特に塗布時の延び性が低下、また、母材耐火物との
接着性が低下し、施工後のコーチングの切れ、めくれ上
りを生じる。又、４０重量％を超えると、融体の粘性が
低すぎ、コーチングの効果が十分得られないので好まし
くない。
外に、施工性、母材耐火物との接着性向上の効果があ
る。トリポリりん酸ナトリウム、ウルトラポリりん酸ナ
トリウム、ヘキサメタりん酸ナトリウム、ポリメタりん
酸ナトリウムなどが例示され、１０〜４０重量％の範囲
で配合する。１０重量％未満では、コーチング材の施工
性、特に塗布時の延び性が低下、また、母材耐火物との
接着性が低下し、施工後のコーチングの切れ、めくれ上
りを生じる。又、４０重量％を超えると、融体の粘性が
低すぎ、コーチングの効果が十分得られないので好まし
くない。
【００１４】けい酸ナトリウムは市販の水ガラス等が利
用でき、その量が１５重量％未満では融体の粘性が低す
ぎ良好な被覆が形成されない。又、５０重量％を超える
と、加熱後コーチング面に発泡を生じ、その部分が容易
に剥離するので好ましくない。
用でき、その量が１５重量％未満では融体の粘性が低す
ぎ良好な被覆が形成されない。又、５０重量％を超える
と、加熱後コーチング面に発泡を生じ、その部分が容易
に剥離するので好ましくない。
【００１５】
【作用】本発明の耐火物コーチング材は、適量の水を加
えて軟度調整を行ない塗料状として、刷毛などによる塗
布またはリシンガンなどによる吹付けで目的とする耐火
物表面にコーティングして使用される。
えて軟度調整を行ない塗料状として、刷毛などによる塗
布またはリシンガンなどによる吹付けで目的とする耐火
物表面にコーティングして使用される。
【００１６】この施工後のコーチング材層は操業時の炉
内の熱によって約１０００℃以上の状態では、溶融、軟
化し、耐火物表面を被覆、ゆう薬的作用で耐火物表面組
織を強化し、表面部の骨材、微粉末の飛散さらに表層部
の剥落を防止する。また、本発明のコーチング材の被覆
で炉内壁の表面組織が強化されるので、従来のそうじ等
の方法と相違し、その後の操業による耐火物表面の組織
脆化防止にも有効に作用する。
内の熱によって約１０００℃以上の状態では、溶融、軟
化し、耐火物表面を被覆、ゆう薬的作用で耐火物表面組
織を強化し、表面部の骨材、微粉末の飛散さらに表層部
の剥落を防止する。また、本発明のコーチング材の被覆
で炉内壁の表面組織が強化されるので、従来のそうじ等
の方法と相違し、その後の操業による耐火物表面の組織
脆化防止にも有効に作用する。
【００１７】
【実施例】表１に本発明の実施例と比較例を示し、併せ
てその試験結果を示す。
てその試験結果を示す。
【００１８】
【表１】
【００１９】１）加熱試験 プラスチック耐火物（Ａｌ2Ｏ3４２％）１１００℃焼成
体トリミング面に各試験材をコーチングし、１１００
℃、１３００℃で３時間焼成し、冷却後、コーチング表
面および切断面を観察した。
体トリミング面に各試験材をコーチングし、１１００
℃、１３００℃で３時間焼成し、冷却後、コーチング表
面および切断面を観察した。
【００２０】判定 ○：良好なコーチングを形成し、骨
材、微粉を脱落させることはできず、切断面からも１〜
２ｍｍのコーチングの浸透は認められるが、クラック等
の発生はなく、表面部は非常に強固。
材、微粉を脱落させることはできず、切断面からも１〜
２ｍｍのコーチングの浸透は認められるが、クラック等
の発生はなく、表面部は非常に強固。
【００２１】×：コーチング層に発泡を生じその部分が
剥離する。
剥離する。
【００２２】２）スポーリング試験：プラスチック耐火
物（Ａｌ2Ｏ3４２％）１１００℃焼成体トリミング面に
コーチングした試験片を、１３００℃、１５分加熱、室
温冷却１５分を１サイクルとして試験。
物（Ａｌ2Ｏ3４２％）１１００℃焼成体トリミング面に
コーチングした試験片を、１３００℃、１５分加熱、室
温冷却１５分を１サイクルとして試験。
【００２３】判定 ○：コーチング層に剥離、クラック
等の発生なし、切断面からもクラックは認められず、表
面部は強固。
等の発生なし、切断面からもクラックは認められず、表
面部は強固。
【００２４】実炉使用例としては、たて型ＣＧＬ無酸化
部のプラスチック耐火物炉壁面に定修時を利用して、本
発明のコーチング材である実施例２の材料を０．５〜２
ｍｍの施工厚で塗布施工した。そして５ケ月後定修時に
点検の結果、コーチングを施さなかった炉壁面は、表面
の微粉および露出した骨材粒が触手で容易に炉壁面から
剥離できたのに対して、本発明のコーチング材を施した
炉壁面はコーチングにより強固な面となり、表面の微
粉、および露出骨材粒は触手では脱離させることは不可
能であった。
部のプラスチック耐火物炉壁面に定修時を利用して、本
発明のコーチング材である実施例２の材料を０．５〜２
ｍｍの施工厚で塗布施工した。そして５ケ月後定修時に
点検の結果、コーチングを施さなかった炉壁面は、表面
の微粉および露出した骨材粒が触手で容易に炉壁面から
剥離できたのに対して、本発明のコーチング材を施した
炉壁面はコーチングにより強固な面となり、表面の微
粉、および露出骨材粒は触手では脱離させることは不可
能であった。
【００２５】また、コーチング材のめくれ、剥離は見ら
れず強固な表面性状が得られていた。
れず強固な表面性状が得られていた。
【００２６】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によるコーチン
グ材は、耐火物表面への施工性に優れ、炉内の熱によっ
て溶融軟化、良好な被覆層を形成し、耐火物表面の組織
を強化し、表面部の微粉および露出骨材粒を耐火物表面
に強固に保持し、それらの飛散また、表面層の剥離、剥
落を防止する効果がある。
グ材は、耐火物表面への施工性に優れ、炉内の熱によっ
て溶融軟化、良好な被覆層を形成し、耐火物表面の組織
を強化し、表面部の微粉および露出骨材粒を耐火物表面
に強固に保持し、それらの飛散また、表面層の剥離、剥
落を防止する効果がある。
【００２７】これにより、従来発生していた耐火物の剥
落に伴う鋼板庇が皆無となった。
落に伴う鋼板庇が皆無となった。
【００２８】また、このコーチング材はプラスチック耐
火物表面のみでなく、キャスタブルモルタル等の不定形
耐火物および耐熱レンガ等の表面にコーチングしてもこ
の効果は充分得られるものである。
火物表面のみでなく、キャスタブルモルタル等の不定形
耐火物および耐熱レンガ等の表面にコーチングしてもこ
の効果は充分得られるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯田 勲夫 愛知県東海市東海町５−３ 新日本製鐵 株式会社 名古屋製鐵所内 (72)発明者 筒井 直樹 愛知県東海市東海町５−３ 新日本製鐵 株式会社 名古屋製鐵所内 (72)発明者 西川 明 東京都港区芝五丁目33番７号 日本プラ イブリコ株式会社内 (56)参考文献 特開 平５−213675（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−38886（ＪＰ，Ａ) 特公 平６−6516（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭53−33974（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】 無機質微粉末１０〜７５重量％、縮合り
ん酸塩１０〜４０重量％、けい酸ナトリウム１５〜５０
重量％からなる加熱炉耐火物被覆用コーチング材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4231686A JP2664318B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 加熱炉耐火物被覆用コーチング材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4231686A JP2664318B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 加熱炉耐火物被覆用コーチング材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0674660A JPH0674660A (ja) | 1994-03-18 |
| JP2664318B2 true JP2664318B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=16927407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4231686A Expired - Fee Related JP2664318B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 加熱炉耐火物被覆用コーチング材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2664318B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112321311B (zh) * | 2020-11-10 | 2022-08-16 | 山东鲁阳节能材料股份有限公司 | 一种全纤维烧嘴砖及其制备方法 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP4231686A patent/JP2664318B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0674660A (ja) | 1994-03-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970513 |
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