JP2663423B2 - 2,6−ジメチルナフタレンの分離方法 - Google Patents

2,6−ジメチルナフタレンの分離方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ジメチルナフタレン異性体の混合物を含む
原料油から、2,6−ジメチルナフタレンを分離する方法
に関する。さらに詳しくは、本発明は、特定の固体吸着
剤および脱離剤を使用して、2,6−ジメチルナフタレン
と少くとも2種の他のジメルナフタレン異性体とを含有
する原料油供給流から2,6−ジメチルナフタレンを分離
する2,6−ジメチルナフタレンの分離方法に関するもの
である。 〔従来の技術〕 交換可能なカチオンサイトに或る種のカチオンを含有
するX型またはY型ゼオライトがジメチルナフタレン異
性体を含有する混合物から、特定のジメチルナフタレン
を分離することができることは従来技術でも認められて
いる。例えば米国特許3,133,126及び米国特許3,114,782
では、交換可能なカチオンサイトにナトリウムまたはカ
ルシウムを含有しているX型ゼオライトがジメチルナフ
タレン異性体間の選択的吸着剤として有用であることを
指摘している。 特公昭52−945にはY型ゼオライトを使用し、脱離剤
としてベンゼン、トルエン、オルトキシレンを使用して
2,6/2,7−ジメチルナフタレン共晶混合物から選択的に
2,7−ジメチルナフタレンを分離することができると述
べられている。 特公昭49−27578にはY型ゼオライトを使用し、2,6−
ジメチルナフタレンが分離できることが記載されてい
る。更にオランダ特許7307794、米国特許3,772,399、米
国特許3,840,610、米国特許3,895,080、米国特許4,014,
949等には、いずれもY型ゼオライトが環状炭化水素類
の分離に際しての吸着剤として有用であることが記載さ
れている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、米国特許3,133,126および米国特許3,1
14,782では、ジメチルナフタレン異性体間の吸着選択性
を観測するに際して、実際には吸着に強くは関与しない
パラフインの存在下でジメチルナフタレン異性体混合物
の希薄溶液について、静置回分法にて吸着選択性を論じ
ているにすぎず、実際工業的に運転する場合、例えば擬
似移動床等を使用した連続分離を行なう場合、必要不可
欠である脱離剤の関与についての記載が見られない。 工業的に必須な脱離剤について、記載がないことは、
先に挙げた特公昭49−27578、米国特許3,772,399、米国
特許3,895,080、米国特許4,014,949、オランダ特許7307
794についても同様である。一般に吸着分離操作におい
て、優れた吸着分離系とは、まず吸着剤については、平
衡状態に達した時の分離係数及び吸着容量が大きいこ
と、被分離物質に変質が見られないこと、更には、被分
離物質の吸着および脱着の速度が速いことなどが要求さ
れ、また脱離剤については、被分離物質の中で、最も弱
い吸着力をもつものと最も強い吸着力をもつものとの中
間程度の吸着力をもつもので、被分離物質のうち、特に
目的物質の吸着及び脱着を促進させる物質が要求され
る。このような要求を満たさない場合、例えば被分離物
質のテーリングが大きくなる等の問題が生じ目的物質を
効率よく分離することができない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らはジメチルナフタレン異性体混合物から2,
6−ジメチルナフタレンの吸着分離に関し鋭意検討を重
ねた結果、X型ゼオライトを吸着剤とし、脱離剤として
炭素数7〜10の芳香族炭化水素を用いれば、有利に2,6
−ジメチルナフタレンを吸着分離できることを見出し、
本発明に到達した。 即ち、本発明は、2,6−ジメチルナフタレンと少くと
も2種の他のジメチルナフタレン異性体との混合物を含
む原料油から、2,6−ジメチルナフタレンを吸着分離法
により分離するにあたり、吸着剤として、そのカチオン
サイトにリチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、
マグネシウム、コバルト、鉄、亜鉛、鉛、アンモニウム
または水素から選ばれる少くとも1種のカチオンが結合
しているX型ゼオライトを用い、脱離剤として炭素数7
〜10の芳香族炭化水素を用いて、2,6−ジメチルナフタ
レンを最も吸着力の弱いジメチルナフタレン留分として
取得する2,6−ジメチルナフタレンの分離方法である。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 ゼオライトは天然に産するもの、および人工的に合成
されるものが多種知られている。しかし、これらゼオラ
イトの全てが本発明方法による、2,6−ジメチルナフタ
レンの分離用吸着剤として有効であるわけではなく、本
発明においては、X型ゼオライトを用いる。X型ゼオラ
イトは、その酸化物表示として 0.9±0.2Na2O:Al2O3:2.5±0.5SiO2:YH2O (ここでYは8以下の0を含む任意の値) で表わされるようにナトリウム体に関して酸化物のモル
比で示すことができる。X型のゼオライトのナトリウム
体は、そのカチオンサイトにあるナトリウムを公知の方
法に従つて、その一部または全ての部分を他のカチオン
にイオン交換することができ、このようにイオン交換し
たX型ゼオライトも吸着剤として使用することができ
る。 交換カチオンとしては、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、遷移金属、アンモニウム、水素のうちから1種ま
たは2種以上のカチオンが選ばれる。具体的には、リチ
ウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、ルピジウム、
マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、コバル
ト、ニツケル、鉄、鉛、アンモニウム、水素等のカチオ
ンが好ましい。特に好ましいのは、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、セシウム、マグネシウム、コバルトおよ
び亜鉛のカチオンである。 本発明方法により2,6−ジメチルナフタレンを分離す
るにあたつては、ジメチルナフタレン異性体の混合物を
含む原料油の供給流を、上記のカチオンを1種もしくは
2種以上カチオンサイトに有するX型ゼオライトを単一
床としてクロマトカラムに充填したものに接触させ、続
いてこの床上に2,6−ジメチルナフタレンを選択的に脱
着する脱離剤物質を通す溶離型クロマトグラフイ法また
は擬似移動床方式等の連続分離技術を利用することがで
きる。吸着剤としてのゼオライトは、粉末状に限らず、
ペレツト、押し出し品、顆粒品等に成形してもよく、そ
の場合は、バインダーとしてシリカ、アルミナ、クレー
などが用いられるが、いずれのバインダー材料を使用す
ることもできる。また、カラムに充填する際に、該ゼオ
ライトの形状は、球状、破砕した状態等いずれも用いる
ことができるが、ゼオライトの平均粒径をd、充填する
カラムの内径をDとしたとき、その比D/dが15以上、好
ましくは20以上であるような大きさをもつものが好まし
い 2,6−ジメチルナフタレンの吸着分離を効率的に行な
うには、脱離剤の選択が重要である。即ち、脱離剤は、
X型ゼオライトから2,6−ジメチルナフタレンをそれ以
外の原料油成分とは別に、選択的にかつ容易に脱離させ
ることができ、さらにその後蒸留その他の方法によつ
て、2,6−ジメチルナフタレンから容易に除去できるも
のでなければならない。そのためには、該ゼオライトへ
の吸着力が、ジメチルナフタレン異性体の混合物を含む
原料油に存在する2,6−ジメチルナフタレンと最も吸着
力の強い成分との中間にある脱離剤が好ましい。本発明
において、2,6−ジメチルナフタレンの脱着に用いる脱
離剤は、炭素数7から10までの芳香族炭化水素である。
具体的には、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、
p−キシレン、エチルベンゼン、n−プロピルベンゼ
ン、イソプロピルベンゼン、4−エチルトルエン、3−
エチルトルエン、2−エチルトルエン、1,2,4−トリメ
チルベンゼン、1,3,5−トリメチルベンゼン、1,2,3−ト
リメチルベンゼン、o−シメン、m−シメン、p−シメ
ン、o−ジエチルベンゼン、m−ジエチルベンゼン、p
−ジエチルベンゼン、o−プロピルトルエン、m−プロ
ピルトルエン、p−プロピルトルエン、n−ブチルベン
ゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、
1,2,3,4−テトラメチルベンゼン、1,2,3,5−テトラメチ
ルベンゼン、1,2,4,5−テトラメチルベンゼン、テトラ
リンが挙げられるが、これらのうち2種以上を混合して
使用することもできる。上記化合物のなかでもトルエ
ン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチ
ルベンゼン、n−プロピルベンゼン、イソプロピルベン
ゼン、4−エチルトルエン、1,2,4−トリメチルベンゼ
ン、p−ジエチルベンゼン、p−シメン、テトラリンが
好ましく、最も好ましいのはトルエン、o−キシレン、
p−キシレン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼ
ン、4−エチルトルエン、テトラリンである。さらに、
上記の脱離剤は不活性希釈剤と混合して使うことも可能
であり、その場合には操作温度で液体である飽和鎖状炭
化水素、あるいはアルキル置換基を有してもよい炭素数
6〜20の飽和環状炭化水素であるナフテン類等が使用で
きる。 本発明方法において原料であるジメチルナフタレン異
性体混合物を含む原料油とは、ジメチルナフタレン分と
して、2,6−ジメチルナフタレン、2,7−ジメチルナフタ
レン、2,3−ジメチルナフタレン、1,2−ジメチルナフタ
レン、1,3−ジメチルナフタレン、1,4−ジメチルナフタ
レン、1,5−ジメチルナフタレン、1,6−ジメチルナフタ
レン、1,7−ジメチルナフタレン、1,8−ジメチルナフタ
レンの10種類のジメチルナフタレン異性体のうち、2,6
−異性体と少くとも2種の他の異性体を含有しており、
更に沸点範囲220〜270℃の炭化水素化合物例えば、α−
メチレンナフタレン、β−メチルナフタレン、α−エチ
ルナフタレン、β−エチルナフタレン、ビフエニル、ア
ルカン、シクロアルカン、アルケン、シクロアルケン等
を含有しうるものである。 本発明方法は、気相、液相のいずれでも実施すること
ができるが、液相のほうが好ましい。被分離物質及び脱
離剤をゼオライト吸着剤に接触させる際の操作条件は、
ゼオライトの種類、被分離物質及び脱離剤の物性、例え
ば融点、沸点、粘度等を考慮して適当に選ばなければな
らないが、液相状態を保つためには、0〜300℃の範囲
の温度、ほぼ大気圧〜50気圧の範囲の圧力が好ましい。
更に好ましくは、60〜200℃の温度範囲、ほぼ大気圧〜2
0気圧の範囲の圧力から選択される。 一般に吸着剤の分離能を表わす指標として、原料供給
物中の特定の2成分間の吸着平衡状態における未吸着相
の2成分の比率に対する吸着相の同じ2成分の比率とし
て規定される分離係数Kを用いる。すなわち、成分A、
Bの未吸着相の容積%をそれぞれXA、XB、吸着相の容積
%をそれぞれYA、YBとしたとき、 で定義される成分AとBの分離係数▲KB A▼が用いられ
る。ここで吸着平衡状態とは、未吸着相と吸着相の間で
正味の物質移動が起こらない状態である。吸着力の強い
成分をB、吸着力の弱い成分をAとした場合、▲KB A
の値が大きい程、吸着剤の分離能が優れていることにな
る。つまり、2成分A、Bの▲KB A▼の値が1.0に近い
場合、成分Aに対して吸着剤が成分Bを優先的に吸着す
るということが起こらず、両者は互いにほぼ同じ程度に
吸着される。また、▲KB A▼の値が1.0より大きいとい
うことは、成分Bが成分Aに比べて優先的に吸着される
ことを意味する。ジメチルナフタレン異性体の混合物を
含む原料供給物について、各種の吸着剤と脱離剤を用い
て吸着容量、選択性および脱離速度の吸着剤特性を測定
するためには、動的試験装置を使用する。この装置は、
内径8mm、長さ1mのステンレス製カラムで外側に保温用
のジヤケツトを有している。カラム入口部には、液分散
用のデイストリビユーターを有し、偏流が生じないよう
にしてある。この装置を用いて、次に述べる一般的手順
に従つてパルス試験を行ない、各種の吸着剤/脱離剤系
について選択性等のデータを測定する。吸着剤をカラム
に充填し、脱離剤を通してコンデイシヨニングを行な
う。次いでジメチルナフタレン異性体混合物を含む原料
をパルスで数分間注入し、所定量をカラムに導入した後
再び脱離剤流に切換えて、ブラグフローが保たれ逆混合
拡散の起こらない流量範囲で脱離剤を流し、カラム内に
原料供給物を展開する。カラム出口にサンプリング口を
設けここから定期的に一定量の流出液を採取し、ガスク
ロマトグラフを用いて分析することにより、そのフラク
シヨン中の各成分を定量する。各々の成分濃度を対応す
る流出時間に対して点綴すると、各成分に対応するピー
クの包絡線を得ることができる。 選択した吸着剤並びに脱離剤の適否は、一般に、目的
とする被脱離物質の容量指紋、目的物質と原料中に含ま
れるそれ以外の各々の成分との分離係数、およびその目
的物質の脱離速度等によつて判断される。容量指数は、
吸着された任意の成分のピーク包絡線の中心と、吸着に
関与しないトレーサー成分のピーク包絡線の中心(既知
参照点)との間の時間内にポンプによつて送り込まれた
脱離剤の容量として表わされる。ところで、吸着に関与
しないトレーサー成分が流れる体積とは、カラム内の吸
着剤粒子間の空隙体積と同義であり、この値は吸着剤の
真密度、ボア体積等の吸着剤物性とカラムに充填した時
の充填密度を測定することによつて求められる。したが
つて、上記既知参照点とは、換言すれば、この空隙体積
を脱離剤流量で除して求まる時間となる。一方、原料中
の成分Aと成分Bの分離係数▲KB A▼は、両者の容量指
数KAとKBの比KA/KBで表わすこともできる。以上のこと
から、本発明においては、2,6−ジメチルナフタレンに
対する他のジメチルナフタレン異性体成分iの分離係数
▲Ki 2,6▼を、成分iのピーク包絡線の中心と既知参照
点の間の間隔と、2,6−ジメチルナフタレンのピーク包
絡線の中心と既知参照点の間の間隔の比から算出する。
本発明方法によれば、▲Ki 2,6▼は全て1より大きく、
2,6−ジメチルナフタレンが最も吸着力の弱いジメチル
ナフタレン留分として取得できることが明らかである。 〔実施例〕 次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。 実施例1 カチオンサイトがナトリウムであるX型ゼオライトの
顆粒品(粒度分布250〜420μm)を内径8mm、長さ1mの
保温用ジヤケツト付ステンレス製カラムに充填した。カ
ラム入口部には、液分散用のデイストリビユーターを付
設して偏流が起こらない構造とした。カラム温度を100
℃に保持し、カラムの一端より脱離剤として、トルエン
を毎分5mlの割合で送入し、カラムを脱離剤で満たすコ
ンデイシヨニングの操作を行なつた。次いで、ジメチル
ナフタレン異性体混合物を含む原料を塔頂へ3mlパルス
として送入した後、再び脱離剤流に切換えて毎分0.4ml
の割合で脱離剤を送入し、原料供給物をカラム内に展開
した。脱離剤で展開を開始した時点を0として、一定時
間毎に出口流をサンプリングし、ガスクロマトグラフを
用いて各々のフラクシヨン中に含まれる成分を定着し、
流出時間の経過に伴う出口流中の原料成分の濃度変化を
測定した。流出液の各フラクシヨンの分析値を点綴する
と、各成分のピーク包絡線が得られる。これに基づいて
得られた2,6−ジメチルナフタレンに対する他の原料成
分の分離係数を第1表に示す。 実施例2〜11 実施例1と同様、吸着剤にカチオンサイトがナトリウ
ムであるX型ゼオライトの顆粒品(粒度分布250〜420μ
m)を用いた。脱離剤に各々p−キシレン、m−キシレ
ン、o−キシレン、エチルベンゼン、4−エチルトルエ
ン、イソプロピルベンゼン、n−プロピルベンゼン、1,
2,4−トリメチルベンゼン、p−シメン、テトラリンを
用いたこと以外は実施例1と同じ方法で行なつた。得ら
れた結果を同様にして2,6−ジメチルナフタレンに対す
る他の原料成分の分離係数として第1表に示す。各実施
例とも2,6−ジメチルナフタレンに対して良好な選択率
を示すことがわかる。 実施例12 交換可能なカチオンサイトをリチウムで置換したX型
ゼオライトの顆粒品(粒度分布250〜420μm)を吸着
剤、p−キシレンを脱離剤として実施例1と同様にして
行なつた。得られた2,6−ジメチルナフタレンに対する
他の原料成分の分離係数を第2表に示す。 実施例13〜21 交換可能なカチオンサイトを各々カリウム、セシウ
ム、マグネシウム、コバルト、亜鉛、鉄、鉛、アンモニ
ウム、水素で置換したX型ゼオライトの顆粒品(粒度分
布250〜420μm)を吸着剤として、以下実施例12と同様
にして行なつた。各々の吸着剤について2,6−ジメチル
ナフタレンに対する他の原料成分の分離係数を第2表に
示す。 比較例1 実施例1と同じカチオンサイトがナトリウムであるX
型ゼオライトの顆粒品(粒度分布250〜420μm)を吸着
剤とし、脱離剤としてベンゼンを用いたこと以外は実施
例1と同様に行なつた。ベンゼンが吸着剤に強く吸着し
たため、ジメチルナフタレン異性体は吸着されることな
く全て同時に流出した。この結果からベンゼンはジメチ
ルナフタレン異性体分離能が全くないことが明らかであ
る。 比較例2 実施例1と同じカチオンサイトがナトリウムであるX
型ゼオライトの顆粒品(粒度分布250420μm)を吸着剤
とし、脱離剤としてn−ドデカンを用いたこと以外は、
実施例1と同様に行なつた。この結果、ジメチルナフタ
レン異性体混合物を含む原料供給物は、吸着剤に強く吸
着されてしまい、カラム出口に流出しなかつた。このこ
とから、n−ドデカンは脱離剤として適当でないことが
明らかである。 比較例3 交換可能なカチオンサイトがバリウムで置換されたX
型ゼオライトの顆粒品(粒度分布250〜420μm)を吸着
剤とし、脱離剤にはパラキシレンを用いたこと以外は実
施例1と同様にして行なつた。その結果全てのジメチル
ナフタレン異性体は同時に流出してしまい、分離するこ
とができなかつた。このことから、バリウムで置換され
たX型ゼオライトは、ジメチル異性体混合物の分離に際
して吸着剤として不適当であることが明らかである。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.2,6−ジメチルナフタレンと少くとも2種の他のジ
    メチルナフタレン異性体とを含む原料油から、吸着分離
    法により、2,6−ジメチルナフタレンを分離するにあた
    り、吸着剤として、そのカチオンサイトにリチウム、ナ
    トリウム、カリウム、セシウム、マグネシウム、コバル
    ト、鉄、亜鉛、鉛、アンモニウムまたは水素から選ばれ
    る少くとも1種のカチオンが結合しているX型ゼオライ
    トを用い、脱離剤として炭素数7〜10の芳香族炭化水素
    を用いて、2,6−ジメチルナフタレンを最も吸着力の弱
    いジメチルナフタレン留分として取得することを特徴と
    する2,6−ジメチルナフタレンの分離方法。 2.脱離剤の芳香族炭化水素が、トルエン、o−キシレ
    ン、p−キシレン、エチルベンゼン、イソプロピルベン
    ゼン、4−エチルトエンおよびテトラリンから選ばれる
    少くとも1種の化合物である特許請求の範囲第1項記載
    の2,6−ジメチルナフタレンの分離方法。
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