JP2660800B2 - 人工芝生製運動競技場 - Google Patents

人工芝生製運動競技場

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JP2660800B2 JP24044293A JP24044293A JP2660800B2 JP 2660800 B2 JP2660800 B2 JP 2660800B2 JP 24044293 A JP24044293 A JP 24044293A JP 24044293 A JP24044293 A JP 24044293A JP 2660800 B2 JP2660800 B2 JP 2660800B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基布にナイロンやポ
リプロピレン等の合成樹脂製のヤーンを植設した人工芝
生で表層材を構成した人工芝生製運動競技場に関し、特
に詳しく言うと、フェンスや擁壁が迫っていることを示
すウォーニングゾーンをプレーヤの歩行感により知らせ
るようにした人工芝生製運動競技場に関する。
【0002】
【従来の技術】各種運動競技場において、その表層材と
して基布にナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂製の
ヤーンを植設した人工芝生が広く使用されている。この
ような人工芝生は長期間使用しても、緩衝特性を損なわ
ず、ボールの転がり性能が経時変化するようなこともな
く、プレーヤが転倒しても擦傷ができるようなことがな
い等の利点がある。また、保守も簡単なため競技場全体
をこのような人工芝生で覆うことも行われている。
【0003】一方、野球場においても外野はもとより内
野も各ベース周辺を除いて人工芝生で覆った人工芝生製
野球場が各地に建設されている。このような人工芝生製
野球場の一例を、外野を人工芝生にした場合を示す図4
により説明すると、野球場1のグランド2を取り囲むよ
うに観客席3が設けられている。グランド2と観客席3
の境界部には、フェンスや擁壁4が設けられており、グ
ランド3の外野5側は人工芝生で覆われている。外野側
の擁壁4と接する部分には、擁壁4にプレーヤが激突す
るのを防止するため、擁壁4が迫っていることを示す警
告表示地帯であるウォーニングトラックあるいはウォー
ニングゾーン6が設けられている。このようなウォーニ
ングゾーンは通常アンツーカや土で構成し、視覚や踏ん
だ時の感触すなわち歩行感で認識することができように
している。また、各ベース周辺を除いて内野も人工芝生
で覆った全面が人工芝生で覆われた野球場においては、
このウォーニングゾーン6にも人工芝生を植設し、この
部分の色をアンツーカ色や赤系色に着色することでウォ
ーニングゾーン6とすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ウォーニングゾーン6
をアンツーカや土で構成すれば、視覚と歩行感でウォー
ニングゾーン6を認識することができるので、安全性は
問題がないが、競技中や練習時にはアンツーカや土が人
工芝生側に持ち出され、人工芝生を汚すばかりでなく、
芝目内にアンツーカや土が入り込むことにより本来の人
工芝生の柔らかさを損なわせてしまう。そのため、芝目
内からアンツーカや土を排除する保守を頻繁に行う必要
があり、ローラー転圧、散水、レベル出し等の日常のア
ンツーカや土の手入れが必要であった。また、人工芝生
を着色することでウォーニングゾーン6とする場合は、
アンツーカや土のような日常の不要であり保守は簡単で
あるが、ウォーニングゾーン6の認識は視覚だけとな
り、特に外野フライやホームラン性の打球を追いかけて
いる場合には、視線が上となり、足元のウォーニングゾ
ーン6に気が付かなくなる等、安全性に問題がある。
【0005】そこでこの発明の目的は、ウォーニングゾ
ーンを人工芝生で構成しても歩行感の変化により確実に
ウォーニングゾーンを認識することができる人工芝生製
運動競技場を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、基布上に合
成樹脂製のヤーンを植設した人工芝生で表層部を構成し
た人工芝生製運動競技場において、フェンスや擁壁から
所定の幅の人工芝生を他の部分の人工芝生より柔らかい
弾性にしたものである。
【0007】この場合、所定幅の人工芝生を、そのヤー
ン弾性が他の部分の人工芝生のヤーン弾性より柔らかい
ヤーンで構成したり、その下面に位置するクッション層
を他の部分の人工芝生の下面に位置するクッション層の
弾性より柔らかい弾性をもたせるようにすればよい。
【0008】
【作用】フェンスや擁壁近傍の人工芝生を他の部分の人
工芝生より柔らかい弾性にすることにより、プレーヤが
踏んだ時に歩行感が異なることから感覚的にウオーニン
グゾーンに立入ったことが判り、フェンスや擁壁に激突
するのを防止させることができる。また、ウオーニング
ゾーンを柔らかくすることにより、万一プレーヤが擁壁
に当たり転倒しても、その弾性によりプレーヤを保護す
ることができる。
【0009】他の部分の人工芝生より柔らかい弾性の人
工芝生にするには、人工芝生のヤーンの弾性が柔らかい
ものを使用して植設するか、あるいは人工芝生と基盤と
の間に介在させたクッション層の弾性を柔らかくすると
いう簡単な構成で達成することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例について
説明する。なお上述従来例と実質的に同じ構成要件およ
び各実施例を通して実質的に同じ構成要件は同一参照番
号を付して、重複する説明は省略する。
【0011】まず、図1に示す第1実施例について説明
すると、この実施例では人工芝生自体を他の人工芝生と
異ならせるようにしている。すなわち、栗石や砕岩等を
敷詰めた透水構造あるいはコンクリートやアスファルト
等の透水あるいは非透水構造に構成された基盤11上に
は、ゴムチップやウレタンあるいはポリエチレン等の発
泡体を現場施工で打設したり、平板状の成形品を敷詰め
ることで構成されたクッション材12で覆われている。
このクッション材12上には、ポリプロピレンやナイロ
ン等の合成樹脂から作られた偏平な直毛状のスプリット
ヤーンやモノフィラメントヤーンを裏打ち基布13にタ
フティング等により多数植設することにより構成された
人工芝生14が敷設されている。この人工芝生14のウ
オーニングゾーン6に相当する部分のヤーン15のパイ
ル密度を、外野5に相当する部分のヤーン16のパイル
密度より高くしかつ充填材を入れないいわゆる砂無し人
工芝生にし、外野5側のヤーン16の芝目には細かい粒
径の砂、珪砂、セラミック等比較的硬質の充填材17を
充填していわゆる砂入り人工芝生にして、ウオーニング
ゾーン6より着地感を硬くしている。
【0012】これにより、野手が打球を追ってウオーニ
ングゾーン6に入ると、それまで充填材16により硬く
感じていた歩行感が、ヤーン15のみの柔らかい歩行感
に変わるので、擁壁4に近づいてきたことを感覚的に知
ることができる。
【0013】外野5側を構成する砂入り人工芝生は、雨
や散水等の水分が充填材の層に吸収されるため水切れが
ウオーニングゾーン6を構成する砂無し人工芝生より格
段によく、ヤーンの目付量も少なくて済む利点があり、
更にプレーヤが着地した時、充填材の層が板状に変化し
て面的な緩衝効果を奏するため、広く実施されており、
ウオーニングゾーン6は、練習時にはランニングトラッ
クとして使用されることがあり、このウオーニングゾー
ン6も砂入り人工芝生にすることが望まれる場合には、
ヤーン15のデニールを例えば3800デニールとし、
ヤーン16のデニールを例えば10000デニールとい
うように、低デニールにしたり、同じヤーンを使う場合
でもパイルの植設密度を外野5側よりウオーニングゾー
ン6のそれを小さくすることでも異なった柔らか出すこ
とができる。また、ヤーン15をヤーン16より柔らか
い材質、例えば塩化ビニリデン等に代えたり、例えばヤ
ーン16をポリプロピレンで構成し、ヤーン15をヤー
ン16よりも充填材のホールド性の低いナイロンやポリ
オレフィン等のヤーンで構成してもよい。更に、材質を
代えると同時に上述したようにヤーン15のデニールを
ヤーン16のデニールよりも低デニールにすれば、一層
その弾性に変化を持たせることができる。またヤーン1
6は通常のヤーンで構成し、ヤーン15をループパイル
で構成したり、スタフィング法、エアジェット法あるい
は圧縮や熱ギヤ等による賦形法等により捲縮加工した捲
縮ヤーンを使用してもよい。
【0014】図2に示す第2実施例においては、目砂の
弾性によりウオーニングゾーン6を識別できるようにし
たものである。すなわち、この第2実施例ではウオーニ
ングゾーン6の芝目内にも外野5側と同様な充填材17
をその下層に充填するとともに、その上層部にはゴムや
弾性合成樹脂で作られた弾性粒状物18を充填してい
る。また、この第2実施例においては、外野5と同じ材
質のヤーン16を使用し且つ同じパイル密度の人工芝生
19でウオーニングゾーン6を構成しているが、ウオー
ニングゾーン6の上面は弾性粒状物18になっているの
で歩行感は外野5側より格段に柔らかくなり、感覚的に
ウオーニングゾーン6を識別することができる。なお、
外野5とウオーニングゾーン6のヤーンを上述第1実施
例のように、パイル密度やデニールを変えたり、あるい
はヤーンの材質を変えてもよい。また、外野5側の人工
芝生の芝目には、充填材17と弾性粒状物18の混合物
を充填し、ウオーニングゾーン6の人工芝生の芝目には
弾性粒状物18のみを充填するようにしてもよい。
【0015】図3に示す第3実施例においては、クッシ
ョン材の弾性を外野5とウオーニングゾーン6とで異な
らせた場合を示している。すなわち、外野5側の人工芝
生21の下方に位置するクッション材22を平板状にす
るのに対し、ウオーニングゾーン6の人工芝生23の下
方に位置するクッション材24は、図示するように、基
盤11の上面と相対する下面に多数の凹部25を設けて
柔らかくしている。これにより、外野5とウオーニング
ゾーン6の人工芝生21,23が同質、同条件であって
も、クッション材22と24とではその弾性が明らかに
異なり、ウオーニングゾーン6の人工芝生23に踏込ん
だ場合には、歩行感が柔らかくなり、確実に識別するこ
とができる。この第3実施例においても、上述した第1
および第2実施例のように芝目に充填材を充填して砂入
り人工芝生としてもよいことは勿論である。
【0016】この第3実施例においては、クッション材
24に凹部25を設けて柔らかくしているが、クッショ
ン材22をゴムチップをウレタンバインダーで空隙を有
するように固めた平板状の弾性体で構成し、クッション
材24をこの弾性体に更にスチレンビーズのようなタイ
ヤゴムチップより柔らかい発泡体を混合して更に柔らか
い平板状のクッションにして、クッション自体の硬度を
変えてもよい。これらクッション材は人工芝生と別体で
構成しても、一体的に構成してもよいことは勿論であ
り、また上述第1および第2実施例で説明したように、
各人工芝のヤーンの条件を変えたものを使用してもよ
い。
【0017】上述各実施例において、ウオーニングゾー
ンの人工芝生を他の人工芝生と色彩的に異ならせること
で、視覚的にも識別できるようにすれば、安全性を一層
向上させることができる。また、上述各実施例は野球場
を例にとって説明したが、陸上競技、サッカーあるいは
ラクビー等の競技場のフェンスや擁壁近傍にこのような
ウオーニングゾーンを形成してもよいことは勿論であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上のようにこの発明の人工芝生製運動
競技場は、フェンスや擁壁から所定の幅の人工芝生を他
の部分の人工芝生より柔らかい弾性にしているので、プ
レーヤが踏んだ時に歩行感が異なることから感覚的にウ
オーニングゾーンに立入ったことが判り、フェンスや擁
壁に激突するのを防止させることができる。また、ウオ
ーニングゾーンを柔らかくすることにより、万一プレー
ヤが擁壁に当たり転倒しても、その弾性によりプレーヤ
を保護することができる。
【0019】他の部分の人工芝生より柔らかい弾性の人
工芝生にするには、請求項2に記載のように人工芝生の
ヤーンの弾性が柔らかいものを使用して植設するか、あ
るいは請求項3に記載のように人工芝生と基盤との間に
介在させたクッション層の弾性を柔らかくするという簡
単な構成で達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の人工芝生製運動競技場の第1実施例
の要部を示す縦断面図である。
【図2】この発明の人工芝生製運動競技場の第2実施例
の要部を示す縦断面図である。
【図3】この発明の人工芝生製運動競技場の第3実施例
の要部を示す縦断面図である。
【図4】従来の野球場の一例を説明するための概略平面
図である。
【符号の説明】
4 擁壁 5 外野 6 ウォーニングゾーン 11 基盤 12,24 クッション材 13 裏打ち基布 14,19,21,23 人工芝生 15,16 ヤーン 17 充填材 18 弾性粒状物 25 凹部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布上に合成樹脂製のヤーンを植設した
    人工芝生で表層部を構成した人工芝生製運動競技場にお
    いて、フェンスや擁壁から所定の幅の人工芝生を他の部
    分の人工芝生より柔らかい弾性にしたことを特徴とする
    人工芝生製運動競技場。
  2. 【請求項2】 前記所定幅の人工芝生は、そのヤーン弾
    性が前記他の部分の人工芝生のヤーン弾性より柔らかい
    ヤーンで構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の人工芝生製運動競技場。
  3. 【請求項3】 前記所定幅の人工芝生は、その下面に位
    置するクッション層が前記他の部分の人工芝生の下面に
    位置するクッション層の弾性より柔らかい弾性を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の人工芝生製運動競技
    場。
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