JP2660680B2 - 導体のラッピング接続法とラッピング用具 - Google Patents

導体のラッピング接続法とラッピング用具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導体のラッピング接続
法とラッピング用具に関し、特に導体細線の配線作業時
に、ラッピングと導体細線の固定を同時に行う方法、お
よびその方法を実現するために必要なラッピング用具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チップなどを含む電子部品の配線
は、細めの導線が用いられる場合であっても、既に絶縁
被覆などが施されたラッピング済のものを、配線すべき
場所の寸法に合わせて切断し、両端部の被覆を剥がし、
導線の裸になった部分を所定の場所に溶接あるいははん
だ付けした後、接着シートを使ったり、あるいはその他
の方法で固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近来、電子回路の実装
には高密度化が求められ、それに伴って極細の導線を高
密度に配置して配線しなければならないことが多くなっ
た。ところが、従来の方法では、極細の導線の被覆を導
線を傷めることなく剥がすことは容易でないという欠点
があった。また、極細の導線をその都度異なる所要の長
さに切断し、両端の被覆を剥がし、所定の位置に配置
し、両端の電気的接続の加工を行った後、その場所に接
着シートを使用したりして固定するという微細で面倒な
措置が必要であった。
【0004】一方電子機器の超小型化を進める上で、チ
ップ搭載用のブロックとして、図5のようなキュービッ
ク状のものが考えられ、このブロックの中核部の冷却
(あるいは適正温度維持)のための中核温度制御部の中
空部に冷却(保温)用の水、油、空気などの媒体を流入
させるパイプ21および媒体を排出させる排出パイプ2
2の一部を作業握り手として利用し、この部分を支持し
てブロックを回転させながら配線を行えばよいが、従来
の方法でこの配線を行うには極めて能率が悪く、不可能
に近かった。また、配線ができても信頼性の低い仕上が
りになるという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、このような欠点を取り除
いて、極細の導線を高密度に配置し、能率よく、しかも
信頼性の高い配線ができるような導体細線のラッピング
接続法とラッピング用具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明の導体のラッピング接続法は、導体細線1の
被覆すべき部分に被覆液2,3を付着させ、該被覆液を
凝固させて被覆体2f,3fを形成するラッピングにお
いて、前記被覆液2,3のいずれかに接着剤を混入し、
前記導体細線1の電気的接続作業時にラッピングを行い
ながら配置されるべき場所に前記接着剤の接着効果によ
り前記被覆体を固定する方法とする。
【0007】さらに、被覆体を多層状に形成し、少なく
とも最外層の被覆液3に接着剤を混入し、導体細線1に
接する層の被覆体を絶縁性のある被覆体2fとし、導体
細線1に接しない層の少なくとも一つを導電性のある被
覆体3fで形成する方法とする。
【0008】また、前記の目的を達成するために本発明
の導体のラッピング用具は、導体細線1の被覆すべき部
分に被覆液2,3を付着させ、該被覆液2,3を凝固さ
せて被覆体2f,3fを形成するためのラッピング用具
において、前記導体細線1を貫通させるパイプ状のリー
ドガイド11と、被覆液吐出口12b,13bとして一
端を開放し他端を閉鎖し該他端付近に被覆液注入口12
a,13aを設け前記リードガイド11を軸に沿って貫
通させる円筒状の被覆液吐出用筒部12,13とからな
る構成とする。
【0009】さらに、前記被覆液吐出用筒部を複数と
し、絶縁性の被覆液2を吐出させる被覆液吐出用筒部1
2の外側に導電性の被覆液3を吐出させる被覆液吐出用
筒部13を配置して多層に構成する。
【0010】あるいは、前記の目的を達成するために本
発明の導体のラッピング用具は、導体の被覆すべき部分
に被覆液を付着させ、該被覆液を凝固させて被覆体を形
成するためのラッピング用具において、同軸2重円筒の
二つの円筒に挟まれる空間の一端を開放して被覆液吐出
口71,72,73,74とし他端を閉鎖し該他端付近
に被覆液を筒内に注入するための被覆液注入口を設けた
複数の被覆液吐出用筒部を有し、前記被覆液吐出用筒部
を軸方向に前記導体あるいは前記導体と他の被覆液吐出
用筒部を貫通させて内外に多層状に配置し、それぞれの
被覆液吐出用筒部は被覆液吐出口が複数個に分割される
よう筒部の中央部から吐出口側に向かって複数の筒端分
割部75を設け、内外に隣接する一対の前記被覆液吐出
用筒部の前記筒端分割部が互いに重ならないよう配置さ
れる構成とする。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て詳しく説明する。図1は、本発明の一実施例のラッピ
ング用具を示す斜視図である。図2は、図1の実施例を
中心線を含む面で左右に切断した断面図である。図3
は、本発明の他の一実施例のラッピング用具を示す斜視
図である。図4は、図3の実施例を中心線を含む面で左
右に切断した断面図である。そして図1、図2に示す実
施例は、極細の裸導体細線(以下、細線という)に絶縁
被覆のラッピングを行うための用具であり、図3、図4
に示す実施例は、同様の絶縁被覆と、その外側のシール
ドのための導体被覆を同時に行うための用具である。
【0012】図1〜図4において、1は、細線、2は、
細線1の外側を覆う絶縁被覆となる絶縁被覆液、3は、
絶縁被覆2の外側を覆う導体被覆となる導体被覆液であ
る。11は、細線1を案内して用具の軸に沿って中央を
貫通させるためのリードガイドである。12は、軸に沿
って中央を貫通させたリードガイド11と、外側壁を形
成する円筒の内側面との間に、絶縁被覆液2を満たす空
間を作るための被覆液吐出用筒部である。12aは、絶
縁被覆液吐出用筒部12に絶縁被覆液2を注入する絶縁
被覆液注入口であり、12bは絶縁被覆液2を排出する
絶縁被覆液吐出口である。13は、軸に沿って中央を貫
通させた被覆液吐出用筒部12と外側壁を形成する円筒
の内側面との間に、導体被覆液3を満たす空間を作るた
めの被覆液吐出用筒部である。13aは、導体被覆液吐
出用筒部13に導体被覆液3を注入する導体被覆液注入
口であり、13bは導体被覆液3を排出する絶縁被覆液
吐出口である。
【0013】図1(図2)の実施例を使用して細線の配
線を行う場合は、先ずリードガイド11の先端から細線
1を少し引き出す。(2回目の配線からは、前回の配線
の終わりに細線1が少し引き出されているので、あらた
めて引き出す必要はない。)このとき絶縁被覆液2は、
絶縁被覆液吐出用筒部12内部の空間に満たされている
が、絶縁被覆液吐出口12bから排出されない状態にあ
る。次に引き出された細線1の裸の部分を、接続される
べき金属端子40あるいは41に、溶接あるいははんだ
付けによって電気的に接続する。続いて細線1を引き出
しながら、図示しない被覆液注入圧力源の圧力を高め
て、絶縁被覆液2を絶縁被覆液吐出口12bから排出す
る。この排出により絶縁被覆液2は、細線1の表面に塗
布され被覆膜を形成する。
【0014】所定の長さの細線1を被覆しながら引き出
されたとき、図示しない被覆液注入圧力源の加圧停止な
いし減圧をすると、絶縁被覆液2の排出は止まり、細線
1はその位置から被覆されなくなり、裸線の状態とな
る。さらに細線1を引き出し、配線の終わりの裸線の部
分を残して切断され、その裸線の部分は所定の接続箇所
に電気的に接続される。この切断箇所は特に図示しない
が、絶縁被覆液吐出口12bより適宜離れているので、
2回目の配線からは、前回の配線の終わりに既に細線1
が少し引き出されているので、接続に必要な裸線の部分
が確保される。
【0015】なお、前の配線の終わりに切断することな
く、裸の部分を所定箇所に接続し、そのまま次のラッピ
ング配線に移行してもよい。また細線1 に塗布された絶
縁被覆液は排出後は直ちに固まり始めるが、被覆液には
接着剤が含まれているので配線の為に配置された位置に
そのまま接着され固定される。このように本発明の導体
細線のラッピング接続法は、裸細線をラップしながら接
続を行い、その固定まで同時に行うが、従来のマイクロ
ワイヤ配線板に見られる技術のように、既存の被覆され
たワイヤを使用するものではないので、レーザによる溶
接時などに、溶接部に溶接金属以外の物質(被覆材な
ど)が混入して溶接強度等を劣化させるのを防ぐことが
できる。
【0016】また本実施例による導体細線のラッピング
接続法では、被覆厚みを極めて薄くすることも可能であ
るが、電気的特性上、クロストーク等の問題を発生する
場合には、図3(図4)の実施例の使用が適当である。
図3(図4)の実施例を使用して細線の配線を行う場合
は、図1(図2)の実施例の場合と同様にリードガイド
11から細線1を引き出す。(2回目の配線からは、前
回の配線の終わりに引き出されている。)このとき絶縁
被覆液2および導体被覆液3は、絶縁被覆液吐出用筒部
12および導体被覆液吐出筒部13内部の空間に満たさ
れているが、絶縁被覆液吐出口12bおよび導体被覆液
吐出口13bから排出されない状態にある。
【0017】次に引き出された細線1の裸の部分を、接
続されるべき金属端子40あるいは41に、溶接あるい
ははんだ付けによって電気的に接続する。続いて細線1
を引き出しながら、図示しない被覆液注入圧力源の圧力
を上げて、絶縁被覆液2及び導体被覆液3をそれぞれの
吐出口12bおよび13bから排出する。但し13bか
らの排出を12bのそれより遅らせることによって、導
体被覆液3が直接細線1に触れないようにしている。し
たがって導体被覆液3は必ず絶縁被覆液2の外側のみに
その被覆膜を形成する。
【0018】所定の長さの細線1を被覆しながら引き出
されたとき、図示しない被覆液注入圧力源の加圧停止な
いし減圧をすると、絶縁被覆液2及び導体被覆液3の排
出は止まり、細線1はその位置から被覆されなくなり、
裸線の状態となる。なおこの場合、絶縁被覆液2より導
体被覆液3に対する注入圧力源の加圧停止ないし減圧を
先行させることによって導体被覆液3が直接細線1に触
れないようにしている。その後図1(図2)の実施例使
用の場合同様の配線の終わりの裸線の部分の切断、電気
的接続などが行われ、つぎの配線の始めの接続に必要な
裸線の部分は確保される。また絶縁被覆液2および導体
被覆液3は放出後は直ちに固まり始めるが、導体被覆液
3には接着剤が含まれているので配線の為に配置された
位置にそのまま接着され固定される。
【0019】図5は、図1(図2)、図3(図4)の実
施例の使用対象となるチップ搭載ブロックの例を示す斜
視図である。図5において、15は接続金具50に対応
する外部取り合い用コネクタ、16はコネクタに接続さ
れたコード、17,17・・・17は接続金具間を電気
的に接続するラップワイヤ(本実施例でラッピングされ
配線された細線)である。40は図示しないチップ(チ
ップ取付け部33,34,35,36などに搭載され
る)の回路に外付けされる抵抗、コンデンサなどの電子
部品を支持し電気的接続を行う接続金具である。
【0020】ラップワイヤ17の配線は、チップ搭載部
本体30に組み込まれた図示しない中核冷却部のパイプ
を兼ねた作業握り手21,22で支持し、チップ搭載部
本体30全体を回転させながら配線する。チップと細線
1の電気的接続は直接行われるのではなく、間にチップ
接続用金具33a,34a,35a,36aなどを介し
て行われるので、チップ自体への熱ストレスは、最低限
必要なチップとチップ接続用金具間の接続用ボンディン
グ時に発生する熱のみとなる。なお、供給パイプ21と
排出パイプ22は、中核冷却部の形状の6面体の対角線
の一つに沿って、チップ搭載部本体30を串刺し状に突
き抜けるように取りつけられている。
【0021】図6は、配線される細線の接続と配置の状
況例を拡大して示した斜視図である。図7は、さらに他
の細線の接続と配置の状況例を示す平面図である。図8
は、図7のX−Xにおける断面図である。図7および図
8に示すように、配線に際して隣接すべき配線と接着さ
せることにより、立体配線時のリード線の一体化が図れ
る。また、導体被覆をシールドグランドに電気的接続を
行うことにより、隣接配線とのクロストークおよびチッ
プ等への電気的影響を防ぐことができる。
【0022】このように本実施例ではマルチワイヤ法に
よる接着シートなども不要で、立体配線が容易で、さら
に、各1本毎のシールド、および束になった場合でも束
単位で、シールドおよび接着が立体配線と同時に行え
る。なお、隣接配線との絶縁距離の必要な配線は、絶縁
被覆液2の時間当たりの排出量を増加させて被覆を厚く
すれば、その必要量を確保することができる。また、プ
リント基板上でワイヤ配線を行う場合は、必ずスルーホ
ール加工を施し、基板上下間の配線を接続して、配線の
T分岐等が発生するが、本実施例ではチップとの取り合
い部の金具を使用するためスルーホール抜けの問題もな
く、また全ての信号配線の一筆書き配線とすることもで
きる。したがって、たとえば、クロック信号線などに
も、シールド効果を持たせた信頼性の高い配線が可能と
なる。
【0023】さらに本実施例の応用例として、導線を束
ねて作られたケーブルで、途中に個々の導線に接続箇所
があって、ケーブル全体の外径に変化のある対象物の、
連続被覆も可能なラッピング用具の実施例について説明
する。図9は、そのような実施例使用対象物のケーブル
の一部を破断して示した説明図である。図9において、
60は中心ケーブル、61,61・・・61は導体ケー
ブル、62,62・・・62は導体ケーブルの接続箇
所、63は準耐食、準耐強度の一次被覆、64は耐食、
耐強度の二次被覆である。一次被覆63は、導体ケーブ
ルの接続箇所62の集中する場所付近で膨らみ、したが
って二次被覆64も膨らんでこの付近のケーブル全体の
外径はその前後に比べて大きくなる。
【0024】図10は、図9のようなケーブルの被覆に
適するよう、被覆液吐出筒の断面リング状の吐出口を複
数個に分割したものである。それぞれの被覆液吐出用筒
部は被覆液吐出口が複数個に分割されるよう筒部の中央
部から吐出口側に向かって複数の筒端分割部が設けられ
ている(図示は75,75のみであるが、他の被覆液吐
出筒のそれぞれにも設けられている)。そして、内外に
隣接する一対の被覆液吐出用筒部の前記筒端分割部分が
互いに重ならないよう配置されている。
【0025】図10の実施例では、被覆液吐出口71,
72,73,74はそれぞれ3つずつあって、それぞれ
は、同軸2重円筒の二つの円筒に挟まれる空間の一端を
開放し、さらにそのリング状の開放端を複数に分割し
て、被覆液吐出口としたものであって、図示されていな
い他端は共通のリング状に閉鎖され、その他端付近に被
覆液を筒内に注入するための図示しない被覆液注入口が
設けられている。
【0026】このように作られた被覆液吐出用筒部は軸
方向に導体ケーブルの束、あるいは前記導体ケーブルの
束の外側に配置される他の被覆液吐出用筒部を貫通させ
て内外に多層状に配置される。そして、隣接して内外に
重ねて配置された同様の被覆液吐出筒の分割は、図10
の実施例では3分割であるが、もっと多数に分割しても
よいし、あるいは箒状にチューブ管を円周に沿って並べ
て被覆液の吐出口としてもよい。いずれにしても、吐出
口の位置が半径方向に拡がる構造にすることにより、ケ
ーブル全体の被覆を、必要とする外径の太さの変化に追
従させることができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳しく説明したように本発明の導体
のラッピング接続法は、導体細線の被覆すべき部分に被
覆液を付着させ、該被覆液を凝固させて被覆体を形成す
るラッピングにおいて、被覆液に接着剤を混入し、導体
細線の電気的接続作業時にラッピングを行いながら配置
されるべき場所に凝固直後の前記被覆体を固定すること
により、導体細線の接続と固定が同時にできるという効
果がある。またその被覆体を複数として内側に絶縁性の
ある被覆体、外側に導電性のある被覆体を多層状に配置
することにより、導体細線一本毎のシールドが容易に可
能となる。
【0028】また本発明のラッピング用具は、導体細線
を貫通させるパイプ状のリードガイドと、被覆液吐出口
として一端を開放し、他端を閉鎖して被覆液を筒内に注
入するための被覆液注入口を他端付近に設けた円筒状で
前記リードガイドを軸方向に貫通させる被覆液吐出用筒
部を備えることにより、あるいはさらに被覆液吐出用筒
部を複数とし、絶縁性の被覆液を吐出させる被覆液吐出
用筒部の外側に導電性の被覆液を吐出させる被覆液吐出
用筒部を配置して多層に構成することにより、前記の導
体のラッピング接続法による配線を容易に実現すること
ができる。
【0029】また、さらに本発明のラッピング用具とし
て、同軸2重円筒の二つの円筒に挟まれる空間の一端を
開放して被覆液吐出口とし他端を閉鎖し該他端付近に前
記被覆液吐出口から吐出させる被覆液を筒内に注入する
ための被覆液注入口を設けた複数の被覆液吐出用筒部を
有し、前記被覆液吐出用筒部を軸方向に前記導体あるい
は前記導体と他の被覆液吐出用筒部を貫通させて内外に
多層状に配置し、それぞれの被覆液吐出用筒部は被覆液
吐出口が複数個に分割されるよう筒部の中央部から吐出
口側に向かって複数の筒端分割部を設け、内外に隣接す
る一対の前記被覆液吐出用筒部の前記筒端分割部分が互
いに重ならないよう配置することにより、ケーブルの太
さの変化に対応して、前記の導体のラッピング接続法に
よる配線を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のラッピング用具を示す斜視
図である。
【図2】図1の実施例を軸を含む平面で切断して示した
説明図である。
【図3】本発明の他の一実施例のラッピング用具を示す
斜視図である。
【図4】図3の実施例を軸を含む平面で切断して示した
説明図である。
【図5】図1、図3の実施例の使用対象となるチップ搭
載ブロックの例を示す斜視図である。
【図6】細線の配置配線状況の一例を示す斜視図であ
る。
【図7】細線の配置配線状況の一例を示す平面図であ
る。
【図8】図7のA−Aにおける断面図である。
【図9】導体に接続箇所のあるケーブルの被覆状況を示
す説明図である。
【図10】図9の使用例に対応可能な本発明の一実施例
のラッピング用具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 細線 2 絶縁被覆液 2f 絶縁被覆 3 導体被覆液 3f 導体被覆 11 リードガイド 12 絶縁被覆液吐出用筒部 12a 絶縁被覆液注入口 12b 絶縁被覆液吐出口 13 導体被覆液吐出用筒部 13a 導体被覆液注入口 13b 導体被覆液吐出口 17 ラップワイヤ 21,22 作業握り手 30 チップ搭載部本体 33,34,35,36 チップ取付け部 33a,34a,35a,36a チップ取付け用接続
金具 40,50 接続金具

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体細線の被覆すべき部分に被覆液を付
    着させ、該被覆液を凝固させて被覆体を形成するラッピ
    ングにおいて、 前記被覆液に接着剤を混入し、 前記導体細線の電気的接続作業時にラッピングを行いな
    がら配置されるべき場所に前記接着剤の接着効果により
    前記被覆体を固定することを特徴とする導体細線のラッ
    ピング接続法。
  2. 【請求項2】 被覆体を多層状に形成し、少なくとも最
    外層の被覆剤に接着剤を混入し、 導体細線に接する層の被覆体を絶縁性のある被覆体と
    し、導体細線に接しない層の少なくとも一つを導電性の
    ある被覆体で形成する請求項1に記載の導体細線のラッ
    ピング接続法。
  3. 【請求項3】 導体細線の被覆すべき部分に被覆液を付
    着させ、該被覆液を凝固させて被覆体を形成するための
    ラッピング用具において、 前記導体細線を貫通させるパイプ状のリードガイドと、 被覆液吐出口として一端を開放し他端を閉鎖し該他端付
    近に被覆液を筒内に注入するための被覆液注入口を設け
    前記リードガイドを軸に沿って貫通させる円筒状の被覆
    液吐出用筒部とからなることを特徴とするラッピング用
    具。
  4. 【請求項4】 被覆液吐出用筒部を複数とし、絶縁性の
    被覆液を吐出させる被覆液吐出用筒部の外側に導電性の
    被覆液を吐出させる被覆液吐出用筒部を配置して多層に
    構成した請求項3に記載のラッピング用具。
  5. 【請求項5】 導体の被覆すべき部分に被覆液を付着さ
    せ、該被覆液を凝固させて被覆体を形成するためのラッ
    ピング用具において、 同軸2重円筒の二つの円筒に挟まれる空間の一端を開放
    して被覆液吐出口とし他端を閉鎖し該他端付近に被覆液
    を筒内に注入するための被覆液注入口を設けた複数の被
    覆液吐出用筒部を有し、 前記被覆液吐出用筒部を軸方向に前記導体あるいは前記
    導体と他の被覆液吐出用筒部を貫通させて内外に多層状
    に配置し、 それぞれの被覆液吐出用筒部は被覆液吐出口が複数個に
    分割されるよう筒部の中央部から吐出口側に向かって複
    数の筒端分割部を設け、 内外に隣接する一対の前記被覆液吐出用筒部の前記筒端
    分割部が互いに重ならないよう配置されることを特徴と
    するラッピング用具。
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