JP2660085B2 - 輸液の流量制御装置 - Google Patents

輸液の流量制御装置

Info

Publication number
JP2660085B2
JP2660085B2 JP2127803A JP12780390A JP2660085B2 JP 2660085 B2 JP2660085 B2 JP 2660085B2 JP 2127803 A JP2127803 A JP 2127803A JP 12780390 A JP12780390 A JP 12780390A JP 2660085 B2 JP2660085 B2 JP 2660085B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infusion
flow rate
temperature
drops
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2127803A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0422368A (ja
Inventor
圭太 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Original Assignee
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC filed Critical Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority to JP2127803A priority Critical patent/JP2660085B2/ja
Publication of JPH0422368A publication Critical patent/JPH0422368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2660085B2 publication Critical patent/JP2660085B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、点滴等の際の輸液の流量を制御する輸液の
流量制御装置に関する。
(従来の技術) 点滴等の際には、薬液バックから供給される輸液を輸
液チューブの途中で滴状に滴下させ、この滴下数が所定
の数となるように調整することによる輸液の流量を制御
している。
このような滴下数による流量の制御を行う従来の輸液
の流量制御装置を第4図に示す。
薬液バック1内の薬液は、下端から伸びた輸液チュー
ブ2を通じて送り出され、患者への点滴が行われるよう
になっている。この輸液チューブ2には、輸液を滴状に
落下させる滴下部3が設けられると共に、この滴下部3
での輸液の滴下数を検出するための滴下センサ4が取り
付けられている。また、この滴下部3の下方には、輸液
チューブ2をクランプすることにより、ここを流れる輸
液の流量を調整する流量調整装置5が取り付けられてい
る。
上記滴下センサ4と流量調整装置5は、インターフェ
イス6、7を介して制御装置8に接続されている。制御
装置8は、CPU8aの動作によって制御を行うコンピュー
タ装置であり、滴下センサ4が検出した輸液の滴下数を
インターフェイス6を介して入力することにより、流量
調整装置5における流量の調整量をインターフェイス7
を介して制御することになっている。
上記制御装置8は、第5図に示すように、予め設定さ
れた所定時間単位の基準滴下数N0と滴下センサ4が検出
した所定時間内の実際の滴下数Nとを比較して、この比
較結果(N0−N)に基づき流量調整装置5の調整量mを
調整することにより、輸液の滴下数Nが基準滴下数N0
一致するようにフィードーバック制御を行うものであ
る。そして、従来は、このように滴下部3における時間
単位の滴下数Nを一定に保つようにすることのみによっ
て、輸液の流量の制御を行っていた。
(発明が解決しようとする課題) ところが、滴下部3で滴下する輸液の滴の1粒の体積
は、この輸液の表面張力が小さくなるほど少なくなるも
のである、そして、この輸液の表面張力は、温度が高く
なるほど小さくなる。従って、滴下部3における輸液の
滴下数を一定に制御したとしても、温度が変わればそれ
ぞれの滴の体積が変化するために、輸液チューブ2を流
れる輸液の流量は一定ではなくなる。
このため、従来の流量制御装置では、実際に輸液チュ
ーブ2を流れる輸液の流量が温度によって変化し、正確
な流量の制御が行われないという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑み、輸液の温度を検出し、こ
の温度に基づいて滴下数の制御に補正を加えることによ
り、温度によって滴下する滴の体積が変化した場合に
も、常に流量を一定に保つことができる輸液の流量制御
装置を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明の輸液の流量制御装置は、輸液の通路上にこの
輸液の滴下部と流量調整部とを設けておき、該輸液の滴
下数に基づき流量調整部における流量を調整することに
より輸液の流量を制御する輸液の流量制御装置であっ
て、該輸液の温度を検出する温度センサと、該温度セン
サの検出信号に基づき、検出温度と基準温度との差分を
演算し、該輸液の滴下数が同一であっても温度によって
滴下する滴の体積が変動することによる該輸液の流量変
化を補正すべく、該差分に対応した流量補正量を予め設
定記憶された流量補正係数に基づき演算し、該演算結果
に基づき該流量調整部を制御することにより該輸液の流
量を制御する流量補正手段とを備えており、そのことに
より上記目的が達成される。
(作用) 上記構成において、温度センサは、例えば輸液チュー
ブに取り付ける等して、輸液の温度を直接又は間接的に
検出し得る場所に設置される。そして、コンピュータ装
置からなる流量補正手段が、温度センサによって検出さ
れた温度と、予め設定された基準温度との差分を演算し
て、続いて、予め実験等によって得られ、記憶部に格納
されている流量補正係数に基づき、輸液の滴下数が同一
であっても温度によって滴下する滴の体積が変動するこ
とによる輸液の流量を補正すべく、演算した差分に対応
する流量補正量を演算する。
そして、この演算された流量補正量に基づき、流量補
正手段が流量調整部を制御して輸液の流量、即ち滴下数
を増加(又は減少)させる。これにより、温度変化に起
因する輸液の流量変動が確実に是正される。
なお、この流量補正手段による補正は、例えば前記第
5図における従来からの制御系が目的値としている基準
滴下数N0を補正する他、制御量として滴下センサ4が検
出する滴下数N、偏差として流量調整装置5に入力され
る比較結果(N0−N)、又は、操作量としてこの流量調
整装置5が調整する調整量mを補正するように構成する
こともできる。
この結果、本発明によれば、輸液の温度が高いために
表面張力が小さくなって滴下部での各滴の体積が減少し
た場合には、流量が増加する方向に補正が行われる。こ
のため、滴下数は基準の滴下数より多くなるが、実際の
輸液の流量は、基準温度の場合と同じ量に保つことがで
きる。また、輸液の温度が低い場合も、同様にして実際
の流量を一定に保つことができる。
(実施例) 本発明を実施例について以下に説明する。
第1図乃至第3図に本発明の一実施例を示す。なお、
第4図に示した従来例と同様の機能を有する構成部材に
は同一の符号を付する。
薬液バック1内の薬液は、下端から伸びた輸液チュー
ブ2を通じて送り出され、患者への点滴が行われるよう
になっている。この輸液チューブ2の途中には、滴下部
3が設けられ、この滴下部3で輸液が一旦滴状に滴下さ
れるようになっている。この滴下部3には、滴下センサ
4が取り付けられている。滴下センサ4は、例えば透過
型の光センサ等で構成され、滴下部3で滴下した輸液の
滴下数を検出できるようになっている。この滴下部3の
下方には、流量調整装置5が取り付けられている。流量
調整装置5は、クランプ部5aとモータ5bとからなり、こ
のモータ5bによって駆動される、クランプ部5aがフレキ
シブルな合成樹脂からなる輸液チューブ2を押圧/開放
することにより、ここを流れる輸液の流量を調整できる
ようにしたものである。モータ5bは、例えばステッピン
グモータ等で構成され、パスル入力等によりクランプ部
5aにより流量の調整量を任意に増加減少させると共に、
増減が必要ない場合にはその調整量を維持できるように
なっている。
また、この滴下部3の上方には、温度センサ9が取り
付けられている。この温度センサ9は、サーミスタ、熱
電対又は半導体トランスデューサ等の感温素子からな
り、輸液チューブ2を流れる輸液の温度を検出できるよ
うになっている。ただし、この温度センサ9は、輸液の
温度を直接又は間接的に検出し得るところであれば、い
ずれの場所に取り付てもよい。
上記滴下センサ4と流量調整装置5と温度センサ9
は、それぞれインターフェイス6、7、10を介して制御
装置8に接続されている。制御装置8は、CPU8aにバス
を介して接続されたROM8b、RAM8c及び入出力装置8dとか
らなりコンピュータ装置である。そして、ROM8bに格納
されたプログラムに従ってCPU8aが動作することによ
り、滴下センサ4が検出した輸液の滴下数に基づき、こ
の滴下数が基準滴下数に一致するように、流量調整装置
5における流量の調整量を制御するようになっている。
また、この際、温度センサ9が検出した温度に基づい
て、この温度が基準温度より高い場合には流量調整装置
5の調整量を流量が増加する方向に補正し、温度が低い
場合には流量が減少する方向に補正を行うようになって
いる。上記基準滴下数及び基準温度は、入出力装置8dを
介して予め操作者によって設定された値であり、RAM8c
に記憶されている。
上記制御装置8の制御動作を第2図に基づいてさらに
詳しく説明する。温度センサ9によって輸液の温度Tが
検出されると、この温度Tと基準温度T0との差から正負
の値をとる温度差ΔTを算出する。そして、この温度差
ΔTに補正係数Sを乗算してS・ΔTとし、これを基準
滴下数N0に加算することにより補正基準滴下数N0cを得
る。補正係数Sは、温度によって滴下部3での輸液の滴
体積が変化した場合にも、基準温度T0において所定時間
ごとに基準滴下数N0が滴下したときと同じ流量が得られ
るように、この基準滴下数N0の補正を行う係数であり、
予めTROM8b又はRAM8cに記憶されている。ここでは、温
度特性が比較関係にあるものとして温度差ΔTに定数S
を乗じているが、実際の音頭特性に沿うものであればど
のような演算を行ってもよい。温度差ΔTの所定範囲ご
とに補正後基準滴下数N0cを段階的に変化させるように
することもできる。
上記のようにして基準滴下数N0の補正を行うと、以下
はこれによって求めた補正後基準滴下数N0cに基づいて
従来と同様に滴下数Nが一致するようなフィードバック
制御を行う。即ち、補正後基準滴下数N0cと、滴下セン
サが検出した所定時間内の実際の滴下数Nとを比較し
て、この比較結果(N0c−N)に基づき流量調整装置5
の調整量mを調整することにより、輸液の滴下数Nが補
正後基準滴下数N0cに一致するように制御を行う。する
と、第3図に示すように、滴下部3における滴下数Nが
温度Tに比例して変化し、この温度Tが基準温度T0と異
なる場合には、滴下数Nが基準滴下数N0と相違すること
になるが、実際に輸液チューブ2を流れる輸液の流量
は、この温度Tに係わらず常に一定に保たれる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明の輸液の流量
制御装置は、輸液の滴下数を検出して流量を制御する際
に、温度の影響を受けることなく常に一定の流量が供給
されるようにすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明の一実施例を示すものであ
って、第1図は輸液の流量制御装置のブロック図、第2
図は制御装置の制御動作を示すブロック図、第3図は温
度と滴下数との関係を示すグラフ、第4図及び第5図は
従来例を示すものであって、第4図は輸液の流量制御装
置のブロック図、第5図は制御装置の制御動作を示すブ
ロック図である。 2……輸液チューブ(輸液の通路)、3……滴下部、5
……流量調整装置(流量調整部)、4……滴下センサ、
9……温度センサ(温度検出部)、8……制御装置(流
量補正手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輸液の通路上にこの輸液の滴下部と流量調
    整部とを設けておき、該輸液の滴下数に基づき流量調整
    部における流量を調整することにより輸液の流量を制御
    する輸液の流量制御装置であって、 該輸液の温度を検出する温度センサと、 該温度センサの検出信号に基づき、検出温度と基準温度
    との差分を演算し、該輸液の滴下数が同一であっても温
    度によって滴下する滴の体積が変動することによる該輸
    液の流量変化を補正すべく、該差分に対応した流量補正
    量を予め設定記憶された流量補正係数に基づき演算し、
    該演算結果に基づき該流量調整部を制御することにより
    該輸液の流量を制御する流量補正手段と を備えている輸液の流量制御装置。
JP2127803A 1990-05-16 1990-05-16 輸液の流量制御装置 Expired - Fee Related JP2660085B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2127803A JP2660085B2 (ja) 1990-05-16 1990-05-16 輸液の流量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2127803A JP2660085B2 (ja) 1990-05-16 1990-05-16 輸液の流量制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0422368A JPH0422368A (ja) 1992-01-27
JP2660085B2 true JP2660085B2 (ja) 1997-10-08

Family

ID=14969065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2127803A Expired - Fee Related JP2660085B2 (ja) 1990-05-16 1990-05-16 輸液の流量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2660085B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101973969B1 (ko) * 2016-08-03 2019-04-30 주식회사한빛엠디 수액유량 모니터링장치
CN115531661B (zh) * 2022-10-28 2023-07-18 巨翊医疗科技(苏州)有限公司 一种抗干扰静脉输液流速测量方法、装置及系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5340836B2 (ja) * 1973-05-23 1978-10-30
JPS5018397U (ja) * 1973-06-14 1975-02-28
JPS5179194U (ja) * 1974-12-19 1976-06-22
JPS59166816A (ja) * 1982-12-22 1984-09-20 ヴアリイラブ・インコ−ポレ−テツド 光学感知室を有する流量監視装置
US4626243A (en) * 1985-06-21 1986-12-02 Applied Biomedical Corporation Gravity-independent infusion system
JPS63212371A (ja) * 1987-02-27 1988-09-05 株式会社島津製作所 薬液注入用流量コントロ−ル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0422368A (ja) 1992-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102384035B1 (ko) 유량 제어 장치, 유량 제어 장치용 프로그램을 기억한 기억 매체 및 유량 제어 방법
US20080196762A1 (en) Systems and methods for the accurate delivery of flow materials
CN101680788B (zh) 热式流量计
CN104704434B (zh) 用于压力式质量流控制器自我校验的方法和设备
US8079383B2 (en) Controller gain scheduling for mass flow controllers
KR101360871B1 (ko) 유체의 특정량을 방출하는 유량 조절기
US20090312876A1 (en) Mass flow controller
US20200360604A1 (en) Gravity Infusion Control System
JP7105765B2 (ja) 液体材料気化供給装置及び制御プログラム
JP2660085B2 (ja) 輸液の流量制御装置
US10705544B2 (en) Fluid control unit and program storage media for fluid control unit
JP2735591B2 (ja) 自動車用の調整装置(開ループ制御‐および/又は閉ループ制御装置)
CA1166917A (en) Method and apparatus for fluid flow control
US20200319658A1 (en) Wide range. low flow rate of decay, temperature determination flow controller
JP2958113B2 (ja) 流体流量を定める方法
JP2019105338A (ja) 流体制御装置及び流体制御装置用プログラム
JP2591768B2 (ja) 湯水混合装置
JPH081330B2 (ja) 流体連続加熱装置の温度制御装置
JP2786668B2 (ja) 自動車のエンジン制御用センサ
JPH04235611A (ja) マスフローコントローラ
JP7194421B2 (ja) 流量制御装置および流量制御方法
JP2022115176A (ja) 流量制御装置および流量制御方法
JP2639056B2 (ja) 流量制御装置
JPH02304604A (ja) 流量制御装置
JPH03275325A (ja) Tダイ温度制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees