JP2659826B2 - Tig溶接用電極 - Google Patents
Tig溶接用電極Info
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- arc
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- tig
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Description
に示すように、先端が円錐形を呈する中実の棒状のタン
グステン電極01からなり、先端の円錐形部を突出してTI
Gトーチ03の軸芯に保持されており、このタングステン
電極01によりTIG溶接を行うに当たっては、TIGトーチ03
が母材04に対向配置され、トーチ先端のタングステン電
極01の周囲からAr,He等不活性ガスのシールドガス05を
流しながら、図示せざる溶接電源によりタングステン電
極01と母材04との間に電圧を印加し、アーク06を発生さ
せると、このアーク06の高温度により母材04が溶融して
溶融金属08を作り、溶接終了後は、同図(B)正面図に
示すように、凝固して溶接金属08aとなる。
るTIG溶接では、アーク06の母材04が掘り下げ力が小さ
く溶け込みが浅いため、母材04の開先幅を広く開先深さ
を深くし、また薄板の溶接においても開先を作り、これ
らの開先内を溶融させながら溶接材料をアーク06で溶か
し込み開先を埋める作業を行っており、従って多大の開
先加工作業と溶接作業とが必要となり溶接工数及び経費
が嵩む不都合がある。
を中心線上に形成してなる棒状電極及び同棒状電極を使
用する溶接施工要領も知られている(実開昭63−1118
6)。
すタングステン電極01′には、その軸芯上に、先端に開
口する1本の全長にわたり等径の真直ぐなガス放出小孔
02が穿設されている。またこのガス放出小孔02は先端径
又は先広がり径でもよい。
行う要領を第5図について説明すると、同図(A)にお
いて、タングステン電極01′を中心に保持したTIGトー
チ03が母材04に対向配置され、トーチ先端のタングステ
ン電極01′の周囲からAr,He等不活性ガスのシールドガ
ス05を流しながら、図示せざる溶接電源によりタングス
テン電極01′と母材04との間に電圧を印加し、アーク06
を発生させる。
ーク冷却用ガス07を放出する。するとこのアーク冷却用
ガス07によりアーク06は冷却され、熱ピンチ効果によっ
てその径が小さく絞り込まれて母材04掘り下げ力が大き
くなり、そのうえガス放出小孔02から続けて吹き出すア
ーク冷却用ガス07の圧力により母材04掘り下げ力が更に
大きくなって、母材04の溶け込み深さは従来TIG溶接に
比べ大幅に深くなり、深溶け込みの溶融金属08を形成す
る。その結果同図(B)に示すように、深溶け込みの溶
融金属08aを得ることができることもすでに知られてい
るところである。
に沿って貫設されたタングステン電極を使用して、第5
図に示す要領で行うTIG溶接においては、アーク中央に
冷却用ガスを流す関係で、どうしても、アーク中央部に
低温域が発生しがちなのである。
中心ガス放出小孔が貫設されたTIG溶接用電極をさらに
改良して、そのアーク中心部の低温域の発生を抑制し、
アークの熱ピンチ効果を理想的に発揮させて深溶込溶接
を容易に行い、開先幅を狭く開先深さを浅くするととも
に、溶接層数を少なくすることができ、延いては溶接工
数及び経費を大幅に低減することができるTIG溶接用電
極を提供することを目的とする。
周りに等間隔で平行的に配設され先端がそれぞれ上記電
極棒の尖端コーン面に開口する複数本のアーク冷却用不
活性ガスの放出孔が穿設されたことを特徴とする。
周りに等間隔で配設され先端がそれぞれ上記電極棒の尖
端コーン面に開口する同一ピッチのらせん状のアーク冷
却用不活性ガスの放出孔が穿設されたことを特徴とす
る。
芯の周りの複数個のアーク冷却用ガス放出孔から吹き出
すAr,He等の不活性ガスにより、アークは冷却され、熱
ピンチ効果によりアークの径は小さく絞り込まれ、母材
掘り下げ力が大きくなるとともに、またこのアーク冷却
用ガス放出孔から吹き出す不活性ガス流の圧力により、
母材掘り下げ力が更に大きくなり、母材溶け込み深さは
大幅に深くなって深溶け込みの溶接金属が形成される。
ると、第1図は第1実施例を示し、同図(A)は電極の
部分正面図、同図(B)はその下面図、第2図は第2実
施例を示し、同図(A)は電極の部分正面図、同図
(B)はその下面図である。
ステン電極1の軸芯の周囲近傍に互いに等角度に離れ
て、例えば図示の4本のように複数本の先端に開口する
真直ぐなガス放出小孔2′が穿設されている。
ン電極1の軸芯の周囲近傍に互いに等角度に離れて、例
えば図示の4本のように複数本の先端に開口する螺旋状
のガス放出小孔2″が穿設されている。
ン電極1によれば、ガス放出小孔2′,2″からのアーク
冷却用ガスの吹き出し点及び吹き出し量が多くなること
によりアーク絞り込み効果及び母材掘り下げ力が一層強
くなり、更に溶け込み深さが助長される。
ーク冷却用ガスが旋回しながら吹き出されるので、絞り
込み効果は適確に達成される。
に冷却用ガスを流すので、アーク中央部に低温域が発生
(冷却用ガス流量が多い場合)するのであるが、第1
図,第2図の実施例では、アークの外側が冷却されるの
で、アークの熱ピンチ効果は理想的に発揮され、深溶け
込み溶接が容易になるのである。
先端に開口する複数本のガス放出小孔2′,2″等が穿設
されていることにより、溶融金属8の深溶け込みが可能
となって深溶け込み溶接金属8aを得ることができ、また
材4の開先幅を小さくかつ開先深さを浅くすることがで
きて、このため溶接層数を少なくし溶接工数を大幅に低
減することができる。
心線の周りに等間隔で平行的に配設され先端がそれぞれ
上記電極棒の尖端コーン面に開口する複数本のアーク冷
却用不活性ガスの放出孔が穿設されたことにより、アー
クの母材掘り下げ力を増加させて深溶け込みTIG溶接を
行うことができ、そのため開先幅を狭く開先深さを浅く
することができるとともに溶接層数を少なくすることが
でき、ひいては溶接工数及び経費を大幅に低減すること
ができるTIG溶接用電極を得るから、本発明は産業上極
めて有益なものである。
心線の周りに等間隔で設され先端がそれぞれ上記電極棒
の尖端コーン面に開口する同一ピッチのらせん状のアー
ク冷却用不活性ガスの放出孔が穿設されたことにより、
ガス放出小孔2″からアーク冷却用ガスが旋回しながら
吹き出されるので、絞り込み効果は適確に達成され、ひ
いては溶接工数及び経費を大幅に低減することができる
TIG溶接用電極を得るから、本発明は産業上極めて有益
なものである。
図(A)は電極の部分正面図、同図(B)はその下面
図、第2図は本発明TIG溶接用電極の第2実施例を示
し、同図(A)は電極の部分正面図、同図(B)はその
下面図である。 第3図は従来TIG溶接用の電極による溶接施工要領を示
し、同図(A)は溶接中の正面図、同図(B)は溶接後
の母材の正面図、第4図は従来知られている中心線に沿
って貫設されたガス放出小孔を有するTIG溶接用電極を
示す部分正面図及びその下面図、第5図(A)は第4図
に示したTIG溶接用電極による溶接要領を示す正面図、
同図(B)は溶接後の母材を示す正面図である。 1……タングステン電極、2,2′,2″……ガス放出小
孔、3……TIGトーチ、4……母材、5……シールドガ
ス、6……アーク、7……アーク冷却用ガス、8……溶
融金属、8a……溶接金属
Claims (2)
- 【請求項1】タングステン電極棒の軸方向中心線の周り
に等間隔で平行的に配設され先端がそれぞれ上記電極棒
の尖端コーン面に開口する複数本のアーク冷却用不活性
ガスの放出孔が穿設されたことを特徴とするTIG溶接用
電極。 - 【請求項2】タングステン電極棒の軸方向中心線の周り
に等間隔で配設され先端がそれぞれ上記電極棒の尖端コ
ーン面に開口する同一ピッチのらせん状のアーク冷却用
不活性ガスの放出孔が穿設されたことを特徴とするTIG
溶接用電極。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1282298A JP2659826B2 (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | Tig溶接用電極 |
CA 2006666 CA2006666A1 (en) | 1988-12-27 | 1989-12-27 | Condensed quinoline system compound and process of preparation thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1282298A JP2659826B2 (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | Tig溶接用電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03142097A JPH03142097A (ja) | 1991-06-17 |
JP2659826B2 true JP2659826B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=17650602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1282298A Expired - Lifetime JP2659826B2 (ja) | 1988-12-27 | 1989-10-30 | Tig溶接用電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2659826B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4386809B2 (ja) * | 2004-08-11 | 2009-12-16 | 東芝プラントシステム株式会社 | Gta溶接装置および同溶接方法 |
DE102010053721B4 (de) | 2010-11-30 | 2014-05-15 | Kjellberg Stiftung - Rechtsfähige Stiftung des bürgerlichen Rechts | Brenner für das Wolfram-Inertgas-Schweißen sowie Elektrode zur Verwendung bei einem solchen Brenner |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6311186U (ja) * | 1986-07-02 | 1988-01-25 |
-
1989
- 1989-10-30 JP JP1282298A patent/JP2659826B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03142097A (ja) | 1991-06-17 |
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