JP2658895B2 - スライスレベル設定装置とこれを用いた磁気記録装置 - Google Patents

スライスレベル設定装置とこれを用いた磁気記録装置

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JP2658895B2 JP20575594A JP20575594A JP2658895B2 JP 2658895 B2 JP2658895 B2 JP 2658895B2 JP 20575594 A JP20575594 A JP 20575594A JP 20575594 A JP20575594 A JP 20575594A JP 2658895 B2 JP2658895 B2 JP 2658895B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変スライスレベルに
よる信号検出方式とこれを用いた磁気記録装置に関する
ものである。
【0002】情報処理装置に使用される磁気記録装置に
おける信号検出方式としては、読み出し信号波形のピー
クレベルを所定のスライスレベルによって検出すること
によって、ディジタル信号を再生する方式が用いられて
いる。
【0003】
【従来の技術】従来、磁気記録装置において、読み出し
信号波形のピークレベルをスライスレベルによって検出
する際には、データパターンの変化がある場合でも、予
め設定されいる固定のスライスレベルで検出を行ってい
た。
【0004】しかしながら、読み出し再生波形のピーク
レベルをスライスレベルによって検出する際に、読み出
し信号波形のピークがアンダーシュートの影響によって
スライスレベル以下に落ち込んだ場合には、読み出し信
号波形のピーク検出を適切に行なうことができない場合
があり、その結果、再生エラーを発生するという問題が
あった。
【0005】これに対して、特開昭56−54120号
公報においては、読み出し信号を整流,平滑してスライ
スレベルを発生する際に、平滑回路の充電時定数を小さ
くし放電時定数を大きくしてピークホールド気味にして
振幅弁別を行なうようにし、媒体モジュレーション等に
よる急激な信号低下が生じても、その部分のみ平滑回路
の放電時定数を小さくして、スライスレベルの追従性を
良くすることによって、正常な振幅弁別を行なえるよう
にすることが記載されている。
【0006】また特開昭63−193377号公報にお
いては、アナログ波形の振幅を検出するためのスライス
レベルを、アナログ波形のピークを検出したピーク検出
信号を入力とする振幅ホールド回路からの振幅ホールド
電圧を基準として発生することによって、アナログ波形
の振幅が変動した場合でも、この振幅に応じてスライス
レベルも変動するようにすることによって、振幅検出信
号の喪失を防止することが記載されている。
【0007】さらに特開平2−81368号公報におい
ては、読取データアナログ信号のピーク値をピークホー
ルド回路によってホールドし、A/D変換してプロセッ
サに送ることによって、プロセッサがピーク値に応じた
適正なスライスレベルを算出し、これをD/A変換して
スライス電圧を発生する。そしてこのスライスレベルに
よるデータの再生エラーの出現の度合いに応じて、プロ
セッサがスライスレベルを+,−にシフトすることによ
って、常に良好な信号再生が行なえるようにすることが
記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】読み出し再生波形のピ
ークレベルをスライスレベルで検出する際に、読み出し
信号波形のピークが、アンダーシュートの影響によりス
ライスレベル以下に落ち込んだ場合には固定スライスレ
ベルによっては読み出し信号波形のピーク検出を適切に
行なうことができず、その結果再生エラーを起こすとい
う問題がある。
【0009】これに対して、上述の各先行技術において
は、入力アナログ信号の振幅変化に応じて、スライスレ
ベルを変化させることによって、読み出し信号波形のピ
ーク検出を適切に行なえるようにしているが、アンダー
シュートの影響によって生じる信号波形のピークレベル
の落ち込みに対しては、有効に動作することができない
という問題がある。
【0010】
【発明の目的】本発明は、アンダーシュートの影響によ
るピーク落ち込みが生じても読み出し信号波形のピーク
検出を適切に行うことのできるスライスレベル設定装置
と、これを用いた磁気記録装置とを提供することを、そ
の目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、記
録媒体上に記録されている孤立波信号を読み出して当該
孤立信号波形の前方アンダーシュートからピーク点まで
の時間Tfと該ピーク点から後方アンダーシュートまで
の時間Trとをそれぞれ基準クロックによってカウント
するアンダーシュートカウント手段と、記録媒体からデ
ータを再生するときに当該読み出された再生波形におけ
る各ピーク点から時間Tf前方及び時間Tr後方の位置
におけるピークの有無と極性とを判別してアンダーシュ
ート検出信号を出力するアンダーシュート位置検出手段
と、アンダーシュート検出信号を受信したときにはパル
ス検出のスライスレベルを低く設定するスライスレベル
制御手段とを備えた、という構成を採っている。
【0012】また、スライスレベル制御手段が、時間T
f前方及び時間Tr後方を共に検出したことを示す第一
のアンダーシュート検出信号を受信したときにスライス
レベルを設定する第一のスライスレベル設定機能と、時
間Tf前方又は時間Tr後方の一方のみを検出したこと
を示す第二のアンダーシュート検出信号を受信したとき
にスライスレベルを設定する第二のスライスレベル設定
機能とを備えていても良い。
【0013】さらに、アンダーシュート位置検出手段
が、記録媒体のトラック毎に孤立信号波形のアンダーシ
ュートからピーク点までの時間Tfと該ピーク点から後
方アンダーシュートまでの時間Trとをそれぞれ基準ク
ロックによってカウントするトラック別アンダーシュー
トカウント機能を備えていてもよい。
【0014】また、本発明では、これらのスライスレベ
ル設定装置と、磁気ディスク媒体と、この磁気ディスク
に記録されたデータを再生するヘッドと、このヘッドが
再生した再生信号を増幅する増幅器と、当該増幅された
再生信号を波形補償するローパスフィルタと、このロー
パスフィルタが出力する再生信号を一定時間遅延させる
遅延器と、当該遅延器中の再生信号をスライスレベル設
定装置により設定されたスライスレベルでパルス信号に
変換する信号検出器と、当該信号検出器が出力したパル
ス信号を複号するデータ弁別器と、当該データ弁別器が
出力するデータの上位装置とのデータ転送を制御するイ
ンタフェース回路とを備えた、という構成を採ってい
る。
【0015】本発明では、これらの手段によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0016】
【作用】請求項1記載の本発明では、アンダーシュート
カウント手段は、記録媒体上に記録されている孤立波信
号を読み出して当該孤立信号波形の前方アンダーシュー
トからピーク点までの時間Tfと該ピーク点から後方ア
ンダーシュートまでの時間Trとをそれぞれ基準クロッ
クによって予めカウントしている。アンダーシュート位
置検出手段は、記録媒体からデータを実際に再生すると
きに、当該読み出された再生波形における各ピーク点か
ら時間Tf前方及び時間Tr後方の位置におけるピーク
の有無と極性とを判別してアンダーシュート検出信号を
出力する。すると、スライスレベル制御手段は、当該ア
ンダーシュート検出信号を受信したときにはパルス検出
のスライスレベルを低く設定する。従って、アンダーシ
ュートによるレベルの落ち込みが生じても、この落ち込
みに応じたスライスレベルを設定している。
【0017】請求項2記載の本発明では、スライスレベ
ル制御手段は、時間Tf前方及び時間Tr後方を共に検
出したことを示す第一のアンダーシュート検出信号を受
信したときには、パルス検出のスライスレベルを第一の
スライスレベルに設定する。また、時間Tf前方又は時
間Tr後方の一方のみを検出したことを示す第二のアン
ダーシュート検出信号を受信したときには、スライスレ
ベルを第二のスライスレベルに設定する。アンダーシュ
ート検出信号を受信しないときのスライスレベルが最大
であり、次が第二のスライスレベルで、第の一スライス
レベルが一番低い。従って、アンダーシュート検出信号
の種類によって複数の予め設定されているスライスレベ
ルを選択して設定している。
【0018】請求項3記載の本発明では、アンダーシュ
ート位置検出手段が、記録媒体のトラック毎に孤立信号
波形のアンダーシュートからピーク点までの時間Tfと
該ピーク点から後方アンダーシュートまでの時間Trと
をそれぞれ基準クロックによってカウントしている。こ
れを受けてアンダーシュート位置検出手段では、記録媒
体からデータを実際に再生するときに、当該読み出され
た再生波形のトラック位置を参照して各ピーク点から時
間Tf前方及び時間Tr後方の位置におけるピークの有
無と極性とを判別している。従って、トラックの内周側
と外周側とで孤立信号波形の周期が異なるものである場
合にも、アンダーシュートの位置を正確に検出してい
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明によるスライスレベル設定装置の
構成を示すブロック図である。スライスレベル設定装置
は、記録媒体であるディスク1上に記録されている孤立
波信号を読み出して当該孤立信号波形の前方アンダーシ
ュートからピーク点までの時間Tfと該ピーク点から後
方アンダーシュートまでの時間Trとをそれぞれ基準ク
ロックによってカウントするアンダーシュートカウント
手段11と、記録媒体からデータを再生するときに当該
読み出された再生波形における各ピーク点から時間Tf
前方及び時間Tr後方の位置におけるピークの有無と極
性とを判別してアンダーシュート検出信号を出力するア
ンダーシュート位置検出手段12と、アンダーシュート
検出信号を受信したときにはパルス検出のスライスレベ
ルを低く設定するスライスレベル制御手段13とを備え
ている。
【0020】これを詳細に説明する。図2はアンダーシ
ュートによるレベルの落ち込みを説明するための波形図
である。図2(a)はディスク1上に記録された孤立波
信号の一例を示す波形図で、符号S1,S2はアンダー
シュートによるレベルの落ち込みが生じている部分であ
る。アンダーシュートS1のピークから孤立波信号波形
のピーク点Pまでが前方アンダーシュートであり、ここ
ではこの時間をTfとしている。ピーク点Pから後方ア
ンダーシュートS2までの時間はTrとしている。
【0021】図2(b)は通常の再生波形の一例を示す
波形図であり、再生波形b1は、ピーク点Pでレベルの
落ち込みが生じている。これは、ピーク点Pは、ピーク
点f5から時間Tf前方であるため、ピーク点f5の前
方アンダーシュートS1の影響が生じている。また、ピ
ーク点Pは、ピーク点f1から時間Tr後方にあるた
め、ピーク点f1の後方アンダーシュートS2の影響が
生じている。そのため、ピーク点Pでは振幅の落ち込み
が発生し、スライスレベルVでは信号検出されない。即
ち、再生波形b1のピーク点では、ピーク点f1及びピ
ーク点f5のアンダーシュートの影響でレベルの落ち込
みが生じている。
【0022】図2(c)は、図2(b)の波形をスライ
スレベルVで信号検出したパルス波形の一例を示してい
る。パルス波形c1は再生波形b1をスライスレベルV
で信号検出している。上記のアンダーシュートによるレ
ベルの落ち込みの影響で、ピーク点Pにおいて符号誤り
が生じている。
【0023】図2を参照して動作スライスレベル設定手
段の動作を説明する。アンダーシュートカウント手段1
1は、図2(a)に示す孤立波信号を読み出して当該孤
立信号波形の前方アンダーシュートからピーク点までの
時間Tfと該ピーク点から後方アンダーシュートまでの
時間Trとをそれぞれ基準クロックによってカウントす
る。記録媒体からデータを再生するとき、アンダーシュ
ート位置検出手段12は、ディスク1から再生された再
生波形b1における各ピーク点f1,f2,…から時間
Tf前方及び時間Tr後方の位置におけるピークの有無
と極性とを判別してアンダーシュート検出信号を出力す
る。次いで、スライスレベル制御手段13は、アンダー
シュート検出信号を受信したときにはパルス検出のスラ
イスレベルを低く設定する。即ち、スライスレベルは、
図2(b)に示すようにスライスレベルVからスライス
レベルV1に変更される。
【0024】すると、低いスライスレベルV1で信号検
出を行うため、図2(c)のパルス波形c2に示すよう
に符号誤りが生じない。
【0025】また、スライスレベル制御手段13が、時
間Tf前方及び時間Tr後方を共に検出したことを示す
第一のアンダーシュート検出信号を受信したときにスラ
イスレベルを設定する第一のスライスレベル設定機能
と、時間Tf前方又は時間Tr後方の一方のみを検出し
たことを示す第二のアンダーシュート検出信号を受信し
たときにスライスレベルを設定する第二のスライスレベ
ル設定機能とを備えていても良い。
【0026】この場合、スライスレベル制御手段13
は、第一のアンダーシュート検出信号を受信したときに
は、第一のスライスレベルに設定する。また、第二のア
ンダーシュート検出信号を受信したときには、第二のス
ライスレベルに設定する。アンダーシュート検出信号を
受信しないときのスライスレベルVが最大であり、次が
図示しない第二のスライスレベルで、これは前方Tf又
は後方Trのアンダーシュートの影響のみを考慮した値
に設定される。第の一スライスレベルV1は、図2
(b)に示す如くである。従って、スライスレベル制御
手段13は、アンダーシュート検出信号の種類によって
複数の予め設定されているスライスレベルを選択して設
定している。
【0027】また、アンダーシュート位置検出手段12
が、記録媒体のトラック毎に孤立信号波形のアンダーシ
ュートからピーク点までの時間Tfと該ピーク点から後
方アンダーシュートまでの時間Trとをそれぞれ基準ク
ロックによってカウントするトラック別アンダーシュー
トカウント機能を備えていてもよい。ディスク1の内周
側と外周側とで再生波形の周期が異なるため、アンダー
シュートの位置も異なるものとなる。そこで、トラック
毎にアンダーシュートの位置を検出しておくことで、デ
ィスク1の内周側と外周側とで生じる差異の吸収を図っ
ている。
【0028】次に、上述したスライスレベル設定装置を
適用した磁気記録装置の実施例について図面を参照して
説明する。図3は磁気記録装置の構成を示すブロック図
である。磁気記録装置は、磁気ディスク媒体であるディ
スク1と、このディスク1に記録されたデータを再生す
るヘッド2と、このヘッドが再生した再生信号を増幅す
る増幅器3と、当該増幅された再生信号を波形補償する
ローパスフィルタ4と、このローパスフィルタ4が出力
する再生信号を一定時間遅延させる遅延器5と、当該遅
延器中の再生信号をスライスレベル設定装置14により
設定されたスライスレベルでパルス信号に変換する信号
検出器6と、当該信号検出器が出力したパルス信号を複
号するデータ弁別器7と、当該データ弁別器7が出力す
るデータの上位装置9とのデータ転送を制御するインタ
フェース回路8とを備えている。
【0029】図4は本実施例によるにおけるディスクフ
ォーマットを示したものであって、各セクタ(SECT
OR)ごとに、ID部と、孤立波信号と、データ(DA
TA)部とが、ギャップ(GAP)を介して配列される
ことが示されている。
【0030】以下、これをさらに詳述すると、本発明の
回路動作と各部波形は次のようなものである。
【0031】磁気記録装置において、再生波形読み出し
命令を上位装置9から受けたとき、図3に示された読み
出し回路において、図4に示されたディスクフォーマッ
トにおける、ID部の始まりを示すシンク(SYNC)
データの検出が開始される。ディスク1上のIDシンク
データはヘッド2で読み出され、AGC増幅器3によっ
て増幅され、ローパスフィルタ(LPF)4で高周波ノ
イズ除去と波形補償を行われたのち、遅延器5で一定時
間遅延されて、読み出し信号bとして信号検出器6に入
力される。
【0032】信号検出器6では、読み出し信号bの波形
のピークレベルを、スライスレベル制御手段13によっ
て設定されているスライスレベル(基準電圧)Vs で検
出することによってパルス化する。パルス化された信号
cは、データ弁別器7により記録情報に復号化され、イ
ンタフェース回路8を介して上位装置9に転送される。
【0033】上位装置9において、IDシンクデータの
検出が完了すると、上位装置9からIDシンクデータ検
出信号が出力されて、信号切り替え器10に入力され
る。信号切り替え器10では、このIDシンク検出信号
をもとに、ID部上の特定位置に書かれている孤立波信
号が読み出されるタイミングに同期して、LPF4とア
ンダーシュートカウント手段11とを接続する。
【0034】アンダーシュートカウント手段11は、図
2(a)で示された孤立波信号を入力されたとき、前方
アンダーシュートから0で示すピーク点までの時間Tf
と、ピーク点0から後方アンダーシュートまでの時間T
rとを、基準クロックTでカウントしてその結果を保持
する。
【0035】アンダーシュートカウント手段11におけ
る時間計測と保持の動作が終了すると、アンダーシュー
トカウント手段11からのリセット出力によって、信号
切り替え器10は、LPF4との接続を、アンダーシュ
ートカウント手段11からアンダーシュート位置検出手
段12に切り替える。これと同時に、LPF4から通常
のデータが入力されるようになる。信号切り替え器10
とアンダーシュート位置検出手段12との接続は、デー
タ読み出し終了時、つまり上位装置9がリードゲートを
閉じるのと同時にオフされる。
【0036】次に、通常のデータ部の読み出し時の動作
について説明する。いま、信号検出器6の入力信号波形
として、図2のb1において破線で示すような、アンダ
ーシュートによる影響でレベルの落ち込みがある波形ピ
ークPが存在する場合、信号検出器6において固定のス
ライスレベル(基準電圧)Vでピーク検出を行うと、検
出結果として、図3においてc1で示す出力パルス列の
ように、ビット抜けが生じてエラーを発生する。
【0037】アンダーシュート位置検出手段12は、ア
ンダーシュートカウント手段11のカウント結果を用い
て、ピーク点0から時間Tr前方の点と、時間Tf後方
の点とにおける、ピークの有無の判別とその極性判別と
を行う。図2においてb1で示すような入力信号波形の
ピークPを受けたとき、アンダーシュート位置検出手段
12における判別結果は、波形ピーク点PのTr前方に
ピークありで同極性、Tf後方にピークありで同極性で
あって、この結果をスライスレベル制御手段13に入力
する。
【0038】スライスレベル制御手段13では、入力さ
れた判別結果に応じて、予め設定されているスライスレ
ベル制御電圧Vsの選出を行い、これによって信号検出
器6におけるスライスレベルをVからV1に変更する。
従って遅延器5によって一定の遅延を行なわれた再生波
形のピークPが信号検出器6に入力されたとき、通常時
のスライスレベルVより低いスライスレベルV’で信号
検出が行なわれるため、正しく振幅弁別が行なわれて、
図2においてc2で示すパルスが出力されるようにな
り、ノーエラーとなる。本発明によれば、このようにし
てアンダーシュートの影響を配慮した信号検出が可能に
なる。
【0039】
【発明の効果】本発明は上述のように構成され機能する
ので、これによると、再生波形の波形ピークがアンダー
シュートの影響によって信号検出を行なうためのスライ
スレベルより落ち込んでいた場合でも、信号検出のため
のスライスレベルを可変とすることによって、情報の誤
り検出を防止することができ、磁気記録装置の信頼性を
向上させることが可能になるという、従来にない優れた
効果を有するスライスレベル設定装置とこれを用いた磁
気記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライスレベル設定装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示された回路における各部信号波形を示
す図である。
【図3】本発明の磁気記録装置における読み出し回路の
一実施例を示すブロック図である。
【図4】図3に示した実施例におけるディスクフォーマ
ットを示す図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ヘッド 3 AGC増幅器 4 ローパスフィルタ(LPF) 5 遅延器 6 信号検出器 7 データ弁別器 8 インタフェース回路 9 上位装置 10 信号切り替え器 11 アンダーシュートカウント手段 12 アンダーシュート位置検出手段 13 スライスレベル制御手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に記録されている孤立波信号
    を読み出して当該孤立信号波形の前方アンダーシュート
    からピーク点までの時間Tfと該ピーク点から後方アン
    ダーシュートまでの時間Trとをそれぞれ基準クロック
    によってカウントするアンダーシュートカウント手段
    と、 前記記録媒体からデータを再生するときに当該読み出さ
    れた再生波形における各ピーク点から前記時間Tf前方
    及び時間Tr後方の位置におけるピークの有無と極性と
    を判別してアンダーシュート検出信号を出力するアンダ
    ーシュート位置検出手段と、 前記アンダーシュート検出信号を受信したときにはパル
    ス検出のスライスレベルを低く設定するスライスレベル
    制御手段とを備えたことを特徴とするスライスレベル設
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記スライスレベル制御手段が、時間T
    f前方及び時間Tr後方を共に検出したことを示す第一
    のアンダーシュート検出信号を受信したときにスライス
    レベルを設定する第一のスライスレベル設定機能と、時
    間Tf前方又は時間Tr後方の一方のみを検出したこと
    を示す第二のアンダーシュート検出信号を受信したとき
    にスライスレベルを設定する第二のスライスレベル設定
    機能とを備えたことを特徴とする請求項1記載のスライ
    スレベル設定装置。
  3. 【請求項3】 前記アンダーシュート位置検出手段が、
    前記記録媒体のトラック毎に前記孤立信号波形の前方ア
    ンダーシュートからピーク点までの時間Tfと該ピーク
    点から後方アンダーシュートまでの時間Trとをそれぞ
    れ基準クロックによってカウントするトラック別アンダ
    ーシュートカウント機能を備えたことを特徴とする請求
    項1記載のスライスレベル設定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載のスライスレベ
    ル設定装置と、磁気ディスク媒体と、この磁気ディスク
    に記録されたデータを再生するヘッドと、このヘッドが
    再生した再生信号を増幅する増幅器と、当該増幅された
    再生信号を波形補償するローパスフィルタと、このロー
    パスフィルタが出力する再生信号を一定時間遅延させる
    遅延器と、当該遅延器中の再生信号を前記スライスレベ
    ル設定装置により設定されたスライスレベルでパルス信
    号に変換する信号検出器と、当該信号検出器が出力した
    パルス信号を複号するデータ弁別器と、当該データ弁別
    器が出力するデータの上位装置とのデータ転送を制御す
    るインタフェース回路とを備えたことを特徴とする磁気
    記録装置。
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CN106596046B (zh) * 2016-12-30 2019-10-11 中国海洋大学 一种海洋结构物在内孤立波环境下的受力观测装置

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