JP2656535B2 - 磁気デイスク装置のヘツドアーム - Google Patents

磁気デイスク装置のヘツドアーム

Info

Publication number
JP2656535B2
JP2656535B2 JP63082963A JP8296388A JP2656535B2 JP 2656535 B2 JP2656535 B2 JP 2656535B2 JP 63082963 A JP63082963 A JP 63082963A JP 8296388 A JP8296388 A JP 8296388A JP 2656535 B2 JP2656535 B2 JP 2656535B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deflection
arm
head
head arm
fpc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63082963A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01256076A (ja
Inventor
秀行 木村
卓爾 鳥井
高橋  毅
博 西田
宏 大東
雄三 山口
基八郎 田中
忍 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP63082963A priority Critical patent/JP2656535B2/ja
Publication of JPH01256076A publication Critical patent/JPH01256076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2656535B2 publication Critical patent/JP2656535B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気デイスク装置のヘツドアームの温度変化
によるそのたわみを補償し得るヘツドアームに係り、特
にヘツドアームのたわみによる記録媒体上の情報と磁気
ヘツドとの位置ずれ(オフトラツク)を補正するに好適
なヘツドアームに関する。
〔従来の技術〕
近年、磁気デイスク装置においては、情報の高密度化
が要求されているが、これを達成するために、ヘツドア
ームに搭載した磁気ヘツドを記録媒体上の所定トラツク
に位置決めすることが必要である。しかし、ヘツドアー
ムの熱変形により、磁気ヘツドが所定のトラツクより位
置ずれ(オフトラツク)することがある。このオフトラ
ツクを補正する方策としては、特開昭61−123068号公報
に記載のようにヘツドアームと樹脂との二種部品を複数
枚の層状に一体化し、ヘツドアーム全体のシーク方向の
熱膨張率を任意に調整し、ヘツドアームの伸び差による
オフトラツクを低減させる方法や、特開昭61−16076号
公報に記載のようにヘツドアームに、その熱膨張と異な
る部材を取り付けて、バイメタル機能によりオフトラツ
クを補正する方法がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記特開昭61−123068号公報に示す従来技術はヘツド
アームのシーク方向の熱膨張の調整による伸び差補正の
サーマルオフトラツクの低減にのみ着目しており、ヘツ
ドアームに異種の材料である樹脂等を接着したことによ
る温度変化時のヘツドアームの面外方向のたわみ(バイ
メタルのようなもの)については配慮されておらず、た
わみにより各々のヘツドがずれる(オフトラツクする)
という問題がある。特に最近の磁気デイスク装置では、
このたわみによるオフトラツクの占める割合は大きくな
つている。また、複数枚積層することにより、アームの
重量が増し、アームの駆動についても問題が生じること
もある。
また、特開昭61−16076号公報はヘツドアームを支持
するスピンドル軸方向のアームの変化を補正するもので
あり、この補正は装置各部の熱膨張量差によつて生じる
オフトラツクをヘツドアームを変形させることにより補
正させるものである。具体的にはヘツドアームに熱膨張
率の異なる部材を取り付けるとによるバイメタル機能に
よりヘツドアームを無理に変形させている。このため、
この方策ではヘツドアームそのものの変形(たわみ)を
防止するのが目的でなく、ヘツドアームはその面外方向
にたわむという問題がある。また、装置各部の熱膨張差
による変形(たとえば、スピンドルの倒れなど)をすべ
てヘツドアームのみで補正しようとすると、各アームの
補正量が異なるため各アームに取り付ける部材の熱膨張
率をそれぞれ変化させる必要も生じてしまい、汎用性に
もやや欠ける問題がある。
本発明は上述の事柄にもとづいてなされたもので、ヘ
ツドアームそのものに生じる面外方向のたわみ量をヘツ
ドアーム上で防止し、磁気デイスク装置の熱的なオフト
ラツクを低減または防止することができる磁気ディスク
装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の磁気ディスク装
置は、磁気ヘッドを搭載したガイドアームに前記磁気ヘ
ッドの情報を伝達するするためのフレキシブルプリント
回路基板を取り付けたヘッドアームを備える磁気ディス
ク装置において、前記フレキシブルプリント回路基板が
前記ガイドアーム形状と略同じ形状とし、前記フレキシ
ブルプリント回路基板と前記ガイドアームとを接着し、
該接着層に前記ヘッドアームのシーク方向の面外たわみ
を抑制する板状のたわみ補償部材を設けたことを特徴と
するものである。
又、磁気ヘッドを搭載したガイドアームに前記磁気ヘ
ッドの情報を伝達するするためのフレキシブルプリント
回路基板を取り付けたヘッドアームを備える磁気ディス
ク装置において、前記フレキシブルプリント回路基板
に、前記ヘッドアームのシーク方向の温度変化によるヘ
ッドアームの面外方向のたわみを抑制するためシーク方
向に延伸したたわみ補償部材を設けたことを特徴とする
ものである。
〔作用〕
今、一例としてフレキシブル回路基板を構成する樹脂
の熱膨張率は3×10-5(℃-1)程度、ガイドアームの熱
膨張率は2.3×10-5(℃-1)程度のものが用いられてい
るが、これらの2つの部材は、接着剤により接着構成さ
れている。そして温度上昇時にヘツドアームは各材質の
違いによる熱膨張量差によりたわむ(熱変形)を生じ
る。しかし、このヘツドアームのたわみはたわみ補償部
材によつて抑制される。その結果、オフトラツクを防止
することができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図は本発明のヘツドアームの一実施
例を示すもので、これらの図において、本発明のヘツド
アームを説明するに先立つて、本発明のヘツドアームを
用いる磁気デイスク装置の一例を第3図を用いて説明す
る。この図において、1はハウジング、2はハウジング
1内にスペーサ3,スピンドル4を介して積層される磁気
デイスク、5はその駆動モータ、6は磁気ディスク2上
の情報の入出力を行う磁気ヘツド、7は磁気ヘツド6を
支持するロードアーム、8はロードアーム7を取り付け
たガイドアームである。このガイドアーム8およびロー
ドアーム7はヘツドアーム9を構成する。10はヘツドア
ーム9のアームホルダ、11はそのアクチユエータであ
る。そして、アクチユエータ11により、ヘツドアーム9
を移動させて、ヘツドアーム9の先端の磁気ヘツド6を
磁気デイスク2上の所定の情報のトラツクに位置めし、
情報を読み書きする。
第1図および第2図に戻りアルミニウム合金のガイド
アーム8の片面にはフレキシブルプリント回路基板(FP
C)12が接着剤13により接着された二層構造となつてい
る。ここでは一例として、ガイドアーム8の厚さは数ミ
リメートル、FPC12の厚さは数十〜数百ミクロンメート
ルと薄いものとする。そしてガイドアーム8の熱膨張量
よりFPC12の熱膨張量の方が大きい場合を示してある。F
PC12は前述した如く、ポリイミド樹脂12a,12bと磁気ヘ
ツド6の情報を伝達する細い帯状の複数の銅箔リード線
14をサンドイツチ状に層状化したものである。15は本発
明のたわみ補償部材であり、FPC12内に設けられてい
る。ここでは、たわみ補償部材15としてリード線14と同
じ銅箔を使用している。
リード線とは本来、情報等の電気信号をヘツドと装置
外部とを伝達する線であるから、たとえ銅線や端子やIC
等に接続、あるいは外部に引き出されているものであつ
ても、電気信号が全く流れないものについては本発明の
たわみ補償部材15と考えられる。16は端子で、17は端子
16と磁気ヘツド5との間の引き出し線である。図ではた
わみ補償部材15が磁気ヘツド6のシーク方向に沿つて1
本だけ設けられており、その材質はガイドアーム8より
低い熱膨張率を有するものであればよいが、同じFPC12
内に設けるため、銅箔リード線14と同じものの方が取扱
いやすい。また、FPC12はガイドアーム8へ接着するの
ではなく、ねじ等による固定であつても本発明では差し
支えない。
第2図ではたわみ補償部材15を銅箔リード線14と同じ
FPC12の樹脂12a,12b間に設けた一体構造のFPCとした
が、第4図,第5図の如く位置に設けてもよい。すなわ
ち第4図に示す例はFPC12内のガイドアーム8側に設け
たもので、FPC12に接着されている。また、第5図に示
す例はFPC12の外側樹脂12bの外側にたわみ補償部材15を
接着した例である。もちろん、第2図,第4図,第5図
に示す例ではたわみ補償部材15の配置場所が異なるた
め、同じたわみ補償部材15を用いても効果は異なるので
注意を払う必要がある。また、第4図,第5図ではたわ
み補償部材をFPC12の外側に設けるため、材質としては
銅箔でなくてもよく、ガイドアーム8より熱膨張が小さ
ければ他の材質でもよい。ガイドアーム8がアルミ系15
のときは、たわみ補償部材として、銅以外にステンレス
など鉄系でもよく、チタンや銀などでもよい。
また、リード線14は絶縁の必要があるが、たわみ補償
部材15は電気が流れないので、ガイドアーム8に接触し
ていてもよいし、外部に露出していても差し支えない。
以上の説明では、FPC12およびたわみ補償部材15は接
着剤13により接着する方法について述べたが、この場
合、たわみに影響するのはガイドアーム8、FPC12(樹
脂12a,12bとリード線14)、たわみ補償部材15の熱膨張
率とヤング率(縦弾性係数)以外に、接着剤13の熱膨張
率とヤング率等もあるので、その点を考慮してたわみ補
償部材15の材質、寸法(厚さや幅など)を決定する必要
がある。そして、本発明の説明においては、「熱膨張」
という言葉は前述した熱膨張率とヤング率等を考慮した
内容を含んでいる表現であるものとする。
次に本発明のたわみ補償効果を第6図を用いて説明す
る。この図の縦軸はヘツドアーム9のたわみ量Δであ
り、横軸はガイドアーム8の幅をWAとしたときの銅箔リ
ード線14が占める割合を幅比φという形で表わしたもの
で、銅箔リード線14が複数あつたときはその幅をすべて
加えた幅WCを用いるものとする。
一例として第1図において、たわみ補償部材15が無い
ときの幅比をφとすると、ガイドアーム8よりFPC12
の方が熱膨張が大きいため、温度上昇すると、第6図で
たわみ量Δは白丸印aで示されるプラス方向のたわみを
有している。これに対して、第1図の如くたわみ補償部
材(銅箔)15をFPC12内に設けると、幅比φが大きくな
りφ(φ→φ)となる。すると、たわみ量Δは白
丸印aから黒丸印bまで変化し、Δ=±0にすることが
できる。幅比φをさらに大きくすると、たわみ量Δはマ
イナス方向(×印cの方向)となり効果がなくなる。つ
まり、たわみ量Δを零にするには幅比φを適当に選ぶ必
要があり、たわみ補償部材15の本数や幅を求める必要が
ある。また、たわみ量Δを完全に零にできればよいが、
たわみ補償部材15を十分FPC12に設けることが難しいと
きは、たわみ量Δをできるだけ零に近づけるようたわみ
補償部材15を設けてることがよい。
第7図はたわみ補償部材15をヘツドアーム8のシーク
方向に3本設けた例を示すものである。このようにたわ
み補償部材15は1本である必要はなく、何本かに分割す
るように用いてもよい。ただし、幅比φはヘツドアーム
9のシーク方向に沿つてたわみ量Δが零になるように選
ぶことが望ましい。
第8図はヘツドアーム9にサーボあるいはデータ用の
ICチツプ21が設けられているときの実施例を示すもので
あり、ICチツプ21によるたわみ変化を考慮する必要もあ
るが、前述と同様にたわみ補償部材15を設けることによ
り、たわみ量Δを零あるいは零に近づけることができ
る。又、ICチツプ21をヘツドアーム9に設けると、FPC1
2内の銅箔リード線14の数が多くなる。このとき、第6
図に示すように幅比φが大きくなるので、幅比がφ
らφに近づき、たわみ量Δは小さくなるが、それでも
零にならないときは、たわみ補償部材15を設ける必要が
ある。このように、ヘツドアーム9上にICチツプ21を設
けた場合でも、考え方は同じである。以下は、ICチツプ
21がない場合を主に述べるが、ICチツプ21がある場合も
同様に考えてよい。
また、たわみ補償部材15はシーク方向に沿つてのみ設
ける必要はなく、第9図の如くシーク方向に対してある
角度で斜めに設けてもよく、さらには直線状である必要
はなく曲率をもつて設けてもよい。さらに、シーク方向
のみのたわみ防止にとらわれることなく、第10図のよう
にシークとは直角方向にもたわみ補償部材15cを設けて
もよい。FPC12内のリード線14が対称形に設けられてい
るときは、たわみ補償部材15も対称に設けるとよい。ま
た、たわみ補償部材15はヘツドアーム9のたわみ量が多
い所に局所的に設ける構成であつてもよい。第9図,第
10図に示す例では、たわみ補償部材15を第5図に示した
位置に設けた例を示す。
以上に述べたたわみ補償部材15としては、銅箔を使用
した例について述べたが、部材としては板状,線状材料
であつてもよく、さらには細かい粒子状材料のものでも
よい。前記板状体はFPC12とガイドアーム8との間に接
着剤を介して設けることができる。図はたわみ補償部材
15をガイドアーム8に対してFPC12と同じ面側のガイド
アーム8表面に設けた1例を示し、第12図はたわみ補償
部材15を接着剤13内に設けた例を示すものであり、いず
れも前記した効果と同じ効果を奏することができる。第
11図に示す例ではたわみ補償部材15はガイドアーム8に
溝を設け、その溝に埋めて接着する構成でもよい。部材
としては、できるだけ薄いものが望ましい。
第13図〜第15図は、たわみ補償部材15として箔、細か
い粒子やウイスカ材等のガイドアーム8より熱膨張の小
さ材料を樹脂等に混入させたたわみ補償フイルム23混合
物)をガイドアーム8に設けた例を示すものである。こ
こで、ウイスカとは不連続繊維のことであり、ウイスカ
を混合した樹脂(繊維強化形材料)をたわみ補償部材15
として用いる。ガイドアーム8に対してFPC12の方が熱
膨張が大きいときは、たわみ補償フイルム23の熱膨張は
ガイドアーム8より小さくし、ガイドアーム8に対して
FPC12と同じ面側に設ける必要がある。第13図に示す例
はFPC12内の樹脂のうち外側の樹脂にのみ熱膨張率の小
さい材料を混入させてたわみ補償フイルム23を構成した
例で、フイルム23はFPC12を兼ねていることになる。も
ちろんフイルム23はFPC12の内側(ガイドアーム8よ
り)の樹脂であつてもよい。
第14図はFPC12の外側にたわみ補償フイルム23を貼り
付けた例である。このようにたわみ補償部材をヘッドア
ーム7の全面に設けてもよいが、たわみ補償フィルム23
はヘッドアーム9の全面に設ける必要はなく、効果があ
るのであれば部分的であつてもよい。たわみ補償フイル
ム23の熱膨張は樹脂や混入する材料の材質や厚さおよび
混入量により変えることができる。
第15図は、ねじ締結によりFPC12およびたわみ補償フ
イルム23をガイドアーム8に取り付けた例を示す。ま
た、接着する場合でも、全面接着するのではなく、部分
的に接着してもよい。
第16図および第17図は熱膨張がFPC12(接着剤13も考
慮して)と等価のたわみ補償部材15をガイドアーム8に
対してFPC12と反対の面側8bに設けた例を示すものであ
る。第16図に示す例は、たわみ補償部材15を中央に1個
設けた場合を示し、第17図は2個に分けて両端に設けた
場合であり、いずれも熱膨張がFPC12と等価であれば複
数個に分けてもよい。このように、たわみ補償部材15を
設けると、熱膨張がFPC12と等価のため、ヘツドアーム
9が温度変化しても、ヘツドアーム9がたわむことはな
い。
また、最も簡便で、検討があまりいらない方法として
は、ガイドアーム8に掘り付ける正規リード線14を有す
るFPC12と全く同じものを、ガイドアーム8の反対の面
側に同じ貼り方で設けるものである。この場合、反対の
面側に貼り付けたFPC12がたわみ補償部材15であり、リ
ード線は情報の伝達には使用しない。このように構成す
ると、両面側のFPCは温度変化に対して同じようにガイ
ドアーム8に作用するので、ヘツドアーム9にたわみは
生じないことになる。
第18図はFPC12を2層にし、その一方にたわみ補償部
材15を埋め込んで層状にしたヘツドアーム9の一例を示
す斜視図、第19図は組立後(接着後)の第18図に示すヘ
ツドアーム9の断面図である。ガイドアーム8の片面に
FPC12a,12bは2層設けられており、ガイドアーム8側の
FPC12aには正規の銅箔リード線14が、外側のFPC12bには
たわみ量Δを零にするためのたわみ補償部材15が設けら
れている。ただし、2つのFPC12a,12bは中央のポリイミ
ド樹脂を共用している。以上はFPC12を2層にしたが、
状況によつてはそれ以上の多層であつてもよい。しか
し、あまりポリイミド樹脂を多くするとヘツドアーム9
全体のシーク方向の熱膨張がアルミニウム合金のガイド
アーム8の熱膨張より大きくなり、アルミニウム合金の
デイスク1の熱膨張との差が大きくなりシーク方向の熱
膨張差が生じ、好ましくない。このため、多層にすると
きはポリイミド樹脂の厚さを薄くするように工夫した方
がよい。
以上の実施例では、ガイドアーム8の熱膨張がFPC12
の熱膨張より小さい場合(第6図において+Δのたわみ
量を有しているヘツドアーム7)について述べたが、逆
の場合(−Δのたわみを有しているヘツドアーム9)も
ある。第1表はそれを表にしたものであり、αAF
はそれぞれガイドアーム、FPCおよびたわみ補償部材
の熱膨張(熱膨張率,ヤング率およびたわみ補償部材の
寸法や取付け位置まで考慮に入れたもので、接着剤使用
時はその影響も考慮に入れた熱膨張)を示し、A側はガ
イドアームに対してFPCと同じ面側を、B側は反対の面
側である。ここで、温度上昇時の熱膨張が大きいという
ことは、温度下降時の熱収縮も大きいと考えてよい。
No.1とNo.2についてはすでに前述した通りであり、以
下にNo.3とNo.4についての実施例を述べる。ガイドアー
ム8に対してFPC12の熱膨張が小さい(α>α)と
いうことは、銅箔リード線14が樹脂12内に多くあるとい
うことであり、第6図において幅比φがφより大きい
場合(たとえばφ)である。この場合、リード線14の
数(幅比φ)を減らせば、φからφ方向にする(第
6図の矢印c→d)ことができ、たわみ量Δを零にでき
るが、実際は必要なリード線14の量を減らすことは不可
能である。このようなときは、次のようにすればよい。
考え方としては、第1表のNo.1とNo.2(α<α
の逆のことを実施すればよい。まず、No.3の場合は、熱
膨張がFPC12よりガイドアーム8の方が大きいのである
から、FPC12と同じ面側(A側)にガイドアーム8より
熱膨張の大きい(α>α)たわみ補償部材15を設け
ればよいことになる。ヘツドアーム9の構成の実施例と
しては、前述した第1図〜15図等であり、No.1の実施例
に対しFPC12とたわみ補償部材15(フイルム23等も含
む)の熱膨張がガイドアーム8に対して逆転するだけで
ある。ガイドアーム8より熱膨張の大きいたわみ補償部
材15としては、FPC12に使用しているポリイミド樹脂を
はじめ、ポリアミド樹脂などのプラスチツク材などがあ
る。
また、No.4の場合は、No.2と同じ考えでよい。
以上に説明した本発明のヘツドアーム9を第3図の磁
気デイスク装置に用いた場合に温度変化(温度上昇)が
生じたときのオフトラツク(サーマルオフトラツク)を
従来と本発明との比較を第20図を用いて説明する。従来
はヘツドアーム9が温度変化によりたわむため、オフト
ラツクδを生じた。ここでは、サーボヘツド6sがヘツド
アーム9の上側についているため、同じ上側に付いてい
るデータヘツド6Dにはオフトラツクは生じない。また、
ここでは本発明をわかりやすく説明するため、他の原因
によるオフトラツクは除いて記入してある。
これに対して、本発明のヘツドアーム9はたわみ補償
部材15によりたわみを防止しているため、ヘツドアーム
9にたわみが生じないため、オフトラツク量も発生しな
い。
もちろん、ヘツドアーム9は磁気デイスク装置内に何
個あつても効果は同じであり、1個の場合に本発明を適
用してもよい。また、磁気デイスク装置の構成は第3図
に限る必要はなく、片持ちタイプのスピンドルを有する
磁気デイスク装置や、キヤリツジの移動方式がリニア式
でなくスイング式(又はロータリ式)であつてもよい。
ただし、スイング式の場合は、シーク方向がリニア式と
異なる方向なので、そのような場合は、シーク方向以外
の主要な部分にもたわみ補償部材15を設けることがよ
い。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ヘツドアームのたわみを防止すべく
たわみ補償部材をヘツドアームに設けるため、ヘツドア
ームにたわみは生じない。このため、ヘツドアームのた
わみによるオフトラツクがなくなり、従来よりも位置決
め精度のよい磁気デイスク装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のヘツドアームの一実施例の正面図、第
2図は第1図のII−II断面図、第3図は本発明のヘツド
アームを用いる磁気デイスク装置の一例を示す断面図、
第4図および第5図は本発明の他の例を示す断面図、第
6図は本発明の効果を示す説明図、第7図〜第10図は本
発明の他の実施例を示すヘツドアームの正面図、第11図
〜第17図はそれぞれ本発明の他の例を示す断面図、第18
図は同様ヘツドアームの斜視図、第19図は第18図の断面
図、第20図は従来と本発明との補正結果を示す図であ
る。 6……磁気ヘツド、7……ロードアーム、8……ガイド
アーム、9……ヘツドアーム、12……FPC、13……接着
剤、14……銅箔リード線、15……たわみ補償部材、21…
…ICパツケージ、23……たわみ補償フイルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 博 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 大東 宏 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 山口 雄三 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 田中 基八郎 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 吉田 忍 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドを搭載したガイドアームに前記
    磁気ヘッドの情報を伝達するするためのフレキシブルプ
    リント回路基板を取り付けたヘッドアームを備える磁気
    ディスク装置において、 前記フレキシブルプリント回路基板が前記ガイドアーム
    形状と略同じ形状とし、前記フレキシブルプリント回路
    基板と前記ガイドアームとを接着し、該接着層に前記ヘ
    ッドアームのシーク方向の面外たわみを抑制する板状の
    たわみ補償部材を設けたことを特徴とする磁気ディスク
    装置。
  2. 【請求項2】磁気ヘッドを搭載したガイドアームに前記
    磁気ヘッドの情報を伝達するするためのフレキシブルプ
    リント回路基板を取り付けたヘッドアームを備える磁気
    ディスク装置において、 前記フレキシブルプリント回路基板に、前記ヘッドアー
    ムのシーク方向の温度変化によるヘッドアームの面外方
    向のたわみを抑制するためシーク方向に延伸したたわみ
    補償部材を設けたことを特徴とする磁気ディスク装置。
JP63082963A 1988-04-06 1988-04-06 磁気デイスク装置のヘツドアーム Expired - Lifetime JP2656535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63082963A JP2656535B2 (ja) 1988-04-06 1988-04-06 磁気デイスク装置のヘツドアーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63082963A JP2656535B2 (ja) 1988-04-06 1988-04-06 磁気デイスク装置のヘツドアーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01256076A JPH01256076A (ja) 1989-10-12
JP2656535B2 true JP2656535B2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=13788877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63082963A Expired - Lifetime JP2656535B2 (ja) 1988-04-06 1988-04-06 磁気デイスク装置のヘツドアーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2656535B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6116076A (ja) * 1984-07-02 1986-01-24 Mitsubishi Electric Corp 磁気デイスク装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59176177U (ja) * 1983-05-11 1984-11-24 株式会社日立製作所 フレキシブル印刷回路板

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6116076A (ja) * 1984-07-02 1986-01-24 Mitsubishi Electric Corp 磁気デイスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01256076A (ja) 1989-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3716164B2 (ja) ヘッド支持機構
KR100279324B1 (ko) 자기 저장 시스템용 멀티 피스 통합 서스펜션 조립체 및 그의제조 방법
US5818662A (en) Static attitude and stiffness control for an integrated suspension
US5862010A (en) Transducer suspension system
US5598307A (en) Integrated gimbal suspension assembly
KR100278418B1 (ko) 유연한 팁 종단 플랫폼을 갖는 통합 서스펜션 만곡부
JP3501758B2 (ja) 記録/再生ヘッド支持機構および記録/再生装置
USRE40975E1 (en) Head suspension with resonance feedback transducer
US5898541A (en) Leading surface slider microactuator
US6731472B2 (en) Suspension for disc drive
US6125014A (en) Via-less connection using interconnect traces between bond pads and a transducer coil of a magnetic head slider
JPH1139626A (ja) ディスク装置用サスペンション
US5835306A (en) Integrated gimbal suspension assembly with assymetric bond pad
KR100841279B1 (ko) 디스크에 기록 재생을 실시하는 헤드를 미소 이동시키는기구 및 그것을 갖는 디스크 장치
US6754047B2 (en) Slide microactuator using S-shaped piezoelectric element
JP2005078753A (ja) フレクシャ、サスペンションおよびヘッドジンバルアセンブリ
US6304420B1 (en) Preloaded gimbal in a head suspension for limiting head/disc separation
JP2656535B2 (ja) 磁気デイスク装置のヘツドアーム
US5936802A (en) Wiring structure in the load beam and guide arm of a magnetic disk drive
JP4898742B2 (ja) ディスク装置用サスペンション
KR100369279B1 (ko) 높은도전성리드를갖는변환기서스펜션
JP3732081B2 (ja) 磁気ディスク装置
JP2001307444A (ja) 磁気ディスク装置
JPH04155675A (ja) 磁気デイスク装置のヘッドアーム
WO2012011874A1 (en) A thermal microactuator for a suspension arm of a hard disk drive and a method of fabricating the thermal microactuator