JP2656275B2 - 磁気共鳴映像装置 - Google Patents

磁気共鳴映像装置

Info

Publication number
JP2656275B2
JP2656275B2 JP63010823A JP1082388A JP2656275B2 JP 2656275 B2 JP2656275 B2 JP 2656275B2 JP 63010823 A JP63010823 A JP 63010823A JP 1082388 A JP1082388 A JP 1082388A JP 2656275 B2 JP2656275 B2 JP 2656275B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
gradient magnetic
fat
water
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63010823A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01190342A (ja
Inventor
重英 久原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP63010823A priority Critical patent/JP2656275B2/ja
Priority to US07/298,947 priority patent/US4949042A/en
Priority to EP89300513A priority patent/EP0325461A3/en
Publication of JPH01190342A publication Critical patent/JPH01190342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2656275B2 publication Critical patent/JP2656275B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、磁気共鳴(以下「NMR」と称する)現象
を利用して生体内各組織の特定原子核密度分布を被検体
外部より無侵襲に測定に、医学的診断のための情報を得
る診断用NMR装置に関するものである。
(従来の技術) 磁気共鳴映像法(MRI)は、既に良く知られている様
に固有のスピンとこれに付随する核磁気能率の集団が強
度Hoの一様な静磁場中に置かれた時に、静磁場の方向と
垂直な面内でω=γHo(γは磁気回転比と呼ばれ、原子
核の種類に固有の定数である)で決まる角速度で回転す
る高周波磁場のエネルギーを共鳴的に吸収することを利
用して、分子の化学的及び物理的な微視的情報を得るこ
とを可能とする手法である。この磁気共鳴映像法を用い
て、被検体内の特定原子核(例えば水及び脂肪中の水素
原子核)の空間的分布を映像化する方法としては、ロー
ターバー(Lauterbur)による投影再構成法、クマー(K
nmar)、ウェルチ(Welti)、エルンスト(Ernst)等に
よりフーリエ法、およびこれの変形であるハチソン(Hu
tchison)等によるスピン・ワープ法等が考案されてい
る。さらに、この様な磁気共鳴映像法において、高速に
画像を再構成する方法として、高速フーリエ法やマンス
フィールド(Mansfieuld)によるエコープラナー法が考
案されている。
一方、被検体内の特定原子核からの信号であっても、
その化学的環境の違いによりケミカルシフトと呼ばれる
わずかな周波数の違いが生じる。これを利用し、被検体
内の水と脂肪の分離画像を得る方法としては、CHESS法
やディクソン法などがあったが、いずれも1組の水・脂
肪分離画像を得るのに2回の画像化を必要とし、さらに
各1枚の画像再構成には超高速シーケンスよりも撮像時
間の長い従来法を用いていたため水・脂肪分離画像を得
るのに、長時間を要するという欠点があった。一例とし
て、ディクソン法による水・脂肪分離画像法をあげて説
明する。第4図は、ディクソン法のパルスシーケンスを
示す図である。まず、第4図(a)の様に、選択励起パ
ルス18からτ後に180゜パルス19をかけると、さらにτ
後に、分散していたスピンの位相が再びそろいエコーを
生じる。このとき、水の脂肪の1Hの信号は第3図(a)
の様に、回転座標係x′−y′−z′上で同一の位相を
持つ。この様な状態で読出勾配磁場をかけ、1エコー分
のデータを収集する。これをエンコード勾配磁場を少し
ずつ変えながら再構成画像のマトリクス数に応じた回数
くり返して、全データを収集し、画像再構成を行なえ
ば、水と脂肪の和の画像が得られる。ただし、この画像
は、水と脂肪の共鳴周波数の差に応じた位置のズレのあ
る、いわゆるケミカルシフト・アーチファクトのある画
像である。次に、第4図(b)の様に、180゜パルス19
をかけるタイミングでτ′に変更し、エコーが生じてか
ら△τ後にデータ収集を行う様にする。このとき、△τ
は、第5図に示す様に、水と脂肪の信号の位相差が、ち
ようど180゜となる様にしておく。この様にして得られ
た再構成画像は水と脂肪の差の画像となっている。した
がって、これら2枚の画像から計算により、水および脂
肪の分離画像が得られる。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来の方法では、水・脂肪分離画像を得
るのに、2回の画像化が必要であり、撮像時間も従来法
のため長時間を要するという欠点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、水・
脂肪分離画像を短時間で得る磁気共鳴映像装置を提供す
ることを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段および作用) この様な欠点を解決するために、本発明では、一様な
静磁場中に置かれた被検体に高周波磁場、スライス用勾
配磁場、読出し用勾配磁場、及びエンコード用勾配磁場
を所定のシーケンスに従って印加し、被検体内からの磁
気共鳴信号を収集して映像化する磁気共鳴映像装置にお
いて、前記エンコード用勾配磁場がゼロのときに、水の
信号と脂肪の信号の位相差が90゜となるよう、前記高周
波磁場による核スピンの励起からデータ収集までの時間
を可変とする手段と、前記エンコード用勾配磁場がゼロ
のときに前記磁気共鳴信号の収集が可能となるように前
記読出し用勾配磁場を繰り返しスイッチングして印加す
る手段とを備えたことを特徴とする磁気共鳴映像装置を
提供する。さらに、データ収集の方法として超高速イメ
ージングのシーケンス、例えばエコープラナー法を用い
る。この様にする事で、水・脂肪の分離画像が、実部お
よび虚部画像として1回の画像化で、しかも短時間で得
られる。
(実施例) 以下、図面を参照してこの発明を詳細に説明する。第
1図は、本発明に係る磁気共鳴映像装置の一実施例を示
すブロック図である。第2図は本発明に用いる超高速水
・脂肪分離画像法の一実施例を示すシーケンスである。
超高速シーケンスとしては、エコープラナー法を用いた
場合を示す。選択励起パルス18によって励起された核ス
ピンは時定数T2 に従い位相分散を起すが、選択励起パ
ルスからτ時間後に印加された180゜パルス19により、
さらにτ時間後に再び位相がそろいエコーを生ずる。こ
のとき、第3図(a)に示す様に、水および脂肪の1Hの
スピンは、回転座標系x′−y′−z′において、同一
位相を持っている。ここで、読出勾配磁場Grをくり返し
スイッチングしてマルチエコーを生じさせ、同時に、弱
い一定値を持つエンコード勾配磁場Geをかければ、通常
のエコープラナー法となる。ところが、水および脂肪の
1Hはわずかに共鳴周波数に差があるため、このままでは
フーリエ変換により得られた再構成画像は、水および脂
肪の部分で位置のズレがある、いわゆるケミカルシフト
・アーチファクトのある画像となる。
そこで、本発明では水および脂肪からの信号が互いに
90゜の位相差を持つ様に、核スピン励起からデータ収集
開始までの時間を調整する。すなわち、第2図に示す様
に、180゜パルス19をかけるタイミングをτからτ′へ
と変更し、選択励起パルス18から、2τ′後にエコーを
生じさせる。データ収集は選択励起パルス18から2τ後
より開始されるため、この差△τが、水と脂肪の1Hの信
号に位相差を与える。△θ=△ω・△τにより決まる。
ここで、△ωは水と脂肪の1Hの共鳴角周波数の差であ
り、約3〜4ppm脂肪の方が低い。したがって、第3図
(b)に示す様に、τ′を、調整することにより、水の
信号と脂肪の信号に90゜の位相差を与えることができ
る。即ち、本発明では、エンコード用勾配磁場がゼロの
ときに、水の信号と脂肪の信号に90゜の位相差を与え、
その際にエコー信号の収集が可能となるように読出し用
勾配磁場を繰り返しスイッチングして印加する。この様
にして得られた信号をフーリエ変換し、画像再構成を行
なえば、水の画像は実部に、脂肪の画像は虚部に表わ
れ、水・脂肪の分離画像が得られる。
次に、水と脂肪の信号に90゜の位相差を与えるため
の、シーケンスの調整法について述べる。第2図に示す
パルスシーケンスにおいて、読出し用勾配磁場Grおよ
び、エンコード用勾配磁場Geを除き、高周波磁場rfと、
スライス用勾配磁場Gsのみを用いて、生じたエコー信号
をデータ収集する。これを1次元フーリエ変換すれば、
水および脂肪のスペクトルが得られる。第6図に示す様
に、△τ=0の場合は、水のスペクトル23及び点線で示
した脂肪のスペクトル24の様に水および脂肪のスペクト
ルは、Realパートの同一符号のスペクトルとして得られ
る。この状態から△τを調整することにより、脂肪のス
ペクトル24を、実線で示す様にImaginaryパートに分離
して生じる様調整すれば良い。△τ>0では符号は水の
脂肪と逆になるため画像再構成を行なう場合は、脂肪画
像の符号を逆転して表示する様にする。あるいは、△τ
を負にして調整すれば、同様の結果が得られる。
この様にして得られた水・脂肪分離画像の表示法とし
てては、各々独立に表示しても良いが、水・脂肪の合成
画像として表示することもできる。このとき、このまま
では水と脂肪の画像の位置が、共鳴周波数の差によりず
れているため、補正して合成する様にする。また、この
とき水と脂肪を異った色で表示する様にしても良い。
本発明はさらに種々の変形実施が可能である。たとえ
ば、水と脂肪の1Hの信号に位相差を与える△τは、必ず
しも180゜パルス19のタイミングで調整する必要はな
く、データ収集を開始するタイミング、すなわち、読出
勾配磁場、エンコード勾配磁場およびA/Dを開始するタ
イミングで調整しても良い。また、選択励起パルスのタ
イミングで調整しても良い。さらに、データ収集に用い
るシーケンスは、必ずしもエコープラナー法である必要
はなく、超高速スキャン法であれば、いずれでも良い。
例えば、エンコードを読出し勾配のスイッチング時にパ
ルス的に行なう超高速フーリエ法を用いても良い。ま
た、このとき、180゜パルス19は必ずしも用いる必要は
なく、選択励起パルス18後のFID信号をデータ収集する
様にし、位相差は、選択励起パルスとデータ収集開始ま
での時間で調整する様にしても良い。
〔発明の効果〕
この様な方法を用いることにより、水および脂肪の分
離画像を1度の励起で、しかも数十ミリ秒という短時間
で得る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気共鳴映像装置の一実施例を示
すブロック図、第2図は、本発明に係るシーケンスの一
実施例を示す図、第3図及び第5図は核スピンの位相を
説明する図、第4図は従来の技術であるディクソン法を
説明する図、第6図はスペクトルの例を示す図である。 1……被検体、2……静磁場発生用コイル、3……静磁
場励磁用電源、4……パルスシーケンス、……RFパル
ス発生・送信部、……受信部、7……デュプレクサ、
8……プローブ、9……電子計算機、10……インターフ
エース、11……勾配磁場コントローラ、12,13,14……勾
配磁場駆動電源、15……勾配磁場発生用コイル、16……
シムコイル、17……表示器、18……選択励起パルス、19
……180゜パルス、20……スライス用勾配磁場、21……
読出用勾配磁場、22……エンコード用勾配磁場、23……
水のスペクトル、24……脂肪のスペクトル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一様な静磁場中に置かれた被検体に高周波
    磁場、スライス用勾配磁場、読出し用勾配磁場、及びエ
    ンコード用勾配磁場を所定のシーケンスに従って印加
    し、被検体内からの磁気共鳴信号を収集して映像化する
    磁気共鳴映像装置において、 前記エンコード用勾配磁場がゼロのときに、水の信号と
    脂肪の信号の位相差が90゜となるよう、前記高周波磁場
    による核スピンの励起からデータ収集までの時間を可変
    とする手段と、前記エンコード用勾配磁場がゼロのとき
    に前記磁気共鳴信号の収集が可能となるように前記読出
    し用勾配磁場を繰り返しスイッチングして印加する手段
    とを備えたことを特徴とする磁気共鳴映像装置。
  2. 【請求項2】一様な静磁場中に置かれた被検体に高周波
    磁場、スライス用勾配磁場、読出し用勾配磁場、及びエ
    ンコード用勾配磁場を所定のシーケンスに従って印加
    し、被検体内からの磁気共鳴信号を収集して映像化する
    磁気共鳴映像装置において、 前記エンコード用勾配磁場がゼロのときに、水の信号と
    脂肪の信号の位相差が90゜となるよう、前記高周波磁場
    による核スピンの励起からデータ収集までの時間を可変
    とする手段と、前記エンコード用勾配磁場がゼロのとき
    に前記磁気共鳴信号の収集が可能となるように前記読出
    し用勾配磁場を繰り返しスイッチングして印加する手段
    と、収集した前記磁気共鳴信号に基づいて水と脂肪の分
    離画像を再構成する手段と、水と脂肪の共鳴周波数の差
    により生ずる位置ずれを補正して、前記分離画像を合成
    する手段とを備えたことを特徴とする磁気共鳴映像装
    置。
JP63010823A 1988-01-22 1988-01-22 磁気共鳴映像装置 Expired - Fee Related JP2656275B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63010823A JP2656275B2 (ja) 1988-01-22 1988-01-22 磁気共鳴映像装置
US07/298,947 US4949042A (en) 1988-01-22 1989-01-19 Magnetic resonance imaging system
EP89300513A EP0325461A3 (en) 1988-01-22 1989-01-19 Magnetic resonance imaging system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63010823A JP2656275B2 (ja) 1988-01-22 1988-01-22 磁気共鳴映像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01190342A JPH01190342A (ja) 1989-07-31
JP2656275B2 true JP2656275B2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=11761076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63010823A Expired - Fee Related JP2656275B2 (ja) 1988-01-22 1988-01-22 磁気共鳴映像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2656275B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0767443B2 (ja) * 1990-02-06 1995-07-26 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング方法
NO311111B1 (no) * 1998-04-03 2001-10-08 Geir H Soerland Metode for bestemmelse av mengden av fett og vann i en biologisk pröve
JP4822376B2 (ja) * 2000-12-27 2011-11-24 株式会社日立メディコ 磁気共鳴イメージング方法及び装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2607466B2 (ja) * 1985-08-30 1997-05-07 株式会社日立製作所 核磁気共鳴を用いた検査装置
JPH0751124B2 (ja) * 1985-09-18 1995-06-05 株式会社日立メディコ 化学シフト値を用いたnmr検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01190342A (ja) 1989-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5786692A (en) Line scan diffusion imaging
JP4236320B2 (ja) Mriシステムで拡散重み付き画像を形成する方法
US5256967A (en) Fast NMR image acquisition with spectrally selective inversion pulses
EP1636604B1 (en) Isotropic imaging of vessels with fat suppression
JP2529529B2 (ja) Nmrシステム及び別々に収集された1組のnmr信号から像を発生する方法
JP4427152B2 (ja) Mriシステムによる画像形成方法及びmriシステム
US5545992A (en) Fast cardiac gated NMR acquisition with improved T1 contrast
JPH0614914B2 (ja) 多次元再構成技術を使用する高速nmr映像化方法及びその装置
JP2000135206A5 (ja) 4重フィールドエコーシーケンスを用いて水と脂肪を定量的にmr撮影する装置
WO2005114245A1 (en) Mri with separation of fat and water signal using radial ssfp sequence
JPH0549611A (ja) 磁気共鳴映像装置
US5125407A (en) Method for magnetic resonance imaging of an object
JPH11164821A (ja) Mrデータ取得方法
EP0372814B1 (en) Magnetic resonance imaging system
US7034532B1 (en) Driven equilibrium and fast-spin echo scanning
EP0783113B1 (en) Magnetic resonance imaging system
JPH0581137B2 (ja)
JP2656275B2 (ja) 磁気共鳴映像装置
JP3175939B2 (ja) 磁気共鳴映像装置
US7242190B1 (en) Driven equilibrium and fast-spin echo scanning
US7339375B1 (en) Driven equilibrium and fast-spin echo scanning
JP3197635B2 (ja) Mri装置
JPH0584230A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2677601B2 (ja) 磁気共鳴映像装置
JP3197643B2 (ja) Mri装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees