JP2654504B2 - 電子腕時計用熱電素子の製造方法 - Google Patents

電子腕時計用熱電素子の製造方法

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JP2654504B2 JP61214339A JP21433986A JP2654504B2 JP 2654504 B2 JP2654504 B2 JP 2654504B2 JP 61214339 A JP61214339 A JP 61214339A JP 21433986 A JP21433986 A JP 21433986A JP 2654504 B2 JP2654504 B2 JP 2654504B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子腕時計のエネルギー源として利用する熱
電素子の製造方法に関するものである。
〔発明の概要〕
本発明は得られる温度差が小さく、限られた素子容積
のため微細な熱電材料を数千個も形成する必要がある電
子腕時計の熱電素子の製造方法において、断熱性基板に
一定間隔をおいて熱電材料をストライプ状に形成し、こ
れを積層し、電極を形成することにより、熱電素子を簡
易に製造することを可能とするものである。
〔従来の技術〕
電子腕時計において、体温を利用した熱電素子と大容
量コンデンサや2次電池との組合わせにより半永久電源
を得ることができる。
ところが腕時計においては熱電素子の得ることができ
る温度差は1〜3℃と小さく、しかもその面積は最大6c
m2程度が限度である。
常温付近で最もすぐれた性能指数をもつものとして
(Bi,Sb)(Te,Se)系熱電材料があるが、この材料
でもN形およびP形ともゼーベック係数は200μV/K程度
であり、従ってたとえば温度差2℃で電圧2Vを得るため
には5千個もの素子が必要となり、しかも素子の温度差
方向の厚みは大きいほど温度差がとれ、少なくとも5〜
6mmは必要でかつ、素子断面積は0.12mm2以下となる。
このような微細で数多い素子を1個1個組立てること
は不可能であるため、たとえば電子通信技術研究報告CP
M84−76にみられるごとく、薄膜プロセスを利用するこ
とが考えられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
熱電素子の製造方法として薄膜プロセスを利用した場
合、得られる膜厚に限度があり、抵抗が大きくなるた
め、生ずる電流が小さくなるという欠点があり、また電
極の形成なども容易でない。
また薄膜プロセスにより形成できる熱電材料は限られ
ており、性能指数のすぐれたものは利用できない。
〔問題点を解決するための手段〕
(1)本発明では電子腕時計用の熱電素子の製造方法と
して、ガラス、磁器、雲母、有機樹脂のような断熱性基
板の片面または両面に一定間隔をおいて熱電材料をスト
ライプ状に形成し、この断熱基板を積層し、その後電極
を形成する。
(2)また特に望ましい場合として、熱電材料をストラ
イプ状に形成する方法として、断熱基板に全面に、焼結
体の張り合わせ、厚膜プロセスなどで熱電材料を形成し
た後、レーザー加工、エッチング、放電加工、と粒を使
用した研削加工などの物理的、化学的、機械的方法によ
り不必要な部分を除去する。
(3)熱電材料をストライプ状に形成する方法として厚
膜プロセスを利用する。
更にある場合には工程をより一層簡単とするために、 (4)断熱性基板の同一面上の熱電材料はN形またはP
形の一方のみの熱電材料とする。
(5)積層体の最上層および最下層は電極形成を容易な
らしめるため、熱電材料を1列おきに絶縁材料で置換す
る。
〔作用〕
断熱基板上に素子を形成することで強度も向上でき、
かつ1度に多量の微細な素子を扱えるようになり、積層
後に電極を形成することで、電極形成が容易となる。
〔実施例〕
以下、図面により説明する。
第1図に断熱性基板の片面にストライプ状に一方の熱
電材料を形成したときの部分断面図を示す。断熱性基板
1にN形熱電材料2がストライプ状に形成される。
第2図に断熱性基板の両面にストライプ状に同じ種類
の熱電材料が形成されたときの部分断面図を示す。断熱
性基板1の両面にN形熱電材料2が形成される。
第3図には断熱性基板の一方の面にN形の他方の面に
P形の熱電材料がストライプ状に形成されたときの部分
断熱面を示す。
断熱性基板1の一方の面にN形熱電材料2が他方の面
にP形熱電材料3が形成される。
第4図に断熱性基板にストライプ状に熱電材料を形成
したときの部分平面図を示す。
断熱性基板1にN形熱電材料2が形成されている。こ
のようにすることにより、温度差方向の寸法は5mm以上
でも容易に長くでき、しかも熱電材料の厚み0.1mm、幅
0.1mm程度も可能である。
このように断熱性基板にストライプ状に形成する方法
としては、ガラス、磁器、雲母などの高温焼結に耐える
断熱性基板に、粉末原料として溶剤または結合剤などを
混合した塗料の印刷により形成するいわゆる厚膜法によ
り全面に熱電材料を形成した後、レーザー加工、エッチ
ング、放電加工、研削などの物理的、化学的、機械的方
法により、ストライプ状にする方法や、寸法精度の許容
がやや大きい場合には、直接、厚膜法によりストライプ
状に形成することが可能である。
また焼結体をエポキシ樹脂などの有機樹脂に張り合わ
せ、エッチングなどでストライプ状にすることも可能で
ある。
このようにして熱電材料を形成した断熱性基板は次に
第5図に部分平面図として示すように積層する。断熱性
基板1にN形熱電材料2または、P形熱電材料3のいず
れか一方がストライプ状に形成されたものを交互に積層
する。
あるいは第6図に部分平面図として示すように断熱性
基板1にN形熱電材料2とP形熱電材料3とが交互に形
成されたものを積層する。
断熱性基板のひとつの面に一方の熱電材料のみが形成
された場合は、電極形成を容易にするため積層体の最上
層および最下層の熱電材料層は第7図に部分平面図とし
て示すように、耐の熱電材料層に対し、熱電材料が1列
おきに断熱材料により置換することが好ましい。
すなわち断熱性基板1に形成されたN形熱電材料2は
その下のP形熱電材料3に対し、断熱性基板の一部によ
り1列おきに置換されている。
このようにして形成された熱電材料は第8図に部分平
面図として示すようにN形熱電材料とP形熱電材料が電
極4により直列に結合される。
実施例1 厚み0.2mmのエポキシ樹脂上に0.1mm厚みの(Bi,Sb)
(Se,Te)系熱電材料焼結体を張り合わせ、エッチ
ングで0.1mmの幅で0.2mmの間隔でストライプ状に形成し
た。これを6mmの幅で3cmの長さ、熱電材料にして100列
が収まったものを切り出し、N形とP形が交互になるよ
うに、80層を空隙部にエポキシ樹脂を充填しながら積層
し、素子数8000個で温度差方向が6mmで断面積3×2.4cm
2の熱電素子を作製した。電極はスパッタにより全面に
金属薄膜を形成した後、エッチングにより所定のパター
ンとした。
実施例2 厚み0.15mmの石英ガラス上に厚膜法で厚み0.1mmの(B
i,Sb)(Se,Te)系の熱電材料を形成し、レーザー
加工により、0.1mm幅で0.2mm間隔のストライプを形成
し、実施例1と同様に6mm×3cmに切り出し、50層を積層
し、素子数5000個の熱電素子を作製した。
実施例3 厚み0.15mmの石英ガラス上に厚膜法で厚み0.1mmの(B
i,Sb)(Se,Te)系の熱電材料を0.1mm幅で0.2mm間
隔でストライプ状に形成し、実施例2と同様に熱電素子
を作製した。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明では、断熱性基板にストライ
プ状に熱電材料を形成し、これを積層後、電極を形成す
ることにより、微小で強度の劣る数千個の熱電素子の形
成が効果的に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図・第2図・第3図は断熱性基板上への熱電材料を
ストラプ状に形成した例の部分断面図であり、第4図は
断熱性基板上へ熱電材料をストライプ状に形成した例の
部分平面図である。第5図及び第6図は熱電材料を形成
した断熱性基板の積層状態を示す部分平面図である。第
7図は最上層の熱電材料層が1列おきに絶縁体で置換さ
れた場合の積層状態を示す部分平面図であり、第8図は
電極形成状態を示す部分平面図である。 1……断熱性基板 2……N形熱電材料 3……P形熱電材料 4……電極

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱性基板の片面に一定間隔をおいて熱電
    材料をストライプ状に形成する工程と、 この熱電材料を一列おきに断熱材料に置換する工程と、 この断熱性基板を最上層及び最下層として積層し積層体
    を形成する工程と、この積層体に電極を形成する工程を
    有する電子腕時計用熱電素子の製造方法。
  2. 【請求項2】断熱性基板の片面又は両面に一定間隔をお
    いて熱電材料をストライプ状に形成する工程と、 この熱電材料を形成した断熱性基板の空隙部に樹脂を充
    填しながら積層し積層体を形成する工程と、 この積層体に電極を形成する工程を有する電子腕時計用
    熱電素子の製造方法。
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