JP2654010B2 - クロスコンパウンドタービン発電機の励磁装置 - Google Patents

クロスコンパウンドタービン発電機の励磁装置

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JP2654010B2
JP2654010B2 JP62061222A JP6122287A JP2654010B2 JP 2654010 B2 JP2654010 B2 JP 2654010B2 JP 62061222 A JP62061222 A JP 62061222A JP 6122287 A JP6122287 A JP 6122287A JP 2654010 B2 JP2654010 B2 JP 2654010B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、クロスコンパウンドタービン発電機の励磁
装置に関する。
(従来の技術) 従来のクロスコンパウンドタービン発電機の励磁装置
の構成を第3図に示す。
所内交流電源1は、初期励磁分変圧器2を介して初期
励磁用整流器3A,3Bに送られる。初期励磁用整流器3A,3B
は交流電源を直流電源に変換するものであり、変換され
た直流電源は、初期励磁用開閉器4A,4Bおよび界磁遮断
器5A,5Bを介して、界磁巻線6A,6Bに送られる。
一方、2台の発電機7A,7Bの出力は、主変圧器8およ
び発電機遮断器9を介して送電線10に送られると共に、
励磁用変圧器11,サイリスタ整流器12A,12Bおよび界磁遮
断器5A,5Bを介して界磁巻線6A,6Bに送られる。
パルス検出装置13A,13Bはサイリスタ整流器12A,12Bが
ONしたことを検出するためのものである。また、電流検
出装置14A,14Bは、電流器15A,15Bを介して、サイリスタ
整流器12A,12Bに電流が流れたことを検出するためのも
のであり、パルス検出装置13A,13Bでサイリスタ整流器1
2A,12BがONしたことを検出し、さらに、電流検出装置14
A,14Bが共にサイリスタ整流器12A,12Bへの電流を検出し
たとき、初期励磁用開閉器4A,4BがOFFされるようになっ
ている。
また、放電抵抗16A,16Bは、界磁遮断器5A,5Bが開放し
たときに、界磁巻線6A,6Bに発生する逆起電力を放電す
るためのものである。
この構成で、クロスパウンドタービン発電機の初期励
磁は、発電機7A,7Bの回転数が定格回転数の約半分の規
定回転数であることを確認の上、まず界磁遮断器5A,5B
を閉じる。次に、界磁遮断器5A,5Bが閉じたことを条件
として初期励磁用開閉器4A,4Bを閉じ、所内交流電源1
を初期励磁用変圧器2を介して入力した初期励磁用整流
器3A,3Bで整流し、直流電源を界磁巻線6A,6Bに印加す
る。このように、界磁巻線6A,6Bに直流電源が印加され
界磁管線6A,6Bが励磁されると、発電機7A,7Bには電圧が
発生し、発電機7Aと発電機7Bが同期状態となると共に、
発電機7Aと発電機7Bに発生した交流電源が励磁用変圧器
11を介して、サイリスタ整流器12A,12Bに送られる。同
期が完了した時点でサイリスタ整流器12A,12BをONとす
ると、サイリスタ整流器12A,12Bを通った直流電源が界
磁巻線6A,6Bに送られる。その後、パルス検出装置13A,1
3Bからの信号a1,a2と電流検出装置14A,14Bからの信号
b1,b2のAND条件の成立により、初期励磁用開閉器4A,4B
を開放し、発電機7A,7Bの初期励磁を完了する。
このようにして、初期励磁が完了した後は、発電機遮
断器9を投入し、発電機7A,7Bの出力を変圧器8および
発電機遮断器9を介して送電線10に送ることになる。
(発明の解決しようとする問題点) しかしながら、2台の発電機7A,7Bの同期が完了する
迄の初期励磁中には、界磁巻線6A,6Bに数百アンペアの
励磁電流が流れている。
このため、初期励磁用開閉器4A,4Bが数百アンペアと
いう大きな直流電流の入/切を行なう開閉器となり、開
閉器の形状が大きくならざるを得ず、これを収納する制
御盤も大きなものとなっている。
また、初期励磁中に、初期励磁用開閉器4A,4Bが何ら
かの要因により開放すると、界磁巻線6A,6Bに逆起電力
が発生し、界磁遮断器5A,5Bが閉じているため、発生し
た逆起電力エネルギーを放電抵抗16A,16Bを介して放電
することができず、発生した高電圧により界磁巻線6A,6
Bに接続された機器が絶縁破壊を引き起こしたり、ある
いは損焼に至るという問題点があった。
そこで本発明は、初期励磁用開閉器が何らかの要因で
開放しても、界磁巻線に接続される機器を保護すると共
にコンパクトで信頼性の高い発電機の励磁装置を提供す
ることを目的とする。
[発明の構成] (問題を解決するための手段) 本発明は、2台の発電機の初期励磁用に交流電源を用
い、この交流電源を前記各発電機に対応して設けられた
整流器により整流して初期励磁電源とするクロスコンパ
ウンドタービン発電機の励磁装置において、前記各整流
器と前記交流電源側に設けられた初期励磁用変圧器の間
に各発電機の初期励磁電源となる交流電源の開閉を行う
開閉器を備えることを特徴とする。
(作用) 本発明によれば、初期励磁中に、初期励磁用開閉器が
何らかの原因で開放しても、初期励磁用の整流器を通し
て放電することができるので界磁巻線で発生する逆起電
力エネルギー(高電圧発生)の防止、界磁巻線に接続さ
れている機器の保護することができる。また、初期励磁
用開閉器を初期励磁用の整流器と交流電源側に配置され
た初期励磁用変圧器の間に設けたことで、従来のように
直流の大電流の入力/切を行う開閉器ではなく、交流電
源の入力/切を行う開閉器となるためアークが少なく開
閉容易となり、開閉器自体の容量そして形状も小さくす
ることができる。
(実施例) 本発明の一実施例によるクロスコンパウンドタービン
発電機の励磁装置の構成を第1図に示す。図中、第3図
と同一のものは同一符号を付し、第3図と異なる点は、
初期励磁用開閉器4A,4Bを排除し、その代わりに、初期
励磁用変圧器2と初期励磁用整流器3A,3Bとの間に初期
励磁用開閉器17を設けた点である。
以上の構成で、初期励磁を行なうときは、従来のクロ
スコンパウンドタービン発電機の励磁手順とほぼ同様
に、発電機7A,7Bの回転数が規定回転数であることを確
認の上、まず界磁遮断器5A,5Bを閉じる。次に、初期励
磁用開閉器17を閉じて初期励磁用整流器3A,3Bで、交流
電源を整流した直流電源を界磁巻線6A,6Bに印加する。
界磁巻線6A,6Bが励磁されると、発電機7A,7Bには電圧が
発生し、発電機7Aと発電機7Bは同期状態となる。同期が
完了した時点で、サイリスタ整流器12A,12BをONし、初
期励磁用開閉器17を開放して発電機7A,7Bの初期励磁を
完了する。
さて、このような初期励磁中に、初期励磁用開閉器17
が何らかの要因により開放すると、界磁巻線6A,6Bに逆
起電力が発生する。ところが、第2図に示すように、初
期励磁用開閉器17が初期励磁用整流器3A,3Bの交流電源
側、つまり励磁用変圧器2の2次側に設けられているた
めに、界磁巻線6A,6Bに発生した逆起電力エネルギー
は、図中破線矢印で示すように、初期励磁用整流器3A,3
Bを通して放電することができる。これにより、界磁巻
線6A,6Bの高電圧発生を防止することができ、界磁巻線6
A,6Bに接続された機器を保護することができる。
以上のように本実施例によれば、初期励磁用開閉器17
が初期励磁用整流器3A,3Bの前段の所内交流電源1側に
設置されるため、初期励磁中に初期励磁用開閉器17の開
放が起きても、界磁巻線6A,6Bの持つエネルギーは常に
初期励磁用整流器3A,3Bを通して放電されるため、界磁
巻線6A,6Bの両端に高電圧発生という異常現象が防止で
き、界磁巻線6A,6Bに接続される機器の絶縁破壊および
損焼を防止することができる。
また、初期励磁用開閉器17が直流の大電流を入/切す
る開閉器ではなく、交流の電流を入/切する開閉器とな
ることからアークが少なく開閉が容易となり、容量と共
に形状も小さくすることができる。
さらに、初期励磁用開閉器17の台数を2台から1台と
することができるので、これを収納する制御盤をより一
層小さくすることができる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、初期励磁中に何らかの
原因で開放しても初期励磁用開閉器の2次側に設けた初
期励磁用整流器を通して放電することができるので、界
磁巻線で発生する逆起電力エネルギー(高電圧発生)の
防止、界磁巻線に接続されている機器の保護することが
できる。また、初期励磁用開閉器を初期励磁用整流器と
交流電源側に設けられた初期励磁用変圧器の間に設ける
ことで、従来のように直流の大電流の入/切を行う開閉
器ではなく、交流電源の入/切を行う開閉器となるため
アークが少なく開閉容易となり、開閉器自体の容量そし
て形状も小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるクロスコンパウンドタ
ービン発電機の励磁装置の構成図、第2図は第1図の界
磁巻線に発生する逆過電力エネルギーの放電経路説明
図、第3図は従来のクロスコンパウンドタービン発電機
の励磁装置の構成図である。 1……所内作流電源、2……初期励磁用変圧器、3A,3B
……初期励磁用整流器、4A,7B,17……初期励磁用開閉
器、5A,5B……界磁遮断器、 6A,6B……界磁巻線、7A,7B……発電機、8……主変圧
器、9……発電機遮断器、10……送電線、11……励磁用
変圧器、12A,12B……サイリスタ整流器、13A,13B……パ
ルス検出装置、 14A,14B……電流検出装置、15A,15B……変流器、16A,16
B……放電抵抗。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2台のクロスコンパウンドタービン発電機
    の初期励磁用に交流電源を用い、この交流電源を前記各
    発電機に応じて設けられた整流器により整流して初期励
    磁電源とするクロスコンパウンドタービン発電機の励磁
    装置において、前記各整流器と前記交流電源側に設けら
    れた初期励磁用変換器の間に前記各発電機の初期励磁電
    源となる交流電源の開閉を行う開閉器を備えることを特
    徴とするクロスコンパウンドタービン発電機の励磁装
    置。
JP62061222A 1987-03-18 1987-03-18 クロスコンパウンドタービン発電機の励磁装置 Expired - Lifetime JP2654010B2 (ja)

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JPS63229000A JPS63229000A (ja) 1988-09-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5741500U (ja) * 1980-08-14 1982-03-06
JPS5839300A (ja) * 1981-09-02 1983-03-07 Mitsubishi Electric Corp 同期機のサイリスタ式励磁装置

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