JP2653959B2 - 直流抵抗溶接機用トランス - Google Patents

直流抵抗溶接機用トランス

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JP2653959B2 JP4183962A JP18396292A JP2653959B2 JP 2653959 B2 JP2653959 B2 JP 2653959B2 JP 4183962 A JP4183962 A JP 4183962A JP 18396292 A JP18396292 A JP 18396292A JP 2653959 B2 JP2653959 B2 JP 2653959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型軽量で、且つ高性
能な直流抵抗溶接機用トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】産業界においては、種々のワークを溶接
するために、インバータ式直流抵抗溶接機が広範に用い
られている。この種の溶接機は、例えば、ロボットアー
ムの先端部にトランス部分および溶接チップが取着さ
れ、前記ロボットアームを移動させることで所定の溶接
作業を行うように構成されている。
【0003】この場合、前記トランス部分が大型である
と、ロボット自体が大型となるため、その分のスペース
を必要とするだけでなく、当該ロボットを高速動作させ
ることが困難となり、生産性が低下してしまうという不
具合が生じる。そのため、トランス部分の小型軽量化が
要求されている。
【0004】例えば、小型軽量化の手段として、インバ
ータのドライブ周波数を高くし、一次電流の周波数を高
く設定することにより、コア断面積を減少させるものが
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記一
次電流には、立ち上がりおよび立ち下がりの遅れがある
ため、所望の出力を得ることのできるドライブ周波数の
上限が制限されてしまう不都合がある。この場合、前記
一次電流の立ち上がりおよび立ち下がり時間は、一次コ
イルと二次コイルの結合率に依存している。すなわち、
結合率が低いと、電流の立ち上がり時間を短くすること
ができず、二次出力電圧幅が減少し所望の出力電圧が得
られない。また、所望の出力電圧を得るために二次側の
電圧を上げるとコア断面積が大きくなってしまう。
【0006】一方、高い周波数の一次電流を一次コイル
に供給すると、一次コイルでの発熱量が増大し、抵抗値
が高くなって電流が低下する問題が生じる。また、高周
波数であると、二次コイル側のインダクタンスが大きい
場合に電流値が低下することになる。従って、所望の出
力が得られなくなってしまう。
【0007】そこで、本発明は、前記の不都合を解決す
るためになされたものであって、一次コイル、二次コイ
ル間の結合率を高め、小型軽量で且つ高出力が得られる
直流抵抗溶接機用トランスを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、一次コイルに供給される高周波電流を
二次コイルで整流して直流溶接電流とし、溶接チップ間
に供給する直流抵抗溶接機用トランスにおいて、前記二
次コイルは、一端部が第1端子部を共通とし、他端部が
第2端子部を共通として並行に配設される複数の第1コ
イル部と、一端部が前記第2端子部を共通とし、他端部
が第3端子部を共通として並行に配設される複数の第2
コイル部とを有し、前記複数の第1コイル部および前記
複数の第2コイル部が前記一次コイルに並行に配設さ
れ、前記第1端子部および一方の溶接チップが第1整流
素子を介して接続され、前記第2端子部および他方の溶
接チップが接続され、前記第3端子部および一方の溶接
チップが第2整流素子を介して接続されることを特徴と
する。
【0009】
【作用】本発明に係る直流抵抗溶接機用トランスでは、
一次コイルに流れる電流により、並行に配設された二次
コイルの複数の第1または第2コイル部に励磁電流を生
じさせ、前記励磁電流を整流素子を介して直流溶接電流
として溶接チップ間に供給し、溶接を行う。この場合、
前記第1および第2コイル部を同時に通電される複数の
コイル部で構成しているため、結合率が高く、従って、
高い出力を小型軽量なトランスによって得ることが可能
となる。
【0010】
【実施例】本発明に係る直流抵抗溶接機用トランスにつ
いて、実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
【0011】図1は、本実施例の直流抵抗溶接機用トラ
ンスが適用される溶接装置の全体構成を示す。この溶接
装置は、交流電流を発生する交流電源10と、前記交流
電流を全波整流し、直流電流を生成するコンバータ回路
12と、前記直流電流を高周波電流に変換するインバー
タ回路14と、前記交流電流を直流溶接電流に変換する
溶接トランス16と、前記直流溶接電流に基づいてワー
クW1、W2の溶接を行う溶接部18とから基本的に構
成される。この場合、溶接部18は、図示しないロボッ
トによってワークW1、W2の所定部位に移動可能な一
対のガンアーム20a、20bと、前記各ガンアーム2
0a、20bの先端部に取着される溶接チップ22a、
22bとを備える。
【0012】次に、図2および図3に基づき溶接トラン
ス16の構成を説明する。溶接トランス16は、帯状の
導電性薄板をコイル状に折曲形成した一次コイル24
と、前記一次コイル24と磁気的に結合すべく、導電性
のブロック体をコイル状に形成した二次コイル26と、
前記一次コイル24および二次コイル26間に配設され
るコア28a、28bおよび30a、30bと、前記二
次コイル26の一端部から突出する端子ブロック32
(第1端子部)と、前記二次コイル26の他端部に接続
される端子ブロック34(第3端子部)と、前記二次コ
イル26の中間部に接続されるセンタタップブロック3
6(第2端子部)と、前記端子ブロック32、34間に
配設される端子ブロック38と、前記端子ブロック3
2、38間および端子ブロック34、38間に夫々接続
されるダイオードD1、D2(整流素子)とから構成さ
れる。
【0013】一次コイル24は、同一方向に周回するコ
イル部39a〜39hを有し、前記コイル部39aおよ
び39hの端部がインバータ回路14に夫々接続され
る。
【0014】二次コイル26は、図3に示すように、端
子ブロック32が形成された一端部から並行状態で延在
した後、一旦下方向に折曲し、次いで、前記端子ブロッ
ク32側に延在する2つの第1コイル部40a、40b
と、二次コイル26の中間部において前記第1コイル部
40a、40bと接続し、前記中間部から並行状態で延
在した後、一旦下方向に折曲し、次いで、二次コイル2
6の他端部に延在する2つの第2コイル部42a、42
bとからなる。
【0015】この二次コイル26を構成する第1コイル
部40aの側部と、第1コイル部40a、40b間と、
第1コイル部40b、第2コイル部42a間と、第2コ
イル部42a、42b間と、第2コイル部42bの側部
とには、一次コイル24のコイル部39a、39bおよ
び39c、39dおよび39e、39fおよび39g、
39hが図示しない絶縁用スペーサを介して装着され
る。
【0016】結合された一次コイル24および二次コイ
ル26の周囲には、U字状のコア28a、28bおよび
30a、30bが配設される。これらのコア28a、2
8bおよび30a、30bは、磁気回路を構成する。
【0017】また、二次コイル26、センタタップブロ
ック36および端子ブロック34は、図4に一点鎖線で
示すように、センタタップブロック36から第1コイル
部40a、40bおよび第2コイル部42a、42bの
中央部を連通し、端子ブロック32および34に至る冷
却水通路44を有している。
【0018】本実施例の直流抵抗溶接機用トランスおよ
びそれが適用される溶接装置は、基本的には以上のよう
に構成されるものであり、次にその作用効果について説
明する。
【0019】先ず、この溶接装置は、次のように動作す
る(図1参照)。交流電源10より供給された交流電流
は、コンバータ回路12によって直流電流に変換され、
次いで、インバータ回路14において高周波電流に変換
される。そして、この高周波電流が溶接トランス16の
一次コイル24に供給される。一次コイル24に高周波
電流が流れると、コア28a、28bおよび30a、3
0bを介して二次コイル26に誘導電流が生じる。前記
誘導電流は、ダイオードD1、D2によって整流され、
第1コイル部40a、40bまたは第2コイル部42
a、42bを流れる直流溶接電流としてガンアーム20
a、20bを介して溶接チップ22a、22b間に供給
され、ワークW1、W2の溶接が行われる。
【0020】ここで、上記の溶接装置に適用される溶接
トランス16では、並行に配設した2つの第1コイル部
40a、40bおよび第2コイル部42a、42bによ
り二次コイル26を構成しており、且つ、第1コイル部
40a、40bまたは第2コイル部42a、42bを同
時に電流が流れるように構成しているため、駆動時にお
ける漏れ磁束が少なく、一次コイル24および二次コイ
ル26間の結合率が極めて高い。従って、二次コイル2
6に生じる直流溶接電流の立ち上がり時間が極めて短い
ものとなる。この結果、一次コイル24側の直流電流の
周波数を高く設定することができ、これによって高出力
を得ることができるとともに、コア断面積を減少させ、
小型軽量な溶接トランス16を提供することができる。
【0021】また、二次コイル26には、冷却水通路4
4が形成されており、この冷却水通路44を流れる冷却
水により二次コイル26が冷却されるだけでなく、この
二次コイル26に沿って配設された一次コイル24も冷
却されるため、抵抗値が低下し、従って、高電流を容易
に得ることができる。
【0022】さらに、ダイオードD1、D2が接続され
る端子ブロック32、34および38は、二次コイル2
6の同一側に近接して配設されているため、ダイオード
D1、D2の結線距離が短く設定される。従って、二次
コイル26側のインダクタンスが小さく、直流溶接電流
の変化時における過渡応答が小さいため、電流をさらに
高周波数として溶接トランス16の小型軽量化を促進す
ることができる。
【0023】図5(A)は、上記のように構成された溶
接トランス16における一次コイル24の巻数に対する
電流の立ち上がり特性(実線)を、第1コイル部40
a、40bおよび第2コイル部42a、42bを夫々一
つずつとした場合(破線)と比較したものを示す。ま
た、図5(B)は、前記溶接トランス16における一次
コイル24に流れる電流の周波数に対する許容電流密度
(実線)を、第1コイル部40a、40bおよび第2コ
イル部42a、42bを夫々一つずつとした場合(破
線)と比較したものを示す。本実施例によれば、電流の
立ち上がり特性が向上し、また、一層大きな電流を流す
ことができることがこの実験例から了解される。
【0024】なお、上述した実施例では、第1コイル部
40a、40bおよび第2コイル部42a、42bを夫
々一対としたが、これに限定されるものではなく、二対
以上とすることもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る直流抵抗溶接機用トランス
によれば、並行に配設され同時に通電される複数のコイ
ル部で二次コイルを構成することにより、一次コイルお
よび二次コイルの結合率が向上し、これによって電流の
立ち上がり特性を向上させることができる。この結果、
前記電流を高周波数としてコアを小型化し、溶接トラン
スを小型軽量なものとすることができる。また、前記二
次コイルを冷却して一次コイルを間接的に冷却すること
により、一次コイルの抵抗値を低下させ、電流を容易に
増大させることができる。これによって、大きな出力を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る直流抵抗溶接機用トランスが適用
される溶接装置の構成図である。
【図2】本発明に係る直流抵抗溶接機用トランスの構成
斜視図である。
【図3】図2に示す直流抵抗溶接機用トランスの要部分
解斜視図である。
【図4】図3に示す直流抵抗溶接機用トランスの冷却水
通路の説明図である。
【図5】図2に示す直流抵抗溶接機用トランスの特性説
明図である。
【符号の説明】
10…交流電源 12…コンバータ回路 14…インバータ回路 16…溶接トランス 18…溶接部 24…一次コイル 26…二次コイル 28a、28b、30a、30b…コア 32、34、38…端子ブロック 36…センタタップブロック 39a〜39h…コイル部 40a、40b…第1コイル部 42a、42b…第2コイル部 D1、D2…ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 雄浩 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダ エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 宮永 健二 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダ エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−283508(JP,A) 特開 平2−301109(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次コイルに供給される高周波電流を二次
    コイルで整流して直流溶接電流とし、溶接チップ間に供
    給する直流抵抗溶接機用トランスにおいて、 前記二次コイルは、一端部が第1端子部を共通とし、他
    端部が第2端子部を共通として並行に配設される複数の
    第1コイル部と、一端部が前記第2端子部を共通とし、
    他端部が第3端子部を共通として並行に配設される複数
    の第2コイル部とを有し、前記複数の第1コイル部およ
    び前記複数の第2コイル部が前記一次コイルに並行に配
    設され、前記第1端子部および一方の溶接チップが第1
    整流素子を介して接続され、前記第2端子部および他方
    の溶接チップが接続され、前記第3端子部および一方の
    溶接チップが第2整流素子を介して接続されることを特
    徴とする直流抵抗溶接機用トランス。
  2. 【請求項2】請求項1記載のトランスにおいて、 前記二次コイルは、冷却媒体の流通通路を備えることを
    特徴とする直流抵抗溶接機用トランス。
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JP2541861B2 (ja) * 1990-03-30 1996-10-09 本田技研工業株式会社 溶接用トランスおよびその製造方法

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