JP2653823B2 - リアクトルの損失測定回路 - Google Patents
リアクトルの損失測定回路Info
- Publication number
- JP2653823B2 JP2653823B2 JP8827188A JP8827188A JP2653823B2 JP 2653823 B2 JP2653823 B2 JP 2653823B2 JP 8827188 A JP8827188 A JP 8827188A JP 8827188 A JP8827188 A JP 8827188A JP 2653823 B2 JP2653823 B2 JP 2653823B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- reactor
- circuit
- voltage side
- low voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
- Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、リアクトルの損失測定回路、特にリアク
トルとしての試料およびその付属品を用いた損失測定回
路に関するものである。
トルとしての試料およびその付属品を用いた損失測定回
路に関するものである。
第2図は従来の損失測定回路の一例を示す回路図であ
り、図において(1)は図示のブリツジ回路の高電圧側
の2辺の内の1辺を構成するリアクトルとしての試料、
(9),(10)はこの試料(1)のそれぞれ自己インダ
クタンス分および抵抗分、(2)はブリツジ回路の高電
圧側の他の1辺を構成する無損失高電圧コンデンサ、
(3)は試料(1)と大地の間に接続された変流器、
(4)はこの変流器(3)の2次側に接続された相互リ
アクトルであつて、変流器(3)と共にブリツジ回路の
低電圧側の2辺中の1辺を構成する。(5),(6)は
無損失高電圧コンデンサ(2)と大地の間で互いに並列
に接続されたそれぞれ可変コンデンサ、可変抵抗器であ
つて、ブリツジ回路の低電圧側の他の1辺を構成する。
(7)はブリツジ回路の低電圧側の2辺すなわち相互リ
アクトル(4)の2次側と可変コンデンサ(5)および
可変抵抗器(6)の並列回路との間に接続された検流
計、(8)はブリツジ回路の高電圧側と大地の間に接続
された交流電源である。
り、図において(1)は図示のブリツジ回路の高電圧側
の2辺の内の1辺を構成するリアクトルとしての試料、
(9),(10)はこの試料(1)のそれぞれ自己インダ
クタンス分および抵抗分、(2)はブリツジ回路の高電
圧側の他の1辺を構成する無損失高電圧コンデンサ、
(3)は試料(1)と大地の間に接続された変流器、
(4)はこの変流器(3)の2次側に接続された相互リ
アクトルであつて、変流器(3)と共にブリツジ回路の
低電圧側の2辺中の1辺を構成する。(5),(6)は
無損失高電圧コンデンサ(2)と大地の間で互いに並列
に接続されたそれぞれ可変コンデンサ、可変抵抗器であ
つて、ブリツジ回路の低電圧側の他の1辺を構成する。
(7)はブリツジ回路の低電圧側の2辺すなわち相互リ
アクトル(4)の2次側と可変コンデンサ(5)および
可変抵抗器(6)の並列回路との間に接続された検流
計、(8)はブリツジ回路の高電圧側と大地の間に接続
された交流電源である。
従来の損失測定回路は上述したように構成され、交流
電源(8)からブリツジ回路へ電圧が印加されると、低
電圧側の2辺すなわち相互リアクトル(4)の2次側と
可変コンデンサ(5)または可変抵抗器(6)とにそれ
ぞれ電圧2と1とが発生する。それらの値は次式の
ように算出される。
電源(8)からブリツジ回路へ電圧が印加されると、低
電圧側の2辺すなわち相互リアクトル(4)の2次側と
可変コンデンサ(5)または可変抵抗器(6)とにそれ
ぞれ電圧2と1とが発生する。それらの値は次式の
ように算出される。
ここで :ブリツジ回路への印加電圧 (=Ep sin ωt、ここでEpはのピーク値) CN:無損失高電圧コンデンサ(2)の静電容量 C4:可変コンデンサ(5)の静電容量 R4:可変抵抗器(6)の抵抗値 M:相互リアクトル(4)の相互インダクタンス n;変流器(3)のCT比 LX:試料(1)の自己インダクタンス RX:試料(1)の抵抗値 検流計(7)が零の値となるように、すなわち、1と
2が等しくなるように可変コンデンサ(5)と可変抵
抗器(6)を調整する。この状態がブリツジ回路の平衡
状態で、1 =2 ……(3) の条件式が成立する点である。式(1),(2)および
(3)より試料(1)の定数LXおよびRXの値が次式で算
出される。
2が等しくなるように可変コンデンサ(5)と可変抵
抗器(6)を調整する。この状態がブリツジ回路の平衡
状態で、1 =2 ……(3) の条件式が成立する点である。式(1),(2)および
(3)より試料(1)の定数LXおよびRXの値が次式で算
出される。
式(4),(5)より試料(1)の総合インピーダン
ス(ZX)は次式で表わされる。
ス(ZX)は次式で表わされる。
一方、試料(1)の損失(Pls)は ここで I:試料(1)の電流 E:印加電圧()(8)の実効値の絶対値 で表されるので、試料(1)の損失を算出できることに
なる。
なる。
従来の損失測定回路では、ブリツジ回路に無損失高電
圧コンデンサを使用しなければならず、500KV7や1000KV
級の試料になると損失測定回路の構成に絶縁距離及びス
ペースの確保が必要となり、また損失測定回路の構成が
複雑になるなどの問題点があつた。
圧コンデンサを使用しなければならず、500KV7や1000KV
級の試料になると損失測定回路の構成に絶縁距離及びス
ペースの確保が必要となり、また損失測定回路の構成が
複雑になるなどの問題点があつた。
この発明は、上述したような問題点を解決するために
なされたもので、無損失高電圧コンデンサ等の高圧部分
を含まず、低電圧部分のみで構成しても試料の損失を測
定できる損失測定回路を得ることを目的とする。
なされたもので、無損失高電圧コンデンサ等の高圧部分
を含まず、低電圧部分のみで構成しても試料の損失を測
定できる損失測定回路を得ることを目的とする。
この発明に係るリアクトルの損失測定回路は、高電圧
側の第1の辺を構成するリアクトルとしての試料と、前
記高電圧側の第2の辺を構成する前記試料の付属品と、
低電圧側の第1の辺を構成する変流器およびその2次側
に接続された相互リアクトルと、前記低電圧側の第2の
辺を構成する並列接続された可変コンデンサおよび可変
抵抗器と、前記高電圧側の第2の辺と前記低電圧側の第
2の辺の接続点と前記相互リアクトルとの間に接続され
た検流計とを有するブリッジ回路を備え、前記付属品が
並列接続された静電容量および抵抗分から成るものであ
る。
側の第1の辺を構成するリアクトルとしての試料と、前
記高電圧側の第2の辺を構成する前記試料の付属品と、
低電圧側の第1の辺を構成する変流器およびその2次側
に接続された相互リアクトルと、前記低電圧側の第2の
辺を構成する並列接続された可変コンデンサおよび可変
抵抗器と、前記高電圧側の第2の辺と前記低電圧側の第
2の辺の接続点と前記相互リアクトルとの間に接続され
た検流計とを有するブリッジ回路を備え、前記付属品が
並列接続された静電容量および抵抗分から成るものであ
る。
この発明においては、資料の2辺中静電容量部の定数
は低電圧部と同様に既知とし、ブリツジのバランス条件
より試料の他の1辺であるリアクトルの定数を算出し、
更に、それを基にリアクトルの損失を計算する。
は低電圧部と同様に既知とし、ブリツジのバランス条件
より試料の他の1辺であるリアクトルの定数を算出し、
更に、それを基にリアクトルの損失を計算する。
第1図はこの発明の一実施例を示す回路図であり、
(1)及び(3)〜(10)は第2図について説明したも
のと全く同じである。(1a)は試料(1)と並列に接続
されたその付属品例えばブツシングであつて、ブリツジ
回路の高電圧側の他の1辺を構成する。(11),(12)
は付属品(1a)のそれぞれ静電容量、抵抗分である。
(1)及び(3)〜(10)は第2図について説明したも
のと全く同じである。(1a)は試料(1)と並列に接続
されたその付属品例えばブツシングであつて、ブリツジ
回路の高電圧側の他の1辺を構成する。(11),(12)
は付属品(1a)のそれぞれ静電容量、抵抗分である。
上述したように構成された損失測定回路においては、
従来回路の場合と全く同様に電圧印加後、可変コンデン
サ(5)と可変抵抗器(6)を調整して検流計(7)が
零になるようにする。この時の1と2,LX,RX,ZX,Pls
の値は、従来回路の場合と同様の考え方で、次のように
導かれる。
従来回路の場合と全く同様に電圧印加後、可変コンデン
サ(5)と可変抵抗器(6)を調整して検流計(7)が
零になるようにする。この時の1と2,LX,RX,ZX,Pls
の値は、従来回路の場合と同様の考え方で、次のように
導かれる。
1=2 ……(3) 上記式(7)より試料(1)のリアクトルの損失が算
定できることになる。
定できることになる。
この発明は、以上説明した通り、ブリツジ回路の高電
圧側を試料およびその付属品で構成したので、構成が簡
単で、安価であり、また実用性の高い損失測定回路が得
られるという効果を奏する。
圧側を試料およびその付属品で構成したので、構成が簡
単で、安価であり、また実用性の高い損失測定回路が得
られるという効果を奏する。
第1図はこの発明の一実施例を示す回路図、第2図は従
来の損失測定回路を示す回路図である。 図において、(1)は試料、(1a)は試料の付属品、
(9)は試料の自己インダクタンス分、(10)は試料の
抵抗分、(11)は付属品の静電容量、(12)は付属品の
抵抗分である。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
来の損失測定回路を示す回路図である。 図において、(1)は試料、(1a)は試料の付属品、
(9)は試料の自己インダクタンス分、(10)は試料の
抵抗分、(11)は付属品の静電容量、(12)は付属品の
抵抗分である。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】高電圧側の第1の辺を構成するリアクトル
としての試料と、前記高電圧側の第2の辺を構成する前
記試料の付属品と、低電圧側の第1の辺を構成する変流
器およびその2次側に接続された相互リアクトルと、前
記低電圧側の第2の辺を構成する並列接続された可変コ
ンデンサおよび可変抵抗器と、前記高電圧側の第2の辺
と前記低電圧側の第2の辺の接続点と前記相互リアクト
ルとの間に接続された検流計とを有するブリッジ回路を
備え、前記付属品が並列接続された静電容量および抵抗
分から成ることを特徴とするリアクトルの損失測定回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8827188A JP2653823B2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | リアクトルの損失測定回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8827188A JP2653823B2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | リアクトルの損失測定回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01260368A JPH01260368A (ja) | 1989-10-17 |
JP2653823B2 true JP2653823B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=13938232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8827188A Expired - Lifetime JP2653823B2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | リアクトルの損失測定回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2653823B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6909087B2 (ja) * | 2017-07-26 | 2021-07-28 | 川崎重工業株式会社 | リアクトル損失測定装置及びその測定方法 |
-
1988
- 1988-04-12 JP JP8827188A patent/JP2653823B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01260368A (ja) | 1989-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1076828A2 (en) | Ac current sensor having high accuracy and large bandwidth | |
US20030071636A1 (en) | Method and apparatus for near losslessly measuring inductor current | |
JP2653823B2 (ja) | リアクトルの損失測定回路 | |
JP2618049B2 (ja) | 光計器用変圧器 | |
So et al. | A direct-reading ac comparator bridge for resistance measurement at power frequencies | |
Souders | An audio-frequency four-terminal resistance bridge | |
US4278932A (en) | A.C. Bridges | |
Shields | Measurement of four-pair admittances witk two-pair bridges | |
JPS5916835Y2 (ja) | 電子機器の入力回路 | |
JPS6142133Y2 (ja) | ||
SU951156A1 (ru) | Мост переменного тока | |
JPS62186Y2 (ja) | ||
JPS6136695B2 (ja) | ||
JPS6326779Y2 (ja) | ||
SU1536473A1 (ru) | Блок формировани модул | |
RU1791856C (ru) | Мера электрического активного сопротивлени | |
SU917102A1 (ru) | Мост дл измерени составл ющих комплексной проводимости | |
JPH04356907A (ja) | 携帯用変圧器 | |
JPS6118419B2 (ja) | ||
SU1177769A1 (ru) | Преобразователь параметров трехэлементных нерезонансных двухполюсников | |
JP3233456B2 (ja) | 誘電正接測定方法 | |
JPS6020054Y2 (ja) | 実効値指示拡大目盛交流指示計 | |
SU1734041A1 (ru) | Преобразователь CLR-параметров двухполюсников | |
JPH075421Y2 (ja) | 高電圧測定装置 | |
Bohacek | A multifrequency quadrature bridge |