JP2652691B2 - 耐久柔軟仕上剤 - Google Patents
耐久柔軟仕上剤Info
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- JP2652691B2 JP2652691B2 JP63315267A JP31526788A JP2652691B2 JP 2652691 B2 JP2652691 B2 JP 2652691B2 JP 63315267 A JP63315267 A JP 63315267A JP 31526788 A JP31526788 A JP 31526788A JP 2652691 B2 JP2652691 B2 JP 2652691B2
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Description
本発明は、繊維処理剤の改良、更に詳しくは、繊維に
不易的な柔軟性を付与する耐久柔軟仕上剤に関するもの
である。
不易的な柔軟性を付与する耐久柔軟仕上剤に関するもの
である。
【産業上の利用分野】 一般に繊維衣料品は糸形態から織物又は編物を経て縫
製されることによって製品となるが、繊維が本来的に備
えている性質および衣料製品デザインだけでは消費者ニ
ーズを十分に満たすことは出来ず、各種の仕上剤を繊維
の加工・処理の段階で施すことによって、消費者ニーズ
にあったものに改質している。 本発明は、上記産業上の要請に対応するものであっ
て、各種仕上剤の中でも、特に繊維材料および最終縫製
品における粗硬性を改善し、不易性に富んだ柔軟性を付
与し得るところの柔軟仕上剤に係るものである。
製されることによって製品となるが、繊維が本来的に備
えている性質および衣料製品デザインだけでは消費者ニ
ーズを十分に満たすことは出来ず、各種の仕上剤を繊維
の加工・処理の段階で施すことによって、消費者ニーズ
にあったものに改質している。 本発明は、上記産業上の要請に対応するものであっ
て、各種仕上剤の中でも、特に繊維材料および最終縫製
品における粗硬性を改善し、不易性に富んだ柔軟性を付
与し得るところの柔軟仕上剤に係るものである。
繊維の柔軟仕上剤としては、西一郎、今井怡知朗、笠
井正威の編者による“界面活性剤便覧”（産業図書株式
会社出版:473ページ25行〜447ページ11行参照）にも掲
記されている如く各種の処理薬剤が知られている。しか
し、かゝる従来周知の柔軟仕上剤に共通する欠点は、耐
ドライクリーニング性および耐水洗濯性が共に劣り、耐
久力の面において満足できないのが実情であった。 もっとも、一部の合成繊維、例えばポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、及びアクリル樹脂などは、高分
子構造の為に大衆系あるものゝ初期柔軟性が充分でなく
実用的でない。また、耐久性の点ではオリゴマーから高
分子領域の化合物は、特有の接着力によって効果がある
が、繊維相互間にも接着性を示し、繊維相互間のスベリ
を低下させることから柔軟性に欠けるという難点があ
り、 また他方、分子量500〜1000程度の低分子の化合物は
柔軟の効果はあったが、繊維に対して接着力に欠ける為
に耐久性に掛けるという欠点があることが知られてい
た。 本発明は、従来の柔軟仕上剤に前述のごとき難点があ
ったことに鑑みてなされたもので、柔軟性と耐久性とい
う二律背反的要請を同時に満足する実用的な耐久柔軟仕
上剤を提供することを技術的課題とするものである。
井正威の編者による“界面活性剤便覧”（産業図書株式
会社出版:473ページ25行〜447ページ11行参照）にも掲
記されている如く各種の処理薬剤が知られている。しか
し、かゝる従来周知の柔軟仕上剤に共通する欠点は、耐
ドライクリーニング性および耐水洗濯性が共に劣り、耐
久力の面において満足できないのが実情であった。 もっとも、一部の合成繊維、例えばポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、及びアクリル樹脂などは、高分
子構造の為に大衆系あるものゝ初期柔軟性が充分でなく
実用的でない。また、耐久性の点ではオリゴマーから高
分子領域の化合物は、特有の接着力によって効果がある
が、繊維相互間にも接着性を示し、繊維相互間のスベリ
を低下させることから柔軟性に欠けるという難点があ
り、 また他方、分子量500〜1000程度の低分子の化合物は
柔軟の効果はあったが、繊維に対して接着力に欠ける為
に耐久性に掛けるという欠点があることが知られてい
た。 本発明は、従来の柔軟仕上剤に前述のごとき難点があ
ったことに鑑みてなされたもので、柔軟性と耐久性とい
う二律背反的要請を同時に満足する実用的な耐久柔軟仕
上剤を提供することを技術的課題とするものである。
本発明者は、酸化変性または酸変性ポリエチレンとポ
リエチレンポリアミンモノ脂肪酸アミドとの反応アミド
であるところの分子量1000〜4000程度のオリゴマー領域
の化合物が、繊維製品の柔軟性付与および耐久柔軟性に
富むことを見出し、これを当該用途に適用するという手
段を採用することによって上記技術的課題を満足し得る
耐久柔軟仕上剤を完成したのであり、かゝる耐久柔軟仕
上剤によればセルロース繊維ポリアミド繊維、合成繊維
の各種繊維に耐ドライクリーニング性、耐水洗濯性のあ
る柔軟仕上剤が可能となり、 また、綿T/C、T/R編物の樹脂加工時の引裂強度低下防
止剤として、さらには各種繊維の糸形態での平滑剤とし
ても応用できるというメリットも得られる。 しかして、本発明に使用される酸化変性または酸変性
ポリエチレンとしては、ポリエチレンの空気酸化または
熱分解によりカルボキシル基を導入したもの、ポリエチ
レンとアクリル酸、メタクリル酸などのビニル系カルボ
ン酸を共重合したもの等が適当であり、例えばアライド
ケミカル社製のAC−629・AC−580、三井石油化学株式会
社製の三井ハイワックス4202E、1105A、三洋化成株式会
社製のサンワックスＥ−300等が挙げることができる。 次に、本発明に使用されるポリエチレンポリアミンモ
ノ脂肪酸アミドとしては、下掲の一般式をもって特定
でき、ポリエチレンポリアミンと当モルのアルキル脂肪
酸とのアミド化反応によって合成できる。 NH2C2H4NHnC2H4NHCOR …… （式中のｎは１〜４の整数、Ｒは炭素数１〜21のアルキ
ル基である） ポリエチレンポリアミンとアルキル脂肪酸とのモノア
ミド化反応は、モル当量仕込で、窒素気流下160℃〜170
℃で４時間脱水処理することによって行う。 本発明の耐久性柔軟仕上剤は前記の酸化変性又は酸変
性ポリエチレンと一般式のポリエチレンポリアミンモ
ノ脂肪酸アミドとのアミド化反応にて合成され、そのア
ミド化反応は酸化変性または酸変性ポリエチレンの酸化
当量と当モルのポリエチレンポリアミンモノ脂肪酸アミ
ド仕込で、窒素気流下160℃〜170℃で４時間脱水処理す
ることによって行う。反応率は、パラキシレン／ジメチ
ルスルホキシド（2/1〜9/1）の混合溶媒による酸価測定
による追跡できる。 本発明による反応物は、５〜20パーセントの配合でグ
リセライド非イオン系乳化剤、有機酸等の組み合せによ
り容易に乳化可能であり、かくして、得られた乳化物は
水で希釈し、浸漬、パッデング、さらにはスプレー処理
等により繊維に付与し、乾燥することにより耐久性のあ
る柔軟性を与えることが出来る。
リエチレンポリアミンモノ脂肪酸アミドとの反応アミド
であるところの分子量1000〜4000程度のオリゴマー領域
の化合物が、繊維製品の柔軟性付与および耐久柔軟性に
富むことを見出し、これを当該用途に適用するという手
段を採用することによって上記技術的課題を満足し得る
耐久柔軟仕上剤を完成したのであり、かゝる耐久柔軟仕
上剤によればセルロース繊維ポリアミド繊維、合成繊維
の各種繊維に耐ドライクリーニング性、耐水洗濯性のあ
る柔軟仕上剤が可能となり、 また、綿T/C、T/R編物の樹脂加工時の引裂強度低下防
止剤として、さらには各種繊維の糸形態での平滑剤とし
ても応用できるというメリットも得られる。 しかして、本発明に使用される酸化変性または酸変性
ポリエチレンとしては、ポリエチレンの空気酸化または
熱分解によりカルボキシル基を導入したもの、ポリエチ
レンとアクリル酸、メタクリル酸などのビニル系カルボ
ン酸を共重合したもの等が適当であり、例えばアライド
ケミカル社製のAC−629・AC−580、三井石油化学株式会
社製の三井ハイワックス4202E、1105A、三洋化成株式会
社製のサンワックスＥ−300等が挙げることができる。 次に、本発明に使用されるポリエチレンポリアミンモ
ノ脂肪酸アミドとしては、下掲の一般式をもって特定
でき、ポリエチレンポリアミンと当モルのアルキル脂肪
酸とのアミド化反応によって合成できる。 NH2C2H4NHnC2H4NHCOR …… （式中のｎは１〜４の整数、Ｒは炭素数１〜21のアルキ
ル基である） ポリエチレンポリアミンとアルキル脂肪酸とのモノア
ミド化反応は、モル当量仕込で、窒素気流下160℃〜170
℃で４時間脱水処理することによって行う。 本発明の耐久性柔軟仕上剤は前記の酸化変性又は酸変
性ポリエチレンと一般式のポリエチレンポリアミンモ
ノ脂肪酸アミドとのアミド化反応にて合成され、そのア
ミド化反応は酸化変性または酸変性ポリエチレンの酸化
当量と当モルのポリエチレンポリアミンモノ脂肪酸アミ
ド仕込で、窒素気流下160℃〜170℃で４時間脱水処理す
ることによって行う。反応率は、パラキシレン／ジメチ
ルスルホキシド（2/1〜9/1）の混合溶媒による酸価測定
による追跡できる。 本発明による反応物は、５〜20パーセントの配合でグ
リセライド非イオン系乳化剤、有機酸等の組み合せによ
り容易に乳化可能であり、かくして、得られた乳化物は
水で希釈し、浸漬、パッデング、さらにはスプレー処理
等により繊維に付与し、乾燥することにより耐久性のあ
る柔軟性を与えることが出来る。
本発明の酸化変性または酸変性ポリエチレンとポリエ
チレンポリアミンモノ脂肪酸アミドとの反応アミドであ
る目的物は、２級のアミノ基と疎水性を示すポリアチレ
鎖を持つ特異な構造と分子量1000〜4000程度のオリゴマ
ー領域の為、一般に柔軟剤に比較して接着力が強く、ま
たその特異な化学構造がドライクリーニング溶剤および
洗濯水に溶解しないことにより耐ドライクリーニング性
および耐洗濯性などの耐久性があるあると思われる。 また、柔軟性については、分子領域が高分子でなく繊
維相互間の動きを阻害することなく、一般に柔軟作用が
あるとされているポリエチレンポリアミンモノ脂肪酸ア
ミドの構造部が柔軟性を示しているものと思われる。 次に、本発明を実施例に基づき、更に詳細に説明す
る。
チレンポリアミンモノ脂肪酸アミドとの反応アミドであ
る目的物は、２級のアミノ基と疎水性を示すポリアチレ
鎖を持つ特異な構造と分子量1000〜4000程度のオリゴマ
ー領域の為、一般に柔軟剤に比較して接着力が強く、ま
たその特異な化学構造がドライクリーニング溶剤および
洗濯水に溶解しないことにより耐ドライクリーニング性
および耐洗濯性などの耐久性があるあると思われる。 また、柔軟性については、分子領域が高分子でなく繊
維相互間の動きを阻害することなく、一般に柔軟作用が
あるとされているポリエチレンポリアミンモノ脂肪酸ア
ミドの構造部が柔軟性を示しているものと思われる。 次に、本発明を実施例に基づき、更に詳細に説明す
る。
〈合成 〉 500ml四ツ口フラスコにラウリン酸200gを仕込み、窒
素気流下100℃に加熱する。次に、ジエチレントリアミ
ン103gを発熱に注意し徐々に加え、その後160℃〜170℃
で４時間脱水反応し、淡黄白色軟固体の生成物285gを
得た。 〈合成 〉 500ml四ツ口フラスコに酸変性ポリエチレンタイプのA
C−580（アライドケミカル社製：酸価75）187gを仕込
み、窒素気流下120℃で溶融後、生成物を71.3g加え、
更に昇温160℃〜170℃にて４時間脱水反応させ、反応率
93％の淡黄白色固体の生成物253gを得た。 〈合成 〉 500ml四ツ口フラスコに酸化変性ポリエチレンタイプ
の三井ハイワックス1105A（三井石油化学製酸価60）187
gを仕込み、窒素気流下120℃で溶融後、生成物57gを
加え、さらに昇温160℃〜170℃で４時間脱水反応し、反
応率97％の淡黄白色固体の生成物240gを得た。 乳化 Ｉ（本発明品Ｉとする） 生成物 10 部 ノニルフェノールエチレンオキシド６モル付加物１ 部 ノニルフェノールエチレンオキシド10モル付加物２ 部 88％−ギ酸 0.5部水 86.5部 計 100 部 性 状白色液状 乳化 II（本発明品IIとする） 合成例３と同様に行った。 生成物 10 部 ステアリルモノグリセライド ２ 部 ノニルフェノールエチレンオキシド９モル付加物３ 部 氷酢酸 0.5部水 84.5部 計 100 部 性 状白色液状 比較品 （１） ジエチレントリアミンジステアリルアミド 10 部 ノニルフェノールエチレンオキシド10モル付加物１ 部 氷酢酸 0.5部水 88.5部 計 100 部 性 状淡黄白色軟ペースト状 比較品 （２） 市販パラフィン系平滑剤（パラフィン含量20％） 性 状白色液状 比較品 （３） AC−629（アライドケミカル社製） 10 部 ノニルフェノールエチレンオキシド９モル付加物 2.5部 48％KOH 0.2部水 87.3部 計 100 部 性 状白色半透明液状 性能試験 １ 綿ニットに上記品を浸漬処理し、その耐久性をハンド
リング法により評価する。 供試料 線ニット天竺（スレン染め） 処理条件 各５％ｏ・ｗ・ｆ・ 浴比 1:15 浸漬 45℃×15分 絞り 85％ 乾燥 100℃×30分 〔耐久性〕 耐ドライクリーニング性 試験機 ドライクリーニングテスター（大栄科学精機
製） パークレンを使用し、室温で10分間を１回とし、１回
（Ｄ−１）、５回（Ｄ−５）後の風合低下を調べる。 〔耐水洗濯性〕 試験機 家庭用洗濯機（日立製） 青空PS−522 ザブ〔第一工業製薬（株）〕2g/を使用し、40℃で1
0分間を１回とし、１回（Ｌ−１）、５回（Ｌ−５）後
の風合低下を調べる。 評 価 風 合 ○ 柔軟性に富む △ やや柔軟 × 粗硬 結果を表１に示す。 本発明品ＩおよびIIは、耐久性に富み、特にドライク
リーニングでは、殆ど低下しない。 性能試験 ２ 綿糸、ウール系に対し上記の各薬剤の浸漬処理を施
し、その柔軟性、平滑性を評価する。 供試料 綿糸 20番双糸 ウール糸 48番双糸 処理条件 各３％o.w.f. 浴比 1:15 浸漬 45℃×15分 絞り 綿糸100％、ウール糸60％ 乾燥 90℃×40分 評 価 試験機 エイコーμメーター〔エイコー測器（株）〕
（詳細な図−１に記す） 糸速100m/分にて、糸の初張力T1を10gに調整し、ナシ
地クロムメッキ棒（φ4mm）３本を通過後の糸の引長T2
のｇ数を測定して、糸−金属間の平滑性を観察する。値
は小さい程、平滑力が優れている。 結果を表２に記す。 本発明品は糸に応用した場合、編織物同様、柔軟性に
富む風合を与え、平滑性もよい。 性能試験 ３ 線布にグリオキザール系樹脂併用で、上記品をパッド
処理し、その引裂強度低下防止効果を評価する。 供試料 綿40番ブロード晒布 処理条件 ２ディップ−１ニップ 絞り 80％ 乾燥 100℃×３分 キュア 150℃×３分 評 価 引裂強度 試験機 エレメンドルフテアリングスター（東洋精機
製） 結果を表３に記す。 本発明品は、綿布、ポリエステル／綿布ポリエステル
／レーヨン布などの樹脂併用時の引裂強度低下防止の面
においても、優れた特性を示している。
素気流下100℃に加熱する。次に、ジエチレントリアミ
ン103gを発熱に注意し徐々に加え、その後160℃〜170℃
で４時間脱水反応し、淡黄白色軟固体の生成物285gを
得た。 〈合成 〉 500ml四ツ口フラスコに酸変性ポリエチレンタイプのA
C−580（アライドケミカル社製：酸価75）187gを仕込
み、窒素気流下120℃で溶融後、生成物を71.3g加え、
更に昇温160℃〜170℃にて４時間脱水反応させ、反応率
93％の淡黄白色固体の生成物253gを得た。 〈合成 〉 500ml四ツ口フラスコに酸化変性ポリエチレンタイプ
の三井ハイワックス1105A（三井石油化学製酸価60）187
gを仕込み、窒素気流下120℃で溶融後、生成物57gを
加え、さらに昇温160℃〜170℃で４時間脱水反応し、反
応率97％の淡黄白色固体の生成物240gを得た。 乳化 Ｉ（本発明品Ｉとする） 生成物 10 部 ノニルフェノールエチレンオキシド６モル付加物１ 部 ノニルフェノールエチレンオキシド10モル付加物２ 部 88％−ギ酸 0.5部水 86.5部 計 100 部 性 状白色液状 乳化 II（本発明品IIとする） 合成例３と同様に行った。 生成物 10 部 ステアリルモノグリセライド ２ 部 ノニルフェノールエチレンオキシド９モル付加物３ 部 氷酢酸 0.5部水 84.5部 計 100 部 性 状白色液状 比較品 （１） ジエチレントリアミンジステアリルアミド 10 部 ノニルフェノールエチレンオキシド10モル付加物１ 部 氷酢酸 0.5部水 88.5部 計 100 部 性 状淡黄白色軟ペースト状 比較品 （２） 市販パラフィン系平滑剤（パラフィン含量20％） 性 状白色液状 比較品 （３） AC−629（アライドケミカル社製） 10 部 ノニルフェノールエチレンオキシド９モル付加物 2.5部 48％KOH 0.2部水 87.3部 計 100 部 性 状白色半透明液状 性能試験 １ 綿ニットに上記品を浸漬処理し、その耐久性をハンド
リング法により評価する。 供試料 線ニット天竺（スレン染め） 処理条件 各５％ｏ・ｗ・ｆ・ 浴比 1:15 浸漬 45℃×15分 絞り 85％ 乾燥 100℃×30分 〔耐久性〕 耐ドライクリーニング性 試験機 ドライクリーニングテスター（大栄科学精機
製） パークレンを使用し、室温で10分間を１回とし、１回
（Ｄ−１）、５回（Ｄ−５）後の風合低下を調べる。 〔耐水洗濯性〕 試験機 家庭用洗濯機（日立製） 青空PS−522 ザブ〔第一工業製薬（株）〕2g/を使用し、40℃で1
0分間を１回とし、１回（Ｌ−１）、５回（Ｌ−５）後
の風合低下を調べる。 評 価 風 合 ○ 柔軟性に富む △ やや柔軟 × 粗硬 結果を表１に示す。 本発明品ＩおよびIIは、耐久性に富み、特にドライク
リーニングでは、殆ど低下しない。 性能試験 ２ 綿糸、ウール系に対し上記の各薬剤の浸漬処理を施
し、その柔軟性、平滑性を評価する。 供試料 綿糸 20番双糸 ウール糸 48番双糸 処理条件 各３％o.w.f. 浴比 1:15 浸漬 45℃×15分 絞り 綿糸100％、ウール糸60％ 乾燥 90℃×40分 評 価 試験機 エイコーμメーター〔エイコー測器（株）〕
（詳細な図−１に記す） 糸速100m/分にて、糸の初張力T1を10gに調整し、ナシ
地クロムメッキ棒（φ4mm）３本を通過後の糸の引長T2
のｇ数を測定して、糸−金属間の平滑性を観察する。値
は小さい程、平滑力が優れている。 結果を表２に記す。 本発明品は糸に応用した場合、編織物同様、柔軟性に
富む風合を与え、平滑性もよい。 性能試験 ３ 線布にグリオキザール系樹脂併用で、上記品をパッド
処理し、その引裂強度低下防止効果を評価する。 供試料 綿40番ブロード晒布 処理条件 ２ディップ−１ニップ 絞り 80％ 乾燥 100℃×３分 キュア 150℃×３分 評 価 引裂強度 試験機 エレメンドルフテアリングスター（東洋精機
製） 結果を表３に記す。 本発明品は、綿布、ポリエステル／綿布ポリエステル
／レーヨン布などの樹脂併用時の引裂強度低下防止の面
においても、優れた特性を示している。
以上、実施例および比較性能試験をもって説明したと
おり、本発明によれば、柔軟性付与と耐久性の向上とい
う有機化合物の構造に由来するところの二律背反的要請
を同時に充足して、従来この種の柔軟仕上剤における共
通した弱点とされていたドライクリーニングおよび洗濯
による柔軟性劣化の問題を、ほゞ不満の生じない域にま
で改善し得たのであり、繊維製品の柔軟仕上に大きな効
用を齎らすことは疑いがない。
おり、本発明によれば、柔軟性付与と耐久性の向上とい
う有機化合物の構造に由来するところの二律背反的要請
を同時に充足して、従来この種の柔軟仕上剤における共
通した弱点とされていたドライクリーニングおよび洗濯
による柔軟性劣化の問題を、ほゞ不満の生じない域にま
で改善し得たのであり、繊維製品の柔軟仕上に大きな効
用を齎らすことは疑いがない。
Claims (1)
- 【請求項１】酸化変性または酸変性ポリエチレンと一般
式 NH2C2H4NHnC2H4NHCOR （式中、ｎは１〜４の整数、Ｒは炭素数１〜21のアルキ
ル基である） で表わされるポリエチレンポリアミンモノ脂肪酸アミド
との反応アミドを含有することを特徴とした耐久柔軟仕
上剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63315267A JP2652691B2 (ja) | 1988-12-13 | 1988-12-13 | 耐久柔軟仕上剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63315267A JP2652691B2 (ja) | 1988-12-13 | 1988-12-13 | 耐久柔軟仕上剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02160976A JPH02160976A (ja) | 1990-06-20 |
| JP2652691B2 true JP2652691B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=18063363
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63315267A Expired - Fee Related JP2652691B2 (ja) | 1988-12-13 | 1988-12-13 | 耐久柔軟仕上剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2652691B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5510948B2 (ja) * | 2008-09-25 | 2014-06-04 | 東邦化学工業株式会社 | 化粧料組成物 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5335635B2 (ja) * | 1973-07-09 | 1978-09-28 |
-
1988
- 1988-12-13 JP JP63315267A patent/JP2652691B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02160976A (ja) | 1990-06-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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