JP2651347B2 - ロッドレスシリンダ - Google Patents

ロッドレスシリンダ

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JP2651347B2
JP2651347B2 JP5218856A JP21885693A JP2651347B2 JP 2651347 B2 JP2651347 B2 JP 2651347B2 JP 5218856 A JP5218856 A JP 5218856A JP 21885693 A JP21885693 A JP 21885693A JP 2651347 B2 JP2651347 B2 JP 2651347B2
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piston
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bobbin
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロッドレスシリンダに係
り、詳しくは磁石式ロッドレスシリンダに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、磁石式ロッドレスシリンダ装置は
シリンダチューブが直線状に延設され、シリンダチュー
ブ内にはピストンが収容されていた。ピストンはシリン
ダチューブを介して同シリンダチューブの外側に配置さ
れた移動子と磁気的に結合され、移動子はピストンの移
動とともにシリンダチューブに沿って直線運動するよう
になっていた。
【0003】しかしながら、前述したような磁石式ロッ
ドレスシリンダ装置は、シリンダチューブが直線状に延
設された構造とされているので、移動子の移動も直線運
動となり、移動子の曲線運動を利用する用途が制限され
ていた。即ち、ピストンは円柱体であり、移動子は筒体
であって、共に変形しないとともに全長が長いものであ
った。その結果、シリンダチューブが曲線を描いている
部分では引っ掛かってしまい移動できず用途が制限され
ていた。
【0004】そこで、実開平4─117202及び特開
平4─35731のようにピストン及び移動子を弾性変
形する磁性体で構成し、曲線部分では弾性変形して曲線
運動を可能にした磁石式ロッドレスシリンダ装置が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピスト
ン及び移動子が曲線部分を移動する場合、ピストンは弾
性変形しながら移動するが、その変形に基づいてピスト
ンの他の部位に応力が作用し、その応力によってその応
力が加わった部位がシリンダチューブを押圧する。その
結果、その押圧に基づいて摺動抵抗が増大し、ピストン
が曲線部において滑らかに移動することができないとい
う問題があった。
【0006】また、ピストン側の磁石の動きに移動子側
の磁石を追従させ、ピストン側の磁石と移動子側の磁石
の間隔を常に一定に保つことは非常に困難であった。即
ち、磁石等は弾性変形を行うため、その変形量がピスト
ンと移動子とで異なる場合には常に一定の間隔を保つこ
とはできない。また、変形によって磁力分布が変化して
吸引力の変化をきたし、保持力が各部分で異なる。この
時、ピストンと移動子との相対位置がずれるという問題
があった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的はシリンダチューブの曲線
部分において、ピストン側の磁石の動きに対してずれる
ことなく移動子側の磁石を追従させ、ピストン側の磁石
と移動子側の磁石の間隔を常に一定に保つことができ、
しかも滑らかに移動することができるロッドレスシリン
ダを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、曲線
部を有するシリンダチューブと、シリンダチューブ内に
往復移動可能に配設されたピストンと、シリンダチュー
ブの外側に配設され、ピストンとシリンダチューブを介
して磁気的に結合され、ピストンの移動に追従してシリ
ンダチューブに沿って移動する移動子とからなるロッド
レスシリンダにおいて、前記ピストンは、前記シリン
ダチューブの内周面と対向する磁石を装着した駆動体を
複数個、互いに隣り合う側で摺接しながら独立して変位
するようにシリンダチューブの軸線方向に並設し、前記
移動子は、前記シリンダチューブの外周面と対向する
磁石を装着した従動体を前記各駆動体と対応し且つ磁
石が前記駆動体の磁石とシリンダチューブを介して対向
するように配置するとともに、互いに隣り合う側で摺接
しながら独立して変位するようにシリンダチューブの軸
線方向に並設したことをその要旨とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載のロッド
レスシリンダにおいて、互いに隣り合う駆動体間にスペ
ーサを介在させ、その互いに隣り合う駆動体はそれぞれ
スペーサと摺接することをその要旨とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1記載のロッド
レスシリンダにおいて、互いに隣り合う従動体間にスペ
ーサを介在させ、その互いに隣り合う従動体はそれぞれ
スペーサと摺接することをその要旨とする。請求項4の
発明は、請求項1記載のロッドレスシリンダにおいて、
互いに隣り合う駆動体間にスペーサを介在させ、その互
いに隣り合う駆動体はそれぞれスペーサと摺接するとと
もに、互いに隣り合う従動体間にスペーサを介在させ、
その互いに隣り合う従動体はそれぞれスペーサと摺接す
ることをその要旨とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、ピストンを構成する
各駆動体が互いに隣り合う側で摺接しながら個々独立に
変位するように配設されているので、ピストンがシリン
ダチューブの曲線部分を通過する際、各駆動体は互いに
隣り合う側で摺接しながら個々に変位する。その結果、
全体として全長が長いピストンであってもシリンダチュ
ーブの曲線部分を滑らかに通過することができる。
【0012】一方、移動子を構成する各従動体も互いに
隣り合う側で摺接しながら個々独立に変位するように配
設されている。その結果、対応する駆動体の変位に対し
互いに隣り合う側で摺接しながら個々独立に変位し、
従動体と対応する駆動体との間の磁気結合は一定に保持
される。
【0013】請求項2の発明によれば、互いに隣り合う
駆動体はそれぞれ、間に介在されたスペーサと摺接しな
がら個々独立して変位する。
【0014】請求項3の発明によれば、互いに隣り合う
従動体はそれぞれ、間に介在されたスペーサと摺接しな
がら個々独立して変位する。 請求項4の発明によれば、
互いに隣り合う駆動体はそれぞれ、間に介在されたスペ
ーサと摺接しながら個々独立して変位するとともに、互
いに隣り合う従動体はそれぞれ、間に介在されたスペー
サと摺接しながら個々独立して変位する。
【0015】
【実施例】
(第一実施例)以下、本発明を具体化した第一実施例を
図1〜図4に従って説明する。
【0016】ロッドレスシリンダ装置は図3に示すよう
に、地上に所定間隔をおいて設けられた支持脚1によっ
て屈曲形成されたガイドレール2が支持されている。ガ
イドレール2の延設方向には細長い円筒状のシリンダチ
ューブ3が配設され、シリンダチューブ3は図4に示す
ようにガイドレール2から延びた支持アーム2aによっ
て連結支持されている。
【0017】一方、シリンダチューブ3の内部にはピス
トン4(図3,図4には図示せず)が介在されている。
ピストン4はシリンダチューブ3の両端に設置した圧力
流体給排装置Pから圧力流体(本実施例では空気)を供
給,排出することによってシリンダチューブ3の延設方
向に移動するようになっている。また、シリンダチュー
ブ3の外周面上には、シリンダチューブ3を介してピス
トン4と磁気的に結合された移動子5が設けられてい
る。移動子5はピストン4の移動に追従してシリンダチ
ューブ3の外周面上を移動するようになっている。
【0018】そして、この移動子5は例えばワーク載置
装置を取着してワークを所定の位置から所定の位置に搬
送するようになっている。図1はピストン4及び移動子
5の断面図である。ピストン4は4個の駆動体6及び左
右一対のキャップ13にて構成されている。各駆動体6
は、環状の非磁性体よりなるボビン7と、そのボビン7
に貫挿される環状の永久磁石8と、その永久磁石8の両
側に配設されるヨーク9とから構成されている。ボビン
7はその両側にフランジが形成され、そのフランジの外
径はシリンダチューブ3の内径より小さく、ボビン7と
シリンダチューブ3の間には隙間が形成されるようにな
っている。このフランジの外周には環状の支持リング1
0が嵌合されている。支持リング10の外径はシリンダ
チューブ3の内径より若干小さく、ボビン7のフランジ
の外径よりは大きく形成されているボビン7のフランジ
間には環状の永久磁石8と、永久磁石8の両側に環状鉄
片のヨーク9がそれぞれ嵌合されている。そして、図1
において最左側駆動体6の永久磁石8及び左側から3番
目の駆動体6の永久磁石8は左側がN極、右側がS極と
なるように配置されている。又、最右側駆動体6の永久
磁石8及び右側から3番目の駆動体6の永久磁石8は左
側がS極、右側がN極となるように配置されている。な
お、ボビン7はフランジ間の中央位置の胴部で2分割さ
れていて、2つに割った状態で磁石8及びヨーク9を嵌
合した後接合させている。
【0019】このように構成された各駆動体6はその各
ボビン7に形成されている貫通孔7bに連結軸11が貫
挿され、ナット12を連結軸11の両端から緩締されて
いる。従って、各駆動体6はシリンダチューブ3内にて
シリンダチューブ3の軸線方向に並設されている。ボビ
ン7の貫通孔7bの内径は連結軸11の外径より大きく
形成されているので、貫通孔7aと連結軸11の間には
隙間が形成されている。従って、各駆動体6は互いに隣
接する側のボビン7の外側面7aが互いに摺接し、ボビ
ン7の中心軸線に対して直交方向に摺動可能になってい
る。
【0020】また、両端の駆動体6のボビン7の外側面
にはキャップ13が当接されている。キャップ13はそ
の外径がシリンダチューブ3の内径より若干小さくその
外周面に同チューブ3の内壁を摺動する環状のピストン
パッキン14が嵌合されている。ピストンパッキン14
は圧力流体がピストン4の内部に入り込まないようにす
るためのものである。
【0021】一方、移動子5は直方体の移動子本体16
を備え、移動子本体16には長手方向にシリンダチュー
ブ3の外径より大きな内径の貫通孔17が貫設されてい
る。貫通孔17にはシリンダチューブ3が挿通され、貫
通孔17とシリンダチューブ3の間には、4個の従動体
18が前記各駆動体6と相対向するように配設されてい
る。
【0022】各従動体18は、環状の非磁性体よりなる
ボビン19と、そのボビン19に内装される環状の永久
磁石20と、その永久磁石20の両側に配設されるヨー
ク21とから構成されている。
【0023】ボビン19の外径は移動子本体16の貫通
孔17の内径より小さく、ボビン19と移動子本体16
の間には隙間が形成されている。そして、ボビン19は
移動子本体16の中心軸線に対して直交方向に移動可能
になっている。
【0024】ボビン19の内周面の両側に形成したフラ
ンジ間には環状の永久磁石20と、永久磁石20の両側
に環状鉄片のヨーク21がそれぞれ嵌合されている。そ
して、図1において最左側従動体18の永久磁石20及
び左側から3番目の従動体18の永久磁石20は左側が
S極、右側がN極となるように配置されている。又、最
右側従動体18の永久磁石20及び右側から3番目の従
動体18の永久磁石20は左側がN極、右側がS極とな
るように配置されている。又、ボビン19のフランジの
内側には環状の支持リング22が嵌合されている。支持
リング22の内径はシリンダチューブ3の外径より若干
大きく、ボビン19のフランジの外径よりは小さく形成
されている。
【0025】このように構成された各従動体18は移動
子本体16の貫通孔17内に並設され、移動子本体16
の両端に取着されたカバー23にて飛び出しを規制され
るようになっている。従って、各従動体18は互いに当
接する側のボビン19の外側面19aが互いに摺接し、
ボビン19の中心軸線に対して直交方向に摺動可能にな
っている。
【0026】そして、各従動体18はそれぞれ対応する
駆動体6と対峙することになり、永久磁石8は永久磁石
20と磁気的に結合される。従って、各駆動体6が移動
すると従動体18も追従して移動するようになってい
る。
【0027】なお、ボビン19は2つ割りに形成され、
2つに割った状態で永久磁石20及びヨーク21を装着
した後互いに接合させている。また、移動子5を構成す
る各部材には図4に示すように、前記支持アーム2aを
挿通させるためのスリット24が設けられている。従っ
て、ボビン19,永久磁石20,ヨーク21及び支持リ
ング22も同様にスリットが形成されている。
【0028】また、カバー23の内周面には環状のスク
レーパ25が嵌合されている。スクレーパ25にはシリ
ンダチューブ3に当接するように延びる突出片が設けら
れ、移動子5の移動に伴ってシリンダチューブ3の表面
上のゴミを除去するようになっている。
【0029】次に、上記のように構成したロッドレスシ
リンダの作用を説明する。図1において、ピストン4に
よって区画されたシリンダチューブ3の右側に高圧の圧
力流体が供給されると、ピストン4の右側キャップ13
はその圧力を受ける。その結果、ピストン4は左側に移
動する。このとき、ピストン4を構成する各駆動体6は
互いに離間することなく移動する。
【0030】一方、移動子5の各従動体18はそれぞれ
対応する駆動体6と磁気的に結合されているので、駆動
体6の移動に追従して移動する。その結果、シリンダチ
ューブ3の外側に配設された移動子5はシリンダチュー
ブ3内のピストン4に追従して左側に移動する。
【0031】次に、図2に示すシリンダチューブ3の曲
線部分をピストン4が右から左に通過する場合について
説明する。ピストン4の左右両側のキャップ13はその
軸線方向の長さが短いため、曲線部分におけるシリンダ
チューブ3の内周面に引っ掛かることなく移動する。一
方、ピストン4の各駆動体6はその軸線方向の長さが長
くても外径がシリンダチューブ3の内径より小さい。従
って、各駆動体6は曲線部分に突入しても、駆動体6の
外径とシリンダチューブ3の内径の差分だけ、各駆動体
6はそれぞれ独立して隣接するボビン7の外側面7aを
摺動してシリンダチューブ3内において変位することが
できる。
【0032】従って、ピストン4の全長は長いが、曲線
部分を通過するときその曲線部分で各駆動体6が個々に
曲線に従ってシリンダチューブ3内を変位しながら引っ
掛かることなく移動する。その結果、ピストン4全体の
摺動抵抗が小さくなり、ピストン4はシリンダチューブ
3の曲線部分も引っ掛かることなく滑らかに移動するこ
とになる。
【0033】一方、移動子5の各従動体18はそれぞれ
ピストン4の駆動体6と磁気的に結合されているので、
駆動体6のシリンダチューブ3内での変位に追従して移
動子本体16内において変位しながら該駆動体6の移動
に追従して移動する。従って、移動子5の全長は長い
が、各従動体18がそれぞれ独立して隣接するボビン1
9の外側面19aを摺動して変位するため、シリンダチ
ューブ3の外側に配設された移動子5はシリンダチュー
ブ3内のピストン4に追従して曲線部分を引っ掛からず
に左側に移動する。
【0034】しかも、各従動体18の曲線部分における
その時々の変位は、磁気結合している対応した駆動体6
と同じ方向に相対的に変位し、常に対峙した状態に保持
される。従って、各駆動体6と従動体18間の磁力分布
の変動は小さく、安定した磁気結合が維持される。
【0035】このように本実施例では、ピストン4の各
駆動体6をそれぞれ独立してシリンダチューブ3内で変
位させるとともに、各駆動体6に対して磁気結合される
移動子5の各従動体18を移動子本体16内においてそ
れぞれ独立して変位させるようにした。従って、ピスト
ン4は摺動抵抗も小さくシリンダチューブ3の曲線部分
においてもピストン4は引っ掛かることなく滑らかに移
動するとともに、移動子5もピストン4に追従して移動
する。しかも、安定した磁気結合が保持されるので、ピ
ストン4と移動子5との相対位置がずれることはない。
【0036】尚、本実施例では、各駆動体6は連結軸1
1によって緩締されているが、連結軸11によって緩締
しなくてもよい。すなわち、各駆動体6に対して磁気結
合されている従動体18との間の磁気結合力が大きいの
で、連結軸11によって緩締しなくても各駆動体6間が
離間されることはない。
【0037】又、本実施例では駆動体6及び従動体18
の数をそれぞれ4個で説明したが、その数は限定される
ものではなく本発明の趣旨に逸脱しない範囲で適宜変更
して実施してもよい。
【0038】(第二実施例)次に、本発明の第二実施例
について図5,図6に従い説明する。尚、本実施例はピ
ストン4と移動子5に特徴があるため、説明の便宜上そ
の部分のみ説明する。
【0039】図5は本実施例のピストン4及び移動子5
の断面図である。本実施例のピストン4は2個の駆動体
106と両駆動体106間に設けられたスペーサ90及
びキャップ113にて構成されている。各駆動体106
は、非磁性体よりなるボビン107と、そのボビン10
7に貫挿される環状の一対の永久磁石108a,108
bと、その永久磁石108a,108bの両側に配設さ
れるヨーク109とから構成されている。ボビン107
はその両側にフランジが形成され、そのフランジの外径
はシリンダチューブ3の内径より小さく、ボビン107
とシリンダチューブ3の間には隙間が形成されるように
なっている。このフランジの外周には環状の支持リング
100が嵌合されている。支持リング100の外径はシ
リンダチューブ3の内径より若干小さく、ボビン107
のフランジの外径よりは大きく形成されている。
【0040】ボビン107のフランジ間には環状の一対
の永久磁石108a,108bと、永久磁石108a,
108bの両側に環状鉄片のヨーク109がそれぞれ嵌
合されている。そして、図5において一対の永久磁石1
08a,108bの中で左側永久磁石108aは左側が
N極、右側がS極となるように配置されている。又、右
側永久磁石108bは左側がS極、右側がN極となるよ
うに配置されている。なお、ボビン107はフランジ間
の中央位置の胴部で2分割されていて、2つに割った状
態で磁石108a,108b及びヨーク109を嵌合し
た後接合するようにしている。
【0041】また、ボビン107のフランジの外側面1
07aは、ボビン107の中心軸線を中心とした球面形
状に形成され、その球面の一部を構成する外側面107
aの球面中心はボビン107の中心軸線上の中央位置
(この位置はボビン107の重心と一致するため、この
場合説明の便宜上重心という用語を使う)T1となるよ
うにしている。
【0042】両駆動体106間には外径がシリンダチュ
ーブ3の内径より小さい円柱状のスペーサ90が配設さ
れている。スペーサ90はその両外側面90a全体がフ
ランジの外側面107aと摺接するように球面状に凹設
されている。そして、球面の一部を構成するスペーサ9
0の外側面90aの球面中心はボビン107の重心T1
となるようにしている。従って、両ボビン107はスペ
ーサ90によって一定間隔に保持されるとともに、スペ
ーサ90の外側面90aに対してフランジの外側面10
7aが摺動する。
【0043】また、互いに対向しないボビン107の外
側面107aには外径がシリンダチューブ3の内径より
短いキャップ113が配置されている。キャップ113
はシリンダチューブ3の内壁に摺接する環状のピストン
パッキン114が嵌合されている。ピストンパッキン1
14は圧力流体がピストン4の内部に入り込まないよう
にするためのものである。
【0044】キャップ113のボビン107側の面11
3aはその外側面107aと嵌合し摺接するように球面
状に凹設されている。そして、球面の一部を構成するキ
ャップ113の面113aの球面中心はボビン107の
重心T1となるようにしている。従って、両ボビン10
7はスペーサ90とキャップ113との間で摺動可能に
支持される。そして、ボビン107は重心T1を回動中
心として摺動することになる。
【0045】一方、移動子5は直方体の移動子本体16
を備え、移動子本体16にはカバー123とスペーサ1
24によって摺動可能に支持された2個の従動体118
が前記各駆動体106と相対向するように配設されてい
る。
【0046】各従動体118は、筒状の非磁性体よりな
るボビン119と、そのボビン119に内装される環状
の一対の永久磁石120a,120bと、その永久磁石
120a,120bの両側に配設されるヨーク121と
から構成されている。
【0047】ボビン119の外径は移動子本体16の貫
通孔17の内径より小さく、ボビン119と移動子本体
16の間には隙間が形成されている。ボビン119の内
周面の両側に形成したフランジ間には環状の一対の永久
磁石120a,120bと、永久磁石120a,120
bの両側に環状鉄片のヨーク121がそれぞれ嵌合され
ている。そして、図5において一対の永久磁石120
a,120bの中で左側永久磁石120aは左側がS
極、右側がN極となるように配置されている。又、右側
永久磁石120bは左側がN極、右側がS極となるよう
に配置されている。ボビン119のフランジの内側には
環状の支持リング122が嵌合されている。該支持リン
グ122の内径は、シリンダチューブ3の外径より若干
大きく、ボビン119のフランジの内径よりは小さく形
成されている。
【0048】ボビン119の両端部外周面119aは球
面形状に形成され、その球面の一部を構成する外周面1
19aは球面中心がボビン107の重心T1となるよう
に形成されている。そして、この各ボビン119の外周
面119aと嵌合し摺接するために、カバー123及び
スペーサ124にそれぞれ凹面123a,124aが形
成されている。そして、球面の一部を構成するカバー1
23及びスペーサ124に形成される凹面123a,1
24aの球面中心はボビン107の重心T1となってい
る。従って、ボビン119はカバー123及びスペーサ
124にそれぞれ形成された凹面123a,124aに
よってボビン107の重心T1を中心として摺動可能と
なっている。また、ボビン119の内周におけるカバー
123側には環状のスクレーパ125が嵌合されてい
る。スクレーパ125には、シリンダチューブ3に当接
するように延びる突出片が設けられ、移動子5の移動に
伴ってシリンダチューブ3の表面上のゴミを除去するよ
うになっている。
【0049】なお、本実施例のボビン119も同様に2
つ割りに形成され、2つに割った状態で永久磁石120
a,120b及びヨーク121を装着した後接合されて
いる。また、移動子5を構成する各部材には図4に示す
ように、前記支持アーム2aを挿通させるためのスリッ
ト24が設けられている。従って、ボビン119、永久
磁石120a,120b、ヨーク121及び支持リング
122も同様にスリットが形成されている。
【0050】次に、上記のように構成したロッドレスシ
リンダの作用を説明する。図5において、ピストン4に
よって区画されたシリンダチューブ3の右側に高圧の圧
力流体が供給されると、ピストン4の右側キャップ11
3はその圧力を受ける。その結果、ピストン4は左側に
移動する。このとき、ピストン4を構成する各駆動体1
06及びスペーサ90は互いに離間することなく移動す
る。
【0051】一方、移動子5の各従動体118はそれぞ
れ駆動体106と磁気的に結合されているので、駆動体
106の移動に追従して移動する。その結果、シリンダ
チューブ3の外側に配設された移動子5はシリンダチュ
ーブ3内のピストン4に追従して左側に移動する。
【0052】次に、図6に示すシリンダチューブ3の曲
線部分をピストン4が右から左に通過する場合について
説明する。ピストン4の左側のキャップ113はその軸
線方向の長さが短いため、曲線部分におけるシリンダチ
ューブ3の内周面に引っ掛かることなく移動する。そし
て、左側のキャップ113は後に続く左側駆動体106
に対してその曲線部分の曲率に基づいて相対変位する。
このとき、左側のキャップ113と左側駆動体106と
の当接面、即ち球面形状の面113aが同じく球面形状
の外側面107aに沿って摺動する。その結果、左側の
キャップ113の相対変位に対して後に続く左側駆動体
106は影響を受けず移動が規制されることはない。従
って、左側のキャップ113は滑らかに曲線部分を通過
することができる。
【0053】続いて、左側駆動体106が曲線部分を移
動する。左側駆動体106はその軸線方向の長さが短い
とともに外径がシリンダチューブ3の内径より小さいた
め、曲線部分におけるシリンダチューブ3の内周面に引
っ掛かることなく移動する。そして、左側駆動体106
は左側キャップ113及び後に続くスペーサ90に対し
てその曲線部分の曲率に基づいて相対変位する。このと
き、左側駆動体106と左側のキャップ113との当接
面、即ち球面形状の外側面107aが同じく球面形状の
面113aに沿って摺動する。その結果、左側駆動体1
06の相対変位に対して先行する左側のキャップ113
は影響を受けず移動が規制されることはない。また、左
側駆動体106とスペーサ90との当接面、即ち球面形
状の外側面107aが同じく球面形状の外側面90aに
沿って摺動する。その結果、左側駆動体106の相対変
位に対して後続のスペーサ90は影響を受けず移動が規
制されることはない。従って、左側駆動体106は滑ら
かに曲線部分を通過することができる。
【0054】続いて、スペーサ90が曲線部分を移動す
る。スペーサ90はその軸線方向の長さが短いとともに
その外径がシリンダチューブ3の内径より十分小さいた
め、曲線部分におけるシリンダチューブ3の内周面に引
っ掛かることなく移動する。そして、スペーサ90は先
行する左側駆動体106及び後に続く右側駆動体106
によってその曲線部分の曲率に基づいて相対変位する。
このとき、スペーサ90と左側及び右側駆動体106の
当接面、即ち球面形状の外側面90aが同じく球面形状
の面107aに沿って摺動する。その結果、スペーサ9
0の相対変位に対して先行及び後続の駆動体106は影
響を受けず移動が規制されることはない。従って、スペ
ーサ90は滑らかに曲線部分を通過することができる。
【0055】以下、同様に後続の右側駆動体106及び
右側キャップ113も摺動し滑らかに曲線部分を通過す
ることができる。従って、ピストン4の全長は長いが、
曲線部分を通過するときその曲線部分で各駆動体106
が個々に曲線に従って規制されることなく曲線部分を変
位しながら引っ掛かることなく移動する。その結果、ピ
ストン4全体の摺動抵抗は小さくなり、ピストン4はそ
のシリンダチューブ3の曲線部分も引っ掛かることなく
滑らかに移動することになる。
【0056】一方、移動子5の各従動体118はそれぞ
れ対応するの駆動体106と磁気的に結合されているの
で、駆動体106のシリンダチューブ3内での変位に追
従して移動する。そして、曲線部分の曲率に基づいて移
動子本体16内において変位する。すなわち、左側従動
体118が後に続く右側従動体118に対してその曲線
部分の曲率に基づいて相対変位する。このとき、ボビン
119とカバー123及びスペーサ124との当接面、
即ち球面形状の外周面119aが同じく球面形状の凹面
123a,124aに沿って摺動する。その結果、左側
従動体118の相対変位に対して後に続く右側従動体1
18は影響を受けず移動が規制されることはない。従っ
て、左側従動体118は滑らかに曲線部分を通過するこ
とができる。
【0057】同様に、後続の右側従動体118もカバー
123及びスペーサ124に対して摺動し滑らかに曲線
部分を通過することができる。従って、移動子5の全長
は長いが、各従動体118がそれぞれ独立して曲線部分
を変位して移動するため、シリンダチューブ3の外側に
配設された移動子5はシリンダチューブ3内のピストン
4に追従して曲線部分を引っ掛からずに左側に滑らかに
移動する。
【0058】しかも、各従動体118の曲線部分におけ
るその時々の変位は、磁気結合している対応した駆動体
106と同じ方向に相対的に変位し、常に対峙した状態
に保持される。従って、各駆動体106と従動体118
間の磁力分布の変動は小さく、安定した磁気結合が維持
される。
【0059】このように本実施例では、ピストン4の各
駆動体106をそれぞれ独立してシリンダチューブ3内
で変位させるとともに、各駆動体106に対して磁気結
合される移動子5の各従動体118を移動子本体16内
においてそれぞれ独立して変位させるようにした。従っ
て、ピストン4は摺動抵抗が小さくシリンダチューブ3
の曲線部分においてもピストン4は引っ掛かることなく
滑らかに移動するとともに、移動子5もピストン4に追
従して移動する。しかも、安定した磁気結合が維持され
るので、ピストン4と移動子5との相対位置がずれるこ
とはない。
【0060】尚、本実施例では駆動体106の永久磁石
108a,108b及び従動体118の永久磁石120
a,120bの数をそれぞれ2個にしたが、その数は限
定されるものではなく適宜変更してもよい。
【0061】(第三実施例)次に、本発明の第三実施例
について図7,図8に従い説明する。本実施例はピスト
ン4と移動子5に特徴があるため、ピストン4と移動子
5についてのみ説明する。
【0062】図7は本実施例のピストン4及び移動子5
の断面図である。本実施例のピストン4は、第一実施例
の駆動体(以下、第一駆動体という)6と第二実施例の
駆動体(以下、第二駆動体という)106及びキャップ
113を組み合わせて構成したものであり、1個の第一
駆動体6と2個の第二駆動体106とからなる。そし
て、第一駆動体6は第二駆動体106の間に配設されて
いる。各駆動体6,106間にはシリンダチューブ3の
内径より径の小さい円柱状のスペーサ200がそれぞれ
配設されている。
【0063】各スペーサ200の第二駆動体106側の
外側面200aは第二駆動体106のボビン107の外
側面107aと嵌合し摺接するように球面状に凹設され
ている。そして、球面の一部を構成するスペーサ200
の外側面200aの球面中心はボビン107の重心T1
となるようにしている。
【0064】なお、第二駆動体106のボビン107の
反対側の外側面107aにはそれぞれ第二実施例で説明
したキャップ113が配設されている。そして、キャッ
プ113の面113aはその外側面107aと嵌合し摺
接するように球面状に凹設されている。従って、各第二
駆動体106はスペーサ200とキャップ113との間
で第二実施例の場合と同様に摺動可能に支持される。
【0065】各スペーサ200の第一駆動体6側の外側
面200bは第一駆動体6のボビン7の外側面7aと摺
接するように平面に形成されている。従って、第一駆動
体6はスペーサ200の中心軸線に対して直角方向に摺
動可能となる。
【0066】一方、移動子5は、第一及び第二駆動体
6,106と対応して第一実施例の従動体(以下第一従
動体という)18と第二実施例の従動体(以下、第二従
動体という)118を組み合わせて構成したものであ
り、1個の第一従動体18と2個の第二従動体118と
からなる。そして、第一従動体18は第一駆動体6と、
第二従動体118は第二駆動体106とそれぞれシリン
ダチューブ3を介して対峙し互いに磁気結合されてい
る。
【0067】第一従動体18は第二従動体118の間に
配設されている。各従動体18,118間にはシリンダ
チューブ3の外径より大きい内径の環状のスペーサ20
1が配設されている。各スペーサ201の第二従動体1
18側の外側面201aは第二従動体118のボビン1
19の外周面119aと嵌合し摺接するように球面状に
凹設されている。そして、球面の一部を構成するスペー
サ201の外側面201aの球面中心はボビン107の
重心T1となるようにしている。
【0068】なお、第二従動体118のボビン119の
反対側の外周面119aにはそれぞれ第二実施例で説明
したカバー123が配設されている。そして、カバー1
23の凹面123aはボビン119の外周面119aと
嵌合し摺接するように球面状に凹設されている。従っ
て、各第二従動体118はスペーサ201とカバー12
3との間で第二実施例の場合と同様に摺動可能に支持さ
れる。
【0069】各スペーサ201の第一従動体18側の外
側面201bは第一従動体18のボビン19の外側面1
9aと摺接するように平面に形成されている。従って、
第一従動体18はスペーサ201の中心軸線に対して直
角方向に摺動可能となる。
【0070】次に、上記のように構成したロッドレスシ
リンダの作用を説明する。図7において、ピストン4に
よって区画されたシリンダチューブ3の右側に高圧の圧
力流体が供給されると、ピストン4の右側キャップ11
3はその圧力を受ける。その結果、ピストン4は左側に
移動する。ピストン4を構成する第一及び第二駆動体
6,106、スペーサ200は互いに離間することなく
移動する。
【0071】一方、移動子5の第一及び第二従動体1
8,118はそれぞれ対応する第一及び第二駆動体6,
106と磁気結合されているので、第一及び第二従動体
18,118は第一及び第二駆動体6,106の移動に
追従して移動する。その結果、シリンダチューブ3の外
側に配設された移動子5はシリンダチューブ3内のピス
トン4に追従して移動する。
【0072】次に、図8に示すシリンダチューブ3の曲
線部分においてピストン4が右から左に通過させる場合
について説明する。左側のキャップ113はその軸線方
向の長さが短いため、曲線部分におけるシリンダチュー
ブ3の内周面に引っ掛かることなく移動する。そして、
左側のキャップ113は後に続く左側第二駆動体106
に対してその曲線部分の曲率に基づいて相対変位する。
このとき、左側キャップ113の面113aは左側第二
駆動体106の外側面107aに沿って摺動する。その
結果、左側キャップ113の相対変位に対して後に続く
左側第二駆動体106は影響を受けず移動が規制される
ことはない。従って、左側キャップ113は滑らかに曲
線部分を通過することができる。
【0073】続いて、左側第二駆動体106が曲線部分
を移動する。左側第二駆動体106はその軸線方向の長
さが短いため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の
内周面に引っ掛かることなく移動する。そして、左側第
二駆動体106は先のキャップ113及び後に続く左側
スペーサ200に対してその曲線部分の曲率に基づいて
相対変位する。
【0074】左側第二駆動体106の左側外側面107
aはキャップ113の面113aに沿って摺動する。そ
の結果、左側第二駆動体106の相対変位に対して先行
するキャップ113は影響を受けず移動が規制されるこ
とはない。また、左側第二駆動体106の右側外側面1
07aはスペーサ200の外側面200aに沿って摺動
する。その結果、左側第二駆動体106の相対変位に対
して後続のスペーサ200は影響を受けず移動が規制さ
れることはない。従って、左側第二駆動体106は滑ら
かに曲線部分を通過することができる。
【0075】続いて、スペーサ200が曲線部分を移動
する。スペーサ200はその軸線方向の長さ短いととも
に外径がシリンダチューブ3の内径より小さいため、曲
線部分におけるシリンダチューブ3の内周面に引っ掛か
ることなく移動する。スペーサ200は先行する第二駆
動体106及び後続の第一駆動体6に対してその曲線部
分の曲率に基づいて相対変位する。
【0076】このとき、スペーサ200の外側面200
aは第二駆動体106の外側面107aに沿って摺動す
る。その結果、スペーサ200の相対変位に対して先行
する第二駆動体106は影響を受けず移動が規制される
ことはない。また、スペーサ200の外側面200bは
第一駆動体6の外側面7aに沿って摺動する。その結
果、スペーサ200の相対変位に対して後に続く第一駆
動体6は影響を受けず移動が規制されることはない。
【0077】続いて、第一駆動体6が曲線部分を移動す
る。第一駆動体6はその軸線方向の長さが短いため、曲
線部分におけるシリンダチューブ3の内周面に引っ掛か
ることなく移動する。第一駆動体6は先行するスペーサ
200及び後続のスペーサ200に対してその曲線部分
の曲率に基づいて相対変位する。
【0078】このとき、第一駆動体6の外側面7aは、
先行するスペーサ200の外側面200bに沿って摺動
する。その結果、第一駆動体6の相対変位に対して先行
するスペーサ200は影響を受けず移動が規制されるこ
とはない。また、第一駆動体6の外側面7aは後続のス
ペーサ200の外側面200bに沿って摺動する。その
結果、第一駆動体6の相対変位に対して後に続くスペー
サ200は影響を受けず移動が規制されることはない。
【0079】続いて、後続の右側のスペーサ200が曲
線部分を移動する。該スペーサ200はその軸線方向の
長さが短いとともに外径がシリンダチューブ3の内径よ
り小さいため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の
内周面に引っ掛かることなく移動する。右側のスペーサ
200は先行する第一駆動体6及び後続の右側第二駆動
体106に対してその曲線部分の曲率に基づいて相対変
位する。
【0080】このとき、スペーサ200の外側面200
bは第一駆動体6の外側面7aに沿って摺動する。その
結果、スペーサ200の相対変位に対して先行する第一
駆動体6は影響を受けず移動が規制されることはない。
また、スペーサ200の外側面200aは右側第二駆動
体106の外側面107aに沿って摺動する。その結
果、右側スペーサ200の相対変位に対して後に続く右
側第二駆動体106は影響を受けず移動が規制されるこ
とはない。
【0081】以下、同様に後続の右側第二駆動体106
及び右側キャップ113も摺動し滑らかに曲線部分を通
過することができる。従って、ピストン4の全長は長い
が、曲線部分を通過するとき、その曲線部分で各駆動体
6,106が個々に曲線に従ってシリンダチューブ3内
を変位しながら引っ掛かることなく移動する。その結
果、ピストン4全体の摺動抵抗は小さくなり、ピストン
4はシリンダチューブ3の曲線部分も引っ掛かることな
く滑らかに移動する。
【0082】一方、移動子5の第一及び第二従動体1
8,118はそれぞれピストン4の第一及び第二駆動体
6,106と磁気結合されているので、第一及び第二駆
動体6,106の曲線部分での変位に追従して移動す
る。このとき、第一及び第二従動体18,118は曲線
部分の曲率に基づいて移動子本体16内において変位す
る。すなわち、左側の第二従動体118は第一従動体1
8に対して相対変位する。このとき、第二従動体118
を構成するボビン119の両側外周面119aは左側カ
バー123の凹面123a及びスペーサ201の凹面2
01aに沿って摺動する。その結果、左側第二従動体1
18の相対変位に対して後に続く第一従動体18は影響
を受けず移動が規制されることがない。従って、左側第
二従動体118は曲線部分を通過することができる。
【0083】同様に、後続の第一従動体18も同様に曲
線部分において両側の第二従動体118に対して変位す
るが、第一従動体18は両側のスペーサ201に対して
摺動するため滑らかに通過する。また、右側第二従動体
118も同様に曲線部分において第一従動体18に対し
て変位するが、第二従動体118は右側スペーサ201
及び右側カバー123に対して摺動するため滑らかに通
過する。
【0084】従って、移動子5の全長は長いが、第一及
び第二従動体18,118がそれぞれ独立して曲線部分
を変位して移動するため、シリンダチューブ3の外側に
配設された移動子5はシリンダチューブ3内のピストン
4に追従して引っ掛からずに曲線部分を左側に滑らかに
移動する。
【0085】しかも、第一及び第二従動体18,118
は曲線部分におけるその時々の変位は磁気結合している
対応した第一及び第二駆動体6,106と同じ方向に変
位し、常に対峙した状態に保持される。従って、第一及
び第二駆動体6,106と第一及び第二従動体18,1
18との間の磁力分布の変動は小さく、安定した磁気結
合が維持される。
【0086】このように本実施例では、ピストン4の各
駆動体6,106をそれぞれ独立してシリンダチューブ
3内で変位させるとともに、各駆動体6,106に対し
て磁気結合される移動子5の各従動体18,118を移
動子本体16内においてそれぞれ独立して変位させるよ
うにした。従って、ピストン4は摺動抵抗は小さくなり
曲線部分においても引っ掛かることなく滑らかに移動す
るとともに、移動子5もピストン4に追従して移動す
る。しかも、安定した磁気結合が維持されるので、ピス
トン4と移動子5との相対位置がずれることはない。
【0087】(第四実施例)次に、本発明の第四実施例
について図9,図10に従い説明する。本実施例はピス
トン4と移動子5に特徴があるため、ピストン4と移動
子5についてのみ説明する。
【0088】図9は本実施例のピストン4及び移動子5
の断面図である。本実施例のピストン4は3個の駆動体
306と各駆動体306間に配設された2個の球状スペ
ーサ300及び左右一対のキャップ313とから構成さ
れている。各駆動体306は非磁性体よりなるボビン3
07と、そのボビン307に貫挿される環状の永久磁石
308と、その永久磁石308の両側に配設されるヨー
ク309とから構成されている。ボビン307はその両
側にフランジが形成され、そのフランジの外径はシリン
ダチューブ3の内径より小さく、その外周には環状の支
持リング302が嵌合されている。支持リング302の
外径はシリンダチューブ3の内径より若干小さく形成さ
れ、ボビン307のフランジの外径よりは大きく形成さ
れている。
【0089】ボビン307のフランジ間には永久磁石3
08が嵌合され、その永久磁石308の両側に環状鉄片
よりなるヨーク309が嵌合されている。そして、各駆
動体306の永久磁石308のなかで左右両側の永久磁
石308は左側がN極、右側がS極となるように配置さ
れている。又、中央の永久磁石308は左側がS極、右
側がN極となるように配置されている。なお、ボビン3
07はフランジ間の中央位置の胴部で2分割されてい
て、2つに割った状態で永久磁石308及びヨーク30
9を嵌合した後、接合するようになっている。
【0090】左側駆動体306のボビン307における
左側フランジの外側面307aと右側駆動体306のボ
ビン307における右側フランジの外側面307aは球
面形状に形成されている。そして、球面形の外側面30
7aの球面中心は、図9に示す各駆動体306及び球状
スペーサ300が当接された状態において当該ボビン3
07に当接している球状スペーサ300の中心T2とな
るようにしている。
【0091】左側駆動体306のボビン307における
右側フランジの外側面307aと右側駆動体306のボ
ビン307における左側フランジの外側面307aは同
ボビン307の中心軸線に対して直交する平面となるよ
うに形成されている。そして、その外側面307aの中
央に摺動凹部307bが凹設されている。摺動凹部30
7bは球面形状であって、その球面中心は嵌合する球状
スペーサ300の中心T2となるようにしている。
【0092】中央位置の駆動体306におけるボビン3
07の左右両外側面307aは同ボビン307の中心軸
線に対して直交する平面となるように形成されている。
そして、その両外側面307aの中央に摺動凹部307
bが凹設されている。摺動凹部307bは球面形状であ
って、その球面中心は嵌合する球状スペーサ300の中
心T2となるようにしている。
【0093】各駆動体306のボビン307間に配設さ
れた球状スペーサ300は球体であって、それぞれ隣接
するボビン307に形成された摺動凹部307bに約3
分の1が嵌合し摺接するようになっている。
【0094】従って、隣接するボビン307は球状スペ
ーサ300によって一定間隔に保持されるとともに、球
状スペーサ300の球面300aに対してフランジの摺
動凹部307bが摺動する。
【0095】左右両駆動体306の外側にはキャップ3
13がそれぞれ配設されている。キャップ313は外径
がシリンダチューブ3の内径より若干小さいその外周面
には同チューブ3の内壁に摺動する環状のピストンパッ
キン314が嵌合されている。
【0096】各キャップ313のボビン側の面313a
はボビン307の球面形状の外側面307aと嵌合し摺
接するように球面状に凹設されている。その球面状の面
313aの球面中心は前記球状スペーサ300の中心T
2となるようにしている。従って、両側の駆動体306
のボビン307はそれぞれ摺動可能に当接した球状スペ
ーサ300の中心T2を回動中心として球状スペーサ3
00及びキャップ313に対して摺動する。
【0097】一方、移動子5は直方体の移動子本体16
を備え、移動子本体16にはカバー323と球状スペー
サ324によって摺動可能に支持された3個の従動体3
18が前記各駆動体306とシリンダチューブ3を介し
て相対向して配設されている。左右両側のカバー323
はシリンダチューブ3を貫挿する筒体であって、移動子
本体16の両側にそれぞれ連結されている。両カバー3
23の内側面323aは球面形状に凹設されている。そ
して、球面形の内側面323aは、その球面中心が図9
に示すようにピストン4と移動子5とが対峙している状
態においてそれぞれ近い位置にある前記球状スペーサ3
00の中心T2となるように形成されている。
【0098】2個の球状スペーサ324は球体であっ
て、そのシリンダチューブ3を貫挿する貫通穴324a
が形成されている。スペーサ324の貫通穴324aの
内径はシリンダチューブ3の外径より大きく形成されて
いる。そして、各球状スペーサ324の配置位置はその
中心がそれぞれ対応する前記ピストン4の球状スペーサ
300の中心T2と一致するように配置されている。
【0099】各従動体318は、筒状の非磁性体よりな
るボビン319と、そのボビン319に内装される環状
の永久磁石320と、その永久磁石320の両側に配設
されるヨーク321とから構成されている。
【0100】各ボビン319の内周面の両側に形成した
フランジ間には環状の永久磁石320と、その永久磁石
320の両側に環状鉄片のヨーク321がそれぞれ嵌合
されている。そして、各従動体318の永久磁石320
のなかで左右両側の永久磁石320は左側がS極、右側
がN極となるように配置されている。又、中央の永久磁
石320は左側がN極、右側がS極となるように配置さ
れている。各ボビン319のフランジの内径はシリンダ
チューブ3の外径より大きく、その内周面には環状の支
持リング322が嵌合されている。支持リング322の
内径はシリンダチューブ3の外径より若干大きく、ボビ
ン319のフランジの内径よりは小さく形成されてい
る。
【0101】左右両側の従動体318のボビン319
は、その外径が移動子本体16の内径より小さく、それ
ぞれカバー323と球状スペーサ324の間で摺動可能
に支持されている。即ち、左右両側のボビン319のカ
バー側の外側面319aは球面形状に形成され、その外
側面319aの球面中心が図9に示すようにピストン4
と移動子5とが対峙している状態においてそれぞれ近い
位置にある前記球状スペーサ300の中心T2となるよ
うにそれぞれ形成されている。
【0102】左右両側のボビン319の球状スペーサ3
24側のフランジの外側内周面319bは球面形状に形
成されている。その内周面319bはその球面中心が図
9に示すようにピストン4と移動子5とが対峙している
状態においてそれぞれ近い位置にある前記球状スペーサ
300の中心T2となるようにそれぞれ形成されてい
る。その内周面319bは対応する球状スペーサ324
と嵌合し摺接するようになっている。従って、両側の従
動体318のボビン319はそれぞれ近い位置にある前
記球状スペーサ300の中心T2を回動中心としてカバ
ー323及び球状スペーサ324に対して摺動する。
【0103】尚、左右両側のボビン319のカバー32
3側のフランジの内周面にはスクレーパ325がシリン
ダチューブ3の外周面を摺接するように嵌合されてい
る。一方、中央の従動体318のボビン319は、左右
のボビン319に対して離間して配置され、その外径が
移動子本体16の内径と一致して軸線方向に対して直交
する方向に対して移動不能に支持されている。中央のボ
ビン319のフランジの両外側内周面319bは球面形
状に形成され、その内周面319bの球面中心が図9に
示すようにピストン4と移動子5とが対峙している状態
においてそれぞれ近い位置にある前記球状スペーサ30
0の中心T2となるようにそれぞれ形成されている。そ
して、この内周面319bは前記球状スペーサ324と
嵌合し摺接するようになっている。
【0104】次に、上記のように構成したロッドレスシ
リンダの作用を説明する。図9において、ピストン4に
よって区画されたシリンダチューブ3の右側に高圧の圧
力流体が供給されると、ピストン4の右側キャップ31
3はその圧力を受ける。その結果、ピストン4は左側に
移動する。ピストン4を構成する各駆動体306及びス
ペーサ300は互いに離間することなく移動する。
【0105】一方、移動子5の各従動体318はそれぞ
れ対応する駆動体306と磁気結合されているので、従
動体318は駆動体306の移動に追従して移動する。
その結果、シリンダチューブ3の外側に配設された移動
子5はシリンダチューブ3内のピストン4に追従して移
動する。
【0106】次に、図10に示すシリンダチューブ3の
曲線部分においてピストン4が右から左に通過する場合
について説明する。左側のキャップ313はその軸線方
向の長さが短いため、曲線部分におけるシリンダチュー
ブ3の内周面に引っ掛かることなく移動する。そして、
左側のキャップ313は後に続く左側駆動体306に対
してその曲線部分の曲率に基づいて相対変位する。この
とき、左側キャップ313の面313aは左側球状スペ
ーサ300の中心T2を回動中心として左側駆動体30
6の外側面307aに沿って摺動する。その結果、左側
キャップ313の相対変位に対して後に続く左側駆動体
306は影響を受けず移動が規制されることはない。従
って、左側キャップ313は滑らかに曲線部分を通過す
ることができる。
【0107】続いて、左側駆動体306が曲線部分を移
動する。左側駆動体306はその軸線方向の長さが短い
ため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の内周面に
引っ掛かることなく移動する。そして、左側駆動体30
6は先行するキャップ313及び後に続く左側球状スペ
ーサ300に対してその曲線部分の曲率に基づいて相対
変位する。
【0108】左側駆動体306は左側球状スペーサ30
0の中心T2を回動中心として変位する。従って、左側
駆動体306の左側外側面307aは左側キャップ31
3の面313aに沿って摺動する。その結果、左側駆動
体306の相対変位に対して先行するキャップ313は
影響を受けず移動が規制されることはない。また、左側
駆動体306の摺動凹部307bは左側球状スペーサ3
00の球面300aに沿って摺動する。その結果、左側
駆動体306の相対変位に対して後続の球状スペーサ3
00は影響を受けず移動が規制されることはない。従っ
て、左側駆動体306は滑らかに曲線部分を通過するこ
とができる。
【0109】続いて、左側球状スペーサ300が曲線部
分を移動する。球状スペーサ300はその軸線方向の長
さが短いとともに外径がシリンダチューブ3の内径より
十分小さいため、曲線部分におけるシリンダチューブ3
の内周面に引っ掛かることなく移動する。
【0110】続いて、中央の駆動体306が曲線部分を
移動する。中央の第一駆動体306はその軸線方向の長
さが短いため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の
内周面に引っ掛かることなく移動する。
【0111】続いて、右側球状スペーサ300が曲線部
分を移動する。球状スペーサ300はその軸線方向の長
さが短いとともに外径がシリンダチューブ3の内径より
十分小さいため、曲線部分におけるシリンダチューブ3
の内周面に引っ掛かることなく移動する。このとき、右
側球状スペーサ300は中央の駆動体306及び後続の
右側駆動体306に対してその曲線部分の曲率に基づい
て相対変位する。右側球状スペーサ300は同スペーサ
300の中心T2を回動中心として変位する。従って、
右側球状スペーサ300は両側の摺動凹部307bに沿
って摺動する。その結果、右側球状スペーサ300の相
対変位に対して両側の駆動体306は影響を受けず移動
が規制されることはない。
【0112】続いて、右側駆動体306が曲線部分を移
動する。右側駆動体306はその軸線方向の長さが短い
ため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の内周面に
引っ掛かることなく移動する。そして、右側駆動体30
6は先行する右側球状スペーサ300及び後に続くキャ
ップ313に対してその曲線部分の曲率に基づいて相対
変位する。
【0113】右側駆動体306は右側球状スペーサ30
0の中心T2を回動中心として変位する。従って、右側
駆動体306の摺動凹部307bは球状スペーサ300
の球面300aに沿って摺動する。その結果、右側駆動
体306の相対変位に対して先行する球状スペーサ30
0は影響を受けず移動が規制されることはない。また、
右側駆動体306の外側面307aは右側キャップ31
3の面313aに沿って摺動する。その結果、右側駆動
体306の相対変位に対して後続のキャップ313は影
響を受けず移動が規制されることはない。従って、右側
駆動体306は滑らかに曲線部分を通過することができ
る。
【0114】続いて曲線部分を移動する右側のキャップ
313はその軸線方向の長さが短いため、曲線部分にお
けるシリンダチューブ3の内周面に引っ掛かることなく
移動する。そして、右側のキャップ313は先行する右
側駆動体306に対してその曲線部分の曲率に基づいて
相対変位する。このとき、右側キャップ313は右側球
状スペーサ300の中心T2を回動中心として変位す
る。従って、キャップ313の面313aは右側駆動体
306の外側面307aに沿って摺動する。その結果、
右側キャップ313の相対変位に対して先行する駆動体
306は影響を受けず移動が規制されることはない。従
って、右側キャップ313は滑らかに曲線部分を通過す
ることができる。
【0115】従って、ピストン4の全長は長いが、曲線
部分を通過するとき、その曲線部分で各駆動体306が
個々に曲線に従ってシリンダチューブ3内を球状スペー
サ300の中心T2を回動中心にして変位しながら引っ
掛かることなく移動する。その結果、ピストン4全体の
摺動抵抗は小さくなり、ピストン4はシリンダチューブ
3の曲線部分に引っ掛かることなく滑らかに移動する。
【0116】一方、移動子5の左右両側の従動体318
はそれぞれピストン4の左右両側の駆動体306と磁気
結合されているので、左右両側の駆動体306の曲線部
分での変位に追従して移動する。そして、左右両側の従
動体318は曲線部分の曲率に基づいて移動子本体16
内において変位する。
【0117】すなわち、左側の従動体318は左側球状
スペーサ300の中心T2を回動中心として変位する。
そして、左側の従動体318のボビン319の両側外側
面319aは左側カバー323の内側面323a及び左
側球状スペーサ324の球面に沿って摺動する。その結
果、左側従動体318の相対変位に対して後に続く中央
の従動体318は影響を受けず移動が規制されることが
ない。従って、左側の従動体318は曲線部分を通過す
ることができる。
【0118】同様に、右側の従動体318も同様に右側
球状スペーサ300の中心T2を回動中心として変位す
る。そして、右側の従動体318のボビン319の両側
外側面319aは右側カバー323の内側面323a及
び右側の球状スペーサ324の球面に沿って摺動する。
その結果、右側従動体318の相対変位に対して先行す
る中央の従動体318は影響を受けず移動が規制される
ことがない。従って、右側の従動体318は曲線部分を
通過することができる。
【0119】また、中央の従動体318は移動方向に対
して直交方向に変位しないが、移動方向の長さが短いと
ともに内径がシリンダチューブ3の外径より大きく形成
されているため、曲線部分におけるシリンダチューブ3
の外周面に引っ掛かることなく移動する。
【0120】従って、移動子5の全長は長いが、中央の
従動体318に対して左右両側の従動体318はそれぞ
れ独立して曲線部分を変位して移動するため、シリンダ
チューブ3の外側に配設された移動子5はシリンダチュ
ーブ3内のピストン4に追従して引っ掛からずに曲線部
分を左側に滑らかに移動する。
【0121】しかも、左右両側の従動体318は曲線部
分におけるその時々の変位は磁気結合している対応する
駆動体306と同じ方向に変位し、常に対峙した状態に
保持される。従って、各駆動体306と各従動体318
との間の磁力分布の変動は小さく、安定した磁気結合が
維持される。
【0122】このように本実施例では、ピストン4の各
駆動体306をそれぞれ独立してシリンダチューブ3内
で変位させるとともに、各駆動体306に対して磁気結
合される移動子5の各従動体318を移動子本体16内
においてそれぞれ独立して変位させるようにした。従っ
て、ピストン4は摺動抵抗は小さくなり曲線部分におい
ても引っ掛かることなく滑らかに移動するとともに、移
動子5もピストン4に追従して移動する。しかも、安定
した磁気結合が維持されるので、ピストン4と移動子5
との相対位置がずれることはない。
【0123】尚、本実施例では駆動体306の永久磁石
308及び従動体318の永久磁石320の数をそれぞ
れ1個にしたが、その数は限定されるものではなく適宜
変更してもよい。
【0124】(第五実施例)次に、本発明の第五実施例
について図11,図12に従い説明する。本実施例はピ
ストン4と移動子5に特徴があるため、ピストン4と移
動子5についてのみ説明する。
【0125】図11は本実施例のピストン4及び移動子
5の断面図である。本実施例のピストン4は3個の駆動
体406と各駆動体406間に配設された2個のスペー
サ400及び左右一対のキャップ413とから構成され
ている。各駆動体406は非磁性体よりなるボビン40
7と、そのボビン407に貫挿される環状の永久磁石4
08と、その永久磁石408の両側に配設されるヨーク
409とから構成されている。ボビン407はその両側
にフランジが形成され、そのフランジの外径はシリンダ
チューブ3の内径より小さく、その外周には環状の支持
リング402が嵌合されている。支持リング402の外
径はシリンダチューブ3の内径より若干小さく、ボビン
407のフランジの外径よりは大きく形成されている。
【0126】ボビン407のフランジ間には永久磁石4
08が嵌合され、その永久磁石408の両側に環状鉄片
よりなるヨーク409が嵌合されている。そして、各駆
動体406の永久磁石408のなかで左右両側の永久磁
石408は左側がN極、右側がS極となるように配置さ
れている。又、中央の永久磁石408は左側がS極、右
側がN極となるように配置されている。なお、ボビン4
07はフランジ間の中央位置の胴部で2分割されてい
て、2つに割った状態で永久磁石408及びヨーク40
9を嵌合した後、接合するようになっている。
【0127】左側駆動体406のボビン407における
右側フランジの外側面407aと右側駆動体406のボ
ビン407における左側フランジの外側面407aはそ
れぞれ球面形状に形成されている。そして、その球面形
の外側面407aの球面中心は、図11に示す各駆動体
406及びスペーサ400が当接された状態において中
央の駆動体406の中心軸線上の中心T3となるように
している。
【0128】左側駆動体406のボビン407における
左側フランジの外側面407aは球面形状に形成されて
いる。そして、その左側外側面407aの球面の球面中
心は左側フランジの右側外側面407aの球面中心と対
称位置にある。一方、右側駆動体406のボビン407
における右側フランジの外側面407aは球面形状に形
成されている。そして、その右側外側面407aの球面
中心は左側外側面407aの球面中心と対称位置にあ
る。又、中央位置の駆動体406は、そのボビン407
の左右両外側面407aが同ボビン407の中心軸線に
対して直交する平面にて形成されている。なお、中央位
置の駆動体406は第一実施例の駆動体6と同一構成で
あるので、その詳細は省略する。
【0129】左右一対のスペーサ400はその外径がチ
ューブ3の内径より小さい円柱体形状であって、各駆動
体406のボビン407間に配設されている。左右一対
のスペーサ400の中央位置の駆動体406側の外側面
400aはそれぞれ中心軸線に対して直交する平面にて
形成されている。一方、左右一対のスペーサ400の左
右両側の駆動体406側の外側面400aは球面形状に
形成されている。そして、その外側面400aの球面中
心は中央の駆動体406の中心T3と一致するように形
成されている。
【0130】従って、スペーサ400と隣接する左右両
側のボビン407は中心T3を回動中心として摺動す
る。又、スペーサ400と中央のボビン407は中心軸
線に対して直交する方向に摺動する。
【0131】左右両駆動体406の外側にはキャップ4
13がそれぞれ配設されている。キャップ413は外径
がシリンダチューブ3の内径より若干小さくその外周面
には同チューブ3の内壁に摺動する環状のピストンパッ
キン414が嵌合されている。
【0132】各キャップ413のボビン側の面413a
はボビン407の球面形状の外側面407aと嵌合し摺
接するように球面状に凹設されている。その球面状の面
413aの球面中心はその摺接するボビン407の球面
形状の外側面407aの中心と等しくなるようにしてい
る。従って、両側の駆動体406のボビン407とキャ
ップ413は、それぞれ摺動可能に当接したボビン40
7の外側面407a及びキャップ413の面413aに
沿って摺動する。
【0133】一方、移動子5の直方体よりなる移動子本
体16には、カバー423とスペーサ424によって摺
動可能に支持された3個の従動体418が前記各駆動体
406とシリンダチューブ3を介して相対向して配設さ
れている。左右両側のカバー423はシリンダチューブ
3を貫挿する筒体であって、移動子本体16の両側にそ
れぞれ連結されている。両カバー423の内側面423
aは球面形状に凹設されている。そして、その球面形状
の内側面423aは、その球面中心が図11に示すよう
に中心T3となるように形成されている。
【0134】スペーサ424は円柱体であって、その長
手方向にシリンダチューブ3を貫挿する貫通孔424a
が形成されている。スペーサ424の貫通孔424aの
内径はシリンダチューブ3の外径より十分大きく形成さ
れている。スペーサ424の外周面は移動子本体16の
内周面と当接固定されている。スペーサ424の配置位
置はその中心がそれぞれ対応する前記中央の駆動体40
6の中心T3と一致するように配置されている。スペー
サ424の左右両外側面424bは球面形状に形成され
ている。両外側面424bの球面中心は中央の駆動体4
06の中心T3となるようにしている。前記スペーサ4
24の貫通孔424aには、その中央部に貫通孔424
aより大径の収容凹部424cが形成されている。
【0135】各従動体418は、筒状の非磁性体よりな
るボビン419と、そのボビン419に内装される環状
の永久磁石420と、その永久磁石420の両側に配設
されるヨーク421とから構成されている。
【0136】各ボビン419の内周面の両側に形成した
フランジ間には環状の永久磁石420と、その永久磁石
420の両側に環状鉄片のヨーク421がそれぞれ嵌合
されている。そして、各従動体418の永久磁石420
のなかで左右両側の永久磁石420は左側がS極、右側
がN極となるように配置されている。又、中央の永久磁
石420は左側がN極、右側がS極となるように配置さ
れている。各ボビン419のフランジの内径はシリンダ
チューブ3の外径より大きく、その内周面には環状の支
持リング422が嵌合されている。支持リング422の
内径はシリンダチューブ3の外径より若干大きく、ボビ
ン419のフランジの内径よりは小さく形成されてい
る。
【0137】左右両側の従動体418のボビン419
は、その外径が移動子本体16の内径より小さく、それ
ぞれカバー423とスペーサ424の間で摺動可能に支
持されている。即ち、左右両側のボビン419のカバー
423側の外側面419aは球面形状に形成され、その
外側面419aの球面中心が図11に示すように中央の
駆動体406の中心T3となるようにそれぞれ形成され
ている。一方、左右両側のボビン349のスペーサ側の
フランジの外側面419bは球面形状に形成され、その
内周面419bの球面中心が図11に示すように中央の
駆動体406の中心T3となるようにそれぞれ形成され
ている。従って、両側の従動体418のボビン419は
それぞれ中央の駆動体406の中心T3を回動中心とし
てカバー423及びスペーサ424に対して摺動する。
なお、左右両側のボビン419のカバー423側のフラ
ンジの内周面にはスクレーパ425がシリンダチューブ
3の外周面を摺接するように嵌合されている。
【0138】一方、中央の従動体418のボビン419
は、スペーサ424の貫通孔424aに形成した収容凹
部424cに収容されている。中央の従動体418はそ
の外径が収容凹部424cの内径より小さく形成され、
収容凹部424cにおいてその軸線方向に対して直交す
る方向にのみ摺動するようになっている。
【0139】次に、上記のように構成したロッドレスシ
リンダの作用を説明する。図11において、ピストン4
によって区画されたシリンダチューブ3の右側に高圧の
圧力流体が供給されると、ピストン4は左側に移動す
る。各駆動体406及びスペーサ400は互いに離間す
ることなく移動する。各従動体418はそれぞれ対応す
る駆動体406と磁気結合されているので、従動体41
8は駆動体406の移動に追従して移動する。その結
果、シリンダチューブ3の外側に配設された移動子5は
シリンダチューブ3内のピストン4に追従して移動す
る。
【0140】次に、図12に示すシリンダチューブ3の
曲線部分をピストン4が右から左に通過する場合につい
て説明する。左側のキャップ413はその軸線方向の長
さが短いため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の
内周面に引っ掛かることなく移動する。そして、左側の
キャップ413は後に続く左側駆動体406に対してそ
の曲線部分の曲率に基づいて相対変位する。このとき、
左側キャップ413の面413aは中央駆動体406の
中心T3と対称位置にある中心を回動中心として左側駆
動体406の外側面407aに沿って摺動する。その結
果、左側キャップ413の相対変位に対して後に続く駆
動体406は影響を受けず移動が規制されることはな
い。従って、左側キャップ413は滑らかに曲線部分を
通過することができる。
【0141】続いて、左側駆動体406が曲線部分を移
動する。左側駆動体406はその軸線方向の長さが短い
ため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の内周面に
引っ掛かることなく移動する。そして、左側駆動体40
6は先行するキャップ413及び後に続く左側スペーサ
400に対してその曲線部分の曲率に基づいて相対変位
する。
【0142】左側駆動体406は中央駆動体406の中
心T3と対称位置にある中心を回動中心として変位す
る。従って、左駆動体406の左側外側面407aはキ
ャップ413の面413aに沿って摺動する。その結
果、左側駆動体406の相対変位に対して先行するキャ
ップ413は影響を受けず移動が規制されることはな
い。また、左側駆動体406の右側外側面407aは後
続のスペーサ400の左側外側面400aに沿って摺動
する。その結果、左側駆動体406の相対変位に対して
後続のスペーサ400は影響を受けず移動が規制される
ことはない。従って、左側駆動体406は滑らかに曲線
部分を通過することができる。
【0143】続いて、左側スペーサ400が曲線部分を
移動する。左側スペーサ400はその軸線方向の長さが
短いとともにその外径がシリンダチューブ3の内径より
十分小さいため、曲線部分におけるシリンダチューブ3
の内周面に引っ掛かることなく移動する。左側スペーサ
400は曲線部分の曲率に基づいて先行する駆動体40
6と後続の駆動体406との間で摺動しながら相対変位
する。
【0144】続いて、中央の駆動体406が曲線部分を
移動する。中央の駆動体406はその軸線方向の長さが
短いため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の内周
面に引っ掛かることなく移動する。中央の駆動体406
は曲線部分の曲率に基づいて先行するスペーサ400、
及び後続のスペーサ400に対しその軸線方向に直交す
る方向へ摺動しながら相対変位する。
【0145】続いて、右側スペーサ400が曲線部分を
移動する。スペーサ400は左側スペーサ400と同様
にシリンダチューブ3の内周面に引っ掛かることなく移
動する。右側スペーサ402は曲線部分の曲率に基づい
て先行する駆動体406と後続の駆動体406との間で
摺動しながら相対変位する。
【0146】続いて、右側駆動体406が曲線部分を移
動する。右側駆動体406は左側駆動体406と同様に
シリンダチューブ3を移動する。そして、右側駆動体4
06は先行する右側スペーサ400及び後に続くキャッ
プ413に対してその曲線部分の曲率に基づいて相対変
位する。このとき、右側駆動体406は中央駆動体40
6の中心T3を回動中心として変位する。右側駆動体4
06は曲線部分の曲率に基づいて先行する左側スペーサ
400と後続のキャップ413との間で摺動しながら相
対変位する。
【0147】続いて曲線部分を移動する右側のキャップ
413が左側のキャップ413と同様にシリンダチュー
ブ3の内周面に引っ掛かることなく移動する。そして、
右側のキャップ413は先行する右側駆動体406に対
してその曲線部分の曲率に基づいて摺動しながら相対変
位する。
【0148】従って、ピストン4の全長は長いが、曲線
部分を通過するとき、その曲線部分で各駆動体406が
個々に曲線に従って変位し引っ掛かることなく移動す
る。その結果、ピストン4全体の摺動抵抗は小さくな
り、ピストン4はシリンダチューブ3の曲線部分に引っ
掛かることなく滑らかに移動する。
【0149】一方、移動子5の左右両側の従動体418
はそれぞれピストン4の左右両側の駆動体406と磁気
結合されているので、左右両側の駆動体406の曲線部
分での変位に追従して移動する。そして、左右両側の従
動体418は曲線部分の曲率に基づいて移動子本体16
内において変位する。
【0150】すなわち、左側の従動体418は中央の駆
動体406の中心T3を回動中心として変位する。そし
て、左側の従動体418のボビン419の両側外側面4
19a,419bは左側カバー423の内側面423a
及びスペーサ424の左側外側面424bに沿って摺動
する。その結果、左側従動体418の相対変位に対して
後に続く中央の従動体418は影響を受けず移動が規制
されることがない。従って、左側の従動体418は曲線
部分を滑らかに通過することができる。
【0151】同様に、右側の従動体418も同様に中央
の駆動体406の中心T3を回動中心として変位する。
そして、右側の従動体418のボビン419の両側外側
面419a,419bは右側カバー423の内側面42
3a及びスペーサ424の右側外側面424bに沿って
摺動する。その結果、右側従動体418の相対変位に対
して先行する中央の従動体418は影響を受けず移動が
規制されることがない。従って、右側の従動体418は
曲線部分を滑らかに通過することができる。
【0152】また、中央の従動体418は、移動方向の
長さが短いとともに内径がシリンダチューブ3の外径よ
り大きく形成されているため、曲線部分におけるシリン
ダチューブ3の外周面に引っ掛かることなく移動する。
【0153】従って、移動子5の全長は長いが、中央の
従動体418に対して左右両側の従動体418はそれぞ
れ独立して曲線部分を変位して移動するため、シリンダ
チューブ3の外側に配設された移動子5はシリンダチュ
ーブ3内のピストン4に追従して引っ掛からずに曲線部
分を左側に滑らかに移動する。
【0154】しかも、左右両側の従動体418の曲線部
分におけるその時々の変位は磁気結合している対応する
駆動体406と同じ方向に変位し、常に対峙した状態に
保持される。従って、各駆動体406と各従動体418
との間の磁力分布の変動は小さく、安定した磁気結合が
維持される。
【0155】このように本実施例では、ピストン4の各
駆動体406をそれぞれ独立してシリンダチューブ3内
で変位させるとともに、各駆動体406に対して磁気結
合される移動子5の各従動体418を移動子本体16内
においてそれぞれ独立して変位させるようにした。従っ
て、ピストン4は摺動抵抗は小さくなり曲線部分におい
ても引っ掛かることなく滑らかに移動するとともに、移
動子5もピストン4に追従して移動する。しかも、安定
した磁気結合が維持されるので、ピストン4と移動子5
との相対位置がずれることはない。
【0156】尚、本実施例では駆動体406の永久磁石
408及び従動体418永久磁石420の数をそれぞれ
1個にしたが、その数は限定されるものではなく適宜変
更してもよい。
【0157】(第六実施例)次に、本発明の第六実施例
について図13,図14に従い説明する。本実施例はピ
ストン4と移動子5に特徴があるため、ピストン4と移
動子5についてのみ説明する。
【0158】図13は本実施例のピストン4及び移動子
5の断面図である。本実施例のピストン4は3個の駆動
体506と左右一対のキャップ513とから構成されて
いる。各駆動体506はそれぞれ非磁性体よりなるボビ
ン507と、そのボビン507に貫挿される環状の永久
磁石508と、その永久磁石508の両側に配設される
ヨーク509とから構成されている。ボビン507はそ
の両側にフランジが形成され、そのフランジの外径はシ
リンダチューブ3の内径より小さく、その外周には環状
の支持リング502が嵌合されている。支持リング50
2の外径はシリンダチューブ3の内径より若干小さく、
ボビン507のフランジの外径よりは大きく形成されて
いる。
【0159】ボビン507のフランジ間には永久磁石5
08が嵌合され、その永久磁石508の両側に環状鉄片
よりなるヨーク509が嵌合されている。そして、各駆
動体506の永久磁石508のなかで左右両側の永久磁
石508は左側がN極、右側がS極となるように配置さ
れている。又、中央の永久磁石508は左側がS極、右
側がN極となるように配置されている。なお、ボビン5
07はフランジ間の中央位置の胴部で2分割されてい
て、2つに割った状態で永久磁石508及びヨーク50
9を嵌合した後、接合するようになっている。
【0160】各ボビン507の両フランジの外側面50
7aはそれぞれ球面形状に形成されている。そして、中
央のボビン507の両外側面507aは、その球面中心
が図13に示す当該ボビン507の中心軸線上の中央位
置(中央のボビン507の重心)T4となるように形成
されている。また、左右両ボビン507も中央のボビン
507と同形状に形成されている。そして、各駆動体5
06は互いに対向する外側面507a同志が点接触する
ように並設されている。従って、隣接する駆動体506
同志はそれぞれ重心T4を回動中心として他方のボビン
507の外側面507aとの間で点接触しながら変位す
る。
【0161】左右側駆動体506の外側にはキャップ5
13がそれぞれ配設されている。キャップ513は外径
がシリンダチューブ3の内径より若干小さくその外周面
には同チューブ3の内壁に摺接する環状のピストンパッ
キン514が嵌合されている。
【0162】各キャップ513のボビン側の面513a
はボビン507の球面形状の外側面507aと嵌合し摺
接するように球面状に凹設されている。その球面状の面
513aの球面中心はその摺接する外側面507aの球
面中心(重心T4)と一致している。従って、左右両側
の駆動体506のボビン507とキャップ513はそれ
ぞれの重心T4を回動中心として摺動する。
【0163】一方、移動子5の直方体よりなる移動子本
体16には、カバー523、外側の左右一対のスペーサ
524A及び内側の左右一対のスペーサ524Bが配設
されているとともに、3個の従動体518が前記各駆動
体506とシリンダチューブ3を介して相対向して配設
されている。左右両側のカバー523はシリンダチュー
ブ3を貫挿する筒体であって、移動子本体16の両側に
それぞれ連結されている。両カバー523の内側面52
3aは球面形状に凹設されている。そして、球面形の内
側面523aは、その球面中心が図13に示すように中
央のボビン507の重心T4となるように形成されてい
る。
【0164】外側の左右一対のスペーサ524Aは円柱
体であって、そのシリンダチューブ3を貫挿する貫通孔
524Aaが形成されている。スペーサ524Aの貫通
孔524Aaの内径はシリンダチューブ3の外径より大
きく形成されている。スペーサ524Aの外側面524
Abはカバー523の内側面523aと摺接する球面に
形成されている。スペーサ524Aの配置位置はその外
側面524Abの中心が前記中央のボビン407の重心
T4と一致するように配置されている。
【0165】また、一対のスペーサ524Aの内側面5
24Acは球面形状に形成されている。内側面524A
cの球面中心は図13に示すようにそれぞれ隣接する両
側のボビン507の重心T4となるようにしている。
【0166】内側の左右一対のスペーサ524Bは環状
であって、そのシリンダチューブ3を貫挿する貫通孔5
24Baが形成されている。スペーサ524Bの貫通孔
524Baの内径はシリンダチューブ3の外径より大き
く形成されている。スペーサ524Bの両外側面524
Bbは球面形状に形成されている。各外側面524Bb
は、それぞれその球面中心が図13に示すようにそれぞ
れ対応する面側にあるボビン507の重心T4となるよ
うに形成されている。各従動体518は、筒状の非磁性
体よりなるボビン519と、そのボビン519に内装さ
れる環状の永久磁石520と、その永久磁石520の両
側に配設されるヨーク521とから構成されている。
【0167】各ボビン519の内周面の両側に形成した
フランジ間には環状の永久磁石520と、その永久磁石
520の両側に環状鉄片のヨーク521がそれぞれ嵌合
されている。そして、各従動体518の永久磁石520
のなかで左右両側の永久磁石520は左側がS極、右側
がN極となるように配置されている。又、中央の永久磁
石520は左側がN極、右側がS極となるように配置さ
れている。各ボビン519のフランジの内径はシリンダ
チューブ3の外径より大きく、その内周面には環状の支
持リング522が嵌合されている。支持リング522の
内径はシリンダチューブ3の外径より若干大きく、ボビ
ン519の内径よりは小さく形成されている。
【0168】左右両側の従動体518のボビン519
は、その外径が移動子本体16の内径より小さく、それ
ぞれスペーサ524A,524Bとの間で摺動可能に支
持されている。即ち、左右両側のボビン519の両外側
面519aは球面形状に形成され、その外側面519a
の球面中心が図11に示すように対応する駆動体506
におけるボビン507の重心T4となるようにそれぞれ
形成されている。従って、左右両側の従動体518はそ
れぞれ対応するボビン507の重心T4を回動中心とし
てスペーサ524A,524Bに対し摺動しながら変位
することがてきる。
【0169】一方、中央の従動体518のボビン519
は、その外周面が移動子本体16の内側面と当接するよ
うに配設され、その両外側面519aは球面形状に形成
されている。その両外側面519aの球面中心は図11
に示すように対応する中央駆動体506のボビン507
の重心T4となるようにそれぞれ形成されている。
【0170】次に、上記のように構成したロッドレスシ
リンダの作用を説明する。図13において、ピストン4
によって区画されたシリンダチューブ3の右側に高圧の
圧力流体が供給されると、ピストン4は左側に移動す
る。各駆動体506は互いに離間することなく移動す
る。一方、それぞれ従動体518は駆動体506と磁気
結合されているので、従動体518は駆動体506の移
動に追従して移動する。その結果、シリンダチューブ3
の外側に配設された移動子5はシリンダチューブ3内の
ピストン4に追従して移動する。
【0171】次に、図14に示すシリンダチューブ3の
曲線部分をピストン4が右から左に通過する場合につい
て説明する。左側のキャップ513はその軸線方向の長
さが短いため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の
内周面に引っ掛かることなく移動する。そして、左側の
キャップ513は後続の左側駆動体506に対してその
曲線部分の曲率に基づいて相対変位する。このとき、左
側キャップ513の面513aは左側駆動体506の重
心T4を回動中心として左側駆動体506の外側面50
7aに沿って摺動する。その結果、左側キャップ513
はその相対変位に対して後続の左側駆動体506からの
影響を受けず移動が規制されることはない。従って、左
側キャップ513は滑らかに曲線部分を通過することが
できる。
【0172】続いて、左側駆動体506が曲線部分を移
動する。左側駆動体506はその軸線方向の長さが短い
ため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の内周面に
引っ掛かることなく移動する。そして、左側駆動体50
6は先行するキャップ513及び後続の中央駆動体50
6に対してその曲線部分の曲率に基づいて相対変位す
る。
【0173】左側駆動体506は中央駆動体506の重
心T4を回動中心として変位する。従って、左側駆動体
506の右側外側面507aは後続の中央駆動体506
の左側外側面507aに沿って点接触しながら転動す
る。その結果、左側駆動体506はその相対変位に対し
て後続の中央駆動体506からの影響を受けず移動が規
制されることはない。また、左側駆動体506の左側外
側面507aはキャップ513の面513aに沿って摺
動する。その結果、左側駆動体506はその相対変位に
対して先行するキャップ513からの影響を受けず移動
が規制されることはない。従って、左側駆動体506は
滑らかに曲線部分を通過することができる。
【0174】続いて、中央駆動体506が曲線部分を移
動する。中央駆動体506はその軸線方向の長さが短い
とともに外径がシリンダチューブ3の内径より小さいた
め、曲線部分におけるシリンダチューブ3の内周面に引
っ掛かることなく移動する。中央駆動体506は曲線部
分の曲率に基づいて先行する駆動体506と後続の駆動
体506に対して相対変位する。
【0175】この相対変位に対して左側駆動体506は
同駆動体506の重心T4を回動中心として回動変位す
る。従って、左側駆動体506の右側外側面507aは
中央駆動体506の左側外側面507aに沿って点接触
しながら転動する。その結果、中央駆動体506はその
相対変位に対して先行の左側駆動体506からの影響を
受けず移動が規制されることはない。また、右側駆動体
506は同駆動体506の重心T4を回動中心として回
動変位する。右側駆動体506の左側外側面507aは
中央駆動体506の右側外側面507aに沿って点接触
しながら転動する。その結果、中央駆動体506はその
相対変位に対して後続の右側駆動体506からの影響を
受けず移動が規制されることはない。従って、中央駆動
体506は滑らかに曲線部分を通過することができる。
【0176】続いて、右側駆動体506が曲線部分を移
動する。右側駆動体506は左側駆動体506と同様に
シリンダチューブ3を移動する。そして、右側駆動体5
06は中央駆動体506及び後に続くキャップ513に
対してその曲線部分の曲率に基づいて相対変位する。こ
のとき、右側駆動体506は中央駆動体506に対して
その中央駆動体506の重心T4を回動中心として変位
する。従って、右側駆動体506の左側外側面507a
は中央駆動体506の右側外側面507aに沿って点接
触しながら転動する。その結果、右側駆動体506はそ
の相対変位に対して中央駆動体506からの影響を受け
ず移動が規制されることはない。また、右側駆動体50
6の右側外側面507aはキャップ513の面513a
に沿って摺動する。その結果、右側駆動体506はその
相対変位に対して後続の右側キャップ513からの影響
を受けず移動が規制されることはない。従って、右側駆
動体506は滑らかに曲線部分を通過することができ
る。
【0177】続いて曲線部分を移動する右側のキャップ
513が左側のキャップ513と同様にシリンダチュー
ブ3の内周面に引っ掛かることなく移動する。そして、
右側のキャップ513は先行する右側駆動体506に対
してその曲線部分の曲率に基づいて相対変位する。この
とき、右側のキャップ513は右側駆動体506との間
で摺動しながら相対変位する。
【0178】従って、ピストン4の全長は長いが、曲線
部分を通過するとき、その曲線部分で各駆動体506が
個々に曲線に従って変位し引っ掛かることなく移動す
る。その結果、ピストン4全体の摺動抵抗は小さくな
り、ピストン4はシリンダチューブ3の曲線部分も引っ
掛かることなく滑らかに移動する。
【0179】一方、移動子5の左右両側の従動体518
はそれぞれ対応する左右両側の駆動体506と磁気結合
されているので、左右両側の駆動体506の変位に追従
して移動する。そして、駆動体506が中央駆動体50
6の重心T4を回動中心として変位する場合、左右両側
の従動体518はそれぞれ両スペーサ524A,524
Bとともに中央駆動体506の重心T4を回動中心とし
て変位する。又、駆動体506が自身の重心T4を回動
中心として変位する場合、左右両側の従動体518は左
右両側の対応する駆動体506の重心T4を回動中心と
してそれぞれ変位する。その結果、左右両側の従動体5
18の相対変位に対して中央の従動体518は影響を受
けず移動が規制されることがない。従って、左右両側の
従動体518は曲線部分を通過することができる。
【0180】また、中央の従動体518は、移動方向の
長さが短いとともに内径がシリンダチューブ3の外径よ
り大きいため、曲線部分におけるシリンダチューブ3の
外周面に引っ掛かることなく移動する。
【0181】従って、移動子5の全長は長いが、中央の
従動体518に対して左右両側の従動体518はそれぞ
れ独立して曲線部分を変位して移動するため、シリンダ
チューブ3の外側に配設された移動子5はシリンダチュ
ーブ3内のピストン4に追従して引っ掛からずに曲線部
分を左側に滑らかに移動する。
【0182】しかも、左右両側の従動体518の曲線部
分におけるその時々の変位は磁気結合している対応する
駆動体506と同じ方向に変位し、常に対峙した状態に
保持される。従って、各駆動体506と各従動体518
との間の磁力分布の変動は小さく、安定した磁気結合が
維持される。
【0183】このように本実施例では、ピストン4の各
駆動体506をそれぞれ独立してシリンダチューブ3内
で変位させるとともに、各駆動体506に対して磁気結
合される移動子5の各従動体518を移動子本体16内
においてそれぞれ独立して変位させるようにした。従っ
て、ピストン4の摺動抵抗は小さくなり曲線部分におい
ても引っ掛かることなく滑らかに移動するとともに、移
動子5もピストン4に追従して移動する。しかも、安定
した磁気結合が維持されるので、ピストン4と移動子5
との相対位置がずれることはない。
【0184】尚、本実施例では駆動体506の永久磁石
508及び従動体518の永久磁石520の数をそれぞ
れ1個にしたが、その数は適宜変更してもよい。さら
に、本発明は上記第一乃至第六の各実施例に限定される
ものではなく、例えば以下のように構成の一部を適宜変
更して実施してもよい。
【0185】(1)前記各実施例では、各駆動体及び従
動体の両側フランジにそれぞれ支持リングを嵌合たもの
を例示したが、これに代えて、各駆動体及び従動体に装
着された永久磁石の軸線方向中央部に支持リングを1本
だけ嵌合させてもよい。この場合、シリンダチューブの
内周面及び外周面に対する摺動抵抗を更に低減すること
ができる。
【0186】(2)前記各実施例では、スクレーパを従
動体のボビン内周におけるカバー側に嵌合したもの及び
カバーの内周に嵌合したものを例示したが、このスクレ
ーパの配設位置を他の場所にしてもよい。例えば、第六
実施例においては、各従動体518における支持リング
522の外側にならば、どの従動体518にスクレーパ
525を嵌合してもよい。また、スペーサ524Aのシ
リンダチューブ3に対向する面にスクレーパ525を嵌
合してもよい。
【0187】(3)第二実施例,第三実施例及び第四実
施例のカバーにおいて、その内側面の形状を球面形状に
代え、従動体から離間するにつれ縮径するテーパ状とし
てもよい。この場合でも従動体の外側面はカバーの内側
面を滑らかに摺動することができる。尚、キャップにつ
いてもその内側面を同様にテーパ面としてもよい。
【0188】(4)駆動体の永久磁石及び従動体の永久
磁石におけるN極,S極の位置は前記各実施例に限定さ
れない。即ち、駆動体側永久磁石のN極に従動体側永久
磁石のS極を対応させ、駆動体側永久磁石のS極に従動
体側永久磁石のN極を対応させる限りにおいて、各永久
磁石におけるN極,S極の位置を適宜変更してもよい。
【0189】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、シ
リンダチューブの曲線部分において、ピストン側の磁石
の動きに対してずれることなく移動子側の磁石を追従さ
せ、ピストン側の磁石と移動子側の磁石の間隔を常に一
定に保つことができ、しかも滑らかに移動することがで
きる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一実施例のピストン及び移動子
がシリンダチューブの直線部分にある状態を示す断面図
である。
【図2】第一実施例のピストン及び移動子がシリンダチ
ューブの曲線部分にある状態を示す断面図である。
【図3】ロッドレスシリンダ装置全体を示す斜視図であ
る。
【図4】図3のロッドレスシリンダ装置をシリンダチュ
ーブの軸線方向から見た断面図である。
【図5】第二実施例のピストン及び移動子がシリンダチ
ューブの直線部分にある状態を示す断面図である。
【図6】第二実施例のピストン及び移動子がシリンダチ
ューブの曲線部分にある状態を示す断面図である。
【図7】第三実施例のピストン及び移動子がシリンダチ
ューブの直線部分にある状態を示す断面図である。
【図8】第三実施例のピストン及び移動子がシリンダチ
ューブの曲線部分にある状態を示す断面図である。
【図9】第四実施例のピストン及び移動子がシリンダチ
ューブの直線部分にある状態を示す断面図である。
【図10】第四実施例のピストン及び移動子がシリンダ
チューブの曲線部分にある状態を示す断面図である。
【図11】第五実施例のピストン及び移動子がシリンダ
チューブの直線部分にある状態を示す断面図である。
【図12】第五実施例のピストン及び移動子がシリンダ
チューブの曲線部分にある状態を示す断面図である。
【図13】第六実施例のピストン及び移動子がシリンダ
チューブの直線部分にある状態を示す断面図である。
【図14】第六実施例のピストン及び移動子がシリンダ
チューブの曲線部分にある状態を示す断面図である。
【符号の説明】
3…シリンダチューブ、4…ピストン、5…移動子、6
…駆動体、7…ボビン、7a…ボビンの外側面、8…永
久磁石、9…ヨーク、18…従動体、19…ボビン、1
9a…ボビンの外側面、20…永久磁石、21…ヨー
ク、90…スペーサ、90a…スペーサの外側面、10
6…駆動体、107…ボビン、107a…ボビンの外側
面、118…従動体、119…ボビン、119aの外側
面、124…スペーサ、124a…スペーサの外側面。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲線部を有するシリンダチューブ(3)
    と、 シリンダチューブ(3)内に往復移動可能に配設された
    ピストン(4)と、 シリンダチューブ(3)の外側に配設され、ピストン
    (4)とシリンダチューブ(3)を介して磁気的に結合
    され、ピストン(4)の移動に追従してシリンダチュー
    ブ(3)に沿って移動する移動子(5)とからなるロッ
    ドレスシリンダにおいて、 前記ピストン(4)は、前記シリンダチューブ(3)
    の内周面と対向する磁石(8)を装着した駆動体(6)
    を複数個、互いに隣り合う側で摺接しながら独立して変
    位するようにシリンダチューブ(3)の軸線方向に並設
    し、 前記移動子(5)は、前記シリンダチューブ(3)の
    外周面と対向する磁石(20)を装着した従動体(1
    8)を前記各駆動体(6)と対応し且つ磁石(20)
    が前記駆動体(6)の磁石(8)とシリンダチューブ
    (3)を介して対向するように配置するとともに、互い
    隣り合う側で摺接しながら独立して変位するようにシ
    リンダチューブ(3)の軸線方向に並設したことを特徴
    とするロッドレスシリンダ。
  2. 【請求項2】 互いに隣り合う駆動体(106)間にス
    ペーサ(90)を介在させ、その互いに隣り合う駆動体
    (106)はそれぞれスペーサ(90)と摺接する請求
    項1記載のロッドレスシリンダ。
  3. 【請求項3】 互いに隣り合う従動体(118)間にス
    ペーサ(124)を介在させ、その互いに隣り合う従動
    体(118)はそれぞれスペーサ(124)と摺接する
    請求項1記載のロッドレスシリンダ。
  4. 【請求項4】 互いに隣り合う駆動体(106)間にス
    ペーサ(90)を介在させ、その互いに隣り合う駆動体
    (106)はそれぞれスペーサ(90)と摺接するとと
    もに、互いに隣り合う従動体(118)間にスペーサ
    (124)を介在させ、その互いに隣り合う従動体(1
    18)はそれぞれスペーサ(124)と摺接する請求項
    1記載のロッドレスシリンダ。
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JPH0732962Y2 (ja) * 1988-09-14 1995-07-31 株式会社下村製作所 ロツドレスシリンダ
JPH0749045Y2 (ja) * 1991-03-30 1995-11-13 エスエムシー株式会社 ロッドレスシリンダ

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JPH0771419A (ja) 1995-03-17

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