JP2647018B2 - 多重量子井戸分布帰還型半導体レ−ザ - Google Patents

多重量子井戸分布帰還型半導体レ−ザ

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JP2647018B2 JP6230726A JP23072694A JP2647018B2 JP 2647018 B2 JP2647018 B2 JP 2647018B2 JP 6230726 A JP6230726 A JP 6230726A JP 23072694 A JP23072694 A JP 23072694A JP 2647018 B2 JP2647018 B2 JP 2647018B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重量子井戸分布帰還
型半導体レ−ザに関し、特に光通信システムの光源、光
計測器の光源、光情報処理用光源などに好適な多重量子
井戸分布帰還型半導体レ−ザに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レ−ザの活性層に多重量子
井戸を用いることによりレ−ザ特性の著しい改善がなさ
れた、との報告が数多く存在する。
【0003】このような活性層が多重量子井戸からなる
多重量子井戸分布帰還型半導体レ−ザの従来例につい
て、図8及び図9を参照して説明する。なお、図8は、
従来の1.3μm帯多重量子井戸分布帰還型半導体レ−ザ
チップを模式的に示した図であり、図9は、その活性層
部のバンドダイアグラムを示すバンド構造図である。
【0004】図8及び図9中の1は、n-InP基板(n型I
nP基板)であり、このn-InP基板1上に一次の回折格子
が形成されている。2は多重量子井戸活性層、3はp-I
nPクラッド層、4はp-InPブロック層、5はn-InPブロ
ック層、6はp-InP埋め込み層、7はp+-InGaAsPキャ
ップ層、 8は電極である。また、図9中の11は、1.13
μm組成のInGaAsP光導波路層、14は、1.13μm組成のI
nGaAsP障壁層、12は、1.4μm組成のInGaAsP量子井戸
層、16は、p側のInGaAsP光導波路層をそれぞれ示す。
【0005】図8に示す半導体レ−ザチップは、その層
数は7層から構成されており、1.3μm帯の一次の回折
格子の周期は2000オングストロ−ム程度で、干渉露光法
又はEB露光法等とウエットエッチもしくはドライエッ
チで形成される。また、多重量子井戸構造は、有機金属
気相成長法や分子線エピタキシャル成長法等で形成され
る。
【0006】この従来例から明らかなように、従来の多
重量子井戸分布帰還型半導体レ−ザでは、量子井戸組
成、バリア組成及び量子井戸層厚は一定であり、利得ピ
−クはひとつである。ブラッグ波長から利得ピ−クを引
いた量(ディチュ−ニング量)は室温で一致するか、ある
いは、微分利得を考慮して−10nm程度のディチュ−ニ
ングにしてあるのが一般的である。
【0007】一方、特開昭64−77983号公報によれば、
光導波路層に多重量子井戸構造を有し、その量子井戸層
数を周期的に変化させたコルゲ−ションを設けること
で、コルゲ−ションの周期に従って利得を変化させ、単
一軸モ−ド発振を安定させる方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の利得ピ−クが単一である多重量子井戸分布帰還型半
導体レ−ザでは、ブラッグ波長及び利得ピ−クの温度依
存性は、例えばInP系物質からなる場合、それぞれ0.1nm
/deg及び約0.4nm/degと異なるため、広い雰囲気温度
範囲でディチュ−ニング量を所定の値以下に制御しきれ
ないという問題がある。
【0009】例えば25℃でディチュ−ニング量が0nmの
場合、−40℃及び85℃の時ディチュ−ニング量はそれぞ
れ+19.5nm及び−18nmになる。特に低温側では、利得ピ
−ク自体も狭くなるため、ブラッグ波長で利得が更に小
さくなり、閾値が増大することになる。また、均一回折
格子と無反射膜、高反射膜を組み合わせた分布帰還型半
導体レ−ザの場合、ディチュ−ニング量が15nm程度に大
きくなると無反射膜の残留反射と高反射膜の間でファブ
リペロ−モ−ドが発振してしまい、符号誤り率の十分小
さな光伝送ができなくなる懸念がある。
【0010】一方、前記した特開昭64−77983号公報に
開示されているような利得変化型の分布帰還型半導体レ
−ザにおいても、利得ピ−クとブラッグ波長の温度依存
性の違いは解消されず、依然として前述した問題は残る
ものである。
【0011】本発明は、前記諸問題点に鑑み成されたも
のであって、その目的は、前記諸問題を解決する多重量
子井戸分布帰還型半導体レ−ザを提供することにあり、
詳細には、ディチュ−ニング量が増大することを回避
し、温度特性の向上や広い温度範囲での伝送を可能にす
る多重量子井戸分布帰還型半導体レ−ザを提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記諸問題を
解決するため、少なくとも2つ以上の利得ピ−クを有す
る多重量子井戸活性層を用い、広い温度範囲にわたりブ
ラッグ波長近傍に少なくとも1つの利得ピ−クを備える
ことを特徴とし、これによって前記した目的とする“デ
ィチュ−ニング量が増大することを回避し、温度特性の
向上や広い温度範囲での伝送を可能にする多重量子井戸
分布帰還型半導体レ−ザ”を提供するものである。
【0013】即ち、本発明は、「導波路層に回折格子を
有し、活性層が多重量子井戸からなる多重量子井戸分布
帰還型半導体レ−ザにおいて、前記多重量子井戸が少な
くとも2つ以上の異なる利得ピ−クを有し、かつ、前記
量子井戸層のうち最も長波長の利得ピ−クと回折格子の
格子周期と導波路層実効屈折率差で決定されるブラッグ
波長との差が−40℃の動作温度で±5nm以内にあり、
更に、前記量子井戸層のうち最も短波長の利得ピ−クと
前記ブラッグ波長との差が85℃の動作温度で±5nm以
内にあることを特徴とする多重量子井戸分布帰還型半導
体レ−ザ。」を要旨とする。
【0014】以下、本発明の多重量子井戸分布帰還型半
導体レ−ザについて、その作用と共に説明する。分布帰
還型半導体レ−ザの動作温度を変えると、半導体のバン
ドギャップエネルギ−の温度依存性から利得ピ−クが変
動し、半導体の屈折率の温度依存性からブラッグ波長が
変動する。
【0015】このブラッグ波長は、導波路層の平均的な
屈折率と回折格子のピッチから一義的に決定されるが、
本発明において、利得ピ−クは、(1) 多重量子井戸の量
子井戸層厚を複数にすること(2つ以上の量子井戸層厚
とすること)、(2) 2種類以上の量子井戸層組成とする
こと、(3) 2種類以上のバリア層組成とすること、によ
り複数にすることができ、2つ以上の異なる利得ピ−ク
を有するようにすることができる。
【0016】従って、本発明のように動作温度範囲とブ
ラッグ波長の温度依存性を把握し、利得ピ−クの温度依
存性を考慮して複数の利得ピ−クを準備しておけば、い
ずれの動作温度でもブラッグ波長の近傍に1つの利得ピ
−クがあるようにすることができる。そのため、本発明
の“多重量子井戸が少なくとも2つ以上の異なる利得ピ
−クを有する”多重量子井戸分布帰還型半導体レ−ザで
は、ディチュ−ニング量の増大から生じる諸問題を回避
できる作用効果が生じる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1〜図7に基づい
て詳細に説明する。なお、図1及び図2は本発明の第1
の実施例(実施例1)を、図3及び図4は本発明の第2の
実施例(実施例2)を、図5〜図7は本発明の第3の実施
例(実施例3)をそれぞれ説明するための図である。
【0018】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例(実施例1)の1.3μm帯多重量子井戸分布帰還型半導
体レ−ザの活性層におけるバンド構造を模式的に示した
図である。
【0019】図1中1はn-InP基板であり、11は、1.13
μm組成InGaAsP光導波路層である。回折格子は、n-In
P基板1上に形成されており、InGaAsP光導波路層11で埋
め込まれている。この回折格子の高さ及びピッチは、そ
れぞれ27nm及び202.7nmである。12は、第1の1.4μm組
成InGaAsP量子井戸層、14は、1.13μm組成InGaAsP障壁
層、13は、第2の1.4μm組成InGaAsP量子井戸層、16
は、p側の1.13μm組成InGaAsP光導波路層、3はp-In
Pクラッド層である。
【0020】上記各層の厚さは、InGaAsP光導波路層に
ついては、p側の1.13μm組成InGaAsP光導波路層16及
びn側の1.13μm組成InGaAsP光導波路層11がいずれも6
0nmである。また、1.13μm組成InGaAsP障壁層14は10n
m、第1の1.4μm組成InGaAsP量子井戸層12は4.5nm、第
2の1.4μm組成InGaAsP量子井戸層13は7.4nm、p-InP
クラッド層3は0.7μmである。本実施例1における量
子井戸の数は、図1に示すように7層である。
【0021】本実施例1における回折格子の形成には、
干渉露光法とウエットエッチを用いる。また、量子井戸
層や障壁層のように極めて薄い半導体層を形成する方法
としては、有機金属気相成長法あるいは分子線成長法を
用い、その後、例えばホトリソグラフ法とLPE成長法
を用いて前記図8に示したようなDC-PBH構造等の
埋め込み構造に埋め込み、半導体レ−ザを作製する。
【0022】この実施例1では、図2(実施例1のブラ
ッグ波長と利得ピ−クの温度依存性を示す図)に示すよ
うに、25℃でのブラッグ波長31は約1.31μmであり、第
1のInGaAsP量子井戸層12に対応する利得ピ−ク(第1の
利得ピ−ク32)は約1.296μm、第2のInGaAsP量子井戸
層13に対応する利得ピ−ク(第2の利得ピ−ク33)は約1.
336μmである(図2のB“動作温度:25℃”参照)。
【0023】ブラッグ波長と利得ピ−クは、それぞれ約
0.1nm/deg、約0.4nm/degの温度依存性を有するため、
動作温度を−40℃に下げた場合、2つの利得ピ−クのう
ち長波長側、即ち量子井戸厚が7.4nmの量子井戸から発
生する利得ピ−ク(第2の利得ピ−ク33)がブラッグ波長
31とほぼ同じ波長になる(図2のC“動作温度:−40
℃”参照)。一方、動作温度を85℃まで上げた場合、短
波長側、即ち量子井戸厚が4.5nmの量子井戸から発生す
る利得ピ−ク(第1の利得ピ−ク32)がブラッグ波長31と
ほぼ一致している(図2のA“動作温度:85℃”参照)。
【0024】本実施例1の多重量子井戸分布帰還型半導
体レ−ザでは、図2から明らかなように、いずれの動作
温度でもブラッグ波長31の近傍に1つの利得ピ−ク(32
又は33)があるように出来るため、ディチュ−ニング量
が増大して閾値が増大したり、ファブリペロ−モ−ドが
起こって伝送が不可能になることを避けることができる
効果が生じる。そして、本実施例1では、利得ピ−ク31
の寄与で85℃の閾値は25mAと小さく、また、第2の利得
ピ−ク32の寄与で−40℃の低温においても符号誤り率が
10-12以下の良好な光伝送が実現できた。
【0025】(実施例2)図3は、本発明の第2の実施
例(実施例2)の1.55μm帯多重量子井戸分布帰還型半導
体レ−ザの活性層におけるバンド構造を模式的に示した
図である。
【0026】図3中1はn-InP基板であり、11は、1.13
μm組成InGaAsP光導波路層である。回折格子は、n-In
P基板1上に形成されており、InGaAsP光導波路層11で埋
め込まれている。この回折格子の高さ及びピッチは、そ
れぞれ25nm及び242.9nmである。22は、圧縮歪1.78μm
組成InGaAsP量子井戸層、14は、1.13μm組成歪InGaAsP
障壁層、15は、1.29μm組成InGaAsP障壁層、16は、p
側の1.13μm組成InGaAsP光導波路層、3はP-InPクラッ
ド層である。
【0027】上記各層の厚さは、InGaAsP光導波路層に
ついては、n側の1.13μm組成InGaAsP光導波路層11及
びp側の1.13μm組成InGaAsP光導波路層16は、いずれ
も60nmである。また、1.13μm組成InGaAsP障壁層14は5
nm、1.29μm組成InGaAsP障壁層15も5nmであり、歪1.78
μm組成InGaAsP量子井戸層22は4.8nm、p-InPクラッド
層3は0.7μmである。本実施例2における量子井戸の
数は、図3に示すように6層である。
【0028】本実施例2における回折格子の形成及び多
重量子井戸構造の形成については、前記実施例1と同じ
方法を用い、前記した図8に示したような半導体レ−ザ
を作製する。
【0029】この実施例2では、量子井戸層厚は一定で
あるが、障壁層組成が異なっているため(InGaAsP障壁層
14、15参照)、利得ピ−クは2つできる。この実施例2
の場合、図4(実施例2のブラッグ波長と利得ピ−クの
温度依存性を示す図)に示すように、25℃でのブラッグ
波長31は1550nmであり、1.13μm組成InGaAsP障壁層14
と歪InGaAsP量子井戸層22とで構成される量子井戸の利
得ピ−ク(第1の利得ピ−ク32)は約1526nm、1.29μm組
成InGaAsP障壁層15と歪InGaAsP量子井戸層22とで構成さ
れる量子井戸の利得ピ−ク(第2の利得ピ−ク33)は約15
76nmである(図4のB“動作温度:25℃”参照)。
【0030】この実施例2の場合も、図4のA及びCか
ら明らかなように、前記実施例1と同様、85℃及び−40
℃でブラッグ波長31の近傍に少なくとも1つの利得ピ−
ク(32又は33)が存在している。従って、この実施例2に
おいても、前記実施例1と同様の効果が生じ、同じく良
好な光伝送が実現できることを確認した。
【0031】(実施例3)図5は、本発明の第3の実施
例(実施例3)の1.3μm帯多重量子井戸分布帰還型半導
体レ−ザの活性層におけるバンド構造を模式的に示した
図である。図5中、各部の組成、層厚、回折格子及び多
重量子井戸構造の形成手段については、前記した実施例
1と全く同じであるが、本実施例3では、図5に示すよ
うに、多重量子井戸の全層数は10層であり、このうちn
側の6層が層厚:4.5nmの第1のInGaAsP量子井戸層12、
p側の4層が層厚:7.4nmの第2のInGaAsP量子井戸層13
である。
【0032】この実施例3においても、図6(実施例3
のブラッグ波長と利得ピ−クの温度依存性を示す図)に
示すように、85℃及び−40℃でブラッグ波長近傍に少な
くとも1つの利得ピ−クが存在する。
【0033】このうち−40℃では、注入されるホ−ルが
不均一にp側に多く分布する現象が顕著となり、p側の
量子井戸層、即ち第2の量子井戸層13の利得ピ−ク値が
大きくなり、n側の量子井戸層、即ち第1の量子井戸層
12の利得は小さくなる。一方、85℃では、ホ−ルの注入
は比較的均一となり、量子井戸層数の多い第1の量子井
戸層12の利得ピ−ク値が第2の量子井戸層13の利得ピ−
ク値よりも大きくなる。
【0034】このように本実施例3では、p側の量子井
戸層13からなる利得ピ−クをn側の量子井戸層12からな
る利得ピ−クよりも長波長に設定することにより、各温
度でブラッグ波長近傍の利得ピ−クを他方よりも大きく
することができる。その結果、本実施例3では、図7
(実施例3の発振スペクトルの温度依存性を示す図)に示
すように、広い温度範囲で大きなファブリペロ−モ−ド
抑圧比を有する単一軸モ−ド発振を可能とし、符号誤り
率の十分小さな光伝送を行うことができる。
【0035】なお、以上の実施例1〜3では、量子井戸
厚及び障壁層組成を変えることで利得ピ−クを2つにし
た例を示したが、同様の方法で利得ピ−クを3つ以上に
し、どんな温度でもブラック波長の±5nm以内に少なく
とも1つの利得ピ−クを備えることができ、また、量子
井戸層の組成を変えることで利得ピ−クを2つ以上にす
ることができ、これらは、いずれも本発明に包含される
ものである。従って、本発明は、前記した実施例1〜3
にのみ限定されるものでないことは明らかである。
【0036】また、本発明の前記実施例1〜3としてIn
GaAsP系の均一回折格子分布帰還型半導体レ−ザを挙げ
たが、本発明は、GaAs系の単一軸モ−ドレ−ザ、λ/4
シフトDFBレ−ザやDBRレ−ザなどの単一軸モ−ドレ−ザ
にも適用でき、これらも本発明に包含されるものであ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による多重
量子井戸分布帰還型半導体レ−ザでは、いずれの動作温
度でもブラッグ波長の近傍に1つの利得ピ−クがあるよ
うに出来るため、ディチュ−ニング量が増大して閾値が
増大したり、ファブリペロ−モ−ドが発振して符号誤り
率の十分小さな光伝送が不可能になることを避けること
ができる効果が生じる。
【0038】例えば前記実施例1の場合、利得ピ−ク31
の寄与で85℃の閾値は25mAと小さく、利得ピ−ク32の寄
与で−40℃の低温においても符号誤り率が10-12以下の
良好な光伝送が実現できた(図2参照)。また、前記実施
例2及び実施例3においても同様の効果が確認された。
以上のように本発明によれば、良好な光伝送を実現する
ことができ、特に光通信システムの光源や光計測器の光
源、光情報処理用光源などに有効に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のバンド構造を模式的に
示した図。
【図2】本発明の第1の実施例のブラッグ波長と利得ピ
−クの温度依存性を示す図。
【図3】本発明の第2の実施例のバンド構造を模式的に
示した図。
【図4】本発明の第2の実施例のブラッグ波長と利得ピ
−クの温度依存性を示す図。
【図5】本発明の第3の実施例のバンド構造を模式的に
示した図。
【図6】本発明の第3の実施例のブラッグ波長と利得ピ
−クの温度依存性を示す図。
【図7】本発明の第3の実施例の発振スペクトルの温度
依存性を示す図。
【図8】従来例である多重量子井戸分布帰還型半導体レ
−ザチップの模式図。
【図9】従来例のバンド構造を模式的に示した図。
【符号の説明】
1 n-InP基板 2 多重量子井戸活性路層 3 p-InPクラッド層 4 p-InPブロック層 5 n-InPブロック層 6 p-InP埋め込み層 7 p+-InGaAsPキャップ層 8 電極 11 InGaAsP光導波路層 12 第1のInGaAsP量子井戸層 13 第2のInGaAsP量子井戸層 14 InGaAsP障壁層 15 InGaAsP障壁層 16 InGaAsP光導波路層 22 歪InGaAsP量子井戸層 31 ブラッグ波長 32 第1の利得ピ−ク 33 第2の利得ピ−ク

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導波路層に回折格子を有し、活性層が多
    重量子井戸からなる多重量子井戸分布帰還型半導体レ−
    ザにおいて、前記多重量子井戸が少なくとも2つ以上の
    異なる利得ピ−クを有し、かつ、前記量子井戸層のうち
    最も長波長の利得ピ−クと回折格子の格子周期と導波路
    層実効屈折率で決定されるブラッグ波長との差が−40℃
    の動作温度で±5nm以内にあり、更に、前記量子井戸
    層のうち最も短波長の利得ピ−クと前記ブラッグ波長と
    の差が85℃の動作温度で±5nm以内にあることを特徴
    とする多重量子井戸分布帰還型半導体レ−ザ。
  2. 【請求項2】 少なくとも2つ以上の量子井戸層厚を有
    することで、少なくとも2つ以上の異なる利得ピ−クを
    有することを特徴とする請求項1記載の多重量子井戸分
    布帰還型半導体レ−ザ。
  3. 【請求項3】 少なくとも2種類以上の量子井戸層組成
    を有することで、少なくとも2つ以上の異なる利得ピ−
    クを有することを特徴とする請求項1記載の多重量子井
    戸分布帰還型半導体レ−ザ。
  4. 【請求項4】 少なくとも2種類以上のバリア層組成を
    有することで、少なくとも2つ以上の異なる利得ピ−ク
    を有することを特徴とする請求項1記載の多重量子井戸
    分布帰還型半導体レ−ザ。
  5. 【請求項5】 p側の量子井戸層からなる利得ピ−クほ
    どn側の量子井戸層からなる利得ピ−クよりも長波長側
    に位置することを特徴とする請求項1、2、3又は4に
    記載の多重量子井戸分布帰還型半導体レ−ザ。
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