JP2644708B2 - 球根外皮剥離除去方法 - Google Patents

球根外皮剥離除去方法

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JP2644708B2 JP28559495A JP28559495A JP2644708B2 JP 2644708 B2 JP2644708 B2 JP 2644708B2 JP 28559495 A JP28559495 A JP 28559495A JP 28559495 A JP28559495 A JP 28559495A JP 2644708 B2 JP2644708 B2 JP 2644708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は球根外皮剥離除去方
法に関し、詳しくは、その作業の効率化と安全性と歩留
まりの改善に関する。
【0002】
【従来の技術】図3はチューリップの球根の断面図であ
る。図において、1は外皮であり、茶色の薄皮になって
いる。2は鱗片で、乳白色の葉のようなものが何層にも
重なっている。これら鱗片2は葉で作った養分を蓄えて
いる。3は芽に育つ幼芽であって、鱗片2で包み込まれ
た状態で中心部分に位置し、強い黄色味を呈している。
4は生長点であり、幼芽3の先端部分にある。5は球根
底部であり、該球根底部5から上方には鱗片2や幼芽3
が伸び、下方には図示しない根が伸びる。
【0003】一般に、チューリップ等の球根の切り花栽
培にあたっては、球根の植え付けから切り花の出荷まで
に要する栽培期間を可能な限り短縮することが望まし
い。そこで、例えばチューリップの切り花栽培では、球
根の植え付けに先立ち、球根底部5を覆う外皮1を人為
的に剥離除去することが行われている。これは、球根底
部5を外皮1が覆った状態で植え付けると根が自力で外
皮1を破って伸び始めるまでに10日間程度かかってし
まい、結果として生育期間が長くなって切り花の出荷ま
でに要する栽培期間も長くなってしまうことに基づいて
いる。なお、外皮1は球根を形成する外側の鱗片2が変
化したものであり、かびなどから球根を守る機能を有し
ている。
【0004】ところで、従来、このような球根の外皮1
の剥離除去は、すべて手作業で行われていた。具体的に
は、一方の手に球根を持って他方の手には針金等の作業
治具を持ち、作業治具を外皮1の裂け目に差し込みなが
ら外皮を剥いでいく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法によれば、熟練作業者であっても1個の
外皮剥離除去処理に6秒程度を要し、100万個を越え
る植え付けに伴う大量処理の場合にはかなりの工数が必
要になる。
【0006】また、球根の外皮1にはかび,土あるいは
残留農薬等が付着していることがあって、作業過程でこ
れらが空中に飛散して作業環境を悪化させてしまうとい
う問題もある。
【0007】さらに、植え付け時期に近付いた時点では
球根の生長点4の位置も高くなっていて、作業治具で生
長点4を傷付けてしまう恐れもある。生長点4を傷付け
ると幼芽3の成長が阻害されることになるので絶対に避
けなければならないが、作業治具を使用する限りは皆無
とはいえない。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的は、作業治具を用いる
ことなく、作業効率よく、作業時の安全性が高く、球根
を傷付けることなく歩留まりよく球根の外皮を剥離除去
できる球根外皮剥離除去方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための本
発明は、球根の植え付けに先立ち球根を覆う外皮を剥離
除去するのにあたり、少なくとも球根底部と外皮の間に
圧縮気体を噴射して外皮を剥離させ、該剥離した外皮を
負圧により下方から吸引除去することを特徴とするもの
である。
【0010】本発明によれば、球根(好ましくはチュー
リップの球根)の外皮は、その裂け目に圧縮気体を噴射
することにより、球根から剥離する。剥離した外皮は、
下方に配置されている負圧手段により吸引されて除去さ
れる。
【0011】なお、圧縮気体の噴射により、外皮の剥離
だけではなく、球根本体に付随する小さな分球や古い根
も取り除くことができる。また、負圧により、外皮や分
球や古い根等の固体物だけではなく、かびや農薬等の微
粉末をも吸引除去できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
詳細に説明する。図1は本発明の方法を実施するための
装置の具体例を示す構成図である。図において、11は
球根置台であり、球根ケース12が載置されている。該
球根ケース12の大きさは、例えば縦×横×高さの寸法
が600mm×400mm×250mmまたは205m
mであり、その中に収容されている球根は例えば外周が
略10cm〜14cmのもので、その数は500〜15
00個、総重量は20kg〜40kg程度である。球根
置台11を挾むようにして両側に対称的に作業台が配置
されるが、図1では一方の作業台13を実線で示し他方
の作業台は点線で示している。作業台13の天板14に
は、吸引手段を構成する吸引筒15の一端の開口部16
と処理済みの球根を投入する投入口17が設けられてい
る。本実施例では、吸引筒15としては直径200mm
程度のパイプを用い、処理済みの球根の投入口17の直
径は100mm程度としている。吸引筒15の途中部分
にはパイプ18を介して負圧ポンプや送風機等で塵やご
みを吸引する集塵装置19が連結されている。処理済み
の球根の投入口17の他端は処理済みの球根の集積箱2
0に開口している。
【0013】図2は吸引筒15の開口部16の拡大図で
ある。開口部16は天板13から60mm程度突き出て
いて、その壁面には開口内部に圧縮気体として例えば圧
縮空気を噴射するようにノズル21が貫通取り付けされ
ている。また、吸引筒15のほぼ天板13に相当する位
置には網目の間隔が30mm程度のメッシュ22が取り
付けられている。
【0014】再び図1において、吸引筒15の開口部1
6の近傍にはノズル21に供給される圧縮空気の流路を
開閉する電磁弁23をオン/オフ制御するためのスイッ
チ24が配置されている。該スイッチ24としては、手
押しスイッチのような機械的スイッチであってもよいし
光センサと組み合わせた光感知スイッチであってもよ
い。なお、これら電磁弁23とスイッチ24との組み合
わせでスイッチ24がオンになったら予め設定された一
定の時間(例えば2秒)だけノズル21に圧縮空気を供
給するタイマー機能を有することが望ましい。24は補
助的に圧縮気体を噴射するためのエアーガンである。こ
れら電磁弁23およびエアーガン24は、それぞれ流路
パイプを介してエアーフィルター25の出力口に接続さ
れている。該エアーフィルター25には、圧力調整器2
6および仕切弁27を介してコンプレッサー28が接続
されている。該コンプレッサー28としては、6〜8K
g/cm2の圧縮空気を発生する汎用機を用いることが
できる。そして、該コンプレッサー28には仕切弁29
を介して自動的に水抜きを行う水抜装置30が接続され
ている。
【0015】このように構成された装置による本発明方
法の実施手順を説明する。コンプレッサー28は連続的
に圧縮空気を発生し、集塵装置19は負圧吸引を行って
いるものとする。この状態で、図示しない作業者は、吸
引筒15の開口部16とほぼ正対する場所に位置して作
業に取り掛かる。作業者の利き手が右手の場合は図1に
おいて手前側に位置し、利き手が左手の場合は図1にお
いて向う側に位置することになる。右利きの作業者は、
球根ケース12から処理すべき球根を右手で取り出し、
該球根をスイッチ24を駆動する経路を通って吸引筒1
5の開口部16の内部のノズル21の吹き出し口に対向
させながら回転させる。これにより、球根の外皮1の裂
け目には圧縮空気が吹き込まれ、外皮1は鱗片2から剥
離してメッシュ22に落下する。そして、剥離落下した
外皮1は集塵装置19により負圧吸引されて収集袋31
に排出される。外皮1が剥離処理された球根を左手に持
ち換えて処理済みの球根の投入口17に投入しながら右
手で次の処理すべき球根を球根ケース12から取り出
す。左利きの場合には、左手から右手への流れに変わ
る。
【0016】前述のような特性のコンプレッサー28に
よる圧縮空気の噴射を用いた実証装置での複数の作業者
による検証作業によれば、従来の針金による作業のよう
な習熟度の高低に起因する有意性はほとんど認められ
ず、1個当たりの処理時間は平均2秒程度であった。こ
れは、従来の作業治具を使う場合の処理時間を約1/3
に短縮するものであり、大幅な効率改善といえる。
【0017】また、作業者が一連の作業実行にあたって
手を動かす範囲は左右それぞれ30cm程度であり、複
数の作業者の感想として自然体での作業が行えるので疲
労感は従来の手作業よりも少ないと好評であった。
【0018】また、圧縮空気の噴射によって、球根に付
随しているかびや土や分球や古い根等もほぼ完全に取り
除けることも確認できた。ここで、負圧で吸引しきれな
かった分球や根等は吸引筒15の底部に落下する。しか
しながら、ごく希に1回の圧縮空気の噴射では外皮1が
剥離しない場合があることも明らかになった。そのとき
には、エアーガン32で圧縮空気を噴射させて追加処理
を行えばよい。なお、このエアーガン32は、作業台1
3周辺の清掃にも有効である。
【0019】また、吸引筒15の開口部16の内部にノ
ズル21の吹き出し口が設けられていることと、作業時
間中集塵装置19が吸引筒15を負圧吸引していること
とが相俟って、かびや農薬等の微粉末が作業台13の周
辺に飛散することを大幅に抑制でき、作業環境を改善で
きる。
【0020】また、作業治具を一切使わないので、作業
治具による球根の損傷が発生することはなく、処理球根
の歩留まりを高めることができる。また、作業中に誤っ
て球根を吸引筒15内に落下させたとしても、内部にメ
ッシュ22が張ってあるのですぐに拾い出せる。
【0021】さらに、メッシュ22の網目を球根の植え
付けに適した所定の大きさの下限値に対応づけているの
で、球根の大きさを目視で判断しかねる場合の客観的な
尺度としても使うことができる。
【0022】上記装置の変形としては各種の構成が考え
られる。まず、圧縮気体は空気に限るものではなく、例
えば窒素のような不活性ガスであってもよい。
【0023】スイッチ24は、作業者の要求によっては
足踏みスイッチにしてもよいし、手動スイッチと足踏み
スイッチを併設しておいて作業者が作業に適したスイッ
チを選んで使うようにしてもよい。
【0024】球根の一連のハンドリングを機械化するこ
とも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
球根の外皮を剥離除去するのにあたって、次のような効
果が得られる。 1)作業治具が不要になる。 2)作業効率が高くなる。 3)作業時の安全性が高くなる。 4)球根の損傷が軽減でき、歩留まりが改善できる。よ
く球根の外皮を剥離除去
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施に用いる装置の一例の構成図
である。
【図2】図1の要部の構成図である。
【図3】球根の断面図である。
【符号の説明】
1 外皮 2 鱗片 3 幼芽 4 生長点 5 球根底部 11 球根置台 12 球根ケース 13 作業台 14 天板 15 吸引筒 16 開口部 17 投入口 18 パイプ 19 集塵装置 20 集積箱 21 ノズル 22 メッシュ 23 電磁弁 24 スイッチ 25 エアーフィルター 26 圧力調整器 27,29 仕切弁 28 コンプレッサー 30 水抜装置 31 収集袋 32 エアーガン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球根の植え付けに先立ち球根を覆う外皮
    を剥離除去するのにあたり、少なくとも球根底部と外皮
    の間に圧縮気体を噴射して外皮を剥離させ、該剥離した
    外皮を負圧により下方から吸引除去することを特徴とす
    る球根外皮剥離除去方法。
  2. 【請求項2】 球根がチューリップの球根であることを
    特徴とする請求項1記載の球根外皮剥離除去方法。
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