JP2640794B2 - 靴の中底部材 - Google Patents

靴の中底部材

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JP2640794B2
JP2640794B2 JP4100501A JP10050192A JP2640794B2 JP 2640794 B2 JP2640794 B2 JP 2640794B2 JP 4100501 A JP4100501 A JP 4100501A JP 10050192 A JP10050192 A JP 10050192A JP 2640794 B2 JP2640794 B2 JP 2640794B2
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義一 平井
敬一郎 馬渡
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HIRO INTAANASHONARU KK
KEI ANDO JEI OFUISU JUGEN
KEI ANDO WAI KOOHOREISHON JUGEN
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HIRO INTAANASHONARU KK
KEI ANDO JEI OFUISU JUGEN
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で反りが良く、水
分の吸・排出に富み、履き心地が良い靴の中底部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、蒸れ感を解消することに工夫を施
したこの種の中底等は多く提案されている。たとえば、
実願昭58−34778号(実開昭59−139102
号)のマイクロフィルムには、疎水性繊維が主なる繊維
ウエップからなる表層と親水性繊維が主なる繊維ウエッ
プからなる裏層とをニードルパンチにより交絡させてな
る靴の中底部材が記載され、また実願昭61−1815
号(実開昭62−113702号)のマイクロフィルム
には、無水のマレイン酸共重合体の架橋物を含有した繊
維シートの少なくとも一面に編織布または/および繊維
同志が接した部分の少なくとも一部が融着されてなる絡
合不織布がニードルパンチにより積層一体化した繊維シ
ートを靴底に装着した吸汗性靴が記載され、また実願昭
60−183580号(実開昭62−90505号)の
マイクロフィルムには、レイヨン等のタフセル層の上下
両面にポリエステル等のエステル層を積層され且つこれ
等は共にその長繊維が相互にニードルパンチによりから
み合せて不織布ベースとして形成されている靴のインソ
ール材が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例はいず
れも蒸れ感を解消するようにはなっているが、親水性・
保水性のある短繊維層部分で水分を集積し且つ疎水性の
ある長繊維層部分で拡散させて乾燥効率を高めるという
機能、各層の繊維群の密度に差をつけて水分が一定個所
に静止しないようにするという機能の両方を共に備えて
いないものであった。
【0004】本発明は上記の両機能を共に備えている新
規の靴の中底部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る靴の中底部材は、親水性のある繊維と疎
水性のある繊維の短繊維層と、疎水性のある繊維の長繊
維層とを積層して界面複合し、親水性のあるエマルジョ
ン液の微小粒子状としたものを含浸して乾燥固形化させ
るバインダー処理を各層の繊維群の密度に差をつけた状
態で施すことによって得た基布を足の接触面にもつもの
である。
【0006】
【作用】抑々、短繊維層は吸湿・膨潤作用を有して履用
時の風合いが良いが圧縮・折り曲げ・運動等により寸法
的に不安定になる面があり、一方、長繊維層はこれと逆
な物性(復元効果)等を有しているものである。本発明
は、このような繊維特性を利用し両者を積層させその界
面を複合させたものであり、この複合は親水性のあるエ
マルジョン液の微小粒子状としたものを含浸して乾燥固
形化させるバインダー処理を施すことにより行ったもの
であり、また、構成している繊維は繊維の特性で加圧に
よる形状変化に対応でき、形状を保ちながら、その内部
に空間を保有できるものであり、更に保形性は長繊維の
復元効果と加圧に対する対応性によって達成され静置時
の復元を容易にしている。また、繊維群の密度の差によ
って水分が一定個所に静置しなく、即ち密度の差により
水分の移動(強制拡張)が容易に行われる構造であっ
て、静置時に於ては 除圧の復元と急速乾燥効果を生み、
履用時に於ては吸湿と感圧・圧縮及び膨潤化を進行させ
拡散・放出を容易にさせる。
【0007】
【発明の効果】本発明は、上記のように親水性のある繊
維と疎水性のある繊維の短繊維層と、疎水性のある繊維
の長繊維層とを積層して界面複合し、親水性のあるエマ
ルジョン液の微小粒子状としたものを含浸して乾燥固形
化させるバインダー処理を各層の繊維群の密度に差をつ
けた状態で施すことによって得た基布を足の接触面にも
つことを特徴とするので、親水性・保水性のある短繊維
部分で水分を集積し、疎水性機能の長繊維で拡散させて
乾燥効率を高めるようになっているものであって、履用
時にソフトで反り良く、汗の良く取れるもので靴を脱
いだ時に急速に内部が乾燥し、エマルジョン溶剤の点状
固化による固定によって形崩れがなく効果の持続性がよ
い等の著効を有するものであり、具体的には次のような
効果を有しているものである。 a.足裏よりの発散される汗を浸透し、拡散し、蒸発を
容易にする。 b.短繊維で水分を吸収し保有することにより長繊維層
までの水分の浸透を極力排除する。 c.長繊維層の特性で急乾燥を容易にする。 d.短繊維層の特性でソフトで履き心地の良く靴使用時
の足指の動きを止める(靴膨潤化現象で足裏を優しく包
み固定化することができる。)。 e.中底作成時のモールド成型が容易でくせを付け易く
なる。 f.素材自体が化学繊維で軽く反り良い中底とな。 g.保形機能があり靴の変形を緩和でき。 h.抜気・消臭効果が高まる(急速乾燥と拡散力)。
【0008】
【実施例】ここで、本発明の実施例を説明する。すなわ
ち、親水性のあるレーヨン繊維と疎水性のあるポリエス
テル繊維の短繊維と、疎水性のあるポリエステル繊維
長繊維とを積層して界面複合し、親水性のあるエマルジ
ョン液の微小粒子状としたものを含浸しこれを乾燥固形
化(パウダー状化)させるバインダー処理を各層の繊維
群の密度に差をつけた状態で施すことによって基布を構
成し、この基布を中底(従来使用されている物も可)本
体に接着もしくは縫着により止着して中底部材を完成す
る。尚、図1は基布の構造模型図であって、同図中、二
重波状線1は長繊維を、一重波状線2は短・長繊維を、
黒丸3はエマルジョン溶剤をそれぞれ示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】基布の構造模型図である。
【符号の説明】
1 長繊維 2 短繊維 3 エマルジョン溶剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬渡 敬一郎 東京都中央区日本橋本町4丁目15番11号 ノガワケミカル株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−139102(JP,U) 実開 昭62−113702(JP,U) 実開 昭62−90505(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性のある繊維と疎水性のある繊維の
    短繊維層と、疎水性のある繊維の長繊維層とを積層して
    界面複合し、親水性のあるエマルジョン液の微小粒子状
    としたものを含浸して乾燥固形化させるバインダー処理
    を各層の繊維群の密度に差をつけた状態で施すことによ
    って得た基布を足の接触面にもつことを特徴とする靴の
    中底部材。
JP4100501A 1992-03-26 1992-03-26 靴の中底部材 Expired - Fee Related JP2640794B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59139102U (ja) * 1983-03-10 1984-09-17 アキレス株式会社 靴用中底材
JPS6290505U (ja) * 1985-11-28 1987-06-10
JPS62113702U (ja) * 1986-01-09 1987-07-20

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