JP2640534B2 - クッションカバーとクッションパッドの結合構造及びその組付け装置 - Google Patents

クッションカバーとクッションパッドの結合構造及びその組付け装置

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JP2640534B2
JP2640534B2 JP1088662A JP8866289A JP2640534B2 JP 2640534 B2 JP2640534 B2 JP 2640534B2 JP 1088662 A JP1088662 A JP 1088662A JP 8866289 A JP8866289 A JP 8866289A JP 2640534 B2 JP2640534 B2 JP 2640534B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はクッションカバーとクッションパッドの結合
構造及びその組付け装置に関し、例えば椅子等の組み立
てに利用される。
(従来の技術) クッションパッドがクッションカバーで覆われるクッ
ションつき椅子において、クッションパッドとクッショ
ンカバーとを結着せしめてクッションカバーにアクセン
トを付けるクッションカバーとクッションパッドの結合
構造であって、従来の技術は一例として実開昭62−4610
0号公報の「シートカバー」に開示されている。
ここではシートカバーが下部が開放された袋状表皮
と、この表皮の着座部分裏側に形成された吊込袋と、吊
込袋の長手方向に挿入され両端部がシートフレーム構成
部材に掛着されるワイヤとで構成されている。
また、クションカバーとクッションパッドとの組付装
置は特開昭58−116325号公報の「シートの組付装置」に
開示されており、ここではシート組付装置が装置本体
と、装置本体に取付けられた上下動駆動部と、上下動駆
動部に連結され上下自在の作動部と、装置本体に取付け
られ作動部の下方に位置する支持部とで構成され、前記
支持部上に、一方の面にシートフレームが固着され他方
の面からシートカバーを被覆したシートパッドを載置
し、シートフレーム側からシートパッドを作動部により
押圧して圧縮し、シートカバーの縁部に形成された止具
をシートフレームの縁部に形成された受部に係止するよ
うされている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記従来のシートカバーやシートの組付
装置には以下のような課題があった。
まず、シートカバーにおいては袋状表皮の着座部分裏
側に形成された吊込袋に挿入されたワイヤの両端部をシ
ートフレーム構成部材に掛着するのでシートフレームの
中央側とシートカバーの中央側を結合できるという利点
を有しているが、シートパッドと袋状表皮を結着する
際、シートパッドに袋状表皮を被せた後ワイヤを吊込袋
に挿入してワイヤの両端をシートフレーム構成部材に掛
着するようされているので、袋状表皮の底部側に位置す
るシートフレーム構成部材にワイヤを掛合する際、シー
トフレーム構成部材は袋状表皮が被せられて見えなくな
っている。このためワイヤを介してシートフレーム構成
部材を捜さねばならず極めて煩雑である。
また、この際ワイヤは吊込袋に挿入されているので、
その動かせる範囲が制限されシートフレーム構成部材を
捜す作業と捜し当てた後にシートフレーム構成部材にワ
イヤを掛合させる作業は極めて煩雑である。
さらには、この際のワイヤの動かし方が極めて複雑な
ためにシートフレーム構成部材にワイヤを掛合させるこ
とは人的作業でしかできなかった。
この結果、シートパッドと袋状表皮を結合させるため
に多大な人的労力と時間を費やさねばならず製造費用が
高価になるという問題があった。
さらにまた、作業が煩雑で筋力負担が高く腕部に職業
疾病が生じ易いという問題があった。
次に、シート組付装置においては一方の面にシートフ
レームが固着され他方の面からシートカバーを被覆した
シートパッドを支持部に載置し、シートフレームを介し
て作動部をシートパッドに押圧してシートパッドを機械
力で圧縮するようされているのでシートカバーを人力で
強く引張らなくてもシートカバーの縁部をシートフレー
ムの縁部に近接できるという利点を有しているが、例え
ばシートフレームの縁部に形成された受部としてのレー
ルの溝中心と袋状表皮の縁部に形成された止具の中心と
を整合させる機構がないので、作動部への押圧力を解除
して作動部をシートフレームから離反しシートパッドの
弾発力によりシートフレームが上昇してもシートフレー
ムの縁部に形成された受部としてのレールにシートカバ
ーの止具としてのカバー端末が嵌入されない。
このため、受部としてのレールに止具としてのカバー
端末を嵌入させることは人的作業でしかできなかった。
この結果、シートフレームにシートカバーを取付ける
ために多大な人的労力と時間を費やさねばならず、製造
費用が高価になっていた。
また、このシート組付装置の構成ではシートフレーム
の縁部にシートカバーの縁部を係止できるがシートフレ
ームの中央側とシートカバーの中央側とは結合できず、
前記実開昭62−46100号公報の「シートカバー」の組付
けには用をなさず人的作業により結合せざるを得なかっ
た。このため、作業が煩雑で筋力負担が高く腕部に職業
疾病が生じ易い。等の問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、クッションカバーに取付けられた被係止具とクッシ
ョンパッドに取付けられた係止具との係合動作の制約条
件を緩和し、単純な係合動作でクッションパッドとクッ
ションカバーを簡単に結合でき、しかも機械力で自動的
に結合できるクッションカバーとクッションパッドの結
合構造及びその組付装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成することのできる本発明のクッション
カバーとクッションパッドの結合構造は、所定形状に成
形されるクッションパッドの表面に形成される凹部内に
横方向に自由先端を有する係止具を設け、クッションカ
バー内面に取付けられた被係止具を前記係止具へ係合し
て前記クッションカバーを前記クッションパッドに結合
する構造であって、クッションカバーをクッションパッ
ドに取付ける際に、クッションパッドへ押圧されて前記
係止具よりクッションパッド内部側に沈下された状態で
前記係止と係合する方向へ移動される前記被係止具に設
けられた引掛け部を前記係止具に掛止めてクッションカ
バーをクッションパッドに結合することを特徴とする。
また、上記クッションカバーとクッションパッドを機
械力で自動的に結合させる組付装置は、クッションカバ
ーの内面に取付けられた被係止具をクッションパッド側
に配設された係止具に機械的に係止させてクッションカ
バーをクッションパッドに結合させる装置であって、ク
ッションパッドを所定位置に支持できるクッションパッ
ド支持部と、該クッションパッド支持部に接近離反自在
とされ該クッションパッド支持部上に支持されたクッシ
ョンパッドに被せられるクッションカバーを介して被係
止具をクッションパッド表面へ押圧して該被係止具に形
成される引掛け部を前記係止具よりもクッションパッド
の内部側へ圧入可能とされる押圧手段と、該押圧手段に
よって前記被係止具がクッションパッドに押圧されて引
掛け部が前記係止具よりもクッションパッドの内部側へ
圧入された状態において前記被係止具に形成される引掛
け部と前記係止具とが係合する方向にクッションカバー
または/およびクッションパッドを摺動させる手段とを
備えたことを特徴とする。
(作用) 以上のように構成すると、クッションカバーの内面に
連結具を介して取付けられた被係止具を横方向に自由先
端を有する係止具から離間されてクッションパッドの表
面に押圧して圧入して被係止具に形成された引掛け部を
前記係止具の自由先端よりクッションパッドの内部側に
沈下させる。この状態で引掛け部を係止具と係合する方
向へ移動させる。この移動によって引掛け部が係止具に
引っ掛かって係止され、これによってクッションカバー
がクッションパッドに結合される。
また、その組付装置においては、クッションパッド支
持部の所定位置にクッションパッドを支持させた後、こ
のクッションパッドに埋設される係止具からクッション
カバーに取付けられた被係止具を離間させて前記クッシ
ョンパッドの係止具埋設面側に前記クッションカバーの
被係止具が取付けられる内面を当接させて押圧手段を作
動させると押圧手段によりクションカバーを介して被係
止具をクッションパッドの表面に圧入する。これによ
り、前記被係止具に形成される引掛け部が前記係止具よ
りもクッションパッドの内部側に沈下される。
続いて、上記状態でクッションカバーまたは/および
クッションパッドを移動させる手段を作動させると前記
引掛け部と前記係止具とが係合する方向にクッションカ
バーとクッションパッドが摺動させられて前記引掛け部
が前記係止具に掛止される。これにより、自動的に被係
止具と係止具とが係合されクッションカバーがクッショ
ンパッドに結合される。
(実施例) 以下に本発明の実施例を図面に従って説明するが、こ
れにより本発明は何等限定されるものではない。
実施例1 第1図乃至第3図は本発明に係わるクッションカバー
とクッションパッドの結合構造の第1実施例を示してお
り、第2図乃至第3図に示されるように、クッションカ
バー1はウレタンフォームにより所定形状に成形された
クッションパッド4の外径形状に合うように予め袋状に
形成されており、クッションパッド4に被せることがで
きるように下部が解放されて、この解放部分からクッシ
ョンパッド4が挿入される。そして、クッションカバー
1の着座部分の裏側の適宜位置四箇所に取付けられ一箇
所当り2本の紐から成る連結具2,2の先端と被係止具3
の両端に形成された一対の押圧部3a,3aの端面とがそれ
ぞれ連結されることによりクッションカバー1に被係止
具3が取付けられている。
被係止具3は引掛け部としての断面円形の小径部3bの
両端に小径部3bと同心円とされて膨出される断面円形の
一対の押圧部3a,3aが形成されてダンベル状とされ、押
圧部3a,3aの接線と引掛け部としての小径部3bとの隙間
部3dに後述する係止具5の先端部が進入可能とされてい
る。
前記連結具2,2の位置は、クッションパッド4の上面
に形成された引込穴6と略一致する部分が好ましい。
一方、クッションパッド4はウレタンフォーム等弾性
材質から成り、この上面には前記連結具2,2と対向する
位置に引込穴6が形成され、この引込穴6の底面に接し
てクッションパッド4に鋳ぐるまされた横方向に自由先
端を有す棒状の係止具5が埋設されている。そして、こ
の係止具5の先端は四箇所とも同一方向を向かされて前
記引込穴6の略中央まで伸ばされている。
そして、前記被係止具3がその軸心が引込穴6の底面
と略平行とされ、かつ、係止具5の軸心と略直交されて
引込穴6の底面に圧入され、この被係止具3に形成され
た小径部3bが前記係止具5に係止されてクッションカバ
ー1がクッションパッド4側に結合されて吊り込まれて
いる。
そして、クッションパッド4の下面にボード7が固着
され、このボード7の縁部と前記クッションカバー1の
縁部が適宜手段で結合されている。
以上の構成において、クッションカバー1とクッショ
ンパッド4の組付け順序を説明する。
まず、第4図のようにクッションカバー1の外周壁四
方を裏返す。次いでクッションカバー1の着座部分裏面
をクッションパッド4の上面と対向させ被係止具3の長
手方向の中心と係止具5の軸心を整合させる。次いで第
4−(a)図のように被係止具3の押圧部3aの外周面を
係止具5の先端延長側に離間したクッションパッド4の
上面(または引込穴6の底面)に当接させる。次いでク
ッションカバー1を介して被係止具3をクッションパッ
ド4の表面に押圧して圧入しクッションパッド4の表面
を弾性変形させてクッションカバー1の裏面が引込穴6
の底面に当接すると被係止具3の小径部3bが係止具5よ
りもクッションパッド4の内部側(第4図において紙面
の下方)に沈下される。この際、一対の押圧部3a,3aに
当接されたクッションカバー1の裏面は一対の押圧部3
a,3aの表面に橋架されクッションカバー1の裏面と小径
部3bとの間に高さが3dとされる空隙が形成される。(第
4−(b)図) 次いでクッションカバー1またはクッションパッド4
を動かして小径部3bと係止具5が係合する方向に所定量
移動すると、係止具5とクッションパッド4を形成する
ウレタンフォームとの界面に小径部3bが進入して係止具
5に密着していたウレタンフォームが係止具5の先端部
から漸次剥離されながらクッションカバー1の裏面と一
対の押圧部3a,3aと引掛け部としての小径部3bとで形成
される空隙部に係止具5の先端部が進入する。これによ
り、係止具5とクッションパッド4を形成するウレタン
フォームとの剥離部に被係止具3の小径部3bが係入され
てクッションカバー1の着座部分がクッションパッド4
の着座部分に結合される。(第4−(c)図) この際、クッションパッド4の弾発力により小径部3b
は係止具5に押圧されているので容易に小径部3bが係止
具5から外れることはない。
次いでクッションカバー1を押圧していた荷重を解放
し、続いてクッションカバー1またはクッションパッド
4を動かしてクッションカバー1の外周壁とクッション
パッド4の外周壁を整合させ、常法によりクッションカ
バー1の外周壁四方を表返しクッションパッド4の下面
に固着されたボード7の縁部とクッションカバー1の縁
部を適宜手段で結合する。(第2図) かくして椅子のシートバックまたはシートクッション
等の椅子部材が組み立てられる。
なお、係止具5の先端は先端がボード7側を向くよう
に鉤状に曲げてもよい。
この際は被係止具3の小径部3bを鉤状に曲げられた係
止具の先端よりもさらにボード7側に近付くまで圧入し
なければならない。
次に、その組付装置を第5図に従って説明する。
本実施例による組付装置の特徴とする所は、クッショ
ンパッドを所定位置に支持できるクッションパッド支持
部11に接近離反自在とされ裏返したクッションカバーを
所定位置に支持できクッションパッド支持部11上に支持
されるクッションパッドの着座部分表面に前記クッショ
ンカバーの着座部分裏面を接近離反させるカバー支持部
と前記クッションパッド支持部11に接近離反自在とされ
該クッションパッド支持部11上に支持されたクッション
パッドに被せられるクッションカバーを介してクッショ
ンカバーに取付けられる被係止具をクッションパッド表
面へ押圧して該被係止具に形成される引掛け部をクッシ
ョンパッドに埋設される係止具よりもクッションパッド
の内部側へ圧入可能とされる押圧手段とを一体化した点
にある。
第5図において、フレーム10が略「C」状とされ、フ
レーム10の上部下面に上下動駆動装置としてのシリンダ
14が固着されている。シリンダ14は上下方向に駆動され
る進退軸14aを有し、この軸14aの下端はクッションカバ
ー1を所定位置に支持できるカバー支持部として兼用さ
れる押圧手段12の上面に連結されている。押圧手段12の
下部はカバー支持部とされて前記クッションカバー1の
着座部分表側と当接するようされており、クッションカ
バー1を所定位置に支持できる構造とされている。
そして、フレーム10の下部側に被係止具3に形成され
る引掛け部と係止具5とが係合する方向にクッションパ
ッド4を移動させる手段とされる水平駆動部としてのシ
リンダ13が固着されている。シリンダ13は水平方向に駆
動される進退軸13aを有し、この軸13aの右端はフレーム
10の下部上面に進退自在に取付けられるクッションパッ
ド支持部11の左側面に連結されている。クッションパッ
ド支持部11の上面はクッションパッド4に固着されたボ
ード7を介してクッションパッド4を所定位置に支持で
きる構造とされている。
以上の構成においてその作用を説明すると、クッショ
ンカバー1の着座部分表面を押圧手段12のカバー支持部
下面に当接させ、続いてクッションカバー1の外周壁四
方を裏返して押圧手段12のカバー支持部側面に当接させ
る。これにより、クッションカバー1は押圧手段12に形
成されるカバー支持部の所定位置に支持される。続いて
図示しないクランパーを作動させてクッションカバー1
を前記カバー支持部に保持させる。
一方、下面にボード7が固着され上面には係止具5が
埋設された引込穴6が形成されたクッションパッド4を
ボード7に貫設された図示しない穴とクッションパッド
支持部11上面に突出する図示しない位置決めピンとを嵌
合させてボード7の下面をクッションパッド支持部11の
上面に当接させてセットする。これにより、クッション
パッド4はクッションパッド支持部11の所定位置に支持
される。続いて図示しないクランパーを作動させてクッ
ションパッド4の下面に固着されたボード7をクッショ
ンパッド支持部11に保持させる。
以上のごとくクッションカバー1とクッションパッド
4をクランプすると、クッションカバー1に取付けられ
た被係止具3の押圧部3aの外周面とクッションパッド4
に取付けられた係止具5の先端とは第5図のhだけ間隔
が開けられると共に被係止具3の長手方向の中心と係止
具5の軸心とが整合されるようされている。
かくして、シリンダ14に圧力流体を供給して進退軸14
aを下方に動かして押圧手段12に形成されるカバー支持
部を所定量下降させると、係止具5の先端前方のクッシ
ョンパッド上面にクッションカバー1を介して被係止具
3の押圧部3aが押圧されてクッションパッド表面を弾性
変形させ被係止具3の小径部3bが係止具5よりもクッシ
ョンパッド4の内部側に圧入される。続いて、シリンダ
13に圧力流体を供給して進退軸13aを左方に動かしてク
ッションパッド支持部11を左行させてクッションパッド
4を左行させると被係止具3に係止具5の先端が接近
し、前述同様に係止具5の先端部に密着していたウレタ
ンフォームが係止具5の先端から漸次剥離され、ついに
は係止具5の先端部とこの先端部から剥離されたウレタ
ンフォームとの界面間に小径部3bが進入して係止具5に
被係止具3の引掛け部としての小径部3bが係止される。
続いて、図示しない弁を切換えてシリンダ13の進退軸13
aを右行させクッションカバー1の着座部の周縁とクッ
ションパッド4の周縁を整合させる。続いてクッション
カバーのカバー支持部へのクランプ状態を解除し裏返さ
れていたクッションカバー1の外周壁四方を常法により
表返してクッションパッド4に被せ、クッションカバー
1の縁をクッションパッド4の下面に固着されたボード
7の縁に結合する。
続いて図示しない弁を切換えてシリンダ14に圧力流体
を供給して進退軸14aを上方に動かして押圧手段12を上
昇させクッションカバー1から離反させる。これによ
り、クッションパッド4が弾性復元して第2図乃至第3
図断面図のように係止具5の下面側(第2図のボード7
と対向する側)に小径部3bが係止させられクッションカ
バー1は引込穴6内へ若干引き込まれてアクセント部が
形成される。
続いてクッションパッド4の下面に固着されたボード
7のクッションパッド支持部11へのクランプ状態を解除
しクッションパッド4にクッションカバー1が吊り込ま
れて結合された椅子部材をクッションパッド支持部11か
ら取出せばよい。
なお、クッションパッド支持部11は自動的に原位置に
戻るようされているので椅子部材は取出したら直ちに次
の組付けをするための待機状態になっている。
また、本実施例ではカバー支持部と押圧手段とを兼用
させたが、これに限られるものではない。すなわち、第
6図のように、進退軸14aの先端に前記カバー支持部兼
押圧手段12に代えて、クッションカバーを所定位置に支
持でき前述同様にエアシリンダ14の作動により上下動自
在とされるカバー支持部23′を取付け、該カバー支持部
23′に支持されるクッションカバー1に取付けられた被
係止具3をクッションパッド4に押圧する方向に進退自
在とされる押圧手段としての専用の押圧子12aを配設
し、これを図示しないシリンダ等を介して作動させても
よい。これにより、被係止具3をクッションパッド4の
表面に圧入する深さをコントロールできる効果がある。
また、第7図のように深さの深い袋状表皮の側壁部を
吊り込む場合は第8図に示す組付装置を用いると前述同
様に人的作業を介さずに吊り込むことができる。
すなわち、上下動自在のクッションパッド支持部21の
上面所定位置にクッションパッド4′の下面を支持さ
せ、このクッションパッド4′の上方からクッションカ
バー1′を被せた後、上下動自在とされるカバー支持部
23に連結具を介して連結される一対のチャック部にクッ
ションカバー1′の開口部の縁部を把持させる。
続いて、L型フレーム20に取付けられた別の駆動部を
介してカバー支持部23を下降させてクッションカバー
1′を下方に引張ると共にクッションパッド支持部21を
所定量上昇させるとクッションカバー1′の着座部裏面
に連結具を介して連結される被係止具3′がクッション
パッド4′の表面に形成された引込穴の底面に配設され
先端がクッションカバー1′の開口部側を向かされた係
止具5′の先端よりクッションカバー1′の開口部側に
移動する。
前記カバー支持部23が所定量下降すると、L型フレー
ム20に取付けられた駆動部を介して押圧手段22bが着座
部側から、押圧補助手段22aが背裏側からそれぞれクッ
ションパッド4′に近接してクッションカバー1′が被
せられたクッションパッド4′を協働して圧縮弾性変形
させる。これにより、前記実施例同様にクッションカバ
ー1′を介して被係止具3′がクッションパッド4′の
表面に圧入されて被係止具3′の引掛け部としての小径
部が係止具5′よりもクッションパッド4′の内部側に
圧入される。この状態で、クッションパッド支持部21を
下降させてクッションパッド4′を下降させると共にカ
バー支持部23を上昇またはクッションカバー1′の縁部
の把持状態を解放すると、被係止具3′と係止具5′と
が係合する方向に移動し、前記実施例同様に被係止具
3′の引掛け部としての小径部が係止具5′に係止され
る。
続いて押圧手段22b,押圧補助手段22aをクッションカ
バー1′から離反させるとクッションパッド4′は左右
方向に復元する。かくして、前述実施例同様にクッショ
ンカバーが引込穴内へ若干引き込まれてアクセント部が
形成され、クッションカバーがクッションパッド側に吊
り込まれて結合できる。なお、上記実施例では被係止具
の形状をダンベル状としたがこれに限るものではない。
すなわち、係止箇所が多ければその数に応じてダンベル
状の被係止具を軸方向に直列に一体的に連結した態様の
ものでもよい。
また、第1実施例同様、係止具の自由先端部に係止さ
れ該係止具の軸に対して軸が略直交して係止される引掛
け部としての小径部を有す被係止具の態様は第9図の
(a)(b)に示すように、複数の小径部3b′を立体的
に配設させた被係止具でも良い。この際は、各々の小径
部3b′を係止具5又は係止具5′の自由先端が進入可能
に間隔を空けて配設し、これ等小径部3b′の両端に小径
部3b′断面よりも大径とされる円{(a)図では2点鎖
線で示す}に内接する略三角状またはリング状の一対の
膨出部を押圧部3a′として形成させ、複数の小径部3b′
の内の一箇所を連結具2′を介してクッションカバーに
連結させると他の小径部3b′が引掛け部3cとしての役割
を担う。この場合は、押圧部3a′としての膨出部をクッ
ションパッドに押圧して圧入すると、連結具2′に連結
されていない他の複数の小径部3b′が引掛け部3cとして
機能し、少なくとも一箇所が前記係止具の自由先端より
クッションパッドの内部側に沈下される。この形状によ
る作用も前述実施例同様であり、この状態で係止具と被
係止具が係合する方向に移動すると前記複数の引掛け部
3cの内、前記係止具の自由先端よりクッションパッドの
内部側に沈まされ、且つ係止具に最も接近した引掛け部
3cが係止具に係止される。
また、被係止具3の軸と係止具5′の軸とが略平行と
される場合は第9図の(c)に示すように、被係止具の
小径部の両端に存する膨出部に複数の引掛け部3cを形成
するとよい。例えば、小径部3b′の両端に十文字状とさ
れそれぞれの先端が同一方向に鈎状に曲げられた一対の
膨出部を取付け、鈎状に曲げられた先端部の外面が押圧
部3a′とされ鈎状に曲げられた先端部の内面が引掛け部
とされる形状のものでもよい。この際は小径部3b′とク
ッションカバーを連結具2′を介して連結させ、係止具
5″は小径部3b′軸と略平行に配設される長尺状の形状
とされる。この形状による作用も前述実施例同様であ
り、押圧部3a′をクッションパッドに押圧して圧入する
と小径部3b′を介して対向される押圧部3a′に形成され
る少なくとも一対の引掛け部3c,3cが係止具5″よりク
ッションパッドの内部側に沈まされ、この状態で係止具
5″と被係止具が係合する方向に移動すると前記一対の
引掛け部3c,3cが係止具5″に停止される。
(発明の効果) 以上のように本発明によると、クッションカバーの着
座部裏側に取付けた被係止具をクッションカバーを介し
てクッションパッドの表面に圧入した状態で前記被係止
具とクッションパッドに取付けられた係止具とが係合す
る方向にクッションカバーまたは/およびクッションパ
ッドを摺動させると、前記被係止具に形成された引掛け
部が前記係止具に係止されるので被係止具に手を触れな
くてもワンタッチで簡単に、しかも着脱可能にクッショ
ンカバーをクッションパッドに吊り込むことができる。
また、上記のように、クッションカバーを介して前記
被係止具を前記クッションパッドに押圧して圧入した状
態で被係止具とクッションパッドに取付けられた係止具
とが係合する方向にクッションカバーまたは/およびク
ッションパッドを摺動させる動作は機械的に作り出すこ
とができるので、この係合動作を機械で自動的に行うこ
とができる。
従って、従来は人的作業でしかできなかった吊り込み
作業を機械化することができ、人的作業による被係止具
の引掛け部を係止具に引掛ける作業を排除できる等の優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による第1実施例の椅子部材を示す斜視
図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図は第2図
のB−B線断面図、第4図は第1実施例の椅子部材の組
付順序を示す工程図、第5図は本発明による第1実施例
の椅子部材の組付装置の要部断面図、第6図は本発明に
よる第1実施例の椅子部材の組付装置を構成する作動部
の応用例を示す要部断面図、第7図は本発明による他の
実施例の椅子部材を示す断面斜視図、第8図は本発明に
よる他の実施例の椅子部材の組付装置の要部断面図、第
9図は本発明による他の実施例の被係止具の斜視図、第
10図は従来技術を示す要部断面図。 1、1′……クッションカバー 2、2′……連結具 3、3′……被係止具 3a、3a′……押圧部 3b、3b′……小径部 3c……引掛け部 3d……隙間部 4,4′……クッションパッド 5、5′、5″……係止具 6……引込穴 7……ボード 10、20……フレーム 11、21……クッションパッド支持部 12、12b……押圧手段 12a……押圧子 13、14……シリンダ 13a、14a……進退軸 22a……押圧補助手段 23、23′……カバー支持部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状に成形されるクッションパッドの
    表面に形成される凹部内に横方向に自由先端を有する係
    止具を設け、クッションカバー内面に取付けられた被係
    止具を前記係止具へ係合して前記クッションカバーを前
    記クッションパッドに結合する構造であって、クッショ
    ンカバーをクッションパッドに取付ける際に、クッショ
    ンパッドへ押圧されて前記係止具よりクッションパッド
    内部側に沈下された状態で前記係止具と係合する方向へ
    移動される前記被係止具に設けられた引掛け部を前記係
    止具に掛止めてクッションカバーをクッションパッドに
    結合することを特徴とするクッションカバーとクッショ
    ンパッドの結合構造。
  2. 【請求項2】クッションカバーの内面に取付けられた被
    係止具をクッションパッド側に配設された係止具に機械
    的に係止させてクッションカバーをクッションパッドに
    結合させる装置であって、クッションパッドを所定位置
    に支持できるクッションパッド支持部と、該クッション
    パッド支持部に接近離反自在とされ該クッションパッド
    支持部上に支持されたクッションパッドに被せられるク
    ッションカバーを介して被係止具をクッションパッド表
    面へ押圧して該被係止具に形成される引掛け部を前記係
    止具よりもクッションパッドの内部側へ圧入可能とされ
    る押圧手段と、該押圧手段によって前記被係止具がクッ
    ションパッドに押圧されて引掛け部が前記係止具よりも
    クッションパッドの内部側へ圧入された状態において前
    記被係止具に形成される引掛け部と前記係止具とが係合
    する方向にクッションカバーまたは/およびクッション
    パッドを摺動させる手段とを備えたことを特徴とするク
    ッションカバーとクッションパッドとの組付け装置。
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JPS5936772A (ja) * 1982-08-23 1984-02-29 帝人株式会社 シワ加工織物の製造方法

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