JP2639568B2 - 細胞増殖抑制剤 - Google Patents

細胞増殖抑制剤

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、細胞増殖抑制作用,血管新生抑制作用を有
し、癌または自己免疫疾患の治療および予防に用いられ
る細胞増殖抑制剤に関するものである。
[従来技術] 細胞増殖は生物が成長あるいは生命を維持していくう
えで欠くことの出来ない機能である。高等動物では多く
の組織や臓器が各々独自の増殖機構を有しており、それ
らは様々な制御機構によって調節されている。近年、生
体内から数10種類の細胞増殖を正に制御する物質、即ち
“細胞増殖因子”が分離、精製されつつあり、個体の形
成、維持に重要な役割を果たしていることが明らかにさ
れている。一方、細胞増殖の異常、特に制御を外れた無
制限の増殖が各種の疾患と関係しているとの報告も多
い。例えば、ガンはその典型といえる。またガン細胞は
増殖を維持していくために、血管の新生を促進させる物
質を放出して、ガン組織周辺やその内部に脈管を形成さ
せることが分かってきているが、この因子(血管新生因
子)が血管内皮細胞に対して強力な増殖促進活性を持つ
ことが明らかにされつつある。またこのような血管新生
は慢性炎症、糖尿病性網膜症、乾せん、リマウチ性関節
炎等の病態時にも認められ、これらの疾患の進展に対す
る関与が示唆されている。
また、免疫担当細胞特にリンパ球の活性化にも種々の
細胞増殖因子が関与していることが分かってきており、
自己免疫疾患あるいはアレルギー疾患の憎悪因子の一つ
として、これら細胞増殖因子の過剰産生や過剰応答が考
えられている。従って、上記疾患に関与している細胞増
殖因子に対して選択的に阻害したり、応答を抑制する薬
物が開発されれば、これらの疾患に対して有効な予防、
治療手段となりうるし、臓器移植時の拒否反応の抑制に
も有効と思われる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はヒドロキサム酸誘導体を含有してなる細胞増
殖抑制剤を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 一般式 (式中、R1,R2は同一または異なってメチル基またはメ
トキシ基を示すか、R1とR2が互いに結合しR1とR2で−CH
=CH−CH−を示す。R3は置換されていてもよい芳香族基
または異項環基を、nは2〜8の整数を示す。)で表わ
されるヒドロキサム酸誘導体を有効成分として含有して
なる細胞増殖抑制剤。
である。
本発明の細胞増殖抑制剤は有効成分として一般式
(I)で表わされるヒドロキサム酸を含む組成物であ
る。
前記一般式(I)中、R3で示される芳香族基としては
たとえばフェニル基,ナフチル基,インダニル基(4−
インダニル,5−インダニル)などのアリール基があげら
れ、異項環基としては酸素原子,窒素原子および硫黄原
子の少なくとも一個を環構成原子として含有する5また
は6員環の単環性化合物または二環性化合物があげられ
その具体例としては、たとえばチエニル基(2−チエニ
ル,3−チエニル),フリール基(2−フリール,3−フリ
ール),ピリジル基(2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピ
リジル),キノリル基(4−キノリル,8−キノリル),
イソキノリル(4−イソキノリル,8−イソキノリル)な
どがあげられる。なかでもフェニル,チエニルが好まし
い。これら芳香族基および異項環基は環上の任意の位置
に1〜5個、好ましくは1〜3個の置換基を有していて
もよく、このような置換基としてはたとえばフッ素,塩
素,臭素などのハロゲン原子、メチル,エチル,プロピ
ルなど炭素数1〜3のアルキル基,メトキシ,エトキ
シ,プロポキシなど炭素数1〜3のアルコキシ基などが
あげられる。R3としては、フェニル,4−フルオロフェニ
ル,4−メトキシフェニル,5−メチル−2−チエニルが好
ましい。nは4〜6の整数が好ましく、さらに好ましく
は5,6である。
一般式(I)で表わされる化合物は (式中、各記号は前記と同意義である)で表わされる化
合物にカルボン酸活性化剤を反応させてカルボキシル基
における反応性誘導体に導きついでこれにヒドロキシル
アミンを反応させることによって製造することができ
る。
化合物(II)とカルボン酸活性化剤の反応において、
カルボン酸活性化剤としてはたとえばチオニルクロライ
ド,五塩化リン,クロル炭酸エステル(クロル炭酸メチ
ル,クロル炭酸エチル,),オキザリルクロライド,カ
ルボジイミド類(例、N,N−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(DCC))などがあげられるが、カルボジイミド
類とパラニトロフェノールまたはヒドロキシコハク酸イ
ミドを併用してもよい。この反応は通常たとえば塩化メ
チルン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、テ
トラヒドロフラン(THF),ジオキサン,ジメチルエー
テル,ジエチルエーテル、イソプロピルエーテルなどの
エーテル類,N,N−ジメチルホルムアミドまたはこれらの
混合溶媒などの存在下におこなわれる。反応温度は通常
−10℃〜50℃である。
この反応において、カルボン酸活性化剤として塩化チ
オニル,オキザリルクロライドまたは五塩化リンを用い
た場合は反応性誘導体として酸ハライドが得られ、カル
ボン酸活性化剤としてクロル炭酸エステルを用いた場合
には反応性誘導体として混合酸無水物が得られ、またカ
ルボン酸活性化剤としてカルボジイミド類を用いた場合
には反応性誘導体として活性エステルが得られる。
化合物(II)のカルボキシル基における反応性誘導体
とヒドロキシルアミンとの反応は、該反応性誘導体が酸
ハライドである場合はたとえばジクロルメタン,テトラ
ヒドロフラン,アセトンなどの溶媒中、脱酸剤(ピリジ
ン,トリエチルアミン,炭酸カリウム,炭酸ナトリウ
ム,炭酸水素カリウム,炭酸水素ナトリウム)の存在下
に無水または含水条件下に行なわれる。反応温度は−10
℃〜30℃程度である。該反応性誘導体が活性エステルま
たは混合酸無水物である場合は化合物(II)とカルボン
酸活性化剤との反応で用いた溶媒と同様な溶媒中で行な
うことができる。この場合の反応温度は通常0〜30℃で
反応時間は1〜5時間である。
かくして製造されるヒドロキサム酸誘導体(I)は、
自体公知の分離,精製手段(例、クロマトグラフィー,
結晶化法)などにより単離採取することができる。
ヒドロキサム酸誘導体(I)は、構造上キノン核側鎖
アルファ(α)炭素において不斉中心をもつため光学活
性を有する化合物が存在する。従って化合物(I)は光
学活性化合物およびラセミ化合物のいずれも含むことを
意味する。
化合物(I)は各種細胞(内皮細胞,リンパ球,ガン
細胞など)の増殖抑制作用を有し、そのため、血管新生
抑制作用,免疫抑制作用,ガン細胞増殖抑制作用を有す
る。しかも毒性,副作用は極めて低い。したがって化合
物(I)は哺乳動物(マウス,ラット,ウサギ,サル,
馬,人など)に対して糖尿病性網膜症,乾せん,リマウ
チ,慢性炎症,自己免疫疾患,癌などの諸疾患の治療お
よび予防に有用である。また臓器移植時における拒否反
応の抑制にも有用である。
さらに、化合物(I)は、多価不飽和脂肪酸(リノー
ル酸,γ−リノリン酸,α−リノレン酸,アラキドン
酸,ジホモ−γ−リノレン酸,エイコサペンタエン酸)
の代謝改善、特に過酸化脂肪酸の生成抑制作用(抗酸化
作用)あるいは5−リポキシゲナーゼ系代謝産物(例、
ロイコトリエン類,5−ヒドロキシエイコサテトラエン
酸,5−パーオキシエイコサテトラエン酸,リポキシン類
など)の生成抑制作用も有しており、哺乳動物に対して
気管支端息,炎症,即時性アレルギー,動脈硬化,アテ
ローム変性動脈硬化,脂肪肝,肝炎,肝硬変,過敏症肺
臓炎などの諸疾患に対して治療および予防効果が期待さ
れ、たとえば抗端息剤,抗アレルギー剤,脳循環器系改
善剤,冠状動脈硬化予防剤,免疫調整剤,プロスタグラ
ンジン−トロンボキサン代謝改善剤,脂肪肝,肝炎,肝
硬変,過敏症肺臓炎治療剤などの医薬として有用であ
る。
本発明の細胞増殖抑制剤は、その有効成分である化合
物(I)自体をそのまま投与することもできるが、一般
には種々の自体公知の薬学的に許容される担体,賦形剤
などと混合した医薬組成物として投与される。このよう
な医薬組成物の剤形としてはたとえば錠剤,カプセル剤
(ソフトカプセル,マイクロカプセルを含む),顆粒
剤,散剤,シロップ剤,液剤,注射剤,坐剤などがあげ
られ、これらは常法によって調整することができる。本
発明の細胞増殖抑制剤は経口的もしくは非経口的に人を
含む哺乳動物に投与することができる。投与量は投与対
象,投与ルート,症状などによっても異なるが、たとえ
ば、成人1日当り通常約0.1mg/kg〜40mg/kg体重程度,
好ましくは0.2mg/kg〜20mg/kg体重程度を経口的または
非経口的に投与するのが好都合である。
化合物(II)はたとえば特開昭61−44840に記載の方
法によって製造することができる。
[発明の効果] 本発明に係る細胞増殖抑制剤は細胞増殖抑制作用を有
し、血管の新生を阻止し、癌細胞の増殖を抑制し、免疫
を抑制するため、制癌剤として用いられるほか、臓器移
植時における拒否反応を抑制するために用いることがで
きる。
[実施例] 参考例1 7−(4−メトキシフェニル)−7−(3,5,6−トリ
メチル−1,4−ベゾキノン−2−イル)−ヘプタン酸
(1.3g,3.3mmol)をジクロメタン(20ml)に溶かし、オ
キザリルクロライド(1ml)を室温にて加えた。反応液
を50℃で1時間撹拌した後、減圧下に溶媒を留去した。
得られた残留物をTHF(5ml)を溶かし、ヒドロキシルア
ミン塩酸塩(1g,14mmol)のTHF(10ml)と飽和重曹水
(10ml)の混合液に室温下で滴下した。室温にて1時間
撹拌後反応液に酢酸エチル(20ml)を加えた。有機層を
水洗、乾燥後、減圧濃縮して7−(4−メトキシフェニ
ル)−7−(3,5,6−トリメチル−1.4−ベゾキノン−2
−イル)−ヘプタノヒドロキサム酸(0.6g,42%)を得
た。物性は第1表に化合物No.8として記載した。同様に
して第1表中の化合物No.1,4,10,11,12,13,14,15,16,1
7,19,20,21,22,23,24,25および26を製造した。
参考例2 7−(4−フルオロフェニル)−7−(3,5,6−トリ
メチル−1,4−ベゾキノン−2−イル)−ヘプタン酸
(0.8,2.2mmol)をジクロルメタン(20ml)に溶かし、
オキザリルクロライド(0.5ml)を室温にて加えた。反
応液を50℃で1時間撹拌した後、減圧下に溶媒を留去し
た。得られた残留物をTHF(5ml)に溶かし、ヒドロキシ
ルアミン塩酸塩(0.5g,7mmol)のTHF(10ml)と飽和重
曹水(10ml)の混合液に室温下で滴下した。室温にて1
時間撹拌後反応液に酢酸エチル(20ml)を加えた。有機
層を水洗、乾燥後、減圧濃縮し、残留物をイソプロピル
エーテルから再結晶して7−(4−フルオロフェニル)
−7−(3,5,6−トリメチル−1,4−ベゾキノン−2−イ
ル)−ヘプタノヒドロキサム酸(0.7g,85%)を得た。
物性は第1表に化合物No.6として記載した。同様にして
第1表中の化合物No.2,3,5,7,9および18製造した。
実施例1 (カプセル剤) (1)化合物No.5 50mg (2)微粉末セルロース 30mg (3)ラクトース 37mg (4)ステアリン酸マグネシウム 3mg 計 120mg (1),(2),(3)および(4)を混合してゼラ
チンカプセルに充填した。
実施例2 (軟カプセル剤) (1)化合物No.13 50mg (2)トウモロコシ油 100mg 計 150mg 実施例3 (錠剤) (1)化合物No.6 50 mg (2)ラクトース 34 mg (3)トウモロコシ澱粉 10.6mg (4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5 mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg (6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20 mg 計 120 mg 常法に従ってこれらを混合して錠剤機により打錠し
た。
実験例1 〔モルモット多形核白血球由来の5−リポキ
シゲネースに対する阻害作用(10-5M)〕 5−リポキシゲネースは、モルモット腹腟白血球より
得た酵素標品を用いた。リポキシゲネース活性測定には
25μM[1−14C]アラキドン酸(5×104cpm)を基質
として、50mMリン酸緩衝液(pH7.4),2mMCaCl2,2mM ATP
および酵素を含む反応液(200μ)を用いた。25℃で,
2分間プレインキュベートした後、[1−14C]アラキド
ン酸(5×104cpm)を添加し、25℃で3分間反応後、そ
の反応液を酸性にし、アラキドン酸および代謝産物をエ
ーテルで抽出した。エーテル層の放射活性はシリカゲル
薄層クロマトグラフィーで石油エーテル:エチルエーテ
ル:酢酸(15:85:0.1)の展開溶媒を用い、−10℃で展
開した。展開後、薄層プレートのオートラジオグラフィ
ーをとった後、薄層プレートから放射活性部位のシリカ
ゲルをかき取り、生成物の放射活性を計数した。薬物は
反応開始2分前に添加した。
実験例2 〔血小板膜画分とU−46619(PGH2/TXA2)の
結合阻害反応〕 モルモットの採血および血小板膜画分の調製はエス・
シー・ハング(S.C.Hung)らの方法[Biochim.Biophys
Acta,728,171−178(1983)]に準じて行なった。ハー
トレー(Hartle)系モルモットをエーテル麻酔下、心臓
から採血し、3.15%クエン酸ナトリウム液(最終濃度1m
Mアスピリン含有)に懸濁した(クエン酸ナトリウム
液:全血=1:9)。クエン酸ナトリウム加血液を3000rp
m,5−6秒間遠心し、platelet rich plasma(PRP)を
分離した。PRPをさらに4800rpm,10分間4℃で遠心し、
血小板ペレットを得た。血小板ペレットは30mlの25mM T
ris−Hcl緩衝液(5mM MgCl2含有,pH7.4)で洗浄し、同
じ緩衝液で懸濁し、血小4板はsonicatorを用いて、破
壊した後、10000rpmで1hr遠心し、膜画分を緩衝液で懸
濁した。蛋白定量はBiorad protein assayキットを用い
て行ない、1−1.5mg/ml蛋白に調製した。
Binding assayは次の方法で行なった。[3H]U−466
19 4nM,薬液10-9−10-5Mおよび血小板膜画分100μg蛋
白からなる反応液を25℃(室温)で30分インキュベート
した。反応液はグラスフィルター(GF/C)でろ過し、上
記緩衝液で2回洗浄し、グラスフィルターを液体シンチ
レーター(アニオン系)4mlに入れ、放射能活性を測定
した。化合物番号 IC50(M) 8 6.0 14 2.6 実験例3 〔ヒト臍帯静脈血管内皮細胞の細胞増殖阻害
の検定〕 ヒト血管内皮細胞はヒト臍帯静脈より、トリプシン酵
素溶液による流法により得られ、GIT培地(大五栄養化
学)に、2.5%ウシ胎児血清および2.0ng/mlのヒト組み
替え線維芽細胞増殖因子(以下、rFGFと略す。当社生物
工学研究所において作製)を添加した培養液にて継代維
持されたものを使用した。
2×103個のヒト血管内皮細胞の懸濁液、100μを、
96穴培養皿(Nunc,1−67008)に播種し、ガス制御恒温
槽で培養する。翌日、終濃度2ng/mlになるようなrFGF
と、種々の濃度の検体を含む培地、100μを加えた。
検体はジメチルスルホキシド(以下、DMSO)溶液に溶解
し、DMSO終濃度が0.25%以下になるように培養液にて希
釈した。3日目培養の後、検体を含む培養液を吸引除去
し、1mg/mlのMTT溶液(3−(4,5−ジメチル−2−チア
ゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウムブロ
マイドを培養液に溶解)を100μ加え、4時間保温し
た。その後、100μの10%SDS溶液(ソジウムドデシル
スルフェート水溶液)を加えて5−6時間保温して、細
胞およびMTT色素を可溶化し、分光光度計にてOD590値を
測定した。検体を加えない対照群のOD値を100%とし、5
0%のOD値を与える化合物濃度、IC50値により各検体
の、内皮細胞増殖阻害活性を比較検討した。化合物番号 IC50(μg/ml) 1 10 2 0.63 3 1.25 4 0.63 5 0.63 6 1.25 7 1.25 8 0.63 9 1.25 10 25 11 5.0 12 0.08 13 <0.08 14 <0.63 15 <0.63 16 1.25 17 20 実験例4 〔IL−2依存性細胞(NKC−3)の細胞増殖
阻害の検定〕 96穴平底マイクロプレートの各穴にNKC−3細胞(4
×105個/穴)を50μ、IL−2溶液(0.067U/ml)を20
μ、更に検体(DMSO溶液)を40μ入れ、37℃で20時
間培養した(培養液:RPMI1640−20%ESC)。各穴にMTT
溶液20μを加え、37℃で4時間保温した。続いて各穴
に10%SDS溶液100μを加え、37℃で一晩放置して、細
胞およびMTT色素を可溶化し、分光光度計にて590nmの吸
光度を測定した。検体を加えない場合の吸光度を100と
して、50%吸光度を与える化合物濃度をIC50値とした。化合物番号 IC50(M) 5 4.1×10-5 実験例5 〔ニワトリ胚漿尿膜法による血管新生抑制活
性アッセイ法〕 培養ニワトリ胚漿尿膜を使用する血管新生抑制活性の
アッセイ法は、テイラーらの方法の変法を用いて評価し
た〔テイラーほか、S.Taylor&J.Folkman,Nature,297,3
07(1982)〕。3日齢の有精卵の殻を除去して培養し、
10(または11)日齢に達した胚を使用した。血管新生物
質であるECGS(endothelial cell growth supplement、
コラボレイチブ リサーチ社)とともに検体(100μ
g)の水溶液または水懸濁液を透明プラスチック製ディ
スク上で乾固し、漿尿膜上に付置し、2(または3)日
後に実体顕微鏡下に血管新生の有無をコントロールと比
較して判定した。化合物番号 有 効 性 8 + 9 + 14 + 15 + 実験例6 各群5匹ずつの雄性ICRマウス(8週齢)を使用し
た。3日間検体(化合物番号5) 100mg/kg/dayを皮下投与した。投与液は0.5%アラビ
アゴムを含む生理食塩水に溶解し100mg/10ml/kg体重で
投与した。
[結果] 薬物投与開始後4日間の観察機関中、死亡例はなく、
体重減少等の異状は観察されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 333/24 C07D 333/24 521/00 521/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1,R2は同一または異なってメチル基またはメ
    トキシ基を示すか、R1とR2が互いに結合しR1とR2で−CH
    =CH−CH=CH−を示す。R3は置換されていてもよい芳香
    族基または異項環基を、nは2〜8の整数を示す。)で
    表わされるヒドロキサム酸誘導体を有効成分として含有
    してなる細胞増殖抑制剤。
  2. 【請求項2】一般式(I)中、nが4〜6である請求項
    1記載の細胞増殖抑制剤。
  3. 【請求項3】一般式(I)中R3がメチルで置換されてい
    てもよいチエニル基である請求項1記載の細胞増殖抑制
    剤。
  4. 【請求項4】一般式 (式中R1およびR2は前記と同意義であり、R4は水素原
    子,メチル基,メトキシ基,塩素原子またはフッ素原子
    を示す。)で表わされる請求項1記載の細胞増殖抑制
    剤。
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