JP2638199B2 - 管端内アプセット付き管の製造方法 - Google Patents
管端内アプセット付き管の製造方法Info
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- JP2638199B2 JP2638199B2 JP13544189A JP13544189A JP2638199B2 JP 2638199 B2 JP2638199 B2 JP 2638199B2 JP 13544189 A JP13544189 A JP 13544189A JP 13544189 A JP13544189 A JP 13544189A JP 2638199 B2 JP2638199 B2 JP 2638199B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は例えばその管端部にねじが形成されるドリ
ル、パイプ等の油井管のごとき管材の管端部に内アプセ
ットを有する管を冷間で製造する方法に関する。
ル、パイプ等の油井管のごとき管材の管端部に内アプセ
ットを有する管を冷間で製造する方法に関する。
従来の技術 従来、内アプセット付き管は、アプセット率（アプセ
ット肉厚／原管肉厚）に関係なく熱間加工により製造さ
れているが、熱間スケール生成によるねじ加工前の黒皮
除去や表面のしわ疵除去を必要とする場合があり、歩留
り、工数の面から不利であった。また、アプセット加工
終了部近傍では管端加熱の影響により軟化し、アプセッ
ト加工の際にその圧縮荷重により“くびれ”や外径楕円
変形等を生じることがあった。
ット肉厚／原管肉厚）に関係なく熱間加工により製造さ
れているが、熱間スケール生成によるねじ加工前の黒皮
除去や表面のしわ疵除去を必要とする場合があり、歩留
り、工数の面から不利であった。また、アプセット加工
終了部近傍では管端加熱の影響により軟化し、アプセッ
ト加工の際にその圧縮荷重により“くびれ”や外径楕円
変形等を生じることがあった。
発明が解決しようとする課題 この発明は前に述べたような実情よりみて、管端内ア
プセット付き管を熱間加工により製造する方法における
前記問題点、すなわち歩留り悪化、工数増の問題と、く
びれや変形による製品不良の問題を解決し、高表面グレ
ード、高寸法精度の管端内アプセット付き管を低コスト
で製造し得る方法を提案しようとするものである。
プセット付き管を熱間加工により製造する方法における
前記問題点、すなわち歩留り悪化、工数増の問題と、く
びれや変形による製品不良の問題を解決し、高表面グレ
ード、高寸法精度の管端内アプセット付き管を低コスト
で製造し得る方法を提案しようとするものである。
課題を解決するための手段 この発明は従来の熱間加工による製造方法に替えて、
冷間でのスエージングと引抜加工とにより管端内アプセ
ット付き管を製造する方法であり、その要旨は原管の管
端部を最終製品外径より大きくかつ所定のアプセット肉
厚となるように冷間スエージング加工（増肉加工）し、
ついで当該管のスエージング部先端を口付加工した後、
冷間引抜用潤滑処理を施し製品外径孔型径を有するダイ
スを用いて冷間引抜加工を行ない、しかる後前記口付部
を切断除去して製造する方法である。
冷間でのスエージングと引抜加工とにより管端内アプセ
ット付き管を製造する方法であり、その要旨は原管の管
端部を最終製品外径より大きくかつ所定のアプセット肉
厚となるように冷間スエージング加工（増肉加工）し、
ついで当該管のスエージング部先端を口付加工した後、
冷間引抜用潤滑処理を施し製品外径孔型径を有するダイ
スを用いて冷間引抜加工を行ない、しかる後前記口付部
を切断除去して製造する方法である。
ここで、スエージングとは管材の端部または一部を絞
り、外径を減少させる加工法をいう。
り、外径を減少させる加工法をいう。
作用 内アプセット付き管を製造するのに用いるスエージン
グには、ロータリー式および非ロータリー式のスエージ
ング機による加工、または専用プレスによる加工方法の
どちらを採用してもよい。
グには、ロータリー式および非ロータリー式のスエージ
ング機による加工、または専用プレスによる加工方法の
どちらを採用してもよい。
ロータリー式スエージング機は機内に組込まれた１
対、場合によっては２対のダイスが回転運動を行なうと
ともに、外周ローラによって一定ストロークの上下運動
を行なって、挿入されるパイプに打撃を与えて縮管加工
する。
対、場合によっては２対のダイスが回転運動を行なうと
ともに、外周ローラによって一定ストロークの上下運動
を行なって、挿入されるパイプに打撃を与えて縮管加工
する。
非ロータリー式スエージング機は、ダイスが機械下部
の偏心軸によって作動される仕組みとなしたものであ
る。
の偏心軸によって作動される仕組みとなしたものであ
る。
専用プレス機による加工方法は、内側に円錐部を有す
る円筒径ダイスをパイプの軸線方向に加圧移動させて絞
る方法であり、クランクプレス、油圧プレスが利用され
る。
る円筒径ダイスをパイプの軸線方向に加圧移動させて絞
る方法であり、クランクプレス、油圧プレスが利用され
る。
一般にスエージング加工における加工精度は良好で、
しかも加工面は滑らかで表面状態もよい。
しかも加工面は滑らかで表面状態もよい。
スエージング加工後に冷間引抜加工を施して所定の外
径に仕上げる方法をこうじたのは、冷間加工の場合は熱
間スケール生成による黒皮除去やしわ疵除去が不要であ
り、歩留が高く、かつ工数が少なくてすむこと、また熱
影響で表面性状の悪化および変形をきたすことが全くな
く、表面グレード、寸法精度共に良好な製品が得られる
からである。
径に仕上げる方法をこうじたのは、冷間加工の場合は熱
間スケール生成による黒皮除去やしわ疵除去が不要であ
り、歩留が高く、かつ工数が少なくてすむこと、また熱
影響で表面性状の悪化および変形をきたすことが全くな
く、表面グレード、寸法精度共に良好な製品が得られる
からである。
実 施 例 第１図はこの発明の一実施例を示す製造工程図であ
る。
る。
すなわち、図（Ａ）に示す原管（１）の管端部を最終
製品外径よりも大きくかつ所定のアプセット肉厚となる
ようにスエージング加工する（図Ｂ）。この時、スエー
ジング工具形状、スエージング加工速度、使用材質等に
よる増肉率を予め調べておき、製品寸法に応じた諸条件
を選択する。
製品外径よりも大きくかつ所定のアプセット肉厚となる
ようにスエージング加工する（図Ｂ）。この時、スエー
ジング工具形状、スエージング加工速度、使用材質等に
よる増肉率を予め調べておき、製品寸法に応じた諸条件
を選択する。
次に、冷間スエージング加工後の管材（２）に対し、
冷間引抜用口付加工として、管端スエージング加工部
（２−１）をさらにスエージング加工して口付部（２−
２）を形成して管材（３）を得る（図Ｃ）。
冷間引抜用口付加工として、管端スエージング加工部
（２−１）をさらにスエージング加工して口付部（２−
２）を形成して管材（３）を得る（図Ｃ）。
しかる後、管材（３）に対し冷間引抜用潤滑処理を施
し、製品外径孔型径を有するダイス（６）を用いて冷間
引抜加工する（図Ｄ）。（７）は引抜用クランプ治具で
ある。
し、製品外径孔型径を有するダイス（６）を用いて冷間
引抜加工する（図Ｄ）。（７）は引抜用クランプ治具で
ある。
この冷間加工の際、管内面加工については空引きでも
よいが、特にアプセット部内径公差の厳しいものや内表
面の高グレード品についてはプラグマンドレル党を使用
してもよい。
よいが、特にアプセット部内径公差の厳しいものや内表
面の高グレード品についてはプラグマンドレル党を使用
してもよい。
最後に、冷間加工後の管材（４）の口付部（２−２）
を切断除去することによって製品（５）が得られる。
を切断除去することによって製品（５）が得られる。
なお、原管の管端部のスエージング加工に用いる工具
としては、例えば第２図に示すごと形状の工具（７）を
複数個組合わせた内面テーパ付きダイスを用いることが
できる。
としては、例えば第２図に示すごと形状の工具（７）を
複数個組合わせた内面テーパ付きダイスを用いることが
できる。
次に、この発明方法により実際に管端内アプセット付
き管を製造した例について説明する。
き管を製造した例について説明する。
材質がJISSTMR80相当の原管（寸法:63.5φ×5.3t）の
管端部を冷間回転鍛造型スエージング機により肉厚平均
6.8mm,スエージング長さ約250mmのスエージング加工を
施し、ついでスエージング部に40φ×約160mmの口付部
を形成した後、ダイス孔径43.70φのダイスにて冷間引
抜加工を施して得られた管端内アプセット付き管の寸法
を、製品寸法と比較して第１表に示す。
管端部を冷間回転鍛造型スエージング機により肉厚平均
6.8mm,スエージング長さ約250mmのスエージング加工を
施し、ついでスエージング部に40φ×約160mmの口付部
を形成した後、ダイス孔径43.70φのダイスにて冷間引
抜加工を施して得られた管端内アプセット付き管の寸法
を、製品寸法と比較して第１表に示す。
第１表より明らかなごとく、この発明法により製造し
た管端内アプセット付き管の寸法は規定寸法より外れて
いるものの許容誤差範囲内におさまっていることが確認
された。
た管端内アプセット付き管の寸法は規定寸法より外れて
いるものの許容誤差範囲内におさまっていることが確認
された。
発明の効果 以上説明したごとく、この発明方法によれば、冷間で
管端内アプセット付き管を製造することができるので、
歩留りの向上、工数減、表面性状の向上および変形防止
がはかられ、高表面グレード、高寸法精度の管端内アプ
セット付き管を低コストで製造可能となり、高品質の管
端内アプセット付き管を安価に提供することができる。
管端内アプセット付き管を製造することができるので、
歩留りの向上、工数減、表面性状の向上および変形防止
がはかられ、高表面グレード、高寸法精度の管端内アプ
セット付き管を低コストで製造可能となり、高品質の管
端内アプセット付き管を安価に提供することができる。
第１図はこの発明の一実施例を示す製造工程図、第２図
は同上におけるスエージング工具の一例を示す斜視図で
ある。 １……原管 ２……管端スエージング加工後の管材 ３……スエージング部に口付部を形成した管材 ４……冷間引抜加工時の管材 ５……製品
は同上におけるスエージング工具の一例を示す斜視図で
ある。 １……原管 ２……管端スエージング加工後の管材 ３……スエージング部に口付部を形成した管材 ４……冷間引抜加工時の管材 ５……製品
Claims (1)
- 【請求項１】管端内アプセット付き管を冷間で製造する
方法において、原管の管端部を最終製品外径より大きく
かつ所定のアプセット肉厚となるように冷間スエージン
グ加工し、ついで当該管のスエージング部先端を口付加
工した後、冷間引抜用潤滑処理を施し製品外径孔型径を
有するダイスを用いて冷間引抜加工を行ない、しかる後
前記口付部を切断除去することを特徴とする管端内アプ
セット付き管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13544189A JP2638199B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 管端内アプセット付き管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13544189A JP2638199B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 管端内アプセット付き管の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03418A JPH03418A (ja) | 1991-01-07 |
| JP2638199B2 true JP2638199B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=15151795
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13544189A Expired - Lifetime JP2638199B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 管端内アプセット付き管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2638199B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4967987B2 (ja) * | 2007-10-25 | 2012-07-04 | 日立電線株式会社 | 高耐圧内面溝付伝熱管の製造方法 |
-
1989
- 1989-05-29 JP JP13544189A patent/JP2638199B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03418A (ja) | 1991-01-07 |
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