JP2638100B2

JP2638100B2 - ダビングシステム

Info

Publication number: JP2638100B2
Application number: JP63182144A
Authority: JP
Inventors: 栄篠崎
Original assignee: Victor Company of Japan Ltd
Current assignee: Victor Company of Japan Ltd
Priority date: 1988-07-20
Filing date: 1988-07-20
Publication date: 1997-08-06
Anticipated expiration: 2012-08-06
Also published as: JPH0231579A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はダビングシステムに係り、特に第1,第２のフ
ィールドで構成される映像信号のうちの一方が正常な映
像信号のフィールド、他方が不良な映像信号のフィール
ドとして、第1,第２のフィールドが１トラック置きに交
互に記録された磁気テープなどの記録媒体を、正常な映
像信号のフィールドだけを記録した磁気テープなどの記
録媒体に復元するためのダビングシステムに関する。

（従来の技術）最近、ビデオカメラ，ビデオテープレコーダ（以下、
VTRと記すことがある）の高画質化，小型軽量化と相俟
って、これらを一体化したカメラ一体型VTR（いわゆ
る、ビデオムービ）によるカメラ撮り（ビデオ撮り）が
盛んに行なわれている。

特に、結婚式や海外旅行などで上記ビデオムービを使
って、一般ユーザがカメラ撮りを行うケースが増えてい
る。

また、ビデオテープレコーダでは、回転ドラムに取付
けた２個の回転ヘッドにより、映像信号を磁気テープ上
に記録している。そして、一方の回転ヘッドにより第1,
第２のフィールドで構成される映像信号のうちの一方の
フィールドが、他方の回転ヘッドにより他方のフィール
ドがそれぞれ１トラック（傾斜トラック）として記録さ
れている。

（発明が解決しようとする課題）ところが、上記のビデオムービでは、露付きやゴミ付
きなどにより、一方の回転ヘッド（又は、他方の回転ヘ
ッド）が不良になり、正しく映像信号を記録することが
できないことがある。このため、上記不良の回転ヘッド
によって磁気テープ上に記録された一方のフィールド
（又は、他方の回転ヘッド）のトラックは、不良映像信
号のトラックとなってしまう。

従って、磁気テープ上では不良なフィールドのトラッ
クと正常なフィールドのトラックとがトラック毎に交互
に記録されることになる。

よって、上記の不良の磁気テープを再生して見た場合
には、ほとんど正常の画面を見ることができないといっ
たことになる。その為、特に上記の結婚式や海外旅行な
どでカメラ撮りした２度と撮れない貴重なテープの場合
には、正常の再生画面を見れないことが惜しまれる。

そこで、本発明は上記した従来の技術の課題を解決
し、正常な映像信号のフィールドだけを記録した磁気テ
ープなどの記録媒体に復元するためのダビングシステム
を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明は上記の目的を達成するために、第1,第２のフ
ィールドで構成される映像信号のうちの一方が正常な映
像信号のフィールド、他方が不良な映像信号のフィール
ドとして、前記第1,第２のフィールドが１トラック置き
に交互に記録された第１の記録媒体を再生する第１の再
生手段［１］と、この第１の再生手段で再生された映像
信号のうちの一方の正常な映像信号のフィールドだけを
１トラック置きに第２の記録媒体に記録する第１の記録
手段［２］と、この第１の記録手段で記録された前記第
２の記録媒体を、前記正常な映像信号が記録されたトラ
ックを２度ずつ走査しながら再生する第２の再生手段
［４］と、この第２の再生手段で再生された一方の正常
な映像信号のフィールドを２トラック分ずつ第３の記録
媒体に記録する第２の記録手段［５］とによりなるダビ
ングシステムを提供するものである。

（実施例）はじめに、本発明になるダビングシステムの第１実施
例について説明する。

第１図は本発明になるダビングシステムの第１実施例
を示すブロック図である。

この第１実施例では、第1,第２段階の２段階の処理を
行なっている。同図（ａ）は第１段階の処理のための構
成を示し、同図（ｂ）は第２段階の処理のための構成を
示す。

まず、第１図（ａ）の第１段階の処理において、１は
第１再生ビデオテープレコーダ（VTR）、２は第１録画V
TRであり、これらは同期信号発生器３よりそれぞれ同じ
同期信号が供給され、同期結合されている。

第１再生VTR1は、第２図（ａ）に示すトラックパター
ンのテープを再生し、この再生映像信号を第２録画VT
Rに供給する。

テープは、正常な一方のフィールドのトラックＡと
不良な他方のフィールドのトラックＢとがトラック毎に
交互に記録されているものである。

第１録画VTR2は、供給された再生映像信号をテープ
に録画してダビングを行なうが、その際、２個の回転ヘ
ッドのうちの一方の回転ヘッドにより、正常なフィール
ドのトラックＡを再生した映像信号だけを１トラック置
きに記録する。

従って、テープは、第２図（ｂ）に示すトラックパ
ターンのように、トラックＢに何も信号が記録されな
い。

次に、第１図（ｂ）の第２段階の処理において、４は
第２再生VTR、５は第２録画VTRである。

第２再生VTR4は、第１録画VTR2で録画されたテープ
を再生する。その際、第３図に示すように相対向する位
置に配置された回転ヘッドA,A′が正常なフィールドの
トラックＡを２度ずつ走査しながら再生される。

従って、第２再生VTR4の再生映像信号は、同じ正常な
像号のフィールドが２度ずつ続いた信号となる。この再
生映像信号は第２録画VTR5に供給される。

第２録画VTR5は、供給された再生映像信号をテープ
に録画してダビングを行なう。

従って、テープは、第２図（ｃ）に示すように、同
じ正常な映像信号のフィールドが２トラック分ずつ続い
て記録される。

なお、第１図（ｂ）中、６はシンクロスコープ（第２
録画VTR5の入力，出力波形をモニタ）、７は第1,第２フ
ィールド確認モニタ、８はモニタであり、これらにより
第２録画VTR5に供給される第２再生VTR4の再生映像信号
の状態を確認し、最適な信号となるよう第２再生VTR4の
トラッキング調整等を行なう。

以上のようにして、第１段階及び第２段階を経て、正
常な映像信号のフィールドだけが記録されたテープを
復元することができる。

なお、上記の処理において、音声信号については、テ
ープの長手方向の音声トラックに録音された音声信号を
通常にダビングしていく。

次に、本発明になるダビングシステムの第２実施例に
ついて説明する。

第４図は本発明になるダビングシステムの第２実施例
を示すブロック図、第５図は第４図中の各部の信号波形
を示す図である。

同図において、10は再生VTR、11はプロセッサ、12は
フレームシンクロナイザ、13は録画VTRである。

また、14は再生VTR10の再生映像信号の状態を確認す
るためのモニタである。

更に、15はプロセッサ11の入力，出力波形をモニタす
るためのシンクロスコープである。

更にまた、16は第1,第２フィールド確認モニタ、17は
モニタ、18は波形モニタであり、これらにより録画VTR1
3に供給されるフレームシンクロナイザ12の出力映像信
号の状態を確認し、最適な信号となるよう各種の調整等
を行なう。

また、必要に応じて、第1,第２フィールド確認モニタ
16により再生VTR10の再生映像信号の状態を確認し、各
種の調整等を行なう。

19は同期信号発生器で、再生VTR10,プロセッサ11,フ
レームシンクロナイザ12,録画VTR13,シンクロスコープ1
5及び波形モニタ18にそれぞれ同じ同期信号を供給して
おり、これらを同期結合させている。

再生VTR10は、前記した第１実施例の第１再生VTR1と
同様に、正常な一方のフィールドのトラックと不良な他
方のフィールドのトラックとがトラック毎に交互に記録
されているテープ｛第２図（ａ）のテープ｝を再生
し、この再生映像信号｛第５図（ａ）の波形｝をプロセ
ッサ11に供給する。

なお、この場合、再生VTR10は、不良なフィールドが
第１フィールドになるようにフレームサーボオフ電源を
入切りして同期再生を行なう。

プロセッサ11は、同期発生器19から第５図（ｂ）に示
すような同期信号（ブラックバースト）が供給される一
方、フレームシンクロナイザ12からは第５図（ｃ）に示
すようなアドバンスシンクが供給される。

なお、このアドバンスシンクは、同期信号（ブラック
バースト）に対して23H（Ｈは水平走査期間）だけ位相
の進んだ信号である。

そして、プロセッサ11は、供給される映像信号（入力
映像信号）の不良な映像信号のフィールド（第１フィー
ルド）の前後を充分にカバーし（含み）、かつ前後の垂
直同期信号をもカバーする（含む）第５図（ｄ）に示す
スイッチングパルスのタイミングで、入力映像信号の不
良な映像信号のフィールド（第１フィールド）と、同期
信号（ブラックバースト）及び第５図（ｅ）に示すブラ
ンクパルスとを入換えて第５図（ｆ）に示す信号（プロ
セッサ出力）を得て、これをフレームシクロナイザ12に
供給する。

ここで、第５図（ｃ）のアドバンスシンクは、スイッ
チングパルス｛第５図（ｄ）の波形｝やブランクパルス
｛第５図（ｅ）の波形｝を安定に作るための基準信号と
して利用される。また、ブランクパルスは、パルス幅が
約10Hで、第１フィールドの最後のタイミングに位置す
る。スイッチングパルスは、第１フィールドの前後の約
10Hをカバーする。

フレームシンクロナイザ12は、デジタルICメモリ（フ
ィールドメモリ）を備えており、このフィールドメモリ
に入力映像信号（プロセッサ出力）に同期して入力映像
信号の１フィールド分の映像情報を書込み、そして、こ
れをフィールド同期して読出すことにより、入力映像信
号（プロセッサ出力）を１フィールド期間だけ遅らせて
出力することができる。

フレームシンクロナイザ12では、第５図（ｆ）に示す
プロセッサ出力の第１フィールド（不良な映像信号を入
換えたフィールド）の前後にある同期信号（ブラックバ
ースト）及びブランクパルスを参照して、上記のフィー
ルドメモリにより第２フィールド（正常な映像信号のフ
ィールド）を１フィールド期間だけ遅らせることによ
り、第１フィールドが出力される期間は１フィールド前
の第２フィールドを出力し、第２フィールドが出力され
る期間はそのまま第２フィールドを出力する。すなわ
ち、第１フィールドの代わりに１フィールド前の正常な
第２フィールドが入換えて出力され、正常な第２フィー
ルドが２度ずつ出力される。

このフレームシンクロナイザ12の出力を第５図（ｇ）
に示す。

録画VTR13は、フレームシンクロナイザ12から出力さ
れた第５図（ｇ）の映像信号（復元映像信号）を別のテ
ープに録画してダビングを行なう。

以上のようにして、正常な映像信号のフィールドだけ
が記録されたテープ｛第２図（ｃ）のテープ｝を復元
することができる。

なお、上記の処理において、音声信号については、第
１実施例と同様にテープの長手方向の音声トラックに録
音された音声信号を通常にダビングする。

第６図はプロセッサ11の更に詳しい構成を示すブロッ
ク図である。

同図において、入力端子21には再生VTR10の再生映像
信号｛第５図（ａ）の波形｝が、入力端子22には同期信
号（ブラックバースト）｛第５図（ｂ）の波形｝が、入
力端子23にはアドバンスシンク｛第５図（ｃ）の波形｝
がそれぞれ入力される。

入力映像信号（ａ）は、アンプ24を介してスイッチン
グ回路25に供給される。

また、同期信号（ブラックバースト）（ｂ）は、アン
プ26を介してスイッチング回路25に供給される。

また、アドバンスシンク（ｃ）は、同期分離回路27を
介して垂直同期分離回路28に供給される。

垂直同期分離回路28の出力は、位相調整回路29,30,31
及び32にそれぞれ供給される。

位相調整回路29の出力は、1/2分周する1/2フリップフ
ロップ33,1/4分周する1/4フリップフロップ34及びバッ
ファ35を介してマトリックス回路（スイッチングパルス
パトリックス回路）36に供給される。また、1/2フリッ
プフロップ33の出力は、バッファ37を介してマトリック
ス回路36に供給される。

そして、マトリックス回路36の出力は、バッファ38、
あるいはバッファ38及び39を介してスイッチングパルス
（ｄ）としてスイッチング回路25に供給される。

一方、位相調整回路30の出力は、1/2分周する1/2フリ
ップフロップ40,1/4分周する1/4フリップフロップ41及
びバッファ42を介してマトリックス回路（ブランクパル
スマトリックス回路）43に供給される。また、1/2フリ
ップフロップ40の出力もバッファ44を介してマトリック
ス回路43に供給される。更に、位相調整回路31の出力
（同期パルス）及び位相調整回路32の出力（ブランクパ
ルス）もマトリックス回路43に供給される。

そして、マトリックス回路43の出力は、ブランクパル
ス（ｅ）としてスイッチング回路25に供給される。

スイッチング回路25では、前記したように、スイッチ
ングパルス（ｄ）のタイミングで、入力映像信号（ａ）
の不良な映像信号のフィールド（第１フィールド）と、
同期信号（ブラックバースト）（ｂ）及びブランクパル
ス（ｅ）とが入換えられ、これがアンプ45を介してプロ
セッサ出力（ｆ）として出力端子46から出力され、フレ
ームシンクロナイザ12に供給される。

なお、上記のプロセッサ11では、再生VTR10で再生さ
れるテープによってフレームシクロナイザ12の最良動作
点が異なるので、スイッチングパルス（ｄ）の立下りや
ブランクパルス（ｅ）の立下りのタイミング調整を行な
う。

また、上記のプロセッサ11では、入力映像信号（ａ）
の明暗，第１フィールドの信号（不良な映像信号）の有
無により、プロセッサ出力（ｆ）の第２フィールドの直
流（DC）レベルが変り易いので、第１フィールドと第２
フィールドのDCバランス調整を行なう。

以上のようなダビングシステムにより、例えば２度と
撮れない貴重なテープが、１個の不良な回転ヘッドによ
り一方が不良な映像信号のフィールドで、正常に再生画
面が見れない不良テープであったとしても、その不良テ
ープをダビングして正常の再生画面が見れるテープに復
元することができる。

（発明の効果）以上の如く、本発明のダビングシステムによれば、第
1,第２のフィールドで構成される映像信号のうちの一方
が正常な映像信号のフィールド、他方が不良な映像信号
のフィールドとして、第1,第２のフィールドが１トラッ
ク置きに交互に記録された記録媒体から、正常な映像信
号のフィールドだけが記録された記録媒体を復元するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第４図は本発明になるダビングシステムの各
実施例を示すブロック図、第２図は本発明の実施例にお
ける各段階でのテープパターンを示す図、第３図は回転
ヘッドの配置を示す図、第５図は第４図中の各部の信号
波形を示す図、第６図は第４図の実施例の一部の更に詳
しい構成を示すブロック図である。１……第１再生VTR、２……第１録画VTR、 3,19……同期信号発生器、４……第２再生VTR、５……第２録画VTR、10……再生VTR、 11……プロセッサ、12……フレームシンクロナイザ、 13……録画VTR。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】第1,第２のフィールドで構成される映像信
号のうちの一方が正常な映像信号のフィールド、他方が
不良な映像信号のフィールドとして、前記第1,第２のフ
ィールドが１トラック置きに交互に記録された第１の記
録媒体を再生する第１の再生手段と、この第１の再生手段で再生された映像信号のうちの一方
の正常な映像信号のフィールドだけを１トラック置きに
第２の記録媒体に記録する第１の記録手段と、この第１の記録手段で記録された前記第２の記録媒体
を、前記正常な映像信号が記録されたトラックを２度ず
つ走査しながら再生する第２の再生手段と、この第２の再生手段で再生された一方の正常な映像信号
のフィールドを２トラック分ずつ第３の記録媒体に記録
する第２の記録手段とよりなるダビングシステム。