JP2637165B2 - 三次元画像処理装置 - Google Patents

三次元画像処理装置

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JP2637165B2
JP2637165B2 JP63121406A JP12140688A JP2637165B2 JP 2637165 B2 JP2637165 B2 JP 2637165B2 JP 63121406 A JP63121406 A JP 63121406A JP 12140688 A JP12140688 A JP 12140688A JP 2637165 B2 JP2637165 B2 JP 2637165B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、物体例えば人体頭部のボクセル構造の三次
元画像データ(以下、「ボクセルデータ」と称する)の
処理を行う三次元画像処理装置に関する。
(従来の技術) 従来より外科手術において、美容を主目的とする顎骨
顔面手術が行われている。この手術は、第17図に示すよ
うに眼窩部B1,B2の周囲を、破線で示すように骨鋸A1で
切削し、第18図に示すように鼻骨垂直骨B3を骨膜剥離子
A2により剥離し、第19図に示すように眼窩部B1,B2を顔
面中央に移動するものである。眼窩部B1,B2の移動によ
って生ずる空隙部C1,C2は、腰骨等の一部を切断した得
たもので埋められる。
このような顎骨顔面手術においては、眼窩部の移動,
はめ込みを適確に行うために切削部位の位置決めが極め
て重要となる。なぜなら、必要最小限の切削により、眼
窩部を所定の領域にまで移動し、該領域に適確にはめ込
まなければならないからである。
そこで、この顎骨顔面手術を支援するために該手術の
シミュレーションを可能とする画像処理装置の提供が切
望される。
従来の画像処理装置によれば、例えばX線CT装置によ
って得られた頭部スライス像群に基づいて擬似三次元画
像表示を行うことができる。この擬似三次元画像表示
は、スライス像群のスライス間を適宜にデータ補間して
得たボクセルデータより、所望視平面での距離画像(深
さ画像や表面像あるいは透影像とも称される)を作成
し、これをCRTディスプレイに表示することで行われ
る。切削部位の指定はROI(関心領域)設定によって行
うことができるし、画像の部分的切削は、距離画像作成
における光線追跡法を応用してボクセルデータを部分的
にクリアすることで行い得る。また眼窩部の移動は画像
の部分移動処理(座標変換処理)によって可能と考えら
れる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来装置においては、眼窩部を顔面中
央に移動するに際して、骨同士の当接箇所を明確に表示
することができないために、眼窩部の移動困難箇所があ
るか否か、あるいは所定領域への眼窩部のはめ込みを円
滑に行い得るか否かの判別が困難である。また、当該眼
窩部をはめ込んだ際に生ずる間隙の大きさを明確に把握
するのも困難である。このため従来装置においては顎骨
顔面手術等の適確なシミュレーションが不可能であっ
た。
そこで本発明は、上記の顎骨顔面手術のように切削部
位を他の領域にはめ込む手術のシュミレーションにおい
て、切削部位のはめ込みを円滑に行い得るか否かの判別
が容易な三次元画像処理装置の提供を目的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、ボクセル構造の三次元画像に対して特定さ
れた三次元領域の切削処理を行う切削処理手段と、この
切削処理により切出された切出部を所望の三次元領域に
移動するはめ込み処理手段と、前記はめ込み処理後の三
次元画像を表示する表示手段と、前記はめ込み処理後の
切出部と前記所望の三次元領域の周辺との重合部を周囲
と区別し得る表示態様で前記表示手段に表示させる表示
制御手段とを有するものである。
また、ボクセル構造の三次元画像に対して特定された
三次元領域の切削処理を行う切削処理手段と、この切削
処理により切出された切出部を所望の三次元領域に移動
するはめ込み処理手段と、前記はめ込み処理後の三次元
画像を表示する表示手段と、前記表示画像に対して設定
された関心領域内における前記切出部と前記所望の三次
元領域の周辺との空隙部の面積を計測する空隙部面積計
測手段と、この計測結果を前記表示手段に表示させる表
示制御手段とを有するものである。
ここで、前記はめ込み処理手段は、所望の三次元領域
を中心として前記切出部を上下左右に移動させ、前記空
隙部面積計測手段による空隙部の面積が最小になる状態
で切出部の移動を終了するものを適用するとよい。
(作 用) 前記切削処理手段により三次元画像の切削処理が行わ
れ、この処理により切出された切出部のはめ込み処理が
前記はめ込み処理手段により行われる。この処理結果は
前記表示手段に表示されるのであるが、ここで切出部移
動に伴い画像重合部が生じた場合には、この画像重合部
が、周囲と区別し得る表示態様で前記表示手段に表示さ
れる。このような表示は前記表示制御手段の制御下で行
われる。これによれば、切出部の移動困難箇所があるか
否か、あるいは所定領域への切出部のはめ込みを円滑に
行い得るか否かの判別が容易となる。
また、設定された関心領域内における空隙部の面積が
前記空隙部面積算出手段により算出され、この算出結果
が前記表示制御手段の制御下で前記表示手段に表示され
る。これによれば、切出部を所定領域にはめ込んだ際に
生ずる間隙の大きさを明確に把握することができる。
ここで、上記のように予め指定された領域を中心とし
て前記切出部を上下左右に移動させ、空隙面積が最小に
なる状態で切出部移動を終了するようにすれば、適確な
切出部はめ込みを速やかに行うことができる。
(実施例) 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
第1図(a)は本発明の一実施例を示している。
1は第1のボクセルメモリであり(512×512×51
2)、この第1のボクセルメモリ1内には、例えばX線C
Tスキャナによって収集された複数の頭部スライス像に
基づいて形成されたボクセル構造の三次元画像データ
(ボクセルデータ)が格納されている。尚、ここにいう
ボクセルデータは、例えばCT値700を閾値とする2値化
処理が施された頭部スライス像に基づいて形成されてい
るものとする。
2は入力処理手段であり、この入力処理手段2は、キ
ーボード14aやトラックボール14bにより入力された入力
情報の認識処理を実行する。この入力処理手段2の認識
処理結果は第1の距離画像作成手段3,ROI設定処理手段
5,第2の距離画像作成手段9及びはめ込み処理手段13に
取込まれるようになっている。本実施例装置に対する各
種処理条件等の入力はキーボード14aやトラックボール1
4bによって行われる。例えば、距離画像作成における視
平面の設定,ROI(関心領域を意味する)設定,切出部例
えば眼窩部のはめ込み処理における移動方向及び移動量
入力等はこのキーボード14aやトラックボール14bによっ
て行うことができる。このような意味でキーボード14a,
トラックボール14bを入力手段14と総称する。
ここで本実施例装置においては、前記入力手段14によ
り、三次元画像の外部であって互いに異なる位置にそれ
ぞれ視平面を設定することができる。例えば、第1のボ
クセルメモリ1内の三次元画像が第2図に示すように頭
蓋像15である場合、この頭蓋像15の前方に第1の視平面
16が設定され、頭蓋像15の側方に第2の視平面17が設定
され、頭蓋像15の上方に第3の視平面18が設定される。
第1,第2,第3の視平面16,17,18は互いに直交関係にあ
る。
しかして第1の距離画像作成手段3は、第1,第2,第3
の視平面16,17,18から頭蓋像15の表面までの距離計測
(例えば光線追跡法による)により、各視平面毎に距離
画像を作成する機能を有する。第1,第2,第3の視平面1
6,17,18での距離画像を第3図,第4図,第5図にそれ
ぞれ示す。
また、第1図(a)において4は第1のプレーンメモ
リであり、この第1のプレーンメモリ4は、前記第1の
距離画像作成手段3によって作成された距離画像を記憶
するものである。各距離画像のマトリクスサイズを512
×512とすると、第1のプレーンメモリ4は1024×1024
のサイズを有し、第3図乃至第5図に示す距離画像が第
6図に示すように合成されて記憶される。ここで、距離
画像の各画像値は8ビットで表現される。従って、この
第1のプレーンメモリ4は第8図に示すように1024×10
24×8ビット構造となる。しかしてこの第1のプレーン
メモリ4の記憶内容は、後段に配置された表示制御手段
11の制御下で表示手段例えばCRTディスプレイ12に表示
される。
ROI設定処理手段5は、入力処理手段2を介して前記
入力手段14よりのROI入力情報を取込んでROIの設定処理
を行うものである。このROI設定処理手段5における処
理は、距離画像上でのROI描写により三次元画像上にROI
を設定する場合と、後述するはめ込み処理手段13の処理
において空隙部面積を算出する際の領域を特定する場合
との2種類がある。前者の場合のROI設定情報は、画像
切削処理手段7に伝達され、また後者の場合のROI設定
情報は、はめ込み処理手段13に伝達される。尚、ROIの
描写情報はオーバレイメモリ6の書込まれ、表示制御手
段11の制御下でCRTディスプレイ12に表示される。
ここで、オーバレイメモリ6と第1のプレーンメモリ
4との関係について説明する。オーバレイメモリ6は、
第8図に示すように1024×1024×1ビットであり、アド
レス的に第1のプレーンメモリ4と一致する。オーバレ
イメモリ6内に記憶されたROI描写情報は表示制御手段1
1の制御下で第1のプレーンメモリ4内の距離画像上に
重畳して表示される。距離画像を白黒の濃淡で表示する
ものとした場合(濃淡レベルは視平面からの距離に対応
する)、オーバレイメモリ6内のROI描写情報はカラー
表示される。例えば、このオーバレイメモリ6内のROI
描写情報に赤色が割当てられており、CRTディスプレイ1
2においてROI描写情報のみ赤色で表示される。ROI描写
情報のカラー処理は表示制御手段11におけるRGB変換に
よる。
画像切削処理手段7は、ROI設定処理手段5によるROI
設定情報を取込み、三次元画像データに対して、このRO
Iによって特定される三次元領域の切削処理を施すもの
である。この画像切削処理手段7における切削処理は、
三次元画像におけるROIの各点より該三次元画像(頭蓋
像15)の中心部に向って光線追跡処理を実行し、ボクセ
ルデータを順次零クリアして行くことで可能となる。切
削方向は、ROIの各点における距離画像の濃淡値に基づ
いて決定される。この処理結果は、後段に配置された第
2のボクセルメモリ8に書込まれる。
9は第2の距離画像作成手段であり、この第2の距離
画像作成手段9は、切削処理後の三次元画像データより
所望視平面での距離画像を作成するものである。この距
離画像作成における視平面は前記入力手段14によって設
定される。しかして作成された距離画像は第2のプレー
ンメモリ10を介して表示制御手段11及びはめ込み処理手
段13に取込まれるようになっている。
このはめ込み処理手段13は、前記画像切削処理手段7
により切出された三次元領域(切出部)を所定の三次元
領域に移動し該領域へのはめ込み処理を行うものであ
り、この処理結果は表示制御手段11に伝達されるように
なっている。
次に、このはめ込み処理手段13の詳細な構成について
第1図(b)を基に説明する。
同図(b)に示すようにこのはめ込み処理手段13は、
x,y方向移動手段13a,z方向移動手段13b,重合部検知手段
13c,重合部面積計測手段13d,空隙部検知手段13e,空隙部
面積計測手段13f,z方向ずれ検知手段13g,z値計測手段13
hを有する。
x,y方向移動手段13aは、入力処理手段2より取込まれ
る切出部移動情報に従って、切出部の移動処理を実行す
るものである。切出部の移動は、入力手段14例えばトラ
ックボール14bの操作により入力された座標情報に基づ
いて切出部の座標変換を行うことで行われる。また、こ
のx,y方向移動手段13aにおいて、切出部の自動はめ込み
を行うこともできる。この自動はめ込みは、入力手段14
によって指定された基準点を中心として切出部を上下左
右(すなわちy方向及びx方向)に移動させ、切欠部を
所望領域にはめ込んだ際の空隙面積が最小になる状態で
当該切出部移動を終了することで行われる。
更に、z方向移動手段13bは、前記切出部をz方向
(ここでいうz方向は第2の距離画像作成手段9におけ
る視平面に直交する方向である)に移動するものであ
る。尚、z方向への切出部移動は、距離画像上では濃淡
値の変化となって現われる。
重合部検知手段13cは、切出部移動に伴う画像重合部
を検知するものであり、この検知結果は表示制御手段11
及び重合部面積計測手段13dに送出される。この重合部
は表示制御手段11の制御により、周囲と区別し得る表示
態様で表示される。具体的には重合部が点滅され、ある
いは重合部の表示輝度が変えられる。
重合部面積計測手段13dは、前記重合部検知手段13cの
検知結果より重合部の面積を計測するものである。
また、空隙部検知手段13eは、ROI設定処理手段5によ
るROI内において生ずる空隙部を検知するものであり、
空隙部面積計測手段13fは、この空隙部の面積を計測す
るものである。
更に、z方向ずれ検知手段13gは、切出部移動後にお
ける切出部のZ方向のずれを検知するものであり、z値
計測手段13hは、このz方向のずれ値を計測するもので
ある。
前記重合部面積計測手段13d,空隙部面積計測手段13f
及びz値計測手段13hの計測結果は表示制御手段11の制
御下でCRTディスプレイ12上に数値表示されるようにな
っている。
次に、上記のように構成された実施例装置の作用につ
いて第16図のフローチャートに従って説明する。
先ず、入力手段14を介して視平面を設定する(ステッ
プS1)。この視平面は、第2図において16,17,18で示す
ように、頭蓋像15の前方,側方,上方に設定される。
この視平面16,17,18が設定されると、第1の距離画像
作成手段3において、各視平面毎に距離画像が作成され
(ステップS2,第3図乃至第5図参照)、これが第1の
プレーンメモリ4に書込まれ(ステップS3)、表示制御
手段11の制御下でCRTディスプレイ12に表示される(ス
テップS4)各距離画像の配置関係は第6図に示すのと同
様であり、4分割された表示領域において左下に第1の
視平面16での距離画像(これを「第1の距離画像16a」
と称する)が表示され、右下に第2の視平面17での距離
画像(これを「第2の距離画像17b」と称する)が表示
され、左上に第3の視平面18での距離画像(これを「第
3の距離画像18a」と称する)が表示される。
ここでオペレータは第1,第2,第3の距離画像16a,17a,
18aのいずれかにカーソル19を設定し、当該距離画像上
でのカーソル19の移動によりROI20の描写を行う。このR
OI20の描写はマウス14bを操作してカーソル19を移動す
ることにより行われる(ステップS5)。第6図では第1
の距離画像16a上にカーソル19が設定され、この第1の
距離画像16aを中心にROI描写が行われている。
ここで、例えば第6図のように第1の距離画像16a上
でカーソル19を移動させた場合でも、これに対応して第
2,第3の距離画像17a,18a上にROIが描写される。これ
は、第7図に示すように、第1の距離画像(第1の略平
面16に対応する)上のカーソル設定点21に対応するとこ
ろの法線方向の三次元画像上のアドレス(x,y,z)を求
め、更に、第2,第3の距離画像(第2,第3の視平面17,1
8に対応する)上で上記三次元画像上のアドレス(x,y,
z)に対応する点22,23のアドレスを算出することによっ
て可能となる。つまり、カーソル19によって第1の距離
画像上で点21が特定されると、第2,第3の距離画像上に
おいてこれに対応する点22,23が特定されるのである。
この点の移動軌跡がROI20となる。また、このROI設定処
理において三次元画像(頭蓋像15)上のROIも同時に求
められることになる、以上のROI設定処理はROI設定処理
手段5によって行われ、ROI描写情報はオーバレイメモ
リ6を介してCRTディスプレイ12上に表示される(ステ
ップS6,S7,S8)。ここでROIの描写情報は表示制御手段1
1の制御下でカラー(例えば赤色)表示される。第1,第
2,第3の距離画像が白黒の濃淡表示であり、従ってこの
距離画像上に重畳されたカラーROI20は視認性に優れ
る。
以上のROI設定においてオペレータはROIが適切か否
か、すなわち、第1,第2,第3の距離画像16a,17a,18a上
に設定されたROI20より顎骨顔面手術における切削位置
が適切か否かの判別を行う(ステップS9)。第1,第2,第
3の距離画像16a,17a,18a及びこれに重畳されたROI20に
よれば、三方向からの切削部位表示となり、切削部位指
定(ROI設定)の妥当性を容易に確認できる。
しかして上記ステップS9の判別において、ROIが適切
でない(NO)と判断したならROIを部分的に消去した後
に(S11)、上記ステップS5に戻ることでROIの補正を行
う。ROIの描写情報がオーバレイメモリ6に書込まれて
いるため(第8図参照)、第1のプレーンメモリ4内の
距離画像情報の欠損を伴うことなくROI修正が可能とな
る。
また、上記ステップS9の判別においてROIが適切であ
る(YES)と判断したなら、キーボード14aを介してその
旨を本実施例装置に認識させる。すると、画像切削処理
手段17により三次元画像の切削処理が開始される(S1
0)。
この切削処理は、三次元画像上におけるROI(ROI設定
処理手段5による設定処理(S6)の段階で既に求められ
ている)の各点より該三次元画像の中心部に向って光線
追跡処理を実行し、ボクセルデータを順次零クリアして
行くことで可能となる。
ここで、この切削処理における切削方向決定の原理に
ついて詳述する。
例えば第9図に示す球体25をその表面より中心部に向
って切削する場合、球体25に一点で接する接面26を求
め、この接面26上の接点より法線27方向に切削する。接
面26上の接点は、球体25上に設定されたROIの一点に相
当する。球面26は次のようにして求める。
先ず、第9図の座標系でZi,jをROIの一点(指定点)
とすると、y方向においてこのZi,jに隣接する点Zi,j−
1及びZi,j+1を求め、第10図に示すように、Zi,jとZ
i,j−1とを結ぶ線28、及びZi,jとZi,j+1とを結ぶ線2
9を求め、更にZi,jを通り且つ線28,29に対して平均的な
傾きを有する線30を求める(この線30を「第1の接線」
と称する)。
次に、x方向においてZi,jに隣接する点Zi−1,j及びZ
i+1,jを求め、第11図に示すように、Zi,jとZi−1,jと
を結ぶ線31、及びZi,jとZi+1,jとを結ぶ線32を求め、
更に、Zi,jを通り且つ線31,32に対して平均値な傾きを
有する線33を求める(この線33を「第2の接線」と称す
る)。
上記第1,第2の接線30,33を含む面が第9図における
接面26となる。
また切削方向は次のようにしても決定できる。
すなわち、第12図に示すように点Zi,j−1とZi,j+1
とを結ぶ線34を求め、第13図に示すように点Zi−1,jとZ
i+1,jとを結ぶ線35を求め、この線34,35を含む面(こ
の面を平行移動すると第9図の接面26と合致する)より
の法線であって指定点Zi,jを通る線を求める。この線
は、第9図の法線27に等しく、従ってこのようにしても
切削方向を決定できる。
三次元画像上におけるROIの全ての点について上記の
如く切削方向を決定して該方向に三次元画像を切削す
る。尚、第18図の鼻骨垂直骨B3に相当する領域(第6図
において36で示す)についてはROIのぬりつぶし処理等
を行うことで全て切削領域に含めるものとする。
上記切削処理後の三次元画像データは第2のボクセル
メモリ8に格納される(S12)。
次に、再び入力手段14を介して視平面が設定される
(S13)。すると、第2の距離画像作成手段9により当
該視平面での距離画像が作成され(S14)、それが第2
のプレーンメモリ10に書込まれる(S15)。ここで作成
される距離画像は、切出部(これは第19図の眼窩部B1,B
2に相当する)の移動及びはめ込みのシミュレーション
用であり、ROI設定用ではないから、例えば第2図にお
ける第1の視平面16と同様に頭蓋像(切削処理後のも
の)の前方に設定された視平面についての距離画像のみ
で十分と考えられるが、必要に応じて第1,第2,第3の視
平面16,17,18に相当する視平面を設定し、各視平面での
距離画像を作成するようにしてもよい。これを可能とす
るために、第2のプレーンメモリ10として第1のプレー
ンメモリ4と同サイズのものを適用する。しかしてこの
第2のプレーンメモリ10内の距離画像は、表示制御手段
11の制御下でCRTディスプレイ12に表示される(S16)。
第14図はこの場合の表示像の主要部を拡大して示してい
る。
次に、この距離画像上で切出部(眼窩部)B1,B2の移
動によるはめ込みが行われる。このはめ込み処理は、は
め込み処理手段13によって実行される(S17)。
すなわち、はめ込み処理手段13におけるx,y方向移動
手段13aにより上記切出部B1,B2が第15図に示すように矢
印38.39方向にそれぞれ移動され、所定の領域にはめ込
まれる。この切出部B1,B2の移動は座標変換により行わ
れる。切出部B1,B2の移動方向及び移動量は入力手段14
を介して入力することができる。また、入力手段14を介
して基準点を指定すれば、この基準点を中心として切出
部B1,B2を上下左右に自動的に移動させ、切出部B1,B2を
はめ込んだ際の空隙面積が最小になる状態でその移動を
終了させることもできる。
更に、z方向移動手段13bにより切出部B1,B2がz方向
に移動される。このz方向への移動は距離画像において
切出部B1,B2の距離値とこの切出部B1,B2周辺の骨の距離
値とが等しくなるように切出部B1,B2の距離値を変更す
ることにより行われる。
上記の切出部移動において、骨同士の重合箇所(例え
ば第15図において40,41,42,43で示す箇所)が存在すれ
ば、その重合箇所は重合部検知手段13cによって検知さ
れ、CRTディスプレイ11において点滅あるいは表示輝度
変更(例えばブランキング)によって他の部分と明確に
区別されて表示される。このような表示は表示制御手段
11によって制御される。また、上記重合部の面積が重合
部面積計測手段13dによって計測される。
更に、第15図において破線で示すようにROI44が設定
されると、このROI44内における空隙部45が空隙部検知
手段13eにより検知され、この空隙部45の面積が空隙部
面積計測手段13fによって計測される。ここで、ROI44の
設定処理はROI設定処理手段5によって行われ、ROI描写
情報表示はオーバレイメモリ6を介して行われる。
また、切出部B1,B2のz方向のずれはz方向ずれ検知
手段13gによって検知され、そのずれ値がz値計測手段1
3hによって計測される。
しかして、上記各計測手段13d,13f,13hの計測結果は
表示制御手段11の制御下でCRTディスプレイ12上に数値
表示される(S18)。
以上の処理及び表示により、顎骨顔面手段術のシミュ
レーションが可能となる。
このように本実施例装置においては、切出部たる眼窩
部を顔面中央に移動するに際して、骨同士の当該箇所
(重合部)を点滅させあるいは表示輝度を変えるように
しているので、眼窩部の移動困難箇所があるか否かの判
別や眼窩部はめ込みを円滑に行い得るか否かの判別が容
易となる。また、眼窩部をはめ込んだ際に生ずる間隙の
大きさを算出し、それを数値表示するようにしているの
で、該間隙の大きさを明確に把握することができる。従
って本実施例装置によれば、顎骨顔面手術のシミュレー
ションを適確に行い得る。
以上本発明の一実施例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施
が可能であるのはいうまでもない。
上記実施例では頭蓋像15の前方,側方,上方にそれぞ
れ設定された視平面での距離画像を同一画面上に表示し
てROI設定を行うようにしたものについて説明したが、
頭蓋像15の前方の視平面と側方又は上方の視平面、ある
いは前方.両側方,上方,下方にそれぞれ設定された視
平面での距離画像を同一画面上に表示してROI設定を行
うようにしてもよい。
また、上記実施例では、複数の頭部スライス像に基づ
いて形成されたボクセルデータが第1のボクセルメモリ
1内に格納されているものとして説明したが、頭部以外
のスライス像に基づくボクセルデータを格納してもよ
い。すなわち、頭部以外のボクセルデータを処理対象と
することにより顎骨顔面手術以外のシミュレーションも
可能となる。
[発明の効果] 本発明は上述の通り構成されているので、次に記載す
る効果を奏する。
請求項1記載の三次元画像処理装置によれば、切出部
移動に伴い画像重合部が生じた場合、この重合部が周囲
と区別し得る表示態様で表示されるので、切出部の移動
困難箇所があるか否か、あるいは所定領域への切出部の
はめ込みを円滑に行い得るか否かの判別が容易となる、
顎骨顔面手術等のシミュレーションを適確に行い得る。
また、請求項2記載の三次元画像処理装置によれば、
ROI(関心領域)内の空隙部面積が算出されそれが表示
されるので、切出部を所定領域にはめ込んだ際に生ずる
間隙の大きさを明確に把握することができ、顎骨顔面手
術等のシミュレーションを適確に行い得る。
更に、請求項3記載の三次元画像処理装置によれば、
基準点を中心として切出部を移動させ空隙部面積が最小
になる状態で切出部移動を終了するようにしているの
で、適確な切出部はめ込みを速やかに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の一実施例装置の構成ブロック
図、第1図(b)は同図(a)におけるはめ込み処理手
段の詳細な構成ブロック図、第2図は三次元画像と視平
面との関係説明図、第3図乃至第5図は第2図における
各視平面での距離画像の説明図、第6図は第2図におけ
る各視平面での距離画像を同一画面上に表示する場合の
説明図、第7図は距離画像上のアドレスと三次元画像上
のアドレスとの関係説明図、第8図は第1図(a)にお
ける第1のプレーンメモリとオーバレイメモリとの関係
説明図、第9図乃至第13図は第1図(a)の画像切削処
理手段における切削方向決定の原理説明図、第14図及び
第15図は第1図(a)のCRTディスプレイにおける距離
画像表示の説明図、第16図は本実施例装置の作用説明の
ための流れ図、第17図乃至第19図は顎骨顔面手術の説明
図である。 5……関心領域(ROI)設定処理手段、 7……画像切削処理手段、 11……表示制御手段、 12……CRTディスプレイ(表示手段)、 13……はめ込み処理手段、 13f……空隙部面積計測手段、 14……入力手段。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボクセル構造の三次元画像に対して特定さ
    れた三次元領域の切削処理を行う切削処理手段と、 この切削処理により切出された切出部を所望の三次元領
    域に移動するはめ込み処理手段と、 前記はめ込み処理後の三次元画像を表示する表示手段
    と、 前記はめ込み処理後の切出部と前記所望の三次元領域の
    周辺との重合部を周囲と区別し得る表示態様で前記表示
    手段に表示させる表示制御手段とを有することを特徴と
    する三次元画像処理装置。
  2. 【請求項2】ボクセル構造の三次元画像に対して特定さ
    れた三次元領域の切削処理を行う切削処理手段と、 この切削処理により切出された切出部を所望の三次元領
    域に移動するはめ込み処理手段と、 前記はめ込み処理後の三次元画像を表示する表示手段
    と、 前記表示画像に対して設定された関心領域内における前
    記切出部と前記所望の三次元領域の周辺との空隙部の面
    積を計測する空隙部面積計測手段と、この計測結果を前
    記表示手段に表示させる表示制御手段とを有することを
    特徴とする三次元画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記はめ込み処理手段は、所望の三次元領
    域を中心として前記切出部を上下左右に移動させ、前記
    空隙部面積計測手段による空隙部の面積が最小になる状
    態で切出部の移動を終了する請求項2記載の三次元画像
    処理装置。
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