JP2634374B2 - 微量アナライト物質または生物体の測定装置 - Google Patents

微量アナライト物質または生物体の測定装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微量アナライト物質また
は生物体の測定装置、特に、測定対象となるアナライト
物質または生物体の生理活性に基づく基質溶液のpH変
化を利用して、生体試料のような多成分系に微量含まれ
る特定の物質または生物体を定量的に測定するのに適し
た装置に関する。本発明の装置は、臨床検査における微
量生体物質の測定のみならず、基礎医学、獣医学、生化
学、薬理学等広い分野への適用が可能である。
【0002】
【従来の技術】生体の生理活性に関与する物質は概して
微量であり、しかも生体に対して非常に重要な役割を演
じるものが少なくない。したがって、このような微量の
生理活性物質を定量的に測定することは医学、生化学等
の生物関連分野においては重要であり、そのために種々
の方法が考案され、実用化されている。例えば、かかる
生理活性物質の一つである酵素に対しては、該酵素に対
する基質溶液を作用させ、該基質溶液の光学的性質の変
化を測定する測定方法が一般的に採用されている。ま
た、細胞、微生物等の生物体も生理活性を有するもので
あり、上記生理活性物質と同様、これらを定量的に測定
することは上記生物関連分野においては重要である。か
かる生物体の測定方法としては、例えば、細胞に対して
は、該細胞を培養した後顕微鏡による観察を行う方法、
フローサイトメトリ法あるいはロゼット法[月刊 Medic
al Technology 編、「細胞免疫機能検査のすべて」、医
歯薬出版(1985年発行)参照]が多用されており、
最近では遺伝子による検出法[例えば、斎藤隆監訳、
「PCR実験マニュアル」、HBJ出版局、(1991
年発行)参照]も活発化しつつある。また、微生物に対
しては、従来から行われている顕微鏡による観察を行う
方法に加え、近年では遺伝子による検出法も普及しつつ
ある。しかしながら、これらの方法はいずれも繁雑な操
作と熟練、さらには高価な測定装置を必要とする。
【0003】本発明者らは、微量アナライト物質の測定
方法および測定装置として、アナライト−レセプタ反応
を終えた固相と基質溶液を接触させて、該基質溶液中の
基質の分解反応に伴う基質溶液のpH変化を利用した微
量アナライト物質の測定方法であって、上記固相を基質
溶液のpH変化を測定するpH電極のpH感応面との間
隙が1mm以下となるように対面配置して、該間隙内に
おける基質溶液のpH変化を測定することを特徴とする
微量アナライト物質の測定方法および該方法を実施する
ための装置を提案した(特開平1−212347号参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の装置は、不均一
法EIA、いわゆるエリサ(ELISA: Enzyme Link
ed Immuno Sorbent Assay)法を想定しており、主とし
てそれ自体では基質溶液のpHを変化させる能力(以
下、これをpH変化誘引能という)を有しないアナライ
ト物質を測定対象としている。したがって、固相とアナ
ライト間の第一免疫反応を行ってアナライト物質を固相
表面に捕捉した後、ウレアーゼ等のpH変化誘引能を有
する酵素で標識した第二レセプタを上記固相表面に捕捉
したアナライト物質に結合させるか(サンドイッチ法)
またはpH変化誘引能を有する酵素で標識したアナライ
トを固相と反応させる(競合法)等の第二免疫反応を行
う必要がある。すなわち、ELISAの装置において
は、第一免疫反応→第一の洗浄→第二免疫反応→第二の
洗浄→pH変化の測定という一連の操作が必要であり、
操作が繁雑であるとともに、これらの操作すべてを自動
化すると大がかりな装置とならざるを得なかった。これ
に対して、酵素、細胞、微生物等、それ自体でpH変化
誘引能を有する物質や生物体が測定対象であれば、ウレ
アーゼ等のpH変化誘引能を有する酵素で標識した第二
レセプタを測定対象たるアナライト物質に結合させるこ
とは必ずしも必要ではなく、アナライト物質または生物
体を固相表面に捕捉し、洗浄を行った後に基質溶液のp
H変化を測定すればよい。
【0005】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であって、アナライト物質や生物体を捕捉した後の固相
の洗浄と基質溶液のpH変化の測定を同一のセル内で行
えるように工夫して簡単な操作によって、pH変化誘引
能を有する微量アナライト物質や生物体を測定すること
のできる簡略化された装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、少なくともその内壁面上にpH変化誘引能を有
する微量アナライト物質または生物体を捕捉した細径管
に基質溶液を接触させて、該細径管内部における該基質
溶液中の基質の反応に伴うpH変化を利用して微量アナ
ライト物質または生物体の測定を行う装置であって、該
装置は、基質溶液の入口と出口を有するセルと、該セル
内に収容されたpH電極と、該セル内に上記基質溶液を
供給するポンプ手段と、少なくともその内壁面上に測定
対象となるpH変化誘引能を有するアナライト物質また
は生物体を捕捉した細径管を該セル内に収納したとき
に、セル内に収納された細径管の内壁面とpH電極のp
H感応面を1mm以下の間隙にて対面配置させる位置決
め手段と、セル内に収納された細径管の外壁と該セルの
内壁とで形成される空間を液密状態に保持するシール手
段よりなることを特徴とする微量アナライト物質または
生物体の測定装置を提供することによって達成される。
【0007】
【作用】本発明の装置は、pH変化誘引能を有する微量
アナライト物質または生物体を捕捉した細径管に基質溶
液を接触させて、該基質溶液中の基質の反応に伴うpH
変化を測定するので、測定対象であるpH変化誘引能を
有する微量アナライト物質または生物体を高感度で測定
することができる。なお、本明細書においては、基質の
反応とは、酵素等による基質の分解、酸化、還元、転
移、加水分解、脱離、異性化、重合等の各種反応、およ
び生物体による基質の代謝を意味する。また、本発明の
装置はセル内に収納された細径管の外壁と該セルの内壁
とで形成される空間が液密状態にシールされており、ポ
ンプ手段によってセル内に供給される基質溶液が細径管
内部を流通するので、該細径管内部が該基質溶液によっ
て自動的に洗浄される。かくして、一つのセルで細径管
内部の洗浄とpH変化の測定を行うことができ、測定装
置が簡略化されるとともに測定操作も簡便になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。図1に本発明装置の一実施例の概略構成を示
す。図1に示されるように本発明の装置は、基質溶液の
入口2と出口3を有するセル4と、該セル4内に収容さ
れたpH電極5と、該セル4内に上記基質溶液を供給す
るポンプ手段6と、測定対象となるpH変化誘引能を有
するアナライト物質または生物体を少なくともその内壁
面上に捕捉した細径管1を該セル4内に収納したとき
に、セル内に収納された細径管1の内壁面とpH電極の
pH感応面とをその間隔が1mm以下となるように対面
配置する位置決め手段7と、セル内に収納された細径管
1の外壁と該セル4の内壁とで形成される空間を液密状
態に保持するシール手段8より構成されている。9は比
較電極、10は基質溶液を貯留する液溜め、11はpH
電極作動回路であり、12はポンプの動作を制御し、か
つpH電極の信号を読取り表示する手段である。
【0009】セル4は、上下部に円筒状の太径部、中間
部に細径部を有し、かつ太径部の両端は開口している。
そして、下部太径部に基質溶液の入口2、上部太径部に
基質溶液の出口3が取り付けられている。セル4の下端
開口には後に記載するpH電極5および比較電極9をセ
ル内に液密に収容するための電気絶縁樹脂13で閉塞さ
れている。セル4の材質としてはプラスチック、金属、
無機ガラスなどを用いることができる。
【0010】上記セル4内に収容されるpH電極5とし
ては従来から最も多用されているいわゆるガラス電極の
他に、pH感応性電界効果トランジスタ(以下pH−F
ETという)、酸化パラジウム/パラジウムワイヤ等の
表面酸化金属線タイプのpH電極、プロトン受容体を含
有するpH感応性高分子膜を金属線や炭素線にコートし
た、コーテイドワイヤ型のpH電極等、各種の微小pH
電極を用いることができる。しかしながら、ガラス電極
型のpH電極は細径化すると、誘導ノイズが増大する傾
向がある。表面酸化金属線型pH電極は細径化が容易で
あるが、長期の水中寿命等に難点がある。コーテイドワ
イヤ型のpH電極も細径化が容易であるが、pH変化に
対する直線応答域が狭い、水中寿命が短いなどの難点が
ある。そのためこれらのpH電極を使用する場合には上
記問題点を予め解消しておく必要がある。
【0011】これに対してpH−FETは(1)細径化
が容易である、(2)細径化したときの誘導ノイズが少
ない、(3)IC技術で製造するので、電極間の特性の
バラつきが小さくでき、かつpH感応面(ゲート部)を
微小化することができる、(4)pH変化に対する応答
が極めて速く、かつ応答曲線にヒステリシスが残らな
い、(5)pH変化に対する直線応答域が広い、(6)
水中の保存寿命が半永久的で、かつpH感度等の特性の
経時変化が少ない、等の優れた特徴を有しているので本
発明装置に用いるpH電極としては最適である。pH−
FETとしては(1)全周絶縁型(特公昭57−438
63号参照)、(2)接合分離型(実公昭58−524
5号参照)、(3)SOS型(特開昭59−48646
号参照)等いくつかのタイプが知られている。本発明に
おいてはこれらのいずれのタイプのものを用いてもかま
わないが、その構造は基本的に、(1)その先端近傍に
pH感応面を有し、(2)該pH感応面を含む素子先端
部が、測定対象物質を捕捉した細径管内に挿入可能な太
さであり、(3)素子先端部の長さは1〜10mm、好
ましくは1〜3mmであり、(4)素子先端部の上・下
面、側面全ての面が外部溶液との間で電気的に絶縁され
ていることが必要である。
【0012】素子先端部の太さとしては、内径2.0m
m以下、通常内径0.8mm以下の細径管内に入るもの
であることが望ましい。例えば細径管の内径が0.55
mmであれば、素子先端部の幅としては0.45mm以
下、厚みとしては0.20mm以下であれば十分であ
る。素子先端部の長さが10mm以上になると折れやす
くなり、細径管の測定対象となるアナライト物質または
生物体を捕捉する部分の必要長が大きくなる等の点で問
題が生じてくる。また、長さが1mm以下になると、素
子先端部の細径管内への挿入長が短くなりすぎ、そのた
めに細径管内における基質の反応が細径管外の溶液の影
響を受けやすくなるので好ましくない。
【0013】本発明に用いられるpH−FETは、25
℃において40ないし60mV/pH、さらには50な
いし60mV/pHのpH感度を有することが望まし
い。またpH感応膜としては窒化ケイ素、酸化アルミニ
ウム、酸化タンタル等の水中安定性のすぐれたものを採
用することが望ましい。特に酸化タンタルや酸化アルミ
ニウムは水中での安定性、pH応答特性等の点で優れて
いる。酸化タンタルをpH感応膜とするpH−FETは
本発明に用いるpH電極として適している。本発明の装
置を用いてpH変化誘引能を有する微量アナライト物質
または生物体の測定を行うためには、pH−FETはノ
イズレベルの極めて低い(定pH下で通常0.05mV
以下)ものを用いることが好ましい。そのためには、相
互コンダクタンスが50マイクロジーメンス、好ましく
は100マイクロジーメンス、より好ましくは200マ
イクロジーメンス以上のものを用いることが望ましい。
また、pH−FETの素子先端部と外部電極とを室温の
生理食塩水中につけて、pH−FETのソース電極と外
部電極との間に3Vの電圧をかけた時のもれ電流が30
nA以下、好ましくは10nA以下であることが望まし
い。相互コンダクタンスが50マイクロジーメンス以下
であったり、上記もれ電流が30nA以上であったりす
ると、測定時のノイズが大きくなる。
【0014】比較電極9としては、飽和カンコウ電極や
銀−塩化銀電極等の液絡式比較電極、イオン不感応性膜
をゲート膜とする電界効果トランジスタ(特公昭58−
25221号参照)、あるいはイオン不感応性膜を金属
線や炭素線にコートしたコーテイドワイヤ型の比較電極
等を用いることができる。本発明の装置にはいずれの方
式の比較電極を用いてもかまわないが、現時点では液絡
式比較電極が最も信頼性が高く好ましく用いられる。比
較電極のセル内への設備場所としては通常第1図に示し
たように、セル4の下部太径部で、かつpH電極のpH
感応面と液絡している場所に取り付けることが好まし
い。また、比較電極9は、pH電極のpH感応面と液絡
している場所であればいずれに収容してもよく、例え
ば、ポンプ6とセル4の入口2との間などセル外に設置
することも可能である。
【0015】セル4内に基質溶液を供給するポンプ手段
6としては、5〜1000ml/hの流速が得られるも
のであればよく、例えば、ペリスタポンプ、シリンジポ
ンプ等、従来より公知のものが特に制限なく使用でき
る。
【0016】細径管1の位置決め手段としては、細径管
1の内表面とpH電極5のpH感応面との間隙を調整す
る公知の手段を採用できる。例えば、細径管1を直径方
向に移動可能としてもよいし、あるいは、図1に示すよ
うに、セル4の上部太径部を細径管1に対するガイドと
することもできる。上記細径管の位置決め手段によっ
て、細径管1の内表面とpH電極のpH感応面の距離を
1.0mm以下、好ましくは0.5mm以下に設定す
る。上記の細径管1の内表面とpH感応面との距離が
1.0mm以上になると細径管1の内表面とpH感応面
の間隙に封入された基質溶液のpH変化速度が急激に遅
くなるために、高い検出感度を達成することが事実上不
可能となる。
【0017】セル内に収納された細径管1の外壁と該セ
ル4の内壁とで形成される空間を液密状態に保持するシ
ール手段8としては、上記空間の液密状態を保持する機
能を有するものであれば特に制限はないが、通常、Oリ
ングやテーパが使用される。
【0018】細径管1は、少なくともpH電極のpH感
応面が十分にその中に入り得る長さであることが必要で
ある。例えば、pH電極のpH感応面の長さが1.5m
mであれば、細径管1の測定対象となるアナライト物質
または生物体を捕捉する部分の長さは通常3mm以上で
ある。細径管全体の形状としては、測定対象となるアナ
ライト物質または生物体を捕捉する部分が上記の条件を
満たすものであれば、任意の形状のものを使用すること
ができ、細径管部と太径管部とから成るピペットチップ
形状としてもよい。
【0019】細径管1の材質としては、例えば、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフ
ロロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体等のポリオレフイン系ポリマー、ポリエチ
レンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等の
ポリエステル系ポリマー、ポリジメチルシロキサン等の
ポリシロキサン系ポリマー、6ナイロン、6,6−ナイ
ロン等のポリアミド系ポリマー、ポリカーボネート、酢
酸セルロースやニトロセルロースのようなセルロース系
ポリマー、さらには各種無機ガラスを用いることができ
る。
【0020】細径管1は、少なくともその内壁面上にp
H変化誘引能を有する微量アナライト物質または生物体
を捕捉し得るものであることが必要である。上記の素材
からなる細径管1に、測定対象となる上記微量アナライ
ト物質または生物体を捕捉する機能を付与する手段とし
ては、公知の手段を使用することができる。例えば、酵
素のような蛋白質分子を捕捉する場合にあっては、細径
管1の少なくとも内壁面上に該蛋白質分子に対する抗体
を該蛋白質分子のレセプタとして固定化し、しかる後
に、牛血清アルブミン等のブロッキング剤を吸着させる
方法が挙げられるが、その他酵素免疫測定の分野におい
て公知の方法[例えば、石川他著、「酵素免疫測定法、
第三版」、医学書院発行(1987年)参照]が適宜使
用できる。一方、細胞、微生物等の生物体を捕捉する場
合にあっては、細径管1の少なくとも内壁面上に該生物
体の表面に露出している各種蛋白質分子に対する抗体、
同生物体の表面に露出している各種受容体に対するリガ
ンド分子またはその部分ペプチド、あるいは同生物体の
表面に露出している各種細胞接着因子に対する受容体ま
たはその部分ペプチドを固定化し、上記と同様にブロッ
キングしておけばよい。
【0021】本発明の装置は、pH変化誘引能を有する
アナライト物質または生物体を測定対象とする。かかる
物質または生物体として、例えば、酵素、細胞、微生
物、およびミトコンドリア等のオルガネラ、などを挙げ
ることができる。
【0022】セル内に供給される基質溶液は、測定対象
となるアナライト物質または生物体に応じたものを使用
する必要がある。例えば、測定対象が酵素である場合に
は、基質溶液として、該酵素の作用を受けてpH変化を
誘引する基質を含む溶液が使用される。かかる酵素と基
質の組み合わせとしては、例えばアルコールデヒドロゲ
ナーゼ/アルコール、グルコースオキシダーゼ/グルコ
ース、カテコールオキシダーゼ/カテコール、NADH
ペルオキシダーゼ/NADH、リパーゼ/トリアシルグ
リセロール、アセチルエステラーゼ/酢酸エステル、ア
セチルコリンエステラーゼ/アセチルコリン、グルコノ
ラクトナーゼ/グルコノラクトン、アルカリフォスファ
ターゼ/p−ニトロフェノールリン酸、アリルサルファ
ターゼ/アリルサルフェート、ウレアーゼ/尿素等を挙
げることができる。また、細胞、微生物等の生物体を測
定対象とする場合には、基質溶液として、これら生物体
によって代謝されてpH変化を誘引する基質を含む培養
液を使用すればよい。このような基質としては、例えば
グルコース、フラクトース、シュクロース等の糖類が最
も一般的である。この場合、該生物体の代謝作用によっ
て敏感にpHが変化するような緩衝能の弱い培養液を使
用することが好ましい。
【0023】以下、本発明装置を用いた測定方法を、図
3を参照して説明する。まず、上記のpH変化誘引能を
有する物質または生物体を捕捉し得る細径管1の先端部
に試料溶液を吸引し、一定時間静置する。かかる操作に
より、細径管1の内壁面上に測定対象たるpH変化誘引
能を有するアナライト物質または生物体が捕捉される。
なお、細径管1の先端部を試料溶液に浸漬し、一定時間
インキュベートすることによって測定対象たるpH変化
誘引能を有するアナライト物質または生物体を細径管1
の内壁面上に捕捉してもよい。
【0024】つぎに、上記のようにしてpH変化誘引能
を有するアナライト物質または生物体を内壁面上に捕捉
した細径管1を、セル4の上端開口よりセル4内に手動
により挿入して、pH電極のpH感応面を該細径管1の
内壁で完全に取り囲むようにする。この際、シール手段
8によってセル4内に収納された細径管1の外壁と該セ
ル4の内壁とで形成される空間は液密状態にシールされ
る。なお、細径管1をセル内に挿入する操作については
別途に細径管収納手段を設けて自動化してもよい。かか
る細径管収納手段としては、例えば、特開平1−212
347号に記載されているような公知の手段を採用する
ことができる。
【0025】上記のようにして細径管1をセル4内に収
納した状態で、送液ポンプ6により基質溶液を液溜め1
0よりセル4内に供給する。セル4内に供給された基質
溶液は、細径管1の内部をその下部から上部へ向かって
流れ、セル4の出口3より排出される。かくして細径管
1の内部が基質溶液によって自動的に洗浄される。この
細径管内部の洗浄の際には、細径管内部で基質溶液中の
基質の反応が起こり該基質溶液のpH変化が進行する
が、基質溶液の送液速度を十分に高く保つことにより、
pH変化をほぼ0とすることができる。なお、送液ポン
プ6により基質溶液を液溜め10よりセル4内に供給し
つつ細径管1をセル4内に挿入すれば、細径管1のセル
4内への挿入と細径管内部の洗浄とを一連の操作で行う
ことができ、簡便である。
【0026】基質溶液を十分に供給し、細径管1の内部
の洗浄が終了した時点で送液を停止する。その後、基質
溶液中の基質の反応に伴う細径管1の内部での基質溶液
のpH変化を測定する。このときのpH変化速度から、
試料溶液中の測定対象物質であるアナライト物質または
生物体の濃度を求めることができる。
【0027】測定終了後、細径管1をセル4から抜き出
し、再び送液ポンプ6により基質溶液を液溜め10より
セル4内に供給する。かくして、セル4の内部が自動的
に洗浄される。
【0028】図2は本発明の第二の実施例を示す。この
図において、セル4の上部太径部7は、細径管1に対す
るガイドとしての機能を有しており、細径管1の位置決
め手段としての役割を果たすとともに、テーパ状の構造
をしていることから、細径管1の外壁と該セル4の内壁
とで形成される空間を液密状態に保持するシール手段と
しての役割を果たしている。セル4の上部太径部をこの
ようなテーパ状の構造とすれば、細径管1の位置決め手
段とシール手段を1つにすることができ、実用的であり
好ましい。なお、その他の構成は、図1に示す第一の実
施例と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号
を付して、その説明を省略する。
【0029】上記各実施例では、細径管1はセル4の上
方から挿入されるが、セル4の形状を適宜変更すれば、
細径管1をセルの横方向あるいはセルの下方向から挿入
することも可能である。
【0030】つぎに本発明装置の効果をより明瞭にする
ために、以下に試験例を示す。 試験例1(ウレアーゼの測定) A.測定装置の組み立て 図1に示す装置を製作した。pH電極5としては、特公
昭57−43863号に記載の方法で製造された全周絶
縁型のpH−FETのゲート部に、タンタル酸化物をp
H感応膜として蒸着したものを用いた。このpH−FE
Tの全体の寸法は長さ5.5mm、幅0.45mm、厚
み0.15mmで、その先端0.8mmの部分にゲート
部(pH感応面)が設けられている。このpH−FET
をゲート部を含む先端約1.5mm程度をセル内に露出
させ、残りの部分を樹脂で絶縁した。細径管としては内
径0.55mm、外径1.0mm、長さ30mmのポリ
プロピレン製チューブを用い、該細径管1の内径中心部
にpH−FETが収容されるようにセル4の上部太径部
7を設計した。この場合pH−FETのpH感応面と細
径管1の内壁面の間隙の最大値は(0.55−0.1
5)/2=0.20mmであった。シール手段8として
は内径1mmのOリングを用いた。比較電極9としては
銀/塩化銀型の液絡式比較電極を用い、セル4内の下部
太径部に設置した。ポンプ6としてはペリスタポンプを
用い流速を0.5ml/分に設定した。使用したpH−
FETのpH感度は25℃で58mV/pH、相互コン
ダクタンスは350マイクロジーメンスであった。pH
−FETの作動は、ドレイン電圧4ボルト、ドレイン電
流100μAで定電流回路に接続して行った。またpH
−FETの出力信号としては比較電極9を基準とするp
H−FETのソースの電位(以下これをソース電位と略
称する)を測定した。
【0031】B.細径管への抗ウレアーゼ抗体の固定 ウレアーゼのレセプタとして抗ウレアーゼ抗体(シグマ
社製、ナタマメ由来ウレアーゼを免疫源とするマウスモ
ノクローナル抗体、クローン UR−25)を選び、上
記の細径管1に次のようにして固定した。100μg/
mlの上記抗ウレアーゼ抗体を含むPBS溶液(pH
7.4)を調製し、該溶液1μlを上記ポリプロピレン
製チューブの先端内部にマイクロピペッタで注入し、つ
いで、保湿箱中、室温下24時間静置することにより、
該チューブ先端内壁面上に抗ウレアーゼ抗体を固定化し
た。該チューブ先端部に残留した、抗ウレアーゼ抗体を
含むPBS溶液を紙タオルで吸い取ることによって除去
した後、該チューブをシュクロース10%、牛血清アル
ブミン1%およびアジ化ナトリウム0.1%を含むPB
S溶液(pH7.4)中に浸漬し、次いで4℃にて24
時間静置することにより、ブロッキング処理を行った。
【0032】C.ウレアーゼの測定 ウレアーゼとしてナタマメ由来のもの(シグマ社製、U
376)を使用した。該ウレアーゼを牛血清アルブミン
1%、EDTA 1mMおよびアジ化ナトリウム0.1
%を含むPBS溶液(pH7.4)に所定の濃度となる
ように溶解し、試料溶液とした。該試料溶液1μlを上
記(試験例1のB)にて得られた、抗ウレアーゼ抗体を
内壁面上に固定化した細径管1内に吸引し、次いで室温
にて10分間静置することによりウレアーゼを該細径管
1の内壁面上に捕捉した。基質溶液として尿素155m
M、塩基アンモニウム10mM、食塩154mMを含む
PBS溶液を使用し、ペリスタポンプ6を駆動して、基
質溶液をセル4内に供給しつつ、ウレアーゼを内壁面上
に捕捉した細径管1を図3のようにセル4内に挿入し、
該細径管1の内部を30秒間洗浄した。その後、ペリス
タポンプ6を停止し、その直後から10秒間のソース電
位の変化を測定し、その変化速度を最小二乗法により求
めた。測定終了後、上記細径管1をセル4から抜き出
し、ペリスタポンプ6を20秒間駆動して、基質溶液を
セル4に供給し、セル4の洗浄を行い次の測定に備え
た。測定結果を図4に示した。図4から明らかなよう
に、1μlの試料溶液中の0.5ng/ml(ウレアー
ゼの分子量を56万とすれば、約8×10-13M)のウ
レアーゼを検出することができる。すなわち絶対量で8
×10-19モルのウレアーゼを検出することが可能であ
る。
【0033】試験例2(マウスTリンパ球内のLyt−
2陽性サブセットの測定) A.細径管への抗マウスLyt−2,1抗体の固定化 マウスのLyt−2陽性T細胞のレセプタとして抗マウ
スLyt−2,1抗体(コスモバイオ社製、クローン4
9−31,1)を使用した。10μg/mlの抗マウス
Lyt−2,1抗体を含むPBS溶液(pH7.4)を
調製し、該溶液1μlを使用して、試験例1のBと同様
の操作により、試験例1において使用したのと同じポリ
プロピレン製チューブの先端内壁面上に抗マウスLyt
−2,1抗体を固定化した。ついで、試験例1のBと同
様の操作によってブロッキング処理を行った。
【0034】B.マウスLyt−2陽性、および陰性T
細胞の分離、培養 50μg/mlのヤギ抗マウスIg抗体(Cappel
社製)を含むPBS溶液(pH7.2)3mlを直径6
cmのプラスチック製シャーレ(Falcon社製 #
3002)に入れ、ついで、4℃にて24時間静置する
ことにより、該ヤギ抗マウスIg抗体を該シャーレに吸
着させた。マウスのヒ臓から通常の比重遠心法によって
分離したリンパ球画分の細胞3×107個を3mlの5
%FCS−RPMI−1640(培地、GIBCO社
製、#320−1895PK)に浮遊させ、上記のヤギ
抗マウスIg抗体を吸着させたシャーレ1枚にまき込
み、室温で30分間静置した。該シャーレを穏やかにゆ
すって細胞を浮遊させ、次いで室温で30分間静置し、
上記と同様の操作により細胞を再度浮遊させて浮遊した
細胞を回収することにより、マウスリンパ球T細胞を分
離した。つぎに、50μg/mlの抗マウスLyt−
2,1抗体(コスモバイオ社製、クローン49−31,
1)を含むPBS溶液を使用して上記と同様の操作を行
い、抗マウスLyt−2,1抗体をプラスチック製シャ
ーレに吸着させた。上記操作により分離したマウスリン
パ球T細胞3×107個を3mlの5%FCS−RPM
I−1640(培地)に浮遊させ、上記の抗マウスLy
t−2,1抗体を吸着させたシャーレにまき込み、4℃
で30分間静置した。該シャーレを穏やかにゆすって細
胞を浮遊させ、ついで、4℃で30分間静置し、上記と
同様の操作により細胞を再度浮遊させて浮遊した抗マウ
スLyt−2,1と結合しない細胞(以下Lyt−2陰
性T細胞という)を回収した。つぎに5%FCS−RP
MI−1640(培地)でLyt−2陰性細胞を回収し
た後のシャーレを穏やかに4回洗浄し、ついで、該シャ
ーレに5%FCS−RPMI−1640(培地)を加
え、強くピペッティングして抗マウスLyt−2,1抗
体と結合する細胞(以下Lyt−2陽性T細胞という)
を回収した。
【0035】C.マウスLyt−2陽性T細胞の測定 試験例1と同じ装置を使用してLyt−2陽性T細胞の
測定を行った。上記(試験例2のB)において分離した
Lyt−2陽性T細胞とLyt−2陰性T細胞を5%F
CS−RPMI−1640(培地)に浮遊させ、1ml
当たり107個のマウスリンパ球T細胞を含み、その内
Lyt−2陽性T細胞の比率が0、10、25、50、
75、100%である6種類の試料溶液を調製した。上
記(試験例2のA)で得られた抗マウスLyt−2,1
抗体を内壁面上に固定化した細径管1内に上記試料溶液
1μを吸引し、次いで室温にて20分間静置することに
よりLyt−2陽性T細胞を該細径管1の内壁面上に捕
捉した。基質溶液として塩化アンモニウム10mM、炭
酸水素カリウム1mM、EDTA 1mM、グルコース
0.5%および食塩154mMを含むPBS溶液を使用
し、ペリスタポンプ6を駆動して、基質溶液をセル4内
に供給しつつ、Lyt−2陽性T細胞を内壁面上に捕捉
した細径管1を第3図のようにセル4内に挿入し、該細
径管1内部を30秒間洗浄した。その後ペリスタポンプ
6を停止し、その直後から60秒間のソース電位の変化
を測定した。測定終了後、上記細径管1をセル4から抜
き出し、ペリスタポンプ6を40秒間駆動して基質溶液
をセル4に供給し、セル4の洗浄を行い、つぎの測定に
備えた。測定結果を図5に示した。図5から明らかなよ
うに、本発明の装置によってLyt−2陽性T細胞を選
択的に測定することが可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明の装置によれば、pH変化誘引能
を有する微量アナライト物質または生物体を高感度に、
かつ簡単な操作で測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例に係る装置の概略構成
を示す図である。
【図2】 本発明の第二の実施例に係る測定装置の概略
構成を示す図である。
【図3】 本発明の装置によって測定を行っている状態
を示す図である。
【図4】 本発明の装置でウレアーゼを測定した結果を
示す。
【図5】 本発明の装置によってLyt−2陽性T細胞
を測定した例を示す。
【符号の説明】
1 細径管 2 基質溶液入口 3 基質溶液出口 4 セル 5 pH電極 6 ポンプ手段 7 位置決め手段 8 シール手段 9 比較電極 10 液溜め 11 pH電極作動回路 12 ポンプ作動およびpH電極信号読み取り用手段 13 電気絶縁樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴田 仁志 岡山県倉敷市酒津2045の1 株式会社ク ラレ内 (56)参考文献 特開 平1−212347(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともその内壁面上に基質溶液のp
    Hを変化させる能力を有する微量アナライト物質または
    生物体を捕捉した細径管に上記基質溶液を接触させて、
    該細径管内部における該基質溶液中の基質の反応に伴う
    pH変化を利用して微量アナライト物質または生物体の
    測定を行う装置であって、該装置が、 基質溶液の入口と出口を有するセルと、 該セル内に収容されたpH電極と、 該セル内に上記基質溶液を供給するポンプ手段と、 少なくともその内壁面上に測定対象となる上記基質溶液
    のpHを変化させる能力を有するアナライト物質または
    生物体を捕捉した細径管を該セル内に収納したときに、
    セル内に収納された細径管の内壁面とpH電極のpH感
    応面を1mm以下の間隙にて対面配置させる位置決め手
    段と、 セル内に収納された細径管の外壁と該セルの内壁とで形
    成される空間を液密状態に保持するシール手段と、 からなることを特徴とする微量アナライト物質または生
    物体の測定装置。
  2. 【請求項2】 該pH電極がpH感応性電界効果トラン
    ンジスタである請求項1記載の測定装置。
  3. 【請求項3】 該セルが、上下部に太径部、中間部に細
    径部を有し、太径部の両端が開口した構造であり、上部
    太径部に中間部に向かって細くなるテーパが付され、こ
    れが該位置決め手段およびシール手段に供される請求項
    1記載の測定装置。
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