JP2633507B2 - 融雪装置 - Google Patents

融雪装置

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JP2633507B2 JP15806895A JP15806895A JP2633507B2 JP 2633507 B2 JP2633507 B2 JP 2633507B2 JP 15806895 A JP15806895 A JP 15806895A JP 15806895 A JP15806895 A JP 15806895A JP 2633507 B2 JP2633507 B2 JP 2633507B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除雪した雪を大量かつ
効果的に融雪処理することができる融雪装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】北国では降雪量が多いため、市街地や道
路に降り積もった雪をそのまま放置しておくと交通機能
等が麻痺してしまう。そこで、大型のロータリー除雪車
などで除雪するのであるが、その雪は、大型のダンプカ
ーなどに積んで郊外を流れる河川などに投棄するのが一
般的であった。
【0003】しかしながら、このような作業は通常夜間
に行われるため大型ダンプカーなどの騒音問題や、投棄
した雪中の有害物質が融雪とともに河川に流れ出して環
境問題を引き起こしたり、また、投棄場所も限定され、
長距離輸送等に伴う作業条件の悪化等も問題になるな
ど、様々な問題を抱えていた。
【0004】そこで、本発明者は、上記等の問題点に鑑
みて、特開平6−240636号において、図9に示す
ように、排水口51を有した貯水部52を設け、この貯
水部52の区画内に、複数の伝熱管53を連結しかつそ
の端部に燃焼装置54を備えてなる発熱管55を配設
し、市街地などから除雪してきた雪を適宜手段によって
貯水部52上に飛散させることによって、落下した雪を
発熱管55の熱によって融雪すると共に、直接貯水部5
2に落下した雪を貯水部52内の水によって融雪させる
ように構成した融雪装置50を開示した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記融雪装
置50を実際に運転してみると、例えば燃焼装置54を
稼働させてない間に大量の降雪があり、発熱管55上に
大量の雪が積層すると、これを融雪するのに多くの時間
と燃料を割かなければならず、特に運転再開までに時間
がかかってしまうと言った新たな課題が浮上してきた。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みて上記融雪装置
50を改良したものであり、たとえ発熱管上に大量の雪
が積層したとしても、時間的にも燃料消費の点からも効
率良く融雪することができ、大量の雪を一段と効率的に
融雪処理することのできる融雪装置を提供せんとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の融雪装置は、排水口を有する貯水部を設け、
この貯水部内に、貯水部の略々全面に亘って適宜密度に
連結した発熱管を並設し、発熱管の少なくとも一端部に
燃焼装置を連結して発熱管内に燃焼ガスを噴射するよう
にすると共に少なくとも他端部の一を排気口とし、上記
発熱管の一端部付近で一旦周回させた上で該端部付近か
ら少なくとも一方向の発熱管の上側に沿って、適宜間隔
を置いて上方への噴水機構を設けた導水管を配設し、貯
水部の少なくとも一側にはシャワー機構を配設した構成
を特徴とするものである。
【0008】さらに、本発明の融雪装置は、以下のよう
な構成を付加することにより、一段と優れた融雪処理を
行うようにすることができる。
【0009】発熱管に関しては、発熱管を上記排水口と
略々同じ高さに配設すれば、貯水部内の水に最も効率良
く熱を伝えることができる。また、1本の外管内に1本
以上の内管を挿通させてなる多重管を用いることによ
り、発熱管内を流通するガスの温度が低下しにくくなる
から、発熱管の末端まで熱を十分に供給することができ
るようになる。
【0010】導水管に関しては、給水源から発熱管の一
端部付近の外管内に入り、その内周面沿いに適宜長さ周
回させた上で、管外に露出させ、発熱管上側に沿って配
設させることにより、噴水機構から加温水を噴水させる
ことができ、融雪装置の融雪能力を一段と高めることが
できる。また、導水管の噴水機構を、上向き及び管の斜
め両側上方に噴水するように設ければ、隣合う導水管か
らの斜め噴水によって発熱管上に積もった雪をブロック
状に切断することができるから、発熱管上に大量の雪が
積層しても効率良く融雪処理することができる。
【0011】さらに、貯水部の周壁面に沿って上記排水
口よりも低位に周囲導水管を配設し、この周囲導水管と
上記導水管とを連結させれば、当該導水管を通じて周囲
導水管に加温水を流通させることができ、貯水部の周壁
面付近の水を加温することができるから、これによって
も融雪装置の融雪効率を一段と高めることができる。
【0012】シャワー機構に関しては、貯水部内の燃焼
装置付近に水中ポンプを設置し、貯水部内の燃焼装置に
よって加温された水をシャワー機構から噴水させるよう
にするのが好ましい。
【0013】また、貯水部内の排水口付近に回転排出機
構を配設することにより、貯水部内の融雪水がシャーベ
ット状態であっても、強制的に排水口に送り排水させる
ことができる。
【0014】
【作用】貯水部上に雪を飛散乃至投雪など適宜手段によ
って供給すると、発熱管上に落下した雪は、発熱管の熱
と導水管による噴水、さらにはシャワー機構による噴水
によって融かされ、その融雪水は貯水部に貯まるように
なっている。一方、貯水部に直接落下した雪は、貯水部
内の水、特に発熱管及び周囲導水管によって加温された
水によって効率的に融雪される。
【0015】このように融雪され貯水部内に貯まった融
雪水は、一部が燃焼装置付近に設置した水中ポンプによ
って吸い上げられ、シャワー機構から再び貯水部内に噴
水され、また一部が排水口から排水されるようになって
いる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面によって詳述する。
【0017】図1は、本発明の融雪装置1とその一側に
並設した雪供給台Aとを示した斜視図であり、図2は、
当該融雪装置1の平面図である。
【0018】融雪装置1は、大量の水を貯め得る貯水部
2を設け、この貯水部2内に、貯水部1の略々全面に亘
るように複数の管部材を適宜密度に並設連結して発熱管
3を形成し、さらにこの発熱管3の上側に沿って、適宜
間隔を置いて噴水機構5を設けた導水管6を配設し、さ
らには少なくとも貯水部2の他側すなわち雪供給台Aの
反対側に、前記貯水部2及び発熱管3に向かって上方か
ら噴水できるようにシャワー装置7を配設して構成して
あり、雪供給台A等から適宜手段によって貯水部2上に
雪を落下させれば、貯水部2内の水、発熱管3の熱、導
水管6及びシャワー装置7の噴水によってこれらの雪を
効率良く融雪することができるようにしてある。
【0019】貯水部2は、コンクリート、鉄板或いは合
成樹脂などから底壁及び周囲側壁を形成してあり、内部
に大量の水を貯められるように、例えば10m×20m
×深さ1mの大きさに形成すればよい。
【0020】この貯水部2の周囲側壁の一側(図2では
右側)には、開閉可能な排水口8を適宜高さ、例えば貯
水部2の底面から0.7〜0.9mに設け、この排水口
8よりオーバーフローした水をここから排水できるよう
にしてある。排水口8には、鉄棒を上下又は水平に適宜
間隔を置いて配設するなど係止手段を設けて、排水口8
から大きな異物が排出しないようにするのが好ましい。
【0021】貯水部2内には、上記排水口8付近に、回
転軸にリボンスクリュー状の回転羽根部材を設けた回転
排出機構9をその一端を該排水口8に向けて配設してあ
り、シャーベット状態であっても強制的に排水口8内に
送り込むことができるようにしてある。ただし、回転排
出機構9の構造は、上記構造に限定するものではなく、
回転軸を中心に複数の棒状部材を螺旋状乃至放射線状に
設けたものであっても、その他の構造からなるものでも
よい。
【0022】発熱管3は、貯水部2内に鉄骨などで足場
部材を組み、この足場部材上に配設してある。発熱管3
の高さは、水面上又は水中となるように配設しても良い
が、融雪効率が最も高くなるのがちょうど水面となる高
さであるから、上記排水口8と略々同じ高さに配設する
のが好ましい。
【0023】この発熱管3は、図2に示すように、複数
(図では5本)の管部材3aを貯水部2の長手方向に適
宜間隔をおいて平行に配設し、その各一端部の貯水部外
側に燃焼装置としてのバーナー10をそれぞれ取付ける
一方、他端部を、貯水部2の短手方向に配設しかつ一端
部を閉塞した管部材3bにそれぞれ連結させ、該管部材
3bの他端部を、貯水部2の長手方向一側壁沿いに配設
した管部材3cに連結させ、さらに、管部材3cから、
貯水部2の短手方向に適宜間隔をおいて平行に配設した
複数(図では3本)の管部材3dを分岐させ、管部材3
dは上記管部材3aの直上を交叉するように配設し、少
なくとも複数の管部材3dのうちの一本の他端部を例え
ば5〜7m立ち上げ、その途中にダクトファン11aを
装着して排気口11とし、他の管部材3dの他端部を閉
塞するか或いはバーナー10をそれぞれ取付けるかし、
さらに他側壁沿いにおいて長手方向に配設した管部材3
eによって管部材3d、3d間を連通して構成してあ
り、バーナー10によって各管部材3a内に噴射された
燃焼ガスは管部材3bを通って煙突効果によって、さら
に管部材3c、3d及び3eに循環し、排気口11より
排気されるようになっている。なお、バーナー10には
それぞれ銭湯などで使われている風呂釜用バーナーを使
用している。
【0024】発熱管3を構成する各管部材には、図3に
示すように、例えば1本の外管12内に3本の内管1
3,13,13を挿通してなる多重管を用いてあり、た
とえ外気がかなりの低温となっても内管13内を流通す
る燃焼ガスの熱損失は抑えられるから、発熱管3の末端
部まで効果的に加温することができる。なお、外管内に
1本又は2本の内管を挿通してなる多重管を用いても、
外管のみからなる単管構造に比べれば管内の熱損失は抑
えられるが、好ましくは上記の如く3本以上の内管を挿
通してなる多重管を用いるのが好ましい。ちなみに、気
温零下20℃の下で排気口11から排気されたガス温度
を測定してみたところ約60℃であった。
【0025】導水管6は、地下水などを例えば毎分40
0リットル吸い上げることができるポンプ14を貯水部
2の脇に設置し、このポンプ14から分岐させて、上記
各発熱管3のバーナー10を取付けた端部、すなわち各
管部材3aの一端部まで配設し、図4に示すように、こ
こから各々発熱管3内に侵入させ、当該一端部から内周
面に沿って適宜長さに亘って螺旋状に往復させた後、発
熱管3の外に延出し、次いで発熱管3の外側上部に沿っ
て配設してある。このように導水管6を発熱管3内に配
設してから管外に露出させることにより、ポンプ14か
ら送り出された水を、バーナー10の熱によって100
度近くまで加熱させることができる。
【0026】そして発熱管3の外側上部に沿って配設し
た導水管6には、適宜間隔、例えば0.1m〜3mの間
隔をおいて噴水機構5を設けてあり、上記加温水を上方
に噴出するようにしてある。
【0027】噴水機構5は、単に導水管6に噴水孔を設
けたものでも良いが、好ましくは図5に示すように、例
えば導水管6にネジ孔5aを穿孔し、このネジ孔5a
に、噴水口を偏平矩形状として噴射圧が高まると共に一
直線状に拡開噴射できるようにした噴射器具5bを螺着
し、導水管6の上端に上向きに設置するばかりでなく、
導水管6の左右斜め上部、好ましくは45度斜め上部付
近に噴水するように噴射器具5b、5bを設けるなどし
て、上向き及び導水管6の斜め両側上方に噴水するよう
に構成する。
【0028】このように噴水機構5を構成すれば、図6
に示すように、導水管6の斜め部に設けた噴射器具5
b、5bからの噴水によって、導水管6、6間上の積雪
が互いの方向から斜め噴水によってカットされ、雪がブ
ロック状に切断されるから、たとえ運転停止中に発熱管
3上に大量の雪が積層しても効率良く処理して短時間の
うちに積雪を貯水部2内に落し、運転を早期に再開する
ことができる。
【0029】上記発熱管3の上側に沿って配設した導水
管6は、図2に示すように、管部材3b上で連結すると
共に、さらに該管部材3b上から貯水部2の周側壁面に
向かって連通管15を延設し、連通管15の中間部には
バルブ16を設けて貯水部2の周壁面に沿って配設した
周囲導水管17に連結させてある。
【0030】周囲導水管17は、融雪水に直接熱を伝え
られるように、水面下すなわち上記排水口8より低位に
配設すると共に、周壁面に沿って流通させた加温水を最
終的に貯水部2内のバーナー10付近に排水させるよう
に、バーナー10を設置した側の周壁面から貯水部2内
方に管部材17aを延設し、図2に示すように、その端
部を貯水部2内のバーナー10付近に設置した水中ポン
プ18の近傍に開口させてある。
【0031】このように導水管3と周囲導水管17とを
連結し周囲導水管17を配設すれば、バルブ16を開く
ことにより、周囲導水管17に導水管3を流通してきた
加温水を流通させることができ、貯水部2の周壁面付近
の貯水を加温することができる。また、バルブ16を閉
じれば、導水管3の噴水量を多くすることができる。
【0032】次にシャワー機構7は、貯水部2の一側か
ら貯水部2の上方、好ましくは2m〜3mの高さに導水
管7aを水平に配設し、この導水管7aに適宜間隔をお
いてシャワーノズル7bを突設すると共に、該導水管7
aと上記水中ポンプ18とを連通管19で連結して構成
してあり、水中ポンプ18を駆動させることによって、
上記周囲導水管17から排出された水とバーナー10の
熱により加温された貯水部2内の水とを吸い上げてシャ
ワーノズル7bから噴水させるようにしてある。なお、
上記管部材17aを水中ポンプ18に連結し、周囲導水
管17を流通してきた加温水を直接ショワー機構7に送
ると共に、貯水部2内の水を吸い上げるようにすること
もできる。
【0033】上記ポンプ19には、前記ポンプ14に毎
分400リットルの水を吸い上げる能力のあるポンプを
用いるのに対応して、毎分800リットルの水を吸い上
げる能力を備えたポンプを用いるのが好ましい。もっと
も、このシャワー機構7の構成は特に上記構成に限定す
るものではなく、各種構成に設計変更可能である。
【0034】本発明の融雪装置1は上記構成であるか
ら、雪供給台A等から飛散、投雪などの適宜手段によっ
て貯水部2上に雪を供給させれば、発熱管3上に落下し
た雪は、発熱管3の熱、導水管6からの噴水、さらには
シャワー機構7の噴水によって融雪し、融雪水として貯
水部2内に貯まり、貯水部2に直接落下した雪は、貯水
部2内の水、特に発熱管3及び周囲導水管17の熱によ
って加温された水によって融雪するようになっている。
そして、貯水部2内の水の一部はポンプ18によって吸
い上げられ、シャワー機構7から噴水され、また一部の
水は溢れて排水口8から排出されるようになっている。
【0035】この場合の雪を貯水部2上に供給する手段
としては、図1に示すように、貯水部2の一側に高台を
形成し、該高台上の雪供給台Aから雪噴射機構を備えた
ロータリー除雪車によって貯水部2上に雪を飛散させる
ようにすることもできるし、また、当該雪供給台Aから
貯水部2に向けて傾斜面を形成し、これを利用して雪供
給台Aから直接、雪を貯水部2内に落下させるようにす
ることもできる。また、当該傾斜面の下に、図7に示す
ような、ロータリー軸61に複数のリボンスクリュー状
の板羽部材を遠心状に取付けてなるオーガ部62を備え
た雪破砕飛散装置60を設置し、当該雪供給台Aから雪
を当該オーガ部62に落下させることにより、このオー
ガ部62にによって雪を粉砕しかつ貯水部2上に飛散さ
せるようにすることもできる。
【0036】なお、本融雪装置1では、貯水部2の一側
に沈殿槽19を並設し、貯水部2の排水口8と当該沈殿
槽19とを連通管20によって連通すると共に、貯水部
2の一側隅部付近の下層部と沈殿槽19とを中間にバル
ブ31を設けた連通路32により連通し、排水口8から
の排水を直接河川などに排水するのではなく、一旦沈殿
槽19内で処理した後、河川などに排水するようにして
ある。
【0037】この沈殿槽19は、コンクリートによって
部屋状しかも底深状に形成した第一沈殿槽21と第二沈
殿槽22とから構成してあり、第一沈殿槽21の一側壁
部23には上記連通管20を突出させその開口部を流入
口24とし、第一沈殿槽21と第二沈殿槽22との間に
は流通口25を設け、第二沈殿槽22の他側壁部26に
は排水口27を設け、この排水口27には急勾配に配設
した排水管28を連結してある。
【0038】上記流入口24にはこの両側壁間に亘っ
て、図8に示すように、回転軸を中心として複数の棒状
部材を放射線状に設け、これをモートルの駆動によって
回転させるようにしてなるシャーベット粉砕機構29を
配設し、さらに第一沈殿槽21内にもこの内壁部間に亘
って同様のシャーベット粉砕機構30を配設してあり、
連通管20を通じて流入して来るシャーベット状態の融
雪水を先ず流入口24のシャーベット粉砕機構29で粉
砕し、次に第一沈殿槽21内でもシャーベット粉砕機構
30で粉砕するようにしてある。
【0039】したがって、連通管20を通じて流入して
来る融雪水は、第一沈殿槽21内で適宜時間滞留し、こ
の間にある程度有害物質が沈殿し、さらに流通口25を
通じて第二沈殿槽22に入り、第二沈殿槽22内でも適
宜時間滞留してこの間にも十分に有害物質が沈殿するか
ら、有害物質を完全に除去した上で排水口27から排水
管28を通じて河川などに排水することができる。
【0040】また、上記では説明しなかったが、図2に
示すように、貯水部2の回転排出機構9の外側であって
上記連通路32を囲む隅部には網部33を設けてあり、
異物が連通路32から沈殿槽19に流入しないようにし
てある。貯水部2内であって側壁及び網部33に囲まれ
た隅部には、水中モーター34と35とを設置してあ
り、水中モーター34は図2に示すように、貯水部2及
び沈殿槽19の周囲に配設した噴水管36と連結し、貯
水部2の外側に降り積もった雪をこの噴水管36の噴水
によって融雪し作業路を確保できるようにしてある。水
中モーター35は、図示はしてないが貯水部2の周縁部
に沿って配設した噴水管と連結し、貯水部2の周縁部か
らも貯水部2内に向かって噴水できるようにしてある。
【0041】また、図2において、37は側溝であり、
貯水槽19の周囲に積もった雪の融雪水などをこの側溝
37に落とせば、第二沈殿槽22内に流入し、貯水槽1
9からの融雪水と一緒に排水できるようにしてある。
【0042】なお、図示はしないが、上記の融雪装置1
全体を開閉式テント(ビニールハウスのようなものでも
よい)で覆うか、或いは雪を供給する口を開口した固定
式テントで覆うかすれば、テント内の温度を保持するこ
とができるから、本融雪装置1の融雪能力を一層高める
ことができる。
【0043】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、大規模
設計が可能であるばかりか、発熱管の熱と導水管による
噴水、発熱管による貯水部内の水の加温、さらにはシャ
ワー機構による噴水、またさらには周囲導水管による貯
水部内の水の加温により、一定量の熱エネルギーを効率
良く使用して融雪させることができるから、大量の雪を
効率良く、しかも安価に融雪させることができる。
【0044】さらに、発熱管を上記排水口と略々同じ高
さに配設したり、発熱管に多重管を用いたり、導水管の
中間部を発熱管内に侵入させ燃焼装置付近を周回させて
配設したり、導水管の噴水機構を上向き及び斜め両側上
方に噴水するようにしたり、貯水部内の燃焼装置によっ
て加温された水をシャワー機構から噴水するようにした
りすることにより、融雪装置の融雪効率を一段と高める
ことができるから、大量の雪を効率良く安価に融雪する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる融雪装置と、その一
側に設けた雪供給台とを示した斜視略図である。
【図2】図1の融雪装置の平面図である。
【図3】発熱管の構造例を示した断面図である。
【図4】導水管の配設状態の一例を示した断面図であ
る。
【図5】噴水機構の構成例を示した断面図である。
【図6】図5の噴水機構の使用状態を示した断面図であ
る。
【図7】雪破砕飛散装置の一例を示す斜視図である。
【図8】沈殿槽に流入する管開口部に設けたシャーベッ
ト粉砕機構の一例を示す斜視図である。
【図9】融雪装置の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 融雪装置 2 貯水部 3 発熱管 5 噴水機構 6 導水管 7 シャワー機構 8 排水口 9 回転排出機構 10 バーナー 17 周囲導水管 18 水中ポンプ 19 沈殿槽

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水口を有する貯水部を設け、この貯水
    部内に、貯水部の略々全面に亘って適宜密度に連結した
    発熱管を並設し、発熱管の少なくとも一端部に燃焼装置
    を連結して発熱管内に燃焼ガスを噴射するようにすると
    共に少なくとも他端部の一を排気口とし、上記発熱管の
    一端部付近で一旦周回させた上で該端部付近から少なく
    とも一方向の発熱管の上側に沿って、適宜間隔を置いて
    上方への噴水機構を設けた導水管を配設し、貯水部の少
    なくとも一側にはシャワー機構を配設した構成を有する
    融雪装置。
  2. 【請求項2】 発熱管を排水口と略々同じ高さに配設し
    た請求項1に記載の融雪装置。
  3. 【請求項3】 発熱管は、1本の外管内に1本以上の内
    管を挿通させてなる多重管を用いた請求項1又は2に記
    載の融雪装置。
  4. 【請求項4】 導水管は、給水源から発熱管の一端部付
    近の外管内に入り、その内周面沿いに適宜長さ周回させ
    た上で、管外に露出させ、発熱管上側に沿って配設した
    請求項1乃至3のいずれかに記載の融雪装置。
  5. 【請求項5】 導水管の噴水機構は、上向き及び管の斜
    め両側上方に噴水するように設けた請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の融雪装置。
  6. 【請求項6】 貯水部内の燃焼装置付近に水中ポンプを
    設置し、貯水部内の燃焼装置によって加温された水をシ
    ャワー機構から噴水させるようにした請求項1乃至5の
    いずれかに記載の融雪装置。
  7. 【請求項7】 貯水部内の排水口付近に回転排出機構を
    配設した請求項1乃至6のいずれかに記載の融雪装置。
JP15806895A 1995-06-23 1995-06-23 融雪装置 Expired - Lifetime JP2633507B2 (ja)

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JPH093844A JPH093844A (ja) 1997-01-07
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JPH093844A (ja) 1997-01-07

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