JP2632623B2 - 魚釣用リールのバックラッシュ防止装置 - Google Patents

魚釣用リールのバックラッシュ防止装置

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JP2632623B2
JP2632623B2 JP4069392A JP4069392A JP2632623B2 JP 2632623 B2 JP2632623 B2 JP 2632623B2 JP 4069392 A JP4069392 A JP 4069392A JP 4069392 A JP4069392 A JP 4069392A JP 2632623 B2 JP2632623 B2 JP 2632623B2
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JP
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spool
conductor
magnetic field
rotation
reel
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健夫 宮崎
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は魚釣用両軸受型リールに
おけるスプールの過回転によるバックラッシュ現象を防
止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スプールの過回転によるバックラッシュ
現象を防止する手段として、例えば実公平3ー1086
5号公報に見られるように磁石を使用してスプールに設
けた導電体に発生する渦電流を利用してスプールを制動
する方式が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来のこの種
制動方式は、何れもキャスティング時には磁石は固定状
態に保持されているために、スプールへの制動作用は釣
糸の放出後も連続して行なわれることになり、釣糸の飛
距離を低下させる欠陥がある。
【0004】一方バックラッシュ現象はキャスティング
初期のスプールの高速回転により発生するものであるか
ら、キャティング初期に制動力が大きく作用するように
することが望ましい。これらの現状に鑑み、本発明はキ
ャスティング初期だけに制動力が集中的に作用し釣糸の
飛距離を低下させないでバックラッシュ現象を効果的に
防止できる魚釣リールのバックラッシュ防止装置を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、リール本体に設けた磁石による磁場発生装
置によってスプールの回転で回動される導電体に渦電流
を発生せしめてスプールの回転を制動するようにした魚
釣用リールにおいて、前記導電体をスプール軸を中心に
これと一体的に設けると共に該導電体に対向配置されて
環状に形成した磁場発生装置を前記スプール軸を中心に
リール本体に回転可能に支持したものである。
【0006】また前記導電体はスプール軸と連動する
プール増速軸を中心にこれと一体に設けて磁場発生装置
をスプール増速軸を中心にリール本体に回転可能に支持
することによって一層初期制動を効率化することもでき
る。前記導電体を円筒状に形成してこれをスプール又は
スプール軸或はスプール増速軸に設けた場合にはその内
側に対向配置した磁石よりなる環状の磁場発生装置
又は内外側の何れか一側に磁石を、他側には継鉄を夫
々対向配置した環状の磁場発生装置を設け、また導電体
を円盤状に形成してこれをスプール側面又はスプール軸
或はスプール増速軸に設けた場合にはその一側に環状に
配置した磁石からなる環状の磁場発生装置をこれを対向
して設けるものである。
【0007】
【作用】本発明はリール本体に回転可能に支持されてい
環状の磁場発生装置がキャスティング時に高速回転す
るスプール又はスプール増速軸の導電体に渦電流を発生
せしめてスプールの回転初期を強制動してバックラッシ
ュ現象を防止すると共にその後は慣性力により多少遅れ
てスプールの回転に追随回転してスプール制動力が小さ
くなって釣糸の飛距離の低下を防止する。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明すると、
両軸受型リールのリール本体1のリール側板2・3間に
はスプール4を固着したスプール軸5が回転可能に支持
されると共にスプール4の一側面には円筒状の導電体6
が固着され、更にリール側板2には軸受7を介して環状
の磁場発生装置8がスプール軸5を中心に回転可能に支
持されている。
【0009】前記磁場発生装置8は導電体の内外側に対
向する内側環状体81と外側環状体82を有し、該内側
環状体81の外側と外側環状体82の内側には夫々磁極
が放射方向で環状に連続した磁石9・9が互いに異極同
士が対向するように固着されている。
【0010】本発明の実施例は上記のように構成されて
いるので、キャスティング時にスプール4が高速回転し
始めるときは停止状態にある磁場発生装置8の異極同士
の磁石9・9により導電体6に大きな渦電流を発生させ
スプール4に大きな制動力を与えるが、その後は慣性力
によりスプール4の回転に稍々遅れて追随回転すること
により導電体6に発生する渦電流は減少しスプール制動
力も小さくなるものである。
【0011】図3に示す実施例は、磁場発生装置8をリ
ール側板2のスプール軸5の支持筒10の外側に軸受7
を介して回転自在に支持したものであり、図4は磁場発
生装置8をリール本体1の基板11に軸受7で回転可能
に支持した実施例である。なお図中は12は継鉄であ
る。
【0012】また図5に示す実施例は、スプール軸5か
ら歯車13・13′を介して連動するスプール増速軸1
4をリール側板2に軸支し、該スプール増速軸14に筒
状導電体6を設けると共にスプール増速軸14を中心と
して磁場発生装置8をリール側板2に軸受7を介して回
転可能に支持したものであり、スプール増速軸14を回
転をスプール軸5より増速することによって初期制動効
率を向上するようにしたものである。前記実施例では磁
場発生装置8の内外側環状体81・82の何れにも磁石
9を設けているが、磁石9を何れか一方の環状体だけに
設け他方は磁石9に代えて継鉄12を設けることもでき
る。
【0013】
【発明の効果】本発明はスプール又はスプール軸に設け
てスプール軸と一体的に回転される導電体に渦電流を発
生せしめる磁石による環状の磁場発生装置をリール本体
に対して回転可能に支持したことによって、バツクラッ
シュ現象の発生原因となるキャスティング初期のスプー
ルが高速回転し始めるときだけスプールに強い制動力を
作用するようにし、その後は磁場発生装置がスプールに
追随回転してスプール制動力を小さくなるように形成し
たので、熟練者、初心者に関係なくバックラッシュ現象
を効率良く防止できると同時に従来の欠陥である釣糸の
飛距離の低下も防止することができ、従来のような制動
力の調節装置の設置や調節操作も不要で構成及び操作も
簡易であり、初心者でも安心してキャスティング操作が
できる。
【0014】また本発明において導電体をスプール軸と
連動するスプール増速軸を中心にこれと一体に設けると
きにはスプールの回転より導電体の回転数を増大して
ール本体に回転可能に支持した磁場発生装置はスプール
回動初期における渦電流の発生を促進し制動効率を一層
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一部切欠平面図。
【図2】本発明要部縦断側面図。
【図3】本発明の別実施例の縦断正面図。
【図4】本発明の他の実施例の縦断正面図。
【図5】本発明に更に他の実施例の縦断正面図。
【符号の説明】
1 リール本体 4 スプール 5 スプール軸 6 導電体 8 磁場発生装置 9 磁石 14 スプール増速軸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に設けた磁石による磁場発生
    装置によってスプールの回転で回動される導電体に渦電
    流を発生せしめてスプールの回転を制動するようにした
    魚釣用リールにおいて、前記導電体をスプール軸を中心
    にこれと一体的に設けると共に該導電体に対向配置され
    て環状に形成した磁場発生装置を前記スプール軸を中心
    リール本体に回転可能に支持したことを特徴とする魚
    釣用リールのバックラッシュ防止装置。
  2. 【請求項2】 リール本体に設けた磁石による磁場発生
    装置によってスプールの回転で回動される導電体に渦電
    流を発生せしめてスプールの回転を制動するようにした
    魚釣用リールにおいて、導電体をスプール軸と連動する
    スプール増速軸を中心にこれと一体に設けると共に該導
    電体に対向配置されて環状に形成した磁場発生装置を
    スプール増速軸を中心にリール本体に回転可能に支持
    したことを特徴とする魚釣用リールのバックラッシュ防
    止装置。
JP4069392A 1992-01-31 1992-01-31 魚釣用リールのバックラッシュ防止装置 Expired - Lifetime JP2632623B2 (ja)

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JPH05211832A JPH05211832A (ja) 1993-08-24
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JP6077910B2 (ja) * 2013-03-29 2017-02-08 グローブライド株式会社 磁性流体を用いたドラグ機構を有する魚釣用リール
JP7481958B2 (ja) * 2020-08-27 2024-05-13 グローブライド株式会社 魚釣用リール、制動力制御システム及び制動力設定装置

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