JP2630718B2 - ダンディロール用凹賦形網ロールの製造方法並びにこれに用いる金型 - Google Patents

ダンディロール用凹賦形網ロールの製造方法並びにこれに用いる金型

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、紙を抄造する際に透か
し模様を設けるために用いられるダンディロール用の凹
賦形網ロールの製造方法並びにこれに用いる金型に関す
るものである。
【0002】
【発明の背景】紙に設けられる透かし模様には、黒透か
しと白透かしとがあり、黒透かしは透かし模様部位が周
囲に比べて黒ずんで見え、一方白透かしは、透かし模様
部位が透けて見えるものである。いずれも抄造段階で紙
料ウェブの厚み乃至は密度を変化させて透かし模様の発
現をさせている。
【0003】このような方法には幾つかの手法が既に開
発されているが、抄造工程中のワイヤーパートにおい
て、ダンディロールと称される透水性の押さえ網をロー
ル表面に設けた装置が紙料ウェブに作用し、ダンディロ
ール表面に設けた模様に対応した形状を有する凹凸によ
って、紙料ウェブの一部に厚さや密度変化等の坪量変化
を与えるようにする手法が考えられている。このような
透かしを形成する上で技術的な工夫を要する点として
は、透かしが明瞭に発現すること、抄造時に安定して透
かしが加工できること、等がある。
【0004】ところでダンディロール表面の凹凸により
紙に図柄や文字の黒透かしを入れるためには、平網を金
型で型押しして凹陥部を形成して凹賦形平網とし、これ
をダンディロールに巻き付けたものを使用する。しか
し、5mm×5mm以上の面積の範囲で黒透かしを入れ
る場合、図10に示すように凹賦形平網19’をダンデ
ィロール1’に取り付けると、凹賦形平網19’がロー
ル状に曲げられるため、凹陥部8’における天規制面
9’が曲面となってしまう。そのため凹陥部8’が紙料
ウェブに作用したときに、図10に示すように型押しを
した部分の中央付近は薄く、両端付近は厚くなり、その
結果透過光で黒透かし部分を観察すると、5mm×5m
m以上の面積内で光の透過量に差が生じて階調的表現と
なってしまう。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景に
鑑みなされたものであって、本発明者は黒透かしを形成
するに当たり、黒透かしの階調的表現が生じないように
したダンディロール用凹賦形網ロールの製造方法並びに
これに用いる金型の開発を試みたものである。
【0006】
【発明の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願に係る第一の発明たるダ
ンディロール用凹賦形網ロールの製造方法は、平網をプ
レスして、黒透かし成形用の凹陥部を形成して成る凹賦
形平網を成形し、この凹賦形平網をロール状に巻いて凹
賦形網ロールを製造する方法において、前記凹陥部にお
ける天規制面を、凹賦形平網状態において窪み状に形成
し、凹賦形平網をロール状に巻くことによりほぼ平面に
形成することを特徴として成るものである。
【0007】また本出願に係る第二の発明たるダンディ
ロール用凹賦形網ロールの製造方法は、前記要件に加え
て前記凹陥部における天規制面を、凹賦形平網状態にお
いて x2 +y2 =(r−a)2 (rは凹賦形網ロールの半径寸法、aは凹陥部の深さ寸
法)で表される曲線にほぼしたがって窪み状に形成する
ことを特徴として成るものである。
【0008】更に本出願に係る第三の発明たるダンディ
ロール用凹賦形網ロールの製造に用いる金型は、平網を
プレスして、黒透かし成形用の凹陥部を形成して成る凹
賦形平網を成形し、この凹賦形平網をロール状に巻いて
凹賦形網ロールを製造する際に平網のプレスに用いる雄
型において、前記雄型の作用面は x2 +y2 =(r−a)2 (rは凹賦形網ロールの半径寸法、aは凹陥部の深さ寸
法)で表される曲線にほぼしたがって盛り上がり状に形
成されることを特徴として成るものである。
【0009】更にまた本出願に係る第四の発明たるダン
ディロール用凹賦形網ロールの製造に用いる金型は、平
網をプレスして、黒透かし成形用の凹陥部を形成して成
る凹賦形平網を成形し、この凹賦形平網をロール状に巻
いて凹賦形網ロールを製造する際に平網のプレスに用い
る雌型において、前記雌型の作用面は x2 +y2 =(r−a)2 (rは凹賦形網ロールの半径寸法、aは凹陥部の深さ寸
法)で表される曲線にほぼしたがって窪み状に形成され
ることを特徴として成るものである。これら発明により
前記目的を達成せんとするものである。
【0010】
【発明の作用】本発明では、凹陥部における天規制面
は、凹賦形平網状態において窪み状に形成され、凹賦形
平網をロール状に巻くことによりほぼ平面に形成される
から、凹賦形平網をダンディロールの回りに取り付けて
凹賦形網ロールとしたときには、凹陥部における天規制
面が平面状となり、紙料ウェブの厚さが凹陥部内で均一
になって、階調表現のない黒透かしができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。符号1は本発明が適用されるダンディロールであ
って、このものは図1に示すように一例としてロール本
体2の軸心に中心軸3を通し、この中心軸3に一定間隔
ごとに円板4を設けてボディが構成され、これによって
ロール本体2を支承する構造を採る。そしてロール本体
2は、円板4に直接設けられる下網ロール5と、この下
網ロール5の上に設けられる凹賦形網ロール6とを具え
て成る。
【0012】凹賦形網ロール6は、紙料ウェブに作用し
て黒透かしを形成するためのものであり、このものはフ
ィラメントの線径が例えば50〜200μmで60〜1
20メッシュの網で構成され、その基面7には、黒透か
しを成形するための凹陥部8が所望の図柄や文字の形に
形成される。
【0013】尚、一般紙の抄紙の際に用いるダンディロ
ールの凹賦形網ロール6には、通常フィラメントの線径
が234〜295μm、40〜60メッシュの網が用い
られるが、本実施例において線径50〜200μm、6
0〜120メッシュの網を適用した理由は、凹陥部8に
より成形される図柄や文字のエッジ部分を鮮明にするた
めである。この場合フィラメントの線径が細いため、プ
レス機で型押しして凹陥部8を形成するときにフィラメ
ントが切れる心配があるが、高さ0.5mm以上の凸部
を有する雄型あるいは深さ0.5mm以上の凹陥部を有
する雌型では、型の角稜部や角隅部に丸みが付与される
ことでフィラメントの切れが防止できる。尚、このよう
な線径を有するフィラメントの材質としてはリン青銅が
最も適しているがステンレス、ポリエステル、ポリアミ
ド等でも構わない。
【0014】次に凹賦形網ロール6に形成される凹陥部
8について説明する。凹陥部8は図1に示すように、紙
料ウェブに作用して黒透かしの天面を規定する天規制面
9と、黒透かしの側面を規定する側規制面10とによっ
て連続的にあるいは断片的に構成される。
【0015】そしてこれら天規制面9、側規制面10、
更には凹陥部8の回りの基面7をそれぞれ構成するフィ
ラメント11の外表面は、図6に示すようにフィラメン
ト11の直径寸法の15〜30%を例えばサンドペーパ
ーPを用いて研磨しても構わない。因みに研磨した場合
には、天規制面9、側規制面10及び凹陥部周辺の基面
7の平滑性が高まるとともに、フィラメント11の径が
細くなるから形付けがしやすく、形成された黒透かしは
図柄や文字のエッジ部分が鮮明になるという利点があ
る。なお、このようにフィラメント11を研磨する手法
は、一般紙の抄紙に適用される線径234〜295μm
のフィラメントにも適用できる。
【0016】またフィラメント11を研磨すると強度が
低下するから、これを補うため、ビッカース硬さの高い
クロームでメッキすることもできる。例えばビッカース
硬さ130〜200Hvのリン青銅製のフィラメントを
使用した金網の場合には、5〜50μmのクローム(ビ
ッカース硬さ750〜800Hv)によるメッキをする
ことにより、凹陥部の膨れ、傷、変形を減少することが
できる。
【0017】次に凹陥部8の外観的形態について説明す
る。まず凹陥部8における天規制面9は、図2に示すよ
うに平面をなしている。因みに凹賦形網ロール6は、金
型で型押しして凹陥部を形成した凹賦形平網を筒状に巻
いて作るため、凹陥部8における天規制面9は凸曲面に
なるのが通常であるが、本実施例では凹陥部8の形成過
程において天規制面9を平らにする工夫をしている。こ
の点については後述する凹賦形網ロールの製造方法の中
で詳述する。
【0018】また凹陥部8における側規制面10は、図
3に示すように基面7に対して30°〜90°の角度で
形成される。尚、このような角度とすることも黒透かし
の図柄や文字のエッジ部分でのコントラストを高めるた
めに有意義である。
【0019】次に凹賦形網ロール6と下網ロール5との
関係について説明する。まず下網ロール5には、図2に
示すように凹賦形網ロール6の凹陥部8に対応して、凹
陥部8よりも10〜20mm大きめの切り欠き部12が
形成される。そしてこの切り欠き部12には、凹賦形網
ロール6における凹陥部8の裏面、即ち凹陥部8を裏側
から見たときに、凸状に膨らんでいる部分が緩やかに嵌
まる状態になっている。
【0020】因みにこのように凹賦形網ロール6の凹陥
部8と下網ロールの切り欠き部12との緩嵌構造を採る
ことで、ダンディロール1を長時間使用しても凹陥部8
の変形がなく、凹陥部8とその周囲との段差が維持され
ることで、黒透かしの鮮明度が担保できる。尚、このよ
うな構造は本発明との関係で必然的なものではなく、凹
陥部8の位置に下網が存在する構造であっても、短時間
であれば黒透かしの成形に支障を生ずるものではない。
【0021】ダンディロール1は以上述べたような構造
を具えるものであり、以下凹賦形網ロール6の製造方法
を、凹陥部8の形成方法を中心に説明する。まず凹賦形
網ロール6の製造方法の説明に入る前に、凹陥部8を形
成するための金型について説明する。この金型は、例え
ばエッチングやNCルーターで金属板表面に凹凸を形成
したものであって、雄型13あるいは雌型14のいずれ
かの形態、あるいは両者を形態を採ることができる。
【0022】雄型13では、図5(a)に示すように金
網を所望の形に賦形する凸部分13aに、更にやや盛り
上がり状の作用面13bが形成され、一方雌型14で
は、図5(b)に示すように金網を所望の形に賦形する
凹部分14aに、やや窪み状の作用面14bが形成され
る。尚、このような構成は本発明の特徴的構成であっ
て、雄型13における作用面13bの盛り上がり加減
と、雌型14における作用面14bの窪み加減とは、凹
賦形網ロール6における凹陥部8の形態に直接関係し、
ひいては黒透かしの鮮明度にも関係する。
【0023】ここでは雄型13を例にとり、雄型13に
おける作用面13bの盛り上がり加減について説明す
る。雄型13の作用面13bをやや盛り上がり状とする
ことで、平網を雄型13で型押ししたときに、凹陥部8
における天規制面9はやや窪み加減、即ち凹状の曲線を
描くような形態になるが、これを凹陥部8が外側になる
ようにロール状に巻くことによって、図5(a)下部に
示すように天規制面9の窪み加減は平面に近づくように
変形する。そこで、雄型13における作用面13bの盛
り上がり加減は、この雄型13で型押しして凹陥部8が
形成された平網を下網の回りに巻くときに、天規制面9
が変形によってほぼ平面になるように設定する。因みに
凹陥部8の天規制面9が下網に巻かれた状態でほぼ平面
となることで、凹陥部8内に紙料ウェブをほぼ均一な厚
さで存在させることができ、これによって黒透かしの階
調的表現が防止できるのである。
【0024】また雄型13における作用面13bの盛り
上がり加減は、凹陥部8の幅寸法やダンディロール1の
径寸法(=凹賦形網ロール6の径寸法)によって左右さ
れるものであるから、一概に数値等で表しにくいが、本
発明では作用面13bの盛り上がり状態を定義する一つ
の目安として、図4に示すように凹賦形網ロール6の半
径寸法をr、凹陥部8の深さ寸法をaとした場合に、作
用面13bの横断面が、x2 +y2 =(r−a)2 で表
される曲線にほぼ従うような盛り上がり状態に構成す
る。尚、以上のことは、雌型14における作用面14b
の窪み状態の決定についても同様である。
【0025】尚、既述したとおり、細いフィラメントを
採用したときに、網が型押しの際に切断されないよう
に、金型の角稜部15や角隅部16は、それぞれ若干の
丸みを帯びている。
【0026】以上が金型の概略の構造であり、このよう
金型を用いて型押し作業を行なう。即ちまず図6に示
すように平網18を用意し、これをゴムシートGに乗
せ、その上に雄型13あるいは雌型14をのせてセット
する。そしてこの状態でプレス機等を用いて型を押圧
し、平網18に凹陥部8を形成する。尚、凹陥部8が形
成された平網18を凹賦形平網19と定義する。因みに
このような凹賦形平網19の状態では、凹陥部8におけ
る天規制面9は、図8に示すように雄型13または雌型
14における作用面13bまたは14bの盛り上がりあ
るいは窪みの分だけ窪んだ状態になる。
【0027】このような凹賦形平網19を下網ロール5
の上にロール状に巻くわけであるが、下網ロール5に
は、あらかじめ凹賦形平網19の凹陥部8に対応した位
置に切り欠き部12を形成しておき、この切り欠き部1
2に対して、凹陥部8の裏側の凸部分が嵌まるようにし
ながら凹賦形平網19を巻いてゆき、凹賦形網ロール6
の状態にする。これにより凹陥部8における天規制面9
の窪み状態が修正され、ほぼ平面状態になる。
【0028】次にこのような凹賦形網ロール6を適用し
たダンディロール1を用いた黒透かしの成形について説
明する。このようなダンディロール1は、通常の透かし
形成作業と同様に扱えばよく、図1に示すように紙料ウ
ェブAに対してダンディロール1の基面7を一定圧で臨
ませて、ダンディロール1を回転させながら凹陥部8を
紙料ウェブAに作用させる。尚、ダンディロール1の回
転はワイヤーとの摩擦による自然駆動の他、別個の駆動
装置でワイヤー速度と一致させて駆動する方法を採るこ
ともできる。
【0029】これによりダンディロール1の基面7が作
用した部分の紙料ウェブAは、その一部が凹陥部8に逃
げ込んで、凹陥部8のウェブ厚と密度とが他の部分より
高くなる。この状態で乾燥することにより、黒透かしが
形成される。ここで鮮明な黒透かしを形成するために
は、黒透かし部分と他の部分との坪量変化量は10〜7
0g/m2 とすることが好ましい。また凹陥部8におけ
る天規制面9をほぼ平面にすることができることによ
り、0.25〜25cm2 の連続した階調表現のない黒
透かしを行なうことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の効果を確認するために、本発明
の実施例と比較例との比較をした。尚、各実施例に適用
したダンディロールの直径は305mm、凹陥部の深さ
は0.5mmである。
【0031】〈実施例1〉金属板の表面を、x2 +y2
=23104(単位mm)の曲線にそって凸状に研磨
し、感光性樹脂を塗布した後に露光して洗浄を行い、エ
ッチングにより高さ0.8mmの凸を有するステンレス
製金型を作製した。尚、23104の値は、〔(305
/2)−0.5〕2 により算出されたものである。次に
リン青銅製の65メッシュ平織りの網をゴムシートと金
型との間に置き、30kg/cm2 の圧力によって型押しを
行い、凹賦形平網を作成した。この凹賦形平網を直径3
05mmのダンディロールに凹賦形網ロールとして取り
付けて、LBKP100部、ろ水度55°SRとした紙
料ウェブを用いて65g/m2となるように抄紙した。
【0032】〈実施例2〉金属板の表面を、x2 +y2
=23104(単位mm)の曲線にそって凹状に研磨し
て、感光性樹脂を塗布した後に露光して洗浄を行い、エ
ッチングにより深さ0.8mm、面積5mm×5mmの
凹部を有するステンレス製金型を作製した。次にリン青
銅製の65メッシュ平織り網をゴムシートと金型との間
に置き、30kg/cm2 の圧力にて型押しを行い、凹賦形
平網を作成した。この凹賦形平網を直径305mmのダ
ンディロールに凹賦形網ロールとして取り付けて、LB
KP100部、ろ水度55°SRとした紙料ウェブを用
いて65g/m2となるように抄紙した。
【0033】〈比較例1〉平坦な表面を有するステンレ
ス板に感光性樹脂を塗布した後に露光して洗浄を行い、
エッチングにより高さ0.8mm、面積5mm×5mm
の凸部を有する金型を作製した。リン青銅製の65メッ
シュ平織り網をゴムシートと金型との間に置き、プレス
機で30kg/cm2 の圧力にて型押しを行い、凹賦形平網
を作成した。この凹賦形平網を直径305mmのダンデ
ィロールに凹賦形網ロールとして取り付けて、LBKP
100部、ろ水度55°SRとした紙料ウェブを用いて
65g/m2となるように抄紙した。実施例1、2及び比
較例1の結果を表1に示す。
【0034】
【表1】 実施例1 実施例2 比較例1 型の曲面処理 有り 有り 無し 図柄寸法 10mm×10mm 5mm ×5mm 5mm ×5mm 階調表現 無し 無し 有り 図柄内坪量差(g/m2) 6 8 16
【0035】表1に示すように、本発明によれば、階調
表現のない黒透かし模様を有した紙を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の黒透かし用ダンディロールの使用状態
を示す斜視図である。
【図2】同上側面図並びに同図矢視部を拡大して示す断
面図である。
【図3】凹陥部における側規制面の形成角度の範囲を示
す説明図である。
【図4】凹賦形網ロールの半径寸法並びに凹陥部の深さ
寸法を記号で示す説明図である。
【図5】雄型並びに雌型により凹陥部を形成し、これを
ロール状に巻いた場合、天規制面が平面となる様子を示
す説明図である。
【図6】平網における黒透かしする部位をサンドペーパ
ーで研磨する様子を示す拡大断面図である。
【図7】平網をゴムシート上にセットした状態を示す断
面図である。
【図8】上記平網に凹陥部を形成する様子を示す断面図
である。
【図9】上記凹賦形平網を切り欠き部を形成した下網ロ
ールの上にロール状に巻いた様子を示す断面図である。
【図10】凹陥部における天規制面が曲面になること
で、黒透かしが階調的表現となる様子を示す断面図であ
る。
【符号の説明】 1 ダンディロール 2 ロール本体 3 中心軸 4 円板 5 下網ロール 6 凹賦形網ロール 7 基面 8 凹陥部 9 天規制面 10 側規制面 11 フィラメント 12 切り欠き部 13 雄型 13a 凸部分 13b 作用面 14 雌型 14a 凹部分 14b 作用面 15 角稜部 16 角隅部 18 平網 19 凹賦形平網 A 紙料ウェブ G ゴムシート P サンドペーパー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平網をプレスして、黒透かし成形用の凹
    陥部を形成して成る凹賦形平網を成形し、この凹賦形平
    網をロール状に巻いて凹賦形網ロールを製造する方法に
    おいて、前記凹陥部における天規制面を、凹賦形平網状
    態において窪み状に形成し、凹賦形平網をロール状に巻
    くことでほぼ平面に形成することを特徴とするダンディ
    ロール用凹賦形網ロールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記凹陥部における天規制面を、凹賦形
    平網状態において x2 +y2 =(r−a)2 (rは凹賦形網ロールの半径寸法、aは凹陥部の深さ寸
    法)で表される曲線にほぼしたがって窪み状に形成する
    ことを特徴とする請求項1記載のダンディロール用凹賦
    形網ロールの製造方法。
  3. 【請求項3】 平網をプレスして、黒透かし成形用の凹
    陥部を形成して成る凹賦形平網を成形し、この凹賦形平
    網をロール状に巻いて凹賦形網ロールを製造する際に平
    網のプレスに用いる雄型において、前記雄型の作用面は x2 +y2 =(r−a)2 (rは凹賦形網ロールの半径寸法、aは凹陥部の深さ寸
    法)で表される曲線にほぼしたがって盛り上がり状に形
    成されることを特徴とするダンディロール用凹賦形網ロ
    ールの製造用金型。
  4. 【請求項4】 平網をプレスして、黒透かし成形用の凹
    陥部を形成して成る凹賦形平網を成形し、この凹賦形平
    網をロール状に巻いて凹賦形網ロールを製造する際に平
    網のプレスに用いる雌型において、前記雌型の作用面は x2 +y2 =(r−a)2 (rは凹賦形網ロールの半径寸法、aは凹陥部の深さ寸
    法)で表される曲線にほぼしたがって窪み状に形成され
    ることを特徴とするダンディロール用凹賦形網ロールの
    製造用金型。
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