JP2626741B2 - 遠心撹拌装置 - Google Patents
遠心撹拌装置Info
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- JP2626741B2 JP2626741B2 JP6959892A JP6959892A JP2626741B2 JP 2626741 B2 JP2626741 B2 JP 2626741B2 JP 6959892 A JP6959892 A JP 6959892A JP 6959892 A JP6959892 A JP 6959892A JP 2626741 B2 JP2626741 B2 JP 2626741B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は微量試料に試薬を混合さ
せるための遠心撹拌装置に関するものである。
せるための遠心撹拌装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】乾燥試料や液体試料に種々の試薬を添加
して反応させるための試薬反応装置には遠心装置が設け
られることがある。この遠心装置はよく知られるように
モータ等の駆動軸に一対の容器受け部を対設してその容
器受け部に支持させたサンプル容器内の液体に回転運動
を与えることにより遠心加重を加えることができるよう
にしたものである。
して反応させるための試薬反応装置には遠心装置が設け
られることがある。この遠心装置はよく知られるように
モータ等の駆動軸に一対の容器受け部を対設してその容
器受け部に支持させたサンプル容器内の液体に回転運動
を与えることにより遠心加重を加えることができるよう
にしたものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、試薬反応を
おこなうための試薬を試料に添加する場合には、充分に
両者を混合させなければならない。しかし、上述した遠
心装置では試料と試薬とを充分に混合させることはでき
ない。また、通常その試料が微少量であることから、試
料中に撹拌手段を導入することはできず、サンプル容器
中に注入した試料に試薬を投入して、そのサンプル容器
に振動や揺動を与える等の方法が採られていた。つま
り、試料と試薬とを入れたサンプル容器を振ることによ
って両者を混合させるのが一般におこなわれる混合法で
あった。
おこなうための試薬を試料に添加する場合には、充分に
両者を混合させなければならない。しかし、上述した遠
心装置では試料と試薬とを充分に混合させることはでき
ない。また、通常その試料が微少量であることから、試
料中に撹拌手段を導入することはできず、サンプル容器
中に注入した試料に試薬を投入して、そのサンプル容器
に振動や揺動を与える等の方法が採られていた。つま
り、試料と試薬とを入れたサンプル容器を振ることによ
って両者を混合させるのが一般におこなわれる混合法で
あった。
【０００４】しかし、かかる混合法では煩瑣であるのみ
ならず混合むらが発生することもあり、また、前述の遠
心操作とは別におこなわなければならないので、とりわ
け、一連の試薬反応作業工程の自動化を図る上で大きな
障害となっていた。
ならず混合むらが発生することもあり、また、前述の遠
心操作とは別におこなわなければならないので、とりわ
け、一連の試薬反応作業工程の自動化を図る上で大きな
障害となっていた。
【０００５】本発明はかかる実情に鑑みてなされ、試料
と試薬とを遠心操作中に混合させることができる遠心撹
拌装置を提供することを目的としている。
と試薬とを遠心操作中に混合させることができる遠心撹
拌装置を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、基部が駆動軸に取り付けられた弾性体よりなるアー
ム部材と、前記アーム部材の先端に取り付けられて回転
駆動される容器受け部材と、前記回転中の容器受け部材
に対応してこれを殴打するための殴打手段とを有し、前
記容器受け部材に支持させたサンプル容器中の試料と試
薬とを遠心操作中の殴打によって撹拌混合させるように
している。
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、基部が駆動軸に取り付けられた弾性体よりなるアー
ム部材と、前記アーム部材の先端に取り付けられて回転
駆動される容器受け部材と、前記回転中の容器受け部材
に対応してこれを殴打するための殴打手段とを有し、前
記容器受け部材に支持させたサンプル容器中の試料と試
薬とを遠心操作中の殴打によって撹拌混合させるように
している。
【０００７】
【作用】サンプル容器に注入した微少量の試料中に試薬
を投入してそのサンプル容器を容器受け部材に支持させ
て遠心操作し、その回転駆動されている容器受け部材
を、殴打手段で殴打することによりサンプル容器中の試
料と試薬に振動を与え、これにより両者を遠心操作中に
混合させることができる。
を投入してそのサンプル容器を容器受け部材に支持させ
て遠心操作し、その回転駆動されている容器受け部材
を、殴打手段で殴打することによりサンプル容器中の試
料と試薬に振動を与え、これにより両者を遠心操作中に
混合させることができる。
【０００８】
【実施例】以下に本発明の遠心撹拌装置の実施例を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は遠心撹拌装置１の側
面図、図２はその平面図、符号２はモータで、支持フレ
ーム３を介して試薬反応装置本体４に傾斜して固定さ
れ、斜め上方に向けて突出したモータ２の駆動軸５には
ロータハブ６が取り付けられ、そのロータハブ６には、
互いにやや上方に傾斜した弾性体よりなる一対のアーム
７，７の基部が固定され、そのアーム７，７の先端には
サンプル容器８を嵌挿させる円筒状の容器受け部材９，
９が取り付けられている。このアーム７は鋼線よりな
り、容器受け部材９の上部開口周縁に形成した外周溝に
その鋼線を巻回させて２本の鋼線よりなるその基部をロ
ータハブ６に嵌挿固定している。
に基づいて詳細に説明する。図１は遠心撹拌装置１の側
面図、図２はその平面図、符号２はモータで、支持フレ
ーム３を介して試薬反応装置本体４に傾斜して固定さ
れ、斜め上方に向けて突出したモータ２の駆動軸５には
ロータハブ６が取り付けられ、そのロータハブ６には、
互いにやや上方に傾斜した弾性体よりなる一対のアーム
７，７の基部が固定され、そのアーム７，７の先端には
サンプル容器８を嵌挿させる円筒状の容器受け部材９，
９が取り付けられている。このアーム７は鋼線よりな
り、容器受け部材９の上部開口周縁に形成した外周溝に
その鋼線を巻回させて２本の鋼線よりなるその基部をロ
ータハブ６に嵌挿固定している。
【０００９】上述の容器受け部材９，９（図１参照）は
回転駆動されることにより図示右側の垂直な姿勢と図示
左側のやや水平に近く傾斜した姿勢との間で可変的に姿
勢が変化してその容器受け部材９，９に嵌挿させたサン
プル容器８，８中の試料と試薬に遠心加重を効果的に加
えることができ、かつ当初容器受け部材９を垂直な姿勢
としてサンプル容器８の挿入を容易におこなえるように
している。
回転駆動されることにより図示右側の垂直な姿勢と図示
左側のやや水平に近く傾斜した姿勢との間で可変的に姿
勢が変化してその容器受け部材９，９に嵌挿させたサン
プル容器８，８中の試料と試薬に遠心加重を効果的に加
えることができ、かつ当初容器受け部材９を垂直な姿勢
としてサンプル容器８の挿入を容易におこなえるように
している。
【００１０】そして、本実施例では、上述のモータ２の
支持フレーム３を一方に延長し、回転中の容器受け部材
９，９に対応してこれを殴打する殴打手段10をその支持
フレーム３に取り付けている。この殴打手段10は、支持
フレーム３に固定されたロータリソレノイド11と、その
上方に突出した回転軸に被嵌固定されたハンマボス13か
ら横方向に突設されるハンマアーム14とよりなり、その
ハンマアーム14が図２に実線で示す待機位置15と、二点
鎖線で示す殴打位置16とに変位自在となるように構成さ
れている。つまり、ハンマアーム14を殴打位置16に変位
させると、回転中の容器受け部材９，９の下部をそのハ
ンマアーム14で殴打することができ（図３参照）、これ
により、サンプル容器８，８内で遠心加重されかつ収束
されつつある試料と試薬とに適度の振動を与えることが
でき、両者をむらなく撹拌混合させることができる。ち
なみに、その殴打時間は10秒間程度で約20回ほどの殴打
で充分な撹拌混合作用があることが確認されている。な
お、粘性の高い液体ほど長時間の殴打時間を要する。
支持フレーム３を一方に延長し、回転中の容器受け部材
９，９に対応してこれを殴打する殴打手段10をその支持
フレーム３に取り付けている。この殴打手段10は、支持
フレーム３に固定されたロータリソレノイド11と、その
上方に突出した回転軸に被嵌固定されたハンマボス13か
ら横方向に突設されるハンマアーム14とよりなり、その
ハンマアーム14が図２に実線で示す待機位置15と、二点
鎖線で示す殴打位置16とに変位自在となるように構成さ
れている。つまり、ハンマアーム14を殴打位置16に変位
させると、回転中の容器受け部材９，９の下部をそのハ
ンマアーム14で殴打することができ（図３参照）、これ
により、サンプル容器８，８内で遠心加重されかつ収束
されつつある試料と試薬とに適度の振動を与えることが
でき、両者をむらなく撹拌混合させることができる。ち
なみに、その殴打時間は10秒間程度で約20回ほどの殴打
で充分な撹拌混合作用があることが確認されている。な
お、粘性の高い液体ほど長時間の殴打時間を要する。
【００１１】また、かかる殴打手段10による殴打は、容
器受け部材９，９を停止させておいておこなってもよ
く、つまり、図１の右側に示す垂直姿勢位置に停止させ
た容器受け部材９をロータリソレノイド11によるハンマ
アーム14の回転動作で殴打することによっても充分に撹
拌混合することができる。
器受け部材９，９を停止させておいておこなってもよ
く、つまり、図１の右側に示す垂直姿勢位置に停止させ
た容器受け部材９をロータリソレノイド11によるハンマ
アーム14の回転動作で殴打することによっても充分に撹
拌混合することができる。
【００１２】さらに、一方の容器受け部材９にはバラン
スウェートを設け、他方の容器受け部材９に嵌挿させた
サンプルバイアル８でのみ試料と試薬との撹拌混合をお
こなうこともできる。
スウェートを設け、他方の容器受け部材９に嵌挿させた
サンプルバイアル８でのみ試料と試薬との撹拌混合をお
こなうこともできる。
【００１３】さらにまた、ハンマアーム14を駆動させる
ロータリソレノイド11に代えて、モータやシリンダ装置
等各種の駆動源を採用することもできるし、ハンマアー
ム14を人手で操作できるようにしてもよい。
ロータリソレノイド11に代えて、モータやシリンダ装置
等各種の駆動源を採用することもできるし、ハンマアー
ム14を人手で操作できるようにしてもよい。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遠心撹拌
装置は、サンプル容器を受ける容器受け部材を弾性体よ
りなるアームで駆動軸に支持させ、回転中の容器受け部
材を殴打手段で殴打するようにしたので、その容器受け
部材に支持させたサンプル容器中の試料と試薬とを遠心
操作中に撹拌混合させることができる。
装置は、サンプル容器を受ける容器受け部材を弾性体よ
りなるアームで駆動軸に支持させ、回転中の容器受け部
材を殴打手段で殴打するようにしたので、その容器受け
部材に支持させたサンプル容器中の試料と試薬とを遠心
操作中に撹拌混合させることができる。
【００１５】なお、本発明は、殴打手段を実施例のもの
に限定することなく、モータやシリンダ装置等の各種駆
動源を採用してもよく、また、手動で操作するようにし
てもよく、さらに、容器受け部材は３つ以上設けてもよ
いことはいうまでもない。
に限定することなく、モータやシリンダ装置等の各種駆
動源を採用してもよく、また、手動で操作するようにし
てもよく、さらに、容器受け部材は３つ以上設けてもよ
いことはいうまでもない。
【図１】本発明の遠心撹拌装置の一実施例を示す側面図
である。
である。
【図２】同平面図である。
【図３】同要部を示す側面図である。
１…遠心撹拌装置、５…駆動軸、７…アーム、８…サン
プル容器、９…容器受け部材、10…殴打手段。
プル容器、９…容器受け部材、10…殴打手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 浩美 京都府京都市南区吉祥院宮の東町２番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 細川 裕美 滋賀県大津市瀬田３丁目４番１号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (72)発明者 近藤 昭宏 滋賀県大津市瀬田３丁目４番１号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (72)発明者 加藤 郁之進 滋賀県大津市瀬田３丁目４番１号 寳酒 造株式会社中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 基部が駆動軸に取り付けられた弾性体よ
りなるアーム部材と、前記アーム部材の先端に取り付け
られて回転駆動される容器受け部材と、前記回転中の容
器受け部材に対応してこれを殴打するための殴打手段と
を有し、前記容器受け部材に支持させたサンプル容器中
の試料と試薬とを遠心操作中の殴打によって撹拌混合さ
せるようにしたことを特徴とする遠心撹拌装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6959892A JP2626741B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 遠心撹拌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6959892A JP2626741B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 遠心撹拌装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05228399A JPH05228399A (ja) | 1993-09-07 |
| JP2626741B2 true JP2626741B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=13407437
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6959892A Expired - Fee Related JP2626741B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 遠心撹拌装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2626741B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5310447B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2013-10-09 | 東洋紡株式会社 | 遠心機 |
| BR112015001905A2 (pt) * | 2012-08-27 | 2017-07-04 | Stempeutics Res Private Limited | sistema de misturador e separador de múltiplos planos (mpms) |
| CN112516855B (zh) * | 2020-11-11 | 2022-07-08 | 河北省五星面业有限公司 | 一种面食加工用变性淀粉搅拌制作机器 |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP6959892A patent/JP2626741B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05228399A (ja) | 1993-09-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |