JP2624090B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2624090B2
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S84/00Music
    • Y10S84/22Chord organs

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシーケンサ等の自動演
奏装置あるいは自動リズム演奏装置に係り、特に自動伴
奏時における再生及び記憶を容易におこなうことのでき
る自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動演奏装置は、例えば電子楽器の鍵盤
を手弾き演奏(押鍵)することにより発生した演奏デー
タを自動演奏データとしてメモリに記憶しておき、記憶
された自動演奏データを順次再生することにより演奏音
を発生するものである。従来の自動演奏装置は、数十種
類もの演奏曲に関する演奏データを記憶しておくことが
でき、これらの演奏データの中から所望のものを操作パ
ネル上のスイッチ類を適宜選択操作することによって再
生していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、数十種
類も記憶された曲で、所望の曲の番号をすべて覚えてお
くことは困難であり、忘れてしまうと所望の曲をなかな
か指定できずにわずらわしくなるという問題があった。
【0004】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
であり、所望の曲の番号を忘れても、その曲の頭初を演
奏することでその曲を指定することができる自動演奏装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この発明に係る自動演
奏装置は、演奏者の操作によって演奏データを入力する
入力手段と、前記入力手段によって入力された演奏デー
タに対応する楽音を実時間で発生する楽音発生手段と、
複数の演奏曲の演奏データを記憶している記憶手段と、
曲の所定区間に関して、前記入力手段から入力された演
奏データと前記記憶手段に記憶されている演奏曲の演奏
データとを比較し、該入力演奏データに一致する曲を前
記記憶手段に記憶されている演奏曲の中から検索する検
索手段と、前記検索手段によって前記入力演奏データに
一致する曲が検索されたならば、該検索された演奏曲の
演奏データを前記記憶手段から順次読み出して、該読み
出した演奏データに対応する楽音の再生演奏を自動的に
開始し、他方、一致する曲が検索されなかった場合は再
生演奏を開始しない再生演奏手段とを具えたことを特徴
とする。
【0006】
【作用】 演奏者は、自動再生演奏したい曲の所定区間
(例えば冒頭の所定区間)の演奏データを入力手段(例
えば鍵盤)により演奏入力する。これに応じて入力した
演奏データに対応する楽音が発生されると同時に、検索
手段によって検索処理が実行される。すなわち、曲の所
定区間に関して、入力された演奏データと記憶手段に記
憶されている複数の演奏曲の演奏データとをそれぞれ比
較し、該入力演奏データに一致する曲を前記記憶手段に
記憶されている演奏曲の中から検索する。再生演奏手段
は、検索手段によって入力演奏データに一致する曲が検
索されたならば、該検索された演奏曲の演奏データを記
憶手段から順次読み出して、該読み出した演奏データに
対応する楽音の再生演奏を自動的に開始する。他方、一
致する曲が検索されなかった場合は再生演奏を開始しな
いようになっている。従って、曲を選択する格別のスイ
ッチ操作は勿論のこと、選択した曲の再生演奏開始を指
示するスイッチ操作も一切行う必要がなく、演奏者はた
だ自動再生したい所望の曲の所定区間のフレーズを演奏
入力するだけでよく、それだけで、該所望曲の検索処理
が行われ、かつ、該所望曲が探し出されると自動的に該
所望曲の再生演奏が自動的に開始されることになる。従
って、演奏者の負担を軽減することができる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明の一実施
例を詳細に説明する。図1はこの発明に係る自動演奏装
置の適用された電子楽器の一実施例のハードウェア構成
を示すブロック図である。この実施例においては、マイ
クロプロセッサユニット(CPU)1、プログラムRO
M2、データ及びワーキングRAM3を含むマイクロコ
ンピュータの制御の下に各種の処理が実行されるように
なっている。この実施例では1つのCPU1によって押
鍵検出処理や自動演奏処理等をおこなう電子楽器につい
て説明する。
【0008】CPU1は、この電子楽器全体の動作を制
御するものである。このCPU1に対して、データ及び
アドレスバス16を介してプログラムROM2、データ
及びワーキングRAM3、メロディ演奏メモリ4、和音
演奏メモリ5、押鍵検出回路7、スイッチ検出回路8、
音源回路10、自動伴奏装置11及びタイマ15が接続
されている。
【0009】プログラムROM2はCPU1のシステム
プログラム、楽音に関する各種パラメータや各種データ
等を格納しているものであり、リードオンリーメモリ
(ROM)で構成されている。データ及びワーキングR
AM3は、CPU1がプログラムを実行する際に発生す
る各種のデータやフラグを一時的に記憶するものであ
り、ランダムアクセスメモリ(RAM)の所定のアドレ
ス領域がそれぞれ割り当てられる。
【0010】メロディ演奏メモリ4は楽曲のメロディを
構成する各音符の音高、符長、発音タイミング等に関す
る演奏データを記憶しているものであり、本実施例では
例えば20曲分の演奏データを記憶しているものとす
る。和音演奏メモリ5はメロディ演奏メモリ4に記憶さ
れている演奏データに対応して、その和音進行を該和音
を構成する根音及び和音タイプに関する演奏データによ
って記憶しているものである。
【0011】鍵盤6は、発音すべき楽音の音高を選択す
るための複数の鍵を備えており、各鍵に対応したキース
イッチを有しており、また必要に応じて押圧力検出装置
等のタッチ検出手段を有している。鍵盤6は所定の鍵を
境に右鍵域と左鍵域に分割されており、通常、鍵盤6の
右鍵域の演奏操作はメロディの演奏に対応し、左鍵域の
演奏操作は和音の演奏に対応するので、本実施例では、
右鍵域の演奏操作による演奏データをメロディに関する
データとしてメロディ演奏メモリ4に記憶し、左鍵域の
演奏操作による演奏データを和音に関するデータとして
和音演奏メモリ5に記憶する。鍵盤6は音楽演奏のため
の基本的な操作子であり、これ以外の演奏操作子でもよ
いことはいうまでもない。
【0012】押鍵検出回路7は、発生すべき楽音の音高
を指定する鍵盤6のそれぞれの鍵に対応して設けられた
キースイッチ回路を含むものである。この押鍵検出回路
7は、鍵盤6の離鍵状態から押鍵状態への変化を検出し
てキーオンイベントを出力し、押鍵状態から離鍵状態へ
の変化を検出してキーオフイベントを出力すると共にそ
れぞれのキーオンイベント及びキーオフイベントに関す
る鍵の音高を示すキーコード(ノートナンバ)を出力す
る。押鍵検出回路7は、この他にも鍵押し下げ時の押鍵
操作速度や押圧力等を検出してベロシティデータやアフ
タタッチデータとして出力する。
【0013】スイッチ検出回路8は、パネルスイッチ9
に設けられた各々の操作子(スイッチ)に対応して設け
られており、各々の操作子の操作状況に応じた操作デー
タをイベント情報として出力する。パネルスイッチ9
は、発生すべき楽音の音色、音量、音高、効果等を選
択、設定、制御するための各種の操作子を含むものであ
る。
【0014】音源回路10は、複数のチャンネルで楽音
信号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス
16を経由して与えられる演奏データの内、メロディ演
奏に関するものを入力し、それに基づいたメロディに関
する楽音信号を発生する。自動伴奏装置11は、音源回
路10と同様に複数のチャンネルで楽音信号の同時発生
が可能であり、データ及びアドレスバス16を経由して
与えられる演奏データの内、和音演奏に関するものを入
力し、それに基づいた和音に関する楽音信号を発生す
る。
【0015】音源回路10及び自動伴奏装置11におけ
る楽音信号発生方式はいかなるものを用いてもよい。例
えば、発生すべき楽音の音高に対応して変化するアドレ
スデータに応じて波形メモリに記憶した楽音波形サンプ
ル値データを順次読み出すメモリ読み出し方式、又は上
記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所定
の周波数変調演算を実行して楽音波形サンプル値データ
を求めるFM方式、あるいは上記アドレスデータを位相
角パラメータデータとして所定の振幅変調演算を実行し
て楽音波形サンプル値データを求めるAM方式等の公知
の方式を適宜採用してもよい。
【0016】音源回路10から発生されるメロディに関
する楽音信号及び自動伴奏装置11から発生される和音
に関する楽音信号は、ミキシング回路12によって混合
され、デジタル−アナログ変換器(DAC)13及びサ
ウンドシステム14(アンプ及びスピーカからなる)を
介して発音される。タイマ15は時間間隔を計数した
り、自動演奏のテンポを設定したりするためのテンポク
ロックパルスを発生するものであり、このテンポクロッ
クパルスの周波数はパネルスイッチ9上のテンポスイッ
チ(図示していない)によって調整される。発生したテ
ンポクロックパルスはCPU1に対してインタラプト命
令として与えられ、CPU1はインタラプト処理により
自動演奏の各種処理を実行する。
【0017】なお、データ及びワーキングRAM3に
は、以下に示すようなレジスタ群及びフラグ群が準備さ
れ、後述の各種処理で使用される。 RT:和音の根音を格納する根音レジスタである。 TP:和音のタイプを格納する和音タイプレジスタであ
る。 RUN:パネルスイッチ9上のスタート/ストップスイ
ッチが操作される毎に反転し、走行状態のときに『1』
がセットされ、停止状態のときに『0』がセットされる
走行状態フラグである。 CCLK:伴奏(和音演奏)用のテンポクロックカウン
タである。 MCLK:通常のメロディ演奏用のテンポクロックカウ
ンタである。
【0018】DF:演奏者による演奏曲がメロディ演奏
メモリ4及び和音演奏メモリ5に記憶されており、その
曲の番号が特定された場合に『1』がセットされ、まだ
特定されていない場合には『0』がセットされる特定フ
ラグである。 i:曲の番号を示す変数レジスタである。 j:演奏データの一致している曲数を示す変数レジスタ
である。 MCH(i):演奏者による演奏曲がメロディ演奏メモ
リ4及び和音演奏メモリ5に記憶されているi番目の演
奏データと一致しているかどうかを示す一致フラグであ
り、一致のときに『0』がセットされ、不一致のときに
『1』がセットされる。
【0019】なお、この実施例では、メロディ演奏メモ
リ4は、演奏曲エリアMM0〜MM19までの20曲分
を記憶できるように区分されている。各演奏曲エリアに
おけるアドレス指定はポインタPによっておこなわれ
る。同様に、和音演奏メモリ5も20曲分を記憶できる
ように区分されている。従って、以下の説明でMMn
(P)と表現する場合には、メロディ演奏メモリ4に記
憶されている20曲の中のn番目の演奏エリアMMnの
アドレスPの演奏データを示すものとする。
【0020】また、和音演奏メモリ5の場合は、1曲に
対して根音エリアRTMと和音タイプエリアTPMとを
別々に記憶しているので、和音演奏メモリ5には、根音
エリアRTM0〜RTM19まで、及び和音タイプエリ
アTPM0〜TPM19までの20曲分を記憶できるよ
うにそれぞれ区分されている。従って、以下の説明でR
TMn(CCLK)と表現する場合には、和音演奏メモ
リ5に記憶されている20曲中のn番目の根音エリアR
TMnのアドレスCCLKの演奏データを示すものとす
る。同様にTPMn(CCLK)と表現する場合には、
和音演奏メモリ5に記憶されている20曲中のn番目の
和音タイプエリアTPMnのアドレスCCLKの演奏デ
ータを示すものとする。
【0021】次に、マイクロコンピュータ(CPU1)
によって実行される自動演奏装置の処理の一例を図2か
ら図8のフローチャートに基づいて説明する。図2は、
マイクロコンピュータが処理するメインルーチンの一例
を示す図である。このメインルーチンはつぎのようなス
テップで順番に実行される。 ステップ21:まず、電源が投入されると、CPU1は
プログラムROM2に格納されている制御プログラムに
応じた処理を開始する。そして、この「イニシャライ
ズ」処理では、データ及びワーキングRAM3内の各種
レジスタ及びフラグ等を初期化する。
【0022】ステップ22:押鍵検出回路7をスキャン
して鍵盤6が操作され、キーイベントが発生したかどう
かを判定し、キーイベント有り(YES)の場合は次の
ステップ23に進み、キーイベント無し(NO)の場合
はステップ24にジャンプする。 ステップ23:発生したキーイベントの種類に応じた処
理を実行する。この「キーイベント処理」の詳細につい
ては後述する。 ステップ24:スイッチ検出回路8をスキャンしてスタ
ート/ストップスイッチが操作され、スイッチイベント
が発生したかどうかを判定し、スイッチイベント有り
(YES)の場合は次のステップ25に進み、スイッチ
イベント無し(NO)の場合はステップ26にジャンプ
する。 ステップ25:スタート/ストップスイッチのオンイベ
ントに応じた処理を実行する。この「スタート/ストッ
プ処理」の詳細については後述する。 ステップ26:パネルスイッチ9におけるその他の操作
子の操作に基づく処理や、その他の音量変更や鍵盤6に
よる演奏の処理等の種々の処理をおこなう。
【0023】図3は、図2のキーイベント処理の詳細を
示す図である。このキーイベント処理は、鍵盤6が操作
される毎に行われる処理である。この処理はつぎのよう
なステップで順番に実行される。 ステップ31:操作された鍵盤6の操作場所が、右鍵域
か左鍵域かを判定し、右鍵域(YES)の場合は、ステ
ップ32に進み、左鍵域(NO)の場合はステップ32
に進む。
【0024】ステップ32:前のステップ31で操作さ
れた箇所が鍵盤の右鍵域であると判定されたので、操作
された鍵盤のキーコードに対する発音又は消音処理をお
こなう。 ステップ33:伴奏走行状態フラグRUNが『1』かど
うかを判定し、『1』(YES)の場合は次のステップ
34に進み、そうでない(NO)場合は図2のメイン処
理ルーチンにリターンする。
【0025】ステップ34:キーイベントがキーオンイ
ベントかどうかを判定し、キーオンイベント(YES)
の場合は次のステップ35に進み、そうでない(NO)
場合は図2のメイン処理ルーチンにリターンする。すな
わち、この実施例では、キーオンイベントだけの記憶処
理をおこない、キーオフイベントについては無視する。 ステップ35:演奏用テンポクロックカウンタMCLK
が『32』よりも小さいかどうかを判定し、小さい(Y
ES)場合は次のステップ36に進み、そうでない(N
O)場合は図2のメイン処理ルーチンにリターンする。
演奏用テンポクロックカウンタMCLKは操作タイミン
グを計時するためのカウンタであり、1小節の間に32
だけ歩進するものである。この実施例ではメロディの記
憶は1小節のみとしており、従って、演奏用テンポクロ
ックカウンタMCLKが32以上の場合には、1小節以
上なので記憶処理は行わない。
【0026】ステップ36:前のステップ33、34及
び35によって、伴奏走行状態であり、キーオンイベン
ト有り、かつ、1小節内であると判定されたので、その
キーオンイベントをメロディ演奏データとして記憶する
ために、メロディ演奏メモリ4内のn番目の演奏曲エリ
アMMnのポインタPのアドレス位置に演奏用テンポク
ロックカウンタMCLKの値を格納し、そして、同じく
メロディ演奏メモリ4内のn番目の演奏曲エリアMMn
のポインタPの次のアドレス位置(P+1)にキーコー
ドを格納する。メロディ演奏メモリ4への演奏データの
記憶方式は、通常イベント方式と呼ばれるものであり、
イベントの発生した時点を示す演奏用テンポクロックカ
ウンタMCLKの値と、そのイベントの種類とを一組の
データとして2つのアドレス領域に記憶する方式であ
る。 ステップ37:次回の処理に備えてポインタPの値を
『2』だけインクリメント処理して、図2のメイン処理
ルーチンにリターンする。
【0027】ステップ38:前のステップ31で操作さ
れた箇所が鍵盤の左鍵域であると判定されたので、その
鍵盤操作による和音を検出する。そして、検出された和
音の根音を根音レジスタRTに格納し、検出された和音
の種類を和音タイプレジスタTPに格納する。 ステップ39:伴奏走行状態フラグRUNが『1』かど
うかを判定し、『1』(YES)の場合は次のステップ
3Aに進み、そうでない場合は図2のメイン処理ルーチ
ンにリターンする。
【0028】ステップ3A:自動伴奏装置11に根音レ
ジスタRT及び和音タイプレジスタTPの内容を出力す
る。 ステップ3B:検出された和音を和音演奏メモリ5の所
定位置に記憶するために、和音演奏メモリ5内のn番目
の根音エリアRTMnにおける伴奏用テンポクロックカ
ウンタCCLKの示すアドレス位置に根音レジスタRT
の内容を格納し、同じく和音演奏メモリ5内のn番目の
和音タイプエリアTPMnにおける伴奏用テンポクロッ
クカウンタCCLKの示すアドレス位置に和音タイプレ
ジスタTPの内容を格納し、図2のメイン処理ルーチン
にリターンする。和音演奏メモリ5への演奏データの記
憶方式は、通常ベタ方式と呼ばれるものであり、イベン
トの発生した時点を示す伴奏用テンポクロックカウンタ
CCLKの値に対応したアドレスに順次記憶していく方
式である。
【0029】図4は、図2のスタート/ストップ処理の
詳細を示す図である。このスタート/ストップ処理は、
パネルスイッチ9のスタート/ストップスイッチが操作
される毎に行われる処理である。この処理はつぎのよう
なステップで順番に実行される。 ステップ41:伴奏走行状態フラグRUNの内容を判定
する。すなわち、スタート/ストップスイッチ操作前の
状態が伴奏走行状態(伴奏走行状態フラグRUNが
『1』)の場合は、これ以降の状態を伴奏停止状態とす
るために伴奏走行状態フラグRUNを『0』にセット
し、逆にスタート/ストップスイッチ操作前の状態が伴
奏停止状態(伴奏走行状態フラグRUNが『0』)の場
合は、これ以降の状態を伴奏走行状態とするために伴奏
走行状態フラグRUNを『1』にセットする。
【0030】ステップ42:前のステップで反転処理さ
れた伴奏走行状態フラグRUNが『1』かどうかを判定
し、『1』(YES)の場合は次のステップ43に進
み、そうでない(NO)場合はステップ45に進む。 ステップ43:前のステップで伴奏走行状態フラグRU
Nが『1』だと判定されたということは、スタート/ス
トップスイッチ操作前の状態か伴奏停止状態であったと
いうことであるから、これ以後の状態を伴奏走行状態と
するために、各レジスタに対し以下のようなイニシャラ
イズ処理をおこなう。まず、曲番レジスタnに、次の曲
番を示すネクストレジスタnextの内容を格納する。
ポインタP、演奏用テンポクロックカウンタMCLK、
伴奏用テンポクロックカウンタCCLK、特定フラグD
F、一致フラグMCH(0)〜MCH(19)をそれぞ
れ『0』にリセットする。そして、根音レジスタRTと
和音タイプレジスタTPに『FFH』をセットし、何も
選択されていないことを示す。
【0031】ステップ44:自動伴奏装置11にスター
ト信号、根音レジスタRT及び和音タイプレジスタTP
の内容を出力する。 ステップ45:ステップ42で伴奏走行状態フラグRU
Nが『1』でないと判定されたということは、スタート
/ストップスイッチ操作前の状態が走行状態であったと
いうことであるから、これ以後の状態を停止状態とする
ために、自動伴奏装置11にストップ信号を出力する。 ステップ46:特定フラグDFが『0』かどうかを判定
し、『0』(YES)の場合は次のステップ47に進
み、そうでない(NO)場合は図2のメイン処理ルーチ
ンにリターンする。
【0032】ステップ47:曲番レジスタnが『19』
かどうか、すなわち自動伴奏していたのが最後(第20
番目)の曲かどうかを判定し、NOの場合は次のステッ
プ48に進み、YESの場合はステップ49に進む。 ステップ48:ネクストレジスタnextに曲番レジス
タnの次の曲番(n+1)を格納して、図2のメイン処
理ルーチンにリターンする。 ステップ49:ネクストレジスタnextに『0』をセ
ットし、最初(第1番目)の曲番を格納して、図2のメ
イン処理ルーチンにリターンする。
【0033】図5は、1小節当たり32回の割り込みで
実行されるタイマインタラプト処理を示す図である。こ
の処理はつぎのようなステップで順番に実行される。 ステップ51:伴奏走行状態フラグRUNが『1』かど
うかを判定し、『1』(YES)の場合は次のステップ
52に進み、そうでない(NO)場合はリターンする。 ステップ52:特定フラグDFが『0』かどうかを判定
し、『0』(YES)の場合は演奏曲がまだ特定できて
いないので次のステップ53〜55に進み、コードマッ
チング処理又はメロディマッチング処理を続けておこな
い、そうでない(NO)場合は演奏曲の特定が終わって
いるので、ステップ56〜57に進み、コードの再生処
理をおこなう。
【0034】ステップ53:前のステップ52で演奏曲
がまだ特定できていないと判定されたので、演奏用テン
ポクロックカウンタMCLKの値を8で除した場合の余
り(MCLKmod8)が『0』であるかどうか、すな
わち演奏用テンポクロックカウンタMCLKの値が8で
割り切れるかどうかを判定し、割り切れる(YES)場
合は次のステップ54に進み、割り切れない(NO)場
合はステップ55にジャンプする。このタイマインタラ
プト処理は1小節当たり32回実行されるが、このステ
ップ53によってステップ54のコードマッチング処理
は1小節当たり4回、すなわち4分音符毎に実行される
ようになる。
【0035】ステップ54:演奏操作された左鍵域にお
ける和音進行と同じ和音進行を有する演奏データを和音
演奏メモリ5の中から検索するためのコードマッチング
処理をおこなう。このコードマッチング処理の詳細につ
いては後述する。 ステップ55:演奏操作された右鍵域におけるメロディ
進行と同じメロディ進行を有する演奏データをメロディ
演奏メモリ4の中から検索するためのメロディマッチン
グ処理をおこなう。このメロディマッチング処理の詳細
については後述する。
【0036】ステップ56:前のステップ52で演奏曲
が特定されたと判定されたので、このステップではステ
ップ53と同様に、演奏用テンポクロックカウンタMC
LKの値を8で除した場合の余り(MCLKmod8)
が『0』であるかどうかを判定し、YESの場合だけ
(4分音符毎に)ステップ57に進み、その特定された
演奏曲のコード再生処理をおこない、NOの場合はステ
ップ58にジャンプする。 ステップ57:コードマッチング処理又はメロディマッ
チング処理で特定された演奏曲のコード再生処理をおこ
なう。このコード再生処理の詳細については後述する。
【0037】ステップ58:演奏用テンポクロックカウ
ンタMCLKを『1』だけインクリメント処理する。す
なわち、演奏用テンポクロックカウンタMCLKは1小
節当たり『32』ずつ増加するようになる。 ステップ59:演奏用テンポクロックカウンタMCLK
の値を8で除した余り(MCLKmod8)が『0』で
あるかどうかを判定し、YESの場合だけ(4分音符毎
に)次のステップ5Aに進み、NOの場合はリターンす
る。 ステップ5A:伴奏用テンポクロックカウンタCCLK
を『1』だけインクリメント処理する。すなわち、伴奏
用テンポクロックカウンタCCLKは1小節当たり
『4』ずつ増加するようになる。
【0038】図6は、図5のコードマッチング処理の詳
細を示す図である。コードマッチング処理は、和音演奏
メモリ5に記憶されている20曲の中の1番目の曲から
に順番に演奏データ同士のマッチングを取り、マッチし
なかった曲番に対応する一致フラグMCH(i)に
『1』をセットするものである。この処理はつぎのよう
なステップで順番に実行される。 ステップ61:変数レジスタi及びjを『0』にリセッ
トする。
【0039】ステップ62:変数レジスタiの値が曲番
レジスタnの値と異なるかどうかを判定し、異なる(Y
ES)場合は次のステップ63に進み、同じ(NO)場
合はステップ67にジャンプする。すなわち、変数レジ
スタiの値と曲番レジスタnの値とが同じということ
は、演奏操作された和音に関する演奏データを和音演奏
メモリ5のn番目の根音エリアRTMn及び和音タイプ
エリアTPMnに記憶している場合における演奏データ
同士を比較することであり、両者が一致するのは当然だ
から、このステップでは、このような状態を回避するた
めに変数レジスタiと曲番レジスタnとを比較してい
る。
【0040】ステップ63:一致フラグMCH(i)が
『0』であるかどうかを判定し、『0』(YES)の場
合は次のステップ64に進み、そうでない(NO)場合
はステップ67にジャンプする。一致フラグMCH
(i)が『0』であるということは、前回のコードマッ
チング処理の結果、両者一致と判定されたのであるか
ら、今回も次のステップ64で一致判定を行う。一方、
一致フラグMCH(i)が『1』であるということは、
前回のコードマッチング処理の結果、両者不一致と判定
されたのであるから、ステップ67にジャンプし、次の
曲番との一致判定を行う。
【0041】ステップ64:和音演奏メモリ5内のi番
目の根音エリアRTMiにおける伴奏用テンポクロック
カウンタCCLKの示すアドレス位置に格納されている
根音データと根音レジスタRTに格納されている根音デ
ータとが一致し、かつ、i番目の和音タイプエリアTP
Miにおける伴奏用テンポクロックカウンタCCLKの
示すアドレス位置に格納されている和音タイプデータと
和音タイプレジスタTPに格納されている和音タイプデ
ータとが一致しているかどうかを判定し、両者ともに一
致(YES)の場合はステップ65に進み、不一致(N
O)の場合はステップ66に進む。
【0042】ステップ65:変数レジスタjを『1』だ
けインクリメント処理する。すなわち、このステップで
は、変数レジスタjに前のステップ64で一致と判定さ
れた曲の数が格納されることとなる。 ステップ66:前のステップ64で不一致と判定された
ので、ここでは一致フラグMCH(i)に『1』をセッ
トする。 ステップ67:和音演奏メモリ5内の曲番を増加させる
ために変数レジスタiを『1』だけインクリメント処理
する。 ステップ68:変数レジスタiが『19』であるかどう
か、すなわち最後(20番目)の曲に達したかどうかを
判定し、YESの場合は図5のステップ55に進み、N
Oの場合はステップ62にリターンする。
【0043】図7は、図5のメロディマッチング処理の
詳細を示す図である。メロディマッチング処理は、メロ
ディ演奏メモリ4に記憶されている20曲の中の1番目
の曲からに順番に演奏データ同士のマッチングを取り、
マッチしなかった曲番に対応する一致フラグMCH
(i)に『1』をセットするものである。この処理はつ
ぎのようなステップで順番に実行される。
【0044】ステップ71:演奏用テンポクロックカウ
ンタMCLKが『32』よりも小さいかどうかを判定
し、『32』よりも小さい(YES)場合は以後のステ
ップを行うため次のステップに進むが、そうでない(N
O)場合はステップ7Aにジャンプする。すなわち、こ
のステップでは、メロディマッチング処理を最初の1小
節間だけおこない、次の2小節目以降はおこなわないよ
うするためのものである。これは、メロディ演奏のマッ
チング処理が1小節を32分割した時間間隔で実行して
いるため、長い時間(1小節以上の時間)マッチング処
理をおこなったとしても、一致する確率が減少するだけ
であり、一致した曲番を検索することが困難となるから
である。なお、このステップにおける『32』の値は、
一例であり、これより小さくても又は大きくてもよいこ
とはいうまでもない。
【0045】ステップ72:変数レジスタiを『0』に
リセットする。 ステップ73:前述のステップ62と同様に変数レジス
タiの値が曲番レジスタnの値と異なるかどうかを判定
し、異なる(YES)場合は次のステップ74に進み、
同じ(NO)場合はステップ79にジャンプする。
【0046】ステップ74:前述のステップ63と同様
に、一致フラグMCH(i)が『0』であるかどうかを
判定し、『0』(YES)の場合は次のステップ75に
進み、そうでない(NO)場合はステップ79にジャン
プする。 ステップ75:メロディ演奏メモリ4内のi番目の演奏
曲エリアMMiにおける演奏用テンポクロックカウンタ
MCLKのタイミングと同じタイミングを有するキーコ
ードと、n番目の演奏曲エリアMMnにおける演奏用テ
ンポクロックカウンタMCLKのタイミングに対応する
アドレス位置に格納されているキーコードとの内容を全
て比較する。 ステップ76:前のステップ75による比較の結果、両
者のキーコードが全て一致するかどうかを判定し、一致
(YES)の場合はステップ78に進み、不一致(N
O)の場合はステップ77に進む。
【0047】ステップ77:前のステップ76で不一致
と判定されたので、前述のステップ66と同様に一致フ
ラグMCH(i)に『1』をセットする。 ステップ78:メロディ演奏メモリ4内の曲番を増加さ
せるために変数レジスタiを『1』だけインクリメント
処理する。 ステップ79:変数レジスタiが『19』かどうか、す
なわち最後(20番目)の曲に達したかどうかを判定
し、YESの場合は次のステップ7Bに進み、NOの場
合はステップ73にリターンする。
【0048】ステップ7A:伴奏用テンポクロックカウ
ンタCCLKの値が『7』以上であり、かつ、変数レジ
スタjが『1』であるかどうかを判定し、YESの場合
は次のステップ7Bに進み、NOの場合は図5のステッ
プ58に進む。従って、このステップの判定の結果、Y
ESとなるのは、図6のコードマッチング処理が2小節
以上(伴奏用テンポクロックカウンタCCLKの値が
『7』になるまで)おこなわれ、コードマッチング処理
によって演奏操作された和音進行と同じ和音進行の演奏
データが和音演奏メモリ5の中にただ1つだけ特定され
た場合である。
【0049】故に、2小節に相当する時間が経過した後
に和音進行と同じ和音進行の演奏データが和音演奏メモ
リ5中に存在しなかった場合(変数レジスタjが『0』
の)には、もはや図5のタイマインタラプト処理とは無
関係に図3のキーイベント処理によって演奏操作された
演奏曲が記憶されるようになる。また、2小節に相当す
る時間が経過した後に和音進行と同じ和音進行の演奏デ
ータが和音演奏メモリ5中に複数存在する場合(変数レ
ジスタjが『2』以上の場合)には、変数レジスタjが
『1』になるまで図6のコードマッチング処理がおこな
われる。
【0050】ステップ7B:前のステップ7Aで、図6
のコードマッチング処理が2小節以上おこなわれ、演奏
操作された和音進行と同じ和音進行の演奏データが和音
演奏メモリ5の中にただ1つだけ特定されたので、特定
フラグDFに『1』をセットする。 ステップ7C:ネクストレジスタnextに曲番レジス
タnの内容を格納し、曲番レジスタnに一致フラグMC
H(k)が『0』である場合のその変数kの値を格納す
る。なお、ここでは、kとnとは同じものではない。
【0051】図8は、図5のコード再生処理の詳細を示
す図である。この処理はつぎのようなステップで順番に
実行される。 ステップ81:伴奏走行状態フラグRUNが『1』であ
るかどうかを判定し、『1』(YES)の場合は次のス
テップに進み、そうでない(NO)場合は図5のステッ
プ58に進む。 ステップ82:特定フラグDFが『1』であるかどうか
を判定し、『1』(YES)の場合は次のステップ83
に進み、そうでない(NO)場合は図5のステップ58
に進む。
【0052】ステップ83:和音演奏メモリ5内のn番
目の根音エリアRTMnにおける伴奏用テンポクロック
カウンタCCLKの示すアドレス位置に格納されている
根音データを根音レジスタRTに格納し、同じく和音演
奏メモリ5内のn番目の和音タイプエリアTPMnにお
ける伴奏用テンポクロックカウンタCCLKの示すアド
レス位置に格納されている和音タイプデータを和音タイ
プレジスタTPに格納する。 ステップ84:自動伴奏装置11に根音レジスタRTに
格納されている根音データ及び和音タイプレジスタTP
に格納されている和音タイプデータを出力する。
【0053】次に図2から図8のフローチャートに従っ
て本実施例の動作の一例を説明する。伴奏走行状態フラ
グRUNが『0』の状態のとき、操作者がパネルスイッ
チ9上のスタート/ストップスイッチを操作し、鍵盤6
で曲番『3』と同じ演奏曲の演奏を開始したと仮定す
る。まず、図2のステップ24では、スタート/ストッ
プスイッチのイベント有りと判定し、図4のスタート/
ストップ処理をおこなう。スタート/ストップ処理のス
テップ41では、伴奏走行状態フラグRUNを反転し、
『1』にセットする。そして、ステップ42の判定の結
果、YESとなり、ステップ43及び44を実行する。
ステップ43では、曲番レジスタnにネクストレジスタ
nextの値として『15』を格納する。
【0054】その後は、鍵盤6の演奏操作に応じて図3
のキーイベント処理及び図5のタイマインタラプト処理
をおこなう。図3のキーイベント処理では、鍵盤6の左
鍵域における演奏操作に応じて、その演奏操作された和
音の根音データ及び和音タイプデータを検出し、それを
根音レジスタRT及び和音タイプレジスタTPに格納す
ると共に、和音演奏メモリ5の15番目の根音エリアR
TM15及び和音タイプエリアTPM15における伴奏
用テンポクロックカウンタCCLK(=0)の示すアド
レス位置(番地0)に記憶する。同じく、鍵盤6の右鍵
域における演奏操作に応じて、その演奏操作されたメロ
ディのキーオンタイミング及びキーコードをメロディ演
奏メモリ4の15番目の演奏曲エリアMM15のアドレ
ス位置(番地0及び番地1)に記憶する。
【0055】図5のタイマインタラプト処理では、ステ
ップ51〜53の判定を経て、ステップ54(図6)の
コードマッチング処理及びステップ55(図7)のメロ
ディマッチング処理をおこなう。図6のコードマッチン
グ処理では、和音演奏メモリ5内のi番目(iは0〜1
4,16〜19)の根音エリアRTMi及び和音タイプ
エリアTPMiにおける伴奏用テンポクロックカウンタ
CCLK(=0)の示すアドレス位置(番地0)に記憶
されている根音データと和音タイプデータが共に根音レ
ジスタRT及び和音タイプレジスタTPに一致している
かどうかの判定をおこない。不一致(NO)の場合に
は、一致フラグMCH(i)に『1』をセットし、一致
(YES)の場合の曲数を変数レジスタjに格納する。
【0056】図7のメロディマッチング処理では、メロ
ディ演奏メモリ4内のi番目(iは0〜14,16〜1
9)の演奏曲エリアMMiにおいて演奏用テンポクロッ
クカウンタMCLKのタイミングを有するキーコード
と、15番目の演奏曲エリアMM15において演奏用テ
ンポクロックカウンタMCLKのタイミングを有するキ
ーコードとの内容を比較し、全て一致しているかどうか
の判定をおこない。不一致(NO)の場合には、一致フ
ラグMCH(i)に『1』をセットする。
【0057】図6及び図7のマッチング処理を1小節の
間、繰り返し実行し、一致フラグMCH(i)が『0』
のものを絞り込む。さらに次の1小節の間、図6のコー
ドマッチング処理だけを続けて実行する。そして、最初
の2小節が終了した時点で、図7のステップ7Aの判定
をおこなう。従って、このステップ7Aの時点で、変数
レジスタjが『1』であれば、鍵盤6で曲番『3』の演
奏曲が演奏されていると判定し、特定フラグDFに
『1』をセットし、ネクストレジスタnextに『1
5』を格納し、曲番レジスタnに一致レジスタMCH
(k)が『0』の場合のk、すなわち『3』を格納す
る。そして、これ以後は、図3のキーイベント処理と図
5のタイマインタラプト処理のステップ51,52,5
6〜5Aを繰り返し実行するようになる。従って、これ
以後は図8のコード再生処理にて、和音演奏メモリ5内
の3番目の根音エリアRTM3及び和音タイプエリアT
PM3から根音データと和音タイプデータを読み出し、
自動伴奏装置11に出力し、自動的に和音演奏処理をお
こなうようになる。
【0058】また、最初の2小節が終了した時点で、変
数レジスタjが『0』であれば、鍵盤6で演奏されてい
る曲が演奏メモリ内に存在しなかったことを意味するの
で、新たな演奏曲として和音演奏メモリ5内の15番目
の根音エリアRTM15及び和音タイプエリアTPM1
5並びにメロディ演奏メモリ4内の15番目の演奏曲エ
リアMM15に図3のキーイベント処理に従った演奏デ
ータを次々と記憶していく。まれ、最初の2小節が終了
した時点で、変数レジスタjが『2』以上であれば、鍵
盤6で演奏されている曲が演奏メモリ内の何番目の曲で
あるかを特定できていないことを意味するので、変数レ
ジスタjの値が『1』になるまで、図6のコードマッチ
ング処理を実行することとなる。
【0059】なお、上述の実施例では電子楽器について
説明したが、自動演奏処理をおこなうシーケンサモジュ
ールと、押鍵検出回路や音源回路からなる音源モジュー
ルとがそれぞれ別々に構成され、各モジュール間のデー
タの授受を周知のMIDI規格でおこなうように構成さ
れたものにも同様に適用できることは言うまでもない。
【0060】実施例では、演奏メモリに記憶されている
曲数『20』の場合について説明したが、これに限定さ
れることはなく、これよりも多くても少なくてもよい。
また、実施例では、メロディマッチング処理とコードマ
ッチング処理の両方をおこなう場合について説明した
が、いずれか一方だけで曲番を特定するようにしてもよ
い。さらに、メロディマッチング処理のステップ75に
おける比較判定は、演奏用テンポクロックカウンタMC
LKのタイミングと同じタイミングを有するキーコード
についておこなっているが、これだと少しでもタイミン
グが異なると不一致と判定されるので、タイミングの部
分を緩やかにして、演奏用テンポクロックカウンタMC
LKのタイミングに対して所定範囲内にあるタイミング
を有するキーコードとの間で比較判定をおこなうように
してもよい。同様にことをコードマッチングにも適用し
てもよい。また、押鍵時間の非常に短いものに関して
は、ミスタッチとみなして無視するようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】 以上の通り、この発明によれば、自動
演奏装置に記憶されている演奏曲を再生する場合に、そ
の演奏曲の曲番号を忘れてしまってもその演奏曲の所定
区間(例えば冒頭の所定区間)の演奏データを入力する
だけで、簡単にその演奏曲の再生をおこなうことがで
き、自動演奏のデータ再生の際の手間を減少させること
ができるという効果がある。また、再生演奏手段では、
検索手段によって入力演奏データに一致する曲が検索さ
れたならば、格別の自動演奏再生開始スイッチ等の投入
操作を要することなく、該検索された演奏曲の演奏デー
タを記憶手段から順次読み出して、該読み出した演奏デ
ータに対応する楽音の再生演奏を自動的に開始するの
で、この発明によれば、曲を選択するスイッチ操作は勿
論のこと、選択した曲の再生演奏開始を指示するスイッ
チ操作も一切行う必要がなく、演奏者はただ自動再生し
たい所望の曲の所定区間のフレーズを演奏入力するだけ
でよく、ただそれだけで、該所望曲の検索処理が行わ
れ、かつ、該所望曲が探し出されると該所望曲の自動再
生演奏が自動的に開始されることになり、従って、演奏
者の負担を軽減することができる。更に、再生演奏手段
では、一致する曲が検索された場合に、前記検索の対象
となった前記所定区間より後の演奏データを前記記憶手
段から順次読み出して、該読み出した演奏データに対応
する楽音の再生演奏を実行するようにするものとすれ
ば、検索のための手動演奏入力に基づく楽音発生と検索
後の自動演奏データに基づく自動再生演奏とが一体的に
つながって、初心者でも自然なムードで洗練された演奏
を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る自動演奏装置を適用した電子
楽器の一実施例を示すハード構成ブロック図である。
【図2】 マイクロコンピュータが処理するメインルー
チンの一例を示す図である。
【図3】 図2のキーイベント処理の詳細を示すフロー
チャート図である。
【図4】 図2のスタート/ストップ処理の詳細を示す
フローチャート図である。
【図5】 1小節当たり32回の割り込みで実行される
タイマインタラプト処理の詳細を示すフローチャート図
である。
【図6】 図5のコードマッチング処理の詳細を示すフ
ローチャート図である。
【図7】 図5のメロディマッチング処理の詳細を示す
フローチャート図である。
【図8】 図5のコード再生処理の詳細を示すフローチ
ャート図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…プログラムROM、3…データ及びワ
ーキングRAM、4…メロディ演奏メモリ、5…和音演
奏メモリ、6…鍵盤、7…押鍵検出回路、8…スイッチ
検出回路、9…パネルスイッチ、10…音源回路、11
自動伴奏装置、12…ミキシング回路、13…デジタル
−アナログ変換器、14…サウンドシステム、15…タ
イマ、16…データ及びアドレスバス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏者の操作によって演奏データを入力
    する入力手段と、前記入力手段によって入力された演奏データに対応する
    楽音を実時間で発生する楽音発生手段と、 複数の演奏曲の演奏データを記憶している 記憶手段と、曲の所定区間に関して、前記入力手段から入力された演
    奏データと前記記憶手段に記憶されている演奏曲の演奏
    データとを比較し、該入力演奏データに一致する曲を前
    記記憶手段に記憶されている 演奏曲の中から検索する検
    索手段と、前記検索手段によって前記入力演奏データに一致する曲
    が検索されたならば、該検索された演奏曲の演奏データ
    を前記記憶手段から順次読み出して、該読み出した演奏
    データに対応する楽音の再生演奏を自動的に開始し、他
    方、一致する曲が検索されなかった場合は再生演奏を開
    始しない再生 演奏手段とを具えたことを特徴とする自動
    演奏装置。
  2. 【請求項2】 前記再生演奏手段は、前記一致する曲が
    検索された場合、前記検索の対象となった前記所定区間
    より後の演奏データを前記記憶手段から順次読み出し
    て、該読み出した演奏データに対応する楽音の再生演奏
    を実行するものである請求項1に記載の自動演奏装置。
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