JP2623288B2 - 火災検知装置 - Google Patents
火災検知装置Info
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- JP2623288B2 JP2623288B2 JP63079725A JP7972588A JP2623288B2 JP 2623288 B2 JP2623288 B2 JP 2623288B2 JP 63079725 A JP63079725 A JP 63079725A JP 7972588 A JP7972588 A JP 7972588A JP 2623288 B2 JP2623288 B2 JP 2623288B2
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- receiving element
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火災位置を検知する火災検知装置に関す
る。
る。
「従来の技術] 従来の火災検知装置(以下、単に「検知器」という)
は、所定の警戒範囲毎に1つずつ設けられ、その検知器
が所定レベル以上の輻射エネルギーを受けたときに、火
災であるとして警報を出すものが知られている。
は、所定の警戒範囲毎に1つずつ設けられ、その検知器
が所定レベル以上の輻射エネルギーを受けたときに、火
災であるとして警報を出すものが知られている。
[発明が解決しようとする課題] 従来のこの種の検知器は、上記のように、警戒範囲内
の輻射エネルギーを1つの受光素子が受け、その出力信
号の絶対値に基づいて火災判断を行なっている。したが
って、上記受光素子の出力信号の中には、火炎の方向を
判断する情報、検知器から火炎までの距離を判断する情
報、火炎の大きさを判断する情報が含まれるが、それら
を1つずつ抽出することができないので、火炎の方向、
距離、大きさを判断することが不可能であるという問題
がある。
の輻射エネルギーを1つの受光素子が受け、その出力信
号の絶対値に基づいて火災判断を行なっている。したが
って、上記受光素子の出力信号の中には、火炎の方向を
判断する情報、検知器から火炎までの距離を判断する情
報、火炎の大きさを判断する情報が含まれるが、それら
を1つずつ抽出することができないので、火炎の方向、
距離、大きさを判断することが不可能であるという問題
がある。
本発明は、検知器から火炎までの距離、水平角、垂直
角を検出することにより火災位置を検知する検知器を提
供することを目的とするものである。
角を検出することにより火災位置を検知する検知器を提
供することを目的とするものである。
[課題を解決する手段] 本発明は、火炎からの光を受光素子列が検出し、上記
火炎と上記受光素子列との間にスリットマスクを設け、
上記スリットマスクと上記受光素子列との距離と、上記
受光素子列の出力信号の変化率が変化する位置と、スリ
ットの長さとに応じて、上記火炎までの距離と、上記受
光素子列から上記火炎を見た水平角と、上記受光素子列
から上記火炎を見た垂直角とを求めるものである。
火炎と上記受光素子列との間にスリットマスクを設け、
上記スリットマスクと上記受光素子列との距離と、上記
受光素子列の出力信号の変化率が変化する位置と、スリ
ットの長さとに応じて、上記火炎までの距離と、上記受
光素子列から上記火炎を見た水平角と、上記受光素子列
から上記火炎を見た垂直角とを求めるものである。
[作用] 本発明は、火炎からの光を受光素子列が検出し、上記
火炎と上記受光素子列との間にスリットマスクを設け、
上記スリットマスクと上記受光素子列との距離と、上記
受光素子列の出力信号の変化率が変化する位置と、スリ
ットの長さとに応じて、上記火炎までの距離と、上記受
光素子列から上記火炎を見た水平角と、上記受光素子列
から上記火炎を見た垂直角とを求めるので、火炎までの
距離、水平角、垂直角を確実に求めることができる。
火炎と上記受光素子列との間にスリットマスクを設け、
上記スリットマスクと上記受光素子列との距離と、上記
受光素子列の出力信号の変化率が変化する位置と、スリ
ットの長さとに応じて、上記火炎までの距離と、上記受
光素子列から上記火炎を見た水平角と、上記受光素子列
から上記火炎を見た垂直角とを求めるので、火炎までの
距離、水平角、垂直角を確実に求めることができる。
[実施例] 第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
る。
この実施例の検知装置1は、CCDイメージセンサ(以
下、単に「CCD」という)10Hと、このCCD10Hからのアナ
ログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路20Hと、
CCD10HとA/D変換回路20Hとにクロックパルスを送る発振
器21と、A/D変換回路20Hからの信号のデータ入力インタ
フェース22Hと、RAM(ランダムアクセスメモリ)23と、
データ出力インタフェース24と、上記実施例の動作全体
を制御するMPU(マイクロプロセッサユニット)30と、R
OM(リードオンリーメモリ)31とを有する。
下、単に「CCD」という)10Hと、このCCD10Hからのアナ
ログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路20Hと、
CCD10HとA/D変換回路20Hとにクロックパルスを送る発振
器21と、A/D変換回路20Hからの信号のデータ入力インタ
フェース22Hと、RAM(ランダムアクセスメモリ)23と、
データ出力インタフェース24と、上記実施例の動作全体
を制御するMPU(マイクロプロセッサユニット)30と、R
OM(リードオンリーメモリ)31とを有する。
また、上記実施例は、CCD10Hの前面に、スリット51H
を有するスリットマスク50Hが設けられている。スリッ
トマスク50Hには、第2図(1)に示すように、赤外線
フィルタ52が設けられている。
を有するスリットマスク50Hが設けられている。スリッ
トマスク50Hには、第2図(1)に示すように、赤外線
フィルタ52が設けられている。
CCD10Hは、多数の受光素子と、リード命令によって動
作するゲートとを有し、火炎からの光を検出する受光素
子列の一例である。
作するゲートとを有し、火炎からの光を検出する受光素
子列の一例である。
ROM31は、第6図、第8図に示すフローチャートと実
現するプログラムが格納されている。
現するプログラムが格納されている。
MPU30とROM31とは、スリットマスク50と受光素子列と
の距離と、受光素子列上の火炎の端部位置とに応じて、
上記火炎までの距離、火炎の水平角、垂直角を求める演
算手段の例である。
の距離と、受光素子列上の火炎の端部位置とに応じて、
上記火炎までの距離、火炎の水平角、垂直角を求める演
算手段の例である。
なお、CCD10Hは、火炎40の水平方向の情報を電気信号
に変換するものである。一方、CCD10Vは、火炎40の垂直
方向の情報を電気信号に変換するものであり、スリット
マスク50V、スリット51V、A/D変換回路20V、データ入力
インタフェース22Vは、上記と同様に、火炎40の垂直方
向の情報を入力または処理する部分であり、それぞれCC
D10H、スリットマスク50H、スリット51H、A/D変換回路2
0H、データ入力インタフェース22Hと同様の機能を有す
る。
に変換するものである。一方、CCD10Vは、火炎40の垂直
方向の情報を電気信号に変換するものであり、スリット
マスク50V、スリット51V、A/D変換回路20V、データ入力
インタフェース22Vは、上記と同様に、火炎40の垂直方
向の情報を入力または処理する部分であり、それぞれCC
D10H、スリットマスク50H、スリット51H、A/D変換回路2
0H、データ入力インタフェース22Hと同様の機能を有す
る。
次に、上記実施例の動作について説明する。
第2図〜第6図は、火炎40の左端a、右端bまでの距
離および火炎40の幅を測定する動作の説明図であるが、
上記測定動作と同様にして、火炎40の上端、下端までの
距離および火炎40の高さを求めることができるので、CC
D、スリットマスク、スリット、A/D回路、データ入力イ
ンタフェースの各符号の末尾には、水平用の部材である
ことを示すHも、垂直用の部材であることを示すVも省
略してある。なお、火炎40の高さを求める場合には、幅
Wを高さHに置換えればよい。
離および火炎40の幅を測定する動作の説明図であるが、
上記測定動作と同様にして、火炎40の上端、下端までの
距離および火炎40の高さを求めることができるので、CC
D、スリットマスク、スリット、A/D回路、データ入力イ
ンタフェースの各符号の末尾には、水平用の部材である
ことを示すHも、垂直用の部材であることを示すVも省
略してある。なお、火炎40の高さを求める場合には、幅
Wを高さHに置換えればよい。
第2図は、上記実施例の説明図であり、第2図(1)
は、火炎40とスリットマスク50とCCD10との関係を示す
図であり、第2図(2)は、上記の場合におけるCCD10
上の出力電圧の例を示す図である。
は、火炎40とスリットマスク50とCCD10との関係を示す
図であり、第2図(2)は、上記の場合におけるCCD10
上の出力電圧の例を示す図である。
この例は、火炎40の一方の端部aと他方の端部bとを
両端とする熱源からスリット51を通過してCCD10に赤外
線が照射された場合の例を示す図である。
両端とする熱源からスリット51を通過してCCD10に赤外
線が照射された場合の例を示す図である。
火炎40の端部aからの赤外線は、スリット51を通過
し、CCD10上のP7〜P8の範囲を照射し、火炎40の端部b
からの赤外線はスリット51を通過し、CCD10上のQ7〜Q8
の範囲を照射する。この場合、CCD10上のP7〜Q8の範囲
で多量の赤外線が照射されるので、その範囲におけるCC
D10の出力電圧が高い。また、Q7からP7に至る間、その
出力電圧が次第に上昇し、Q8からP8に至る間、その出力
電圧が次第に低下する。Q7〜P8以外の領域におけるCCD1
0の出力電圧は、第2図(2)において電圧が0と書い
てあるが、これは、トンネル内部等のように、火炎40以
外の所に熱源がない場合である。したがって、CCD10上
における上記Q7、P7、Q8、P8の位置を容易に求めること
ができる。なお、上記位置Q7、P7、Q8、P8は、受光素子
列(CCD10)の出力信号の変化率が変化する位置であ
る。
し、CCD10上のP7〜P8の範囲を照射し、火炎40の端部b
からの赤外線はスリット51を通過し、CCD10上のQ7〜Q8
の範囲を照射する。この場合、CCD10上のP7〜Q8の範囲
で多量の赤外線が照射されるので、その範囲におけるCC
D10の出力電圧が高い。また、Q7からP7に至る間、その
出力電圧が次第に上昇し、Q8からP8に至る間、その出力
電圧が次第に低下する。Q7〜P8以外の領域におけるCCD1
0の出力電圧は、第2図(2)において電圧が0と書い
てあるが、これは、トンネル内部等のように、火炎40以
外の所に熱源がない場合である。したがって、CCD10上
における上記Q7、P7、Q8、P8の位置を容易に求めること
ができる。なお、上記位置Q7、P7、Q8、P8は、受光素子
列(CCD10)の出力信号の変化率が変化する位置であ
る。
なお、自然界においては、その環境レベルに比例し
て、Q7〜P8以外の領域におけるCCD10の出力電圧が発生
するので、その値に応じてCCD10上における上記Q7、P
7、Q8、P8の位置を求めればよい。
て、Q7〜P8以外の領域におけるCCD10の出力電圧が発生
するので、その値に応じてCCD10上における上記Q7、P
7、Q8、P8の位置を求めればよい。
第3図は、上記実施例において、スリットマスク50か
ら火炎40の一端aまでの距離la求める場合の説明図で
ある。
ら火炎40の一端aまでの距離la求める場合の説明図で
ある。
第3図において、スリットマスク50とCCD10とが平行
であり、スリットマスク50からCCD10までの距離をl0と
し、火炎40の一端aからスリットマスク50におろした垂
線とスリットマスク50、CCD10との交点をそれぞれP1、P
4とし、スリット51の左端部、右端部をそれぞれP2、P3
とする。
であり、スリットマスク50からCCD10までの距離をl0と
し、火炎40の一端aからスリットマスク50におろした垂
線とスリットマスク50、CCD10との交点をそれぞれP1、P
4とし、スリット51の左端部、右端部をそれぞれP2、P3
とする。
そして、P2、P3からCCD10への各垂線とCCD10との交点
をそれぞれP5、P6とし、一端aからP2までの直線の延長
線とCCD10との交点をP7とし、一端aからP3までの直線
の延長線とCCD10との交点をP8とする。
をそれぞれP5、P6とし、一端aからP2までの直線の延長
線とCCD10との交点をP7とし、一端aからP3までの直線
の延長線とCCD10との交点をP8とする。
この場合、角度P2,P7,P5は、θa1であり、角度P3,P8,
P6はθa2である。ここで、たとえば、「角度P2,P7,P5」
は「点P2と点P7とを含む直線と、点P7と点P5とを含む直
線とで挟まれる角度」のことであり、以下同様に表現す
る。
P6はθa2である。ここで、たとえば、「角度P2,P7,P5」
は「点P2と点P7とを含む直線と、点P7と点P5とを含む直
線とで挟まれる角度」のことであり、以下同様に表現す
る。
また、上記の例の場合、△a,P2,P1は、△P2,P7,P5と
相似であり、△a,P3,P1は、△P3,P8,P6と相似である。
ここで「△a,P2,P1」は、「点aと点P2と点P1とで囲ま
れる三角形」のことであり、以下同様に表現する。
相似であり、△a,P3,P1は、△P3,P8,P6と相似である。
ここで「△a,P2,P1」は、「点aと点P2と点P1とで囲ま
れる三角形」のことであり、以下同様に表現する。
そして、P4からP5までの距離をZaとし、P5からP7まで
の距離をxa1とし、P6からP8までの距離をxa2とし、P5
からP6までの距離をx0とする。
の距離をxa1とし、P6からP8までの距離をxa2とし、P5
からP6までの距離をx0とする。
したがって、以下の式〜式が成立する。
そして式と式から、以下のようになる。
また、式と式から以下のようになる。
そして、式と式から、次のように、一端aからス
リットマスク50までの距離laを求めることができる。
リットマスク50までの距離laを求めることができる。
第4図は、火炎40の他端bからスリットマスク50まで
の距離lbを求める場合の説明図である。
の距離lbを求める場合の説明図である。
火炎40の一端bからスリットマスク50におろした垂線
とスリットマスク50、CCD10との交点をそれぞれQ1、Q4
とする。
とスリットマスク50、CCD10との交点をそれぞれQ1、Q4
とする。
そして、P2、P3からCCD10への各垂線とCCD10との交点
をそれぞれQ5、Q6とし、一端bからP2までの垂線の延長
線とCCD10との交点をQ7とし、一端bからP3までの直線
の延長線とCCD10との交点をQ8とする。
をそれぞれQ5、Q6とし、一端bからP2までの垂線の延長
線とCCD10との交点をQ7とし、一端bからP3までの直線
の延長線とCCD10との交点をQ8とする。
そして、Q4からQ5までの距離をZbとし、Q5からQ7ま
での距離をxb1とし、Q6からQ8までの距離をxb2とし、
Q5からQ6までの距離をx0とする。
での距離をxb1とし、Q6からQ8までの距離をxb2とし、
Q5からQ6までの距離をx0とする。
この場合、角度P2,Q7,Q5は、θb1であり、角度P3,Q8,
Q6はθb2である。また、上記の例の場合、△b,P2,Q1
は、△P2,Q7,Q5と相似であり、△b,P3,Q1は、△P3,Q8,Q
6と相似である。
Q6はθb2である。また、上記の例の場合、△b,P2,Q1
は、△P2,Q7,Q5と相似であり、△b,P3,Q1は、△P3,Q8,Q
6と相似である。
したがって、′〜′の式を導くことができる。
したがって、上記′式と′式とから次の′式を
導くことができる。
導くことができる。
また、′式と′式から、次の′式を導くことが
できる。
できる。
そして、上記′式と′式とから、′式のよう
に、火炎40の他端bからスリットマスク50までの距離l
bを求めることができる。
に、火炎40の他端bからスリットマスク50までの距離l
bを求めることができる。
第5図(1)は、上記実施例における火炎40の幅Wを
求める場合の説明図である。
求める場合の説明図である。
この第5図(1)において、火炎40の一端aを通りス
リットマスク50への垂線の延長線と、火炎40の他端bを
通りスリットマスク50との平行線との交点をcとする
と、aからcまでの距離はlb−laであり、bとcとの
距離は、Za−Zbである。
リットマスク50への垂線の延長線と、火炎40の他端bを
通りスリットマスク50との平行線との交点をcとする
と、aからcまでの距離はlb−laであり、bとcとの
距離は、Za−Zbである。
したがって、火炎40の幅Wは、次の式に示すよう
に、ピタゴラスの定理によって求めることができる。
に、ピタゴラスの定理によって求めることができる。
W={(lb−la)2+(Za−Zb)2}1/2 ……式 第5図(2)は、火炎40の左端aと右端bとの中心で
あるR1と、スリット51の中心であるR2との距離を求める
場合の説明図である。
あるR1と、スリット51の中心であるR2との距離を求める
場合の説明図である。
ここで、R1からスリットマスク50への垂線とスリット
マスク50との交点をR3とし、角度R1,R2,R3をθHとす
る。また、R2からR3までの距離は、 (x0/2)+Za−(Za−Zb)/2 である。
マスク50との交点をR3とし、角度R1,R2,R3をθHとす
る。また、R2からR3までの距離は、 (x0/2)+Za−(Za−Zb)/2 である。
したがって、R2からR3までは、 (x0+Za+Zb)/2であり、 R1からR3までの距離は、 (la+lb)/2であるので、 角度θHは、次の式に示すようになる。
θH=tan-1[{(la+lb)/2}/{(x0+Za +Zb)/2}] ∴θH=tan-1{(la+lb)/(x0+Za+Zb)} ……
式 また、R1からR2までの距離LHは、次の式によって
求めることができる。
式 また、R1からR2までの距離LHは、次の式によって
求めることができる。
LH=[{(la+lb)/2}2 +{(x0+Za+Zb)/2}2}]1/2 ……式 上記のようにすることによって、スリット51の中心か
ら火炎40までの距離LHおよび火炎40の幅Wを求めるこ
とができる。
ら火炎40までの距離LHおよび火炎40の幅Wを求めるこ
とができる。
第6図は、上記実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
ある。
まず、CCD10を構成する各受光素子からデータを取込
み(S1)、それらの各データのうち、所定レベル以上の
データがあるか否かを判断する(S2)。たとえば、上記
実施例である検知器からlm離れた点におけるSm2の火炎
からのエネルギーを所定レベルとした場合、その所定レ
ベル以上のものがあるかどうかを判断する。
み(S1)、それらの各データのうち、所定レベル以上の
データがあるか否かを判断する(S2)。たとえば、上記
実施例である検知器からlm離れた点におけるSm2の火炎
からのエネルギーを所定レベルとした場合、その所定レ
ベル以上のものがあるかどうかを判断する。
所定レベル以上のデータがあれば、そのデータに基づ
くパターンが火炎パターン認識の対象であるか否かを判
断する(S3)。これは、回転灯、自動車のヘッドライ
ト、テールランプのようなものを除くために行ない、上
記回転灯は2〜3Hzであるのに対して、通常の火炎は、8
Hz程度のちらつきを有しているので、この周波数に基づ
いて、火災パターン認識の対象か否かを判断する。
くパターンが火炎パターン認識の対象であるか否かを判
断する(S3)。これは、回転灯、自動車のヘッドライ
ト、テールランプのようなものを除くために行ない、上
記回転灯は2〜3Hzであるのに対して、通常の火炎は、8
Hz程度のちらつきを有しているので、この周波数に基づ
いて、火災パターン認識の対象か否かを判断する。
そして、S4〜S8において、火炎40の一端aからスリッ
トマスク50までの距離laを演算する。
トマスク50までの距離laを演算する。
この場合、まずP7の位置を求め、次にP8の位置を求め
る(S4、S5)。P7は、CCD10上で、その左から出力値を
見た場合(第2図(2)の特性を見た場合)、CCD10の
出力電圧が次第に増加し、ほぼ所定の一定量になった位
置であり、P8は、上記出力電圧の所定量が次第に減少
し、0レベル(または環境レベル)に落着く点である。
そして、P5の位置は既知の値であり、P5とP7の位置に基
づいて距離xa1を演算する(S6)。そして、P6の位置は
既知の値であり、P6とP8との位置に基づいて距離xa2を
演算する(S7)。また、上記式〜式を使用して距離
laを演算する(S8)。
る(S4、S5)。P7は、CCD10上で、その左から出力値を
見た場合(第2図(2)の特性を見た場合)、CCD10の
出力電圧が次第に増加し、ほぼ所定の一定量になった位
置であり、P8は、上記出力電圧の所定量が次第に減少
し、0レベル(または環境レベル)に落着く点である。
そして、P5の位置は既知の値であり、P5とP7の位置に基
づいて距離xa1を演算する(S6)。そして、P6の位置は
既知の値であり、P6とP8との位置に基づいて距離xa2を
演算する(S7)。また、上記式〜式を使用して距離
laを演算する(S8)。
そして、距離laを演算したと同様にして、距離lbを
演算する(S9)。
演算する(S9)。
次に、火炎の幅Wを式を使用して演算する(S1
0)。
0)。
火炎の幅Wが所定値であるWCよりも大きければ(S1
1)、その所定量WC以上の幅Wを所定時間持続すると(S
12)、警報を出力する(S13)。
1)、その所定量WC以上の幅Wを所定時間持続すると(S
12)、警報を出力する(S13)。
上記所定量の幅WCの値、またはWC以上のWが持続して
警報を出力するときの上記所定時間は、任意に設定する
ことができる。
警報を出力するときの上記所定時間は、任意に設定する
ことができる。
第7図は、上記実施例において、火炎40について3次
元で情報を求める場合の説明図である。
元で情報を求める場合の説明図である。
検知器1の測定中心を含む水平面内にあり、検知器1
の真正面の軸である監視軸をL1とし、火炎40の中心41
(第5図(2)のR1とほぼ同じ位置)を通る鉛直線をL2
とし、この鉛直線L2と直交し、上記水平面内にある直線
をL3とする。また、L1と直交する鉛直線をL4とし、火炎
40の平面内にあって、L1を含む平面と直交する直線をL5
とし、火炎40の中心41を通る水平線をL7とし、L7とL4と
の交点と検知器1の中心とを結ぶ直線をL6とする。な
お、説明を簡単にするために、火炎40が平面であり垂直
であるとする。
の真正面の軸である監視軸をL1とし、火炎40の中心41
(第5図(2)のR1とほぼ同じ位置)を通る鉛直線をL2
とし、この鉛直線L2と直交し、上記水平面内にある直線
をL3とする。また、L1と直交する鉛直線をL4とし、火炎
40の平面内にあって、L1を含む平面と直交する直線をL5
とし、火炎40の中心41を通る水平線をL7とし、L7とL4と
の交点と検知器1の中心とを結ぶ直線をL6とする。な
お、説明を簡単にするために、火炎40が平面であり垂直
であるとする。
また、検知器1から見て火炎40の左端をaとし右端を
bとし、火炎40の上端をcとし、その下端をdとする。
さらに、検知器1から見て火炎40の下端dまでの垂直角
(L3からの仰角)を角度θV1とし、上端cまでの垂直角
(L3からの仰角)を角度θV2とし、検知器1から左端a
までの水平角を角度θH1とし、右端bまでの水平角を角
度θH2とする。つまり、角度θH1、θH2は、受光素子列
から火炎40を見た水平角であり、角度θV1、θV2は、受
光素子列から火炎40を見た垂直角である。
bとし、火炎40の上端をcとし、その下端をdとする。
さらに、検知器1から見て火炎40の下端dまでの垂直角
(L3からの仰角)を角度θV1とし、上端cまでの垂直角
(L3からの仰角)を角度θV2とし、検知器1から左端a
までの水平角を角度θH1とし、右端bまでの水平角を角
度θH2とする。つまり、角度θH1、θH2は、受光素子列
から火炎40を見た水平角であり、角度θV1、θV2は、受
光素子列から火炎40を見た垂直角である。
この場合、L4から左端aまでの距離をAとし、L4から
右端bまでの距離をBとすると、火炎40の幅(aからb
までの距離)W=A−Bになる。
右端bまでの距離をBとすると、火炎40の幅(aからb
までの距離)W=A−Bになる。
また、検知器1から火炎40の中心41までの水平距離lH
は、la(検知器1から左端aまでの水平距離)とlb
(検知器1から右端bまでの水平距離)との和の1/2で
ある。
は、la(検知器1から左端aまでの水平距離)とlb
(検知器1から右端bまでの水平距離)との和の1/2で
ある。
つまり、lH=(la+lb)/2 である。
ここで、A=lH(tan θH1)である。
∴θH1=tan-1(A/lH) また、B=lH(tan θH2)である。
∴θH2=tan-1(B/lH) また、検知器1から火炎40の注41までの垂直距離lV
は、lc(検知器1から上端cまでの垂直距離)とld
(検知器1から下端dまでの垂直距離)との和の1/2で
ある。
は、lc(検知器1から上端cまでの垂直距離)とld
(検知器1から下端dまでの垂直距離)との和の1/2で
ある。
つまり、lV=(lc+ld)/2 である。なお、水平距離la、lbを求める場合には、CC
D10Hからの信号に基づいて上記のように演算するが、垂
直距離lc、ldを求める場合には、CCD10Vの信号に基づ
いて上記と同様に演算すればよい。
D10Hからの信号に基づいて上記のように演算するが、垂
直距離lc、ldを求める場合には、CCD10Vの信号に基づ
いて上記と同様に演算すればよい。
次に、L5から上端cまでの距離をCとし、L5から下端
dまでの距離をDとすると、火炎40の高さ(cからdま
での距離)H=C−Dである。
dまでの距離をDとすると、火炎40の高さ(cからdま
での距離)H=C−Dである。
ここで、C=lV(tan θV2)である。
∴θV2=tan-1(C/lV) また、D=lV(tan θV1)である。
∴θV1=tan-1(D/lV) 上記のようにして、検知器1から火炎40の中心41まで
の水平距離lHと、水平角θH1、θH2と、垂直距離lVと、
垂直角θV1、θV2とが求まる。
の水平距離lHと、水平角θH1、θH2と、垂直距離lVと、
垂直角θV1、θV2とが求まる。
第8図は、上記実施例において、火炎40までの距離、
水平角、垂直角を求める動作を示すフローチャートであ
る。
水平角、垂直角を求める動作を示すフローチャートであ
る。
まず、CCD10H、10Vからデータを取込み(S21)、その
データのうち所定レベル以上のものがあれば(S22)、
ちらつき等によって火災パターンであることを確認し
(S23)、火炎40の左端aまでの距離laを演算し(S2
4)、同様にして右端bまでの距離lbを演算し(S2
5)、火炎40の幅Wを演算する(S26)。そして、火炎40
の幅Wが所定値であるWCよりも大きければ(S27)、そ
の所定量WC以上の幅Wを所定時間持続するか否かを判断
する(S27a)。ここまでの処理は、第6図に示すS1〜S1
2と同様である。
データのうち所定レベル以上のものがあれば(S22)、
ちらつき等によって火災パターンであることを確認し
(S23)、火炎40の左端aまでの距離laを演算し(S2
4)、同様にして右端bまでの距離lbを演算し(S2
5)、火炎40の幅Wを演算する(S26)。そして、火炎40
の幅Wが所定値であるWCよりも大きければ(S27)、そ
の所定量WC以上の幅Wを所定時間持続するか否かを判断
する(S27a)。ここまでの処理は、第6図に示すS1〜S1
2と同様である。
S27aにおいて、WC以上の幅Wを所定時間持続すること
を検出したならば、火炎40の上端cまでの距離、下端d
までの距離を演算し(S28、S29)、火炎40の高さHを演
算する(S30)。そして、火炎40の高さHが所定値であ
るHCよりも大きければ(S31)、その所定量HC以上の高
さHを所定時間持続するか否かを判別する(S32)。こ
れは、誤報を防止するためである。
を検出したならば、火炎40の上端cまでの距離、下端d
までの距離を演算し(S28、S29)、火炎40の高さHを演
算する(S30)。そして、火炎40の高さHが所定値であ
るHCよりも大きければ(S31)、その所定量HC以上の高
さHを所定時間持続するか否かを判別する(S32)。こ
れは、誤報を防止するためである。
そして、火炎40の中心41の水平角を演算し(S33)、
同垂直角を演算し(S34)、火炎40の中心41までの距離
を演算し(S35)、距離、水平角、垂直角のデータを出
力する(S36)。
同垂直角を演算し(S34)、火炎40の中心41までの距離
を演算し(S35)、距離、水平角、垂直角のデータを出
力する(S36)。
第9図は、上記のようにして求めた各種のデータに基
づいて、消化剤放射ノズル2の角度を調節し、消化剤の
圧力を調整して、その消化剤を放射している状態を示す
図である。このようにすれば、適確に消化できるととも
に消化剤の無駄な使用を防止できる。
づいて、消化剤放射ノズル2の角度を調節し、消化剤の
圧力を調整して、その消化剤を放射している状態を示す
図である。このようにすれば、適確に消化できるととも
に消化剤の無駄な使用を防止できる。
[発明の効果] 本発明によれば、検知器から火炎までの距離、水平
角、垂直角を確実に検出することができるので、火災位
置が正確に求められ、適確に消化できるとともに消化剤
の無駄な使用を防止できるという効果を有する。
角、垂直角を確実に検出することができるので、火災位
置が正確に求められ、適確に消化できるとともに消化剤
の無駄な使用を防止できるという効果を有する。
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図である。 第2図(1)、(2)は、上記実施例の説明図である。 第3図は、上記実施例において、火炎40の左端aから検
知器までの距離laを求める説明図である。 第4図は、上記実施例において、火炎40の右端bから検
知器までの距離lbを求める説明図である。 第5図(1)は、上記実施例において、火炎40の幅Wを
求める場合の説明図である。 第5図(2)は、上記実施例において、火炎40の左端a
と右端bとの中心であるR1と、スリット51の中心である
R2との距離を求める場合の説明図である。 第6図は、上記実施例における動作を示すフローチャー
トである。 第7図は、上記実施例において、3次元で示した図であ
る。 第8図は、上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。 第9図は、消化剤放射ノズルを使用した場合の一例を示
す図である。 1……火災検知装置、 10……CCD、 30……MPU、 31……ROM、 50……スリットマスク、 51……スリット。
知器までの距離laを求める説明図である。 第4図は、上記実施例において、火炎40の右端bから検
知器までの距離lbを求める説明図である。 第5図(1)は、上記実施例において、火炎40の幅Wを
求める場合の説明図である。 第5図(2)は、上記実施例において、火炎40の左端a
と右端bとの中心であるR1と、スリット51の中心である
R2との距離を求める場合の説明図である。 第6図は、上記実施例における動作を示すフローチャー
トである。 第7図は、上記実施例において、3次元で示した図であ
る。 第8図は、上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。 第9図は、消化剤放射ノズルを使用した場合の一例を示
す図である。 1……火災検知装置、 10……CCD、 30……MPU、 31……ROM、 50……スリットマスク、 51……スリット。
Claims (1)
- 【請求項1】火炎からの光を検出する受光素子列と; 上記火炎と上記受光素子列との間に設けられたスリット
マスクと; 上記スリットマスクと上記受光素子列との距離と、上記
受光素子列の出力信号の変化率が変化する位置と、スリ
ットの長さとに応じて、上記火炎までの距離と、上記受
光素子列から上記火炎を見た水平角と、上記受光素子列
から上記火炎を見た垂直角とを求める演算手段と; を有することを特徴とする火災検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63079725A JP2623288B2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 火災検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63079725A JP2623288B2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 火災検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01251298A JPH01251298A (ja) | 1989-10-06 |
JP2623288B2 true JP2623288B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=13698177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63079725A Expired - Lifetime JP2623288B2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 火災検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2623288B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05217081A (ja) * | 1991-04-03 | 1993-08-27 | Hochiki Corp | 二次元走査型火災監視装置 |
JP2002109652A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-12 | Nohmi Bosai Ltd | 炎検知器および火災報知設備 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02125605A (ja) * | 1988-11-04 | 1990-05-14 | Nec Corp | マスク管理システム |
JPH0435141B2 (ja) * | 1982-04-05 | 1992-06-10 | Mitsubishi Gas Chemical Co |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0169238U (ja) * | 1987-10-28 | 1989-05-08 | ||
JPH0435141U (ja) * | 1990-07-20 | 1992-03-24 |
-
1988
- 1988-03-31 JP JP63079725A patent/JP2623288B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0435141B2 (ja) * | 1982-04-05 | 1992-06-10 | Mitsubishi Gas Chemical Co | |
JPH02125605A (ja) * | 1988-11-04 | 1990-05-14 | Nec Corp | マスク管理システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01251298A (ja) | 1989-10-06 |
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