JP2621955B2 - 電話線障害箇所識別装置 - Google Patents

電話線障害箇所識別装置

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JP2621955B2
JP2621955B2 JP63252083A JP25208388A JP2621955B2 JP 2621955 B2 JP2621955 B2 JP 2621955B2 JP 63252083 A JP63252083 A JP 63252083A JP 25208388 A JP25208388 A JP 25208388A JP 2621955 B2 JP2621955 B2 JP 2621955B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電話線の混線又は絶縁不良等の障害箇所の
範囲を識別する電話線障害箇所識別装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来、電話局で電話線の混線又は絶縁不良等の修復を
行う場合には、その障害箇所が電話局の交換機から保安
器までの電話局側なのか、或いは保安器から加入者の電
話機までの機器設置者側なのかによって保守担当が異な
り、例えば電話局側であれば、電話局の保守担当者が作
業を行っていた。
[発明が解決しようとしている課題] しかしながら、上記従来例では、電話線の混線又は絶
縁不良等の障害箇所が電話局側にあるのか、或いは機器
設置者側にあるのかを識別する装置がないために、障害
が発生した場合、電話局では加入者に対して機器設置者
に点検を依頼するように指示していた。そして、機器設
置者からの作業報告等により、障害箇所が電話局側にあ
るとわかってから電話局の保守担当者を派遣していた。
このことは、修復完了するまでの時間が長引き、機器設
置者に犠牲を強いることなり、不評となっていた。
本発明は、上記課題を解決するために成されたもの
で、電話機の混線又は絶縁不良等の障害箇所が電話局側
と機器設置者側の保守責任分界点のどちら側にあるかを
識別できる電話線障害箇所識別装置を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段]及び[作用] 上記目的を達成するために、本発明の電話線障害箇所
識別装置は以下の構成を備える。
即ち、並列共振回路と、障害箇所識別部とを有する電
話線障害箇所識別装置であって、 並列共振回路は、電話線の、電話局と機器設置者との
保守責任分界点に取付けられ、 障害箇所識別部は、試験用交流信号発振部と周波数特
性検出部と表示部とを有し、試験用交流信号発振部が並
列共振回路の共振周波数を含む交流信号を電話局の側か
ら電話線に出力し、周波数特性検出部が電話局の側から
電話線の共振周波数特性を検出し、表示部がその共振周
波数特性を表示して、共振点があるときには、機器設置
者側に電話線の障害箇所があり、共振点がないときに
は、電話局側に電話線の障害箇所があると識別できる。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本発明に係る好適な一実施
例を詳細に説明する。
[構成の説明 (第1図)] 第1図は、本実施例における電話線障害箇所識別装置
の構成を示す図である。図示するように、電話線障害箇
所識別装置は電話線の、電話局1と機器設置者との保守
責任分界点に取付けられた並列共振回路5と、その並列
共振回路5の共振周波数特性により障害箇所を識別する
障害箇所識別部6とで構成されている。
上記構成において、電話線の混線又は絶縁不良等の障
害箇所が保守責任分界点に取付けられた並列共振回路5
から保安器2を介して電話局1までの電話局側か、或い
はローゼット3を介して電話機4までの機器設置者側の
どちら側にあるかを識別するものである。
[識別方式 (第2図、第3図)] 次に、本実施例における障害箇所識別部6の識別方式
を第2図に示すブロック図を参照して以下に説明する。
第2図に示すように、本実施例における障害箇所識別
部6は、試験用交流信号発振部7、周波数特性検出部
(LOGランプ)8、表示部(ブラウン管)9から成り、
接続する電話線L1,L2の周波数特性を測定し、並列共振
回路5が取付られた保守責任分界点から電話局1までの
混線又は絶縁不良等であるか、或いは電話機4までの間
の混線又は絶縁不良等であるかを識別するものである。
本実施例は、並列共振回路5がある特定周波数で共振
することを利用したものである。即ち、この共振周波数
の有無を検出するために、試験用交流信号発振部7を用
いて通話帯域(300Hz〜3400Hz)からそれより高い周波
数帯域までの走査を行い、周波数特性検出部(LOGアン
プ)8により共振周波数特性を検出し、その共振周波数
特性を表示部(ブラウン管)9に表示している。
第3図は、表示部(ブラウン管)9に表示された共振
周波数特性を示した図である。第3図の(a)に示すよ
うに、特定周波数で共振点が検出できれば、第2図に示
す並列共振回路5から電話機4の範囲にAで示すような
混線があると識別できる。また、第2図のBで示す箇所
に混線がある場合、第3図の(b)に示すように、共振
点が検出できなくなり、電話局1側に位置する電話線に
混線があると識別できる。
このように、本実施例によれば、混線又は絶縁不良等
の障害箇所が保守責任分界点より電話局側か、或いは機
器設置者側かを通常の通話帯域に影響させることなく、
識別することができる。
尚、本実施例では、障害箇所識別部6を試験用交流信
号発振部7、周波数特性検出部(LOGアンプ)8、表示
部(ブラウン管)9で構成しているが、これに限らず、
例えばマイクロコンピュータを使用し、共振点の有無を
LEDの点灯等によって識別することも可能である。
また、異種のケーブルの接続点に並列共振回路を設置
しておき、混線又は絶縁不良等の障害箇所の範囲を特定
したり、第4図に示す(a)のように、長いケーブルの
途中に複数の異なる共振周波数の並列共振回路5a〜5cを
設置しておき、混線又は絶縁不良等の障害箇所がどの並
列共振回路の向こう側か、これら側にあるかを識別する
ことも可能である。
尚、第4図に示す(b)は、同(a)に示す構成の共
振周波数特性を示す図である。図中、e,f,gは各並列共
振回路5a,5b,5cに対応する共振点であり、図示するよう
に、各共振点の数から障害箇所がa点〜d点の何れにあ
るかを識別することができる。
また、第5図に示す(a)のように、ケーブルが途中
で複数のケーブルに分岐しているような場合、その分岐
点にそれぞれ異なる共振周波数の並列共振回路5a〜5dを
設置することで、どの分岐ケーブルに混線または絶縁不
良等の障害があるかを識別することも可能である。第5
図に示す(b)〜(e)は、その共振周波数特性を示し
たものであり、共振周波数により、障害箇所を簡単に識
別することができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、電話線に混線
又は絶縁不良等が発生した場合、その障害箇所が電話局
と機器設置者との保守責任分界点に取付けられた並列共
振回路のどちら側にあるかを、並列共振回路の共振周波
数特性を表示することにより簡単に識別でき、保守担当
者の手配や修復作業等も効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例における電話線障害箇所識別装置の構
成を示す図、 第2図は本実施例における障害箇所識別部の構成を示す
ブロック図、 第3図は本実施例における共振周波数特性を示す図、 第4図は複数の異なる共振周波数の並列共振回路を直列
に設置した場合を説明するための図、 第5図は複数の異なる共振周波数の並列共振回路を直列
に設置した場合を説明するための図である。 図中、1……電話局、2……保安器、3……ローゼッ
ト、4……電話機、5……並列共振回路、6……障害箇
所識別部、7……試験用交流信号発振部、8……周波数
特性検出部(LOGアンプ)、9……表示部(ブラウン
管)、L1,L2……電話回線である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】並列共振回路(5)と、障害箇所識別部
    (6)とを有する電話線障害箇所識別装置であって、 並列共振回路(5)は、電話線の、電話局(1)と機器
    設置者との保守責任分界点に取付けられ、 障害箇所識別部(6)は、試験用交流信号発振部(7)
    と周波数特性検出部(8)と表示部(9)とを有し、試
    験用交流信号発振部(7)が並列共振回路(5)の共振
    周波数を含む交流信号を電話局(1)の側から電話線に
    出力し、周波数特性検出部(8)が電話局(1)の側か
    ら電話線の共振周波数特性を検出し、表示部(9)がそ
    の共振周波数特性を表示して、共振点があるときには、
    機器設置者側に電話線の障害箇所があり、共振点がない
    ときには、電話局(1)側に電話線の障害箇所があると
    識別できる 電話線障害箇所識別装置。
JP63252083A 1988-10-07 1988-10-07 電話線障害箇所識別装置 Expired - Lifetime JP2621955B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5435463B2 (ja) * 1973-08-25 1979-11-02
JPS6012816B2 (ja) * 1980-08-07 1985-04-03 日本電信電話株式会社 中継伝送路の障害箇所検出方法
JPS61184018A (ja) * 1985-02-08 1986-08-16 Fujitsu Ltd 中継装置監視方式

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