JP2621227B2 - デジタルオーディオテープレコーダ - Google Patents

デジタルオーディオテープレコーダ

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JP2621227B2
JP2621227B2 JP24109187A JP24109187A JP2621227B2 JP 2621227 B2 JP2621227 B2 JP 2621227B2 JP 24109187 A JP24109187 A JP 24109187A JP 24109187 A JP24109187 A JP 24109187A JP 2621227 B2 JP2621227 B2 JP 2621227B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明はサブコード記録領域にキャラクタデータが記
録された磁気テープを再生するデジタルオーディオテー
プレコーダの表示制御に関するものである。
[背景技術] 近年、開発が進められているDAT(オーディオテープ
レコーダ)には、PCM化した音声信号を記録する領域の
他に、サブコードを記録する領域が設けられている。こ
のサブコードとしては各曲ごとの経過時間や、テープ始
端からの絶対時間等の種々の情報が定められている。
[発明の目的] 本発明は、サブコードとして文字(キャラクタ)デー
タを記録可能とすると共に、このキャラクタデータを表
示用とするか、あるいは高速再生時の頭出し用のデータ
とするかという使途に応じてキャラクタデータの記録状
態が設定されたDATに於て、その記録状態に適した表示
制御を行なうことのできるDATを提供することを目的と
する。
[発明の要点] 本発明は、キャラクタデータを表示用のテキストコー
ドとして用いるために一連のパックデータを複数回多重
書きして記録すると共に、頭出し用のサーチコードとし
て用いるために同一のパックデータを高速サーチ時に再
生可能なフレーム分だけ連続して記録するようにし、こ
の記録されたキャラクタデータを表示する際に、100倍
速等の高速再生時には上記サーチコードを読取るように
し、通常の定速再生時には上記テキストコードを読取っ
て表示するように制御する構成としたものである。
[実施例] <実施例の構成> 第1図は本発明のDATの内部構成要素をブロック化し
て示す図であり、ここでは回転ヘッド型のDAT(R−DA
T)を例にとって示している。
第1図中、11は磁気テープ12に対して記録・再生を行
なう2個の回転ヘッド13a及び13bを設けてなる回転ドラ
ムであり、この回転ドラム11には記録・再生時に磁気テ
ープ12が90゜の角度にわたって斜めに巻付けられる。ま
た、14は記録すべき音声信号が印加される入力端子であ
り、15は入力端子14より印加された音声信号を例えば48
KHzのサンプリング周波数でサンプリングし、16ビット
のデジタル値に変換するA/D変換器である。16はデジタ
ル値に変換された音声信号をPCMオーディオデータ用記
憶回路17にインタリーブ処理を施しながら一旦書込み、
誤り訂正符号を付加した後、時間軸を圧縮して読出し出
力する信号処理回路、18は信号処理回路16より出力され
るPCM音声信号とサブコード処理回路19より出力される
サブコードとを夫々の記録領域のタイミングで合成して
出力するフレーム合成回路である。20はフレーム合成回
路18より出力される記録信号に磁気記録に適した変調を
施す変調回路、21は変調された信号を増幅して回転ヘッ
ド13a及び13bに与える記録増幅器である。
また、22は回転ヘッド13a及び13bで読取った再生信号
を増幅する再生増幅器、23は再生増幅器22で増幅された
再生信号を復調する復調回路、24は復調された再生信号
をPCM音声記録領域とサブコード記録領域のデータに分
解して出力するフレーム分解回路である。このフレーム
分解回路24から出力されるPCM音声信号は信号処理回路1
6に送出され、PCMオーディオデータ用記憶回路17に一旦
書込まれ、誤り訂正処理が施された後、デ・インタリー
ブ処理及び時間軸伸長処理が施されてD/A変換器25に与
えられる。このD/A変換器25はPCM化された音声信号をア
ナログ量の音声信号に復元するもので、このアナログ音
声信号は増幅器26で増幅された後、スピーカ27により放
音される。
一方、上記サブコード処理回路19は記録時にはサブコ
ードデータ用記憶回路28とサブコードID用記憶回路29の
記憶内容よりサブコード記録領域に記録すべきデータフ
ォーマットを作成してフレーム合成回路18に出力すると
共に、再生時にはフレーム分解回路24より出力される再
生信号中のサブコードを上記記憶回路28及び29に一旦記
憶させ、必要とするデータを制御回路30に出力するもの
である。この制御回路30はシステム全体の制御を司るも
ので、制御用記憶回路31とデータの授受を行なうと共
に、表示データを表示駆動回路32を介して表示装置33に
送出し種々の表示を行なわせる。また、34は記録時に記
録信号中の無音期間を検出し無音期間検出信号を制御回
路30に出力する無音期間検出回路、35は制御回路30の制
御下に制御され、ドラムモータ、キャプスタンモータ等
の各種機構系を含む機構部、36は[再生]キー、[停
止]キー、[記録]キー、[ポーズ]キー、[スペー
ス]キー、[文字]キー、[改行]キー、[カーソル]
キー、[早送り]キー、[巻戻し]キー、[キャラク
タ]キー、[サーチ]キー及びアフレコモード指定スイ
ッチ等を含む各種のキーを有してなるキー入力部であ
る。
第2図は磁気テープ12上に記録されるトラック状態を
示すもので、磁気テープ12上には同図に示す如く所定の
傾斜角(約6度)をもつ記録トラックが2個の回転ヘッ
ド13a及び13bにより交互に順次記録されていく。この記
録トラックは第3図に示す如く、中央の部分に128ブロ
ック分のPCM音声記録領域、その両端にはそれぞれ8ブ
ロック分のサブコード記録領域(SUB−1、SUB−2)が
形成される。上記PCM音声記録領域には音声信号をPCM
(パルス符号変調)して誤り訂正符号を付加したデータ
が記録され、また、サブコード記録領域には第4図に示
す如く、シンクコード(8ビット)、サブコードIDから
なるW1(8ビット)、サブコードID及びブロックアドレ
スからなるW2(8ビット)、W1とW2に対するパリティ
(8ビット)、及びサブコードデータ(256ビット)を
1ブロックとするサブコードブロックがそれぞれ8ブロ
ックずつ記録される。
上記サブコードID(8ビット)と、ブロックアドレス
及びサブコードID(8ビット)は、2ブロックを1単位
として、第5図に示す如く構成される。即ち、偶数番ブ
ロックのサブコードIDは、上位4ビットがコントロール
ID、以下4ビットがデータIDとして用いられ、奇数番ブ
ロックのサブコードIDは、上位4ビットがPNO・ID
(2)、下位4ビットがPNO・ID(3)として用いられ
る。又、ブロックアドレス及びサブコードIDの部分につ
いては、最上位ビットが“1"に規定されており、偶数番
ブロックの上位側3ビットがフォーマットID、下位4ビ
ットがブロックアドレス、奇数番ブロックの上位側3ビ
ットがPNO・ID(1)、下位4ビットがブロックアドレ
スとして用いられる。又、上記コントロールIDの4ビッ
ト中の下位より3ビット目には、第6図に示す如く、頭
出し用の制御信号となるスタートID、即ちS−IDが設け
られ、各曲の先頭部の約300フレーム(約9秒間)に亙
って“1"が記録される。又、上記PNO・ID(1)〜PNO・
ID(3)には各曲の絶対曲番(001〜799)が記録され
る。
このサブコードブロック内のサブコードデータ(256
ビット)は、第7図に示すような1パック64ビットのパ
ックデータ4個からなり、第7図に示す如く1バイト8
ビットのPC1〜PC8のうちPC1の上位4ビットは当該パッ
クデータのデータ用を識別するアイテムとして、PC8はP
C1からPC7のデータのパリティとして割り当てられてい
る。上記アイテム(4ビット)としては第8図に示す如
く「0000」は情報なし、「0001」は各プログラム(曲)
の記録時間、「0010」はテープ始端からの絶対的な記録
時間を示し、本実施例では「1000」をキャラクタデータ
に割り当てるものとする。そして、パックデータをキャ
ラクタデータとする場合のパックフォーマットは第9図
に示す如くとする。すなわち、PC1の上位4ビットはア
イテム「1000」、次の4ビット目はキャラクタデータを
サーチコードとして用いる場合は“1"として、またテキ
ストコードとして用いる場合は“0"として規定される
「S」フラグ、下位3ビットはキャラクタデータの内容
を示す「SORT」(例えば曲名、歌詩等)となっており、
PC2はMSBが同一フレーム内にサーチコードとテキストコ
ードを記録する場合に“1"、同一フレーム内にサーチコ
ードとテキストコードのいずれか一方のみを記録する場
合に“0"となる「W」フラグ、次の5ビット目から7ビ
ット目がキャラクタデータとしてASCIIコード、JISコー
ド等のコードフォーマットを示す「FMT」、下位4ビッ
トがパックのアドレスを示す「ADR」となっており、PC3
〜PC7が各バイト1文字で計5文字分のキャラクタデー
タ、PC8は上記PC1〜PC7に対するパリティとなってい
る。しかして、このようなパックデータがサブコードブ
ロック内に4個割り当てられ、1トラックで64パック、
1フレーム(2トラック)で128パック記録される(内1
6パック分は誤り訂正符号)。
<実施例の動作> 次に上記実施例の動作を説明する。
通常時はアフレコモードスイッチをオフとして、「記
録」キーを操作することにより、入力端子14より印加さ
れた音声信号がPCM化されて磁気テープ12上のPCM音声記
録領域に記録されていく。この場合、無音期間検出回路
34では記録信号中の無音期間を検出しており、フルスケ
ールレベルより例えば−42dB以下の無音期間を4秒以上
検出すると無音期間検出信号を制御回路30に出力する。
制御回路30はこの検出信号の立下りを曲の先頭と判定し
てサブコード処理回路19に制御信号を送出する。サブコ
ード処理回路19はサブコードID用記憶回路29に頭出し用
のID(スタートID)として“1"を記憶させると共に曲番
号PNOを更新しながら記憶させ、またアイテム「0001」
〜「0010」の各時間データを制御回路30の制御によりサ
ブコードデータ用記憶回路28に上述したパックフォーマ
ットのデータとして記憶させている。そして、サブコー
ド記録領域のタイミングで各記憶回路28及び29よりデー
タを読出してサブコードブロックのデータを生成してフ
レーム合成回路18に与えることにより、磁気テープ12上
には第3図に示したトラックフォーマットでPCM音声信
号がPCM音声記録領域に、またサブコードがサブコード
記録領域にそれぞれ記録されていく。
また、「再生」キーを操作することにより、磁気テー
プ12上に記録されたデータは回転ヘッド13a及び13bによ
り再生され、音声信号は元のアナログ信号に復元されて
スピーカ27より放音される。また、サブコード記録領域
に記録されたサブコードはフレーム分解回路24で分解さ
れて、サブコード処理回路19に送られる。サブコード処
理回路19は入力した再生サブコード中のサブコードデー
タをサブコードデータ用記憶回路28に順次記憶させると
共に必要とするアイテムのサブコードデータを読出して
制御回路30に与え、制御回路30は例えばアイテム「000
1」のプログラム時間のデータを表示駆動回路32を介し
て表示装置33に与え、プログラム時間の表示が行なわれ
る。
<キャラクタアフレコ動作> 次にサブコードとしてキャラクタデータを記録する場
合について説明する。キャラクタデータは、アフレコモ
ードスイッチをオン状態として設定されるアフレコモー
ドに於て記録を行なうもので、本実施例では最大33文字
のキャラクタデータが記録される。この場合、入力され
た所定文字数分のキャラクタデータのうち、先頭の5文
字が頭出し用のサーチコードとして自動的に設定され、
また先頭の5文字を含めた入力文字全体は表示用のテキ
ストコードに設定され、それぞれに適した記録形態でサ
ブコード記録領域にのみ記録が行なわれるように制御さ
れる。
先ず、磁気テープ12には前述した記録フォーマットで
複数曲分の音楽がPCM音声記録領域に記録されているも
のとする。そして、サブコード記録領域にはテープ始端
からテープ終端にわたってアイテム「0010」のテープ絶
対時間(ABT)が、また各曲の始端から終端にわたって
アイテム「0001」のプログラム時間(PRT)が記録され
ており、各曲の先頭部300フレームにはスタートID(S
−ID)及び曲番号PNOが記録されているものとする。
しかして、通常の再生状態においてサブコード記録領
域の情報は制御回路30により総て管理されており、使用
者は文字入力に先立ち曲名等の文字を記録すべき曲の先
頭位置、もしくはその曲の前のテープ位置を頭出しして
おく。そして、文字を入力するためアフレコモードスイ
ッチをオン状態として、[文字]キーを操作する。文字
は、スペースも含めて33文字まで入力でき、アルファベ
ット「A」〜「Z」の[文字]キーと文字間のスペース
を設定するための[スペース]キーにより入力する。な
お、文字入力にミスがあった場合には、[カーソル]キ
ーにより訂正すべき文字を指定し、新たに文字を入力す
ることによって行なわれる。入力する文字は、曲名の他
に例えば歌手名、歌詩の最初の部分33文字などが考えら
れる。文字を総て入力し終ると[改行]キーの操作を行
なう。
制御回路30は、文字入力にあたって操作された各キー
の操作信号を入力し、制御用記憶回路31の所定エリアに
対応するキーコードを順次記憶させていく。次に、[再
生]キーが操作されると、制御回路30は第10図のフロー
チャートに示す制御を実行していく。
すなわち、制御回路30は磁気テープ12の現在位置が曲
の先頭部分300フレーム中にあるか否かをS−IDが“1"
として検出されているかどうかで判定する(第10図ステ
ップS1)。この判定動作は、使用者が文字入力に先立ち
通常の再生状態でテープ12を再生している間に、サブコ
ード処理路19によって検出されサブコードID用記憶回路
31に記憶されているS−IDを制御回路30が読出してチェ
ックすることによって行なわれる。しかして、制御回路
30によりS−IDが“0"と判定されると、現在のテープ位
置は文字を記録すべき曲の始端より前であるとして、機
構部35を制御してS−IDの記録始端部まで磁気テープ12
を早送りして停止する(ステップS2)。また、S−IDが
“1"と判定されると、現在のテープ位置は文字を記録す
べき曲の先頭部300フレーム中にあるとして、機構部35
を制御してS−IDの記録始端部まで磁気テープ12を巻戻
して停止する(ステップS3)。
次に制御回路30は、制御用記憶回路31に記憶されてい
る入力文字キーのキーコードを読出し、第11図(b)〜
(i)に示す如きキャラクタのパックデータを生成する
(ステップS4)。例えば、曲名として「YESTERDAY≒ONC
E≒MORE」という文字列(≒はスペースを表わす)を入
力し、最後に[改行]キーを入力したものとする。操作
したキーのキーコードは制御用記憶回路31に記憶されて
いる。制御回路30は、最初の5文字を一組としたパック
データ(第11図(b))を生成して、サブコード処理回
路19に送出する。
すなわち、制御回路30はアイテムとしてキャラクタモ
ードを示す「1000」、「S」フラグはテキストコードを
示す「0」、SORTは一般コードを示す「000」、「W」
フラグはテキストコードのみを示す「0」、「FMT」はA
SCIIコードを示す「000」、アドレス「ADR」は「000」
として、8ビット1バイトずつ出力する。次に、最初の
5文字のキーコードを制御用記憶回路31より読出し、1
文字が8ビットのASCIIコードに変換して出力し、すで
に出力した7バイト分のデータに対する1バイトのパリ
ティを出力する。サブコード処理回路19は、1バイトず
つ順次入力されたデータを1つのパックデータとしてサ
ブコードデータ用記憶回路28に記憶させる。このように
して、入力した文字列は以降も5文字ごとに区切られ、
ASCIIコード変換されて、アイテム、「S」フラグ、「S
ORT」、「W」フラグ、「FMT」及び1パックごとに更新
されるアドレス「ADR」の各データと共にサブコード処
理回路19に送出され、第11図(b)〜(h)に示す7個
のテキストコードのパックデータとしてサブコードデー
タ用記憶回路28に記憶される。なお、[改行]キーのキ
ーコードはキャリッジリターン(CR)とラインフィード
(LF)の2つのASCIIコードに変換され、またこの例の
ように入力文字が33文字に満たない場合には残りの文字
として「NULL」コード が第11図(f)〜(h)に示す如く記憶される。
制御回路30は、上記した7個分のテキストコードとし
てのパックデータの生成制御を終了すると、次にサーチ
コードとしてのパックデータの生成を行なう。サーチコ
ード用には、入力した文字列の最初の5文字のみが用い
られる。制御回路30はアイテムとしてキャラクタモード
を示す「1000」、「S」フラグはサーチコードを示す
「1」、「SORT」は一般コードを示す「000」、「W」
フラグはサーチコードのみを示す「0」、「FMT」はASC
IIコードを示す「000」、アドレス「ADR」は「0000」と
して8ビット1バイトずつサブコード処理回路19に出力
する。次に最初の5文字のキーコードを制御用記憶回路
31より読出し、1文字が8ビットのASCIIコードに変換
して出力し、すでに出力した7バイト分のデータに対す
る1バイトのパリティを出力する。サブコード処理回路
19は、1バイトずつ順次入力されたデータをサーチコー
ドのパックデータとしてサブコードデータ用記憶回路28
に第11図(i)に示す如く記憶させる。
このようにしてパックデータの生成が終了すると制御
回路30は、制御用記憶回路31中のナンバカウンタN、フ
レームカウンタF、パックアドレスカウンタPAを初期化
し(ステップS5)、次にパックデータの記録制御を実行
する。
サブコードデータ用記憶回路28には、第11図(b)〜
(h)に示すテキストコードとしての第1〜第7のパッ
クデータ及び第11図(i)に示すサーチコードとしての
パックデータが記憶されている。制御回路30は、S−ID
の始端が頭出しされている磁気テープ12を定格速度で走
行させると共に、回転ドラム11を回転させるように機構
部35を制御し、サブコード記録領域のみ記録状態とし、
他の領域は再生状態とするように制御を行なう。そし
て、パックアドレスカウンタPA=0に対応するテキスト
コードとしての第1パックデータ(第11図(b))をサ
ブコードデータ用記憶回路28より読出す。サブコード処
理回路19はこの第1パックデータをサブコード記録領域
のタイミングでフレーム合成回路18に送出し、第1のパ
ックデータは磁気テープ12上のサブコード記録領域に1
フレームにわたって記録される(第10図ステップS6)。
制御回路30は、ナンバカウンタNを「+1」すると共に
(ステップS7)、フレームカウンタFを「+1」し(ス
テップS8)、ナンバカウンタNが「5」に達するまで
(ステップS9)、第1パックデータの1フレーム分の記
録動作を続行させる(ステップS5〜S9)。第1パックデ
ータが5フレーム分記録されるとステップS9からステッ
プS10に移行し、パックアドレスカウンタPAを「+1」
し、ナンバカウンタN=0として(ステップS11)、PA
=1に対応するテキストコードとしての第2パックデー
タ(第11図(c))をサブコードデータ用記憶回路28よ
り読出し、第2パックデータを1フレーム記録する処理
(ステップS6)を実行する。しかして、ステップS6〜S9
の処理を繰り返し実行することによって、第2パックデ
ータが5フレームにわたって記録されることになり、更
にステップS9〜S11の処理をステップS12でPA=7と判定
されるまで繰り返し実行する。このステップS6〜S12の
処理をPA=7となるまで実行することにより、磁気テー
プ12にはテキストコードとしての第1〜第7のパックデ
ータが夫々5フレーム分記録され、合計で35フレーム分
第11図(a)に示す如く記録されていく。
ステップS12でPA=7と判定されると、制御回路30は
サーチコードとしてのパッグデータの記録制御に移る。
すなわち、サブコードデータ用記憶回路28よりサーチコ
ードとしてのパックデータ(第11図(i))を読出す。
サブコード処理回路19はこのパックデータをサブコード
記録領域のタイミングでフレーム合成回路18に送出し、
サーチコードとしてのパックデータが磁気テープ12上の
サブコード記録領域に1フレーム分記録される(ステッ
プS13)。制御回路30は、フレームカウンタFを「+
1」し(ステップS14)、ステップS15でF=300と判定
されるまで上記ステップS13のサーチコードとしてのパ
ックデータの1フレーム分の記録を継続させる。このス
テップS13〜S15の処理を繰り返し実行することによっ
て、第11図(i)のサーチコードとしてのパックデータ
が36フレームから300フレームまで合計265フレーム分に
わたって記録されることになる。
以上のステップS1〜S15の処理によって、第11図
(a)に示す如く磁気テープ12の曲の先頭部分のサブコ
ード記録領域には、1〜35フレームにテキストコードと
しての第1〜第7のパックデータが夫々5フレームずつ
記録され、36〜300フレームには同一のサーチコードと
してのパックデータが繰り返し記録されることになる。
なお、上記したサブコード記録領域への記録にあたって
は、アイテム「1000」の第11図(b)〜(i)に示すパ
ックデータと共に、アイテム「0001」のプログラム時間
が曲の始端より「0」から更新されながら記録され、ア
イテム「0010」のテープ絶対時間が前の曲の終端から継
続した時間データとして記録され、サブコードIDには曲
番号PNOが更新されながら記録されると共にS−IDが曲
の始端から300フレームにわたって「1」として記録さ
れる。
制御回路30は曲の先頭部分300フレームにわたる上述
したサブコード記録領域へのアフレコが終了すると、再
生状態に以降させる。以降、次曲のアフレコを行なう場
合には、再び上述と同様の動作が実行される。
<キャラクタ表示動作> 次に、上述したアフレコ動作によって第11図(a)に
示す如くキャラクタデータの記録された磁気テープを用
いて、キャラクタの表示を行なわせる際の動作について
説明する。
キャラクタの表示は、通常の定速再生時及び100倍速
等の高速再生時において行なわれる。基本的には、再生
時にサブコード処理回路19によってサブコードデータ用
記憶回路28に記憶されたアイテム「1000」のキャラクタ
データとしてのパックデータのうち、PC3〜PC7のキャラ
クタのコードを制御回路30が読取って制御用記憶回路31
の表示レジスタに順次表示データとして記憶させ、さら
にこの表示データを読出して表示駆動回路32を介して表
示装置33に送出することによってキャラクタの表示が行
なわれる。また、このキャラクタの表示は、第1図のキ
ー入力部36に示した[キャラクタ]キーを操作すること
によって、キャラクタ表示を行なうモードとキャラクタ
表示を行なわないモードに切換可能となっている。
先ず、再生を行なうためキー入力部36の[再生]キー
を操作した場合について説明する。テープ停止状態から
[キャラクタ]キーに続けて[再生]キーを操作する
と、第12図のフローチャートに示す制御動作を制御回路
30が実行する。すなわち、制御用記憶回路31にはキャラ
クタ表示モードのオン/オフを示す1ビットのフラグCD
が設けられており、このCDはテープ停止状態となると
「0」に設定され、「再生]、[早送り]、[巻戻し]
の各キーの操作前に[キャラクタ]キーが操作された際
に「1」となるように制御回路30により制御される。こ
こでCD=1でキャラクタ表示モードオン、CD=0でキャ
ラクタ表示モードオフである。制御回路30は[再生]キ
ーの操作信号を力すると機構部35及び各回路を制御して
テープ再生状態とする(第12図ステップS16)。この再
生状態は、ステップS17でテープ終端が検出されるまで
継続される。テープ終始端の検出は、磁気テープの終始
端に形成されている透光性のリーダテープ部を光学的に
検出することによって行なわれるもので、図示せぬ検出
器の出力を制御回路30が判定することによって行なわれ
る。なお、テープ走行中に[停止]キーが操作される
と、この時点で割り込みが入ってテープ走行の停止制御
を行なうものとする。しかして、テープ再生状態ではフ
レーム分解回路24よりサブコード記録領域に記録されて
いるサブコードが、サブコード処理回路19に送出されて
いる。サブコード処理回路19はサブコードIDのデータを
サブコードID用記憶回路29に記憶されると共に、パリテ
ィのあっているサブコードデータを各アイテムごと、例
えばアイテム「0001」のプログラム時間、アイテム「00
10」のテープ絶対時間、アイテム「1000」のキャラクタ
データというようにわけて、サブコードデータ用記憶回
路28に記憶させている。この再生状態において制御回路
30はサブコード処理回路19に対してS−IDの出力命令を
与えており(ステップS18)、テープが各曲の先頭位置
に達したか否か判定している。曲の先頭位置に達する
と、曲先頭部分300フレームにわたって記録されている
S−IDが再生され、サブコード処理回路19は制御回路30
に対してS−ID検出信号を送出する。制御回路30は、S
−ID検出信号を入力するとステップS19の処理として、
サブコード処理回路19に対してアイテム「1000」で
「S」フラグが「0」のパックデータを、アドレス「AD
R」が「0000」から「0110」まで順次出力させるための
命令を与える(ステップS19)。サブコード処理回路19
はこの命令を受けて、サブコードデータ用記憶回路28に
記憶されている対応するパックデータを順次、制御回路
30に対して出力する。制御回路30はこのパックデータ中
のPC3〜PC7のキャラクタコードを表示データに変換して
制御用記憶回路31の表示レジスタ内に記憶させていく。
アイテム「1000」で「S」フラグが「0」のパックデー
タはテキストコードのキャラクタデータであり、第11図
(a)に示す如く第1〜第7のパックデータがそれぞれ
5フレームずつ多重記録されているため、定速再生時に
誤りなく再生できるだけの充分な冗長性を有している。
次に制御回路30はステップS20の処理として、キャラ
クタ表示モードのフラグCDが「1」となっているか否か
をチェックする。今の場合は[キャラクタ]キーを操作
したあとの再生状態であるからCD=1と判定され、制御
回路30はステップS19の処理ですでに読取ったキャラク
タデータを制御用記憶回路31の表示レジスタより順次、
表示駆動回路32を介して表示装置33に送出し、キャラク
タの表示を行なわせる。この場合、キャラクタデータは
前述した如く最大33文字であるため、表示装置33の表示
桁より表示文字数が多くなることが考えられる。この場
合には、表示をスクロースさせながら33文字を表示させ
ていけばよい。このキャラクタの表示は、次のステップ
S19で曲先頭部に記録されている次曲のテキストコード
としてのキャラクタデータを新たに読取って表示が行な
われるまで継続されるもので、一曲再生中はその曲名等
のキャラクタが常時表示されていることになる。再生中
にステップS17の処理によってテープ終端が検出された
場合には、制御回路30は機構部35を制御してテープ走行
を停止させる(ステップS23)。
また、[キャラクタ]キーを操作することなく単に
[再生]キーのみを操作した場合には、キャラクタ表示
モードはオフの状態でCD=0となっており、上記ステッ
プS20からステップS22の処理に移行し、制御回路30は制
御用記憶回路31の表示レジ4スタに記憶されているキャ
ラクタデータを読出して表示装置33に与えてキャラクタ
の表示を行なわせるが、この表示は例えば数秒間程度行
なうのみとする。これは、キャラクタ表示モードがオフ
であるが、キャラクタが記録されているテープであるこ
と及び再生中の曲の曲名等を一応、使用者に知らしめる
ための使用である。
一方、テープを高速で走行させている際にもキャラク
タ表示を行なわせることができる。[キャラクタ]キー
に続く[早送り]キーあるいは[巻戻し]キーの操作を
行なうと、制御回路30は第13図のフローチャートに示す
制御動作を実行する。制御用記憶回路31のフラグCDは今
の場合「1」となっており、キャラクタ表示モードがオ
ンとして設定されている。制御回路30はCD=1を検出す
るとステップS24からステップS25の処理に移る。このス
テップS25の処理として制御回路30は、機構部35及び各
回路を制御してテープを100倍の高速で移送させる高速
再生状態に設定する。なお、[早送り]キーの操作時に
はテープは順方向、[巻戻し]キーの操作時にはテープ
は逆方向へ送られる。しかして、高速再生状態ではフレ
ーム分解回路24よりサブコード記録領域に記録されてい
るサブコードが、サブコード処理回路19に送出されてい
る。サブコード処理回路19はサブコードIDのデータをサ
ブコードID用記憶回路29に記憶させると共に、パリティ
のあっているサブコードデータを各アイテムごと、例え
ばアイテム「0001」のプログラム時間、アイテム「001
0」のテープ絶対時間、アイテム「1000」のキャラクタ
データというようにわけて、サブコードデータ用記憶回
路28に記憶させている。この高速再生は、ステップS26
でテープの終始端が検出されるまで継続され、次に制御
回路30はサブコード処理回路19に対してアイテム「100
0」で「S」フラグが「1」のパックデータを出力させ
るための命令を与える(ステップS27)。サブコード処
理回路19はこの命令を受けて、サブコードデータ用記憶
回路28に記憶されている対応するパックデータがあった
場合に、これを制御回路30に対して出力する。制御回路
30はこのパックデータ中のPC3〜PC7のキャラクタコード
を表示データに変換して制御用記憶回路31の表示レジス
タ内に記憶させていく(ステップS28)。アイテム「100
0」で「S」フラグが「1」のパックデータはサーチコ
ードのキャラクタデータであり、第11図(a)に示す如
くサーチコードのパックデータが265フレームにわたっ
て多重記録されているため、高速再生時に誤りなく再生
できるだけの充分な冗長性を有している。すなわち、高
速再生時には第2図に示す如き斜めの記録トラックを回
転ヘッド13a及び13bが複数本にまたがって走査すること
になる。265フレームにわたるサーチコードの多重記録
は、このような高速再生時のヘッド走査であっても、い
ずれかのトラットのデータが確実に再生できるだけの長
さになっている。
次に制御回路30はステップS28の処理ですでに読取っ
たキャラクタデータを制御用記憶回路31の表示レジスタ
より順次、表示駆動回路32を介して表示装置33に送出
し、キャラクタの表示を行なわせる。このキャラクタの
表示は、次のステップS27及びS28で曲先頭部に記録され
ている次曲のサーチコードとしてのキャラクタデータを
新たに読取って表示が行なわれるまで継続される。この
動作(ステップS25〜S29)が繰り返されることにより、
高速再生時に記録されているキャラクタデータが次々と
表示されるもので、この高速再生時におけるキャラクタ
表示を行なうことによって、使用者はこのテープにどの
ような曲名の曲が録音されているかを極めて短時間に知
ることが可能となる。
また、[キャラクタ]キーを操作することなく単に
[早送り]キーあるいは[巻戻し]キーのみを操作した
場合には、キャラクタ表示モードはオフの状態でCD=0
となっており、上記ステップS24からステップS30の処理
に移行し、単に高速再生を行なわせてテープを送り、ス
テップS31でテープ終始端が検出されるまでこれを継続
し、テープ終始端検出が行なわれるとステップS32とし
てテープ走行を停止させる。なお、上記ステップS26の
処理でテープ終始端が検出された際にもテープ走行を停
止させる。
<キャラクタデータによるサーチ動作> 次に、上述したアフレコ動作によって第11図(a)に
示す如くキャラクタデータの記録された磁気テープを用
いて、所望するキャラクタの記録されている曲のみを再
生する場合のサーチ動作について説明する。
本実施例では、キャラクタによるサーチとして2種類
ある。1つは、最大33文字まで各曲の先頭部に記録され
ているキャラクタデータのうち、頭の5文字を入力して
サーチするキャラクタサーチであり、もう一つは頭の5
文字のうち最初の数文字、例えば1文字を入力してサー
チするイニシャルサーチである。
このサーチにあたっては、入力した文字コードに対し
て、サーチコードとして265フレームにわたって記録さ
れているキャラクタデータを比較する。ここで、このサ
ーチ動作に用いる制御用記憶回路31内のフラグレジスタ
について説明する。第14図は制御用記憶回路31内に設定
される記憶領域の一部を示すもので、アフレコ動作時に
用いたフレームカウンタFが10ビット、パックアドレス
カウンタPAが3ビット、ナンバカウンタNが3ビットと
して設けられ、表示動作時に用いたキャラクタ表示モー
ドフラグCが1ビット、サーチ動作時に用いるキャラク
タナンバカウンタCNが5ビット、サーチ用に入力した文
字コードを記憶するレジスタD1〜D5が夫々8ビット設け
られる他、表示レジスタ、演算用のレジスタ等が設けら
れている。また、制御回路30には内部に、第15図に示す
サーチ用の回路が設けられている。第15図中、符号37及
び38は8ビットのラッチ、39はラッチ37と38のデータの
一致を検出する一致検出回路、40はオア回路、41はシフ
トレジスタ、42はシフトレジスタ41の内容を判定するた
めのアンド回路である。
しかして、サーチを行なうにあたって使用者は選出し
たい曲名の頭5文字を[文字]キーにより入力する。こ
の場合、磁気テープには第11図(a)に示すフォーマッ
トで、曲名のキャラクタデータが各曲の先頭部分に記録
されているものとする。[文字]キーが操作されるごと
に、制御回路30は操作したキーの文字を8ビットのASCI
Iコードに変換して制御用記憶回路31のレジスタD1〜D5
に順次記憶させる。また、制御回路30は制御用記憶回路
31のキャラクタナンバカウンタCNの5ビットを、[文
字]キーの操作数に応じて制御する。すなわち、5文字
入力した場合にはCNを「00000」、4文字の場合には「0
0001」、3文字の場合には「00011」、2文字の場合に
は「00111」、1文字の場合には「01111」とする。
この文字入力後に[サーチ]キーが操作されると、制
御回路30は第16図のフローチャートに示す制御動作を実
行する。なお、文字入力がなくて[サーチ]キーを操作
した場合は無効となり、何の動作も行なわれない。しか
して、[サーチ]キーの操作により制御回路30は、制御
用記憶回路31のCNがオール「0」となっているか否かを
判定する(第16図ステップS33)。今の場合は、5文字
入力しているからCNは「00000」となっており、制御回
路30は次のステップS34の処理に移る。
この5文字入力の場合には、キャラクタサーチとして
の処理(ステップS39〜S48)を行なう。先ず、ステップ
S34の処理として、制御回路34は機構部35及び各回路を
制御してテープを順方向に100倍の高速で移送させる早
送り高速再生状態とする。この状態ではフレーム分解回
路24よりサブコード記録領域に記録されているサブコー
ドが、サブコード処理回路19に送出されている。サブコ
ード処理回路19はサブコードIDのデータをサブコードID
用記憶回路29に記憶されると共に、パリティのあってい
るサブコードデータを各アイテムごと、例えばアイテム
「0001」のプログラム時間、アイテム「0010」のテープ
絶対時間、アイテム「1000」のキャラクタデータという
ようにわけて、サブコードデータ用記憶回路28に記憶さ
せている。制御回路30は、サブコード処理回路19に対し
てアイテム「1000」で「S」フラグが「1」のサーチコ
ードとしてのパックデータを検出して出力させるための
命令を与える(ステップS35)。サブコード処理回路19
はこの命令を受けて、サブコードデータ用記憶回路28に
記憶されている対応するサーチコードとしてのパックデ
ータがあった場合に、これを制御回路30に対して出力す
る。制御回路30はこのパックデータ中のPC3〜PC7のキャ
ラクタコード(ASCIIコードで8ビット)を受けて、第1
5図に示すラッチ回路37に順次ラッチさせていく。制御
回路30は、PC3〜PC7のコードを夫々ラッチしていくタイ
ミングに同期して、制御用記憶回路31内のレジスタD1〜
D5に記憶されているサーチ用の入力文字コードを読出
し、ラッチ回路38に順次ラッチさせていく。また、この
ラッチタイミングに同期して制御用記憶回路31内のCNの
データも上位より1ビットずつ読出され、オア回路40に
与えられる。このオア回路40の出力は5ビットのシフト
レジスタ41に順次印加され、このシフトレジスタ41は上
記ラッチタイミングに同期して与えられるシフトクロッ
クφによって上位側にシフトされていく。今、サーチす
べき曲のサーチコードであったとすると、ラッチ回路37
に順次ラッチされるPC3〜PC7のコードは、ラッチ回路38
に順次ラッチされるD1〜D5の入力文字コードと同じもの
となっている。一致検出回路39は、両ラッチデータの一
致を検出してラッチタイミングごとに「1」信号を出力
する。この一致検出回路39の出力はオア回路40を介して
シフトレジスタ41に入力され順次シフトされていく。こ
の場合、オア回路40に印加されているCNはオール「0」
であるため、一致検出回路39の出力信号に影響は与えな
い。従って、PC3〜PC7とD1〜D5が夫々等しいときには、
PC7及びD5のコードをラッチした時点に於て、シフトレ
ジスタ41の全ビットには全て「1」が記憶されているこ
とになる。アンド回路42にはシフトレジスタ41の全ビッ
トの出力が印加されているため、この時点でアンド回路
42の出力は「1」となる。この一連の動作が第16図のス
テップS37の処理であり、上記アンド回路42の出力
「1」を検出すると(ステップS38)、入力した5文字
と同じキャラクタデータがサーチコードとして記録され
ている曲をサーチすることが出来たことになる。以降
は、ステップS39でそのサーチコードの記録されている
曲のS−IDの始端を頭出しして(ステップS39)、その
曲の頭から再生する(ステップS40)。この再生はステ
ップS41でテープ終端が検出されるまで継続され、テー
プ終端が検出されるとステップS42としてテープ始端ま
で巻戻してテープを停止させて、キャラクタサーチ動作
を終了する。上記ステップS37の処理動作によって一致
が検出されなかった場合には、ステップS38からステッ
プS36へ移行する。このステップS36でテープ終端が検出
されるまで、上記ステップS34〜S36の処理が繰り返され
てサーチ動作が行なわれる。
また、上記ステップS36でテープ終端が検出された場
合、これはサーチ開始時のテープ位置からテープ終端ま
でにサーチすべき曲が検出されなかった場合であり、こ
のときはステップS43としてテープ終端から巻戻し状態
で100倍速の高速再生を行なう。そして、この巻戻し中
も上記ステップS35と同様の処理をステップS44として行
ない、サーチコードが検出されるまではステップS45で
テープ始端が検出されるまで巻戻しによる高速再生を行
なう。そして、サブコード処理回路よりサーチコードの
検出信号が制御回路30に送出されると、上記ステップS3
7と同様にステップS46としてサーチコードのPC3〜PC7の
キャラクタコードとD1〜D5の入力文字コードとの比較を
行なう。ステップS47の処理として一致が検出されるま
でステップS43〜S47の処理が繰り返され、一致が検出さ
れると上記ステップS39〜S42としてその曲の始端からテ
ープ終端まで再生を行なって、テープ始端まで巻戻して
停止させるという一連の制御動作が実行される。なお、
巻戻しの高速再生中にも入力文字と一致するサーチコー
ドが検出されない場合には、テープ始端まで巻きとった
時点でテープを停止させる(ステップS48)。以上が入
力文字を5文字としてサーチを行なった場合のキャラク
タサーチ時の動作である。なお、早送りの高速再生中に
テープ終端までサーチを行なっても一致が得られないと
きに巻戻しの高速再生を行なうという動作は、途中まで
巻きとられているテープに対してサーチを行なう場合
に、すでに巻きとられている前半のテープに対してもサ
ーチをかけることになって、完全にテープ全体にわたっ
てサーチが行なわれることになるものである。
次に、入力文字が5文字に見たない場合のサーチ(イ
ニシャルサーチ)について説明する。上述したキャラク
タサーチは、キャラクタとして特に曲名を記録しておい
た場合に、その曲の絶対曲番がわからずとも曲名さえ知
っていれば選曲可能なため有効な動作である。これに対
してイニシャルサーチは、キャラクタとして曲のジャン
ル、例えば「JAZZ」や、あるいは歌手名などの文字を記
録させておいた場合に、同じジャンルや歌手の曲を次々
に連続して再生することができる有効な動作である。こ
のイニシャルサーチを行なうには、サーチしたい4文字
以下の文字を[文字]キーにより入力して[サーチ]キ
ーを操作する。制御回路30は、[文字]キーが操作され
るごとに操作されたキーの文字を8ビットのASCIIコー
ドに変換し、制御用記憶回路31のD1〜D5に順次入力させ
ていく。また、キャラクタナンバカウンタCNをキー操作
数に応じて制御する。例えば「A」の[文字]キーのみ
を入力操作したとすると、前述した如くCNは「01111」
となる。
この[文字]キー操作後に「サーチ」キーが操作され
ると、制御回路30は、第16図のステップS33でCNがオー
ル「0」でないと判定して、ステップS49〜S57のイニシ
ャルサーチとしての処理を実行していく。先ず、ステッ
プS49として早送りで100倍の高速再生状態とする。この
状態ではフレーム分解回路24よりサブコード記録領域に
記録されているサブコードが、サブコード処理回路19に
送出されている。サブコード処理回路19はサブコードID
用記憶回路29にサブコードIDを、またサブコードデータ
用記憶回路28にパリティのあっているサブコードデータ
を各アイテムごとに記憶させている。制御回路30は、サ
ブコード処理回路19に対してアイテム「1000」で「S」
フラグが「1」のサーチコードとしてのパックデータを
検出して出力させるための命令を与える(ステップS5
0)。サブコード処理回路19はこの命令を受けて、サブ
コードデータ用記憶回路28に記憶されているサーチコー
ドとしてのパックデータがあった場合に、これを制御回
路30に対して出力する。このサーチコードが検出される
までは、テープ終端がステップS51として検出されるま
で高速再生を続行する。
そして、サーチコードが検出されると制御回路30は、
パックデータ中のPC3〜PC7のキャラクタコードを受信
し、第15図に示すラッチ回路37に順次ラッチさせてい
く。制御回路30は、PC3〜PC7のコードを夫々ラッチして
いくタイミングに同期して、制御用記憶回路31内のレジ
スタD1〜D5に記憶されているサーチ用の入力文字コード
を読出し、ラッチ回路38に順次ラッチさせていく。ま
た、このラッチタイミングに同期して制御記憶回路31内
のCNのデータも上位より1ビットずつ読出され、オア回
路40に与えられる。このオア回路40の他方の入力端子に
はラッチ回路37及び38の両ラッチデータを比較する一致
検出回路39の出力が印加されている。そして、上記オア
回路40の出力は5ビットのシフトレジスタ41に順次印加
され、上記ラッチタイミングに同期して与えられるシフ
トクロックφによって上位側にシフトされていく。今の
例では「A」の1文字のみを入力したのであるから、読
取ったパックデータのPC3のキャラクタコードが「A」
のコードに一致するかどうかが一致検出回路39で検出さ
れ、他のPC4〜PC7のキャラクタコードの一致検出回路39
による一致信号はオア回路40の他方入力端に与えられて
いるCN「01111」の下位4ビット「1」の影響を受け、
結局シフトレジスタ41の5ビット中4ビットには「1」
が記憶されていることになる。従って、PC3のキャラク
タデータが入力文字「A」に一致するだけで、アンド回
路42からは一致検出信号が出力されることになる。この
一連の動作が第16図のステップS52の処理であり、上記
アンド回路42の出力「1」が検出されるまでステップS4
9〜S53の処理が繰り返され、出力「1」がステップS53
として検出されると、入力した1文字「A」と同じイニ
シャルのキャラクタデータがサーチコードとして記録さ
れている曲をサーチできたことになる。以降は、ステッ
プS54で今のサーチコードが記録されている曲のS−ID
が「1」から「0」となる曲始端部を例えば4倍速の巻
戻し再生で検出し(ステップS54)、その曲の頭から再
生を行なう(ステップS55)。この再生は、ステップS56
で次曲の先頭部に記録されているS−IDを検出するまで
行なわれる。つまり、サーチされた曲のみの再生が行な
われる。そして、ステップS56でS−IDが「1」として
検出されると、再びステップS49〜S56の処理動作を繰り
返して、例えば1文字目が「A」のキャラクタデータが
記録された曲のみを順次再生していくものである。な
お、ステップS51でテープ終端が検出された時点で、テ
ープを始端まで巻戻して停止させる処理が実行される。
このようにして、5文字に満たない数の文字数でもサ
ーチが可能となる。なお、この実施例では頭の第1文字
が一致する曲を順次再生させるようにしたが、第5文字
目のみの一致を判定するように制御することも可能であ
る。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、キャラクタデー
タの記録状態に適した表示を行なうように、高速再生時
にはサーチコードを読取り表示を行ない、定速再生時に
はテキストコードを読取り表示を行なうようにしたた
め、いずれの場合でも確実にキャラクタデータを読取っ
て表示を行なうことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
この実施例における磁気テープ上の記録トラックを示す
図、第3図は第2図の1トラックのフォーマットを示す
図、第4図は第3図のサブコード記録領域に記録される
サブコードの1ブロックのフォーマットを示す図、第5
図は同サブコードブロック内のサブコードIDのフォーマ
ットを示す図、第6図は同サブコードID内のコントロー
ルIDのフォーマットを示す図、第7図は第4図のサブコ
ードデータ中に記録されるパックデータのフォーマット
を示す図、第8図は第7図のパックデータのアイテムに
応じたパックデータの内容を示すアイテム表、第9図は
アイテムをキャラクタモードに設定した場合のパックフ
ォーマット、第10図はアフレコモードにおける制御回路
の制御処理の概略を示すフローチャート、第11図はテキ
ストコード及びサーチコードとしてのキャラクタのパッ
クデータを記録させる場合のテープ記録状態とパックデ
ータを示す図、第12図は[再生]キー操作時のキャラク
タ表示動作を説明するためのフローチャート、第13図は
[早送り]、[巻戻し]キー操作時のキャラクタ表示動
作を説明するためのフローチャート、第14図は制御用記
憶回路の記憶領域の一部分を示す図、第15図は制御回路
の一部として設けられているサーチ動作を行なう回路の
ブロック図、第16図はサーチ動作を説明するためのフロ
ーチャートである。 11……回転ドラム、12……磁気テープ、13a、13b……回
転ヘッド、18……フレーム合成回路、19……サブコード
処理回路、24……フレーム分解回路、30……制御回路、
33……表示装置、36……キー入力部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−124187(JP,A) 特開 昭55−132581(JP,A) 特開 昭54−155026(JP,A) 特開 昭52−122108(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャラクタデータからなる同一のパックデ
    ータがサーチコードとして所定フレーム分連続して記録
    されると共に、キャラクタデータからなる複数のパック
    データがテキストコードとして複数回連続して記録され
    たサブコード記録領域と音声信号が記録されたPCM音声
    記録領域とを有する磁気テープの再生を行なうデジタル
    オーディオテープレコーダに於て、 高速再生時に上記サーチコードを読取りキャラクタの表
    示を行なうと共に、定速再生時に上記テキストコードを
    読取りキャラクタの表示を行なう表示制御手段を具備し
    たことを特徴とするデジタルオーディオテープレコー
    ダ。
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