JP2620165B2 - 冷飲料供給装置 - Google Patents

冷飲料供給装置

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JP2620165B2
JP2620165B2 JP16352091A JP16352091A JP2620165B2 JP 2620165 B2 JP2620165 B2 JP 2620165B2 JP 16352091 A JP16352091 A JP 16352091A JP 16352091 A JP16352091 A JP 16352091A JP 2620165 B2 JP2620165 B2 JP 2620165B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は飲料を冷却した状態で供
給するための冷飲料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置の一例として、従来より冷
蔵庫に付設される冷水器がある。その一般的構成は、例
えば実公昭51−51506号公報に記載されるよう
に、冷蔵庫内に冷却タンクを配置すると共に、その冷却
タンク内の水を吸い上げるポンプを設け、冷蔵庫の扉の
外側には液供給ノズルを配置してこれにポンプの吐出口
を連結する構成である。この場合、ポンプとしてはケー
シング内にインペラを設けた渦巻形のものを利用するの
が一般的で、インペラを含んで構成されている吸引部は
冷却タンクの水中に没する状態で使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の装置は冷飲
料水の供給装置としては一般化している。しかし、この
装置を、そのままジュース、日本酒或いはミネラルウォ
ータ等の専用容器に充填されて流通しており、且つ、変
質し易い性質を有する飲料の冷却・供給装置として使用
しようとすると、次のような問題を生ずる。
【0004】即ち、これを例えば瓶に充填されて流通し
ている冷用日本酒の供給装置として使用する場合には、
まず日本酒を瓶から冷却タンクに移し替えてこれを冷蔵
庫内の所定位置にセットし、その冷却タンクにポンプの
吸引部を挿入するようにセットして蓋をすることにな
る。ところが、上述のように飲料を冷却タンクに移し替
える作業や、冷却タンクにポンプを投入する作業は面倒
であるばかりか、その作業の折りに飲料中にゴミ、ほこ
り、雑菌等が侵入し易いという問題がある。特に、日本
酒等のデリケートな飲料では雑菌が飲料内で繁殖し易
く、これによって味が著しく低下したり濁りを生じたり
して飲用に供し得なくなってしまう。また、これらの飲
料では、冷却タンクやポンプ或いは注出管路の内壁に析
出物が付着し易く、これを放置すると次第に層状に堆積
し、ついにはこれが飲料中に剥落・混入してしまうこと
もある。
【0005】このような雑菌の繁殖や析出物の混入を防
止するには、冷却タンクやポンプ等の飲料注出系の内部
を十分に且つ頻繁に洗浄する必要がある。しかし、従来
構造の装置では、このような作業は大変に面倒であり、
特に注出管路内やケーシング内にインペラを配置した複
雑な構造を有する渦巻形のポンプ内を十分に洗浄するこ
とは実際には容易ではない。しかも、仮に温水等によっ
て十分に洗浄できたとしても、飲料注出系の内壁に付着
している温水が飲料中に混入しないようこれを十分に除
去しなくてはならない。ところが、そのような乾燥作業
も容易ではない。従って、上述したような冷飲料水の供
給装置を日本酒等の変質し易い飲料の供給装置として利
用することはメンテナンスや衛生面から全く実用的では
ないのである。
【0006】ところで変質し易い飲料、例えば日本酒等
は一般に加熱処理によって滅菌処理された上、衛生的な
雰囲気中で清浄な容器に充填されている。従って、保存
上からは、流通しているその容器のままで保存する方が
好ましい。そこで、この種の飲料の冷却・供給装置とし
ては、その飲料容器を収納できる冷却室を備え、冷却室
に収納した飲料容器から給液チューブ等を介してポンプ
によって飲料を吸い上げて外に供給する構成が合理的で
あろう。
【0007】しかしながら、かかる構成とすると、今度
は具体的な部分で次のような問題を生じてしまう。即
ち、例えば日本酒を例にとってみれば、実際に市場に流
通している容器は、数合の小形瓶から数升の角形紙容器
(キュービティナ)までと容量、形状は極めて多様であ
る。このため、例えば単に断熱箱体内に飲料容器を載置
する構成としただけでは、大形の紙容器の場合は安定的
に載置できても、小形瓶では不安定となり、例えば扉を
開放する際には給液チューブに引っ張られて転倒する等
の不具合が生ずる。また、逆に、例えば扉の裏面にポケ
ットを設けてここに小形瓶を収納する構成とした場合に
は、瓶の収納には適していても、キュービティナ等の大
形の容器はそのポケットが邪魔になって収納できなくな
る等の問題が生ずる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、飲料容器を直接に冷却することとして飲料へのゴミ
や雑菌等の侵入を防止でき、しかも、掃除等のメンテナ
ンスが簡単であり、更に各種の容量、形状の飲料容器に
も広く対応できる冷飲料供給装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の冷飲料供給装置
は、扉を開放することにより内部に飲料容器を収納可能
な断熱箱体と、この断熱箱体内を冷却するための冷却装
置とを備え、前記扉には自吸式のポンプを設けると共
に、そのポンプの吸入側には先端が飲料容器内に挿入さ
れる給液管を連通して設け、また、ポンプの吐出側には
先端が断熱箱体の外に位置する注出口体を連通して設け
る。そして、扉のうち前記断熱箱体内側となる面には飲
料容器を載置するための容器受け台を着脱可能に装着す
る。
【0010】
【作用】飲料を冷却するには、扉を開放して断熱箱体の
内部に飲料容器を収納し、ポンプに連なる給液管を飲料
容器の口に挿入して扉を閉める。
【0011】この場合、瓶類等の小形の飲料容器を収納
しようとする場合には、扉に容器受け台を装着してお
き、その容器受け台上に飲料容器を載置すれば良い。こ
のように転倒し易い瓶類は扉に装着した容器受け台上に
載置する構成とすれば、飲料容器は扉と一体的に動くこ
とになるから、扉にポンプを設け、そのポンプからの給
液管を飲料容器の口に挿入した形態であっても、扉の開
放時に給液管に引っ張られて飲料容器が転倒するような
事態は確実に防止できる。
【0012】また、逆に、大形の飲料容器を収納しよう
とする場合には、扉の容器受け台を取り外しておき、飲
料容器を断熱箱体の奥方に載置する。このようにすれ
ば、その容器受け台が邪魔になることはないから、大形
の飲料容器であっても断熱箱体内の有効スペースを効果
的に利用して収納できる。
【0013】更に、このように飲料を、別容器に移し替
えるのではなく、飲料本来の容器に入れたまま冷却でき
ることは、その分、ゴミ、ホコリ、雑菌等が侵入する機
会が少なくなることを意味する。
【0014】冷却された飲料を注出するには、断熱箱体
の外部に位置する注出口体の下方に別容器を置いてポン
プを作動させればよい。ポンプは自吸式であるから、吸
引経路に空気があっても、まず自ら空気を吸引して飲料
容器内の飲料を吸い出し、これを注出口体からコップ内
に必要な量だけ供給することができる。
【0015】飲料注出系の掃除を行うには、ポンプに連
通されている給液管を温水等の洗浄液中に投入してポン
プを必要時間だけ作動させる。これにて、洗浄液が給液
管、ポンプ及び吐出口体を順に流れるから、それらの内
壁面に飲料の析出物が付着していたとしても、これを除
去することができる。また、このような洗浄が終わった
後は、ポンプを作動させたまま給液管を洗浄液中から取
り出せば、自吸式ポンプに吸引された空気が給液管、ポ
ンプ及び吐出口体を順に流れるから、飲料注出系の内壁
に付着していた温水は次第に除去される。そこで、扉を
開けて洗浄・乾燥された給液管を再び飲料容器中に挿入
すれば、装置は再使用可能になる。
【0016】
【発明の効果】このように本発明によれば、飲料容器を
断熱箱体内に直接に収納して冷却する構成であるから、
飲料を冷却タンクに移し替えることに起因するゴミや雑
菌等の侵入を確実に防止でき、飲料を長期間にわたり高
品質に維持しておくことができる。
【0017】しかも、上述のように飲料容器を断熱箱体
内に直接に収納する構成でありながら、扉に容器受け台
を着脱可能に装着するようになっているから、小形の飲
料容器を収納する際にはそれを容器受け台に載置し、大
形の飲料容器を収納する際には容器受け台を取り外して
断熱箱体内の奥方に収納することができ、多様な容積・
形状の飲料容器にも広く対応することができるようにな
る。
【0018】更に、飲料注出系の掃除を飲料注出用のポ
ンプを利用して簡単に行うことができるので、メンテナ
ンスが極めて容易であり、析出物が飲料注出系の内壁に
付着し易い性質の飲料であっても、前述した雑菌の侵入
機会が少ないという事情とあいまって、高品質保存が可
能になるという優れた効果を奏する。
【0019】
【実施例】以下、本発明を冷用酒の冷却・供給装置とし
て具体化した一実施例について図1ないし図8を参照し
ながら説明する。
【0020】図1は縦断面にて全体構造を示している。
ここに示すように、断熱箱体1は前面を開放した角形を
なしており、内部の冷却室2は日本酒用の飲料容器3
(一升瓶)を立てた状態で収納することができる大きさ
である。この断熱箱体1の前面側部には断熱性の扉4が
横方向に開閉可能に枢着され、扉4を閉めた状態で扉4
と断熱箱体1の前縁部との間はガスケット5にてシール
される。
【0021】上記断熱箱体1は例えば鋼板製の外箱6と
プラスチック製の内箱7との間に発泡ウレタン等の断熱
材8を充填して構成され、背部には前記冷却室2とは熱
的に絶縁された機械室9が設けられている。この機械室
9内には、公知の圧縮式の冷凍サイクルを構成するため
のコンプレッサ10及び凝縮器11等が配設されると共
に、これらを冷却するための冷却ファン12が取り付け
られている。
【0022】冷却室2内の奥部は上記機械室9を形成す
るために底面が段付状に高くなっており、ここにカバー
13を取り付けて冷却器室14が構成され、その冷却器
室14内に前記冷凍サイクルの一部を構成する冷却器1
5が配置されている。そして、その冷却器15の上方に
は循環ファン16が設けられており、冷却室2内の空気
をカバー13の下部に形成した吸引口13aから吸入し
て冷却器15に接して流通させ、カバー13の上部に形
成した冷気吐出口13bから冷却室2内に吐出すること
ができる。
【0023】上記したコンプレッサ10、凝縮器11及
び冷却器15は断熱箱体1内を冷却するための冷却装置
として機能するもので、冷凍サイクルとしては図3に示
す通り一般的な構成である。なお、同図において17は
ドライヤ、18は絞り弁としてのキャピラリチューブ、
19は冷却器15の除霜時に開放してホットガスを冷却
器15内に供給するための除霜用バルブである。
【0024】一方、前記扉4は、本体枠21に裏板22
を組み合わせると共に、両者間に断熱材23を充填して
構成されている。そして、扉4の前面上部にはポンプ2
4がネジ25にて固定され、ここに下向きに注出口体2
6が取り付けられている。上記ポンプ24はベローズタ
イプの自吸式であり、その内部構造は詳細には図4に示
すようになっている。
【0025】即ち、モータケース30内に図示しないモ
ータが配設され、このモータによって回転板31が回転
駆動される。この回転板31の偏心位置にはクランクピ
ン32が立設され、ここにコネクティングロッド33の
一端部が連結されている。また、モータケース30には
上下に伸縮可能なベローズ34が取り付けられ、そのベ
ローズ34の下部に前記コネクティングロッド33の上
端部が固定されている。ベローズ34内は吸入口体35
及び吐出口体36に連なり、各口体35,36の根元部
には吸入弁37及び吐出弁38が設けられている。従っ
て、モータが通電されて回転板31が回転されると、コ
ネクティングロッド33が上下に往復動してベローズ3
4が伸縮し、これに伴い気体或いは液体が吸入口体35
から吸入されて吐出口体36から吐出されるようにな
る。なお、上記吐出口体36は図示しないチューブによ
って前述の注出口体26に連結されている。
【0026】さて、図1に示すように上記ポンプ24の
吸入口体35には給液管40が連結されている。この給
液管40は柔軟な給液チューブ41と硬質の給液管体4
2とを連結してなり、両者とも飲料に溶出し難い材質に
よって製造され、例えば給液チューブ41はシリコン樹
脂製で、給液管体42はジュラコン樹脂製である。この
うち給液チューブ41は、一端部がポンプ24の吸入口
体35に連結されると共に、扉4を貫通して設けたパイ
プ43内を通って冷却室2内に導入され、その他端部に
給液管体42が連結される。そして、その給液管体42
は基端側がほぼ直角に屈曲すると共に途中部位に代用栓
体44が嵌合され、その代用栓体44を飲料容器3の開
口部に嵌め込むことによって給液管体42の先端が飲料
容器3内に挿入された状態になる。
【0027】上記飲料容器3を支持するために、扉4の
裏面下部には取付板46がネジ止めされ、ここに上下2
段にフック部46a,46bが設けられている。そし
て、この取付板46には、浅い容器状をなす容器受け台
47がその前縁部を前記フック部のいずれかに係合させ
て着脱可能に装着されている。
【0028】一方、扉4の前面側に位置する前記注出口
体26の下方には、置き台48がネジ49によって上下
位置調節可能に扉4に取り付けられると共に、更にその
下方に受け皿50が固定されている。置き台48には、
図1に示すように小分け用容器51を置くことができ、
この小分け用容器51にて前記注出口体26から注出さ
れる冷用酒を受けることができる。
【0029】扉4の前面には前記ポンプ24を覆う角形
のカバー52が取り付けられている。このカバー52は
上縁部を扉4の上部に固定したフック部53に引っか
け、下端鍔部をネジ54にて扉4に固定することで扉4
に取付状態となっており、内部に制御ユニット55が設
けられている。この制御ユニット55は、扉4の閉鎖時
に冷却室2内に位置するように取り付けられた温度セン
サ56からの信号に基づき前記コンプレッサ10の運転
を制御すると共に、前記ポンプ24の作動を制御する機
能を有し、図2に示すようにカバー52の前面に摘み5
7,58、押しボタンスイッチ59,60及び冷却室2
内の温度を表示するための表示器61が設けられてい
る。押しボタンスイッチ59を押すと、これを押してい
る間だけ前記ポンプ24が作動して所望量の冷用酒を注
出することができ、また押しボタンスイッチ60を押す
と、予め設定された時間だけポンプ24が作動して一定
量の冷用酒が注出される。また、摘み57を操作すれば
冷却室2内の温度を所望の値に設定でき、摘み58を操
作すれば押しボタンスイッチ60を操作したときのポン
プ24の作動時間を所望の値に設定することができる。
【0030】次に、本実施例の作用について説明する。
【0031】扉4を開放して、断熱箱体1内に飲料容器
を収納する。この場合、本実施例では飲料容器の容積・
形状に応じて、次のようにして容器受け台47を使い分
けることができる。
【0032】まず、飲料容器3が一般的な一升瓶である
場合には、図1に示すように容器受け台47を扉4の取
付板46の下段のフック部46bに係合させ、ここに栓
を開けた一升瓶(飲料容器3)を載置する。そして、飲
料容器3の開口部には給液管体42を挿通させた代用栓
体44を嵌合して栓をしておく。これにより給液管体4
2が飲料容器3内の冷用酒内に挿入された状態となり、
注出準備が整ったことになる。このように飲料を冷却専
用の別容器に移し替えることなく、一升瓶のまま用いる
ことができるから、ゴミや雑菌の混入機会は従来の構造
に比べて大きく減少する。なお、冷却室2内の奥方の余
剰空間には、図1に示すように開栓していない一升瓶
(飲料容器3)を予備的に収納しておくとよい。
【0033】また、飲料容器3が小形の紙容器である場
合には、上述の一升瓶に比べて高さ寸法が低いから、図
6に示すように容器受け台47を扉4の取付板46の上
段のフック部46aに係合させておき、ここに栓を開け
た飲料容器3を載置する。そして、飲料容器3の開口部
には、やはり給液管体42を挿通させた代用栓体44を
嵌合して給液管体42が飲料容器3内の冷用酒内に挿入
された状態としておく。また、この場合も冷却室2内の
奥方の余剰空間には、同図に示すように開栓していない
飲料容器3を予備的に収納しておくとよい。
【0034】更に、飲料容器3がキュービティナと称さ
れる大形の角形紙容器である場合には、図7に示すよう
に容器受け台47を取付板46から取り外しておき、冷
却室2内の底面に直接に大形紙容器3を載置する。この
ように容器受け台47を扉4から取り外してしまえば、
これに妨げられることなく冷却室2内のスペースを有効
に利用できるから、大容積の大形紙容器3であっても十
分に収納することができる。そして、やはり飲料容器3
の開口部には、給液管体42を挿通させた代用栓体44
を嵌合して給液管体42が飲料容器3内の冷用酒内に挿
入された状態としておく。
【0035】さて、このように飲料容器3を冷却室2内
に収納し、扉4を閉めて電源投入状態にしておけば、コ
ンプレッサ10が運転され、冷却室2内ひいては飲料容
器3内の冷用酒が冷却される。冷却室2内が設定温度に
まで冷却されると温度センサ56からの信号に基づいて
コンプレッサ10の運転が停止され、以下、制御ユニッ
ト55は冷却室2内を設定温度に維持するようにコンプ
レッサ10の運転を制御する。
【0036】冷用酒の注出を行うには、置き台48上に
小分け容器51を置いて制御ユニット55の例えば押し
ボタンスイッチ60を押し操作する。すると、一定時間
だけポンプ24が運転され、飲料容器3内の冷用酒が給
液管40を通って吸引されるため、飲用適温にまで冷却
された冷用酒が注出口体26から小分け容器51内に供
給される。ここで、仮に給液管40に空気が入っていた
としても、ポンプ24は自吸式であるから、まず給液管
40内から空気を吸引し、それにつれて飲料容器3内の
冷用酒も吸引することができる。従って、飲料の残量等
には全く影響を受けることなく、常に確実に飲料を小分
け容器51に供給することができる。
【0037】注出を繰り返し行うことにより飲料容器3
内の冷用酒が空になった場合には、給液管体42を空に
なった飲料容器3から引き抜いて新しい飲料容器3内に
差し替えればよい。
【0038】また、特に日本酒のような変質し易い飲料
を保存して供給する場合には、飲料注出系はできるだけ
頻繁に掃除を行うことが品質保持上好ましい。そこで、
本例装置では、次のようにして掃除を簡単に行うことが
できるようになっている。
【0039】まず、扉4を開放して給液管体42を飲料
容器3から抜き出し、給液管体42を給液チューブ41
から分離して外に取り出し、扉4を閉める。取り出した
給液管体42は例えば温水中でブラシ等を使用して擦れ
ば、給液管体42の外壁に付着した日本酒の析出成分等
を完全に除去することができる。
【0040】更に、扉4前面のネジ54を外し、カバー
52を軽く上に持ち上げてその上縁部をフック部53か
ら外す。これによりカバー52が扉4から分離されるか
ら、これを例えば図8に示すように断熱箱体1の上に置
いておく。そして、扉4を閉めたまま、給液チューブ4
1を手前に引いて扉4のパイプ43から引き抜き、その
先端に再び給液管体42を取り付け、同図に示すように
その先端を例えばバケツ70等に貯留した洗浄用の温水
中に投入しておく。一方、ポンプ24の注出口体26に
は排水チューブ71を接続し、その排水チューブ71の
先端は例えば排水受け用のバケツ72内に投入してお
く。
【0041】この状態で制御ユニット55の押しボタン
スイッチ60をオン操作すれば、ポンプ24の作動によ
りバケツ70中の洗浄用の温水が給液管体42及び給液
チューブ41を通ってポンプ24のベローズ34内に吸
引され、更に注出口体26から排水チューブ71を通っ
てバケツ72内に流し込まれる。このように温水が流れ
れば、給液管体42、給液チューブ41或いはベローズ
34等の飲料注出系の内壁に付着した析出物は次第に洗
い流され、本装置を長期間使用しても析出物が堆積する
おそれはなくなる。
【0042】この後は、バケツ70内に温水がない状態
でポンプ24の運転を続ければ、今度は給液管体42や
給液チューブ41等の飲料注出系の全体に空気が流れる
から、内壁に付着している温水はこれによって蒸発さ
れ、特に温風乾燥機等を使用して乾燥させなくとも、飲
料注出系全体を十分に乾燥させることができる。そし
て、以上の作業によって飲料注出系は十分に清浄化され
たことになるから、給液管体42を給液チューブ41に
接続して飲料容器3内に挿入し、扉4を閉めれば、掃除
作業は全て終了する。なお、このような掃除作業は扉4
を閉じたまま行うことができるから、その間に冷却室2
内の温度が上昇してしまうおそれはない。
【0043】このように本例装置を使用するにあたって
は、日本酒の専用容器として一般的に流通している飲料
容器3をそのまま利用することができ、飲料の移し替え
作業は不要である。この種の容器3は、十分に滅菌した
上で内部に飲料が充填されているから、内部の雑菌量は
極めて少なく、これを貯蔵用としても利用できることは
極めて合理的である。しかも、上述のように飲料の移し
替え作業が不要であることは、取扱い上簡便であるばか
りか、その作業に起因してゴミや雑菌等が飲料内に侵入
する機会が無くなることを意味するから、飲料(本実施
例では冷用酒)の保存上、その品質を長期間にわたって
高く維持できることになる。
【0044】また、上記実施例によれば飲料容器3とし
ては多様な容積・形状のものが利用可能である。即ち、
飲料容器3がキュービティナ等の大形紙容器である場合
には、図7に示したように容器受け台47を取り外すこ
とにより冷却室2内のスペースを有効利用して収納で
き、また飲料容器3が一升瓶や小形紙容器等の背が高い
小形容器である場合には、図1及び図6に示したように
容器受け台47を扉4に取り付けてここに飲料容器3を
載置することができる。
【0045】しかも、特に本実施例では、容器受け台4
7を取り付けるための取付板46には上下2段のフック
部46a,46bを設けて容器受け台47の取付位置を
上下2段に選択できるようにしてある。従って、小形の
飲料容器3にも背の高さに様々な種類があるという事情
のもとでも、その高さ寸法に応じて容器受け台47の取
付位置を変更することができ、多様な飲料容器3に対す
る対応性が一層高くなる。
【0046】また、上述のように背が高く転倒し易い小
形容器は扉4に装着した容器受け台47上に載置する構
成とすれば、飲料容器3は扉4と一体的に動くことにな
るから、扉4にポンプ24を設け、そのポンプ24から
の給液管40を飲料容器3の口に挿入する形態としてあ
っても、扉4の開放時に給液管40に引っ張られて飲料
容器3が転倒し、中の飲料がこぼれ出すような事態は確
実に防止できる。なお、逆に図7のように飲料容器3が
大形紙容器である場合には、飲料容器3が冷却室2内の
底面に載置されるため、扉4の開放時に飲料容器3が給
液管40に引っ張られることがある。しかし、この場合
には、飲料容器3は十分に重く重心が低いから、仮に給
液管40によって引っ張られたとしても飲料容器3が転
倒することはない。
【0047】更に、本実施例では、自吸式のポンプ24
を使っていることから、そのポンプ24を利用して温水
等を飲料注出系内に強制的に流すことにより掃除を簡単
に行うことができる。このため、飲料注出系の内壁等に
析出物が付着し易いような飲料を供給する場合であって
も、例えば定期的な掃除によってその析出物が堆積して
しまうことを未然に防止することができるから、長期間
にわたり衛生的に使用することができる。
【0048】しかも、上述のような飲料注出系の掃除の
後には、自吸式のポンプ24を利用して内部の乾燥まで
行うことができるから、洗浄に使った水が飲料に混入し
て味を悪くしてしまうようなことも簡単に防止できる。
【0049】なお、上記実施例では、自吸式ポンプとし
てベローズタイプのものを使用したが、これに限らず、
ダイアフラムタイプのものでもよい。更に、注出用のポ
ンプ24は上記実施例のように1個のみ設けるに限ら
ず、これを複数個設けて図9に示すように注出口体26
を複数個備えた多連形の冷飲料供給装置としてもよい。
この場合には、1つの冷却室として1台の冷却装置で冷
却できることは勿論である。
【0050】その他、本発明は冷用酒のみに限らず、ワ
イン、ジュース、ミネラルウォータ、コーヒー、茶、ス
ープ等、冷やして飲用に供される飲料の供給用に広く利
用することができる等、要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断側面図
【図2】正面図
【図3】冷凍サイクルの構成図
【図4】ポンプの部分断面図
【図5】取付板の拡大断面図
【図6】図1とは異なる形状の飲料容器を収納した状態
を示す全体の縦断面図
【図7】図6とは更に異なる形状の飲料容器を収納した
状態を示す全体の縦断面図
【図8】掃除方法を示すための部分縦断面図
【図9】異なる実施例を示す正面図
【符号の説明】
1…断熱箱体 2…冷却室 3…飲料容器 4…扉 10…コンプレッサ 11…凝縮器 15…冷却器 24…ポンプ 26…注出口体 40…給液管 46…取付板 47…容器受け台

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉を開放することにより内部に飲料容器
    を収納可能な断熱箱体と、この断熱箱体内を冷却するた
    めの冷却装置と、前記扉に設けられた自吸式のポンプ
    と、このポンプの吸入側に連通するように設けられ先端
    が前記断熱箱体内に位置する飲料容器内に挿入される給
    液管と、前記ポンプの吐出側に連通するように設けられ
    先端が前記断熱箱体の外に位置する注出口体とを具備
    し、前記扉のうち前記断熱箱体内側となる面には前記飲
    料容器を載置するための容器受け台が着脱可能に装着さ
    れていることを特徴とする冷飲料供給装置。
JP16352091A 1991-06-07 1991-06-07 冷飲料供給装置 Expired - Lifetime JP2620165B2 (ja)

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