JP2619712B2 - 防錆・防水処理方法 - Google Patents
防錆・防水処理方法Info
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- JP2619712B2 JP2619712B2 JP1066415A JP6641589A JP2619712B2 JP 2619712 B2 JP2619712 B2 JP 2619712B2 JP 1066415 A JP1066415 A JP 1066415A JP 6641589 A JP6641589 A JP 6641589A JP 2619712 B2 JP2619712 B2 JP 2619712B2
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Description
【0001】
本発明は、2枚の鋼板の合わせ目、特にエッジ部を形
成する鋼板の合わせ目を好適にシーリングするための防
錆・防水処理方法に関する。
成する鋼板の合わせ目を好適にシーリングするための防
錆・防水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来より、例えば自動車の製造工程に於いては、防
水、防錆などの目的で2枚の鋼板(3)(4)の合わせ
目等には、塩化ビニル等を主成分とするゾル系のシーラ
ー(2a)が塗布され、ハケでならすなどして処理されて
きた。
水、防錆などの目的で2枚の鋼板(3)(4)の合わせ
目等には、塩化ビニル等を主成分とするゾル系のシーラ
ー(2a)が塗布され、ハケでならすなどして処理されて
きた。
【0003】
しかしながら、従来の塗布方式では、合わせ目が水平
面の場合には問題はなかったが、例えばエッジ部(5)
を形成するような合わせ目をシーリングしなければなら
ない場合、どうしてもシーラーのシーリング面が薄くな
り、シーリングの効果が必ずしも充分ではなく、したが
って十分な量のシーラーの塗布作業に必要以上の注意を
要し、作業性に劣るというのが現状である。
面の場合には問題はなかったが、例えばエッジ部(5)
を形成するような合わせ目をシーリングしなければなら
ない場合、どうしてもシーラーのシーリング面が薄くな
り、シーリングの効果が必ずしも充分ではなく、したが
って十分な量のシーラーの塗布作業に必要以上の注意を
要し、作業性に劣るというのが現状である。
【0004】
かかる現状に鑑みて、本発明者等は鋭意研究の結果、
エッジ部の鋼板合わせ目全面に、ワックス系防錆剤のみ
を浸透せしめ、鋼板の劣化・腐食を防止する防錆・防水
処理方法を開発するに至ったものである。
エッジ部の鋼板合わせ目全面に、ワックス系防錆剤のみ
を浸透せしめ、鋼板の劣化・腐食を防止する防錆・防水
処理方法を開発するに至ったものである。
【0005】 しかして本発明の要旨とするところは、 鋼板の合わせ目を防錆・防水処理する方法であって、
鋼板合わせ目のエッジ部を覆うことが出来る形状の保持
材の内側に、ワックス系の防錆剤のみを充填したものを
エッジ部に設け、鋼板の合わせ目に防錆剤を浸透せしめ
てなることを特徴とする防錆・防水処理方法。 に存する。
鋼板合わせ目のエッジ部を覆うことが出来る形状の保持
材の内側に、ワックス系の防錆剤のみを充填したものを
エッジ部に設け、鋼板の合わせ目に防錆剤を浸透せしめ
てなることを特徴とする防錆・防水処理方法。 に存する。
【0006】 保持材の形状は、エッジ部を覆うことが出来ればいか
なる形状でも良く、例えば断面形状がコの字形、円の円
弧を取り去ったCの字形、等で良い。
なる形状でも良く、例えば断面形状がコの字形、円の円
弧を取り去ったCの字形、等で良い。
【0007】 材質は、初期には形状を保持しうる硬度を有し、好ま
しくは加熱時に鋼板に融着する、加工性の良好なもので
あれば、特に限定されない。ポリエチレン、塩化ビニ
ル、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン等
の熱硬化性樹脂等が例示できる。
しくは加熱時に鋼板に融着する、加工性の良好なもので
あれば、特に限定されない。ポリエチレン、塩化ビニ
ル、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン等
の熱硬化性樹脂等が例示できる。
【0008】 保持材の内側への充填物は、鋼板の合わせ目に浸透し
防錆効果を発揮するワックス系の防錆剤を必須とする。
防錆効果を発揮するワックス系の防錆剤を必須とする。
【0009】
自動車の製造工程を一例として、本発明の作用を説明
する。
する。
【0010】 エッジ部の鋼板合わせ目(5)を覆う様にして、本発
明になる防錆・防水処理を施す。 自動車の他の鋼板合わせ目部分に使用されているシー
ラーも、塩化ビニルといった熱可塑性樹脂であるため
に、通常シーラー炉等と呼ばれる加熱乾燥炉を通過させ
ることによりシーリングと乾燥が行われるが、この際同
時に、本発明による低粘度のワックス系防錆剤を用いる
ことにより鋼板合わせ目に防錆・防水処理することが可
能となるものである。
明になる防錆・防水処理を施す。 自動車の他の鋼板合わせ目部分に使用されているシー
ラーも、塩化ビニルといった熱可塑性樹脂であるため
に、通常シーラー炉等と呼ばれる加熱乾燥炉を通過させ
ることによりシーリングと乾燥が行われるが、この際同
時に、本発明による低粘度のワックス系防錆剤を用いる
ことにより鋼板合わせ目に防錆・防水処理することが可
能となるものである。
【0011】
以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解に供す
る。当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定
されるものではない。
る。当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定
されるものではない。
【0012】
【実施例1】 ポリエチレンにて、コの字形状の保持材を成形し、そ
の内側にワックス系防錆剤を充填し、防錆、防水処理剤
となした。 2枚の鋼板の合わせ目のエッジ部(5)に該防錆・防
水処理剤を用いて、防錆・防水処理を行った。
の内側にワックス系防錆剤を充填し、防錆、防水処理剤
となした。 2枚の鋼板の合わせ目のエッジ部(5)に該防錆・防
水処理剤を用いて、防錆・防水処理を行った。
【0013】
従来使用されている、塩化ビニルペーストを使用し
た。 2枚の鋼板の合わせ目のエッジ部(5)に、従来の塩
化ビニルペーストを棒状に塗布し、ハケでならしてシー
リングを行った。
た。 2枚の鋼板の合わせ目のエッジ部(5)に、従来の塩
化ビニルペーストを棒状に塗布し、ハケでならしてシー
リングを行った。
【0014】
仕上がり状態、作業性を評価したところ、本発明にな
る防錆・防水処理方法は、従来の方法と比較して、作業
時間の短縮になるのは勿論のこと、鋼板合わせ目への防
錆ワックスの優れた浸透性を顕現し得た。
る防錆・防水処理方法は、従来の方法と比較して、作業
時間の短縮になるのは勿論のこと、鋼板合わせ目への防
錆ワックスの優れた浸透性を顕現し得た。
【0015】
本発明になる防錆・防水処理方法は、低粘度のワック
ス系防錆剤が鋼板合わせ目全面を防錆・防水の面では格
段に優れたものであることが判明した。
ス系防錆剤が鋼板合わせ目全面を防錆・防水の面では格
段に優れたものであることが判明した。
第1図は、コの字形状をした成形シール材。 第2図は、自動車の平面図。 第3図は、第2図のA−A′断面図のホイルハウス裏側
フランジ部分の拡大図。本発明によりワックス系防錆剤
で防錆・防水処理した直後の図である。 第4図は同じ部分を従来のシール剤(2a)でシーリング
した図である。 第5図、ワックス系防錆剤が鋼板合わせ目全面に浸透し
ている状態である。 1:保持材、2:ワックス系防錆剤、3,4:ホイルハウス裏側
フランジ部分の鋼板、5:フランジ部分のエッジ部
フランジ部分の拡大図。本発明によりワックス系防錆剤
で防錆・防水処理した直後の図である。 第4図は同じ部分を従来のシール剤(2a)でシーリング
した図である。 第5図、ワックス系防錆剤が鋼板合わせ目全面に浸透し
ている状態である。 1:保持材、2:ワックス系防錆剤、3,4:ホイルハウス裏側
フランジ部分の鋼板、5:フランジ部分のエッジ部
Claims (1)
- 【請求項1】鋼板の合わせ目を防錆・防水処理する方法
であって、鋼板合わせ目のエッジ部を覆うことが出来る
形状の保持材の内側に、ワックス系の防錆剤のみを充填
したものをエッジ部に設け、鋼板の合わせ目に防錆剤を
浸透せしめてなることを特徴とする防錆・防水処理方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1066415A JP2619712B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 防錆・防水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1066415A JP2619712B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 防錆・防水処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02245580A JPH02245580A (ja) | 1990-10-01 |
JP2619712B2 true JP2619712B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=13315141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1066415A Expired - Fee Related JP2619712B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 防錆・防水処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2619712B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5997170U (ja) * | 1982-12-20 | 1984-07-02 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の外板合せ接合部のシ−ル構造 |
-
1989
- 1989-03-20 JP JP1066415A patent/JP2619712B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02245580A (ja) | 1990-10-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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