JP2619007B2 - 遅延時間解析装置 - Google Patents

遅延時間解析装置

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JP2619007B2 JP63216026A JP21602688A JP2619007B2 JP 2619007 B2 JP2619007 B2 JP 2619007B2 JP 63216026 A JP63216026 A JP 63216026A JP 21602688 A JP21602688 A JP 21602688A JP 2619007 B2 JP2619007 B2 JP 2619007B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、論理回路等の回路網における各信号伝搬経
路の遅延時間を解析する遅延時間解析装置に関する。
(従来の技術) 論理回路の設計においては、論理的な機能のみでな
く、遅延時間に関する設計制約(タイミング制約と称す
る)も満足することが必要である。このため、設計した
回路に対しては、機能検証に加えて、タイミング検証の
評価も行われる。
従来、タイミング検証においては論理回路上の2つの
端子を指定し、この2つの端子間の信号伝搬経路におけ
る遅延時間を算出する。そして、この算出した遅延時間
がタイミング制約を満たすか否かを判断し、満たさない
場合(このようにタイミング制約を満たさない信号伝搬
経路をクリティカルパスと称する)には、指定した2端
子間の信号伝搬経路がタイミング制約を満たすように論
理回路を修正する。このような動作を論理回路中の端子
のすべての組合せの数だけ繰り返して論理回路のタイミ
ング修正を行うという方法が従来取られている。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来の方法において、例えば論理回路のほと
んどの経路がクリティカルパスとなり、設計の再検討ま
たは回路の再検討等が必要な場合であっても、クリティ
カルパスを1本発見する度に論理回路の修正を行うた
め、本来必要でないタイミング修正の処理を繰り返し行
い、無駄な処理時間や処理量を要するという問題があ
る。
また、クリティカルパスが共通部分回路を通り、この
共通部分回路の遅延時間が大きいために、タイミング制
約を満たすことができない場合には、該共通部分回路の
みを遅延時間が早くなるように修正することでタイミン
グ制約を満たすことができるにも拘わらず、従来の方法
では、該共通部分回路をクリティカルパスが通るか否か
不明のまま処理しているため、前記共通部分回路以外の
回路についても回路修正を行い、既に修正済みの信号伝
搬経路を再度クリティカルパスにしてしまうという問題
がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、回路の各信号伝搬経路の遅延時間の分布
を算出し、回路のタイミング検証の初期段階でタイミン
グ調整の指針を与えて設計の効率化を図る遅延時間解析
装置を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の遅延時間解析装置
は、回路網中の各信号伝搬経路を探索し、この各信号伝
搬経路の遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、該遅
延時間算出手段で算出した各遅延時間を遅延時間に応じ
て複数の遅延時間帯に分類し、この各遅延時間帯に分類
された各遅延時間に対応する各信号伝搬経路の数を算出
する遅延時間分類手段と、前記各信号伝搬経路の中の特
定の信号伝搬経路を指定する経路指定手段と、該経路指
定手段で指定された特定の信号伝搬経路と部分的に共通
な部分信号伝搬経路を有する信号伝搬経路を検索する共
通経路探索手段とを有することを要旨とする。
(作用) 本発明の遅延時間解析装置では、回路網中の各信号伝
搬経路の遅延時間を算出し、この各遅延時間を複数の遅
延時間帯に分類し、この各遅延時間帯に分類された各遅
延時間に対応する各信号伝搬経路の数を算出するととも
に、特定の信号伝搬経路を指定し、この指定された特定
の信号伝搬経路と部分的に共通な部分信号伝搬経路を有
する信号伝搬経路を検索している。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例に係わる遅延時間解析装置
の構成を示す回路ブロック図である。同図に示す遅延時
間解析装置は、遅延時間を解析しようとする例えば第2
図に示すような論理回路の回路構成のデータを記憶して
いる論理回路データ記憶部1と、該論理回路データ記憶
部1に記憶されている論理回路の各信号伝搬経路の遅延
時間を算出する遅延時間算出部3と、該遅延時間算出部
3で算出された各信号伝搬経路の遅延時間を遅延時間に
応じて複数の遅延時間帯に分類、すなわちクラス分けす
るとともに、この各遅延時間帯に分類された各遅延時間
に対応する各信号伝搬経路の数を算出する遅延クラス決
定部5と、該遅延クラス決定部5において複数の遅延時
間帯にクラス分けされた各遅延時間およびこの各遅延時
間に対応する各信号伝搬経路の数を表示すべく制御する
遅延時間表示部7と、該遅延時間表示部7を介して前記
クラス分けされた各遅延時間および各信号伝搬経路の数
を表示する表示装置9と、前記論理回路データ記憶部1
に記憶されている回路の各素子の遅延データを記憶し、
該各素子の遅延データを前記遅延時間算出部3に供給す
る素子遅延データ記憶部11と、論理回路データ記憶部1
に記憶されている回路の各始点および終点データを記憶
している始点、終点データ記憶部13と、前記遅延クラス
決定部5で算出された各信号伝搬経路の数を各遅延時間
帯毎に記憶している遅延クラス別パス数記憶部15と、前
述したように複数の遅延時間帯に分ける場合の遅延時間
の刻み幅および遅延クラス数を記憶している遅延クラス
データ記憶部17と、前記遅延時間算出部3で算出された
各信号伝搬経路、すなわち遅延経路データを該経路の遅
延時間とともに記憶している遅延経路データ記憶部19
と、該遅延経路データ記憶部19に記憶された各信号伝搬
経路の中の特定の信号伝搬経路を指定する指定パス指定
部23と、該特定パス指定部23で指定された特定の信号伝
搬経路を記憶する特定経路データ記憶部21と、前記特定
パス指定部23で指定され、特定経路データ記憶部21に記
憶された特定信号伝搬経路と部分的に共通な信号伝搬経
路を有する信号伝搬経路を探索する共通パス探索部25と
を有する。
次に、一例として第2図に示すような論理回路の各信
号伝搬経路の遅延時間を第1図に示す遅延時間解析装置
によっ解析する場合について説明する。
第2図に示す論理回路の接続関係に関するデータは前
記論理回路データ記憶部1に記憶されているものとす
る。第2図に示す論理回路は入力端子A,B,C,D,E,Fおよ
び出力端子G,H,Iを有するとともに、これらの入出力端
子間にインバータ(IV)EN1,EN2,・・・,EN4、2入力ノ
ア回路(NOR2)EN5,・・・,EN8および2入力アンド回路
(AN2)EN9,EN10,・・・,EN17を有する。
また、第2図の論理回路に使用されている各インバー
タ(IV)、2入力ノア回路(NOR2)、2入力アンド回路
(AN2)等の各回路素子の遅延時間は第6図に示すよう
な形式で前記素子遅延データ記憶部11に予め記憶されて
いる。
このように論理回路データ記憶部1に記憶されている
第2図の論理回路に対しては、前記遅延時間算出部3が
回路分析を行い、該論理回路における各信号伝搬経路を
探索し、該各信号伝搬経路の遅延時間を算出し、この算
出した各信号伝搬経路および各遅延時間を前記遅延経路
データ記憶部19に記憶するが、この処理について第3図
のフローチャートも参照して説明する。
まず、遅延時間算出部3は、論理回路データ記憶部1
に記憶されている論理回路データから回路中のすべての
入力端子と出力端子の名称を呼び出し、前記始点、終点
データ記憶部13に第4図に示すような形式で記憶する。
なお、探索した論理回路の各信号伝搬経路および該各
信号伝搬経路の遅延時間は、第5図に示す形式で遅延経
路データ記憶部19に記憶されるが、これは図示のように
各信号伝搬経路、すなわちパスの識別番号、該パスの遅
延時間、各パス上の回路素子の名称および特定パス検索
フラグから構成されている。
まず、第3図のフローでは、パス識別用の繰り返し変
数iを「1」に設定し、遅延経路データ記憶部19のパス
識別番号としてi=1を設定し、パスiの探索を開始す
るとともに、その遅延時間を0に設定する(ステップ11
0,120)。それから、始点、終点データ記憶部13に第4
図のように記憶された始点から1つを読み出し、この始
点、例えばAを第5図に示すように遅延経路データ記憶
部19のパスiの経路上の第1番目(j=1)の素子名と
して「A」を書き込み、jを2にする(ステップ13
0)。
次に、論理回路データ記憶部1から始点Aに接続され
ている素子がまだ処理されていない素子があることを確
認し、該始点Aに接続されている素子、すなわちインバ
ータ(IV)EN1を求め、該インバータ(IV)EN1が終点で
ないことを確認する(ステップ140〜160)。始点Aに接
続されているインバータ(IV)EN1を入手すると、この
インバータ(IV)EN1の遅延時間3.5を第6図のように記
憶している素子遅延データ記憶部11から読み出し、この
遅延時間3.5パスiの遅延時間の項に加算する(ステッ
プ170)とともに、このインバータ(IV)EN1を遅延経路
データ記憶部19の経路上の素子名の第j番目、すなわち
この場合には第2番目に第5図のように書き込む(ステ
ップ180)。それから、jを+1インクリメントし(ス
テップ190)、ステップ150に戻り、以下同様にインバー
タ(IV)EN1の次に2入力アンド回路(AN2)EN9,EN10,E
N11,EN12,EN13,EN13,EN15、そして最後に終点Gを得る
までの経路を検出し、第5図に示すように遅延経路デー
タ記憶部19にこれらの経路上の素子名を書き込むととも
に、これらの各素子の遅延時間を順次加算する。
そして、この経路が終点Gに達すると、ステップ160
からステップ200に分岐する。このステップ200以降で
は、上述した始点A−EN9−EN10−・・・EN14−EN15−
終点Gのパス1に対して、このパス1の終点G側から戻
るようにして別のパス2を検出するものである。
すなわち、ステップ200では、遅延経路データ記憶部1
9に記憶されたパスiの経路上の素子名のうち終点を除
いた素子名および遅延時間(21.0)をパス(i+1)=
2として書き込み、j=j−1およびi=i+1とし、
ステップ230に進む。ステップ230では、パス2の経路上
の素子名のj番目の素子、すなわちアンド回路EN15が始
点でないか否かをチェックし、始点でない場合には、ス
テップ140に戻る。ステップ140では、該アンド回路EN15
の出力側に未処理の素子が接続されているか否かをチェ
ックするが、このアンド回路EN15の出力側は終点Gにの
み接続され、既に処理されているので、ステップ210に
進み、パス1の遅延時間を書き移したパス2の遅延時間
からこのアンド回路EN15の遅延時間を引き、このj番目
の素子であるアンド回路EN15をパス2の経路上の素子名
から削除し、j−1をjとして(ステップ220)、ステ
ップ230に進む。ステップ230では、前述したようにパス
2の経路上のj番目の素子、すなわちアンド回路EN14が
始点でないか否か確認し、ステップ140に戻る。以下、
このような処理を繰り返すことによりパス2として前述
したパス1の経路からアンド回路EN14を削除した経路が
探索されるのである。
また、ステップ140から230までの処理を繰り返して終
点Gから戻る経路をすべて探索した後、終点Gから始点
Aまで戻った場合には、ステップ230からステップ240に
進み、別の未処理の始点があるか否かを確認し、未処理
の始点がある場合にはi+1をiとしてステップ120に
戻り、すべての始点について同様に信号伝搬経路の探索
および該信号伝搬経路の遅延時間の算出を行い、第5図
のように遅延経路データ記憶部19に記憶する。
上述したように、遅延時間算出部3によって信号伝搬
経路の探索および遅延時間の算出が完了し、遅延経路デ
ータ記憶部19に記憶されると、これらの遅延時間を複数
の遅延時間帯に分類するために、刻み幅および遅延時間
帯の数、すなわち遅延クラスの数を入力すると、これら
の情報は遅延クラス決定部5を介して遅延クラスデータ
記憶部17に第8図のように記憶される。この第8図は遅
延時間刻み幅として「2」を指定し、遅延クラス数とし
て「13」を指定した場合を示している。
遅延クラス決定部5は、第8図に示すように遅延クラ
スデータ記憶部17に記憶された遅延クラスを生成し、第
5図に示すように遅延経路データ記憶部19に記憶されて
いるすべての信号伝搬経路を遅延クラスに分類するとと
もに、この遅延クラス毎の信号伝搬経路の数を算出し、
この結果を第9図に示すように遅延クラス別パス数記憶
部15に書き込む。すなわち、第9図においては、それぞ
れ遅延時間刻み幅「2」に応じて分割された各遅延クラ
スに1から13の識別番号を付し、これらの各遅延時間ク
ラス毎に最小遅延時間および最大遅延時間を示し、この
各遅延クラスに対応して算出される信号伝搬経路の数、
すなわちパス数(全パスおよび特定パス)が記憶される
ようになっている。
遅延クラス決定部5が遅延クラスを生成し、各遅延ク
ラス毎のパス数を算出して、第9図に示すように遅延ク
ラス別パス数記憶部15に記憶する処理については次に第
7図のフローチャートを参照して説明する。
第7図のフローにおいては、まず遅延クラスデータ記
憶部17から第8図に示すような遅延時間刻み幅mおよび
遅延クラス数nを読み出す(ステップ310)。それか
ら、遅延クラス別パス数記憶部15の遅延クラス番号iと
して1から13を書き込むとともに、この各遅延クラスi
の遅延クラス範囲として最小遅延時間に「m(i−
1)」を書き込み、最大遅延時間に「m・i」を書き込
み、また全パス数を0に初期化する(ステップ320,33
0)。
次に、遅延経路データ記憶部19に記憶されているパス
i=1の遅延時間tj=21.0を読み出し(ステップ34
0)、この遅延時間tjを遅延時間刻み幅mで割った値に
1を加算し、該パスi=1の遅延時間tj=21.0の遅延ク
ラスを識別する(ステップ350)。すなわち、tj/m+1
=21.0/2+1=11となり、遅延クラス番号11を識別す
る。このように遅延クラス番号を識別すると、この識別
毎に、該遅延クラス番号に対応する遅延クラス別パス数
記憶部15の全パス数を1つずつ加算する。以上の遅延ク
ラス識別動作および全パス加算動作を遅延クラスデータ
記憶部17に記憶されているすべてのパス、すなわちパス
i=1〜13のすべてのパスについて繰り返し行い、最終
的に第9図に示すような各遅延クラス別に全パス数を求
める。
以上のようにして各遅延クラス別に全パスの数を求め
ると、これらの記憶されたデータを遅延クラス別パス数
記憶部15から遅延時間表示部7を介して表示装置9に表
示する。すなわち、第9図のように遅延クラス別パス数
記憶部15に記憶された各遅延クラス別のパス数を読み出
し、第10図に示すように横軸を各遅延クラスに対応する
遅延時間、縦軸を各遅延クラスに対応するパス数を取っ
た直行2次平面グラフ上に第8図の遅延時間刻み幅2を
用いて柱状グラフとして各遅延クラス毎のパス数を表示
する。
このように表示された各遅延クラス毎のパス数を考察
することにより、回路の遅延時間を適確に把握すること
ができる。ここで、第2図に示す論理回路のタイミング
制約が14であったとすると、第10図に示す遅延時間の分
布から8本のクリティカルパスがあることが一目でわか
る。
次に、以上のように第10図に示す遅延時間の分布から
検出したクリティカルパスのうち少なくとも2本以上の
パスが共通な部分経路を通るか否かを識別する。
すなわち、第5図に示すように遅延経路データ記憶部
19に記憶されている遅延経路データを参照し、クリティ
カルパスのうちの1本または数本のパス番号を特定パス
指定部23を介して指定する。例えば、パス1を指定した
とすると、この指定されたパス1の番号「1」が第11図
に示す形式で特定経路データ記憶部21に記憶される。
次に、共通パス探索部25は、第11図に示すように特定
経路データ記憶部21に記憶されたパスと共通な部分経路
を通過するパスを第5図に示すような遅延経路データ記
憶部19に記憶されているパスの中から検索し、この検索
した結果を同じく第5図に示す遅延経路データ記憶部19
の特定パス検索フラグに書き込む動作を行う。
以下、この動作を第12図のフローチャートを参照して
説明する。
まず、遅延経路データ記憶部19の特定パス検索フラグ
をすべてオフにする(ステップ410)。それから、第11
図に示すように特定経路データ記憶部21に記憶されてい
るパスを1つずつ読み出し、以下の処理を該特定経路デ
ータ記憶部21に記憶されている全てのパスについて順次
行う(ステップ420)。なお、今の場合は、特定経路デ
ータ記憶部21には1つのパス1のみが記憶されているの
で、このパス1を特定パスとして読み出し、この特定パ
ス1については以下のステップ440,450の処理を行われ
る。
すなわち、次のステップ440,450では、第5図に示す
ように遅延経路データ記憶部19に記憶されている特定パ
ス1に含まれる各素子、すなわちインバータEN1,アンド
回路EN9,10,・・・,15を順次1つずつ取り出し、この各
素子が遅延経路データ記憶部19に記憶されているパスの
いずれに含まれているか否かをすべてのパスについてチ
ェックし、チェックしたパスに含まれている場合には指
定した特定パス1と部分的に共通な経路を有しているこ
とになるので、該チェックしたパスの特定検索フラグを
オンにする。なお、この例では、第11図に示すように特
定経路データ記憶部21にはパス1のみが記憶されている
が、他のパスも記憶されている場合には、他のパスにつ
いても同様に行う。
以上のようにして、特定パス指定部23で指定したクリ
ティカルな特定パスと部分的に共通経路を有するパスを
検索し、該パスに対して第5図に示すように特定パス検
索フラグをオンに設定すると、次に、遅延クラス決定部
5は、この第5図に示す特定パス検索フラグがオンであ
るパスのみについて、前述したように遅延クラス別パス
数を前記第7図に示した遅延クラス決定部5の処理フロ
ーのステップ340〜360と同様の処理によって算出する。
この結果、算出されたクリティカルな特定パスと部分
共通経路を有する遅延クラス別パス数が第9図に示すよ
うに特定パス数として遅延クラス別パス数記憶部15に書
き込まれる。このように遅延クラス別パス数記憶部15に
記憶された特定パス数は、前記遅延時間表示部7を介し
て表示装置9に第13図のように柱状グラフとして表示さ
れる。なお、第13図において、斜線を施して色分けした
部分がクリティカルな特定パスと部分的に共通経路を有
する特定パスであり、斜線が施されていない部分が前述
した全パスである。このように特定パスには斜線を施し
て色分けし、全パスと重ねて表示することにより、両者
を比較して考察することができ、タイミング検証の指針
を得ることができる。
例えば、第13図の柱状グラフからタイミング制約14以
上のすべてのパスはクリティカルパスであり、パス1と
共通の部分経路を有しているため、パス1の部分回路が
クリティカルパスの原因となっていることが推測でき
る。従って、第2図において点線で囲んで示す回路部分
を第14図に示すような回路に3入力アンド回路(AN3)E
N18,19および2入力アンド回路(AN2)EN20を使用して
最適化することによりクリティカルパスの遅延時間を短
縮できることが期待できる。
第14図に示した論理回路に対して本発明の遅延時間解
析装置で解析した結果の柱状グラフを第15図に示す。こ
の図からわかるように、第2図の論理回路中で破線で囲
んだ部分を第14図に示すように修正することにより第2
図の論理回路と同じ論理機能を有しながら、タイミング
制約14を満たす論理回路を形成することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、
例えば上記実施例では遅延経路データ記憶部19と特定経
路データ記憶部21とを別々に設けたが、遅延経路データ
記憶部19に特定経路を示すフラグを付加することにより
1つの記憶部で実施することも可能である。また、共通
パスの検索においては、パス番号を指定し、そのパス上
の素子を含んだ他のパスを共通パスとして求めている
が、パス番号でなく、素子識別名を指定し、共通パス探
索部25では指定された素子識別名の素子を含むパスを検
索するようにすれば、例えば特定の素子を含むパスを検
索することができる。更に、ある部分回路を変更した場
合に、特定経路データ記憶部21にその部分回路中の素子
識別名を格納することでその部分回路を通るすべてのパ
スの遅延時間を求め、実際に回路を変更する依然に変更
後の回路の遅延時間を予測することができる。
また、本実施例では、遅延クラスを示す遅延時間の範
囲を等しい刻み幅としたが、各遅延クラスの刻み幅を変
えてもよい。例えば、タイミング制約を満たさない遅延
クラスの刻み幅を小さくすることにより、より詳細にパ
スの分布状況を知ることが可能である。更に、本実施例
では、始点、終点データを自動的に生成したが、設計者
が始点、終点を自由に指定することも可能である。この
結果、部分回路のタイミング検証を行うことができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、回路網中の各
信号伝搬経路の遅延時間を算出し、この各遅延時間を複
数の遅延時間帯に分類し、この各遅延時間帯に分類され
た各遅延時間に対応する各信号伝搬経路の数を算出する
とともに、特定の信号伝搬経路を指定し、この指定され
た特定の信号伝搬経路と部分的に共通な部分信号伝搬経
路を有する信号伝搬経路を検索しているので、各信号伝
搬経路の遅延時間の分布が明確になるとともに、特定の
信号伝搬経路と共通な部分経路を有する信号伝搬経路も
把握し、該特定の経路が他の経路に及ぼす影響も明確に
把握できるため、どの部分の回路を設計変更すればタイ
ミング制約をみたすことができるか等の予測を適確かつ
容易に行うことができ、回路設計の効率化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる遅延時間解析装置の
構成を示す回路ブロック図、第2図は第1図の遅延時間
解析装置で解析する論理回路の一例を示す回路図、第3
図は第1図の遅延時間解析装置に使用される遅延時間算
出部の作用を示すフローチャート、第4図は第1図の遅
延時間解析装置に使用される始点、終点データ記憶部に
記憶された始点および終点データを示す図、第5図は第
1図の遅延時間解析装置に使用される遅延経路データ記
憶部に記憶された遅延経路データを示す図、第6図は第
1図の遅延時間解析装置に使用される素子遅延データ記
憶部に記憶された各素子の遅延時間データを示す図、第
7図は第1図の遅延時間解析装置に使用される遅延クラ
ス決定部の作用を示すフローチャート、第8図は第1図
の遅延時間解析装置に使用される遅延クラスデータ記憶
部17に記憶された遅延時間刻み幅および遅延クラス数を
示す図、第9図は第1図の遅延時間解析装置に使用され
る遅延クラス別パス数記憶部に記憶される遅延クラス別
パス数を示す図、第10図は第1図の遅延時間解析装置に
使用される表示装置で表示される遅延クラス別パス数を
示す柱状グラフ、第11図は第1図の遅延時間解析装置に
使用される特定経路データ記憶部に記憶される特定パス
を示す図、第12図は第1図の遅延時間解析装置に使用さ
れる共通パス探索部の作用を示すフローチャート、第13
図は第1図の遅延時間解析装置に使用される表示装置に
表示される特定パスの遅延クラス別パス数を示す柱状グ
ラフ、第14図は第2図の論理回路をタイミング調整した
後の論理回路の回路図、第15図は第14図の論理回路の遅
延クラス別パス数を表示装置に表示した柱状グラフであ
る。 1……論理回路データ記憶部 3……遅延時間算出部 5……遅延クラス決定部 7……遅延時間表示部 9……表示装置 15……遅延クラス別パス数記憶部 17……遅延クラスデータ記憶部 19……遅延経路データ記憶部 21……特定経路データ記憶部 23……特定パス指定部 25……共通パス探索部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路網中の各信号伝搬経路を探索し、この
    各信号伝搬経路の遅延時間を算出する遅延時間算出手段
    と、該遅延時間算出手段で算出した各遅延時間を遅延時
    間に応じて複数の遅延時間帯に分類し、この各遅延時間
    帯に分類された各遅延時間に対応する各信号伝搬経路の
    数を算出する遅延時間分類手段と、前記各信号伝搬経路
    の中の特定の信号伝搬経路を指定する経路指定手段と、
    該経路指定手段で指定された特定の信号伝搬経路と部分
    的に共通な部分信号伝搬経路を有する信号伝搬経路を検
    索する共通経路探索手段とを有することを特徴とする遅
    延時間解析装置。
  2. 【請求項2】前記遅延時間分類手段で算出された各遅延
    時間に対応する各信号伝搬経路の数および前記共通経路
    探索手段で探索された前記特定の信号伝搬経路と部分的
    に共通な部分信号伝搬経路を有する信号伝搬経路の数を
    前記遅延時間帯に対応してそれぞれ表示する表示手段を
    有する請求項1記載の遅延時間解析装置。
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