JP2618696B2 - 剥離タイル検出装置 - Google Patents

剥離タイル検出装置

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JP2618696B2
JP2618696B2 JP63209516A JP20951688A JP2618696B2 JP 2618696 B2 JP2618696 B2 JP 2618696B2 JP 63209516 A JP63209516 A JP 63209516A JP 20951688 A JP20951688 A JP 20951688A JP 2618696 B2 JP2618696 B2 JP 2618696B2
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昭雄 岩瀬
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建物の壁或いは床などに接着施工されたタ
イルが剥離していることを検出する装置の改良に関す
る。
近年、建物の高層化が著しく進展しつつあり、しか
も、その外周壁の仕上げにタイルを用いることが多い。
そのような場合、タイルが壁面に確実に貼着されてい
るか否かを検査することは、安全上、大変重要であり、
従って、タイルの剥離を確実且つ簡易に検出することが
できる装置の実現が期待される。
〔従来の技術〕
従来、タイルが剥離しているか否かを次のような手段
で検出している。即ち、 (1) 佐官職人がタイルを一枚宛叩き、その音に依っ
て、確実に貼着されたものと剥離しているものとを選別
する手段 (2) 前記(1)に於けるタイルを叩く作業に似せた
打撃を行う機構及びその打撃を行った際の音響を分析す
る機器からなる検出装置を用いる手段 (3) 建物を冷房或いは暖房している際、剥離したタ
イルの背後には空気層が生成されて熱抵抗が増加する。
従って、剥離タイルに於ける表面温度は、正常なタイル
と比較すると、夏期の冷房時には高く、そして、当期の
暖房時には低くなり、正常タイルに於けるそれとは異な
ることをを利用し、その温度の差から剥離しているか否
かを検出する手段 などが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記(1)に挙げた手段を採った場合、ある程度の専
門的経験が必要であり、誰もが実施できるとは限らず、
しかも、建物の外壁の場合は、高所での作業が必要とな
るから危険が伴う。
前記(2)に挙げた手段を採った場合、装置が大型且
つ複雑なものとなるから製作費用が高価につき、また、
前記のように建物の外壁の場合、そのような装置を人間
が取り扱うことは、矢張り危険を伴うのでロボット化す
ることが好ましいが、基本的に装置が大型であることか
ら、益々、大型化されてしまい、しかも、作業能率を高
める為、複数の装置を同時に動作させようとする場合、
タイル一枚の間隔程度に配列して作動させ得るほどに小
型化するのは容易ではなく、たとい可能であるとして
も、隣接装置の打撃音や作動音が分析結果に影響を与
え、誤検出の虞が高くなる。
前記(3)に挙げた手段を採った場合、表面温度を計
る輻射温度計及びその運転費用が高価につき、また、対
象となる建物が冷房或いは暖房されている季節並びに時
間のみ作業可能であり、しかも、外壁に断熱材が部分的
に使用されていたり、外壁の一部が厚くなっていたりす
ると熱抵抗が増大して誤検出が発生するし、更にまた、
部分的に日が当たっていたり、日陰になっていると誤検
出の原因となるなど問題が多い。
本発明は、構成が簡単であると共に小型軽量であるこ
とから安価に供給することが可能であり、また、携帯型
として専門家は勿論、一般の人々にも手軽に利用するこ
とができ、そして、ロボット化も容易である剥離タイル
検出装置を提供しようとする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、剥離タイルが正常タイルに比較して、そ
の振動し易さの点に於いて際立っていることに着目し
た。
第1図及び第2図はタイルに打撃を与え加振した際の
振動加速度レベルに関する特性図を表している。
第1図では、横軸にタイル厚さを、また、縦軸に相対
振動加速度レベルをそれぞれ採ってあり、○印が正常タ
イル、▲印が剥離タイルをそれぞれ示している。
第2図では、横軸にタイル短辺の長さを、また、縦軸
に相対振動加速度レベルをそれぞれ採ってあり、○印が
正常タイル、▲印が剥離タイルをそれぞれ示している。
第1図及び第2図から明らかなように、タイルの厚
さ、及び、辺の長さの何れが変わっても、剥離タイルの
振動し易さは正常タイルに比較して明確に弁別される。
また、可聴周波数領域である1〔KHz〕〜20〔KHz〕の間
に、その差が大きく見られる特徴があり、聴取判定には
大変有効である。
そこで、加振器、タイル、振動ピックアップ、増幅器
を含めて発振回路を構成すれば、タイルが剥離している
場合には振動減衰が少ないことから該発振回路が発振
し、また、タイルが正常である場合には振動減衰が大き
いことから該発振回路は発振せず、その発振しているか
否かは加振器からの発振音を聴取することで容易に判定
できるし、勿論、電気的に検出して視認できるような表
示を行うことも容易である。
前記したようなことから、本発明に依る剥離タイル検
出装置に於いては、タイル(例えばタイル3)に当接可
能な構成を有すると共に少なくとも可聴周波数範囲に感
度を有する振動ピックアップ(例えば振動ピックアップ
5)を該振動ピックアップからの電気信号を増幅する増
幅器(例えば増幅器6及び9など)の入力側に接続し且
つ前記増幅器の出力側と検出出力の出力端(例えば出力
端OT)との間の接続点(例えば接続点N1)に電気信号を
機械振動に変換して前記タイルに振動を与える加振器
(例えば加振器4)を接続した回路を備えてなり、タイ
ル剥離の有無を前記回路に於ける発振の有無で判定する
ものであることを特徴とする。
〔作用〕
前記手段を採ることに依り、加振器と振動ピックアッ
プとをタイルに当接すると、該タイルが剥離していれ
ば、その振動し易さから発振が起こり、また、剥離して
いなければ、振動し難いことから発振は起こらず、その
差異は、聴感に依っても、或いは、電気的な表示、その
他、コンピュータに依る解析などで容易に知見すること
ができる。
〔実施例〕
第3図は本発明一実施例の回路並びに周辺を解説する
為の要部説明図を表している。
図に於いて、1はコンクリートなどの被接着部材、2
は接着材、3はタイル、4は加振器、5は振動ピックア
ップ、6は増幅器、7は帯域フィルタ、8は感度調節
器、9は増幅器、10はダイオード、11は抵抗、12はコン
デンサ、N1は接続点、OTは出力端をそれぞれ示してい
る。
図示された各部材に於いて、加振器4は200〔Hz〕〜2
0〔KHz〕程度の電気信号を機械振動に変換することが可
能な圧電型或いは静電型の変換器を採用することがで
き、例えばセラミック・スピーカや他励型圧電ブザーな
どが安価で、しかも、性能的にも充分である。振動ピッ
クアップ5は200〔Hz〕〜20〔KHz〕程度の周波数範囲に
感度を有する圧電型、静電型、容量型、光電型などの振
動センサを採用することができ、これにも他励型圧電ブ
ザーを用いることができる。帯域フィルタ7は剥離タイ
ルの振動が顕著に現れる1〔KHz〕〜20〔KHz〕程度の通
過帯域を有するようにするのが効果的であり、加振器1
及び振動ピックアップ5の両方に他励型圧電ブザーを採
用した場合には前記通過帯域と同じ周波数領域に感度を
有するので不要になる。感度調節器8はタイル3が正常
に接着されている際には発振が生成されないように増幅
器9に対する入力を制御する為のものであり、第1図及
び第2図について説明したように、剥離タイルと正常タ
イルとの振動し易さに極立った差があることから、その
調節は容易である。接続点N1からは増幅器9の出力が加
振器4にポジティブ・フィード・バックされるようにな
っている。接続点N1からは発振出力そのものを、また、
出力端OTからは発振の検出出力を取り出すことができ、
それぞれの出力で表示回路を駆動したり、コンピュータ
に入力して解析するなどは任意である。勿論、前記した
ように、発振していれば、加振器4から発振を聴取する
ことが可能である。
第4図及び第5図は第3図について説明した本発明一
実施例に依って得られたデータを線図として表したもの
であり、横軸には時間を、また、縦軸には接続点N1から
の発振出力をそれぞれ採ってある。
第4図は剥離タイルの検出を行った場合を、また、第
5図は正常タイルの検出を行った場合をそれぞれ示して
いる。
図から判るように、剥離タイルと正常タイルの選別は
確実且つ容易である。
本発明の剥離タイル検出装置は、前記実施例に限られ
ず、多くの改変を実施することができ、例えば、加振器
4と振動ピックアップ5とに他励型圧電ブザーを用い、
且つ、増幅器6及び9などに集積回路化された演算増幅
器を用いれば構成は最も簡単で安価に構成することがで
き、そして、この場合、帯域フィルタ7が不要になるこ
とは前記した通りである。また、加振器4と振動ピック
アップ5などをタイルの間隔に合わせて一次元に配列し
たり、或いは、二次元アレイに配列して作業を高効率化
するなどは任意であって、同時に多数の装置を動作させ
ても相互の干渉などは全く見られなかった。
〔発明の効果〕
本発明に依る剥離タイル検出装置に於いては、タイル
に当接される振動ピックアップ及び増幅器及び前記タイ
ルに当接される加振器が縦続的に接続してある。
このような構成を採ることに依り、加振器及び振動ピ
ックアップをタイルに当接した場合、該タイルが剥離し
ていれば発振が起き、そして、剥離していなければ発振
は起こらず、その差は大変顕著であり、その発振音の有
無や発振信号の有無を容易に検知することができる。ま
た、構成が簡単であることから、装置全体を小型且つ軽
量に作ることが可能であり、多数の装置を同時に移動で
きるように機械化することが容易であり、従って、タイ
ルを一枚宛叩いて接着の良否を確認する人力作業や、そ
れを単に機械力に変えた装置に比較すると遥かに能率的
であり、無人化して安全な作業を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はタイルに打撃を与え加振した際の振
動加速度レベルに関する特性図、第3図は本発明一実施
例の回路並びに周辺を解説する為の要部説明図、第4図
及び第5図は第3図について説明した本発明一実施例に
依って得られたデータの線図をそれぞれ表している。 図に於いて、1はコンクリートなどの被接着部材、2は
接着材、3はタイル、4は加振器、5は振動ピックアッ
プ、6は増幅器、7は帯域フィルタ、8は感度調節器、
9は増幅器、10はダイオード、11は抵抗、12はコンデン
サ、N1は接続点、OTは出力端をそれぞれ示している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイル(3)に当接可能な構成を有すると
    共に少なくとも可聴周波数範囲に感度を有する振動ピッ
    クアップ(5)を該振動ピックアップ(5)からの電気
    信号を増幅する増幅器(6,9)の入力側に接続し且つ前
    記増幅器(6,9)の出力側と検出出力の出力端(OT)と
    の間の接続点(N1)に電気信号を機械振動に変換して前
    記タイル(3)に振動を与える加振器(4)を接続した
    回路を備えてなり、 タイル剥離の有無を前記回路に於ける発振の有無で判定
    するものであることを特徴とする剥離タイル検出装置。
JP63209516A 1988-08-25 1988-08-25 剥離タイル検出装置 Expired - Lifetime JP2618696B2 (ja)

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DE60128418T2 (de) 2000-03-16 2008-01-17 Makita Corp., Anjo Angetriebenes Schlagwerkzeug mit Mitteln zum Ermitteln des Schlaggeräusches
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