JP2617932B2 - 半透明チユーブ体 - Google Patents
半透明チユーブ体Info
- Publication number
- JP2617932B2 JP2617932B2 JP62088382A JP8838287A JP2617932B2 JP 2617932 B2 JP2617932 B2 JP 2617932B2 JP 62088382 A JP62088382 A JP 62088382A JP 8838287 A JP8838287 A JP 8838287A JP 2617932 B2 JP2617932 B2 JP 2617932B2
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- Japan
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- tube
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- tube body
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- wavelength
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主に合成樹脂製のチューブ容器に使用され
る半透明チューブ体に関するもので、さらに詳言すれ
ば、チューブ体の遮光特性を適当に設定すると共に、よ
り柔らかい材料によりチューブ体を成形することによ
り、外観に柔らか味のあるかつ使用感の良いチューブ体
を提供することを目的としたものである。
る半透明チューブ体に関するもので、さらに詳言すれ
ば、チューブ体の遮光特性を適当に設定すると共に、よ
り柔らかい材料によりチューブ体を成形することによ
り、外観に柔らか味のあるかつ使用感の良いチューブ体
を提供することを目的としたものである。
合成樹脂製チューブ容器に使用されている合成樹脂製
のチューブ体は、特別な場合を除いて、その殆どが内容
物の保護の目的のために不透明なものとなっている。
のチューブ体は、特別な場合を除いて、その殆どが内容
物の保護の目的のために不透明なものとなっている。
この不透明な合成樹脂製チューブ容器とは反対に、光
の照射による物性の変化の恐れのない内容物を収納する
合成樹脂製チューブ容器として高い透明度を有する透明
な合成樹脂製チューブ容器が利用されている。この透明
な合成樹脂製チューブ容器は、その全体外観がクリャー
なものとなるので、外観イメージに清潔感を出すことが
できるものとなっている。
の照射による物性の変化の恐れのない内容物を収納する
合成樹脂製チューブ容器として高い透明度を有する透明
な合成樹脂製チューブ容器が利用されている。この透明
な合成樹脂製チューブ容器は、その全体外観がクリャー
なものとなるので、外観イメージに清潔感を出すことが
できるものとなっている。
このように、合成樹脂製チューブ体を不透明に成形す
ることは、光が照射されることを嫌う内容物の収納保持
には確かに有効であるが、チューブ体全体が不透明であ
るので、内容物の使用量が確認できず、また使い終わっ
たかどうかを判別することができない等の問題点があっ
た。
ることは、光が照射されることを嫌う内容物の収納保持
には確かに有効であるが、チューブ体全体が不透明であ
るので、内容物の使用量が確認できず、また使い終わっ
たかどうかを判別することができない等の問題点があっ
た。
また、合成樹脂製チューブ容器を透明に成形したもの
にあっては、その透明であることを利用して、立体感に
優れた装飾効果を現出することができるのであるが、消
費により減少する内容物がそのまま観察されてしまい、
内容物の種類によっては、チューブ内壁にこびり付くた
め、外観上、非常に見苦しいものとなる不都合があっ
た。
にあっては、その透明であることを利用して、立体感に
優れた装飾効果を現出することができるのであるが、消
費により減少する内容物がそのまま観察されてしまい、
内容物の種類によっては、チューブ内壁にこびり付くた
め、外観上、非常に見苦しいものとなる不都合があっ
た。
要するに、従来における合成樹脂製チューブ容器にあ
っては、不透明なものでは、内容物を視覚することがで
きないことによる不安が生じると共に、製品としての外
観装飾が平面的なものに限定されてしまって面白味のな
いものとなり、反対に透明なものにあっては、観察され
る内容物の収納形態が時として不快なイメージを与える
不都合があった。
っては、不透明なものでは、内容物を視覚することがで
きないことによる不安が生じると共に、製品としての外
観装飾が平面的なものに限定されてしまって面白味のな
いものとなり、反対に透明なものにあっては、観察され
る内容物の収納形態が時として不快なイメージを与える
不都合があった。
本発明は、上記した従来例における問題点を解消すべ
く創案されたもので、光の透過率を比較的低く抑えなが
らも、優れた半透明感を見出させ、さらにチューブ容器
として使用された際に触感の良い優れた使用感を得るこ
とのできるチューブ体を得ることをその技術的課題とす
るものである。
く創案されたもので、光の透過率を比較的低く抑えなが
らも、優れた半透明感を見出させ、さらにチューブ容器
として使用された際に触感の良い優れた使用感を得るこ
とのできるチューブ体を得ることをその技術的課題とす
るものである。
本発明の手段は、 半透明チューブ体を、酸化チタンさらには着色剤を混
入することにより波長800nmの光線の透過率を4〜17%
に設定した低密度ポリエチレン樹脂で成形することにあ
る。
入することにより波長800nmの光線の透過率を4〜17%
に設定した低密度ポリエチレン樹脂で成形することにあ
る。
半透明感の設定基準として波長800nmの光線を選択し
たのは、波長800nmの光線が可視光線の範囲内で最も大
きい透過波長となっているからである。
たのは、波長800nmの光線が可視光線の範囲内で最も大
きい透過波長となっているからである。
波長800nmの光線の透過率を4〜17%に設定したの
は、成形されたチューブ体内に内容物を入れた状態で実
際に観察した際に、内容物の存在を視覚することはでき
ても、チューブ体内の内容物の形態までは観察すること
ができない程度となるためで、透過率が4%以下である
と、チューブ体内の内容物の存在を視覚することはほと
んど不可能となり、反対に透過率が17%以上になってし
まうと、チューブ体内の内容物のさまざまな形態をほぼ
そのまま視覚することができるようになってしまうから
である。
は、成形されたチューブ体内に内容物を入れた状態で実
際に観察した際に、内容物の存在を視覚することはでき
ても、チューブ体内の内容物の形態までは観察すること
ができない程度となるためで、透過率が4%以下である
と、チューブ体内の内容物の存在を視覚することはほと
んど不可能となり、反対に透過率が17%以上になってし
まうと、チューブ体内の内容物のさまざまな形態をほぼ
そのまま視覚することができるようになってしまうから
である。
そして、チューブ体を低密度ポリエチレン樹脂により
成形したのは、低密度ポリエチレン樹脂の持つ触感の柔
らかさと、成形性の良さと、優れた耐内容物性と、そし
て優れた機械的強度とがチューブ体の成形材料として適
しているからである。
成形したのは、低密度ポリエチレン樹脂の持つ触感の柔
らかさと、成形性の良さと、優れた耐内容物性と、そし
て優れた機械的強度とがチューブ体の成形材料として適
しているからである。
このように、本発明によるチューブ体は、光の透過率
が波長800nmに対して4〜17%であるので、このチュー
ブ体内に収納された内容物は、チューブ体の外からその
存在を認識することのできるわずかな影状程度に視覚さ
れることになり、これによりこびり付き等の見苦しい態
様を外観として現出することなく、その影状にほのかに
視覚される状態から、収容量の程度を判断できることに
なり、チューブ体全体としては、曇りガラス状の高級感
のある外観を出現するものとなる。
が波長800nmに対して4〜17%であるので、このチュー
ブ体内に収納された内容物は、チューブ体の外からその
存在を認識することのできるわずかな影状程度に視覚さ
れることになり、これによりこびり付き等の見苦しい態
様を外観として現出することなく、その影状にほのかに
視覚される状態から、収容量の程度を判断できることに
なり、チューブ体全体としては、曇りガラス状の高級感
のある外観を出現するものとなる。
また、低密度ポリエチレン樹脂で成形されているの
で、極めて柔らかく触感の良いそして使用感の優れたも
のとなっている。
で、極めて柔らかく触感の良いそして使用感の優れたも
のとなっている。
0.216重量%の酸化チタンを添加すると共に透明なピ
ンクの着色剤としての顔料を少量添加した低密度ポリエ
チレン樹脂材料を、押出成形により肉厚460μmのチュ
ーブ体を成形したところ、比較的明るく内容物の収納形
態の変化がぼんやりと視覚することができる程度の淡い
半透明感を現出するものとなった。このチューブ体の波
長800nmの光線に対する透過率は17%であった。
ンクの着色剤としての顔料を少量添加した低密度ポリエ
チレン樹脂材料を、押出成形により肉厚460μmのチュ
ーブ体を成形したところ、比較的明るく内容物の収納形
態の変化がぼんやりと視覚することができる程度の淡い
半透明感を現出するものとなった。このチューブ体の波
長800nmの光線に対する透過率は17%であった。
また、0.225重量%の酸化チタンを添加すると共に透
明なグリーンの着色剤としての顔料を少量添加した低密
度ポリエチレン樹脂材料を、押出成形により肉厚460μ
mのチューブ体に成形したところ、比較的明るく内容物
の収納形態の変化がぼんやりと視覚することができる程
度の淡い半透明感を現出するものとなった。このチュー
ブ体の波長800nmの光線に対する透過率は16%であっ
た。
明なグリーンの着色剤としての顔料を少量添加した低密
度ポリエチレン樹脂材料を、押出成形により肉厚460μ
mのチューブ体に成形したところ、比較的明るく内容物
の収納形態の変化がぼんやりと視覚することができる程
度の淡い半透明感を現出するものとなった。このチュー
ブ体の波長800nmの光線に対する透過率は16%であっ
た。
本発明によるチューブ体の半透明感は、低密度ポリエ
チレン樹脂材料中に添加される酸化チタンの量に従って
変化すると云う予測に基づいて、添加される酸化チタン
の量を増大させて行ったところ、得られる半透明感は、
その遮蔽効果を急速に増大させる結果となり、チューブ
体の内容物をほとんど識別することができず、内容物が
わずかに淡い影として視覚される程度の表面が白濁した
淡い半透明感を現出させることのできる酸化チタンの添
加量の上限値は、ほぼ0.56重量%で、このチューブ体の
波長800nmの光線に対する透過率はほぼ4%であった。
チレン樹脂材料中に添加される酸化チタンの量に従って
変化すると云う予測に基づいて、添加される酸化チタン
の量を増大させて行ったところ、得られる半透明感は、
その遮蔽効果を急速に増大させる結果となり、チューブ
体の内容物をほとんど識別することができず、内容物が
わずかに淡い影として視覚される程度の表面が白濁した
淡い半透明感を現出させることのできる酸化チタンの添
加量の上限値は、ほぼ0.56重量%で、このチューブ体の
波長800nmの光線に対する透過率はほぼ4%であった。
何れの実施例においても、その主体材料としては低密
度ポリエチレン樹脂材料が使用されたが、その感触はき
わめて柔らかく、そして充分なフレキシブル性を発揮す
ることができ、これによって極めて良好な使用感を発揮
するものとなった。
度ポリエチレン樹脂材料が使用されたが、その感触はき
わめて柔らかく、そして充分なフレキシブル性を発揮す
ることができ、これによって極めて良好な使用感を発揮
するものとなった。
なお、成形品であるチューブ体の淡い半透明感は、基
本的には添加剤としての酸化チタンの添加量に従って変
化するものであるが、この酸化チタンと一緒に添加され
る着色剤の量および透明程度も得られる半透明感に大き
な影響を与えるものであるから、実際のチューブ体成形
の際には、酸化チタンの添加量を、使用する着色剤の種
類とその量を考慮に入れて、目的とする半透明感の程度
に対応させて設定する必要がある。
本的には添加剤としての酸化チタンの添加量に従って変
化するものであるが、この酸化チタンと一緒に添加され
る着色剤の量および透明程度も得られる半透明感に大き
な影響を与えるものであるから、実際のチューブ体成形
の際には、酸化チタンの添加量を、使用する着色剤の種
類とその量を考慮に入れて、目的とする半透明感の程度
に対応させて設定する必要がある。
以上の説明から明らかなごとく、本発明は、内容物を
わずかに影として視覚させるために、内容内の使用量が
確認できると共に、内容物がチューブ内壁にこびり付い
たり、粉末を含む内容物において粉末の沈澱が明確であ
ると外観上好ましくない場合等にも、すりガラス状の高
級感のある外観を出現することができ、また手で持った
際にその触感が極めて柔らかく、ソフトの使用感を得る
ことができ、これによって従来のチューブ容器では得る
ことのできなかった優れた装飾感および使用感を発揮す
ることができ、さらにベースレンジとして低密度ポリエ
チレン樹脂を使用しているので、その成形性も良い等多
くの優れた効果を発揮するものである。
わずかに影として視覚させるために、内容内の使用量が
確認できると共に、内容物がチューブ内壁にこびり付い
たり、粉末を含む内容物において粉末の沈澱が明確であ
ると外観上好ましくない場合等にも、すりガラス状の高
級感のある外観を出現することができ、また手で持った
際にその触感が極めて柔らかく、ソフトの使用感を得る
ことができ、これによって従来のチューブ容器では得る
ことのできなかった優れた装飾感および使用感を発揮す
ることができ、さらにベースレンジとして低密度ポリエ
チレン樹脂を使用しているので、その成形性も良い等多
くの優れた効果を発揮するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳賀 智之 横浜市港北区新羽町1050 株式会社資生 堂研究所内 (72)発明者 池村 亜博 藤岡市岡之郷字高木350 株式会社吉野 工業所群馬工場内 (72)発明者 浅場 富士雄 藤岡市岡之郷字高木350 株式会社吉野 工業所群馬工場内 (56)参考文献 特開 昭49−15579(JP,A) 実開 昭59−193150(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】酸化チタンさらには着色剤を混入すること
により波長800nmの光線の透過率を4〜17%に設定した
低密度ポリエチレン樹脂製の半透明チューブ体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62088382A JP2617932B2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | 半透明チユーブ体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62088382A JP2617932B2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | 半透明チユーブ体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63258758A JPS63258758A (ja) | 1988-10-26 |
JP2617932B2 true JP2617932B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=13941242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62088382A Expired - Fee Related JP2617932B2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | 半透明チユーブ体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2617932B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1374677A (en) * | 1972-03-29 | 1974-11-20 | Ilford Ltd | Box for storing light-sensitive material |
JPS59193150U (ja) * | 1983-06-09 | 1984-12-21 | 吉田工業株式会社 | 合成樹脂製チユ−ブ容器 |
-
1987
- 1987-04-10 JP JP62088382A patent/JP2617932B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63258758A (ja) | 1988-10-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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