JP2617346B2 - 表面活性剤とステロイドから形成される脂質小胞 - Google Patents

表面活性剤とステロイドから形成される脂質小胞

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は脂質小胞技法の分野に関する。更に特定する
に、本発明は、表面活性剤とステロイドおよび、場合に
よって他の添加剤とから製せられる脂質小胞並びにその
製造方法を開示する。
りん脂質を用いて製造されるリポソーム又は脂質小胞
は少なくとも1965年以来知られている。概ね3種のりん
脂質がある。すなわち、水性層を散在させた脂質二重層
より形成される一連のほぼ球状殻を有する玉葱様構造の
多重ラメラ小胞(MLV)、体系づけられていない大きな
水性層を囲繞する脂質二重層膜を有する大きな(直径>
0.45μ好ましくは>1μ)単ラメラ小胞(LUV)およ
び、直径が0.2μ未満であるほかはLUVに構造が類似して
いる小さな単ラメラ小胞(SUV)である。MLVの脂質二重
層における脂質の量が比較的多いため、MLVは親油性物
質の封入又は輸送に最良であると認められ、LUVはその
大きな水性/脂質容量比の故に親水性分子特に巨大分子
の封入に最良と認められる。SUVは小寸法という利点を
有し、組織細胞への比較的容易な接近が可能であるけれ
ども、その小容量によって親水性ないし水性物質の送出
が痕跡量に限定される。
既述の如く、初期の脂質小胞の研究はすべて二重層の
脂質源としてりん脂質を用いた。この選定は、りん脂質
が天然膜の主要構造成分であるということに由る。しか
しながら、リポソーム構造にりん脂質を用いることには
多くの問題がある。先ず、単離されたりん脂質は種々の
酵素によって分解されやすい。第二に、最も容易に入手
されるりん脂質は天然源例えば卵黄レシチンからのもの
で、それは、自触媒過酸化を受けやすい多不飽和アシル
鎖を含有する。過酸化が生じるとき、リポソーム構造が
破壊して、封入物質の早期解放と毒性過酸化副生物の形
成を惹起する。この問題は水素化によって排除されうる
が、水素化はコスト高な方法であり、それによって出発
物質の価格が上がる。第三に、りん脂質を大規模で用い
ることに関連した問題は価格である。リポソームの製造
に十分純粋な卵黄レシチン1kgは現在価格が40,000ドル
を越えている。これは、ほとんどの応用で出発物質価格
としては非常に高すぎる。
りん脂質を使用する際のコスト高と付加的問題の故
に、いくつかの研究グループは脂質小胞の製造時合成両
親媒性物質を用いることを試みた。例えば、L'OealのVa
nlerbergheとその共同研究者は、りん脂質の代替物とし
て一連の合成重合体主にポリグリセロール誘導体を用い
た。同様に、KellyとSandoz社の1グループは脂肪族脂
質を試みた。
近年、特にL'Oealグループから、表面活性剤を用いて
リポソーム様多重ラメラ脂質小胞に脂質二重層を形成し
うることの表示がいくつかあった(米国特許第4,217,34
4号参照)。表面活性剤とりん脂質はいずれも両親媒性
であり、親水性ヘッド基に結合した親油性アシルないし
アルキル基少なくとも1個を有する。表面活性剤のヘッ
ド基はエステル若しくはエーテル結合により1個ないし
2個以上の親油性鎖に結合しているが、該基にはポリオ
キシエチレン、ソルビタンおよびポリグリセロール誘導
体の如き親水性分子が含まれる。市販の表面活性剤とし
て、BRIJ系のポリオキシエチレンアルキルエーテル、SP
ANソルビタンアルキルエステルおよびTWEENポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステルが挙げられ、すべて
はDelaware州Wilmington所在のICI Americas社から入手
される。
脂質小胞の形成で試みられた表面活性剤のほぼすべて
は比較的短い(18以下)炭素鎖を有する。これは、炭素
鎖があまり長く成長すると親油性ないし疎水性領域が大
きくなって密に充填した脂質二重層を容易には形成しな
いことに由る。
文献に報告された、多重ラメラ脂質小胞の製造にりん
脂質でなく合成表面活性剤を用いる実験は親水性の小分
子ないし大分子の封入能力においていかなる改良をも示
さず、また脂質小胞の安定性も何ら改善されていない。
特に、探索される親水性巨大分子の搬送を達成するのに
この合成物質を以て製造される脂質小胞が特に有用であ
るとの表示はない。
MLVの形成に例えどんな出発物質が用いられようと、
文献に報告されている実質上すべての小胞の製造方法
は、Bangham等、J.Mol.Biol.、13:238−252(1965)に
記載された最初のBangham法又はの小変法のいずれかを
用いる。この基本的アプローチは、脂質を、用いられる
いかなるコレステロールをも含む他のりん脂質物質と共
に有機溶剤に溶かすことによって出発する。有機溶剤
は、溶剤除去のため溶解した脂質上に不活性ガス(例え
ば窒素)流れを通すか或は熱を用いるかのいずれかで蒸
発除去される。次いで、残留物を、概ね電解質および任
意の生物学上活性な親水性物質を含む水性相で緩徐に水
和して大きな多重ラメラ脂質膜構造を形成する。いくつ
かの変法で、蒸発工程の間、異なるタイプの粒状物質若
しくは物理的構造物を用いて親油性層の性質を変え、且
つ脂質残留物の形成を助成する。この粒状物を用いる根
拠は、脂質残留物の物理的構造を変えることによって、
水和時、より良好な小胞を形成しうるということであ
る。最近の二つの論評刊行物Szoka&Papahdsjopoulos、
Ann、Rev、Biophys.Bioeng.:497−508(1980)および
Dousset&Douste−Blazy、Les Liposomes、編集者Puisi
eux&Dalattre、Paris所在のTecniques et Documentati
on Lavoisier、pp.41−73(1985)には、MLVの製造に用
いられてきた多くの方法が要約されている。
一度MLVが製造されたなら、それは、そのプロセスの
有効性を決定するのに役立つ。封入の有効性に関し二つ
の共通する測定値は封入質量と捕獲容量である。封入質
量は単に、資質の単位質量当りの封入物質の質量であ
り、通常封入物質g/脂質gで示され、或は唯%によって
示される。捕獲容量は小胞内で閉じ込められた水分の測
定値である。それは、小胞内の水性部分の量を小胞中の
脂質の総量で除して得た値であり、通常ml/脂質gで示
される。
典型的な物質および方法を用いて製造された多重ラメ
ラ脂質小胞は、親水性物質に関する通常5〜15%程度の
低い封入質量を有する。加えて、捕獲容量は通常2〜4m
l/脂質g程度である。しかしながら、親油性物質に関す
る封入質量をはるかにより良好である。それ故、この標
準的手法を用いて製造された多重ラメラ脂質小胞は親油
性(疎水性)物質を封入するのによいが、親水性封入に
はよくない。
小さな単ラメラ小胞は非常に低い捕獲容量(約0.5ml/
g)を有し、また親水性物質に関する非常に低い封入質
量(0.5〜1%)を有する。しかしながら、脂質二重層
が総容量の50〜87%を構成するもので、SUVは親油性物
質の少量輸送の点ですぐれている。SUVの主な利点は非
常に少量の親水性物質を、MLV又はLUVが到達し得ない組
織に輸送することにある。
多重ラメラ脂質小胞(多重ラメラ小胞の音波処理によ
って通常製造される小さな単ラメラ小胞を包含)に関連
した他の問題は製造時間と所要経費である。標準的方法
を用いるとき、現行のプロセスは緩徐であり、物質の点
で比較的非効率的であり、また出発物質の高価格故に経
費面で大きな問題がある。例えば、今日用いられている
方法は多重ラメラ脂質小包の製造に2〜20時間かかり、
また多重ラメラ脂質構造を破壊してSUVにするのに必要
な音波処理には更に時間がかかる。この緩徐な処理は脂
質小胞のいかなる大規模な使用にも実用的でなく、コス
ト高である。
親水性物質の場合大容量を封入し且つ高い封入質量を
得ることに問題がある故に、LUVが開発された。LUVは、
巨大分子を含む親水性物質に関し高い封入質量(70〜80
%)を有し、且つ大きな捕獲容量(約6〜35ml/脂質
g)を有するが、しかし相対的水性容量が大きいため
に、それは、疎水性ないし親油性物質を封入する点でML
Vほど効果的ではない。事実、LUVは親水性封入の場合で
さえいくつかの問題を有する。大きな水性中心を囲繞す
る単一の脂質二重層しかないので、LUVは他の脂質小胞
よりも安定性が低くなりがちで、また容易に化学的崩壊
をきたしやすい。更に、低い脂質/水性容量比によっ
て、親油性物質の輸送又は該物質による標識にLUVを用
いることは困難になる。
従って、本発明の目的は、従前知られていたものとは
別異の物質を用いた改良脂質小胞を提供することであ
る。
本発明の別の目的は、他の方法で用いても小胞を形成
し得ない物質から脂質小胞を製造する方法を提供するこ
とである。
本発明の他の目的は、液体および親水性物質に対して
高い取込み特性を有し、安定性又はコスト上の問題を有
さない安価な脂質小胞を提供することである。
本発明の更に他の目的は、種々の親水性ないし親油性
物質の搬送に用いることのできる安価な脂質小胞を提供
することである。
本発明の叙上ないし他の目的および特徴は本発明の下
記概要および説明から明らかとなろう。
発明の概要 本発明の上記目的は、コレステロール様ステロールを
含むステロイドを比較的高い濃度で存在させたときにの
み、画成せる安定な小胞を形成する長い鎖長表面活性剤
の使用によて達成される。理論的には、ステロイドは、
表面活性剤分子同士の間に入ることにより表面活性剤の
充填を調節し、それによって脂質二重層を形成させる適
当な鎖配列が可能になる。しかしながら、二重層が形成
するという事実故に、理論は本発明に必要でない。ステ
ロイドはまた、温度が変化するとき熱互変性相転移を緩
衝するという有利な性質を有する。
本発明は、種々のポリオキシエチレン脂肪族エーテル
およびアミン表面活性剤と20〜50重量%のステロイド好
ましくはコレステロールの如きステロールとのブレンド
から形成される多重ラメラ脂質小法を特徴とする。表面
活性剤の各々は、エーテル若しくはアミン結合のいずれ
かを介しポリオキシエチレン親水性ヘッド基をアルキル
鎖に結合させている。例えば、ポリオキシエチレン(1
0)セチルエーテルでは、セチル鎖がアルキル鎖であ
り、ポリオキシエチレン(10)がヘッド基である。
本発明の一つの具体化において、表面活性剤は、ポリ
オキシエチレン(n)セチルC16飽和)エーテル又はポ
リオキシエチレン(n′)セチルアミンよりなる群から
選ばれる。ここで、nおよびn′は各々5〜10範囲であ
る。別の具体化では、表面活性剤はポリオキシエチレン
(x、y又はz)ステアリル(C18飽和)、オレイル(C
18単一二重結合)又はリノレイル(C182二重結合)エー
テルよりなる群から選ばれ、各々はアルキル鎖当り2〜
10のポリオキシエチレン単位を有する(x、yおよびz
は2〜10範囲)。他の具体化では、表面活性剤は、アル
キル鎖当り5〜10のポリオキシエチレン単位を有するポ
リオキシエチレン(x′、y′又はz′)ステアリル、
オレイル又はリノレイルアミンよりなる(x′、y′お
よびz′は5〜19範囲)。
本発明の更に別の具体化では、表面活性剤はポリオキ
シエチレン(s)エイコサモノエノイル(C20単一二重
結合)又はポリオキシエチレン(t)エイコサジエノイ
ル(C202二重結合)エーテルよりなる群から選ばれ得、
sおよびtは2〜10範囲である。アルキル基当り5〜10
のポリオキシエチレン単位を有する対応アミン、ポリオ
キシエチレン(s′)エイコサモノエノイルおよびポリ
オキシエチレン(t′)エイコサジエノイルアミン
(s′およびt′は5〜10範囲)も亦、本発明の脂質小
胞に用いることができる。また、二重結合の特定の位置
に依拠した異なる量の不飽和を有するエーテル若しくは
アミンの他の、炭素数20のアシルポリオキシエチレン誘
導体を用いることもできる。
これらの表面活性剤はすべて同じ一般的方法によって
脂質小胞に製造することができる。先ず、表面活性剤と
ステロイドとを一緒にブレンディングすることにより親
油性相を形成する。もし、他の任意の親油性物質を小胞
に編入し或は小胞内に封入すべきなら、それも亦この時
点で親油性混合物に含ませる。好ましい方法では、ブレ
ンディングを容易にするために、親油性相の温度を表面
活性剤の融点より高く保持するが、特定物質を用いた或
る手順ではこれを必要としない場合もある。次いで、親
油性相と過剰の水性相とを、その混合相に十分な混合例
えば半径1mmのオリフィスを通して5〜30m/secの流量に
ほぼ等しい液体剪断、をもたらす剪断条件下で一緒にす
る。また、表面活性剤の融点より高い温度で反応を実施
することが好ましいが、しかしここでも十分な剪断を用
いるなら、それは必要でない。もし、脂質小胞内に親水
性物質を編入すべきなら、それを親油性相と一緒にする
前に水性相に加えるべきである。
好ましいステロイドは、コレスレロール又はヒドロコ
ルチゾンアセタートの如きステロールであるが、類似し
た化学的ないし物理的性質を有する任意の他のステロイ
ドを用いることができる。ステロイドは膜相の熱互変性
相転移を緩衝し、それによって最適な寸法が確保され且
つ高い安定性特に脂質の転移温度近傍での安定性がもた
らされる。ステロイドはまた、脂質二重層の形成に必要
である。
或る用途では、脂質小胞に実効陽電荷又は陰電荷をも
たらす電荷発生両親媒性物質を混入することが有用であ
る。好ましい陰電荷発生物質はオレイン酸、りん酸ジセ
チル、パルミチン酸、硫酸セチル、レチノイック酸、ホ
スファチジン酸、ホスファチジルセリンおよびこれらの
混合物である。小胞に実効陽電荷を与えるために、長鎖
アミン類例えばステアリルアミン若しくはオレイルアミ
ン、長鎖ピリジニウム化合物(例 セチルピジニウム塩
化物)、第四アンモニウム化合物又はこれらの混合物を
用いることができる。好ましい陽電荷物質は、効力のあ
る消毒剤ヘキサデシルトリメチルアンモニウム臭化物で
ある。この消毒剤を小胞内の陽電荷発生物質として用い
ることにより、小法の劣化時別を利点がもたらされ、該
剤が持効性殺菌剤担体として機能する。
小胞にはまた、親水性若しくは両親媒性の目標分子も
含まれうる。それは、特定された生物学的箇所で小胞内
の封入物質を解放させるために小胞を特定の目標に方向
付けるのに用いられうる。もし、親水性の目標分子が用
いられるなら、それは表面活性剤のポリオキシエチレン
部分のOH残基に直接又はスペーサーを介して結合し得、
或は現行の技術手段を用いてパルミチン酸若しくはホス
ファチジルエタノールアミンの如き分子に結合しうる。
スペーサーを用いるときは、目標分子を該化合物のアシ
ル鎖を介し二分子膜の親水性コアに入り込ませることが
できる。好ましい親水性の目標分子には単一クローン性
抗体、他の免疫グリブリン、レクチンおよびペプチドホ
ルモンが含まれる。
親水性の目標分子に加えて、両親媒性の目標分子を用
いることもできる。両親媒性の目標分子は通常表面活性
剤分子に化学的には結合せず、むしろ脂質小胞の二重層
ラメラを構成する分子の親油性若しくは疎水性部分と相
互作用する。好ましい両親媒性の目標分子は中性グリコ
脂質、ガラクトセレブロイド(例えば、肝性ガラクトシ
ル受容体用)又は、ガングリオシドの如き帯電グリコ脂
質である。
本発明の方法を用いて製造される小胞は診断試験例え
ば免疫学系統の癒着試験に用いることができる。小胞は
また、可視化例えば免疫反応の存在での膨潤ないし収縮
用又はラジオグラフィーないしNMR用マーカー若しくは
標識として用いることもできる。
封入しうる親水性物質には、巨大分子、ウイルス、ム
ルアミルジペプチドおよびリンフォカインの如き免疫学
的補助剤、インシュリン、カルシトニンおよびグルカゴ
ンの如きペプチドホルモン、下垂体ホルモン、血管形
成、上皮ないし表皮成長因子の如き成長因子、インター
ロイキン−2およびインターフェロンの如きリンフォカ
イン、ヘモグロビンおよびファクターVIIIの如き血液蛋
白、水溶性植物ホルモンおよび殺虫剤、ラジオヌクレオ
チド、放射線診断用造影染料並びに抗生物質が含まれ
る。封入しうる親油性物質の例にはステロイドホルモ
ン、有機殺虫剤、殺菌剤、昆虫忌避剤並びに親油性ビタ
ミンおよび誘導体が含まれる。脂質小胞に用いうるタイ
プの物質に関する、より完全なリストはGregoriadis、N
ew Engl.J.Med.295:704−711(1976)の記事に含まれて
いる。
下記説明および例は本発明を更に詳しく例示する。
特定の具体化の説明 本発明は、特定のポリオキシエチレンアシルエーテル
又はポリオキシエチレンアシルアミンと20〜50%(重量
/表面活性剤重量)のステロイド好ましくはコレステロ
ールの如きステロールとから形成される多重ラメラ脂質
小胞を特徴とする。本発明はまた、この多重ラメラ脂質
小胞を製造するための方法を特徴とする。物質および方
法を修正することにより、高い封入質量および捕獲容量
の多重ラメラ脂質小胞が達成されうる。この小胞は、今
日用いられている脂質小胞よりも、巨大分子を含む親水
性物質の封入および搬送によく適合する。更に、最も好
ましい物質を用いることにより、この小胞は典型的リポ
ソーム又は他の脂質小胞よりもより広いpH範囲を許容す
るように思われ、また酸化系例えばペルオキシダーゼお
よび食細胞の超酸化物発生系による攻撃を受けにくい。
多重ラメラ脂質小胞はまた、出発物質の価格がより低
いため製造するのに安価である。
概括するに、本発明の多重ラメラ脂質小胞は、選定せ
る表面活性剤とステロイドの親油性相を形成し次いで親
油性相と過剰の水性相とを剪断混合条件下で一緒にする
ことにより製造される。もし、小胞形成に電荷発生物質
を用いるなら、それを表面活性剤と水性相との接触前に
親油性相に編入する。加えて、封入すべきいかなる親油
性物質をも同時に加える。
好ましい具体化では、容易なブレンディングをもたら
すために親油性相の温度を表面活性剤の融点より高く保
持する。次いで、この親油性相を、剪断混合装置を用い
て過剰に水性相中に強制接触せしめる。また、加工を容
易にするために通常水性相を表面活性剤の融点より高く
保持する。もし、任意の親水性物質を脂質小胞内に封入
するなら、それを水性相と親油性相との混合前に水性相
に含ませる。
本発明の物質および方法を用いることの利点の一つ
は、使用表面活性剤が比較的低い融点を有するので、感
温性である物質を損わずに封入しうることである。これ
は、本方法および物質を多くの活性物質特に生化学的薬
剤の封入に用いることを可能にする。
記述の如く、アニオン若しくはカチオン両親媒性物質
は小胞に編入されて実効負電荷又は陽電荷を発生しう
る。電荷発生物質は脂質構造を安定化し、迅速な分散を
もたらす。しかしながら、本発明は脂質小法形成に電荷
発生両親媒性物質の編入を必要としない。この物質から
形成される脂質小法は標準的状況下では凝集しないの
で、実質表面電荷の分散効果は他の物質を用いるときほ
どは必要でない。しかしながら、電荷発生物質は高い水
性容量取込みを達成するのを助成する。電荷発生両親媒
性物質の量は多くなくてよく、小胞に適当な電荷をもた
らすのに0.5モル%〜5モル%(表面活性剤の濃度を基
準)で十分である。
一度親油性相が形成したなら、液体剪断混合技法を用
いてそれを水和することが必要である。この種の混合を
もたらしうる多種の装置が市販されている。用いること
のできる装置には、Biotechnology Development社製の
小流動装置「フランス」タイププレス又は、高い十分な
剪断混合力と加熱された半粘稠脂質の処理能力を示す任
意の他の装置が含まれる。もし、非常に高い剪断装置を
用いるなら、粉末状脂質を、加圧下その標準的融点より
低い温度で微小乳化させることができ、しかもなお本発
明の多重ラメラ脂質小胞を形成することができる。
好ましい剪断混合装置は、四つの接線噴射投入口をも
つ円筒形混合室を有する。二つの投入口は親油性相の溶
液を入れるのに用いられ、他の二つは水性相の投入口と
して機能する。各相に一つとなるように二つのポンプが
あり、各々のポンプに対向ノズルが取付けられている。
これは射出速度、相同士の比および任意時の室内量の調
節を可能にする。水性相および親油性相は、高い圧力で
円筒形室に接線方向で注入され、室周囲に2相の回転と
その結果2相間の剪断を惹起する。室は、接線投入口の
平面に対し垂直な軸線方向に位置づけられた排出管を有
し、これによって室内に形成された脂質小胞の取出しが
可能になり、また剪断混合装置を連続プロセスで機能さ
せることが可能になる。この装置および本発明の物質を
用いるとき、脂質小胞、慣用手順を用いたときの時間
(hr)単位ではなく、秒単位で形成される。
一度多重ラメラ脂質小胞が形成したなら、音波処理若
しくは機械的剪断により、寸法を変化させ或は構造を修
正することができる。これを実施するための装置および
一般的手順は当業者に知られており、またリポソーム分
野で普通に用いられている。
本発明の多重ラメラ脂質小胞を薬剤送達系として用い
る場合、それらをどのようにして用い得るかに関し特に
制限はない。例えば、小胞を直接懸濁液に、エーロゾル
の形で、局所に、或はゲルで分散させることができる。
凝集反応試験或は他のあるタイプのマーカー用途用に使
用する場合、直接小胞に吸収される水性染料か或は親油
性染料のいずれかを使用することができる。
発明の多重ラメラ脂質小胞は、薬剤或は高分子送達系
として用途に加えて、他の用途を相当に有する。例え
ば、小胞は、注入された物質の免疫応答を向上させるた
めに、補助薬として使用することができる。加えて、高
い水性容積により、発明の多重ラメラ脂質小胞をモイス
チャライザー或はスキンクリームとして用いて有利な結
果を得ることができる。高い捕獲容積/脂質比は、従来
のスキンケアクリームから利用可能なものに比べて発明
の小胞を使用して水分を一層多く皮膚に与えるものであ
る。
発明は下記の制限するものでない例から一層明らかに
なるものと思う。
例1 本例では、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル
を種々の濃度のコレステロールによって試験して脂質小
胞を形成するかどうかを調べた。
表1は試験する成分の濃度を掲記する。表においてB5
6と表示する表面活性剤はBrij56であり、デラウエア.
ウイルミントン.ICIアメリカズインコーポレーテッド製
であり、水に可溶性である。CHOLなる表示はコレステロ
ールを表わし、表面活性剤とブレンドするその量をmgで
挙げる。この表面活性剤はセチルエーテル、特にポリオ
キシエチレン(10)セチルエーテルであり、融点31℃を
有する。1−6で表示する各々の試験は異なる量のコレ
ステロールを有していた。他の濃度及び手順は全て試験
から試験に変えていない。
表面活性剤及びコレステロールを40℃に過熱してブレ
ンドし、親油性相を形成した。次いで、親油性相を1ml
の注射器に入れ、三方ストップコックより水性相を収容
する5ml注射器に強制射出して塩化ナトリウム150mMを含
有する5mMホスフェート緩衝液(pH7.4)2mlにした。ホ
スフェート緩衝液もまた40℃であった。親油性相を水性
相に注入するプロセスにかかった時間は5秒より短かか
った。生成した混合物を次いで直径約1mmのオリフィス
に強制的に通して線流量およそ10cm/秒で第2の5ml注射
器に入れた。混合物を2つの5ml注射器の間で連続して
前後に動かして脂質小胞を作るのに必要な混合を与え
た。次いで、物質をフィコール/ハイパック勾配2mlを
有するチューブに移し、スピンコ(Spinco)U3超遠心機
で16,000rpmにおいて10分間遠心分離した。この工程は
非包被水性物質と脂質とを分離する。次いで、遠心管に
20ゲージ針を刺して液体を注射器で抜き出すことによっ
て水性下澄液(infranatant)を取り出した。
低コレステロールレベル、例えば0〜10重量%のコレ
ステロールを使用する場合に、脂質小胞は観察されず、
分離した後に、脂質の薄膜が水性相の上面上に観察され
た。しかし、コレステロール20%において、薄膜及び脂
質小胞の混合物の生成が観察され、それより高いコレス
テロール濃度(30、40及び50%)では、脂質は実質的に
全て脂質小胞の形であった。これは、小胞に水を相当吸
収することによって達成された。この実験は、本発明、
特には十分なコレステロールを親油性相に加入すること
の方法及び手順を用いて、それらを用いなければ脂質小
胞を形成しない物質から小胞を作り得ることを例示す
る。
例2 本例では、脂質小胞について染料及び水の吸収を測定
した。ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル表面
活性剤であるBrij93を小胞用のベース材料として使用し
た。セチルエーテルの飽和C16炭素鎖と異なり、このC18
炭素鎖は1つの二重結合を有し不飽和である。表面活性
剤は室温において液体である。
表2は試験した材料の濃度を示す。例1の場合のよう
に、これらの値はコレステロール0〜50重量%に相当す
る。染料は水溶性染料であるカルセインであり、これを
水性相の一部として混入する。
脂質小胞を形成するのに用いた手順は例1に記載する
手順と同じであった。
表3はこの試験の結果を示す。下部容積列は、コレス
テロールを増大するにつれて、水が小胞に移行されるた
め、下澄液容積が減少し、脂質小胞容積が増大すること
を示す。例1の場合のように、コレステロール数値20%
において、脂質小胞と薄い脂質フィルムとの混合物が観
察された。コレステロールが20%より少ない場合、薄膜
のみが発生し、コレステロールが20%より多い場合、脂
質小胞のみが観察され、遊離の脂質は観察されなかっ
た。染料が脂質小胞に吸収される結果は、分光光度測定
して、正確に水吸収数値に一致し、コレステロールの割
合を増大するにつれて包被される染料は一層多くなる。
例3 本例は発明の範囲内の種々の異なる分子を用いて脂質
小胞を形成し得ることを例示する。本例では、コレステ
ロール30重量%が存在するか或は存在しないかの他は同
じ手順を用いて、種々の十分な多数の物質を小胞形成に
ついて試験した。表4は試験した物質及び結果を掲記す
る。
負の符号(−)はコレステロールを使用しなかったこ
とを意味し、正の符号(+)はコレステロールを30%
(重量/重量表面活性剤)を使用したことを意味する。
本例から明らかな通りに、コレステロールのようなス
テロールを十分な量で加えることにより表面活性剤の性
質を変え、脂質小胞を形成させることができる。この変
化は従来知られている物から予想されない。
これらの例は発明を例示するものであることを意味
し、発明を制限することを意味しない。発明は請求の範
囲に記載する。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−233915(JP,A) 特開 平1−110621(JP,A) 特開 昭58−74619(JP,A) 特開 昭53−133616(JP,A) 特表 平3−500651(JP,A) 特表 昭63−500798(JP,A) 米国特許4217344(US,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステロイドの不存在において小胞を形成し
    ない表面活性剤で形成される多重ラメラ脂質小胞にし
    て、しかも ポリオキシエチレン(n)セチルエーテル(nは5〜10
    の範囲である)、ポリオキシエチレン(n′)セチルア
    ミン(n′は5〜10の範囲である)、ポリオキシエチレ
    ン(x)ステアリルエーテル(xは2〜10の範囲であ
    る)、ポリオキシエチレン(x′)ステアリルアミン
    (x′は5〜10の範囲である)、ポリオキシエチレン
    (y)オレイルエーテル(yは2〜10の範囲である)、
    ポリオキシエチレン(y′)オレイルアミン(y′は5
    〜10の範囲である)、ポリオキシエチレン(z)リノレ
    イルエーテル(zは2〜10の範囲である)、ポリオキシ
    エチレン(z′)リノレイルアミン(z′は5〜10の範
    囲である)、ポリオキシエチレン(s)エイコサモノエ
    ノイルエーテル(sは2〜10の範囲である)、ポリオキ
    シエチレン(s′)エイコサモノエノイルアミン(s′
    は5〜10の範囲である)、ポリオキシエチレン(tコサ
    モノエノイルアミン(s′は5〜10の範囲である)、ポ
    リオキシエチレン(t)エイコサジエノイルエーテル
    (tは2〜10の範囲である)及びポリオキシエチレン
    (t′)エイコサジエノイルアミン(t′は5〜10の範
    囲である)よりなる群から選ばれる表面活性剤と、 コレステロール、ヒドロコルチゾンアセテート及びこれ
    らの混合物よりなる群から選ばれるステロイド20〜50% を含む多重ラメラ脂質小胞。
  2. 【請求項2】更に、オレイン酸、ジセチルホスフェー
    ト、パルミチン酸、セチルスルフェート、レチン酸、ホ
    スファチジン酸、ホスファチジルセリン、長鎖アミン、
    長鎖ピリジニウム化合物、第四アンモニウム化合物及び
    これらの混合物よりなる群から選ばれる電荷発生両親媒
    質を含む請求の範囲第1項記載の脂質小胞。
  3. 【請求項3】表面活性剤物質の多重ラメラ脂質小胞の製
    造方法にして、 A.ポイロキシエチレン(n)セチルエーテル(nは5〜
    10の範囲である)、ポリオキシエチレン(n′)セチル
    アミン(n′は5〜10の範囲である)、ポリオキシエチ
    レン(x)ステアリルエーテル(xは2〜10の範囲であ
    る)、ポリオキシエチレン(x′)ステアリルアミン
    (x′は5〜10の範囲である)、ポリオキシエチンレン
    (y)はオレイルエーテル(yは2〜10の範囲であ
    る)、ポリオキシエチレン(y′)オレイルアミン
    (y′は5〜10の範囲である)、ポリオキシエチレン
    (z)リノレイルエーテル(zは2〜10の範囲であ
    る)、ポリオキシエチレン(z′)リノレイルアミン
    (z′は5〜10の範囲である)、ポリオキシエチレン
    (s)エイコサモノエノイルエーテル(sは2〜10の範
    囲である)、ポリオキシエチイレン(s′)エイコサモ
    ノエノイルアミン(s′は5〜10の範囲である)、ポリ
    オキシエチレン(t)エイコサジエノイルエーテル(t
    は2〜10の範囲である)及びポリオキシエチレン
    (t′)エイコサジエノイルアミン(t′は5〜10の範
    囲である)よりなる群から選ばれる表面活性剤と、コレ
    ステロール、ヒドロコルチゾンアセテート及びこれらの
    混合物からなる群より選ばれるステロイド20〜50%とを
    ブレンドして親油性相を形成し、その間該親油性相の温
    度を前記表面活性剤の融点より高く保ち、但し前記表面
    活性剤はステロイドの不存在において剪断混合条件下で
    小胞を形成することができないものであり、 B.前記親油性相に過剰の水性相を剪断混合条件下で一緒
    にし、それによって小胞を形成する 工程を含む方法。
  4. 【請求項4】更に、オレイン酸、ジセチルホスフェー
    ト、パルミチン酸、セチルスルフェート、レチン酸、ホ
    スファチジン酸、ホスファチジルセリン、長鎖アミン、
    長鎖ピリジニウム化合物、第四アンモニウム化合物及び
    これらの混合物よりなる群から選ばれる電荷発生親両親
    媒質を含む請求の範囲第3項記載の方法。
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